外壁塗装詐欺のよくある手口と対処方法!火災保険や助成金という言葉に注意の画像01

悪徳業者は、あらゆる手を使って利用者を騙します。
詐欺に合わないためには、外壁塗装に関する正しい知識をしっかりとつけておかなければなりません。
そこで本記事では、外壁塗装詐欺のよくある手口や対処方法について詳しく解説します。
優良業者を見極めるポイントについても取り上げるので、ぜひ最後まで読み進めてみてください。



外壁塗装詐欺の現状と増え続ける理由3つ

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外壁塗装詐欺の具体的な手口を見ていく前に、まずは現状を知っておきましょう。
2024年に国民生活センターに寄せられた、「契約を急かされて不要なリフォーム工事をした」という相談は1,308件。
点検に来たといって来訪し、工事を迫る「点検商法」の相談件数は1,760件です。
いずれも2023年度より件数が増えており、外壁塗装詐欺の問題が深刻化しているといえるでしょう。
外壁塗装が増え続けている理由は、主に以下の3つです。

1.さまざまな種類の塗料が販売されている
2.単価が業者によって異なる
3.現地調査は職人の感覚次第である

以下で詳しく解説していくので、目を通しておきましょう。

1.さまざまな種類の塗料が販売されている

外壁塗装詐欺が起こりやすい原因の一つとして、「塗料の種類の多さ」が挙げられます。
ウレタン塗料やシリコン塗料、フッ素塗料や光触媒塗料など、外壁に使用される塗料の種類はさまざま。
また、同じ枠組みの塗料でも、メーカーや商品によって値段や特徴が変わるので、全てを把握するのは難しいです。
特に外壁塗装についての知識がない方だと、「塗料の価格が妥当かどうか」が判断できないですよね。
悪徳業者はそこにつけ込みます。実際の値段よりも高い価格を提示して、利益を増やそうとするのです。

2.単価が業者によって異なる

単価が業者によって異なるという点も、詐欺が起こりやすくなる原因です。
たとえば、外壁塗装で必要になる足場代や養生シート代は、業者が自由に設定できる決まりになっています。
しかし、外壁塗装を初めて依頼する方だと、足場代や養生シート代の相場がわかりませんよね。
相場よりも大幅に高い金額を請求されたとしても、気がつけない方は多いでしょう。
悪徳業者はそれを良いことに、平気で価格を引き上げてきます。
したがって、1件だけではなく複数社に見積もりを出して、相場感を把握しておくことは大切です。

3.現地調査は職人の感覚次第である

塗装の前に住宅まで足を運んで、施工範囲の確認を行うのが「現地調査」です。
この現地調査は職人の感覚に頼っている部分が多いので、詐欺も起きやすくなります。
たとえば、本当に施工が必要な範囲よりも多く見積って、高い価格を見積書に記載したとします。
しかし一般の方たちは「どこからどこに足場や塗装が必要か」は判断できないですよね。
したがって、水増しされた見積書を鵜呑みにしてしまう場合が多いのです。
結果として、本来必要な金額よりも多く支払ってしまうことになります。

外壁塗装詐欺で多発している代表的な手口8つ

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外壁塗装で多発している代表的な詐欺の手口を、8つ紹介します。

1.突然押しかけて工事を迫る点検商法
2.50万円以上の大幅な値引きをする
3.期間を指定して契約を急がせる
4.モニター価格で惹きつけるモニター商法
5.耐久性が高いオリジナル塗料を勧める
6.曖昧な見積もりを出す
7.火災保険を使えば安くなると迫る
8.助成金を使えば安くなると迫る

上記のどれかに当てはまる場合は、詐欺の可能性が高いです。
以下で詳しく解説していくので、ぜひ参考にしてください。

1.突然押しかけて工事を迫る点検商法

「外壁が劣化しているから点検した方が良い」と突然押しかけてきて、工事の契約をするように迫る方法が「点検商法」です
この点検商法による詐欺は、年々増加しています。
「今すぐ工事しないと危ない」などと言われると、不安を煽られてしまいますよね。
専門的な知識を持っていない方だと、悪徳業者の口車にのせられてしまう場合が多いです。
その結果、代金を支払った後に連絡が取れなくなったり、不要な工事で高い料金を請求されたり、というような詐欺被害に遭ってしまいます。

