
なぜ相見積もりをしたほうがいいの?
基本的にいかなる業種に関わらず、日々、消費者が利用するサービスには定価があり、値引きの幅は決まっています。キャンペーンなどで一時的に安くなることはありますが、基本的な料金が大きく変わることは、とてもまれです。
しかし、引っ越し会社に依頼する場合の料金は、引っ越しをする時期や距離、どこまで依頼するかといった条件によって大きく異なり、その料金はケースバイケースです。以前利用したときに料金が安かった会社にまたお願いしようと思っても、条件次第では高くついてしまうということもあるのです。
したがって、どの会社だから安い、どのサービスパックがお得というようなことは一概にはいえません。そこで、複数の会社に見積もりを依頼し、引っ越し料金を比較することで、「今回の引っ越しを安くお願いできる引っ越し会社」を見つけることができるというわけです。
何社くらいに見積もりを依頼すればいい?
たとえば家電などを購入するとき、どのお店で買うのが一番安いのか、ネットを使ったり実際に店舗に足を運んだりして調べますよね。多くの場合、3店舗ほど調査と比較をすれば、安くお得な買い物をすることができます。
引っ越し会社の場合も同じで、最低3社に見積もりを依頼して、比較検討することをおすすめします。なぜ最低3社なのかというと、「大手の1社、中規模でリーズナブルな1社、顧客満足度に定評のある1社」といったように、特色の異なる会社に見積もってもらうことが可能だからです。
もちろん、可能であればもっと多くの会社に見積もりをお願いしたほうがいいでしょう。しかし、あくまで大切にしてほしいのは、必要な情報を必要な分だけ集めるという心がけです。安くしようとしすぎて、必要以上に見積もりをもらってしまい、パンクしてしまっては元も子もありません。
目安としては6社前後がおすすめです。この程度であれば、情報に振り回されることなく、必要な分だけ必要な情報をゲットしている状況だといえるでしょう。
引っ越し会社の違いは価格だけではありません。相見積もりを依頼する大きな目的は「費用を安く抑えること」にありますが、当日は何人の方に来ていただけるのか、保険はどうなっているのかといったサービス内容はもちろん、こちらの希望にフレキシブルに対応してもらえるのか、信頼できる会社なのかといったことを見極める機会でもあるのです。
もし、より正確な見積もりが欲しいという場合は、訪問見積もりを利用してください。電話やインターネットを利用した簡易的な見積もりよりも、正確な金額を知ることができるでしょう。たとえば、相見積もりの結果、とくに安かった2社だけにお願いするなどすれば、負担も少ないはずです。うまく利用してください。
引っ越し費用をより安くする方法

見積もりをお願いするときは、ただ漠然と依頼するのではなく、こちらの要望をできるだけ具体的に伝えるようにしましょう。内容によってはより安い料金を提案してもらえることがあります。
繁忙期を避ける
3月から4月にかけては引っ越しがとても多くなる繁忙期です。引っ越し会社の予定もどんどん埋まっていきますし、値引きもあまり期待できません。状況が許せば、繁忙期を避けて、引っ越ししたほうが無難です。
引っ越し予定日の候補をいくつかもつ
社会人であれば休日に引っ越しを依頼することが多いでしょうし、いろいろな都合でこの日にしかできないということもあると思います。しかし、土日祝日に比べて平日のほうが安くなりますし、引っ越し可能な日に幅があれば、その中で一番安い日程を提案してもらうことができます。
これらは一例ですが、依頼する側にも料金を安く抑えるためにできることがあるのです。そうした調整をしたうえで見積もり依頼をすると、いい結果につなげやすくなります。
数社から見積もりを出してもらったら、どの会社に依頼するかを決めます。金額の差は一目瞭然ですが、そこに含まれるサービスや信頼性もふまえて考えると、迷うこともあるかもしれません。「A社はB社よりちょっと高いけど、当日は何人か来ていただけるというし、信頼できそうだ」と思ったら、そのことを伝えて交渉の余地があるかどうか相談するといった対応もしてみるといいでしょう。
大事な荷物をおまかせする引っ越し。信頼できる会社に安くお願いできればそれに越したことはありません。見積もりを依頼する手間をかけることで、満足のいく安心の引っ越しを行うことができるのです。