
「いつか使う」そのいつかは永遠に来ないと心得る
全般に共通するポイントとして、「いつか使うだろう」と思って保管してあるものは即刻手放すべきです。考えてみてください。「いつか使おう」と思っていて、その「いつか」が来たことは人生で何回あったでしょうか?
「いつか」は、本当に「いつか」です。もちろん、それは明日の可能性もありますが、100年後の可能性もあります。いずれにしても、相当な偶然が重ならない限り、「いつか」は来ないものと考えて差し支えありません。もったいないと思うかもしれませんが、保管しておくスペースこそがもったいないですよ。
必要か不要かではなく、持っていたいかいたくないかで決める
これも全般に関わることですが、「必要」「不要」で区別してしまうと、『片づけ』後の生活が味気ないものになってしまいがちです。漠然とで大丈夫なので、「新生活に持って行きたくないな」と思うものは、今使っているものでも捨てましょう。逆にお気に入りのものに買い換えられる、いい機会だと考えてください。
衣類……昨シーズン着なかったものは捨てよう
衣類はかさばる分、捨てることができればかなりスッキリする可能性があります。フォーマル以外で、一年間以上全く着なかったものはありませんか。その服は、きっと次のシーズンもほぼ間違いなく着ることはありません。思い切って捨てましょう。
ずっと着ていない衣類のなかには、高価だったものもあると思います。踏ん切りがつかなかったら、その場で着てみてください。そして、鏡の前に立ってください。その服は、以前と変わらない魅力を放っていますか?
すでに体形に合わなかったり、流行遅れだったり、場合によってはカビが生えていることもあるでしょう。捨てるための踏ん切りをつけるには、実際に着てみるのが近道です。
靴……明るいところで見ると傷や汚れがわかる
靴は、自分でも気づかないうちに傷や汚れがついてしまっているものです。忙しい朝や暗い帰宅時には気づかない傷も、日光にさらされればバッチリ見えます。晴れた休日の日中に下駄箱を整理すれば、どうしてこんなに汚い靴をとっておいたのかと首をかしげることでしょう。そして、捨てたい気持ちになれますよ。
本……図書館へ行けばすぐ読めるようなベストセラーは手放そう

引っ越しのときに一番重くなるのが、本の入っている段ボールです。本を減らしておくと、荷解きがかなり楽になります。ベストセラーとなった本を、ずっと持っている人はいませんか。出版部数の多いベストセラーは、読む気になれば図書館で借りられますし、取り寄せもたやすいものです。捨てる、もしくは売るなどして、手放してしまいましょう。
雑貨……「こんなもの持ってたんだ」せっかくの再会だけど即さよなら
文具や趣味用品などこまごましたものこそ、引っ越しを機に、一気に捨てるチャンスです。とくに雑貨は、「こんなの持ってたなぁ」と思うようなものが多く発見される傾向にあります。もちろん、すぐにゴミ箱行きで問題ありません。キツイ表現かもしれませんが、所詮、忘れる程度のものです。これからも使わないでしょう。
キッチン用品……結婚や同棲をする人はダブりに注意
キッチン用品は、使うものと使わないものを見極めやすいものの一つです。とくに、結婚や同棲のため新居へ移る際は、パートナーと重複するものがないかを考えてみましょう。2人とも賃貸からの引っ越しの場合、かなり多くの物を捨てられると思います。
まとめ
「いつか使うかも」と「気に入らないけど必要」を禁句と心得えれば、きっとうまくいきます。また、最もかさばる衣類から『片づけ』を始めれば、より成功率がアップすると思います。引っ越し会社を見積もりに呼ぶのは、『片づけ』してからにしましょう。『片づけ』前よりも、引っ越し料金がかなり浮くはずです。
『片づけ』が終わったら、次は引っ越し会社を探す番です。引っ越し会社を探すときは、一括見積サイトをおすすめします。自分で一社ずつに見積もりを依頼するよりはるかに楽なうえ、相場や底値を正確に把握でき、賢い交渉ができるかもしれません。