
この記事では、三木市で利用できる可能性のある助成金・補助金制度から、申請の具体的なステップ、助成金が使えない場合に費用を抑える方法まで、詳しく解説します。
- 三木市で外壁リフォームに使える助成金・補助金制度
- 国や兵庫県が実施する外壁リフォームを対象とする補助金制度
- 三木市での助成金・補助金の申請ステップ
- 三木市の外壁塗装費用相場|助成金活用での負担額も算出
- 助成金以外で外壁塗装費用を抑える5つの方法
- 三木市の外壁塗装に関するよくある質問
- 助成金・補助金制度をうまく活用して三木市で賢く外壁塗装を
あなたに合った制度を見つけて、賢く外壁塗装を進めましょう。
三木市で外壁リフォームに使える助成金・補助金制度

三木市には外壁塗装に特化した助成金制度はありませんが、あきらめる必要はありません。
特定の条件(婚姻、土砂災害特別警戒区域内の住宅、古民家など)を満たせば、市の関連制度を活用できる可能性があります。
ここでは、助成金申請に共通する基本条件と、三木市で外壁リフォーム工事も対象になる可能性がある助成金・補助金制度を3つ紹介します。
・【申請前に】助成金申請に共通する基本条件
・トカイナカ三木新生活応援事業
・三木市住宅土砂災害対策支援事業補助金
・三木市古民家再生促進支援事業
それぞれの条件や補助内容を確認して、使える制度を見つけましょう。
| 制度名 | 主な対象者 | 補助額(最大) | 主な条件・目的 |
|---|---|---|---|
| トカイナカ三木新生活応援事業 | 39歳以下の新婚世帯・転入世帯 | 100万円 | 住宅取得・リフォーム支援 |
| 住宅土砂災害対策支援事業補助金 | 土砂災害特別警戒区域内の住宅所有者 | 100万円 | 土砂災害対策 |
| 古民家再生促進支援事業 | 昭和25年以前築の古民家所有者 | 1,000万円 | 古民家の再生・改修(10年間の地域活用が条件) |
「自分には関係ない」と諦める前に、それぞれの詳細を確認していきましょう。
【申請前に】助成金申請に共通する基本条件
助成金を利用する際、どの制度にも共通する基本条件があります。
最も重要なのは、工事契約・着工前に申請することです。工事を始めてから申請しても、すべての制度で対象外となるため、必ず交付決定を受けてから契約・着工してください。
そのほか、以下の条件もすべて満たす必要があります。
・三木市内に住んでいる、または対象住宅を所有している
・市税の滞納がない
・過去に同じ助成金・補助金を受けていない
申請前に必ずチェックしておきましょう。
トカイナカ三木新生活応援事業
「トカイナカ三木新生活応援事業」は、39歳以下の新婚世帯や市外からの転入世帯を対象とした住宅取得支援制度です。
婚姻や転入に伴い市内で住宅を取得、またはリフォームする世帯に対して補助金が支給されます。
制度の概要は以下の表のとおりです。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 対象者 | ・婚姻している夫婦で双方が39歳以下 ・パートナーシップ証明書の交付を受けている夫婦等で双方が39歳以下 ・18歳未満の子と同居する39歳以下のひとり親世帯 |
| 補助額 | ・婚姻している場合で夫婦とも29歳以下:最大60万円 ・夫婦とも29歳以下で中古戸建住宅購入:最大80万円 ・夫婦とも29歳以下で空き家バンク物件購入:最大100万円 ・上記以外:最大30万円 |
| 対象経費 | ・住宅取得費 ・家賃、敷金、礼金、共益費、仲介手数料 ・引越費用 ・リフォーム費用(増築または改築に係る費用) |
| 主な条件 | ・夫婦等の合計所得が500万円未満(ひとり親世帯は250万円未満) ・リフォーム費用は100万円以上の工事が対象 ・翌年度から2年以上補助対象物件に居住する意思があること ・リフォーム工事は工事前の申請が必須 |
| 所得制限なしの特例 | 三木市空き家バンク掲載物件を購入または賃借する場合 |
参照URL:三木市|新生活(新婚さん・移住世帯)を始められる方へ
外壁塗装工事も対象経費に含まれる場合がありますが、増築・改築に伴うリフォームの一環として実施する必要があります。
