この記事では、坪数別の費用相場をはじめ、塗料グレード別の費用目安、見積書に記載される費用内訳の内容をわかりやすく解説します。あわせて、塗装費用を安く抑えるポイントや、悪徳業者を見抜くポイントも紹介します。
屋根塗装で納得のいく工事にするためにも、ぜひ最後まで読み進めてください。
- 屋根塗装の費用相場は30〜110万円|坪数と塗料で総額が変わる
- 塗料グレード別の費用相場と耐用年数
- 屋根塗装の費用内訳と適正単価
- 屋根塗装は実際いくらかかる?条件別の費用シミュレーション
- 屋根塗装の費用を安く抑える方法4つ
- 悪徳業者を見抜く4つのポイント
- 屋根塗装の費用に関するよくある質問
- 屋根塗装は相場と内訳を把握し、相見積もりで適正価格を判断しよう
屋根塗装の費用相場は30〜110万円|坪数と塗料で総額が変わる
屋根塗装の費用相場は30〜110万円が一般的な目安です。ただし、住宅の坪数と選ぶ塗料によって総額は変動します。
坪数ごとの費用相場を解説します。
・30坪|30〜70万円
・40坪|50〜70万円
・50坪|60〜110万円
坪数の目安金額を知り、見積もり価格が適正かどうか判断しましょう。
30坪|30〜70万円
30坪の屋根面積はおよそ60〜80㎡となり、屋根塗装の費用相場は30~70万円程度が目安です。この費用には、以下のような塗装に必要な一連の作業代金が含まれています。
・足場の設置
・飛散防止ネット設置
・養生
・高圧洗浄
・下地補修
・コーキング
・縁切り
・下塗り・中塗り・上塗り
実際の塗装費用は塗料のグレードによっても異なります。また、屋根材の劣化が進んでいる場合は、別途補修作業が必要になり、工事費用が当初の想定を上回ることがあるため注意が必要です。
40坪|50〜70万円
40坪住宅の屋根面積は約100〜120㎡と広く、職人の作業時間も長くなります。塗装の費用相場は、50〜70万円程度が目安です。
30坪と比べて価格が上がる理由は屋根面積が広くなり、塗料の使用量が増えるためです。屋根の形状が複雑で急勾配の場合、作業の難易度が上がりやすく、相場より高くなる可能性があります。
50坪|60〜110万円
50坪の住宅の屋根塗装の費用相場は、60~110万円が目安です。
屋根面積が約120〜150㎡と広く、塗料の使用量が増えるほか足場の設置範囲も広がり、その分工事費用が高くなります。
足場代だけで20万円前後かかるケースも珍しくありません。単価の高いフッ素塗料や無機塗料を使用すると80万円を超えることもあり、複雑な屋根形状や劣化が進んでいる場合は100万円を超える可能性も出てきます。
50坪を超える住宅では高額な工事になりやすいため、複数の業者から相見積もりを取り、適正価格を判断してください。
塗料グレード別の費用相場と耐用年数
屋根塗装の費用は、使用する塗料のグレードによって大きく変動します。
代表的な4種類の費用相場と耐用年数を解説します。
・ウレタン塗料|1,800〜2,500円/㎡
・シリコン塗料|2,500〜4,000円/㎡
・フッ素塗料|3,500〜5,500円/㎡
・無機塗料|4,000〜6,000円/㎡
それぞれの特徴を把握し、予算や計画にあわせて塗料を選びましょう。
ウレタン塗料|1,800〜2,500円/㎡
ウレタン塗料はウレタン系樹脂を主成分としており、光沢感のある仕上がりが特徴で安価で汎用性の高い塗料です。以下のような特徴があります。
| 塗料の種類 | 特徴 | 費用相場/㎡ | 耐用年数 |
|---|---|---|---|
