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「可能なら、DIYで外壁塗装をしたい」と考えている方は多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、外壁塗装をDIYで行う手順や必要な道具について詳しく解説します。
また、DIYのメリット・デメリットやきれいに仕上げるコツについても併せて取り上げます。
外壁塗装のDIYを考えている方は、ぜひ最後まで読み進めてみてください。



DIYでの外壁塗装は可能だが失敗のリスクや危険が伴う!

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結論から言うと、DIYでの外壁塗装は可能です。しかし、失敗するリスクや危険を伴うので、あまりおすすめはできません

外壁塗装は、専門的な知識が必要になる作業です。
知識や経験がない方が見よう見まねで塗装してしまうと、施工不良が起きてしまう可能性は高いでしょう。
失敗した部分を直したり、取り除いて再度塗装したりしていると、余計に費用がかかってしまうかもしれません。

したがって、大がかりな外壁塗装の場合は、専門の業者に依頼する方が良いでしょう。
「小さな傷を補修したい」「限られた範囲だけ塗り直したい」という場合は、簡単ではありませんがDIYでも可能です。
後の章で手順を詳しく解説するので、参考にしてください。

住宅の外壁塗装をDIYで行うメリット・デメリット

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住宅の外壁塗装を自分で行う前に、まずはDIYのメリット・デメリットを把握しておきましょう。
以下でそれぞれを詳しく解説していきます。

外壁塗装DIYのメリット4つ

まずは、外壁塗装DIYのメリット4つの紹介です。

1.費用を安く抑えられる
2.好きなタイミングで塗装できる
3.達成感や愛着などが生まれる
4.業者とのやり取りがない

1つひとつ確認していきましょう。

1.費用を安く抑えられる

DIYで外壁塗装を行うと、業者に依頼するよりも費用を安く抑えられます。
業者に依頼する場合の費用相場は、住宅の大きさにもよりますが、70万円~150万円程度。外壁面の劣化が進んでいたり、グレードが高い塗料を使用したりすれば、さらに費用がかかります。
一方でDIYだと、使用する塗料や道具によって変動しますが、50万円以下に抑えられる場合がほとんどです。
したがって、DIYは費用を節約したい方にはおすすめできるでしょう。

2.好きなタイミングで塗装できる

自分の好きなタイミングで塗装できるのもDIYのメリットです。
業者に塗装工事を依頼してしまうと、日程を合わせなければならない場面が多々あります。
たとえば、足場設置時や最終チェック時は立ち会いを求められるため、予定を調整する必要が出てくるでしょう。
一方でDIYなら、時間に余裕があるときに作業に取り組めます。普段通りの生活を送りつつ塗装を行えるので、ストレスも少なくなるはずです。

3.達成感や愛着などが生まれる

自らの手で外壁塗装を行うと、達成感や愛着などが生まれます
時間と手間をかけた分、「大切に使おう」という意識も高まるでしょう。
愛着から外壁をこまめに掃除するようになれば、建物全体の長寿命化にもつながるかもしれません。

4.業者とのやり取りがない

外壁塗装をDIYで行えば、業者とのやり取りがありません
初対面の人と打ち合わせをしたり、連絡を取り合ったりすると、どうしても気を遣ってしまいますよね。
さらに、塗装工事中は家の周りに作業員がいることになるので、生活音などが気になる方も多いでしょう。
しかしDIYなら、上記のようなストレスが生まれません。また、業者との打ち合わせがない分、工期も短縮できるでしょう。

外壁塗装DIYのデメリット4つ

次に、外壁塗装DIYのデメリットを4つ紹介します。

1.怪我や事故のリスクがある
2.手間と時間がかかる
3.施工不良が起きやすい
4.想定外の費用がかかる恐れがある

デメリットを把握しないままDIYしてしまうと、塗装が終わってから後悔してしまうかもしれません。
しっかりと確認しておきましょう。

1.怪我や事故のリスクがある

DIYでの外壁塗装は、怪我や事故のリスクが高いです。
外壁塗装は、高所での作業になる場合がほとんど。普段から高所作業に慣れている職人なら別ですが、経験のない方がいきなり挑戦すると、思わぬトラブルが起きてしまう可能性があります。
せっかく塗装代を節約できても、怪我をして病院代がかかってしまったら元も子もありません。
自分の身を守るためにも、高所の外壁塗装は業者に任せるのがおすすめです。