申請前に三木市役所総合政策部縁結び課(Tel:0794-82-3030)へ問い合わせて、自身の状況が対象になるか確認しましょう。
なお、トカイナカ三木新生活応援事業は国、県、市すべての予算が組み込まれている制度のため、国が実施している「子育てグリーン住宅支援事業」などとの併用はできません。
先に子育てグリーン住宅支援事業の申請が通っている場合、この制度は使えなくなる点に注意が必要です。
三木市住宅土砂災害対策支援事業補助金
「三木市住宅土砂災害対策支援事業補助金」は、土砂災害特別警戒区域内にお住まいの方を対象とした土砂災害対策改修の補助制度です。
自宅が「土砂災害特別警戒区域(レッドゾーン)」内にある場合、この補助金が利用できる可能性があります。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 対象者 | 土砂災害特別警戒区域内に住宅を所有する個人(法人を除く)で、市税の滞納がない方 |
| 補助額 | 対象経費の3分の1、または100万円のいずれか低い額 |
| 対象工事 | 外壁の補強改修、防護壁(塀)の設置など、土砂災害に対する安全基準を満たす改修工事 |
| 主な条件 | ・市内の土砂災害特別警戒区域内に位置すること ・現状の住宅が土砂災害の安全基準を満たしていないこと ・国、地方等から他の補助金を受けていないこと |
この制度は、外壁塗装そのものではなく、土砂災害に対する安全性を確保するための改修工事を支援するものです。
土砂災害対策改修と併せてリフォームを行う場合、改修工事費とリフォーム費用を内訳として分けた見積書を提出すれば、同時施工ができる可能性があります。
補助対象となるのは改修工事費のみ。そのため、外壁補強と塗装を一緒に実施できるか、市の担当窓口へ相談してみるとよいでしょう。
まずは兵庫県CGハザードマップで、自宅がレッドゾーンに該当するかを確認してください。
三木市古民家再生促進支援事業
「三木市古民家再生促進支援事業」は、歴史ある住宅をお持ちの方が対象になる制度です。
対象となるのは、建築基準法が施行された昭和25年以前に建てられた、伝統的構法による「古民家」です。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 対象者 | ・昭和25年以前に建てられた伝統的構法の古民家を改修する者 ・改修完了後10年以上、地域交流施設等または賃貸住宅として活用する者 ・兵庫県の古民家再生促進支援事業の採択を受けた者 ・市税の滞納がないこと |
| 補助額 | ・一般の古民家:最大500万円 ・歴史的建造物:最大1,000万円 ・事前調査費:最大50万円 |
| 対象工事 | ・古民家を地域交流施設等に活用するための改修工事 ・活用の可能性を調べる事前調査 |
補助額は最大1,000万円と高額ですが、改修後に地域のために活用する条件をクリアしなければなりません。
老朽化を理由に建て替えるのではなく、歴史的価値を活かして再生する選択肢を後押しする制度です。
ただし、この制度は一般的な外壁塗装には向きません。三木市に確認したところ、古民家で外壁塗装を行うケース自体がほとんどないとのことでした。
古民家は土壁や板壁など伝統的な素材で造られており、現代の住宅で一般的なサイディング外壁とは構造が異なります。
外壁塗装の補助を探している場合は、別の制度を検討するとよいでしょう。
国や兵庫県が実施する外壁リフォームを対象とする補助金制度

三木市の制度が使えなくても、兵庫県や国が実施する補助金を利用できる可能性があります。
ここでは、空き家活用や省エネ改修など、外壁塗装に関連する広域的な支援制度を紹介します。
・【全国】長期優良住宅化リフォーム推進事業
・【全国】子育てグリーン住宅支援事業
・【兵庫県】空き家活用支援事業
市の制度に当てはまらなかった方も、諦める必要はありません。
なお、これらの制度は市が実施している助成・補助制度と併用できない可能性があるため、事前に市の管轄部署に相談することをおすすめします。
【全国】長期優良住宅化リフォーム推進事業
「長期優良住宅化リフォーム推進事業」は、住宅の性能(耐久性・耐震性・省エネ性など)を高めるリフォームに対して、国が補助を出す制度です。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 制度名 | 長期優良住宅化リフォーム推進事業 |