| ウレタン塗料 | ・ウレタン系樹脂を主成分とした塗料 ・高級感のある塗膜で、光沢のある仕上がりになる ・耐候性が弱く紫外線の影響により劣化しやすい ・気温変化や雨により黄色く変色しやすい |
1,800〜2,500円程度 | 約6〜10年 |
1㎡あたりの単価は、1,800〜2,500円が相場です。塗料グレードの中で最も安価なタイプですが、他の塗料と比べて耐候性が弱く劣化や変色が起こりやすい点がデメリットです。
そのため、次回の塗り替えまでの期間が短くなります。ウレタン塗料は、数年以内に建て替えや売却を予定している方や、初期費用をできるだけ抑えたい場合に適しています。
一方、今の住まいに長く住み続ける予定であれば、シリコン塗料以上のグレードを選ぶことでトータルコストを抑えやすいでしょう。
シリコン塗料|2,500〜4,000円/㎡
シリコン塗料は耐水性・撥水性・防汚性に優れており、価格と性能のバランスが取れた塗料です。費用相場と耐用年数は、以下のとおりです。
| 塗料の種類 | 特徴 | 費用相場/㎡ | 耐用年数 |
|---|---|---|---|
| シリコン塗料 | ・シリコン樹脂を主成分とした塗料 ・耐水性や撥水性が高く雨の影響を受けにくい ・紫外線による変色や変形が生じにくい |
2,500〜4,000円程度 | 約8〜15年 |
シリコン塗料の単価は1㎡あたり2,500〜4,000円程度で、耐用年数は約8〜15年が目安です。屋根塗装で広く採用されている塗料で、独特のツヤ感があります。
価格は、ウレタン塗料よりやや高いものの耐用年数が約5年長く、長期的なコストパフォーマンスに優れています。シリコン塗料は表面の塗膜が硬く、劣化が進むとひび割れが起きやすい点がデメリットです。
そのため、振動が多い立地の住宅での使用は注意が必要です。また、シリコン樹脂の含有率が高いほど耐用年数が長く、雨風による影響を受けにくくなります。
業者が使用する塗料メーカーのカタログで、シリコン樹脂の含有量を確認しておきましょう。
シリコン塗料のメリット、デメリットは以下の記事で詳しく解説しています。
▶関連記事
シリコン塗料とは?メリット・デメリットや価格相場、耐用年数も紹介!
フッ素塗料|3,500〜5,500円/㎡
フッ素塗料は蛍石(ほたるいし)を原料とし、高い耐久性を持つ屋根塗料として人気があります。フッ素塗料には、以下のような特徴があります。
| 塗料の種類 | 特徴 | 費用相場/㎡ | 耐用年数 |
|---|---|---|---|
| フッ素塗料 | ・蛍石(ほたるいし)から取れるフッ素が主成分の塗料 ・耐候性に優れており、紫外線や雨による劣化を最小限に抑えられる ・再塗装の際は特殊な下塗り材が必要 |
3,500〜5,500円程度 | 約12〜15年 |
フッ素塗料の費用相場は3,500〜5,500円程度で、耐用年数は12〜15年が目安です。塗膜が硬く親水性が高いメリットがある一方で、再塗装の際には塗装の密着性を高める特殊な下塗り材が必要です。
そのため、施工費用の総額が高くなりやすくなります。初期費用はやや高めですが、アクリル塗料やウレタン塗料よりも耐用年数が長いので、メンテナンス頻度を抑えることが可能です。
また、弾力性が少ないため、小さな揺れでもヘアクラック(髪の毛のような細いひび割れ)が発生するリスクがあります。近年では、柔軟性の高い商品も開発されているので、フッ素塗料を選ぶ際はそのような製品を選ぶと安心です。
フッ素塗料は、今の住まいに20年以上住み続ける予定がある方や、塗り替え工事の回数や手間を減らしたい方に向いています。
無機塗料|4,000〜6,000円/㎡
無機物を主成分とする無機塗料は、紫外線の影響を受けにくく耐候性に優れた塗料です。費用相場と耐用年数は、次のとおりです。