2.手間と時間がかかる

DIYで外壁塗装を行うと、手間と時間がかかります
外壁塗装は本来、プロの業者が複数人で行う作業です。その作業を経験がない人が1人で行うとなると、想像以上の時間がかかるでしょう。
働いている方であれば休日にしか作業できないので、完成するまでに多くの日数がかかります。

3.施工不良が起きやすい

DIYでの外壁塗装は、プロの業者に依頼する場合よりも施工不良が起きやすくなります
外壁塗装は、専門的なテクニックが必要な難しい作業です。初めて挑戦する方がそのテクニックを身に付けることは難しいので、どうしても失敗のリスクが高くなります。
失敗した箇所を補修したり塗り直したりすると、余計な費用がかさんでしまうかもしれません。

4.想定外の費用がかかる恐れがある

想定外の費用がかかる恐れがある、という点もDIYのデメリットです。
業者に塗装を依頼すれば、あらかじめ出した見積書をもとに工事を行うので、追加の費用を請求されることはほとんどありません。
しかしDIYだと、思っていた資材が手に入らず材料費がかさんだり、塗り直しが必要になり塗料代が追加で発生したり、というような事態が起こり得ます。
結果的に、業者に依頼する場合と変わらないくらいの費用がかかってしまうかもしれません。

外壁塗装をDIYするのに揃えておくべき道具

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「DIYで外壁塗装をするなら何を揃えれば良いの?」という疑問をお持ちの方に向けて、必要な道具を以下にまとめました。

・家庭用高圧洗浄機
・ブラシ
・中性洗剤
・養生シート・養生テープ
・サンドペーパー
・錆び取り用ステンレスブラシ
・コーキング材
・塗料を入れるバケツ
・刷毛
・ローラー
・スプレーガン(モルタル外壁の場合)
・下塗り塗料
・上塗り塗料

最低でも上記の13アイテムは揃えておく必要があるでしょう。
特に選び方が難しい刷毛とローラーについて、以下でさらに詳しく解説していきます。
しっかりと目を通しておきましょう。

刷毛の種類と選び方

塗装といえば真っ先に思い浮かぶのが「刷毛」なのではないでしょうか。一口に刷毛といってもさまざまな種類があるので、塗装したい部分に合った刷毛を選ぶことが大切です。
広めの面積を塗る場合には、「平刷毛(ベタ刷毛)」を使用するのが一般的。
平刷毛と同じ形状ですが毛量が多い「寸動刷毛」は、粘度が高い塗料を塗る際に適しています。
また、細かい部分を塗る場合には、柄の角度が斜めになっていて塗りやすい「筋交い刷毛」がおすすめです。
何種類か刷毛を購入しておき、塗装箇所によって刷毛を変えれば、よりきれいな仕上がりになるでしょう。

ローラーの種類と選び方

刷毛と同じく、塗装といえば思い浮かぶのが「ローラー」ですよね。ローラーにもさまざまな種類があるので、自宅の外壁に合ったものを選びましょう
まずはローラーの芯の太さですが、細いものから順に「スモール・ミドル・レギュラー」の3種類があります。スモールは重すぎず使いやすいので、塗装初心者におすすめです。
また、ローラーのハンドルの長さにも「ショート・ロング・スーパーロング」の3種類があります。
ハンドルが長い方が遠くの方まで塗れますが、その分扱いが難しいのがデメリット。塗装が初めての方はショートを選んだ方が良いかもしれません。
そして最後に、ローラーの毛の長さです。短い方から順に、「短毛・中毛・長毛」の3種類があります。
均一に塗りやすいのが短毛ローラーの特徴。一方で、長毛ローラーは塗料を沢山含めるので作業効率が上がります。
いずれにもメリット・デメリットがあるので、自分に合うものを選びましょう。

外壁塗装をDIYで行う際の塗料選び

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「自分で塗装するのは初めてだから、どんな塗料を選べば良いかわからない」と悩んでいる方は多いのではないでしょうか。
そこでこの章では、塗料の選び方を「下塗り塗料」「上塗り塗料」にわけて詳しく解説していきます
塗料選びの参考にしてください。
下塗り塗料
塗装工程の1番最初に行うのが「下塗り」です。下塗りをしっかりと行うことで、外壁面と上塗り塗料の密着性が高まるので、塗料が長持ちするようになります。
下塗り用の塗料は、主に以下の2種類です。

