
家賃を払い続ける生活に不安を感じたり、資産として家を持ちたいと考えたりしたとき、分譲マンションは選択肢のひとつとなります。
今回は、分譲マンションとは何かや、購入するメリット・デメリットについて解説します。
購入時の注意点や相場まで説明するので、後悔のない住まい選びを実現するための参考になれば幸いです。
分譲マンションにまつわる体験談も紹介します!
リアルな失敗・成功談を知りたい人は、要チェックですよ!
- 分譲マンションとは
- 分譲マンションのメリット
- 分譲マンションのデメリット
- ここがよかった!失敗した!分譲マンションにまつわる体験談
- 分譲マンションの相場
- 分譲マンションを購入するときの注意点
- 分譲マンションがおすすめな人
- 分譲マンションの選び方
- 分譲マンションを購入する流れ
- 分譲マンションを購入する前に、メリット・デメリットを把握しよう
分譲マンションとは

分譲マンションとは、一棟の建物を一部屋ごとに分割して販売しているマンションです。
購入した人は「区分所有者」となり、その部屋を資産として所有できます。
そのため、内装を管理規約の範囲内でリフォームしたり、将来的に売却または賃貸に出したり、ということも可能です。
区分所有者が持つ土地の権利は「敷地利用権」と呼ばれます。
なお、エントランスやエレベーターなどは共用部分となり、区分所有者全員で共有します。
建物を守るために、区分所有者全員で「管理組合」をつくり、協力して管理していく仕組みです。
分譲マンションと賃貸マンションとの違い
分譲マンションと賃貸マンションの大きな違いは、その所有権にあります。
分譲マンションは、購入者自身がその部屋のオーナーとなります。
対して、賃貸マンションはオーナーから部屋を借り、毎月家賃を支払って「使用する権利」を得る形式です。
そのほか、両者の違いについて表にまとめました。
| 分譲マンション | 賃貸マンション | |
|---|---|---|
| 所有権 | 購入者自身がオーナー | 所有権を持つオーナーから、家賃を支払って部屋を借りる |
| 設備・構造 | 長く住む前提のため高品質になりやすい | 貸し出しを前提とするため必要最低限になりやすい |
| リフォーム | 自由に変更可能(管理規約の範囲内) | 原則として変更・改装不可 |
| 費用 | 購入時にまとまった資金が必要で、ローン以外にも固定資産税や修繕積立金などがかかる | 家賃を払い続けても自分の資産にはならない |
分譲マンションと中古マンションとの違い
分譲マンションは、あくまで一棟を一戸ごとに分けて販売する形式を指すため、新築か中古かは問いません。
分譲マンションをこまかく分類すると、以下のようになります。
・新築分譲マンション……建設工事完了から1年未満で、誰も入居したことがない分譲マンション
・中古分譲マンション……建設工事完了から1年以上、または誰かが入居したことがある分譲マンション
※建設工事完了から1年以上で、誰も入居したことがない物件は「未入居物件」として扱われます
それぞれの違いを理解した上で、物件探しを進めましょう。
分譲マンションのメリット

分譲マンションのメリットは、主に3つあります。
・資産となる
・老後の住まいに関する心配が減る
・設備やセキュリティが充実している
ひとつずつ説明していきます。
資産となる
分譲マンションを購入するメリットは、将来にわたって自分の資産として残る可能性がある点です。
ローンを完済すれば、あとは固定資産税・管理費・修繕積立金などの維持費の支払いのみとなり、住居にかかる不安は軽減されます。
立地がよく管理状態が適切な物件を選べば、資産価値を高く保ちやすく、売却または賃貸に出す際も交渉がスムーズに進みます。
マンション購入を検討する際は、現在の使い心地だけでなく「将来いくらで売れるか」「貸しやすいか」という長期的な視点を持って判断しましょう。
老後の住まいに関する心配が減る
分譲マンションの購入は、老後の住まいに対する不安を解消する手段となります。
早い段階で完済を目指すプランを立てることで、リタイア後の支出を抑えられるからです。
管理費や修繕積立金などの支払いは引き続き発生しますが、年金生活に入った後に高い家賃を払い続けるリスクがない点は、将来の安心感につながります。
また、バリアフリー化が必要になった際も、持ち家であれば管理規約の範囲内でリフォームを実施できます。
廊下やエレベーターといった共用部分は個人判断でリフォームできませんが、専有部分である部屋内の段差解消や手すり設置は可能です。
設備やセキュリティが充実している
分譲マンションは、日々の暮らしを快適にする高品質な設備や、高いセキュリティ性能を備えています。
オートロックや防犯カメラ、管理人常駐を導入している物件もあります。
こうした防犯体制が整っていることで、単身者や子どものいる世帯でも安心して過ごせるでしょう。
24時間利用できるゴミ置き場や、宅配ボックスを備えたマンションも人気です。
分譲マンションのデメリット