| 目的 | 既存住宅の性能(耐久性・省エネ性など)向上支援 |
| 補助額 | 工事費用の1/3(上限80万円~160万円/戸) |
| 外壁塗装での活用条件 | ・外壁塗装単独では不可 ・インスペクション(住宅診断)を実施 ・他の性能向上工事と組み合わせて実施 |
| 申請方法 | 登録事業者が申請(個人申請不可) |
外壁塗装で利用するには、まずインスペクション(住宅診断)を受ける必要があります。
インスペクションの結果、「外壁の防水性能が低下している」と指摘された場合は、構造躯体等の劣化対策として外壁塗装も補助対象に含められる可能性があります。
ただし、外壁塗装単独での申請はできません。
耐震改修や断熱改修といった他の性能向上工事と組み合わせて実施し、リフォーム後の住宅が事業で定められた性能基準に適合する必要があります。
また、申請手続きは登録事業者が行うため、個人での申請はできません。専門的な手続きや要件を満たすことが必要な制度である点に注意しましょう。
【全国】子育てグリーン住宅支援事業
外壁に断熱材を施工するリフォームを検討している方は「子育てグリーン住宅支援事業」が利用できます。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 対象者 | 全世帯 |
| 補助額 | ・必須工事3種類すべて実施:最大60万円 ・必須工事2種類実施:最大40万円 |
| 対象工事 | 開口部断熱、躯体断熱、エコ住宅設備のうち2種類以上 |
| 主な条件 | 必須工事を2種類以上実施し、1つの交付申請で申請する補助額合計が5万円以上 |
この制度では、外壁や屋根に断熱材を新たに施工する「躯体の断熱改修」を行う場合、同時に施工する外壁塗装も補助対象に含まれます。
ただし、外壁塗装単独では対象外です。
この制度を利用するには、以下3つの必須工事のうち、2種類以上を実施する必要があります。
・開口部の断熱改修
・躯体の断熱改修
・エコ住宅設備の設置
断熱改修を含む省エネリフォームを計画する必要がある点に注意しましょう。
【兵庫県】空き家活用支援事業
空き家を購入してリフォームを考えている方は、兵庫県の「空き家活用支援事業」が活用できます。
老朽化した空き家を住宅、事業所、地域交流拠点として改修する際に、費用の一部が補助される制度です。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 対象者 | 空き家を取得して活用する者 ※リフォームする若年・子育て世帯、UJIターン世帯など |
| 補助額 | 改修工事費の区分に応じて定額で補助(最大500万円) ※補助率は工事費によって変動 |
| 対象工事 | 住宅・事業所・地域交流拠点として活用するための機能回復・設備改善工事 ※外構工事や増築・改築工事は対象外 |
| 対象地域 | 神戸市、姫路市、尼崎市、西宮市、明石市以外の区域が原則 ※一部の旧町域や特定の団地、まちなか再生区域は例外的に対象 |
| 主な条件 | ・築20年以上、6ヶ月以上空き家であること ・水回り設備が10年以上更新されていないこと ・改修後10年以上活用すること ・交付決定前に工事着手不可 |
参照:兵庫県|空き家活用支援事業、令和7年度 空き家活用支援事業 実施要領
改修後は10年以上、住宅や事業所、地域交流拠点として活用を続ける必要があります。
外壁塗装については、建物の機能回復を目的とした劣化箇所の補修工事であれば補助対象となります。
単なる美観向上を目的とした全面的な外壁塗装は対象外となる可能性があるため、事前に窓口で確認しましょう。
また、改修後は一定の耐震性能を確保する必要があり、土砂災害特別警戒区域などに位置する物件は対象外です。
補助金の交付決定を受ける前に工事を始めると補助が受けられないため、該当する方は早めに県や市町の窓口へ相談してください。
三木市での助成金・補助金の申請ステップ

補助金を確実に受け取るには、申請から交付までの手順を正しく進める必要があります。
ここでは、トカイナカ三木新生活応援事業を例に、三木市での一般的な補助金申請の流れを7つのステップで説明します。