・シーラー
・フィラー

それぞれの特徴を以下で詳しく解説していきます。

▶シーラー

DIYでの外壁塗装なら、下塗り塗料はシーラーがおすすめです。
水のようにサラサラとしているので、初心者でも扱いやすいのが特徴。外壁面と上塗り塗料の密着性をしっかりと高めてくれるので、仕上がりがきれいになりますよ。
シーラーには、水性タイプと油性タイプの2種類があります。水性タイプは外壁面に吸収されやすく、油性タイプは吸収されづらいのが特徴。
傷がひどい箇所に水性のシーラーを塗ってしまうと、傷の中まで塗料が入り込んでしまい、きれいに塗装できません。
したがって、劣化が激しい箇所には油性のシーラーを使用するのがおすすめです。

▶フィラー

粘度が高い下塗り塗料がフィラーです。
表面が凸凹していてひび割れを起こしやすいモルタル壁や、劣化が進んだ外壁に使用します。
凸凹やひび割れを埋めてくれるので、表面が滑らかになりますよ。
ただ、フィラーは粘度が高いので、DIYでは扱いづらいのが難点です。下塗りがきれいにできないと上塗りにも影響が出てしまうため、初心者にはあまりおすすめできません。

代表的な上塗り塗料4つ

次に、上塗り塗料について見ていきましょう。
外壁塗装は一般的に、「下塗り」「中塗り」「上塗り」の計3回塗料を塗り重ねます。
そのうちの「中塗り」「上塗り」に使用するのが上塗り塗料です。
代表的な塗料は以下の4つです。

1.アクリル塗料
2.ウレタン塗料
3.シリコン塗料
4.フッ素塗料

以下でそれぞれの特徴を詳しく解説していきます。

1.アクリル塗料

最も安価で購入しやすいのが「アクリル塗料」です。1㎡あたりの価格は1,000円〜1,800円程度。
カラーバリエーションも豊富なので、自分好みの外壁に仕上げられるでしょう。
ただ紫外線に弱く、他の塗料よりも耐用年数が短いのが難点、耐用年数の相場は3年〜8年程度です。

2.ウレタン塗料

アクリル塗料よりも弾力性が高く、初心者でも扱いやすいのが「ウレタン塗料」です。
1㎡あたりの価格相場は1,700円〜2,500円程度。
ただ、ウレタン塗料も紫外線に弱い傾向にあります。耐用年数がアクリル塗料よりも少し延びて、7年〜10年程度です。

3.シリコン塗料

外壁塗装で今主流なのが「シリコン塗料」です。雨風や紫外線に強く、建物をしっかりと保護してくれます。
また、汚れが付きにくいという特性もあるので、美しい外観を長く保てるでしょう。
1㎡あたりの価格は2,300円〜3,500円と高くなりますが、その分耐用年数も長く10年〜15年程度。
コストパフォーマンスに優れた塗料だといえるでしょう。

4.フッ素塗料

シリコン塗料よりもさらにグレードが高い塗料が「フッ素塗料」です。耐用年数は12年〜20年程度で、高い耐久性を誇っています
また、防カビ性・防藻性も兼ね備えているので、湿度が高い地域にある住宅にもおすすめできるでしょう。
耐久性がある分値段も高くなり、1㎡あたり3,500円~4,800円程度。「費用がかかっても良いから外壁を長持ちさせたい」という方におすすめです。

DIYで外壁塗装するなら足場なしで大丈夫?代表的な方法3つ

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足場なしでの外壁塗装は、基本的にはおすすめできません。
足場がないまま高所で作業をすると、怪我や事故のリスクが高まるからです。
また作業効率が悪くなり、余計に手間や時間がかかります。
塗料の飛散防止対策も充分に取れなくなるので、近隣トラブルにつながる可能性もあるでしょう。
ただ、「足場なしでは外壁塗装ができない」というわけではありません。
足場なしで行う方法を以下で解説していくので、足場代を節約したい方はぜひ参考にしてください。

1.はしごを使う

最も手軽なのがはしごを使用する方法です。安価なものなら数万円程度で購入できるので、足場代を大きく節約できるでしょう。
ただし、家庭用のはしごではなく業務用のはしごを選ぶようにしてください。安全ロック機能や滑り止めが付いているはしごではないと危険です。
施工する部分の高さに合わせて、最適な業務用はしごを選びましょう。
落下や怪我のリスクに備えて、安全帯の装着を推奨します。

