
本当にあった引っ越しトラブル
国民生活センターに寄せられた相談事例の中から、「そんなのあり?」と目を見張るような引っ越しトラブルをピックアップしました。
大事な家財を壊された、紛失された、弁償してもらえない
例えば「テレビ台を破損され、弁償の約束が果たされない」「ガラス製のテーブルに傷がつき、賠償額について合意したが振り込みがない」といった、家財の破損に関するトラブルです。過失を認め、賠償してくれるならまだよいものの、弁償もしてもらえないとなれば誰だって腹が立ちますよね!
ひどいケースだと「お隣さんが頼んだ引っ越し業者が自分のバイクを破損させた」というものまであります。また、「大事な書類を紛失されたのに認めてもらえない」といった切実なケースもあります。
人員が来ない、遅刻した、一方的にキャンセルされた
早朝の道路は通勤渋滞がつきものです。その際、「渋滞してて少し遅れそうです!」といった連絡があれば、まぁ仕方ないかと思えるのではないでしょうか。しかし、引っ越し当日に業者から「明日に延期してほしい」と言われたというケースが実際にあるのです。もはや、「ん、どういうこと?」という言葉も出てこないほど、あっけにとられてしまうのではないでしょうか。
見積もりの時点でキャンセルしたら、段ボール代をとられた
「キャンセルしたら、段ボールを1つ500円で買い取るように求められた」「段ボールの返却費用を求められた」など、見積もり時に「段ボールを置いていってもいいですか」と言われ、軽い気持ちでOKしたことによるトラブルが発生しています。
事前に知っておきたいトラブル回避のポイント5選

トラブルは、起きてしまうと面倒なものです。これより、引っ越しトラブル回避のためのポイントをお伝えします。
数社に見積もりをとり、対応と口コミの良い引っ越し会社を選ぶ
人員が来ない、大幅な遅刻をするというトラブルを繰り返している引っ越し会社は、受付時の対応が雑なことがままあります。1社とだけやりとりしていると「こんなものかな?」と思ってしまうことも、数社と並行して見積もりをとっていれば、対応の良し悪しに気づくことができるでしょう。
また、大きなトラブルがあった引っ越し会社は、口コミで叩かれているものです。鵜呑みにはできませんが、参考にして選びましょう。
本契約するまで、段ボールは置いていってもらわない
訪問見積もりの最後に「段ボールを置いておきますよ」と言われると、「また来てもらうのも手間だし」とついOKしてしまいがちです。しかし、本契約するまではやめておきましょう。また、本契約となった場合も、キャンセルのときにはどちらが段ボールの送料を負担するのか事前に尋ねておけば安心です。
免責事項を確認しておく
破損や紛失の際、賠償方法はどのようになされるのかを引越約款によって確認しておきます。見積書に見当たらない場合は、きちんと提示してもらいましょう。約款のない会社などは論外です。また、大事すぎる貴重品は自分で運ぶなどの対策も考えておきましょう。
アクシデントは事前に回避を
引っ越し会社が一方的に悪いわけではないトラブルは、無数に存在します。家財が増えたのに申告せずトラックに全て積み込めなかった、荷物量が増えた分の追加料金を請求された、新居に到着してみたら駐車スペースがなく荷物移動が困難になってしまったなどなどです。
事前に確認しておくべきことは何かを、見積もりの段階で引っ越し会社に聞いておきましょう。
引っ越し会社が運んでくれないものを知っておく
引っ越し会社に運んでもらえないものがあります。ペットはもちろんですが、卓上コンロのガスやストーブ用の灯油なども、爆発や引火の恐れがあるため運んでもらえません。ウッカリしがちなのが、ストーブ内の灯油です。きちんと抜いておきましょう。
それでももしトラブルが起きてしまったら
どんなに気をつけていても、トラブルが起こる可能性はゼロとはいえません。万が一、トラブルが起こってしまったなら、まずは業者と真摯な話し合いを持ちましょう。らちがあかないようなら、そこで初めて国民生活センターへ連絡します。きっと親身に相談にのってくれたあとに、解決へのアドバイスをもらえるはずです。
まとめ
忙しい引っ越しのときに、引っ越し会社とトラブルになるのはなるべく避けたいものですよね。トラブル回避のためには、きちんと信用できる引っ越し会社を選ぶのが一番です。ネットの一括見積サイトで、できる限り多くの引っ越し会社とやりとりし、疑問や不安に全て答えてくれる会社を選びましょう。比較検討が、トラブルをなくす鍵です。
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