2.50万円以上の大幅な値引きをする

50万円以上の大幅な値引きを提案し、工事をするように急かしてくる業者にも注意してください。
工事の内容が変わらないのであれば、50万円以上の大幅な値引きはできないはずです。
外壁塗装で値引きができるとしたら、多くても10万円程度。
大幅な値引きを提案してくる業者は、もともと高い金額を提示していたか、手抜き工事をして費用を削減するつもりかのどちらかの可能性が高いです。
いずれにしても、信用できる業者だとはいえません。
また、「足場代を無料にする」というようなセールストークにも注意してください。
足場代は塗装工事の20%程度を占めるものなので、無料にするのは現実的に無理があります。
値引きの提案をされたら、「値引きできる理由」を尋ねてみると良いでしょう。

3.期間を指定して契約を急がせる

「今日中に契約をしたら70万円で工事できるが、明日以降だと100万円になる」というように、期間を指定してくる業者にも注意が必要です。
契約を急かすのは、利用者に考える猶予を与えたくないから。
費用の相場を調べたり、他者と比較されたりすると困るからです。
詐欺だと気付かれる前に、早くお金を支払わせようと考えているのかもしれません。
急いで契約してしまうのは避けて、一旦冷静になって考える時間をつくるようにしましょう。

4.モニター価格で惹きつけるモニター商法

「モニター特別価格で工事します」というセールストークにも注意してください。
一見安くなるように見えても、結果的には余計な料金を支払うことになるかもしれません。
たとえば代表的な事例が、「モニターだけ特別に足場代を無料にする」というもの。
20万円〜30万円の足場代が無料になると考えると、非常にお得なように感じますよね。
しかし、その無料になった足場代分が、他の費用に上乗せされている可能性があります。
つまり最終的には、相場と同等、もしくは相場以上の金額を支払っているということです。
「モニター価格」という言葉だけを鵜呑みにするのではなく、本当に費用が安くなっているのかどうかを確認してから契約するようにしましょう。

5.耐久性が高いオリジナル塗料を勧める

自社のオリジナル塗料を勧めてくる業者にも注意してください。
その業者しか扱っていない塗料だと、具体的な成分や性能、耐用年数などを確認するのが難しいからです。
たとえば、本当は耐用年数10年程度の塗料なのに、「耐用年数30年の高耐久塗料です!」と嘘を言っている可能性もあります。
実際の塗料の性能と見合っていない、高額な料金を支払わされるかもしれません。
成分が詳しくわからないオリジナル塗料ではなく、信頼できる大手メーカーの塗料を使用した方が安心です。

外壁塗装の塗料の種類について詳しく知りたい方は、こちらの記事もチェックしてみてください。
外壁塗装のおすすめ塗料6選!業者や色、塗料の選び方を解説

6.曖昧な見積もりを出す

見積書が曖昧な業者に、外壁塗装工事を依頼するのはやめましょう。
あえて内容を曖昧にして、実際にかかる金額以上のお金を支払わせようとしているのかもしれません。
具体的には、工事内容の内訳・単価・数量が記載されているかどうかをチェックしましょう。
「塗装工事一式=〇円」などの曖昧な表現があれば、内訳を詳しく確認するべきです。
そもそも優良業者なら、こちらが何も言わずとも詳細な見積書を出してくれるはず。
詐欺被害を防ぐためにも、いい加減な業者に工事を任せるのはやめましょう。

7.火災保険を使えば安くなると迫る

「火災保険を使えば塗装費用が安くなる」といって契約を迫るのも、よくある手口です。
そもそも火災保険は、経年劣化には適用されません。
地震や台風などの自然災害で外壁が損傷した場合にだけ適用されます。
しかも、火災保険が適用されるかどうかの審査には時間がかかります。
したがって、先に工事の契約をしてしまって、後で「火災保険が適用されない」と判明する可能性もあるでしょう。
上記のような場合も、すでに契約を結んでしまっていたら、費用は払わなければなりません。
「火災保険を使えば安くなる」は、あくまで契約を結ばせるための誘い文句です。
甘い言葉に流されるのではなく、工事を依頼するかどうかは慎重に検討しましょう。

8.助成金を使えば安くなると迫る

「助成金を使えば安く塗装できる」といって契約を迫るのも、詐欺の常套手段です。
確かに、外壁塗装に使用できる助成金は存在します。
ただ、国ではなく市町村が運営する助成金なので、予算が限られているケースが多いです。
補助される金額の上限が低かったり、申し込める期間が限られていたりするので、実際には大幅な減額は期待できません。
助成金を頼りにするのではなく、自力で払える金額の範囲内で工事を依頼することが大切です。