| 塗料の種類 | 特徴 | 費用相場/㎡ | 耐用年数 |
|---|---|---|---|
| 無機塗料 | ・石やガラスなどの無機物を配合した塗料 ・色褪せや変色が起こりにくい ・防火性を高める効果がある ・有機塗料に比べてひび割れを起こしやすい |
4,000〜6,000円程度 | 約20〜25年 |
無機塗料の費用相場は4,000〜6,000円程度で、耐用年数は20〜25年が目安です。コケ・藻・カビなどが発生しにくい性質があるため、美しい状態を長期間保てます。
また、セラミックやケイ素といった無機物が主成分なので、石油を原料とする有機塗料より燃えにくい特性があります。
自宅の火災被害を最小限に抑えられるだけでなく、隣家で火災が発生した場合の延焼被害の軽減にもつながるのです。
一方で、無機塗料は乾燥時に収縮しやすく、下地によってはひび割れが起こりやすい点がデメリットです。
無機塗料を選ぶ際は、弾力性や伸縮性のある有機成分を配合した無機ハイブリッド塗料の使用を検討しましょう。
屋根塗装の費用内訳と適正単価
屋根塗装の見積もり金額が適正価格かどうかを判断するには、費用内訳を把握しておくと安心です。費用内訳と適正単価を具体的に解説します。
・足場代|700〜1,200円/㎡
・塗料代|全体費用の約20%
・人件費|全体費用の約30~40%
・見積書で適正価格を確認する
各項目の相場を把握し、不当に高額な請求や品質に不安のある工事を避けましょう。
足場代|700〜1,200円/㎡
足場代の相場は700〜1,200円程度です。坪数による目安は、以下のとおりです。
| 坪数 | 足場代の目安 |
|---|---|
| 30坪の住宅 | 20〜31万円程度 |
| 40坪の住宅 | 26~40万円程度 |
| 50坪の住宅 | 28~44万円程度 |
また、足場代には主に以下の費用が含まれています。
・足場の設置代
・解体作業費
・飛散防止用のメッシュシート代(㎡あたり150円程度)
・屋根工事専用足場リース代
・運搬費
「足場代無料」と書かれている見積書には注意が必要です。屋根工事の足場の設置は、安全を確保するうえで欠かせない工程のひとつです。
「無料」とうたっている場合でも、実際には塗料代や工事費など、ほかの項目に費用が上乗せされている可能性があります。見積書では各項目の内訳や金額が適正かどうかを必ず確認しましょう。
塗料代|全体費用の約20%
屋根塗装では、塗料代が工事費用全体の約20%となるのが一般的です。30坪の住宅で総額が60万円の工事であれば、塗料代は12万円前後が目安になります。
安価な塗料は初期費用が抑えられますが、その分耐久性が低く塗り替えの頻度が増える傾向があります。再塗装のたびに足場費用が発生し、結果としてトータル費用が高くなるケースも少なくありません。
そのため、初期費用だけで判断せず、次回の塗り替え時期も含めて検討する必要があります。
人件費|全体費用の約30~40%
屋根塗装の総額に占める人件費は約30~40%が目安です。60万円の工事なら、18~24万円程度が人件費に該当します。
屋根塗装は複数の職人が数日間にわたって作業するのが一般的で、職人の日当は15,000〜25,000円が相場です。人件費が極端に安い見積もりには注意してください。
3回塗りの省略や乾燥時間の短縮など、本来必要な工程が省かれることで手抜き工事につながるリスクがあります。
見積書で適正価格を確認する
見積もりの妥当性を判断するには、各項目の単価と数量が明記された見積書の確認が欠かせません。
