
「これをすれば必ず高く売れる」という方法はありませんが、売却前の準備や不動産会社の選び方、価格設定、売却時期など、押さえておきたいポイントがあります。
この記事では、マンションを高く売るために押さえたいポイント、不動産会社の選び方、売却時期の考え方、高く売れやすいマンションの特徴を解説します。マンション売却経験者への独自アンケートをもとに、「やってよかったこと」や「もっとこうすればよかったこと」などの実体験も紹介します。マンションを少しでも納得できる条件で売却したい方は、ぜひ参考にしてください。
- マンションを高く売るために押さえたい3つのポイント
- マンションを高く売るための不動産会社の選び方
- マンションが高く売れやすい時期はいつ?
- 高く売れやすいマンションにはどんな特徴がある?
- 失敗談から学ぶ!マンションを高く売った人・売れなかった人の体験談
- マンションを高く売りたいときの注意点|避けたい3つの行動
- まとめ|マンションを高く売るなら価格だけでなく不動産会社の「売り方」を比較しよう
マンションを高く売るために押さえたい3つのポイント

マンションを高く売るために押さえたい3つのポイントを紹介します。
・自分のマンションの相場を把握する
・マンション売却に強い不動産会社を選ぶ
・売却時期や物件の条件を踏まえて売り方を考える
それぞれ見ていきましょう。
自分のマンションの相場を把握する
最初に、周辺でどの程度の価格帯のマンションが取引されているかを確認します。国土交通省の「不動産情報ライブラリ」では、不動産取引価格情報を検索できて、相場を調べるのに便利です。
ただし、過去の取引価格と自分のマンションの成約価格が同じになるわけではありません。価格は立地、築年数、専有面積、階数、向き、住戸の状態など個別条件によって変わります。
参考URL:国土交通省|不動産情報ライブラリ
マンション売却に強い不動産会社を選ぶ
不動産会社にはそれぞれ得意分野があり、マンション・戸建て・土地など、物件種別によって売却ノウハウや実績が異なります。マンションを高く売りたいなら、マンション売却に強い不動産会社を選ぶのがおすすめです。
不動産会社を選ぶ際は、査定価格に加えて類似マンションの売却実績やエリアへの理解、販売戦略まで確認しましょう。単に高い査定価格を提示した会社を選ぶのではなく、その査定価格の根拠や、どのように売却を進めるのかを、具体的に説明できる会社かどうかを見極めることが大切です。詳しくは「マンションを高く売るための不動産会社の選び方」にて解説します。
不動産売却の相談先を迷っている方は、こちらの記事も要チェックです!
不動産売却の相談は誰にすればいい?内容別の相談先をわかりやすく解説
売却時期や物件の条件を踏まえて売り方を考える
高く売れるかどうかは、不動産会社の売り方だけで決まるものではありません。売却期限、市場の動向、立地、築年数、管理状態、同じマンションや近隣の競合物件などによって、適した売出価格や販売スケジュールは変わります。
価格を優先したいのか、売却のスピードを重視したいのかも整理しておきましょう。物件の条件と売主側の予定を不動産会社へ伝えることで、現実的な販売戦略を検討しやすくなります。
マンションを高く売るための不動産会社の選び方

マンションを高く売るための不動産会社の選び方は、次のとおりです。
・類似マンションの売却実績を確認する
・エリアとマンション市場への理解を確認する
・査定価格の根拠を確認する
・売出価格や販売戦略の提案を比較する
・担当者の説明内容や対応を確認する
不動産会社選びで悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
類似マンションの売却実績を確認する
売却実績を見るときは、会社全体の件数だけではなく、自分のマンションに近い条件の売却経験があるかを参考にします。
同じマンションや近隣エリア、築年数・広さが近い物件を扱った実績があれば、周辺で比較されやすい物件や購入検討者の傾向を把握している可能性が高いです。過去にどのような物件を、どのような販売方法で売却したのかまで聞くと、その会社の得意分野や販売ノウハウを判断しやすくなります。
エリアとマンション市場への理解を確認する
不動産会社を選ぶ際は、対象エリアやマンション市場について、具体的な説明ができるかをチェックしましょう。具体的には、周辺で競合になりそうな物件や、想定している購入者層、最近の成約状況などを質問してみるのがおすすめです。
「大手だからノウハウが豊富なはず」「地域密着型だから地元のことを理解しているはず」と決めつけず、説明内容や提案をもとに信頼できる会社かどうかを見極めていきます。
査定価格の根拠を確認する
査定価格を比較するときは、まず「査定価格」「売出価格」「成約価格」を分けて考えます。
・査定価格:不動産会社などが物件条件や周辺の取引状況を踏まえて算出する参考価格
・売出価格:売主が市場へ提示する価格
・成約価格:売主と買主が合意して実際に売買契約が成立した価格
査定価格が提示されたら価格だけに注目するのではなく、「どの成約事例を参考にしたか」「どの条件をプラス・マイナス評価したか」「なぜこの価格で売れると考えるのか」を確認しましょう。
査定価格はあくまで目安であり、査定価格が高かったからといって確実に高く売れるとは限りません。相場より高く売り出した結果、長期間売れずに大幅に値下げすることになる…といった事態も考えられます。
売出価格や販売戦略の提案を比較する
査定後に確認したい主な項目は、以下のとおりです。
・想定する売出価格
・想定する購入者
・広告・販売方法
・販売スケジュール
・なかなか売れなかった場合の対応
同じ査定価格でも、売出価格の設定や広告方法、価格を見直すタイミングによって販売方針は変わります。
担当者の説明内容や対応を確認する
担当者を見るときは、以下のような点に注目してみてください。
・質問に具体的に答えているか
・質問や相談への返信がスムーズか
・査定価格の根拠を説明できるか
・メリットだけでなく、売りにくい条件も伝えているか
・売却希望時期や希望価格を聞いたうえで提案しているか
・専門用語を使いすぎず、分かりやすく説明しているか
このような説明内容や対応を踏まえて、自分に合った不動産会社を選びましょう。
マンションの売却査定を依頼する
マンションが高く売れやすい時期はいつ?

