
今回は、タイニーハウスの間取りや価格、固定資産税について解説します。
タイニーハウスがおすすめな人の特徴もご紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
タイニーハウスのおしゃれな実例もご紹介します!
理想とするタイニーハウスのイメージを膨らませたい方は、要チェックですよ!
- タイニーハウスとは
- タイニーハウスの種類
- タイニーハウスの間取り・価格
- タイニーハウスはこんな人にオススメ!
- タイニーハウスのメリット
- 後悔しないために!タイニーハウスのデメリット
- タイニーハウスに関してよくある質問
- タイニーハウスのおしゃれな実例【Instagramより】
- シンプルな暮らしを送りたい人にはタイニーハウスがおすすめ
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タイニーハウスとは

タイニーハウスとは「tiny(とても小さい)」と「house(家)」を組み合わせた言葉で、とても小さな家を指します。
明確な定義はありませんが、10〜30平方メートルの家が多いですね。
タイニーハウスは1999〜2000年ごろに、アメリカで生まれました。
それまでは大きな家が主流でしたが、リーマンショックや自然災害が起こり「本当の豊かさ」を考え直す方が増えたことがきっかけ。
その後、小さなスペースでのシンプルな生活を目指す「タイニーハウスムーブメント」が起こりました。
日本でも、働き方や暮らし方が多様化するなかで、タイニーハウスへの注目度が高まっています。
タイニーハウスの目的
タイニーハウスの目的は、小さなスペースでシンプルに暮らすことです。
そのため、必要最小限のもので生活をする「ミニマリスト」の考え方と相性がよいですね。
「タイニーハウスでミニマリストな暮らし方をしたい!」と考えているなら、ぜひこちらの記事もチェックしてみてください。
また、タイニーハウスはメインの居住空間としてだけでなく、次のような用途でも使われていますよ。
・別荘
・仕事部屋
・書斎
・趣味の部屋
平日はメインとなる家で生活をして、休日は別荘として設けたタイニーハウスでゆっくりと過ごす……という方は少なくありません。
タイニーハウスは一般的な住宅よりも低コストなので、手軽に別荘を手に入れられます。
さらに、庭にタイニーハウスを設置すれば、生活音を気にせず仕事や趣味に熱中できるでしょう。
タイニーハウスの種類

タイニーハウスの種類は「移動できるもの」と「基礎がついているもの」の主に2つに分けられます。
それぞれの特徴について見ていきましょう。
移動できるタイニーハウス
移動できるタイニーハウスは、主に2種類あります。
・コンテナハウス
・トレーラーハウス
コンテナを活用した「コンテナハウス」は、金属特有のスタイリッシュな風合いが魅力です。
貨物コンテナや建築用コンテナがありますが、貨物コンテナは住宅の規格を満たしていないケースがほとんど。
住宅用として利用するなら、建築用コンテナが向いていますよ。
車で牽引できるタイプの家は「トレーラーハウス」と呼ばれます。
常にタイヤの上にあるので、建築物ではなく車両扱いとなる点が特徴です。
車両扱いとなるメリットは、不動産取得税・固定資産税の対象外となることですね。
税金に関しては「タイニーハウスに関してよくある質問」で詳しく解説します。
基礎がついているタイニーハウス
基礎がついているタイニーハウスは、以下の通りです。
・プレハブ住宅
・小屋(スモールハウス)
・ドームハウス
プレハブとは、建物の一部またはすべての部材を工場で生産・加工してから、現場で組み立てを行う住宅を指します。
工場で加工されているので品質が安定しており、現場での組み立てに時間がかかりません。
小屋は特定の工法を指す形式ではなく、基本的なタイニーハウスを意味します。
無印良品が販売する「無印良品の小屋」が有名ですね。
「ドームハウス」は名前の通り、上部がドーム状になっています。
断熱性と気密性が高く、省エネ効果が期待できるでしょう。
タイニーハウスの間取り・価格

タイニーハウスの価格は種類・規模によってさまざまですが、100〜1,000万円が費用相場です。
基礎がついているタイプよりも、移動できるタイプのほうが高額になる傾向にあります。
10〜30平方メートルの間取りが一般的で、お風呂やトイレなどの設備を充実させるほど費用が上がっていきます。
ただし、提示価格には「建物本体」しか含まれていないケースがあるので注意が必要ですよ。
また、タイニーハウスを購入・維持するには、次のような費用もかかります。
・地盤調査費用
・地盤改良費用
・建物の修繕費用
・土地代
・電気代
・水道代
・電気や水道を利用するための工事費用
購入を検討する際は、表示価格にどこまで含まれているのかを確認してください。
タイニーハウスはこんな人にオススメ!

