
洗濯機は毎日の生活に欠かせない家電ですが、引っ越しや長期不在などの場合では「水抜き」という作業が必要です。
洗濯機の水抜きを怠ると、水漏れや故障、凍結による破損といったトラブルにつながる恐れがあります。
今回は、洗濯機の水抜き方法や所要時間、注意点について解説します。
洗濯機の水抜きをするタイミングも説明するので、ぜひ最後までご覧ください。
洗濯機の水抜き方法に関する動画も紹介します!
水抜きの手順を具体的にイメージしたい人は、要チェックですよ!
- 洗濯機の水抜きとは?なぜ必要なの?
- 洗濯機の水抜きをすべきシーン
- 【動画でチェック】洗濯機の水抜きをする方法・手順
- 洗濯機の水抜きにかかる時間
- 洗濯機の水抜きをするタイミング
- 洗濯機の水抜きをしないとどうなる?
- 洗濯機のみ運搬・設置を依頼するときの費用相場
- 洗濯機の水抜きにまつわる注意点
- 洗濯機の水抜きに関するQ&A
- 洗濯機の水抜きは正しい手順で行いましょう
洗濯機の水抜きとは?なぜ必要なの?

洗濯機の水抜きとは、洗濯機内部や給水・排水ホースに残っている水を抜く作業のこと。
洗濯機は普段、給水ホースから水を取り込み、洗濯槽で衣類を洗った後に排水ホースから汚れた水を出します。
脱水まで完了していても、洗濯機の内部やホースの中には少量の水が残っていることがあるんです。
この残った水を放置すると、水漏れや故障を引き起こす可能性があるので、水抜きが必要になります。
水抜きをしていなければ、洗濯機を傾けたり移動させたりする際に、残っていた水が漏れ出して周囲の家具・家電を汚すリスクも。
洗濯機を長く使い続けるために、正しい水抜きの仕方を理解しておきましょう。
洗濯機の水抜きをすべきシーン

洗濯機の水抜きをすべきシーンは、主に3つあります。
・引っ越し
・買取・修理
・凍結防止
ひとつずつ解説していきます。
引っ越し
引っ越しの際には、洗濯機の水抜きが欠かせません。
洗濯機を運ぶ前に水抜きをしないと、内部に残った水が移動中に漏れ出し、新居や運搬中の家具・家電などを汚す可能性があります。
また、内部に水が残っているとその分だけ洗濯機が重くなり、運搬時にバランスが取りにくくなりますよ。
なお、洗濯機の水抜きは依頼主が自分で行うのが一般的。
引っ越し業者が水抜きをしてくれる業者もいますが、オプション料金が発生するケースが多いです。
費用については「洗濯機のみ運搬・設置を依頼するときの費用相場」を参考にしてみてください。
買取・修理
洗濯機の買取を依頼する場合や、修理のために業者に引き取ってもらう場合にも、洗濯機の水抜きは必要です。
内部に水が残っていることで、作業中に水が漏れて業者の設備を汚したり、故障の原因が特定しにくくなったりするリスクが高まります。
水抜きをせずに洗濯機が故障すると、買い取ってもらえないケースもあるでしょう。
新しい洗濯機を買う際に、下取りや無料回収の対象にならなければ、故障した洗濯機を自分で処分しなければいけません。
その場合、洗濯機のメーカーや機種に応じた家電リサイクル料金がかかります。
凍結防止
「寒い地域で洗濯機を外置きしている」または「長期で家を空ける」ならば、凍結防止のために洗濯機を水抜きしましょう。
水は氷に変化すると膨張する性質を持ちます。
水道管が凍結して破裂するのと同じように、洗濯機内部や給水・排水ホースに残った水も、気温が0度を下回ると凍りつき、体積が膨張するのです。
結果として、ホースや部品が破裂する、または洗濯槽自体にひびが入る危険性があります。
【動画でチェック】洗濯機の水抜きをする方法・手順