外壁塗装詐欺で実際にあった相談事例

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外壁塗装で実際にあった相談事例を、6つ紹介します。
外壁塗装を検討している方や、今まさに「詐欺に遭っているかも?」と不安に思っている方は、確認しておきましょう。

事例①訪問販売業者に依頼した工事が始まらない、完了しない

突然訪問してきた業者に「外壁が劣化しているから急いで工事した方が良い」と不安を煽られ、契約してしまった。
しかし、肝心の工事がなかなか始まらず、連絡もつかない
高額なのでクーリングオフしたいが、連絡がつかないのでどうにもならない。

事例②別の家の屋根の写真を見せられて、信じて契約してしまった

業者が突然訪ねてきて、「屋根が酷い状態になっている」と写真を見せられた。
確認すると本当に劣化が激しくて、すぐにでも工事をしなければと焦り、契約してしまった。
しかし後日、その写真は全く別の家のものだったということが判明した。

事例③「今日契約すれば安くできる」といわれ相場の倍以上の値段を払わされた

業者に「今日契約すれば安くできる」と促されて、言われるがままに契約してしまった。
しかし、よくよく調べてみると、相場の倍以上の費用を支払ってしまっていた
クーリングオフを申し出たが、業者には書面の受け取りを拒否されてしまった。

事例④嘘の理由で火災保険を請求させられそうになった

火災保険の申請が通るようにするために、嘘の理由で申請させられそうになった。
後で調べたところ、嘘の理由で火災保険を申請すると刑事罰に問われる場合もあると知り、恐ろしくなった。

事例⑤工事をキャンセルしようとしたら高額な違約金を請求された

「市の助成金を受ければ安くなる」と言われて工事を促されたが、いざ助成金を申請してみると、貰える金額が思ったよりも少額だった。
これでは工事費用を賄えないので、「助成金が少ないため工事を依頼できない」と業者に伝えると、高額な違約金を請求されてしまった

事例⑥工事中に何度も追加料金を請求された

相場よりも安い金額で工事を請け負ってくれる業者に外壁塗装を依頼した。
しかし、工事中に何度も追加料金を請求されて、結局は相場以上の金額を支払うことになってしまった
追加でかかる料金があるなら最初に説明してもらいたかったが、確認しなかった自分も不注意だったと感じる。

外壁塗装詐欺に遭ったときの対処法

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先程の章で、実際にあった外壁塗装詐欺の事例を紹介しました。
では、もし自分が詐欺に遭ってしまったら、どのように対処すれば良いのでしょうか。
この章では、対処法について詳しく解説します。

・クーリングオフ制度を利用する
・相談可能な第三者機関を頼る

以下で詳しく解説するので、しっかりと目を通しておきましょう。

1.クーリングオフ制度を利用する

契約を解除したければ、クーリングオフ制度を利用しましょう。
クーリングオフ制度とは、契約書面を受け取ってから8日以内であれば、契約を解除できる制度のこと
契約解除に際して費用はかからず、支払った代金も返ってきます。
やり方としては、書面またはメールなどに契約を解除する旨を記載して、相手に通知する方法が一般的です。
また以下のような場合は、契約から8日以上が経っていても、クーリングオフできる可能性があります。

・契約書類の内容に不備がある
・契約書類に重要な事項が記載されていない

業者がさまざまな理由をつけてクーリングオフを断ってきても、諦めずに国民生活センターなどに相談しましょう。

2.相談可能な第三者機関を頼る

相談可能な第三者機関を頼るのもおすすめの方法です。
外壁塗装詐欺に関して相談できる機関には、以下のようなものがあります。

・国民生活センター
・消費者庁
・消費生活センター
・弁護士

弁護士に相談する場合は費用がかかりますが、それ以外の3つであれば相談費用はかかりません。
適切なアドバイスを受けて、必要な手続きができるようにしっかりとサポートしてくれますよ。
詐欺被害を受けたときは、なるべく早く相談することが大切です。
各機関の公式サイトなどを確認して、問い合わせを行ってみましょう。

