【外壁塗装相場50坪】内訳と見積もり例、費用に差が出る8つの要因を説明の画像01

住宅の外壁塗装は、建物の美観を保つだけでなく、雨風や紫外線から家を守るために欠かせないメンテナンスです。
しかし、費用相場を知らなければ「高額な費用がかかってしまった」「費用は安かったけれど仕上がりに問題があった」といった事態になる恐れも。

今回は、50坪の家の外壁塗装にかかる費用相場や費用内訳、見積もり例を解説します。
加えて、外壁塗装の費用が変動する8つの要因、そして費用を安く抑えるコツまで網羅的に説明します。
外壁塗装の理解を深めた上で、安心して施工を進めましょう。

塗料の種類ごとに外壁塗装の費用相場も紹介します!
適正価格で外壁塗装を施工したい人は、要チェックですよ!



50坪の外壁塗装にかかる費用相場は100~170万円

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延床面積50坪の家の外壁塗装にかかる費用相場は、約100万円〜170万円が目安となります
もし外壁塗装と屋根塗装を一度に行うなら、費用はおよそ20万円~30万円ほど上乗せされ、全体で120万円〜200万円ほどになる見込みです

外壁塗装の費用には
・塗料代
・人件費
・高圧洗浄や下地処理などにかかる費用
・足場の設置費用
などが含まれています。

ただし、これらの費用相場はあくまで目安です。
実際にかかる費用は建物の状態や塗料の種類、依頼する業者などによって変動しますよ。
塗装代が変動する要因については「50坪の外壁塗装で費用に差が出る8つの要因」で詳しく解説します。

塗料種類別|50坪の外壁塗装にかかる費用相場

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住宅の塗り替えで選ばれることの多い塗料について、50坪の外壁塗装における費用相場を一覧表にまとめました。

塗料の種類 1平方メートルあたりの単価 50坪の外壁塗装における費用相場
アクリル塗料 1,000~1,800円 16~30万円
ウレタン塗料 1,600~2,200円 26~37万円
シリコン塗料 2,200~3,500円 36~58万円
フッ素塗料 3,000~5,000円 49~83万円
遮熱・断熱塗料 3,500~5,200円 57~86万円
無機塗料 3,800~5,500円 62~90万円

なお、外壁塗装におすすめの塗料を知りたい人は、こちらの記事もチェックしてみてください!
外壁塗装のおすすめ塗料6選!業者や色、塗料の選び方を解説

50坪の外壁塗装にかかる費用を知りたいときは塗装面積をチェック

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外壁塗装の費用を知るためには、建物の床面積を示す「坪数」よりも、実際に塗料を塗る部分の広さである「塗装面積」を把握することが重要です

そして、塗装面積を算出するときには、まず住宅が「建坪30坪」なのか「延床面積50坪」なのかを区別しましょう
外壁の塗装面積を計算する場合、後者の延床面積を用います。

・建坪……建物を真上から見たときの面積
・延床面積……各階の床面積をすべて足し合わせた広さ

ただし、同じ延床面積50坪の住宅であっても、建物の形状や窓の大きさなどで実際の塗装面積は変わる可能性があります。

50坪の外壁塗装面積の算出方法

それでは、50坪の建物における外壁の塗り替え面積を、実際に求めていきましょう。
外壁塗装面積の計算式は、次のとおりです。

【外壁塗装面積の求め方】
外壁塗装面積=延床面積×1.2(係数)

「1坪=約3.3平方メートル」なので、50坪は約165平方メートルに相当します。

【坪数から平方メートルへの換算】
50坪×3.3=約165平方メートル

外壁面積の計算式に当てはめると、外壁面積は約198平方メートルと導き出されます。

【外壁面積の計算式】
165平方メートル×1.2(係数)=約198平方メートル

なお、実際の外壁面積は状況によって異なるため、上記の計算はあくまで目安です。
施工に着手する前に、専門の塗装業者に正確な外壁塗装面積を聞いておくと安心ですね。

50坪の外壁塗装にかかる費用内訳

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外壁塗装にかかる費用は塗料代だけでなく、さまざまな項目で構成されています。
各費用の内訳を理解しておくことは、見積もりを確認する際、価格が適正かどうかを判断するために必要となります。

50坪の住宅で行う外壁塗装にかかる費用の詳細と、それが全体に占める割合は、次のとおりです。

費用 割合
材料費 20%
人件費 30%
足場代 20%
諸経費・運営費 30%

塗料や養生シート、隙間を埋めるシーリング材といった資材は「材料費」として扱われ、全体費用の2割程度を占めます。
そのほか、職人の給与にあたる「人件費」や、作業用の足場を組むための「足場代」も欠かせません。

また「諸経費・運営費」には
・廃棄物処理料金
・交通費
・事務手数料
・現場管理費
のような費用が含まれています。

50坪の外壁塗装見積もり例

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具体的に、50坪の外壁塗装の費用相場をイメージするために、見積もり例を紹介します。

【50坪の外壁塗装見積もり例(シリコン塗料使用)】

項目 単価(1平方メートルあたり) 数量(平方メートル) 金額(円)
足場設置・解体 800 180 144,000
高圧洗浄 200 180 36,000
下地処理 500 180 90,000
養生 一式 - 30,000
外壁塗装(下塗り) 500 180 90,000
外壁塗装(中塗り) 2,000 180 360,000
外壁塗装(上塗り) 2,000 180 360,000
諸経費(処分費等) 一式 - 30,000
諸経費(現場管理) 一式 - 40,000
合計 - - 1,180,000

