
この記事では、播磨町の外壁塗装助成金について、対象者の条件から申請手順、注意点まで詳しく解説。さらに、併用できる他の制度や費用を抑えるコツもお伝えします。
外壁塗装工事の計画がある方はもちろん、将来的に検討している方も、ぜひこの記事を参考に助成金を賢く活用してください。
- 播磨町の外壁塗装助成金なら「住宅リフォーム助成制度」がおすすめ
- 播磨町住宅リフォーム助成制度の申請から受給まで流れとコツ
- 播磨町住宅リフォーム助成制度以外にも!外壁塗装の費用を補助する制度
- 播磨町の外壁塗装助成金に関するよくある質問
- 助成金を活用して賢く外壁塗装を実現しよう
播磨町の外壁塗装助成金なら「住宅リフォーム助成制度」がおすすめ

播磨町には外壁塗装に使える助成金が複数ありますが、なかでもおすすめなのが「住宅リフォーム助成制度」です。
ここでは、播磨町住宅リフォーム助成制度の詳しい内容と申請条件を解説します。
・外壁塗装で最大10万円の助成が受けられる
・対象者・対象工事の条件|播磨町在住で持ち家なら対象
・2025年度の申請受付期間|予算がなくなり次第終了
・対象となる塗料や建材|基本的に制限なし
順番に見ていきましょう。
外壁塗装で最大10万円の助成が受けられる
播磨町住宅リフォーム助成制度とは、町内在住の持ち家所有者を対象に、外壁塗装費用の10分の1(上限10万円)を助成する制度です。
対象となる工事には以下の条件があります。
・工事費20万円以上(税抜き)
・播磨町内に本店または支店を有する事業者による施工
・DIY(個人施工)は対象外
・助成期間:2026年3月31日まで(令和8年3月31日)
助成対象は20万円以上の工事経費が対象です。ただし、工事費が150万円でも200万円でも、助成額の上限は10万円となっている点には注意しましょう。
施工は播磨町内に本店または支店を有する事業者に限定で、町外事業者およびDIY(個人施工)は対象外なので注意してください。
対象のリフォーム業者一覧は、播磨町公式サイト「リフォーム関連事業者(播磨町商工会会員)」に掲載されており、一覧にない事業者でも町内事業者であれば助成対象となります。
助成金は年度ごとに予算が決まっており、先着順となっています。予算がなくなると年度途中でも受付終了となるため、計画が決まったら早めに申請するとよいでしょう。
対象者・対象工事の条件|播磨町在住で持ち家なら対象
助成金の対象者は、播磨町に住民登録があり、自己所有の住宅に実際に住んでいる方です。外国人登録をされている方も含まれます。
助成対象となる工事・ならない工事の例は以下のとおりです。
| 対象工事の例 | 対象にならない工事 |
|---|---|
| ○屋根の葺替え・外壁の張替え・塗装工事 | ×車庫(カーポート)や物置のような住宅と別の工事 |
| ○部屋の新設や間仕切りの変更 | ×門扉やブロック塀などの外構工事 |
| ○壁紙や床板の張替えなど内装工事 | ×電話やインターネットの配線工事 |
| ○バリアフリー改修工事・オール電化工事 | ×単なる製品のみの取り付け(給湯器・エアコン等) |
| ○バルコニー工事 | ×店舗や事務所など営業施設のリフォーム工事 |
| ○風呂や台所など水周りの設備改修 など | ×防蟻工事 など |
参照URL:播磨町|住宅リフォーム助成金チラシ
賃貸物件にお住まいの方は対象外です。また、相続登記が済んでいない住宅や共有名義の場合は、事前に役場へ確認しておきましょう。
【税金滞納や過去の助成金受給歴があると対象外に】
播磨町の税金(町税)を滞納していると助成金は受けられません。申請前に納税状況を確認し、未納があれば先に納付を済ませましょう。
また、同一住宅での助成金利用は1回限りのため、過去の受給歴も確認が必要です。過去に家族が利用していたり、前所有者が受給していたりする場合は申請できません。
2025年度の申請受付期間|予算がなくなり次第終了
2025年度の受付期間は2025年4月1日から2026年3月31日までです。ただし、予算がなくなり次第、期間内でも受付終了となります。