・助成金・補助金申請前の注意点
・STEP1:事前相談(1〜2週間前)
・STEP2:見積もり・概算の確認(1〜2週間)
・STEP3:申請書類の準備(1週間)
・STEP4:申請書提出
・STEP5:審査・交付決定(2〜4週間)
・STEP6:事業の実施(契約・支出)
・STEP7:実績報告・補助金交付
全体像を把握しておけば、迷わず準備を進められるでしょう。
助成金・補助金申請前の注意点
申請前に押さえておくべきポイントが3つあります。
・交付決定前の契約・支出の禁止
・予算枠と申請期限の確認
・事業者の説明への注意
最も大切なのは、交付決定通知が届くまで事業者との契約や支払いを待つことです。
市の交付決定通知を受け取る前に契約や支払いを済ませると、補助金が支給されません。
助成金や補助金には予算枠があり、先着順で予算が尽きれば受付終了となります。申請期間や締切日を市のウェブサイトなどで必ず確認してください。
「今契約すれば補助金が出る」といった事業者の言葉を鵜呑みにしてはいけません。
事業者は補助金制度の詳細を正確に把握していない場合があり、急かされて契約すると交付決定前の支出となり補助金が受けられなくなる恐れがあります。
STEP1:事前相談(1〜2週間前)
まずは市役所への事前相談から始めましょう。
三木市役所の担当課に電話や窓口で連絡し、事業内容や世帯の状況を伝えます。自身が補助対象になりそうか、必要書類は何か、直接確認するのが最も早く確実です。
STEP2:見積もり・概算の確認(1〜2週間)
次に、事業者から補助金申請に使う見積書や概算を取得します。
見積書は申請時の必須書類です。補助対象となる経費とその他の経費を併せて使う場合は、内訳を分けて記載してもらいましょう。
適正な価格や信頼性を見極めるため、複数の事業者から見積もりを取ることをおすすめします。同じ内容でも、事業者によって金額が大きく変わるケースは珍しくありません。
手間を惜しまず比較すれば、補助金以上の節約につながる可能性もあります。
STEP3:申請書類の準備(約1週間)
事前相談で確認した「必要書類リスト」に基づき、書類を揃えます。
一般的には以下のような書類が求められます。
・補助金交付申請書(市所定の様式)
・見積書
・市税の滞納がないことを証する書類(納税証明書)
・所得証明書
・事業計画書
・その他、制度ごとに指定される書類
納税証明書や所得証明書は市役所で取得します。不備がないよう、チェックリスト通りに準備を進めましょう。
STEP4:申請書提出
書類一式が準備できたら、市の担当課窓口へ提出しましょう。
申請期間の締切日や、先着順の予算上限にも注意し、余裕をもって提出してください。
STEP5:審査・交付決定(2〜4週間)
申請書を提出すると、市による審査が始まります。
書類に不備がないか、補助対象の条件を満たしているかなどがチェックされます。審査期間は通常2〜4週間程度です。
通知書を受け取る前に、焦って契約や支払いをしてはいけません。「補助金交付決定通知書」が届くまで待ちましょう。
STEP6:事業の実施(契約・支出)
市から交付決定通知書が届いたら、正式に事業者と契約を結び、事業を開始できます。
事業が始まったら、「実施前・実施中・完了時」の写真や記録を必ず保管しておきましょう。この記録は実績報告書の添付書類として求められます。
事業がすべて完了したら、事業者から契約書と領収書を受け取り、実績報告書を作成します。
STEP7:実績報告・補助金交付
事業完了後、14日以内に実績報告書を市へ提出します。
申請内容通りに事業が完了していることが確認されれば、補助金の額が確定し、確定通知が届きます。確定通知を受け取ったら、補助金請求書を市に提出してください。
その後、指定した銀行口座に補助金が振り込まれます。入金が確認できたら、すべての手続きは完了です。
三木市の外壁塗装費用相場|助成金活用での負担額も算出

ここでは、三木市で外壁塗装を行う際の一般的な費用相場と、助成金を利用した場合に自己負担額がいくらになるかをシミュレーションします。
・外壁塗装の一般的な費用相場
・助成金を活用した場合の実質負担額
まずはご自宅の塗装にどれくらいの費用がかかるか、その目安を知っておきましょう。
