
	ここではヒートショックとは何なのか、その原因から予防対策法まで紹介します。				
	高齢者の方のみならず、ご両親と同居されている方はぜひ一度目を通してくださいね。					
	命に関わるとても重大な症状だから、ヒートショックの原因と予防対策をしっかりと覚えてね!対策法としてリフォームや住み替え、給付金が受け取れる制度にも触れていくよ!				
						
- ヒートショックとは?予防対策の前に原因を知っておこう
- ヒートショックの一番の予防対策は住宅リフォーム 高齢者住宅改修費用助成制度とは?
- ヒートショック入浴時の予防対策 防止にはヒーター・暖房器具が活躍
- ヒートショック予防対策には、マンションに住み替えという方法も
ヒートショックとは?予防対策の前に原因を知っておこう

	ヒートショックとはどのような現象のことを指すのか、その予防対策法をご紹介する前に、ヒートショックの仕組みと原因について知っておきましょう。				
	ヒートショックが発端となり、死亡に至ってしまう方の数は交通事故よりも圧倒的に多く、以下のグラフが示す通り、特に寒さの厳しい十二月・一月を中心に事故が多発しています。					

【出典:地方独立行政法人 東京都健康長寿医療センター「冬場の住居内の温度管理と健康について」より】
ヒートショックが起こる原因は温度差による血圧変動
	冬の寒さが厳しい日に、暖房の効いた暖かい部屋で過ごす方は多いでしょう。				
	しかし、暖房が効いた部屋から一歩外に出ると、キッチンや廊下、トイレなどが一段と寒く感じられませんか?				
	この時に感じる寒暖差が、ヒートショックが起こる原因となります。				
	人の身体は急激な寒さを感じると身体を震わせて熱を発しようとして、それに加え血管を細くして体内の熱を逃がさないようにします。				
	結果として血圧が上昇しますが、寒暖差による血圧の上昇は心筋梗塞や脳出血、脳梗塞を引き起こす原因と言われています。				
	また、寒さで血管が細くなっている時に入浴を始めると、今度は急激に体温が高くなり血圧が低下することになりますので、めまいやふらつきなど、浴室内での転倒に繋がる症状も発症する可能性があるようです。				
	このように、ヒートショックとは1つの病気を指すのではなく、脳梗塞などの病気や浴室内での事故に繋がる原因を作り出す現象の総称として用いられています。					
ヒートショックになりやすい人は65歳以上の高齢者
	若年層の方からすれば、特にヒートショックに対して危機感を覚えてはいない方が多いことでしょう。				
	それもそのはずで、ヒートショックが起こりやすい方は65歳以上の高齢者と言われています。				
	若年層で健康体の方でしたら多少の寒暖差や血圧の上昇などに耐えられますが、高齢者の方は持病や生活習慣病を患っている方もいます。				
	その関係からヒートショックを起こしやすくなってしまい、結果として重大な事故や怪我に繋がることもあるようです。				
	以下で、ヒートショックを起こしやすい方の特徴をまとめてみましたので、当てはまる方はご注意を!					
	<ヒートショックチェックリスト>				
	☑ 65歳以上である				
	☑ 飲酒の習慣がある				
	☑ 狭心症や心筋梗塞、脳梗塞の病歴がある				
	☑ 糖尿病や不整脈などの持病を抱えている				
	☑ 熱いお風呂にしっかりと浸かっている				
	☑ 食後や飲酒後にお風呂に入る					
それでは、ヒートショックを起こさない為にはどういった方法が考えられるでしょうか?
ヒートショックの一番の予防対策は住宅リフォーム 高齢者住宅改修費用助成制度とは?

	入浴時にヒートショックが起こる危険性は高いようですが、ヒートショックの一番の予防対策は住宅リフォームにあります。				
	本格的にヒートショックの予防対策を実践したいという方は、ぜひリフォームにも目を向けてみてください。				
	条件を満たしている方の場合、高齢者住宅改修費用助成制度の対象となる可能性もありますので要チェックですよ!					