一般的に、マンションが高く売れやすい時期は、新生活や転勤に向けて引っ越す方が多い「1~3月」といわれています。ただし、あくまで傾向であり「何月なら必ず高く売れる」と一律に決められるものではありません。
ここからは、マンションを売る時期の考え方について説明します。
マンション需要だけでなく自分の売却期限から考える
売却時期を考えるときは、まず自分の期限と優先順位を整理します。マンションの需要が変動する時期も参考になりますが、それだけで売却開始日を決めると、自分の予定と合わない可能性があります。
・いつまでに売りたいか
・価格とスピードのどちらを優先するか
・住み替えなど次の予定があるか
この3点を不動産会社へ伝えれば、希望条件に沿った販売スケジュールを相談しやすくなります。価格を優先するのか、期限を優先するのかを先に決めておくことが重要です。
市況だけで売却時期を決めない
市場全体の価格動向は判断材料のひとつですが、「価格が上がっているから今売るべき」「今後下がりそうだから急ぐべき」といった将来予測だけで決めないようにします。
市場の先行きを正確に予測することは難しく、個別のマンションでは築年数や周辺競合、売主の事情など複数の要素が影響するためです。
売り急がずに済むよう余裕を持って売却を始める
売却期限の直前から動き始めると、情報収集や不動産会社の比較、売出価格の検討に使える時間が少なくなります。
選択肢がせまくなる可能性があるため、売却希望時期から逆算して、余裕を持って準備を始めるように心がけましょう。
高く売れやすいマンションにはどんな特徴がある?

高く売れやすいマンションの特徴を紹介します。
| 項目 | 特徴(確認するポイント) |
|---|---|
| 立地・交通利便性 | 駅へのアクセス、生活利便施設、周辺環境 |
| 築年数 | 築年数と建物の状態 |
| 管理状態 | 共用部分、修繕状況など |
| 階数・向き・眺望 | 住戸位置、採光、眺望など |
| 間取り・専有面積 | 広さ、間取りと地域需要の組み合わせ |
| 周辺の競合物件 | 同時期の類似売出物件 |
以下で詳しく解説していきます。
立地や交通利便性
駅から近く、通勤・通学しやすいマンションは、購入希望者を集めやすく、価格も評価されやすい傾向があります。特に、複数路線を利用できる駅や主要駅へアクセスしやすいエリアは、幅広い層から検討されやすいでしょう。
また、スーパーやコンビニ、病院、学校、公園などが徒歩圏内にあることも強みです。再開発や新駅の開業などにより、周辺の利便性が向上しているエリアも注目されやすくなります。
築年数
築年数が浅いマンションは、建物や設備が比較的新しく、購入後の修繕負担を抑えやすいことから、買主から選ばれやすいです。一方、築年数が経過していても、大規模修繕が適切に行われ、共用部分や設備が良好に維持されていれば評価につながります。
同じ築年帯の周辺マンションが、実際にいくらで成約しているかも確認すると価格の目安をつかめるでしょう。
管理状態
エントランスや廊下、ゴミ置き場などの共用部分が清潔に保たれているマンションは、購入希望者に好印象を与えやすくなります。
さらに、長期修繕計画が作成され、計画に沿って大規模修繕が行われているか、修繕積立金が適切に管理されているかも確認されるポイントです。管理組合の運営状況や修繕履歴など、マンション全体が継続的に維持管理されていることを説明できれば、購入する側にとっての安心材料になります。
階数・向き・眺望
高層階や日当たりの良い住戸、眺望が開けている住戸などは、同じマンション内でも評価されやすい条件です。特に、前方に高い建物がなく景色が抜けている、南向きで日中の日当たりを確保しやすい、角住戸で窓が多いといった特徴は購入者への訴求ポイントになります。
同じマンション内で似た広さ・間取りの成約事例があれば、階数や向きによって価格にどの程度差が出ているか比較してみましょう。
間取り・専有面積
地域の主な購入者層に合った広さや間取りを備えたマンションは、購入候補に入りやすくなります。
たとえば、ファミリー層が多い住宅地では2LDK・3LDKなど複数の部屋を備えた住戸、単身者や共働き世帯の需要が高いエリアではコンパクトな間取りも選ばれやすいでしょう。
周辺の競合物件
同じマンションや、近隣で売り出されている類似物件の数や価格は、自宅の売却価格にも影響します。同じ広さ・間取りの住戸が多数販売されていると、差別化が難しくなり、価格を下げないと売れない状況になることも。
競合物件が多いときは、より一層販売戦略が重要となります。掃除をして室内の印象をよくしたり、リフォーム履歴を提示したりして、物件の強みをアピールすることが大事です。
失敗談から学ぶ!マンションを高く売った人・売れなかった人の体験談