30坪住宅(85㎡)、シリコン塗料を使用した場合の見積書の一例は、以下のとおりです。
【見積書サンプル】
| 品名 | 数量 | 単位 | 単価(円) | 金額(円) |
|---|---|---|---|---|
| 高圧洗浄 | 80 | ㎡ | 300 | 24,000 |
| 下塗り(シーラー) | 85 | ㎡ | 600 | 51,000 |
| 上塗り2回(シリコン塗料〇〇) | 85 | ㎡ | 2,500 | 212,500 |
| 足場代(単管・メッシュ) | 180 | ㎡ | 850 | 153,000 |
| 諸経費(廃材処理費・現場管理費) | 1 | 式 | 40,000 | 40,000 |
| 小計 | 480,500 | |||
| 消費税(10%) | 48,050 | |||
| 合計 | 528,550 |
※〇〇部分は塗料メーカーまたは製品名
見積書には、塗料メーカーや製品名のほか、使用量・単位が具体的に記載されているかを確認しましょう。
【自社施工の業者なら中間マージンを抑えやすい】
自社施工の業者を選ぶと、中間マージンを抑えやすくなります。大手ハウスメーカーや訪問営業会社では、元請けから下請け・孫請けへと多重下請け構造になっているケースが大半です。
本来の工事の適性費用が100万円の場合でも、中間マージンが重なり請求額が10~30%近く高くなることもあります。
一方、自社施工の業者であれば、契約した会社の職人が直接工事するため、余分な中間マージンが発生しません。
見積もりを取る際は「自社施工」「自社職人が施工」と明記されているか確認しましょう。
屋根塗装は実際いくらかかる?条件別の費用シミュレーション
屋根塗装の費用イメージをつかめるよう、条件別に3パターンのシミュレーションを用意しました。
・【30坪】スレート屋根×シリコン塗料の場合
・【40坪】瓦屋根×フッ素塗料の場合
・屋根塗装・外壁塗装を同施工した場合
自宅の条件に近いパターンを参考にしてください。
【30坪】スレート屋根×シリコン塗料の場合
築10〜15年程度の30坪住宅で、スレート屋根×シリコン塗料を使った屋根塗装の費用目安です。(※屋根面積80㎡で算出しています。)
| 項目 | 費用目安 |
|---|---|
| 足場費用 | 15~20万円 |
| 高圧洗浄 | 0.8~2.4万円 |
| 下地補修 | 4~9.6万円 |
| シリコン塗料 | 20〜32万円 |
| 合計 | 39.8〜64万円 |
スレート屋根×シリコン塗料の費用相場は、39.8〜64万円になります。シリコン塗料の耐用年数は8~15年と比較的長く、価格と耐久性のバランスが取れているのが特徴です。
スレート屋根の特徴やメリット、メンテナンス時期に関する内容は、以下の記事でご確認ください。
▶関連記事
スレート屋根とは?種類、メリット、寿命やメンテナンス時期を解説
【40坪】瓦屋根×フッ素塗料の場合
築15〜20年程度の40坪住宅で、瓦屋根にフッ素塗料を使った場合の費用目安です。瓦の部分補修が必要なケースを想定しています。(※屋根面積100㎡で算出しています。)
| 項目 | 費用目安 |
|---|---|
| 足場費用 | 20万円 |
| 高圧洗浄 | 1〜3万円 |
| 下地補修 | 5~12万円 |
| 瓦の部分補修 | 20〜50万円 |
| フッ素塗料 | 35万円 |
| 合計 | 81〜120万円 |
瓦屋根にフッ素塗装をする際の費用は、81~120万円が目安です。瓦にひび割れや破損が見られる場合は、部分補修が必要となり価格が高くなる可能性があります。