外壁塗装詐欺に遭わないための対策5つ

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外壁塗装に遭わないための対策を、5つ紹介します。

1.訪問営業は断る
2.即決で契約しない
3.契約内容をしっかりと確認する
4.クーリングオフ制度の記載を必ず確認する
5.複数社に見積もりを依頼する

上記の5つをしっかりと心がけていれば、詐欺被害に遭うリスクはかなり低くなります。
以下で詳しく解説していくので、1つひとつ確認していきましょう。

1.訪問営業は断る

自分の身を守る最も有効な手段は、「訪問営業を断る」ことです。
全ての訪問営業が詐欺だというわけではありません。しかし、「訪問営業で詐欺被害に遭った」という相談事例は増えています。
突然訪問されて、その場だけで詐欺かどうかを判断するのは難しいですよね。
したがって、リスクを回避するならそもそも「家に上げない」ことが大切です。
訪問営業はしつこいので、対面せずにインターホンで断るのがベスト。
万が一家に上げてしまったら、「契約しません」とはっきり伝えて帰ってもらいましょう。

2.即決で契約しない

即決で契約するのではなく、必ず一旦保留にして、冷静に考える時間をつくるようにしましょう
本当に信頼できる業者かどうかや、提示された価格が適正かどうかは、その場では判断できませんよね。
1度業者に帰ってもらって、業者の評判や価格相場などを調べる必要があります。
「今日契約すれば安くなる」などの甘い言葉に流されてしまってはいけません。
詐欺被害を防ぐために、しっかりと検討する時間を設けるようにしましょう。

3.契約内容をしっかりと確認する

トラブルを回避するために、見積書や契約書の内容を隅々まで確認するようにしてください。
主にチェックしておくべきなのは、以下の3つです。

・工事の内容の詳細
・支払いのタイミング
・工期

まず、工事内容についてですが、何の施工にいくらかかるのか明記されていない場合は注意してください。
たとえば、「工事一式=〇円」などが曖昧な表記にあたります。
材料費や工事費を水増しして請求している可能性があるので、しっかりと詳細を尋ねましょう。
また、支払いのタイミングも重要です。
「工事前に一括払い」なのか、「着手金+完工後に残りの支払い」なのか、「完工後に一括払い」なのかを確認してください。
外壁塗装詐欺でよくあるのが、「工事前に一括払い」を選択させて、代金を支払った後に連絡が取れなくなる、という事例。
詐欺被害を避けたいなら、「完工後一括払い」がおすすめです。
そして、工期についてもしっかりと把握しておきましょう。
外壁塗装工事は、2週間〜3週間程度かかるのが一般的。工期があまりにも短すぎると、手抜き工事のリスクがあります
また、工期をしっかりと確認しておけば、「いつまでたっても工事が始まらない」というようなトラブルも避けられます。
以上の3点を中心に契約内容を確認して、信用できると思った場合にだけ契約を結ぶようにしましょう。

4.クーリングオフ制度の記載を必ず確認する

契約書にクーリングオフ制度の記載があるかどうかも、必ず確認しておきましょう。
先述したように、クーリングオフ制度とは、契約から8日以内であれば契約を解除できる制度のこと。
優良な業者であれば、必ず契約書にクーリングオフ制度について記載しているはずです。
記載がない場合や、工事開始日を不自然に早めたがる業者には注意してください。
足場などの設置を早い段階で済ませて、クーリングオフをさせないように図っているのかもしれません。
契約書にクーリングオフ制度の記載がなければ、業者に詳しく尋ねるか、その時点で契約を中止するのが賢明です。

5.複数社に見積もりを依頼する

1社だけではなく、複数社に見積もりを依頼するようにしてください。
複数の見積書を比較すれば、価格の相場感がわかります。
大幅に高い料金を提示している詐欺業者や、格安の値段で手抜き工事を行う悪徳業者などがいても、すぐに見極められるでしょう。
詐欺業者は、外壁塗装についての知識がない方の弱みにつけ込みます。
詐欺被害を回避するためには、複数社に見積もりを出して、工事内容や価格の相場感に対する知識をつけておくことが大切です。

外壁塗装詐欺に遭わないために把握しておきたい費用相場

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「大幅に高い工事費用を支払わされた」という事態を防ぐためにも、知っておきたいのが外壁塗装の費用相場です。
戸建て住宅の場合は、全体で100万円前後の費用がかかるのが一般的。
ここでは、さらに細かい工程にわけて費用相場を解説します。