申請は必ず工事着工前に行い、交付決定通知を受けてから工事を始める必要があります。審査期間も考慮して、余裕を持ったスケジュールで進めましょう。
現在の予算状況は、播磨町公式サイト、もしくは播磨町役場にお問い合わせください。
対象となる塗料や建材|基本的に制限なし
播磨町の助成制度では、使用する塗料の種類に特別な指定はありません。シリコン塗料でもウレタン塗料でも、一般的な外壁塗装なら助成の対象になります。
業者と相談して、住宅の状況に合ったコストパフォーマンスの良い塗料を見つけましょう。
【播磨町特有の気候を考慮|沿岸部の塩害対策など】
播磨町は瀬戸内海に面しており、海風に含まれる塩分が外壁や金属部分を劣化させやすいため、海に近い地域では塩害が懸念されます。
沿岸部にお住まいなら、フッ素樹脂塗料や変成無機系塗料がおすすめ。ウレタンやシリコン系より耐塩性が高く、塗り替えサイクルを延ばせる可能性があります。
初期費用は少し高めになりますが、長期的に見れば塗り替え回数を減らせるかもしれません。
海風が直接当たる立地なら、業者に塩害対策について相談してみてください。
播磨町住宅リフォーム助成制度の申請から受給まで流れとコツ

播磨町住宅リフォームの助成金を確実に受け取るには、正しい手順で申請を進める必要があります。特に「着工前申請」は必須の条件で、着工後の申請は一切認められません。
申請から振込まで約3~4ヶ月かかるため、計画的に進めましょう。ここでは、申請手続きの流れと成功のコツを詳しく説明します。
・【申請前に】「工事の契約・着工前」の申請が必須
・STEP1: 播磨町役場の産業環境課に事前相談
・STEP2: 信頼できる施工業者の選定
・STEP3: 申請書類の準備
・STEP4: 申請書類の提出
・STEP5: 審査・交付決定通知の受領
・STEP6: 工事完了・実績報告・助成金振込
【申請前に】「工事の契約・着工前」の申請が必須
申請は必ず工事着工前に行い、交付決定通知を受けてから着工する必要があります。
以下の行為は「着工」とみなされ、申請前に行うと助成金は受けられません。
・工事業者との契約締結(契約書の取り交わし)
・塗装足場の設置(仮設足場の組立開始)
・塗料など材料の発注や搬入
・実際の工事作業の開始
役場での審査には時間がかかるため、工事着工の最低でも2週間前までに申請しましょう。
STEP1: 播磨町役場の産業環境課に事前相談
正式申請の前に、播磨町役場の産業環境課へ事前相談することをおすすめします。必須ではありませんが、手続きの流れや必要書類について直接確認できます。
特に、初めて制度を利用する方や他の助成制度との併用を検討している方は、事前に疑問点を解消しておきましょう。
播磨町役場の相談窓口は以下のとおりです。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 窓口 | 播磨町住民協働部産業環境課 |
| 電話番号 | 079-435-0304 |
| 受付時間 | 平日8:30~17:15(土・日・祝日・年末年始を除く) |
窓口はもちろん電話でも相談可能です。制度の詳細を理解しておけば、スムーズに申請できるでしょう。
STEP2: 信頼できる施工業者の選定
助成金を利用するには、播磨町内に本店または支店を有する施工業者への依頼が必須です。まずは町内の業者を複数社(2〜3社程度)選定して、相見積もりを取りましょう。
複数社を比較することで、適正な工事内容と価格を判断しやすくなります。見積もりを取る際は、業者に「播磨町のリフォーム助成金を利用したい」と伝えておきましょう。
播磨町商工会では町内業者の一覧を公開しており、商工会員以外でも町内に拠点があれば対象となります。
【悪質なリフォーム事業者の勧誘手口に注意】
悪質なリフォーム事業者は様々な勧誘手口で工事契約をさせようとするため十分に注意しましょう。
よくある勧誘例として「近所で工事をしているので、すぐに契約してもらえると特別に割引します」と契約を急かすケースがあります。(参照URL:消費者庁|悪質なリフォーム事業者にご注意ください!!)