なお、すべての瓦屋根に塗装が必要というわけではありません。しかし、金属系瓦・セメント瓦・モニエル瓦など一部の瓦は、塗装を施すことで耐候性が向上し、サビや劣化を防ぐ効果が期待できます。
塗装が必要かどうかの判断や、適した塗料の選定については、屋根の状態を踏まえて専門業者に診断してもらいましょう。
屋根塗装・外壁塗装を同施工した場合
屋根と外壁を同時に塗装した場合の費用相場は以下のとおりです。
※延床面積(115.5㎡)、建築面積(56㎡)、足場面積(200㎡)、シリコン系塗料を使用したケースで算出しています。
| 施工範囲 | 単独施工 |
|---|---|
| 屋根の塗装代 | 約15万円 |
| 外壁の塗装代 | 約90万円 |
| 足場費用 | 15~20万円 |
| 合計 | 120~125万円 |
屋根と外壁を同時に塗装した際の費用は、120~125万円が目安です。屋根塗装と外壁塗装を別々に施工すると、その都度足場を組む必要があり足場代が2回分かかります。
一方、同時施工であれば足場設置は1回で済むため、トータルで15~20万円ほど費用を抑えられます。
築10年を超え、屋根・外壁の両方に色あせやひび割れなどの劣化が見られる場合は、同時施工を検討するひとつの目安といえるでしょう。
屋根塗装の費用を安く抑える方法4つ
屋根塗装の費用は、各種制度の活用や業者選びの工夫によって抑えることが可能です。
ここでは、費用を抑える4つの方法を解説します。
・1. 自治体の助成金で5〜20万円を補填する
・2. 風災・雹災なら火災保険を申請する
・3. 相見積もりは3社以上から取る
・4. 外壁塗装との同時施工で足場代を節約する
利用できる方法がないか、事前に確認しておきましょう。
1.自治体の助成金で5〜20万円を補填する
屋根塗装の費用を抑える方法のひとつに、自治体による助成金制度の活用があります。多くの市区町村では、住宅のリフォームや省エネ改修を目的とした補助金や助成金制度を設けています。
助成金の主な対象は、遮熱塗料や断熱塗料を使用した屋根塗装、省エネリフォーム、エコ住宅向けの塗装工事などです。助成額は自治体によって異なりますが、工事費用の10〜30%程度、上限5〜20万円の補填が受けられます。
ただし、工事前の申請が必須であることや、指定業者・地元業者の利用が条件となる場合があります。また、予算枠には限りがあり、早めの申請が必要です。
事前に申請条件や必要書類を確認し、制度を上手に活用してお得に屋根塗装をおこないましょう。
東京都の最新の助成金制度について、以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。
▶関連記事
【2025年】東京都の外壁塗装助成金はいつまで?国の助成金はある?
2.風災・雹災なら火災保険を申請する
台風や雹(ひょう)などの自然災害によって屋根が破損した場合、火災保険の「風災・雹災補償」を利用して修理費用を補える可能性があります。
ただし、経年劣化による色あせ・サビ・コケ・ひび割れは補償対象外になる点には注意が必要です。
なお、火災保険の申請・請求期限は原則として被害発生から3年以内です。被害に気づいたら、放置せず早めに保険会社へ相談してください。
一方で、全国の消費生活センターには「火災保険を使えば実質0円で住宅修理ができる」「保険金を使ってお得に塗装ができる」など、業者によるトラブルが多く発生しています。相談件数は、2010年の111件から2019年には2,684件と約24倍に急増しており、慎重に進める必要があります。(参照:国民生活センター|「保険金を使って自己負担なく住宅修理ができる」と勧誘されてもすぐに契約しないようにしましょう!)