外壁塗装の一般的な費用相場
外壁塗装の一般的な費用相場は、延床面積30坪(約100㎡)の2階建て住宅で、60万円〜100万円程度が目安です。
ただし、塗装する範囲や使用する塗料のグレードによって金額は変動します。
| 住宅規模(延床面積) | 費用相場 |
|---|---|
| 30坪 | 60~100万円 |
| 40坪 | 80~130万円 |
| 50坪 | 100~160万円 |
| 60坪 | 120~200万円 |
※ここでの「坪数」は延坪(建物の各階の床面積をすべて合計したもの)を指し、「建坪(建物を真上から見たときの面積)」とは異なるため注意が必要です。
見積もり金額には、塗料代や作業費のほか、足場の設置費用(全体の約20%)、高圧洗浄、下地補修などの費用が含まれています。
また、選ぶ塗料のグレード(耐久年数など)によっても、費用は大きく変わります。
相場を知っておくことで、業者の見積もりが妥当かどうかを判断する基準になりますよ。
外壁塗装の費用相場については、以下の記事で詳しく解説しているので、参考にしてください。
▶関連記事
【2025年最新版】外壁塗装のリアルな費用相場と見積書の読み解き方
助成金を活用した場合の実質負担額
三木市の「トカイナカ三木新生活応援事業」を利用した場合のシミュレーションを見てみましょう。
| 項目 | ケース1(基本補助) | ケース2(最大補助) |
|---|---|---|
| 総工事費用 | 900,000円 | 1,200,000円 |
| 助成金額(上限) | 300,000円 | 1,000,000円 |
| 実質自己負担額 | 600,000円 | 200,000円 |
このように、もし補助の対象になれば、自己負担額を大幅に減らせる可能性があります。
申請には手間がかかりますが、数十万円単位で負担が軽くなることを考えると、ご自身が対象かどうかを確認する価値は十分にあります。
助成金以外で外壁塗装費用を抑える5つの方法

三木市の助成金条件に当てはまらなかった場合でも、外壁塗装を諦める必要はありません。
ここからは、助成金を活用する以外の塗装費用を抑えるための、5つの実践的な方法を紹介します。
1. 複数業者から相見積もりを取る
2. 火災保険・地震保険が使えないか確認する
3. 屋根塗装や他の工事とまとめる
4. 塗装時期を選ぶ(閑散期を狙う)
5. 不要なオプションを削る
助成金が利用できなくても、これらの工夫次第で20万円から40万円ほどの費用削減が期待できます。
1. 複数業者から相見積もりを取る
費用削減で最も効果が高く、すぐに実行できるのが相見積もりです。
1社だけの見積もりでは、その金額が妥当かどうか判断できません。少なくとも3社から見積もりを取って比較しましょう。
相見積もりをとるメリットは以下のとおりです。
・同じ工事内容でも、業者によって20万円〜50万円の価格差が出るケースがある
・見積書の内訳を比較することで、不明瞭な費用が見つかる
・業者の対応や説明の丁寧さを比較できる
手間はかかりますが、助成金以上の節約効果が期待できる場合もありますよ。
2. 火災保険・地震保険が使えないか確認する
外壁の劣化が、単なる経年劣化ではなく自然災害によるものであれば、火災保険を使って修理できる可能性があります。
以下のようなケースであれば、保険が適用される可能性があります。
・台風や強風で物が飛んできて、外壁にひび割れ(クラック)や凹みが生じた
・大雪の重みや、雹(ひょう)が当たった影響で、外壁材や雨樋が変形・破損した
・強風によって屋根の一部や外壁材が浮いたり、剥がれたりした
まずは保険証券で「風災・雹災・雪災」の補償が付いているかを確認しましょう。
ただし、色あせやコケ、手で触ると粉がつく「チョーキング現象」などの経年劣化や施工不良による損害は対象外です。
また、地震による外壁の損傷は火災保険では補償されないため、地震保険への加入が必要です。
該当しそうな損傷を見つけたら、塗装業者に見積もりを依頼する前に、保険会社や代理店へ連絡しましょう。
なお、保険金の請求は被害発生から3年以内に行う必要があります。
参照:東京海上日動|雨漏りや屋根の破損は住宅用の火災保険で修理・修繕できる?