多くの魅力がある分譲マンションですが、一方でデメリットも存在します。
分譲マンションのデメリットを3つ紹介します。
・ライフスタイルの変化に対応しづらい
・購入費用以外にも初期費用がかかる
・管理費・修繕積立金が値上がりする場合がある
それぞれ説明していきましょう。
ライフスタイルの変化に対応しづらい
分譲マンションは一度購入すると、賃貸のように手軽に引っ越すことが難しくなります。
急な転勤や家族構成の変化に応じて、住まいをすぐに変えられない点はデメリットといえます。
子どもの成長や親との同居により、収納が不足したり個室が確保できなくなったり、という事態は少なくありません。
もちろん売却や賃貸に出すことは可能ですが、残っているローンの支払いや契約手続き、新しい住まいの選定など、多大な労力と時間がかかります。
購入費用以外にも初期費用がかかる
分譲マンションの購入には、物件の本体価格以外にも、初期費用が発生します。
初期費用の目安は、新築マンションでは物件価格の3〜5%程度、中古マンションでは6〜8%程度です(住宅ローン利用有無、修繕積立基金などで変動します)。
【例:物件価格4,000万円の新築マンションの場合】
4,000万円×0.04(4%)=160万円
初期費用の内訳には、頭金や諸費用(ローン事務手数料、火災保険料、登記費用など)が含まれます。
管理費・修繕積立金が値上がりする場合がある
分譲マンションを所有すると、住宅ローンの返済とは別に「管理費」と「修繕積立金」を払い続けなければなりません。
修繕積立金は、建物の老朽化に伴う大規模修繕に備える資金であり、築年数が経つほど増額されるケースが一般的です。
トラブルを避けるには、契約前に長期修繕計画の内容を精査しましょう。
この計画書には将来の工事内容や時期、費用が細かく記載されているため、修繕積立金の計画を把握できます。
ただし、計画通りに進む保証はないため、直近の改定時期や積立金残高、不足見込みも確認しておくと安心です。
長期修繕計画書について詳しく知りたい人は、こちらの記事も要チェックです!
マンションの長期修繕計画とは?目的と入手方法、修繕周期の目安を解説
ここがよかった!失敗した!分譲マンションにまつわる体験談

分譲マンションにまつわる体験談をまとめました。
実際のエピソードはこちらです。
【34歳のとき単身で三重県の中古マンションを購入】
老後まで安心して住み続けられる住居を、早いうちに資産として確保しておきたいと考え、購入を決めました。
管理人さんが共用部の清掃や見回りを丁寧に行ってくれるため、敷地内が常に清潔に保たれている点は満足しています。
一方で、賃貸と異なり、室内の設備が故障した際の修理・交換はすべて自己責任。
費用負担だけでなく、手配の手間もかかる点はやはり大変だと感じます。
一番の誤算は、購入から数年で修繕積立金の値上げが決まり、毎月の固定費が予定より上がったことです。
長期修繕計画書の内容や改定履歴を、もっと細かく確認しておくべきでした。
これから検討される方は、物件価格やローン返済額に加えて、管理費・積立金が将来的に上がるリスクも見越して、余裕のある資金計画を立てることをおすすめします。 アルバ・会社員・女性
【30代前半のとき夫婦で愛知県の新築マンションを購入】
毎月家賃を支払い続けても自分の資産にならない賃貸よりも、若いうちに住宅ローンを組んで分譲マンションを購入したほうが、資産形成や老後の住居確保の面で有利だと考えました。
建物の構造がしっかりしていて、設備のクオリティも高いです。
ただ、管理組合の役員が定期的に回ってくることや、完済後も管理費・修繕積立金の支払いが一生続く点は、マンション特有の負担だと感じます。
数年ごとに修繕積立金が値上がりすることは想定内でしたが、初期の資金計画よりも上昇幅が大きかったため、毎月の家計管理を見直しました。
需要の高いエリアを選んだおかげで、ライフスタイルが変わっても「売却」や「賃貸」という選択肢を持てるのは、安心感につながっています。
これから購入する方は、物件の資産価値まで意識して選んでみてください。 たっちゃん・会社員・男性
【42歳のとき夫婦・子ども2人で兵庫県の新築マンションを購入】
子どもが小学校に上がるタイミングで、マンションを購入しました。
賃貸は更新の度に家賃が上がる可能性があるので、長く住むのであれば分譲のほうが安心だと思ったからです。
子どもが小さい頃は、マンション内の同年代の子と自然に仲よくなれて、親同士のつながりもできました。
私の場合はモデルルームの雰囲気に気を取られて、管理面をあまり見ていなかったのですが、住んでみたら管理の良し悪しが生活の快適さに直結することを痛感しました。
管理組合の資料を確認して、将来の修繕計画や積立金の状況を把握しておくことが重要です。 みかこ・パート勤務・女性
【28歳のとき夫婦で東京都の新築マンションを購入】
マンションを購入すると「自分の家」という安心感が大きいです。
壁紙や設備の変更なども比較的自由にできるため、暮らしやすい環境を整えられます。
周囲も長く住む前提の方が多く、管理体制がしっかりしている印象があります。
反省点としては、修繕積立金や管理費が将来的に上がる可能性を考慮していませんでした。
現在は、ボーナスの一部をリフォーム資金として確保し、急な出費にも対応できるように家計を管理しています。 っまま・アルバイト・女性
分譲マンションの相場

