先勝は縁起がいい？読み方や意味、やってはいけないことを紹介

先勝（せんしょう）とは、六曜のひとつで「午前中は吉、午後は凶」とされる日です。
先勝の日は午前のうちにアクションを起こすと、よい運気を引き寄せられると言われてきました。

今回は先勝の読み方や意味、先勝の日にしてもよいこと・やってはいけないことを紹介します。
先勝の日を正しく理解し、縁起を気にしたい方にとって、日取り決めの参考になれば幸いです。

• 先勝とは？読み方と意味について
• 先勝を含める「六曜」って何？
• 先勝にしてもよいこと
• 先勝にやってはいけないこと
• 2025年における先勝の日付一覧
• 2026年における先勝の日付一覧
• 先勝を気にする人の割合は？六曜についてアンケート
• 先勝は午前中にアクションを起こすのが吉！

先勝とは？読み方と意味について

先勝とは「午前は吉、午後は凶」とされる日です。
「先んずれば勝つ」という意味から、午前中に行動することで縁起がよくなると考えられてきました。
なお、先勝は大安や仏滅といった、日付の吉凶を占う指標である「六曜」のひとつです。

読み方は「せんしょう」が一般的ですが「さきがち」や「せんかち（せんがち）」と呼ばれるケースもあります。

それでは、先勝の午前・午後の過ごし方を見てみましょう。

先勝の午前の過ごし方

先勝の午前中は吉とされるため、大事な決定や新しい物事のスタートに適しています。
たとえば、結婚式や入籍、引っ越し、契約の締結、ビジネスの交渉など。

なお、六曜の午前・午後には2通りの考え方があります。
・正午で区切り、昼の12時以降が午後となる
・午後2時までを午前とし、それ以降を午後とする

後者の説では午後2時まで「吉」となりますが、不安なときは正午までにイベントを終わらせるとよいですね。

先勝の午後の過ごし方

午後の先勝は凶とされており、重要な行動や決定は避けたほうが無難です。
トラブルを避けるために勝負事は控え、できるだけ穏やかに過ごすと開運につながります。

午後に行動を起こす場合は、午前中に準備を整えたうえで、慎重に物事を進めるよう意識してみては。

先勝を含める「六曜」って何？

先ほど先勝は「六曜」のひとつと説明しましたが、六曜とは何なのでしょうか？

六曜（ろくよう・りくよう）とは、日付の吉凶を占う考え方のひとつです。
カレンダーに記載されることが多く、以下の6つの種類があります。

上から縁起がよい順に
・大安
・友引
・先勝
・先負
・赤口
・仏滅
となります。
つまり、先勝は六曜の中で3番目に縁起がよい日です。

なお、六曜は基本的には「先勝→友引→先負→仏滅→大安→赤口」の順番で巡っていきます。

時間帯によって変化する吉凶について、それぞれ表にまとめました。

	午前	午後
大安（たいあん）	吉	吉
友引（ともびき）	吉 ※11～13時（正午）のみ凶	吉
先勝（せんしょう）	吉	凶
先負（せんぶ）	凶	吉
赤口（しゃっこう）	凶 ※11～13時（正午）のみ吉	凶
仏滅（ぶつめつ）	凶	凶

ひとつずつ説明していきます。

大安とは

大安（たいあん）は、六曜の中で最も縁起のよい日であり、何事にも吉とされています。

「大いに安し」という意味を持ち、結婚式や引っ越しなど、重要なイベントで選ばれることが多いですね。
「大安に始めた物事は順調に進む」といわれるため、新しい事業のスタートにも向いています。

人気のお日柄な分、式場や引っ越し業者の予約が埋まりやすいという一面も。
大事なイベントに大安を選びたいときは、早めに日程を押さえておくと安心です。

友引とは

友引（ともびき）は、大安の次に吉日とされますが、11時から13時の時間帯のみ運気が「凶」へと変化します。
時間帯ごとに吉凶が異なるため、スケジュールを立てる際は注意が必要です。

「友を引く」という言葉から、よい運勢も悪い運勢も友人に影響を与えると考えられています。
「友を引く＝友もあの世に一緒に連れていく」というイメージから、お葬式では友引を避ける傾向がありますよ。