こうした甘い言葉で契約を迫る業者とは一旦距離を置き、信頼できる業者かどうか慎重に確認してください。
訪問販売等で契約した場合、クーリングオフが可能です。(※クーリングオフ制度:契約書面を受け取ってから8日以内であれば、契約を解除できる制度のこと。)
契約から8日以上経過した場合でも、契約書面に不備がある場合はクーリングオフできる可能性があります。
不審に思ったら最寄りの消費生活センターに早めに相談しましょう。全国の消費生活センターの連絡先は、以下のサイトに掲載されています。
STEP3: 申請書類の準備
工事業者が決まり見積書が完了したら、申請に必要な書類を揃えます。申請時に提出が求められる主な書類は以下のとおりです。
| 書類名 | 入手先/作成方法 | 注意事項(有効期限等) |
|---|---|---|
| 助成金交付申請書(様式第1号) | 役場窓口または公式サイトから入手 | 公式の指定様式に記入 押印不要(自署の場合) |
| 工事見積書(写し) | 施工業者から取得 | 工事内容・内訳がわかるもの(可能な限り部位別明細) |
| 工事箇所の写真 | 自身で撮影 | 着工前の住宅の該当箇所を撮影 |
| 設計図面や平面図 | 施工業者から取得 | 工事内容がわかる図 |
工事見積書は部位ごとに詳細が分かれているものが理想的です。工事箇所の写真は、工事予定箇所全体が鮮明に写るように撮影してください。
STEP4: 申請書類の提出
書類が揃ったら、播磨町役場の産業環境課へ提出しましょう。受付時間は平日8:30〜17:15です。
提出時には担当者が書類の不足や記入漏れを簡易チェックしてくれる場合があります。
可能であれば事前に電話で提出予定日時を伝えておくとよいでしょう。
STEP5: 審査・交付決定通知の受領
申請書類を提出すると、役場で内容審査が行われます。審査は2週間程度かかる場合があり、この間は電話やメールの連絡を確認できるようにしておきましょう。
審査に通過すると交付決定額(助成予定額)や条件、注意事項が記載された「播磨町住宅リフォーム助成金交付決定通知書」が届きます。
この通知を受け取ってからはじめて工事を開始できます。
助成対象となった工事は、年度末までに完了する必要があるため、内容をよく確認して業者と日程調整を行いましょう。
STEP6: 工事完了・実績報告・助成金振込
交付決定通知を受け取ったら工事を開始します。工事が完了したら、実績報告と助成金請求の手続きが必要です。
手続きは以下の流れで進めます。
| ステップ | 内容 |
|---|---|
| 1. 工事完了 | 施工業者と一緒に仕上がりを確認し、引き渡しを受ける |
| 2. 実績報告書の提出 | 実績報告書(様式第5号)に工事代金の支払が確認できる書類(領収書等)や施工箇所の写真などを添付して提出 |
| 3. 役場による確認 | 提出された報告をもとに書類審査や現地確認を実施 |
| 4. 助成金交付請求書の提出 | 確認済みの連絡後、助成金交付請求書(様式第6号)を提出 |
| 5. 助成金の振込 | 指定口座へ助成金が振り込まれる |
工事完了と実績報告は年度内に終える必要があります。期限までに報告や請求を行わない場合、助成金は交付されません。
不明な点がある場合は、役場に問い合わせて確実に手続きを進めてください。
播磨町住宅リフォーム助成制度以外にも!外壁塗装の費用を補助する制度

播磨町では、「住宅リフォーム助成制度」だけでなく、耐震改修や移住者向けの制度など、条件に合えば追加の助成や補助を受けられる可能性があります。
ここでは、播磨町で使える他の助成金・補助金制度を紹介します。
・播磨町移住定住促進住宅リフォーム助成制度|移住者なら
・播磨町住宅耐震推進事業補助金|耐震改修も同時なら
・播磨町空き家活用支援事業補助金|空き家をリノベーションするなら