マンションを高く売れた人・売れなかった人の体験談を紹介します。

今回のアンケートでは、「希望に近い価格で売れましたか?」という質問に対して、「まあそう思う」と回答した人が72.2%で最も多い結果となりました。
それぞれの意見を見ていきます。
高く売れたケース
高く売れたケースの意見は、こちらです。
複数社に査定を依頼し、各社の価格や担当者の対応をじっくり比較したことで、納得できる条件でスムーズに売却できました。次に売却するなら、さらに早めに情報収集や室内の整理を行い、余裕を持ったスケジュールで進めたいです。
購入希望者から「非常にきれいで清潔感がある」と評価され、即決してもらえました。次回売却する機会があれば、前回同様売却時の掃除と内覧時の部屋の演出を行いたいです。第一印象をよくするための準備は重要だったと考えています。
居住地周辺でマンションの売却実績が多い会社に依頼し、古いマンションでもリフォームせず希望額に近い金額で売却できました。満足している一方で、あえて言うなら、ほかの会社にも相談してもう少し比較してもよかったかもしれないとも感じています。
高く売れなかったケース
高く売れなかったケースの意見は、こちらです。
同じマンションや近隣の似た物件の売却相場や売却実績をしっかり確認し、査定価格の根拠も詳しく聞けばよかったです。今度売却する機会があれば、地域の需要に詳しく、希望に近い金額での売却を期待できる不動産会社へ仲介を依頼したいと思います。
マンションを高く売りたいときの注意点|避けたい3つの行動

マンションを高く売りたいときの注意点は、以下の3つです。
・査定価格だけで不動産会社を決める
・相場から大きく離れた売出価格を設定する
・費用対効果を確認せずリフォームする
それぞれの注意点について説明します。
査定価格だけで不動産会社を決める
査定価格は成約価格そのものではないため、「査定価格が高いから」という理由だけで会社を選ぶのは避けましょう。査定根拠、類似物件の売却実績、販売戦略、担当者の説明まで確認します。
今回のアンケートでも「マンション査定を経験して最も注意したほうがよいと思ったこと」として、複数人の方が「査定価格の高さだけで不動産会社を選ばない」と回答していました。
相場から大きく離れた売出価格を設定する
「高い価格で売り出せば、最終的にも高く売れる」とは限りません。売出価格が高すぎると、なかなか買主が見つからず売却期間が長引いたり、最終的に値下げすることになったり、という事態になり得ます。
売出価格は周辺の取引情報、競合物件、不動産会社の査定と販売戦略などを踏まえて検討しましょう。
費用対効果を確認せずリフォームする
費用対効果を確認せずリフォームするのも避けたほうがよい行動のひとつです。売却前にリフォームをしても、かけた費用を売却価格の上昇分として回収できるとは限らないためです。
また、買主が購入後に自分の好みに合わせてリフォームしたい場合もみられます。工事を検討している場合は、先に不動産会社へ相談してみてください。
まとめ|マンションを高く売るなら価格だけでなく不動産会社の「売り方」を比較しよう

マンションを高く売りたいときは、周辺の取引情報などから相場感をつかみ、自分のマンションの立地・築年数・管理状態・住戸条件と、希望する売却時期を整理することから始めましょう。
そのうえで、不動産会社を選ぶときは査定価格だけでなく、査定価格の根拠、類似マンションの売却実績、エリアへの理解、売出価格と販売戦略、担当者の説明内容まで比較することが重要です。
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