2.脚立を使う

はしごよりも安全性が高い道具が脚立です。4本足で自立する構造になっているので、バランスを崩すリスクが低くなります。
脚立も安価なものであれば、数万円程度で購入できます。足場をかけるよりも大幅に費用を節約できるでしょう。
ただし、はしごと同様に落下や怪我の危険性があるので、安全帯の装着を推奨します。

3.長柄ローラー・塗装用延長ポールを使用する

持ち手部分が長いスーパーロングのローラーや、塗装用延長ポールを使用するのも一つの方法です。
はしごや脚立がなくても、高所の塗装を行えます。
ローラーや延長ポールは数千円程度で購入できるので、費用の心配もいりません。
ただ、塗装箇所が離れていると横塗りしづらく、塗りムラができやすいという難点があります。技術がない初心者だと、きれいに仕上げるのは難しいかもしれません。

外壁塗装をDIYで行う手順・方法

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それでは、外壁塗装でDIYを行う手順を詳しく見ていきましょう。

1.洗浄
2.乾燥
3.下地処理
4.養生
5.下塗り
6.中塗り・上塗り

上記の手順を守らないで塗装を進めてしまうと、施工不良が起きやすくなります。
以下で詳しく解説していくので、手順に従って進めるようにしてください。

1.洗浄

塗装をする前に、まずは洗浄して外壁面の汚れを落としていきます。
ただ、手作業だと時間がかかるうえに、頑固な汚れは落ちないかもしれません。
家庭用の高圧洗浄機を用意しておくのがおすすめです。
カビやコケなどがこびりついていたら、中性洗剤を使用してブラシで落としましょう。

2.乾燥

洗浄後は必ず、乾燥の時間を設けるようにしてください。乾燥時間は1日以上です。
水気が残ったままの状態で塗装を始めてしまうと、塗料の持ちが悪くなってしまうので注意してください。
また、もし乾燥中に雨が降ってしまったら、雨水が完全に乾くまで時間をおきましょう。

3.下地処理

外壁塗装の工程で最も重要だといわれているのが、下地処理です。
下地処理とは、ひび割れなどの傷を補修したり、錆びや古い塗膜を取り除いたりして、外壁面を整える作業のこと。
下地処理がしっかりとできていないと、塗膜がうまく密着しなくなってしまいます。
また、傷を放置しているとその部分から雨水が侵入して、建物自体の劣化につながってしまうかもしれません。
コーキング材やサンドペーパー、錆び取り用ステンレスブラシなどを使用して、丁寧に下地処理を行っていきましょう。

4.養生

下地処理が終わったら、次は養生に入ります。
養生とは、塗料が飛散してはいけない部分を保護する作業のこと。玄関ドアや花壇・給湯器やエアコンの室外機など、保護した方が良い場所は沢山あります。
面倒だからといって養生を怠ってしまうと、塗料が飛散して落とすのに苦労するかもしれません。
飛散する可能性がある箇所は全て養生しておき、思わぬ失敗に備えておきましょう。

5.下塗り

下地処理が終わったら、いよいよ塗装の工程に入ります。まずは下塗りです。
先述したように、下塗りは外壁材と上塗り塗料の密着性を高める大切な作業です
下塗りを丁寧に行えば行うほど、外壁塗装の仕上がりがきれいになります。
広い面にはローラーを、細かい部分には刷毛を使用して、しっかりと塗装していきましょう。

6.中塗り・上塗り

下塗り塗料が乾いたら、中塗りと上塗りに入ります。
いずれも使用するのは上塗り塗料ですが、2回塗り重ねると塗装面が厚くなるので、より耐久性が高くなります
また、2回塗ることで塗りムラもなくなり、美しい仕上がりになりますよ。
なお、中塗りが終わって上塗りに入る前にも、しっかりと乾燥時間を設けてください。

DIYでの外壁塗装にかかる費用・期間の相場

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外壁塗装をDIYで行うか、業者に依頼するかで迷っている方は、費用や期間を把握しておいた方が決めやすいでしょう。
以下で詳しく解説していくので、ぜひ参考にしてください。

DIY外壁塗装の費用相場

DIY外壁塗装の費用相場は30万円前後です。
ただ、上記はあくまで目安なので、足場の有無や使用する塗料の種類などによって費用は変動します。
30万円が相場ですが、なれない作業で見積もりを間違えることもあるかもしれません。余裕をもって50万円程度は用意しておいた方が良いでしょう。