タイニーハウスがオススメな人の特徴をご紹介します。
・セカンドハウスがほしい
・一人暮らしをしている
・シンプルな暮らしに憧れている
・ミニマリストになりたい
・仕事用または趣味用の専用スペースがほしい
・建物を自分好みにカスタマイズするのが好き
タイニーハウスにおいて2人以上で住む場合、狭いスペースではプライベート空間の確保が難しい可能性があります。
一人暮らしの方ならば、小さなスペースでも問題なく生活できるでしょう。
仕事や趣味で使用する離れとして活用するのもアイデアのひとつです。
タイニーハウスのメリット

タイニーハウスのメリットを5つご紹介します。
・一般的な新築住宅よりも費用を抑えられる
・光熱費を節約できる
・移動できる種類のものがある
・キットを使ってDIYできる
・シンプルな暮らしを実現できる
以下で詳しく解説しましょう。
一般的な新築住宅よりも費用を抑えられる
タイニーハウスは一般的な新築住宅よりもコンパクトな間取りなので、材料が減り購入費用を抑えられます。
造りがシンプルな分、時間が経っても修繕する箇所は最小限になり、修繕費用もかかりにくいですね。
初期費用さえ準備できれば、ローンや家賃を気にせずに生活できる点が魅力です。
光熱費を節約できる
部屋数が一般的な住宅よりも少ないタイニーハウスにおいて、エアコン・照明の数は必要最小限で不自由なく暮らせます。
スペースが狭いため、余分な光熱費がかからず出費を大幅に削減できるでしょう。
加えて、置ける家具に限りがあるタイニーハウスでは「ついつい家具を増やしてしまう……」といった事態を防ぎやすいですよ。
移動できる種類のものがある
コンテナハウスやトレーラーハウスなどの移動できるタイプを選べば、気軽に新しい場所へ出かけられます。
「老後は自然豊かな場所に移住したい」や「同じ場所にとどまるよりも、いろいろな場所に出かけながら生活したい」など、幅広いニーズを叶えられるでしょう。
キットを使ってDIYできる
キットを使用して、タイニーハウスをDIYすることも可能です。
自分で手作りすることで、費用を抑えながら細部にまでこだわれる点がメリットといえます。
シンプルなタイニーハウスを購入し、DIYでアレンジしていくのも面白いですよ。
シンプルな暮らしを実現できる
タイニーハウスでしか実現できない「シンプルな暮らし」に憧れている方は多いはず。
限られた空間では、自然とモノを取捨選択するクセがつきます。
結果として「自分に本当に必要なモノ」が見つかるかもしれませんね。
自分にとって大事なモノにのみ囲まれる生活は、心にゆとりを持たせます。
そして、コンパクトな間取りだからこそ、すみずみにまで手入れが行き届くでしょう。
後悔しないために!タイニーハウスのデメリット

タイニーハウスのデメリットは、以下の通りです。
・プライベートな空間が少ない
・ライフスタイルの変化に対応しづらい
・収納が少なく物を増やしにくい
購入してから後悔しないためには、メリットだけでなくデメリットも理解することが大切ですね。
プライベートな空間が少ない
面積と部屋数が最小限な分、プライベートな空間が少ない点が、タイニーハウスのデメリットとして挙げられます。
パーテーションを設置してスペースを区切ったり、ロフトを設置したりすると、ある程度プライバシーを確保できるでしょう。
ライフスタイルの変化に対応しづらい
タイニーハウスは、結婚や出産といったライフスタイルの変化への対応が難しいです。
子どもが小さいうちは問題ないかもしれませんが、成長するにつれて広い生活スペースが必要となります。
場合によっては増築しなければならない点を理解したうえで、購入を検討してみてください。
収納が少なく物を増やしにくい
収納が少なく物を増やしにくい点は、ミニマリストでない方にとっては困るポイントですね。
階段下のデッドスペースを有効活用するなど、収納を増やす工夫が欠かせません。
「収納スペース付きの家具を使う」や「背の低い家具を配置して空間を広く見せる」といった方法をとれば、限られた空間でも快適に過ごせます。
タイニーハウスに関してよくある質問