3. 屋根塗装や他の工事とまとめる
外壁と屋根をまとめて塗装すれば、足場代が1回分で済むため、この費用を丸ごと節約できます。
外壁塗装と屋根塗装を別々の時期に行うと、その都度「足場代」がかかります。
足場代は工事費とは別に必要な費用で、外壁塗装は高所作業のため足場の設置が義務付けられているからです。
延床面積30坪ほど2階建て住宅の場合、15万円〜20万円程度が目安です。
足場の費用は「建物の外周×高さ×単価(1㎡あたり700円〜1,000円)」で計算されます。建物が広く高いほど、足場を設置する面積が増えて費用も高額になります。
築10年を過ぎると屋根もメンテナンス時期に入ることが多いため、雨樋の交換や防水工事なども含めて、まとめて発注しましょう。
屋根塗装の施工も同時に検討されている方は、以下の記事も参考にしてください。
▶関連記事
屋根塗装の費用相場は40万円〜100万円!見積もりの内訳解説と安くするコツ・注意点
4. 塗装時期を選ぶ(閑散期を狙う)
外壁塗装の費用を抑えたいなら、閑散期の依頼を検討してみましょう。業者の予約が埋まりにくい時期は、価格交渉に応じてもらえる可能性が高まります。
閑散期にあたるのは梅雨や真冬です。閑散期なら業者のスケジュールに余裕があり、じっくり打ち合わせをする時間も確保しやすいでしょう。
予約も取りやすく、希望の日程で工事を進められます。
ただし、梅雨は雨天で作業を中断する日が増え、真冬は気温が低く塗料が乾きにくくなります。
工期が延びても問題ない方は、閑散期を狙って見積もりを取ってみてください。
5. 不要なオプションを削る
業者から提示された見積もりを精査し、不要なオプションが含まれていないか確認しましょう。
例えば、「耐用年数20年」とされる高耐久の塗料は魅力的ですが、その分、価格は高額になります。
ご自身のライフプランを考え「15年後には色を変えたい」といった場合は、オーバースペックかもしれません。
ただし、足場の安全性や下地処理、塗りの回数(3回塗りが基本)など、品質に直結する部分を削るのは危険です。
業者と相談し、削っても問題ない項目(例:使わない物置の塗装など)を見極めてください。
外壁塗装の費用を安く抑える方法については、以下の記事でも詳しく解説しているので参考にしてください。
▶関連記事
外壁塗装を安くする方法14選!注意点や業者選びのポイントを詳しく解説
三木市の外壁塗装に関するよくある質問

最後に、三木市での外壁塗装に関する2つのよくある疑問にお答えします。
信頼できる外壁塗装業者の選び方は?
以下の5点を確認しましょう。
・地元(三木市周辺)での実績が10年以上あるか
・「建設業許可」や「塗装技能士」の資格を持つか
・見積書が「一式」ではなく、塗料名や工程別に詳細か
・下請け任せにせず自社施工か
・書面での保証が明確か
これらの基準で複数社を比較し、担当者の説明が丁寧かどうかも含めて判断するのがおすすめです。
三木市で外壁塗装の際に注意することは?
最も重要なのは、助成金を利用する場合「交付決定通知」が届く前に契約・着工しないことです。
先に工事を始めると対象外になります。
また、三木市の気候を理解している地元の優良業者を選ぶことも大切です。
助成金・補助金制度をうまく活用して三木市で賢く外壁塗装を

この記事では、三木市で外壁塗装に使える助成金・補助金制度、申請の具体的なステップ、そして助成金が使えない場合でも費用を抑える5つの方法を解説しました。
2025年10月現在、三木市には外壁塗装を対象にした助成金制度は実施されていませんが、特定の条件を満たせば、住宅リフォーム費用の一部として使える制度があります。
どの制度を利用するにも「工事の着工前に申請し、交付決定を受ける」ことが絶対のルールです。助成金の対象外であっても、複数業者への相見積もりや火災保険の確認などで、費用負担を軽減することは十分にできます。
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