・塗料代
・足場代
・施工費(人件費)

外壁塗装工事を検討しているなら、しっかりと把握しておきましょう。

1.塗料代

塗料代は、使用する塗料の種類によって大きく変動します。
以下に塗料の種類ごとの費用相場をまとめたので、参考にしてください。

塗料の種類 1缶あたりの費用相場
アクリル塗料 5,000円~15,000円
ウレタン塗料 5,000円~20,000円
シリコン塗料 15,000円~40,000円
フッ素塗料 40,000円~100,000円
無機塗料 50,000円~120,000円

外壁塗装を依頼する場合は見積書を確認して、「何の塗料を使用するのか」「塗料代は適切か」をチェックするようにしてください。
曖昧な点や疑問点があれば、遠慮せずに業者に問い合わせましょう。

2.足場代

外壁塗装における足場代の相場は、1㎡あたり600円~1,000円程度です。
一般的な二階建て住宅の場合は、総額で20万円前後。
見積書の内容を確認して、足場代が水増しされていないかもチェックしましょう。

3.施工費(人件費)

施工費とは、職人の工事に対して発生する費用全般のことを指します。
以下に各工程の費用相場をまとめたので、参考にしてください。

工程 費用相場
高圧洗浄 100円~300円/1㎡
飛散防止ネット 100円~200円/1㎡
養生 250円~400円/1㎡
施工費 1,000円~2,000円/1㎡
付帯塗装工事費 工事内容による
諸経費(現場管理費、廃材処理費など) 40,000円~80,000円

付帯塗装工事費とは、軒天や雨樋など、外壁以外に塗装を施す部分があればかかる費用のことです。
もし、必要ないのに勝手に付帯塗装工事費が含まれていたら、はっきりと断りましょう。
また、各工程ごとの費用が明確に記載されておらず、「工事費=〇円」などの曖昧な表現を使用している場合も、しっかりと詳細を確認してください

当てはまる場合は注意!外壁塗装詐欺に遭いやすい家の特徴3つ

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外壁塗装詐欺に遭いやすい家の特徴を、3つ紹介します。

1.外壁や屋根の劣化が目立つ
2.玄関や庭などが雑然として見える
3.一人暮らしの高齢者世帯

当てはまる場合は注意が必要です。以下で詳しく解説していきます。

1.外壁や屋根の劣化が目立つ

外壁や屋根の劣化が目立つ家は、詐欺業者の目に留まりやすい傾向にあります。
メンテナンスが行き届いていない家の方が、高額なリフォーム料金を請求しやすいからです。
そもそも外壁や屋根は、定期的なメンテナンスが必要な部分。放置していると、ひび割れや雨漏りなど、さまざまな症状を引き起こします。
不調が起こってから直すのではなく、定期的に点検を依頼して、必要であれば補修や再塗装を行うようにしましょう。

2.玄関や庭などが雑然として見える

玄関や庭の手入れが行き届いておらず、雑然として見える家も狙われやすいです。
家のことに対して無頓着で知識がない人ほど、騙しやすいと思われてしまいます。
特に、大きな家に住んでいる方は注意しましょう。
詐欺業者に目をつけられると、相場よりも大幅に高い金額で外壁リフォームを提案されるかもしれません。
普段から玄関や庭も手入れしておき、詐欺業者に隙を与えないことが大切です。

3.一人暮らしの高齢者世帯

外壁塗装だけに限らず、一人暮らしの高齢者世帯が詐欺被害に遭う事例が増えています
高齢者が狙われやすい理由には、以下のようなものがありますよ。

・資産が豊富にある
・判断力が低下している場合がある
・孤独感を感じやすい
・インターネットの利用に慣れておらず、情報が不足している

一人暮らしをしている年配の方や、高齢になる親が一人暮らしをしている場合は、充分に注意してください。

外壁塗装詐欺に遭わないために!優良業者を見極めるポイント5つ

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優良業者を見極めるポイントを、5つ紹介します。

1.自社施工の業者かどうか
2.塗装の資格は持っているか
3.工事前の点検は丁寧に行っているか
4.見積書・契約書の内容が詳細に記載されているか
5.適切な保証はついているか