費用の内訳の目安は以下のとおりです。

・足場設置代…10万円程度(塗料を購入すれば無料になる場合もあり)
・塗料代…5万円~10万円程度
・道具やコーキング材などの購入費…5万円~8万円程度

ちなみに、外壁塗装を業者に依頼する場合の費用相場は、住宅の大きさにもよりますが、50万円〜150万円程度です。
したがって、DIYなら半分以下の料金に抑えられるでしょう。

DIY外壁塗装にかかる期間

外壁塗装をDIYで行った場合、完成までに1か月半程度の時間はかかると考えておきましょう。
プロの業者に依頼した場合にかかる期間の相場は、14日程度です。
しかし、業者と違って私たちには豊富な知識や技術がないので、その分作業スピードが遅くなります。したがって、約3倍くらいの時間がかかるのが一般的です。
万が一雨などの悪天候が続くと、作業を中断せざるを得ないので、さらに多くの時間がかかるでしょう。
DIYで外壁塗装を仕上げるには、長い時間をかけてコツコツ作業を進める地道さが必要になります。

DIYでの外壁塗装でよくある失敗例・トラブル6つ

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DIYの外壁塗装でよくある失敗例・トラブルを6つ紹介します。

1.塗りムラができてしまう
2.塗膜がところどころ剥離している
3.塗膜が膨れている
4.長持ちしない
5.隣の家の壁などに塗料が飛び散る
6.転倒して怪我をする

上記の6つは誰にでも起こり得る事例です。しっかりと確認しておき、失敗や事故を防ぎましょう。
以下で詳しく解説していきます。

1.塗りムラができてしまう

初心者がDIYで外壁塗装を行うと、塗りムラができてしまう場合が多いです。
塗りムラは、ローラーや刷毛にかかる力が一定ではなかったり、塗る方向が定まっていなかったりすると生じます。
初心者は道具の扱い方に慣れていないので、上記のようなミスが起こりやすくなるでしょう。

2.塗膜がところどころ剥離している

塗膜の剥離も起こりやすい失敗事例です。
剥離は、下塗り塗料を充分に塗布できていなかったり、下地処理が甘かったりすると起こります。
塗膜の剥離が起こると、剥離箇所の塗膜を一旦全部取り除いて、下塗り・中塗り・上塗りをやり直さなければなりません。

3.塗膜が膨れている

塗膜が水ぶくれのように膨れてしまう失敗事例も、DIYではよく見られます。
原因の特定は難しいですが、塗装前の洗浄が不十分だったり、下塗り塗料の塗布量が不足していたりすると起こりやすいでしょう。
上塗りの工程だけではなく、前準備をしっかりと行うことが大切です。

4.長持ちしない

DIYで外壁塗装を行うと、塗料の本来の寿命を満たす前に、劣化症状が出てきてしまう可能性が高いです
原因は、下地処理の甘さや不完全な下塗り、乾燥時間の不足などさまざま。
知識や経験がある職人と比べると、各工程で粗が出てしまうのは仕方のないことです。
DIYは費用を節約できる分、耐用年数が短くなると考えておきましょう。

5.隣の家の壁などに塗料が飛び散る

隣の家の壁などに塗料が飛び散って、ご近所トラブルになる事例も多く報告されています。
初心者は道具や塗料の扱いに慣れていないので、しっかりと養生をしていたとしても、思わぬ場所に塗料が飛散してしまう可能性は高いです。
隣の家の所有物に塗料がついてしまい弁償が必要になると、余計な費用がかかってしまいます。
プロの業者であれば技術力が高いので、上記のようなトラブルのリスクは低くなるでしょう。

6.転倒して怪我をする

外壁塗装は高所での作業になる場合が多いため、転倒事故が起こる危険性があります
安全帯を付けずにはしごや脚立を使用していると、バランスを崩し、骨折などの大きな怪我につながるかもしれません。
DIYで外壁塗装をするなら、安全を確保して取り組むようにしましょう。
塗装範囲が広い場合は無理をせず、プロの業者に依頼するのがおすすめです。

DIYで外壁塗装をきれいに仕上げるコツ5つ

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DIYで外壁塗装をきれいに仕上げるコツを、5つ紹介します。