ヒートショックの住宅改造①浴室の窓の断熱
	ヒートショックの予防対策として、浴室の窓を断熱性能の高い素材にするだけで、一定程度の効果が期待できます。				
	二重窓の設置や断熱性の高い窓ガラスへの取り替え、気軽に購入して取り付けられる断熱シートを導入してみても効果的ではないでしょうか。				
	また、浴室内カーテンやブラインドを設置するのも比較的費用が安く、取り入れやすいのでおすすめです。					
ヒートショックの住宅改造②浴室の床の断熱
	浴室の床に冷えや転倒防止のマットを設置する方法も紹介しましたが、リフォームするのであれば思い切って浴室内用の床暖房を設置してみてはいかがでしょう。				
	また、浴室床暖房の設置が難しい場合には、浴室の床に断熱材を入れる部分的なリフォームを実施するだけでも効果が期待できますよ。					
ヒートショックの住宅改造③ユニットバスに取り替える
	ヒートショックの予防対策として、浴室をユニットバスに変更するのもおすすめです。				
	ユニットバスと聞くとバス・トイレが一緒になっている造りを連想される方も多いでしょうが、必ずしもそうではありません。				
	ユニットバスには二点式、三点式と呼ばれる二種類の形があり、バス・トイレが一緒になっているタイプは三点式に分類されます。				
	二点式ユニットバスは、洗面台がお風呂場に設置されているタイプを指すのです。				
	ユニットバスは通常の浴室よりも冷えにくく、高い温度を保ちやすい特徴がありますので、ヒートショックが起こりにくい環境を作れるのではないでしょうか。					
ヒートショックの住宅改造④浴室暖房機を設置
	浴室内の温度を高く保つために、浴室暖房機を設置するのも検討してみてください。				
	浴室暖房機と聞くと、「天井に穴をあけて長期間工事をしなければいけない?」と思うかもしれませんが、最近では後から設置できる簡易的な浴室暖房機も増えています。				
	大掛かりなリフォームを実施しなくても浴室内を暖かく保てますので、導入してみてはいかがでしょうか?				
	また、ヒートショックの予防以外でも、浴室暖房機には浴室乾燥機の機能も備わっているものが多いです。				
	雨の日でも気軽に洗濯物を乾かせるので、利便性も感じられることでしょう。					
高齢者住宅改修費用助成制度とは?補助金が出るの?
	ご自宅のリフォームを検討される際には、高齢者住宅改修費用助成制度を利用できないか、対象となる条件を確認してみてください。				
	高齢者住宅改修費用助成制度とは、要支援者、もしくは要介護者がバリアフリーを目的として自宅を改修した際に、発生した費用の9割を給付金として受け取れる制度のことです。				
	以下、対象となる改修内容の事例をまとめてみました。				
	・手すりの設置				
	・段差の解消				
	・移動をスムーズにするなどの目的で行われる床や通路の材質変更				
	・扉の取り替え				
	・便器の取り替え				
	・その他、上記改修に付随して発生する改修				
	高齢者住宅改修費用助成制度の対象となる方は、「要介護」もしくは「要支援」として、市区町村から公的介護保険の対象となっている、自宅に住んでいる方となります。				
	公的介護保険では区分が細かく分けられていますが、対象となっていれば区分は関係なく制度の対象です。				
	費用の上限は20万円とされており、その内の9割が給付金として受け取れますので、実質的に受け取れる金額は最大でも18万円です。				
	ただし、一度のリフォームで発生した費用が10万円の場合、受け取れる給付金は9万円となりますが、その一度きりしか制度が利用できないわけではありません。				
	費用の上限は20万円ですので、その内の10万円しか利用していないのであれば残りの10万円を別の改修費用として充てることができます。				
	また、引越しした場合には引越し先で再度制度を利用できますし、介護の区分が3段階以上高くなった場合でも再度の申請が可能です。				
	改修工事を始める前に市区町村への申請が必要になりますので、担当のケアマネージャーに相談してみてください。				
	基本的には事前に必要書類をまとめて申請し、リフォーム費用を支払った後に工事完了の申請を行い、給付金を受け取る「償還払い」と呼ばれる流れになります。				
	その他にも「受領委任払い」と呼ばれる、業者に自己負担金のみ支払えば良い方法もありますが、受領委任払いに対応しているかどうかは業者によって異なりますので、事前に確認したほうが良いでしょう。				