各助成金・補助金の概要と、住宅リフォーム助成制度と併用可能かを表にまとめたので、各項目を読む前に参考にしてください。
| 制度名 | 対象者 | 助成・補助内容 | 播磨町住宅リフォーム助成との併用可否 |
|---|---|---|---|
| 播磨町移住定住促進住宅リフォーム助成制度 | 町外から転入予定の移住者 | 工事費の10%(上限10万円) | ○ |
| 播磨町住宅耐震推進事業補助金 | ・昭和56年5月31日以前に着工された住宅 ・耐震診断の結果、耐震基準を満たないもの |
・戸建住宅:補助率2/3(上限20万円)または4/5(上限100万円) ・共同住宅:補助率4/5(上限40万円) |
○ |
| 播磨町空き家活用支援事業補助金 | 6ヶ月以上空き家の住宅を取得した方 | 工事費の60%〜85%(上限381万5千円) | × |
播磨町移住定住促進住宅リフォーム助成制度|移住者なら
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象者 | 町外から転入予定の移住者(工事完了後、実績報告提出までに住民登録) |
| 対象工事 | 町内事業者が施工する20万円以上のリフォーム工事 |
| 助成率 | 工事費の10分の1 |
| 助成上限額 | 10万円 |
| 併用可能な制度 | 播磨町住宅リフォーム助成金(最大10万円) |
参照URL:播磨町|播磨町移住定住促進住宅リフォーム助成金交付要綱
「播磨町移住定住促進住宅リフォーム助成制度」は、播磨町外から転入した移住者が中古住宅を購入またはリフォームする場合、工事費の10分の1(上限10万円)の助成が受けられる制度です。
この制度の特徴は、播磨町住宅リフォーム助成金と併用できることです。
両方の条件を満たせば、住宅リフォーム助成10万円+移住定住助成10万円=最大20万円の助成を受けられます。
移住を機にリフォームを検討している方は、播磨町役場へ詳細を確認してください。
播磨町住宅耐震推進事業補助金|耐震改修も同時なら
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象住宅 | 昭和56年5月31日以前に着工された住宅 |
| 要件 | 耐震診断の結果、耐震基準を満たないもの |
| 補助率・上限額 | ・戸建住宅:補助率2/3(上限20万円)または4/5(上限100万円) ・共同住宅:補助率4/5(上限40万円) |
| 併用可能な制度 | 播磨町住宅リフォーム助成金(最大10万円) |
参照URL:播磨町|播磨町住宅耐震推進事業補助金交付要綱
「播磨町住宅耐震推進事業補助金」は、昭和56年5月31日以前に着工された住宅で、耐震診断の結果、「危険」または「やや危険」と判定された場合に利用できる制度です。
耐震改修工事に対して、戸建住宅なら最大100万円、共同住宅なら最大40万円の補助が受けられます。
この補助金は播磨町住宅リフォーム助成金と併用可能です。
耐震工事と住宅リフォームを同時に施工すれば、足場を共用できるため工事費の削減につながります。
なお、耐震補助金の対象は耐震改修工事と補強箇所周囲の復旧工事に限られるため、耐震工事以外のリフォームには、播磨町住宅リフォーム助成金を活用してください。
古い住宅のリフォームを検討している方は、まず簡易耐震診断を受けることをおすすめします。
【3つの制度は同時に併用可能】
播磨町住民協働部産業環境課に問い合わせたところ、以下3つの制度は同時併用が可能とのことでした。
・住宅リフォーム助成制度
・播磨町移住定住促進住宅リフォーム助成制度
・播磨町住宅耐震推進事業補助金
それぞれの条件の最大助成額を合計すると、理論上、最大120万円の助成を受けられる計算になります。ただし、担当者によると、3つの制度が同時に申請されるケースはほぼないとのこと。