一方、幸せな運気を分けられるため、結婚式や入籍などのお祝い事とは相性のよい日です。

友引については、以下の記事で詳しく説明しているので、ぜひ参考にしてみてください。
友引に結婚式や葬式をやってもいい？友引のマナーと時間帯で変わる吉凶を解説

先負とは

先負（せんぶ・さきまけ）では、先勝とは反対に「午前は凶、午後は吉」となります。
「先んずれば負ける」という意味から、午後に活動をスタートするのが開運のコツ。

また「負」の字があるため、先負は訴訟や賭け事との相性がよくありません。
先負の日は大勝負を避け、落ち着いて物事を進めることが大切です。

「先負について知りたい」という人は、こちらの記事もおすすめですよ。
先負とは？やってはいけないことや意味、縁起のよい時間帯を徹底解説

赤口とは

赤口（しゃっこう）とは六曜の中で、2番目に縁起の悪い日のこと。
「しゃっく」や「せきぐち」、「じゃっこう」と読むこともあります。

「赤」という字から連想されて「火や刃物に関して注意すべき」と考えられてきました。

ただし、11時から13時のみ運気が「吉」へと変わります。
縁起が気になる人は、11時から13時にアクションを起こしましょう。

こちらの記事では、赤口の意味やNG行動を解説しています！
赤口とは？やってはいけないこと・他の六曜との違いを解説

仏滅とは

仏滅（ぶつめつ）は、六曜の中で最も縁起が悪いとされる日です。
「仏も滅する日」という意味があり、祝い事では避けられるのが一般的ですね。

近年では「終わりは新しい始まりにつながる」という解釈から、新しいスタートを切る日と捉える人もいます。
悪い運気をリセットするために、あえて仏滅を選ぶケースもありますよ。

仏滅について気になった人は、こちらの記事も要チェックです。
カレンダーの「仏滅」とは？仏滅にやってはいけないことを解説

先勝にしてもよいこと

先勝にしてもよいことを6つ紹介します。

・結婚式や入籍
・プロポーズや勝負事
・七五三
・納車
・お葬式
・引っ越し

それぞれ説明していきましょう。

結婚式や入籍

先勝は午前中に運気が高まるため、結婚式や入籍に適した日といえます。

特に午前中に挙式を行うことで、ポジティブな運気を引き寄せられるでしょう。
午前中に大事な予定を終わらせれば、その後の時間をゆっくりと楽しめますね。

プロポーズや勝負事

先勝は「先んずれば勝つ」といわれ、勝負事と相性がよいです。
プロポーズのように人生において大事な場面や、成功したいビジネスの交渉などにピッタリです。

勝負事では「できるだけ縁起を担ぎたい」と考える人も多いはず。
重要なイベントにて先勝の日を選ぶことで、良縁が期待できますよ。

七五三

七五三のような子どもの成長を祝う行事も、先勝に行うとよいことの一つ。

参拝では、吉日である大安・友引の日が人気です。
大安や友引よりも混雑しないため、先勝はある程度落ち着いてお参りができます。

納車

先勝にするとよいこととしては、車の納車が挙げられます。

車は大きな買い物であり、長い間使用するものなので、吉日を選ぶのがおすすめです。
「車でのトラブルや事故を避けるために、納車ではお日柄を重視する」という人は少なくありません。

注意点として、先勝は午後になると運気が凶に転じます。
縁起を気にするならば、午前中に納車できるようにスケジュールを調節しましょう。

お葬式

先勝にお葬式を行うことは、問題ありません。
そもそも、六曜は仏教や神道、キリスト教といった宗教と関係がないものです。

ただし、一般的にはお葬式では友引を避ける傾向にあります。
「先勝を含める「六曜」って何？」で説明したように、基本的には先勝の翌日は「友引」となります。
縁起が気になる際は、友引のお葬式を避けるために、先勝のお通夜は控えるのも選択肢のひとつです。

地域や家庭によって六曜への考え方はさまざまなので、不安なときは周囲の人に確認しておくと安心です。

引っ越し

新しい環境での生活をスタートする際に、縁起の良い日を選ぶと気持ちが前向きになりますよね。
引っ越し先での新生活を、ポジティブな運気で始めたいならば、先勝の午前中を選ぶのがおすすめです。