	生活している市区町村によって詳細が異なる可能性がありますので、あくまで上記は参考程度に見ていただき、実際にケアマネージャーや市区町村へ問い合わせてみてください。				
	自宅で安全に生活するために、改修工事が必要となるケースは充分に考えられますので、対象となる方は高齢者住宅改修費用助成制度を利用してリフォームを前向きに考えましょう。				
	その行動によって、入浴事故等が起こる可能性が低くなることを忘れないでください。					
ヒートショック入浴時の予防対策 防止にはヒーター・暖房器具が活躍

	ヒートショックは一般的に、入浴時に発生するケースが多くなっています。				
	暖かい部屋から浴室に移動し、入浴を済ませるまでの間には血圧が何度も上昇と下降を繰り返すことになりますので、ヒートショックの予防には入浴時の対策が重要と言えるでしょう。				
	ヒーターなどの暖房器具を活用すれば、ヒートショックの防止に効果的です。				
	しっかりとヒートショックの予防策を理解して、寒い時期を乗り越えましょう。					
ヒートショック対策にはヒーターなどの暖房器具が大活躍!
	浴室内に限らず、暖かい部屋からお風呂場までの間にも寒さを感じるスペースは多く見受けられます。				
	部屋からお風呂場までに若干の距離がある造りの家では、暖かい部屋から廊下やキッチンなど急に寒い場所へ移動すると、血圧の変動が起こりヒートショックの発生する可能性が高くなるでしょう。				
	特に注意したいのが脱衣所です。				
	浴室に入ってしまえば温まると考え、脱衣所に意識を向けないご家庭も多く見受けられますが、部屋と浴室を結ぶ場所にはヒーターなどの暖房器具を設置するのがおすすめです。				
	寒い場所を作らないように意識すれば血圧の変動が起こらなくなり、ヒートショックによる入浴時の危険性も低くなるようです。					
ヒートショックセンサーを導入する
	ヒートショックが起こる可能性を少しでも低くするために、ヒートショックセンサーを導入するのも非常に効果的な方法と言えるでしょう。				
	ヒートショックセンサーは浴室内と脱衣所の温度を測定してくれる機器で、その温度差が大きい場合には音や光でヒートショックが起こる可能性を知らせてくれます。				
	特にヒートショックが起こる可能性が高い、身体全体を露出した入浴時の危険性を事前に知らせてくれる機器ですので、高齢者やご家族に高齢者の方がいらっしゃるご家庭は導入を検討してみてはいかがでしょうか?					
熱いシャワーを出して浴室内の温度を上げておく
	暖房の効いた部屋からお風呂場までの廊下、脱衣所などの温度を高めておくことはヒートショックの予防策としてとても大切なことですが、浴室内の温度にも意識を向けたほうが良いようです。				
	というのも、脱衣所が暖かくても浴室内が寒ければ急激な温度の変化は起こることとなり、ヒートショック発生の原因となり得るからです。				
	湯船に浸かる習慣があれば浴室内の温度も自然と高くなるかもしれませんが、シャワーだけで済ませるケースでは浴室内が寒い状態で入浴を始めることになります。				
	どちらの場合でも脱衣前に熱いシャワーを出して、浴室内の温度を高めておくことを心掛けてくださいね。					
浴室内に冷え防止や転倒防止のマットを敷いておく
	持病を抱えていない方でもヒートショックが起こる可能性は考えられます。				
	もしもヒートショックが起きてしまっても、事故が発生しないよう、事前に浴室内に工夫を凝らしておくことが大切です。				
	浴室内のタイルが冷えているとヒートショックが起こることもあるようですので、冷え防止や転倒しても怪我をしないようにマットを敷いておくと効果的と言えるでしょう。				
	入浴時に事故が起こると、たとえご家族と同居していても、事故に気付くのが遅れてしまうことも考えられます。				
	そのためにも、浴室内に一工夫してみてはいかがでしょうか。					
ミネラル入りの麦茶を飲んでおく
	ヒートショックが起こる可能性を少しでも低くするために、ミネラル入りの麦茶を入浴前に飲んでおくのも効果的だと言われています。				
	ミネラル入りの麦茶は血圧を低下させる作用があり、寒さによる血圧の上昇を抑えて血液がサラサラになり、ヒートショックの対策法として効果が期待できるようです。				
	寒い時期の入浴前後には血圧が上昇と下降を繰り返すことからヒートショックの危険性が高まりますが、ミネラル入りの麦茶を飲んでおけばその変動を抑えられるようですね。					
浴槽のお湯の温度は42度はNG ぬるめの温度で半身浴がおすすめ
	寒さが厳しくなってくると、浴槽の温度を高くして温まりたいと考える方も多いのではないでしょうか?				