タイニーハウスに関して、よくある質問を4つピックアップしました。
・タイニーハウスには固定資産税がかかる?
・タイニーハウスは建築確認が必要?
・タイニーハウスで住宅ローンは組める?
・自宅と同じ区画にタイニーハウスを建てることは可能?
タイニーハウスを購入するか迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
タイニーハウスには固定資産税がかかる?
固定資産税とは、所有している土地や家屋にかかる税金です。
建物が土地に定着する場合は納付義務が発生するため、基礎がついているタイニーハウスは固定資産税の対象となります。
移動式のトレーラーハウスは対象外となるケースが多いですが、土地に固定していると固定資産とみなされることも。
「もっと固定資産税について知りたい!」という方はこちらの記事も要チェックです!
タイニーハウスは建築確認が必要?
建築物を建てる際、工事着工前に建築計画が建築基準を満たしているかについて確認する制度を「建築確認」と呼びます。
申請を怠った場合は「違法建築物」として扱われ、罰則を受ける可能性があります。
なお、建築基準法には次のような記述があります。
前項の規定は、防火地域及び準防火地域外において建築物を増築し、改築し、又は移転しようとする場合で、その増築、改築又は移転に係る部分の床面積の合計が十平方メートル以内であるときについては、適用しない。
引用URL:建築基準法 | e-Gov法令検索
簡単にまとめると、以下の2点を満たせば基本的に建築確認は不要です。
・床面積の合計が十平方メートル以内
・防火地域・準防火地域でない
自治体ごとに、確認申請の有無にまつわるルールには差異があるので注意してください。
工事を始める前に、施工会社に相談するか自治体に問い合わせておきましょう。
タイニーハウスで住宅ローンは組める?
基本的に、タイニーハウスで住宅ローンは組めません。
住宅ローンを組む場合は、住宅の床面積に規定が設けられているケースがほとんどだからです。
一般的には、床面積が40〜50平方メートル以上の住宅が対象となります。
タイニーハウスは10〜30平方メートルのものが多いので、住宅ローンは利用できないと考えておきましょう。
自宅と同じ区画にタイニーハウスを建てることは可能?
建築基準法では「1つの区画には1つの建物しか建てられない」ことが定められています。
この原則は「一敷地一建物の原則」と呼ばれています。
ただし、複数の建物が「用途上不可分」と認められた場合は、同じ区画に建設可能です。
たとえば、メインの住宅とは別に車庫・倉庫がある場合は「用途上不可分」と認められるため、同じ区画に建物が複数存在しても問題ありません。
一方、メインの住宅とタイニーハウスそれぞれに、キッチンやトイレといった設備が備わっていると「用途上不可分」とは認められないのです。
後者のケースになると、敷地を分割するなどの手続きが必要となるので気を付けましょう。
一敷地一建物の原則に関するこまかな条件は、自治体や施工会社に確認してみてください。
タイニーハウスのおしゃれな実例【Instagramより】
最後に、タイニーハウスのおしゃれな実例を2つご紹介します。
実例ごとに特徴やこだわりポイントを解説していきましょう。
タイニーハウス実例①
「自由な発想。自由な場所。」を掲げる「HIJ」が販売しているタイニーハウス。
丸太のような、遊び心あふれるデザインが魅力的ですね。
外径・室内の寸法によって価格が異なります。
仕事や趣味の部屋にしたり、グランピングを楽しんだりするのも素敵です。
タイニーハウス実例②
こちらは、世界にひとつしかない手作りのタイニーハウスです。
トラックに土台や屋根を取り付けて、ゼロから作成したんだとか。
ロフトやキッチン、冷暖房が完備されているんだそう。
細部にまでこだわりつつ、費用を抑えられるのが手作りのメリットですよ。
「DIYゆうだい」では、タイニーハウスの作り方を詳しく説明しています。
キャンピングカーや秘密基地など、さまざまなDIY情報を発信しているので、興味を持った方はチェックしてみてくださいね。
タイニーハウス実例③
自作したタイニーハウスに暮らしながら、宿泊できるタイニーハウスを運営している相馬さん。
ヨーロッパのおもちゃみたいな可愛いタイニーハウス、写真を見るだけでもワクワクしてしまいます。
内装もとてもかわいいので、ぜひインスタグラムをチェックしてみてください。
実際に宿泊してみたい!という方はインスタグラムから飛べるairbnbをチェック!神奈川県横須賀市にあるそうです。
シンプルな暮らしを送りたい人にはタイニーハウスがおすすめ

今回は、タイニーハウスの間取りや価格、固定資産税をご紹介しました。
タイニーハウスは、移動できるものと基礎がついているものがあります。
一般的な新築住宅よりも、初期費用や光熱費を抑えられる点がタイニーハウスのメリットです。
ただし、複数人で生活する場合は、どのようにプライベート空間を確保するかを検討しなければいけません。
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