洗濯機の水抜きをする方法・手順を、具体的に説明していきます。
・準備するもの一覧
・縦型洗濯機の場合
・ドラム式洗濯機の場合
「動画のほうがイメージしやすい」という人は、こちらの動画をチェックしてみてください。
各手順がわかりやすく動画にまとめられており、初めて水抜きをする人でも安心です。
「引越しお役立ち情報|らくらくMOVING」さんのアカウントでは、引っ越しでやることについて動画で解説しています。
引っ越しの予定がある人は要チェックです!
それでは、動画を参考にしながら作業を進めていきましょう。
準備するもの一覧
洗濯機の水抜きを始める前に、以下のものを準備しておくとスムーズに水抜きができますよ。
準備するもの | 準備する理由 |
---|---|
ドライバー | 給水ホースのネジを外すために使用する。ネジのサイズを確認し、適切なものを用意する。 |
バケツまたは洗面器 | ホース類から出る水を受けるために必要となる。 |
タオルまたは雑巾 | 洗濯機やホース、床がぬれた際に拭けるように、吸水性のよいものを複数枚準備しておく。 |
ビニール袋 | 取り外したホース類を入れる。 |
洗濯機の取扱説明書 | 取り扱いにまつわる注意点や、洗濯機の構造などを確認する。 |
ゴム手袋または軍手 | ホースの接続部分には、水垢や汚れが付着している可能性があるので、ゴム手袋を着用すると作業しやすい。 |
縦型洗濯機の場合
ここからは、縦型洗濯機の水抜き方法を説明します。
大まかな手順は「給水ホースの水抜き→排水ホースの水抜き」という流れです。
【給水ホースの水抜き】
①洗濯槽を空にして、水道の蛇口(給水栓)を閉める
②洗濯機のフタを閉じて電源を入れ、標準コースで洗濯機を回す
③1分経ったら、洗濯機を停止する
④給水ホースを外す(水がこぼれることがあるのでタオルや雑巾を準備しておく)
【排水ホースの水抜き】
①再び洗濯機の電源を入れ、一番短いコースで脱水する
②脱水が完了したら、洗濯槽内に残った水気をタオルで拭き取る
③排水ホースを抜く
④排水ホースが出ている側に洗濯機を軽く傾け、ホース内の水を排水する
取り外した部品はビニール袋に入れて「洗濯機の中に入れる」または「ガムテープで洗濯機の外側に貼り付けておく」と、紛失を防げるでしょう。
ドラム式洗濯機の場合
次に、ドラム式洗濯機の水抜き方法を紹介します。
基本的には縦型洗濯機と同じ手順ですが、排水ホースの水抜きの前に「糸くずフィルターの水抜き」を行う必要があります。
【給水ホースの水抜き】
①洗濯槽を空にして、水道の蛇口(給水栓)を閉める
②洗濯機のフタを閉じて電源を入れ、標準コースで洗濯機を回す
③1分経ったら、洗濯機を停止する
④給水ホースを外す(水がこぼれることがあるのでタオルや雑巾を準備しておく)
【糸くずフィルターの水抜き】
①糸くずフィルターを少しずつゆるめる
②洗面器やバケツなどで水を受ける
③水が出なくなったら、糸くずフィルターをタオルで拭く
④糸くずフィルターを元に戻す
【排水ホースの水抜き】
①再び洗濯機の電源を入れ、一番短いコースで脱水する
②脱水が完了したら、洗濯槽内に残った水気をタオルで拭き取る
③排水ホースを抜く
④排水ホースが出ている側に洗濯機を軽く傾け、ホース内の水を排水する
なお、水がスムーズに抜けないときの対処法は「洗濯機の水抜きができない場合はどうすればよい?」にて解説しています。
洗濯機の水抜きにかかる時間

洗濯機の水抜きにかかる時間は、ホースの長さや機種によって変わりますが、30分〜1時間程度が目安です。
ただし、洗濯槽やホースに残った水が乾くには時間を要します。
しっかりと乾燥させるために、遅くとも引っ越しの前日には、水抜きをしておくのがおすすめです。
「【動画でチェック】洗濯機の水抜きをする方法・手順」で紹介したように、水抜きの手順はあまり複雑ではありません。
洗濯機の水抜き作業自体は短い時間で済むので、面倒に感じても実施しておきましょう。
洗濯機の水抜きをするタイミング

洗濯機の水抜きを行うタイミングは、目的によって決まります。
引っ越しや買取、修理では「前日まで」に実施するとよいでしょう。
水抜き自体はそれほど時間がかからないものの、内部まできちんと乾燥させるには、余裕を持ったスケジュールが理想的です。
また、水抜きをすると洗濯ができなくなるため、前日までの洗濯を終えてから作業に取りかかるのがスムーズですね。
凍結防止の観点では「寒さが厳しくなる予報が出ているとき」や「冬季に長期間家を空けるとき」に水抜きをします。
氷点下4度以下になると、屋外の水が凍りやすいので注意してください。
寒さが厳しい時期は、洗濯機の使用後や就寝前に水抜きを行う習慣をつけると安心です。
洗濯機の水抜きをしないとどうなる?