経年劣化を自然災害と偽って火災保険を申請する行為は、不正請求にあたる可能性があります。火災保険の適用可否は、契約中の保険会社に直接確認しましょう。
火災保険に屋根修理ができる条件や申請手順については以下の記事で詳しく解説しているので、参考にしてください。
▶関連記事
火災保険で屋根修理ができる条件は?箇所別の費用相場や申請手順、業者選びまで徹底解説
火災保険の屋根修理は経年劣化だと対象外?条件・具体例・見分け方を解説
3.相見積もりは3社以上から取る
複数社から相見積もりを取ると、提示された金額が適正価格かどうかを判断しやすくなります。業者ごとの価格差や工事内容を比較するためにも、3社以上から見積もりを取るのがおすすめです。
見積もりを比較する際は、以下の点を確認しておくと安心です。
・具体的な工事項目が明記されているか
・一式の見積もりになっていないか
・塗料のメーカー名・商品名が正確に記載されているか
・保証内容や保証期間が明示されているか
見積もり金額だけで判断せず、工事内容や保証をしっかり比較し、信頼できる業者を選びましょう。
4.外壁塗装との同時施工で足場代を節約する
屋根塗装と外壁塗装を同時に依頼すれば、足場の設置が1回で済みます。別々に施工すると足場代が2回分かかるため、まとめて依頼するだけで足場代の節約が可能です。
さらに、工事期間が短縮でき、騒音や臭いなど工事中の生活への影響を最小限に抑えられる点もメリットです。業者選びやスケジュールの調整が一度で済ませられるので、工事による負担が軽減できるでしょう。
【閑散期の値引き交渉は施工品質に注意】
真夏や真冬など気温条件が厳しい季節は工事依頼が少なくなるため、値引き交渉に応じてもらえる可能性があります。ただし、過度な値引きを求めると、手抜き工事により施工品質の低下につながるリスクがあります。
値引き額だけに注目するのではなく、工事内容や保証条件が維持されているかを必ず確認しましょう。
なお、外壁塗装費用を安く抑える具体的な方法は、以下の記事で詳しく解説しています。
▶関連記事
外壁塗装を安くする方法14選!注意点や業者選びのポイントを詳しく解説
悪徳業者を見抜く4つのポイント
屋根塗装で最も注意が必要なのは、悪徳業者による不当な契約です。ここでは、悪徳業者を見抜くための4つのチェックポイントを紹介します。
・1. 訪問営業で不安をあおる業者は避ける
・2. 大幅値引きや足場無料の業者は疑う
・3. 一式表記の見積書は避ける
・4. 契約を急がせる業者は相見積もりを嫌う
1.訪問営業で不安をあおる業者は避ける
「今なら無料で点検します」と突然訪問してくる業者には、その場で対応するのは避けましょう。よくある手口として、無料点検を口実に屋根に上がり「このままでは雨漏りします」と不安をあおり、高額契約を迫るケースです。
なかには、問題のない屋根を、業者自身が故意に破損する悪質な事例も報告されています。
訪問営業への対応は、以下を徹底してください。
・訪問業者を屋根に上げない
・その場で契約しない
・信頼できる地元業者や専門業者に、改めて点検・診断を依頼する
本当に必要な工事かどうかを見極めるためにも、必ず複数の業者に相談し、冷静に判断しましょう。
2.大幅値引きや足場無料の業者は疑う
「今なら半額」「足場代無料キャンペーン」という言葉には注意が必要です。適正価格からの大幅値引きは、施工品質が下がるサインと考えましょう。
足場は屋根塗装に欠かせない設備で、30坪で約15〜20万円が相場です。これを無料にできる合理的な理由はほとんどありません。
大幅値引きの裏には、塗料のグレードダウンや工程の省略が隠れているケースが多いため、慎重な判断が必要です。
悪徳業者の見分け方は以下の記事で詳しく解説していますので、参考にしてください。
▶関連記事
外壁塗装の業者選びの注意点5つ!悪質業者を見分ける方法を解説
3.一式表記の見積書は避ける
見積書に「屋根塗装工事一式」や「付帯工事一式」とだけ記載されている場合は、トラブルの原因になりやすい表記です。工事内容の詳細が不明確な見積書は、適正な価格かどうかを判断しづらくなります。
工事内容が曖昧なまま契約を進めると、後から追加費用を請求されるケースもあります。また、手抜き工事がおこなわれた際に、詳細な記載がないため証拠が残りにくい点にも注意が必要です。
見積書を受け取ったら不明な点は必ず質問し、納得できるまで説明を求めましょう。
4.契約を急がせる業者には注意する
「今日決めてくれるなら特別価格にします」と契約を急かす業者には、警戒したほうがよいでしょう。
相見積もりを取られると、不当な価格設定や内容の不備が明らかになるため、あえて即決を迫るのが典型的な手口です。一方、信頼できる業者であれば「他社と比較してください」と相見積もりをすすめてくれます。
【国民生活センターへの相談は年間1万件超】
訪問販売によるリフォーム工事の相談は2024年に約9,800件、屋根工事を含む点検商法の相談は約1.9万件に達しています。
契約を急かされた場合は、その場で判断せず「一度持ち帰って検討します」と伝えましょう。
参照:国民生活センター|訪問販売によるリフォーム工事・点検商法
屋根塗装の費用に関するよくある質問
最後に、屋根塗装の費用に関する6つのよくある質問に回答します。
屋根塗装が必要な劣化サインは何ですか?