不動産経済研究所が発表した「マンション市場動向」によると、2025年の全国における新築の戸当たり平均価格は6,556万円でした。
1平米当たりの単価は、104.5万円です。
前年と比べて平均価格は474万円、平米単価は10.2万円高くなっています。
分譲マンションの価格相場は、エリアや築年数、社会情勢によって変動します。
より具体的な費用を知りたい場合は、住みたいエリアの複数マンションを見比べながら、相場を調べましょう。
参照URL:全国新築分譲マンション市場動向2025年(年間のまとめ)
分譲マンションを購入するときの注意点

分譲マンションを購入するときの注意点は、以下のとおりです。
【物件・立地】
・隣接する空き地や平屋に高い建物が建つ可能性はないか調べる
・ハザードマップで災害リスクを確認する
・駅までの道のりを実際に歩いてみる
・時間帯や曜日を変えて周辺環境を確認する
【お金】
・初期費用や維持費用も踏まえて予算を立てる
・管理費、修繕積立金の値上がりに備える
・金利上昇リスクを考慮する
【建物】
・長期修繕計画を確認する
・管理規約を細部まで読み込む(リフォーム可能な範囲、ペットの可否など)
内覧時や契約前のチェックリストとして活用してみてください。
こちらの記事では、マンション購入で後悔した人の体験談を紹介しています!
マンション購入で後悔する9つのパターン|体験談から学ぶ事前に確認すべきポイント
分譲マンションがおすすめな人

分譲マンションは、次のような人におすすめです。
・資産を確保したい
・老後の住まいを早い段階で確定させたい
・高性能な設備、構造を求めている
・充実した共用施設やサービスを活用したい
・利便性と立地、セキュリティを重視している
・建物の維持管理について管理会社のサポートを受けたい
一方で、住む場所を数年おきに変えて気分を変えたい人には、賃貸マンションのほうが向いているかもしれません。
また、階下や隣室への生活音を気にせずに暮らしたい、自分専用の庭がほしい、という人は戸建てのほうが希望を叶えやすいです。
分譲マンションの選び方

分譲マンションの選び方を、単身者・ファミリーそれぞれの場合で説明します。
住まい探しで後悔しないために、ぜひ参考にしてみてください。
単身者の場合
一人暮らしの方が分譲マンションを購入する場合、広さは40~50平米前後が目安となります。
間取りに関しては、寝室とリビングを分けられる1LDKや、テレワークまたは趣味用の部屋を確保できる2LDKがおすすめです。
将来的に、結婚または同居により世帯人数が増える可能性があるなら、あらかじめ広めの物件を選ぶか、売却しやすい資産価値の高い物件を選びましょう。
資産価値の高い物件であれば、ライフスタイルの変化に合わせて売却や賃貸に出すなど、柔軟な住み替えが可能になります。
ファミリーの場合
世帯人数ごとの広さ、間取りの目安は以下のとおりです。
| 世帯人数 | 広さ | 間取り |
|---|---|---|
| 2人 | 55~75平米前後 | 2LDK、3LDK |
| 3人 | 75~100平米前後 | 3LDK、4LDK |
| 4人 | 95~125平米前後 | 3LDK、4LDK |
ファミリーで分譲マンションに住むときは、物件そのものだけでなく周辺環境も念入りに確認しましょう。
たとえば、近くに公園・病院・学校があるか、などは子育てのしやすさに直結します。
また、子育て世帯には、雨の日でも利用できるキッズスペースを備えた物件も人気です。
分譲マンションを購入する流れ

最後に、分譲マンションを購入する一般的な流れを紹介します。
①資金計画を立てる
②情報を収集する
③希望のエリアや間取りを決める
④モデルルームや実際の部屋を見学する
⑤購入を申し込む(希望人数が多い場合は抽選)
⑥住宅ローンの事前審査に申し込む
⑦重要事項の説明を受ける
⑧売買契約を締結する
⑨手付金などを支払う
⑩住宅ローンの本審査に申し込む
⑪住宅ローンの契約を締結する
⑫引き渡し
購入から入居までにかかる期間は、建物がすでに完成しており、即入居可なら最短でも1〜2ヶ月程度はかかります。
一方で、建物が未完成の場合、入居までに半年〜1年以上かかることが一般的です。
分譲マンションを購入する流れや期間を把握して、計画的に物件を選びましょう。
マンションを購入する流れについては、以下の記事で詳しく説明しています!
新築マンション購入の流れを9ステップで解説!物件探しから入居までの進め方
分譲マンションを購入する前に、メリット・デメリットを把握しよう

今回は、分譲マンションとは何かや、購入するメリット・デメリットについて解説しました。
分譲マンションは、一部屋ごとに分割して販売され、購入後は自分の資産として所有できます。
賃貸に比べて設備やセキュリティが充実しており、老後の住まいに関する不安を軽減できる点がメリットです。
一方で、ローンの返済以外にも、毎月の管理費・修繕積立金の支払いといった維持費が発生するので、ライフプランを立てた上で購入を検討しましょう。
「自分にぴったりの分譲マンションを探したい」と思っているなら、ニフティ不動産がおすすめです。
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