3つの制度をすべて併用できるのは、以下のような条件が揃った場合だと考えられます。
・町外から播磨町へ転入予定である
・昭和56年5月31日以前に着工された住宅を取得または所有している
・耐震診断で「危険」または「やや危険」と判定されている
・耐震改修と外壁塗装などのリフォームを同時に実施する
・20万円以上の工事を播磨町内事業者に依頼する
該当するケースは限定的ですが、播磨町への移住を検討しており、築40年以上の中古住宅を購入してリフォームする予定がある方は、工事着工前に播磨町役場へ相談することをおすすめします。
播磨町空き家活用支援事業補助金|空き家をリノベーションするなら
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象物件 | ・6ヶ月以上空き家状態の住宅 ・築20年以上経過した住宅 ・空家等バンク登録物件 など |
| 改修後の用途 | 居住用住宅または事業所 |
| 補助率 | 工事費の60%〜85% |
| 補助上限額 | 最大381万5千円 |
| 主な要件 | ・空き家の所有権を取得していること ・改修後10年以上、自己居住用または自己業務用として活用すること ・町民税を滞納していないこと |
参照URL:播磨町|播磨町空き家活用支援事業補助金について
6ヶ月以上人が住んでいない空き家を改修するなら、播磨町空き家活用支援事業補助金を利用できます。
播磨町住宅リフォーム助成金との併用はできませんが、工事費の60%〜85%という高い補助率で、条件を満たせば最大381万5千円まで支援を受けられます。
なかでも、若年世帯(夫婦の合計年齢80歳未満)や子育て世帯が市街化調整区域の空き家を取得する場合、最も高い85%の補助率が適用されます。
この制度には10年間の活用義務があるため、長期的に住み続ける予定がある方に適しています。
空き家の購入・リフォームを考えている方は、播磨町役場都市計画課へ詳細を問い合わせてみてください。
播磨町の外壁塗装助成金に関するよくある質問(FAQ)

播磨町の外壁塗装や助成金に関する、6つのよくある質問に回答します。
1.申請は業者に丸投げできますか?
申請手続き自体は施主本人(助成金を受け取る方)が行う必要がありますが、多くの業者は書類準備や申請手続きのサポートを行っています。
播磨町でも「ほとんどの事業者で申請代行してくださいます」と案内しており、業者側も制度をよく把握しているケースがほとんどです。
ただし、申請内容に不備があった際の連絡や交付決定通知は本人宛に届きます。業者の協力を得つつ、自身でも進捗管理を行いましょう。
2.外壁塗装のベストタイミングはいつですか?
使用塗料の種類や立地環境によって適切な周期は前後しますが、施工から10年前後で劣化症状が現れ始めます。
以下の劣化サインが見られたら塗り替えを検討しましょう。
| 劣化サイン | 症状の詳細 |
|---|---|
| チョーキング | 外壁を触ると白い粉が付く(塗膜が劣化して粉状化) |
| 色褪せ・ツヤ切れ | 塗装面の色が明らかに薄くなり艶も消えている |
| カビ・藻の発生 | 外壁表面に黒や緑の汚れが付着している |
助成金を利用する場合は、予算枠に余裕がある年度前半のうちに着工を検討してください。
【放置すると修繕費が3倍に膨らむことも】
外壁の劣化を放置すると、雨水が壁内部に侵入し雨漏りや構造材の腐食など重大なトラブルにつながります。
30坪程度の戸建ての外壁塗装50万円から140万円程度が相場ですが、内部の構造腐食まで進むと、外壁の貼り替えが必要になり、170万円〜250万円の工事になることもあり得ます。
劣化の兆候がある場合は、助成金の活用も含めて早めの塗装を検討しましょう。
3.火災保険・地震保険は外壁塗装に使えますか?