1.情報収集をしっかりと行う
2.適切な道具を揃える
3.分量や時間を守る
4.洗浄をしっかりと行う
5.養生は念入りに行う

上記の5つのポイントを意識して、美しい外壁に仕上げましょう。
以下で各ポイントを詳しく解説していきます。

1.情報収集をしっかりと行う

外壁塗装DIYに初めて挑戦する場合は、情報収集をしっかりと行いましょう
正しい手順で乾燥時間を守って塗装を行えば、大きな失敗をするリスクは低くなります。
逆にいえば、知識がないまま何となく塗装を始めてしまうと、取り返しのつかないトラブルが起きてしまう可能性も。
事前にリサーチして、必要な知識を頭に入れておくことが大切です。

2.適切な道具を揃える

自宅の外壁に合った、適切な道具を揃えておくようにしましょう。
道具選びは、外壁塗装の仕上がりを左右する重要なポイントです。
塗装作業に慣れていないからこそ、道具のサポートを受ける必要があります。
したがって、安さ重視で道具を選ぶのではなく、「使いやすい」道具を選ぶようにしてください。
また道具を購入したら、ぶっつけ本番で使用するのではなく、使い方を練習しておくようにしましょう。

3.分量や時間を守る

外壁塗装をきれいに仕上げるためには、分量や時間を守ることも大切です。
塗料の量は、多すぎても少なすぎても塗りムラにつながります。
また、乾燥時間を守らずに次の工程に進んでしまうと、塗膜の密着性が低くなり、施工不良が起きやすくなりますよ。
分量や時間を省いたりせずに、ルールに従って塗装を行うようにしましょう。

4.洗浄をしっかりと行う

塗装前の洗浄は、念入りに行うようにしてください。
汚れが残ったまま塗装してしまうと塗膜の密着性が低くなり、耐用年数が短くなってしまいます。
カビやコケが生えている場合は中性洗剤を使用し、しっかりと取り除くようにしましょう。
人の手だと限界があるので、家庭用の高圧洗浄機を購入するのがおすすめです。

5.養生は念入りに行う

塗料の飛散を防ぐための養生は、念入りに行うようにしましょう。
「養生をしなくても、塗料を飛ばさないように気を付けていれば大丈夫だろう」と思う方もいるかもしれませんが、周りへの飛散を気にしながら塗装をしていると、集中して作業ができなくなります。
また、万が一隣の家の物に塗料が飛散してしまったら、近所トラブルに発展する可能性も。
養生の工程は省かず、念には念を入れるようにしてください。

外壁塗装のDIYに関するよくある質問

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最後に、外壁塗DIYに関するよくある質問3つに回答します。

1.モルタル壁の塗装もDIYできる?

モルタル外壁の塗装もDIYで行えますが、表面が凸凹しているので難易度が高くなります。
DIYで失敗してしまい、結局、業者による手直しが必要になるかもしれません。
無理に自分で行おうとせず、塗装に慣れていない方は業者に依頼した方が良いでしょう。

2.外壁塗装に火災保険は適用される?

一般的には、外壁塗装は火災保険の適用外です。
ただ、台風や地震などの自然災害が原因で外壁が損傷した場合は、適用される可能性もあります。
詳しくは、加入している保険会社に問い合わせてみましょう。

3.外壁塗装が必要になるタイミングはいつ?

外壁塗装が必要になるタイミングは、外壁材や使用している塗料の種類によって異なります。
ただ一般的には、新築や前回の塗装から10年前後が目安です。
劣化箇所を放置していると補修費用がかさんでしまうので、早めの外壁塗装をおすすめします。

大がかりな外壁塗装はDIYよりも業者に依頼するのがおすすめ!

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外壁塗装にかかる費用を節約したいなら、DIYで対応するのも一つの方法です。
本記事では具体的な手順や必要な道具について解説したので、ぜひ参考にしてください。
ただ外壁塗装は、専門的な技術が必要になる難しい作業です。高所での塗装になると、怪我や事故のリスクも高まります。
塗装に慣れていない方は無理に自分で行おうとせず、プロの業者に依頼する方法も検討してみてください。

外壁塗装の窓口は、全国4000社以上の優良店の中からユーザーの要望に沿った施工店をご紹介します。見積もりを依頼後でも料金や施工店の対応に納得がいかなければ断ることも可能なので、気軽に利用してみてくださいね。

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