	しかし、湯船の温度を上げすぎると、ヒートショックが起こる可能性が高くなってしまいます。				
	42度を超える熱いお湯に浸ると急激な血圧の変動が起こり、心筋梗塞などの病気やふらつき・めまいによる浴室内の事故に繋がる恐れがありますので、浴槽内の温度はぬるめに設定しておきましょう。				
	また、心臓に持病のある方や生活習慣病を患っている方は、ぬるめの温度で半身浴にしたほうが健康的と言えるようです。				
	正しい半身浴のやり方を実践して、身体に負担の少ない入浴を心がけて下さいね。					
	正しい半身浴のやり方				
	① 入浴前にミネラル入りの麦茶を飲む				
	② お湯の温度は38度から高くても40度まで				
	③ 事前にストレッチなどを行い、身体をほぐし血流良くしておく				
	④ 湯船に浸かる部分にかけ湯をする				
	⑤ みぞおち辺りまで浸かり、20分から30分程度温まる				
	⑥ 湯船が冷えたらお湯を足し、入浴中の水分補給も忘れずに行う					
入浴は食前や昼間がおすすめ
	ヒートショックを起こさないために、入浴する時間帯にも意識を向けましょう。				
	寒さが厳しい時期は、早朝や夜は特に気温が低くなりますので、寒暖差によるヒートショックが起こる可能性が高くなります。				
	可能であれば、気温が安定して暖かい昼間の入浴を心がけてみてください。					
	また、食後は血圧が若干低下していることから、温かいお湯に浸かると血圧の上昇が起こり、ヒートショックの危険性が高まるようです。				
	食後は一時間程度の間隔を空けてから入浴するのが望ましいでしょう。					
お酒やアルコールを飲んでの入浴はNG
	ヒートショックが起こる可能性に限らず、アルコールを摂取した状態での入浴は危険性が高いと言えます。				
	お酒に酔っている時に入浴すると転倒事故などが起こりやすい傾向にありますが、ヒートショックが起こる可能性も高くなってしまうようです。					
	お酒を飲むと血圧は低下しますので、その状態で温かいお風呂に入ってしまうと血圧の急上昇が考えられます。				
	お酒を嗜まれる高齢者の方は、お昼過ぎに入浴して、夜にお酒を飲むようにしてみてはいかがでしょうか?					
ヒートショック予防対策には、マンションに住み替えという方法も

ヒートショックの予防対策としてできることをご紹介してきましたが、思い切って自宅をマンションに住み替えるという方法も考えてみてください。
	マンションは一戸建て住宅よりも気密性が高く、お風呂もユニットバスであるケースが多いので、自然とヒートショックの予防対策が成されています。				
	入居者を募るためにバリアフリー化しているマンションも見受けられますし、ヒートショック予防対策を前提として考えた場合、理想とする物件に出会える可能性も高くなるのではないでしょうか。				
	ニフティ不動産を利用すれば、バリアフリーが成されている物件を探せるのはもちろん、その他の条件も併せて検索できますので、希望する条件に合った物件が簡単に見つけられます。				
	賃貸マンションやアパートのみならず、新築・中古マンションの購入にも対応していますので、好みに合わせてニフティ不動産で物件を探してみてはいかがでしょうか?				
	長年住んだ自宅よりも、魅力的に感じられる物件に出会えるかもしれませんよ!					
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