外壁や屋根の損傷が自然災害によるものなら、火災保険や地震保険の補償を検討しましょう。
| 保険の種類 | 補償対象となる損傷 |
|---|---|
| 火災保険 | 台風・強風・大雪・雹(ひょう)などによる損傷 など |
| 地震保険 | 地震・噴火・津波による損傷 など |
ただし、経年劣化による損傷はどちらの保険も対象外です。
保険金は壊れた部分の修理費用に対して支払われるため、高耐久塗料へのグレードアップなど差額費用は自己負担となります。
また、保険契約に自己負担額(免責額)が設定されている場合、修理費がその金額を超えないと保険金は受け取れません。たとえば免責額5万円なら、修理費3万円では保険金は支払われない仕組みです。
4.兵庫県内で外壁塗装の助成金がある市区町村はありますか?
兵庫県内には播磨町のように外壁塗装リフォームに助成金を出している自治体が複数あります。
2025年に外壁塗装を対象とした助成金制度を実施している、主な自治体は以下のとおりです。
| 市町村名 | 制度名 | 条件(工事経費) | 助成金額 |
|---|---|---|---|
| 明石市 | 明石市住宅リフォーム助成事業 | 工事経費が20万円以上 | ・工事経費の10% ・最高10万円 |
| 西宮市 | 住宅リフォーム助成事業 | 工事経費が40万円以上 | ・工事経費の10% ・最高10万円 |
| 朝来市 | 住宅リフォーム助成事業 | 工事経費が20万円以上 | ・工事経費の10% ・最高10万円 |
| 多可町 | 住宅リフォーム助成事業 | 工事経費が50万円以上 | ・工事経費の10% ・最高10万円 |
これらの制度は播磨町と助成金額は同じですが、適用条件は自治体によって異なります。
お住まいの市町に外壁塗装が対象の助成制度があるか知りたい場合は、各市町の公式サイトで確認するか、直接自治体にお問い合わせください。
5.外壁塗装と屋根工事は同時にするべきですか?
可能であれば同時施工がおすすめです。外壁と屋根はどちらも定期的なメンテナンスが必要なため、タイミングが合うなら一緒に工事したほうが効率的です。
最大のメリットは足場代を1回分にまとめられること。別々に工事すると2回分の足場費用がかかりますが、同時施工ならコスト削減になります。
播磨町の助成制度でも屋根工事は助成対象に含まれているため、外壁塗装と同時に屋根の塗替えや葺き替えを行えば、その費用も含めて助成金の対象工事費にできます。
6.外壁塗装はDIYできますか?
外壁塗装のDIYは可能ですが、技術的・安全面的に非常にハードルが高いため、おすすめできません。
外壁塗装DIYの主なデメリットは以下のとおりです。
・2階建て以上は転落など大事故のリスクがある
・塗りムラなく仕上げるには経験が必要
・想像以上に時間がかかり、疲労で雑になりがち
・失敗してもやり直しに費用と手間がかかる
DIYは費用を抑えられるように思えますが、足場レンタルや道具購入で数十万円かかったり、仕上がり不良で結局プロに頼み直す必要が生じたりすることもあります。
また、播磨町の助成金はDIY工事を対象としていないため、助成を受けられません。リフォーム助成金も活用して、信頼できる業者に依頼するのが現実的でしょう。
助成金を活用して賢く外壁塗装を実現しよう

播磨町の住宅リフォーム助成制度を利用すれば、外壁塗装費用の10%、最大10万円の助成を受けられます。100万円の工事なら実質90万円で施工できる計算です。
ただし、助成金は先着順で予算がなくなり次第終了します。外壁塗装を考えている方は、早めに播磨町役場産業環境課(079-435-0304)へ問い合わせて、最新の受付状況を確認してください。
助成金を使えば費用負担は軽くなりますが、安さだけで決めると手抜き工事や不当な追加請求のリスクがあるため、施工店選びは慎重に進める必要があります。
外壁塗装工事を検討している方は、相談から見積もりまで完全無料で利用できる、外壁塗装の適正価格診断サイト「外壁塗装の窓口」をぜひご活用ください。
全国4000社以上の優良店から、あなたの地域に合った施工店を無料で紹介します。見積もり依頼後でも料金や施工店の対応に納得がいかなければ断れるので、気軽にご利用いただけます。
助成金を活用しながら信頼できる施工店を見つけて、安心で快適な住まいを実現しましょう。
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