不動産仲介とは?売買で不動産仲介業者を利用するメリットや選ぶポイントを解説!

この記事では、不動産仲介業者の基本や利用するメリット・デメリットについて、わかりやすく解説します。併せて、不動産仲介業者を選ぶポイントも紹介するので、あなたにぴったりの不動産仲介業者を選んで、満足いく売却ができるようにしましょう。



不動産仲介とは

不動産仲介とは?売買で不動産仲介業者を利用するメリットや選ぶポイントを解説!

不動産仲介とは、不動産売買時に売主と買主の間に入って交渉や契約を進め、売買契約を成立させることをいいます。不動産仲介の場合、宅建士の資格を持つ人が必要です。また、その会社も宅地建物取引業の免許が必要になります。

このように、不動産について専門的な知識を持つ不動産仲介業者が、査定から契約に至るまで売主・買主双方をサポートしてくれるのです。

ちなみに、不動産売買の場合、売主側と買主側、それぞれで不動産会社が仲介に入ります。このとき、同じ不動産会社が売主と買主両方の仲介をする場合を「両手仲介」、それぞれ別の不動産会社が仲介する場合を「片手仲介」と呼びます。

不動産仲介業者の具体的な業務内容

不動産仲介業者の主な仕事は、売買や賃貸の仲介などの業務があります。物件の査定から販売活動、物件紹介、条件の交渉、契約手続きなど、買う側・売る側について一連の流れをサポートしていくのです。

しかし、不動産仲介業の業務内容は、取引の仲介だけではありません。他にも次のような業務があります。

  • ・売買や賃貸の顧客や物件探し
  • ・市場に出る前の物件確認や調査
 

このように、取引以前の部分から幅広い業務があるのです。

仲介手数料とは

仲介手数料とは、不動産会社に支払う仲介への成功手数料です。契約が成立すると、買主・売主はそれぞれ依頼した不動産会社に支払うことになります。

仲介手数料は、いくらでも請求できるわけではなく、法律によって上限額が次のように決められているのです。

仲介手数料上限(取引額400万円超の場合)=取引額×3%+6万円+消費税

 

例えば、取引額2,000万円の場合、66万円(税抜)が仲介手数料の上限となります。

上記で算出する額はあくまで上限なので、不動産会社は上限内であればいくらに設定しても構いません。基本的には、上限いっぱいで設定しているケースが多いでしょう。

また、仲介手数料は成功報酬にあたるものです。契約が成立するまでは支払う必要がないので、成立前に請求された場合は拒否できます。

「不動産仲介」と「不動産買取」の違い

不動産を売却する方法には、「不動産仲介」と「不動産買取」の2種類があります。

不動産仲介とは、不動産会社が間に入って買主を見つけてもらう方法です。一般的な不動産売買の場合は、ほとんどのケースが不動産仲介となります。

一方、不動産買取とは、不動産会社が直接不動産を買い取る方法です。買主が不動産会社になるため、条件交渉がまとまればすぐに売却できるというメリットがありますが、仲介よりも安値での売却になる点には注意しましょう。

不動産仲介 不動産買取
買主 第三者 不動産会社
売却価格 相場 相場の70~80%
売却期間 3ヵ月~半年 1か月ほど
仲介手数料 必要 不要
 

不動産買取については、以下の記事でも詳しく解説しているので参考にしてください。

関連記事:不動産買取とは?不動産仲介との違いやメリット・デメリットを解説!

不動産仲介業者を利用するメリット

不動産仲介とは?売買で不動産仲介業者を利用するメリットや選ぶポイントを解説!