上記の5つを心がけて選べば、優良な外壁塗装業者が見つかるはず。ぜひ意識してみてください。
以下で詳しく解説していきます。

1.自社施工の業者かどうか

下請け業者を持っている会社よりも、自社施工の業者の方がおすすめです。
下請けがある業者や、営業会社と施工店が別で存在する場合だと、中間マージンが発生します。
その分費用がかさむので、自社施工の業者に依頼するよりも工事料金が高くなってしまいますよ。
低価格で高品質な工事をしてもらいたいなら、完全自社施工の業者を選ぶようにしましょう。

2.塗装の資格は持っているか

塗装に関する資格を持っている業者を選ぶようにしましょう。
外壁塗装は、特別な資格を持っていなくても開業できる業種です。そのため、業者によって技術力には大きな差があります。
「高い料金を支払ったのに、仕上がりが美しくなかった」というような事態が起こると、お金を無駄にしたような気持ちになりますよね。
そこで重要なのが、資格の有無です。資格を持っているということは、知識や経験が豊富で、技術力が高い証拠。
安心して工事を任せられる優良業者だと判断できるでしょう。
塗装に関する資格には、以下のようなものがあります。

・塗装技能士
・外装劣化診断士

塗装業者を選ぶときは、ぜひ意識してみてください。

3.工事前の点検は丁寧に行っているか

工事前の点検を丁寧に行っているかどうか、しっかりと確認しておきましょう。
外壁塗装における点検は、ただ塗装面積を測るだけではありません。
劣化状況を正しく判断し、必要な補修などを把握していきます。
点検がいい加減な業者は適切な提案ができない恐れがあるので、信頼できる業者だとはいえません。
点検時間の目安は60分前後です。
点検時の対応でも業者の良し悪しが見えてくるので、しっかりと確認しておきましょう。

4.見積書・契約書の内容が詳細に記載されているか

見積書・契約書の内容が詳細に記載されているかも、確認しておきたいポイントです。
内容が曖昧な業者は、水増し請求をしている可能性があります。
具体的には、以下の点をチェックしておくようにしましょう。

・塗料の種類や商品名が明記されているか
・施工面積や数量は明記されているか
・工事の各工程ごとに費用が書かれているか
・諸費用は多すぎないか(工事費用の5%~15%程度)

また先ほども述べましたが、契約書にクーリングオフ制度についての記載があるかも必ず確認しておきましょう。
見積書・契約書を詳細に記載している業者は、優良業者である場合が多いです。業者を選ぶときは、一つの判断材料にしてください。

5.適切な保証はついているか

適切な保証を提供している業者を選びましょう。
保証年数は、長すぎても短すぎても不適切です。一般的には、塗料の耐用年数の半分程度が目安。
たとえば耐用年数10年のシリコン塗料であれば、適切な保証年数は5年程度です。
あまりにも長すぎる保証期間を提示してくる業者は、保証の長さで利用者を釣る詐欺業者かもしれません。工事が終わってすぐに連絡がつかなくなる可能性も。
また、保証がない、または短すぎると、何かトラブルが起きた際に実費で直す必要が出てきます。
優良な業者なら適切な保証を提供しているはずなので、依頼する前に必ず確認するようにしましょう。

外壁塗装に使える助成金・補助金はある?

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外壁塗装工事に使える助成金や補助金はあります。
市町村ごとに補助される金額は異なるので、詳しくはお住まいの自治体に問い合わせてみましょう。
ただ助成金を受け取るには、細かい条件が指定されていたり、申請期間が決まっていたりするので、認められない可能性は充分にあります。
また、申請が通ったとしても、補助されるのは工事費用のほんの一部です。
「補助金を使えば外壁塗装が無料でできる」というような、悪徳業者の誘い文句には騙されないようにしましょう。

手口や対策を把握していれば外壁塗装詐欺は避けられる!

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近年、特に相談件数が増えており、問題視されている「外壁塗装詐欺」。
悪徳業者はあらゆる手を使って利用者を騙すので、「自分は大丈夫だろう」と思っていても、詐欺被害に遭ってしまうかもしれません。
本記事では、外壁塗装詐欺によくある手口や対策、優良業者を見極めるポイントなどを紹介しました。
本記事の内容を頭に入れていれば、詐欺被害に遭うリスクは減らせるはず。
マイホームの外壁塗装を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

外壁塗装の窓口は、全国4000社以上の優良店の中からユーザーの要望に沿った施工店をご紹介します。見積もりを依頼後でも料金や施工店の対応に納得がいかなければ断ることも可能なので、気軽に利用してみてくださいね。

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