色あせ・コケやカビの発生・ひび割れ・塗膜剥がれ・金属部分のサビが代表的な劣化サインです。これらを放置すると雨漏りや屋根の腐食を招く恐れがあります。
屋根塗装の目安は、一般的に築10〜15年ですが、劣化の進行具合は屋根材や立地条件によって異なります。複数の業者から相見積もりを取り、客観的な意見を聞きましょう。
屋根塗装はDIYできますか?
屋根塗装のDIYはおすすめできません。屋根は高所作業となるため、墜落・転落の危険性が高く、建設業の死亡災害のうち約3割が屋根からの墜落によるものとされています。(参照:厚生労働省|死亡災害状況の推移)
安全面と仕上がりの両面を考えると、屋根塗装は専門業者に依頼するのが現実的です。
屋根修理のDIYについては以下の記事で詳しく解説しているので、参考にしてください。
▶関連記事
屋根修理はDIYでできる?自分で直せる範囲と屋根材別の手順・安全対策を解説
塗装できない屋根材はありますか?
2000年前後に製造されたノンアスベスト屋根材の一部は、塗装に適していません。
これらの屋根材は耐久性や強度が低く、塗装前の高圧洗浄で破損が生じやすく、塗装後は屋根材そのものが剥がれる恐れがあります。
代表的な屋根材として、コロニアルNEO、パミール、セキスイかわらUなどが挙げられます。これらの屋根材の場合は、カバー工法や葺き替えを検討しましょう。
屋根塗装とカバー工法、葺き替えの費用差はどのくらいですか?
一般的な費用相場は、塗装が40〜100万円、カバー工法は80〜110万円、葺き替えは120〜190万円程度です。
色あせや軽度の劣化であれば塗装で対応できますが、下地まで傷んでいる場合は、カバー工法や葺き替えを選びましょう。
屋根塗装の保証期間はどのくらいが目安ですか?
屋根塗装の施工保証は3〜10年、塗料メーカー保証が5〜15年程度が一般的です。ただし、メーカー保証は材料の品質のみが対象で、施工に関する不具合は対象外となることが多いため、施工保証とあわせて内容を確認しましょう。
契約前には保証書を発行してもらい、保証対象・期間・条件を書面で確認してください。
無機塗料の30坪の価格はいくらですか?
無機塗料で30坪の屋根を塗装する場合、総額は45万~65万円(足場代・諸経費込み)が目安です。
無機塗料は耐用年数が20〜25年と長く塗り替え回数を減らせるため、長期的に見るとメンテナンスコストを抑えやすいでしょう。
屋根塗装は相場と内訳を把握し、相見積もりで適正価格を判断しよう
屋根塗装の費用相場は、坪数による屋根面積の違いや使用する塗料のグレードによって大きく変わります。費用を抑えたい方は、自治体の助成金や火災保険の活用、外壁塗装との同時施工を検討するとよいでしょう。
ただし、価格の安さだけで業者を選ぶと、手抜き工事や不当な追加請求につながる恐れがあります。費用だけで判断せず3社以上から見積もりを取り、見積もりの内訳をしっかり比較してください。
屋根塗装や外壁塗装を検討している方は、相談から見積もりまで完全無料で利用できる、外壁塗装の適正価格診断サイト「外壁塗装の窓口」をご活用ください。
全国4000社以上の優良店から、あなたの地域に合った施工店を無料で紹介します。見積もり依頼後でも料金や施工店の対応に納得がいかない場合は断ることも可能です。
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