先勝にやってはいけないこと

先勝にやってはいけないことは、特にありません。
ほかの六曜とは違い、先勝にはNG行動がなく、冠婚葬祭など重要な行事を行っても問題ないとされます。

ただし、大事なイベントは運気がアップする「午前中」を選ぶとよいでしょう。

2025年における先勝の日付一覧

2025年（令和7年）における先勝の日付を、以下にまとめました。

月	日
1月	1日（水）、7日（火）、13日（月・祝）、19日（日）、25日（土）、29日（水）
2月	4日（火）、10日（月）、16日（日）、22日（土）
3月	5日（水）、11日（火）、17日（月）、23日（日）
4月	2日（水）、8日（火）、14日（月）、20日（日）、26日（土）
5月	1日（木）、7日（水）、13日（火）、19日（月）、25日（日）、29日（木）
6月	4日（水）、10日（火）、16日（月）、22日（日）、26日（木）
7月	2日（水）、8日（火）、14日（月）、20日（日）、26日（土）
8月	1日（金）、7日（木）、13日（水）、19日（火）、23日（土）、29日（金）
9月	4日（木）、10日（水）、16日（火）、27日（土）
10月	3日（金）、9日（木）、15日（水）、25日（土）、31日（金）
11月	6日（木）、12日（水）、18日（火）、23日（日・祝）、29日（土）
12月	5日（金）、11日（木）、17日（水）、22日（月）、28日（日）

2026年における先勝の日付一覧

2026年（令和8年）について、先勝の日付を紹介します。

月	日
1月	3日（土）、9日（金）、15日（木）、20日（火）、26日（月）
2月	1日（日）、7日（土）、13日（金）、17日（火）、23日（月・祝）
3月	1日（日）、7日（土）、13日（金）、24日（火）、30日（月）
4月	5日（日）、11日（土）、21日（火）、27日（月）
5月	3日（日・祝）、9日（土）、15日（金）、20日（水）、26日（火）
6月	1日（月）、7日（日）、13日（土）、17日（水）、23日（火）、29日（月）
7月	5日（日）、11日（土）、15日（水）、21日（火）、27日（月）
8月	2日（日）、8日（土）、13日（木）、19日（水）、25日（火）、31日（月）
9月	6日（日）、16日（水）、22日（火・祝）、28日（月）
10月	4日（日）、10日（土）、15日（木）、21日（水）、27日（火）
11月	2日（月）、8日（日）、12日（木）、18日（水）、24日（火）、30日（月）
12月	6日（日）、11日（金）、17日（木）、23日（水）、29日（火）

先勝を気にする人の割合は？六曜についてアンケート

最後に、六曜についてのアンケート結果を紹介します。

100人にアンケートしたところ「六曜を気にしますか？」という質問について、以下の回答が得られました。

・気にすると回答した人……46人
・気にしないと回答した人……54人

このように「六曜を気にしない」派のほうが少し多いです。

ほかにも「周囲の人は六曜を気にしますか？」という質問に対しては
・気にする人が多い……22人
・気にする人はいるが多くはない……56人
・気にする人はいない……22人
という回答結果になりました。

アンケート結果を参考にすると、近年では六曜を気にしない人が増えているようですね。

日取り決めで六曜が気になる人にアドバイス

「結婚式は絶対に大安を選ぶべき？」や「先勝は午前中に予定を終わらせないといけないの？」と思い悩んでいる人もいるのではないでしょうか。
日取り決めで六曜が気になる人は、次の4点を意識してみてください。

・必ずしも六曜を重視する必要はない
・カップルにとって大事な日付があるならば、そちらを優先するのも選択肢のひとつ
・親や親族の意見を聞いておくとトラブルになりにくい
・六曜として縁起が悪くても、ほかの吉日と重なる場合がある

お日柄はあくまで考え方のひとつであり「絶対に守らなければいけない」ものではありません。
しかし、中には六曜を重視する人もいるので、親や親族の意見を聞いておくとトラブルを避けられますよ。

また、六曜として縁起が悪くても、ほかの吉日と重なる場合があります。
赤口や仏滅であっても、縁起のよい「一粒万倍日」や「天恩日」などの吉日と重なっていれば、ポジティブな運気を呼び込めるでしょう。

吉日に関しては、以下の記事で説明しています。
吉日とは？月ごとの吉日カレンダーや、すると良いことを紹介

先勝は午前中にアクションを起こすのが吉！

今回は先勝の読み方や意味、してもよいこと・やってはいけないことを解説しました。

先勝は六曜のひとつで、午前中は吉・午後は凶となる日。
結婚式や入籍、引っ越しなどは、午前中に行うと運気がアップするといわれています。
日取りを決める際に先勝を意識したい方は、ぜひ今回の内容を参考にしてみてください。

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