不動産仲介業者を利用するメリットとしては、次の4つが挙げられます。

  • ・スムーズな取引が可能
  • ・適正価格での取引ができる
  • ・手間をかけずに済む
  • ・取引に対する責任の所在が仲介業者になる
 

それぞれ詳しく見ていきましょう。

スムーズな取引が可能

不動産仲介業者に依頼する大きなメリットが、取引のほとんどを代行してもらえるという点です。

不動産取引には、法律や税金などさまざまな専門的な知識が必要です。また、取引を進める中では、金融機関や司法書士などの専門家とのやり取りも必要になってきます。これらの個人だけで進めるのはかなりのハードルの高さがあるといえるでしょう。

そもそも個人の場合、親戚や知人で購入希望者がいなければ、自分で買い手を見つけるだけでも苦労することが予想されます。さらに、売買途中や契約後に何かトラブルがあれば、自分で対応しなければなりません。

不動産仲介業者は、不動産取引のプロです。手続きに必要な契約書類の準備や司法書士への依頼など、契約に必要なことをすべてプロが代わりに進めてくれるので、トラブルを防いでスムーズに取引できるでしょう。

適正価格での取引ができる

不動産仲介業者は、多くの不動産取引を取り扱っているので、おおよその相場を把握しています。自分の不動産を売却する際に、相場を考慮して売れる価格を提案してくれるでしょう。

個人で取引をしてしまうと相場感がわからず、相場から極端にずれた価格で取引を進めてしまう可能性があります。

その点、適正価格を理解している不動産業者に依頼することで、安値での売却を回避しやすくなるのです。

これから不動産会社に依頼するという人は、まずは相場を理解しておく必要があります。相場を理解することで、安値での売却を防ぐことや査定額の妥当性を判断しやすくなるでしょう。

相場を把握するなら、一括査定を利用して多くの不動産会社の査定額を比較するのをおすすめします。数多くの不動産会社に査定を出すと、ある程度似通った価格帯に収まるので、それが相場といえるでしょう。

一括査定なら、「SUUMOの無料一括査定」がおすすめです。全国規模の大手から地元の中小まで、幅広い不動産会社の査定額を簡単に入手できるので、相場の把握が効率よくできます。

 

手間をかけずに済む

不動産売買では、契約書の作成や買主との交渉、問い合わせ対応などさまざまな業務が発生します。不動産仲介業者に依頼することで、これらの業務のほとんどを仲介業者が代行してくれ、売主の手間を省くことが可能です。

自分で売却する場合、契約書の作成や広告作成などを自分で行わなければなりません。知識がない状態で契約書などを作成すると、トラブルに発展する可能性もあるでしょう。

不動産仲介業者に依頼することで、不動産取引の専門的な知識がなくても手間なく売却を進められます。

取引に対する責任の所在が仲介業者になる

不動産仲介業者を介して売買契約を結ぶ場合、契約前に宅建士による重要事項説明をしてもらい、契約書に署名・押印することになります。

この重要事項説明書と契約書は、買主・売主の名前だけでなく不動産仲介業者の記名・押印も加わるのです。不動産仲介業者が記名押印することで、書類を作成した証となります。そのため、重要事項説明や契約書に不備があった場合でも、不動産仲介業者にも責任を負ってもらうことが可能です。

個人で取引した場合、告知漏れや契約書の不備はすべて自分で責任を負わなければなりません。

仲介業者に依頼することで、売主の責任を軽減することができるでしょう。買主にとっても、不動産仲介業者も責任をとってくれる点は、安心して取引できるというメリットにつながります。

不動産仲介業者を利用するデメリット

不動産仲介とは?売買で不動産仲介業者を利用するメリットや選ぶポイントを解説!

不動産仲介業者を利用することにはデメリットもあります。以下のようなデメリットを正しく理解しておくことが大切です。

  • ・仲介手数料がかかる
  • ・媒介契約の種類によっては複数社に依頼できないこともある
  • ・短期間での売却が難しいケースがほとんど
  • ・周囲に売却しようとしていることがバレてしまう
 

仲介手数料がかかる

先述したように、仲介で売却した場合、不動産会社への仲介手数料を支払う必要があります。高額な取引になると、仲介手数料は100万円を超えることも珍しくありません。仲介手数料の分だけ、手元に残るお金が少なくなる点はデメリットといえるでしょう。

せっかく売却できても、高額な仲介手数料を差し引かれることに抵抗感を持つ人もいるでしょう。しかし、仲介手数料はプロに取引を代行してもらう手数料でもあります。人件費や広告費・契約代行代など一連の費用が含まれており、仲介手数料を支払うことで取引をスムーズに進めることが可能になるのです。