洗濯機の水抜きをしていないと起こりうるリスクは、次のとおりです。
・洗濯機内部やホースに残っていた水が外部に漏れ出す
・新居の床や壁、家具などが水浸しになる
・洗濯機が故障する原因となる
・マンションやアパートで水漏れを起こして、損害賠償を請求される
・水漏れによる被害が出て、引っ越し業者に追加料金を請求される
・凍結による部品破損で修理費用が発生する
このような事態にならないように、忘れずに洗濯機を水抜きしましょう。
洗濯機のみ運搬・設置を依頼するときの費用相場

洗濯機だけを専門業者に運搬・設置してほしい、と考える人もいるでしょう。
洗濯機のみの運搬費用は、約7,000〜20,000円が相場です。
ただし、運搬費用は洗濯機の種類や運搬距離、設置場所などで変わるので、あくまで参考程度にしてください。
ほとんどの業者は、洗濯機の取り外しや取り付け作業までを運搬費用に含めてくれます。
しかし、これらの作業が別途オプション料金となる場合もあるため、料金に含まれるサービス内容を事前に確認しましょう。
オプションでの洗濯機取り付け費用は、約3,000〜10,000円が目安となります。
なお、ドラム式洗濯機は縦型と比べて重く、運搬や設置に手間がかかることから、費用が高くなる傾向にありますよ。
洗濯機の水抜きにまつわる注意点

洗濯機の水抜きにまつわる注意点を、3つ紹介します。
・ホースをテープで洗濯機に固定する
・洗濯機を立てた状態で運ぶ
・電源プラグが水に濡れないようにする
水漏れや故障といったトラブルを引き起こさないように、注意点を理解しておきましょう。
ホースをテープで洗濯機に固定する
洗濯機の水抜きが完了してホースを外したら、内部に水が残っていないかを確認した後に、ホースをテープで洗濯機に固定します。
運搬中にホースがぶら下がっていると、ほかの荷物に引っかかって破損したり、移動する際に邪魔になったりするからです。
ホースの先端を上向きに固定すると、残った水が漏れ出るリスクを減らせます。
洗濯機を立てた状態で運ぶ
洗濯機を移動させる際には、横に寝かしたりせずに立てた状態を維持することがポイント。
洗濯機内部の構造は「立てた状態で使用・運搬される」のを前提として設計されています。そのため、横向きにすると洗濯槽が揺れて、故障・破損の原因となるんです。
メーカーによっては、ドラム式洗濯機の運搬に「輸送ボルト」と呼ばれる固定ねじの使用を推奨している場合もありますよ。
また、洗濯機は重くて不安定なので、2人以上で運搬するのが安全です。
電源プラグが水に濡れないようにする
洗濯機の水抜きの作業中や、水抜き後の運搬時には、電源プラグが水に濡れないように気を付けてください。
洗濯機の電源プラグが水に濡れると感電やショート、火災といった重大な事故につながる危険性があります。
特に、ホースを外すときは水がこぼれやすいです。
不安な場合はホースを外す前に、電源プラグを洗濯機に固定する・タオルで包むといった対策をするとよいでしょう。
洗濯機の水抜きに関するQ&A

洗濯機の水抜きに関するQ&Aを、3つピックアップしました。
・洗濯機の水抜きは当日にしてもよい?
・洗濯機の水抜きができない場合はどうすればよい?
・洗濯機の水抜きは業者に依頼できる?
それぞれ見ていきます。
洗濯機の水抜きは当日にしてもよい?
洗濯機の水抜きは、引っ越しや買取・修理の当日に行うことも可能ですが、前日に作業するほうが望ましいです。
水抜き作業自体は、30分〜1時間ほどで完了します。
しかし、当日に水抜きをすると、完全に水が抜けきらない可能性が高いです。
加えて、引っ越し当日はやるべきことが多く焦ってしまい、水抜き作業が不十分になる恐れもありますね。
洗濯機の水抜きができない場合はどうすればよい?
洗濯機の水抜きができないのは、次のような原因が考えられます。
・洗濯機が故障している
・ホースまたは糸くずフィルターにゴミや汚れが詰まっている
ゴミや汚れが詰まっている場合、ブラシやシャワーを使って汚れを取り除きましょう。
それでも排水できないときは、洗濯機が故障しているかもしれません。
自力での対処が難しいと感じたら無理せず、専門業者に相談してみてください。
洗濯機の水抜きは業者に依頼できる?
洗濯機の水抜きは、専門業者に依頼することが可能です。
専門の業者に依頼すれば、水漏れや故障のリスクを最小限に抑えられ、安全に水抜き作業を完了してもらえます。
業者によって異なりますが、洗濯機の水抜きには約3,000〜10,000円ほどかかるケースが多いです。
また、洗濯機の運搬費用に水抜きが含まれる業者もあるため、サービス内容をチェックしておきましょう。
納得のいく依頼にするには、複数の業者に見積もりを取り、サービス内容や料金を比較検討することが重要です。
サービス内容が充実している業者ならば、安心して洗濯機の移動やメンテナンスを任せられますね。
洗濯機の水抜きは正しい手順で行いましょう

今回は、洗濯機の水抜き方法や所要時間、注意点について解説しました。
引っ越し、買取・修理、そして冬場の凍結防止において、洗濯機の水抜きは欠かせません。
水抜きを怠ると、洗濯機の故障や水漏れなど、さまざまなリスクが発生する可能性があります。
引っ越しを検討しているならば、ニフティ不動産がおすすめです。
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