高額で専門的な知識も必要になる不動産取引は、仲介手数料を支払ってでもプロの力を借りる方が安心して取引を進められます。

媒介契約の種類によっては複数社に依頼できないこともある

仲介で売却を進める場合、不動産会社と媒介契約を結ぶことになります。この媒介契約は、契約内容によって次の3種類があります。

  • ・一般媒介契約
  • ・専任媒介契約
  • ・専属専任媒介契約
 

このうち、一般媒介契約は、複数の不動産会社と契約が可能です。一方、専任媒介契約と専属専任媒介契約は1社のみとしか契約できません。

さらに、専属専任媒介契約の場合は、自分で買主を見つけても不動産会社を介してしか契約できません。不動産会社1社としか契約できない場合、契約した不動産会社の力量によって、売却が左右されてしまう点には注意しましょう。

ただし、専任媒介契約・専属専任媒介契約ともに、契約期間は最長3ヵ月です。契約終了時には、更新か他社への切り替えを選択できるので、ずっと1社に縛られるわけではありません。

短期間での売却が難しいケースがほとんど

仲介での売却の場合、一般的には売却するまでに3ヵ月~半年ほどの時間がかかります。物件によっては買い手が見つからず、1年以上かかる可能性もあるでしょう。

不動産売買は、売却までに買主探しや買主のローン手続き、契約手続きなどさまざまな手続きを経る必要があるため、ある程度期間はかかるものです。

とはいえ、これは個人で売却を進める場合にも同様のことがいえます。

周囲に売却しようとしていることがバレてしまう

不動産仲介業者を利用する場合、仲介業者は売却活動としてチラシなどの広告やインターネットサイトへの掲載を行います。

そのため、周囲に自分の物件を売りに出していることがバレてしまう可能性があるのです。

個人で売却する場合、周囲に売却を知られずに売却を進めることもできるので、周囲に知られたくない人にとってはデメリットとなるでしょう。

信頼できる不動産仲介業者を選ぶポイント

不動産仲介とは?売買で不動産仲介業者を利用するメリットや選ぶポイントを解説!

不動産仲介業者は数多く存在し、どこに仲介を依頼すればよいのか悩むものです。不動産売却は、不動産仲介業者の力に大きく左右されるので、信頼して売却を任せられる仲介業者を選ぶ必要があります。

不動産仲介業者を選ぶ際のポイントとして、次のようなことを意識してチェックしてみるとよいでしょう。

どういった広告方法をとっているか
  • ・紙媒体やSNSなど、どのような広告方法をとっているのか、またその内容。
  • ・買手は広告を見て問い合わせてくるので、広告が見やすく必要がある。
  • ・また、若者向けならSNSというように、買手のニーズに合った媒体を利用していなければ売却につながりにくくなる。
担当者の人柄や相性
  • ・担当者レベルでの人柄や担当者との相性も売却に大きく関わってくる。
  • ・丁寧で信頼できる担当者なら、希望価格に近い価格で売却できるように交渉を進めてくれる可能性が高く、買手にも誠実に対応してくれるので売却につながりやすい。
レスポンスが早い
  • ・問い合わせやの回答などレスポンスの早い会社であれば、売却期間中など連絡が取りやすい。
  • ・また、購入希望者からの問い合わせにも素早く回答してくれるので、販売機会を逃しにくくなる。
実績や評判
  • ・不動産仲介業者によって、得意な物件は異なる。
  • ・自分の不動産の売却を得意としている会社かどうかを実績や取扱不動産をチェックして調べることが大切。
  • ・また、口コミや評判はすべてを鵜呑みにする必要はありませんが、評判の悪い会社は避けておくほうがベター。
 

不動産仲介業者を選ぶ際には、査定価格だけでなく総合的に比較して信頼できる会社を見極めるようにしましょう。

まとめ

不動産仲介業者の特徴や業者を利用するメリット・デメリット、選び方のポイントについてお伝えしました。不動産売買をサポートしてくれる不動産仲介業者を利用することで、専門的な知識が必要な不動産売買でも安心して進めることができます。

また、ほとんどの業務を代わりに行ってくれるので、売主の負担を軽減することも可能です。ただし、媒介契約によっては1社のみとしか契約できないので、仲介業者選びは慎重に行いましょう。

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