※上記は一例であり、建物の状態や塗料の種類、業者によって変動します。
※塗装面積は延床面積50坪に対し、塗装面積180平方メートルと仮定しています。

この見積もり例に関しては、50坪の外壁塗装に118万円程度かかる想定となりました。
また、実際の見積書では、上記の例よりも詳しく使用する塗料名や補足事項などが記載されます。

50坪の外壁塗装で費用に差が出る8つの要因

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50坪の外壁塗装で、費用に差が出る要因を8つ紹介します。

・建物の階数
・建物の形状
・使用する塗料のグレードと色数
・塗装時期
・築年数
・立地条件
・足場の組み立て方
・依頼する塗装業者

それぞれ解説していきましょう。

建物の階数

階数が多い建物ほど、外壁塗装の費用が高くなる傾向にあります。

階数 塗装面積 費用相場
1階建て 85平方メートル~ 40万円~
2階建て 110平方メートル~ 50万円~
3階建て 140平方メートル~ 60万円~

階数が多い分だけ塗装面積が増えるのはもちろん、足場の設置費用も高くなっていきます
高所における作業は、より頑丈な足場を組む必要があり、作業時間や手間がかかるためです。

建物の形状

建物の形状も、外壁塗装の費用に影響を与える要因のひとつ。
外壁塗装の費用を左右するポイントを、いくつか紹介します。

・建物の形状
・建物のデザイン
・間取り
・窓の数や大きさ
・ドアの数や大きさ
・雨どいの数
・シャッターボックスの数

デザインが複雑な建物では、塗料を均一に塗るのが難しくなったり、細部の塗装に時間がかかったり、養生作業が困難になったりします。
「外壁に凹凸が多い」または「出窓やベランダが複数ある」ような建物は、塗装に手間がかかるので高額になりやすいです。

使用する塗料のグレードと色数

使用する塗料のグレードと色数によって、外壁塗装の費用は前後します

耐用年数が短いアクリル塗料は比較的安価ですが、フッ素塗料や無機塗料といった高耐久塗料は費用が高くなることが多いです。
しかし、高耐久塗料を選べば塗り替え頻度を減らせるため、長期的な視点で見ればコストの削減が期待できますよ。

また、複数の色を使う場合やアクセントカラーを取り入れる場合は、色分けの作業が増えるため追加費用が発生する可能性があります。

塗料のグレードと色の選択は、費用と同時に建物の性能や美観にも直結するため、慎重に検討しましょう

塗装時期

一般的に、塗装業者の繁忙期は春・秋と言われています。

春・秋は気候が安定しており、塗装に適しているため依頼が集中しやすいです。
業者によっては、通常よりも費用が高めに設定される場合や、希望する時期に工事を依頼できない可能性も出てきます。

一方で、夏・冬は外壁塗装において閑散期となります
閑散期には費用を抑えたキャンペーンが実施されたり、割引を提供されたりするケースがありますね

築年数

築年数が古い家ほど、外壁や屋根の劣化が進んでいる可能性が高いため、塗装前の下地処理に多くの費用がかかる傾向があります

たとえば、建物に次のような劣化が見られる場合、補修に追加費用が発生することも。

・下地のひび割れや欠け
・屋根の割れ
・ベランダや雨どいの損傷
・カビやコケの繁殖

築年数が長い家でも、定期的にメンテナンスを行っている家であれば、補修にかかる費用を抑えられるでしょう。

立地条件

外壁塗装にかかる費用を考える上では、建物の立地も考慮に入れるべきです

高温になりやすい地域には「遮熱性や断熱性を持つ塗料」が適しています。
地域の特性に合わない塗料を選ぶと、塗り直しが発生して余計なコストがかかるかもしれません。

また、隣家との距離が近い住宅密集地にある家や、傾斜地に建っている家は足場代に別途費用が発生する場合があります
自宅の前に車を駐車できない状況も、通常の作業に比べて手間が増えるため、コストが上がる傾向が見られますね。

足場の組み立て方

高い場所での作業が伴う外壁の塗り替えにおいて、作業用の足場を組むことは不可欠です

足場は、作業員の安全を守るだけでなく、作業効率を高める役割も果たしています。
なお、外壁から足場の距離が遠くなるほど、足場の規模は拡大し、結果として資材費や人件費が増加してしまいます。

安全な施工を実現するためには、足場費用が欠かせないので「足場代無料」をうたう業者には警戒が必要
足場を組む費用は工事総額のおよそ2割を占めるのが一般的であり、これを無償とするのは困難です。
「足場代無料」と強調する業者は、他の見積もり項目にその分の費用を上乗せしている可能性が高いです。

依頼する塗装業者

外壁塗装の費用は、依頼する塗装業者によっても大きく差が出ます
「相場よりも高額な費用を請求する」「塗料の量を減らすなどの手抜き工事を行う」「工事が終わってから追加費用を要求する」といった業者も存在します。

費用は適正か、工事内容の説明は分かりやすいか、作業の質は高いか……といった点をチェックしてから契約を結びましょう。

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50坪の外壁塗装にかかる費用を安く抑えるポイント

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50坪の家の外壁塗装は大きな出費となるため「できるだけ費用を安く抑えたい」と考える人は多いでしょう。
ここでは、品質を保ちつつ、費用を安く抑えるためのポイントをいくつか紹介します。

・閑散期に塗装を行う(夏・冬)
・優良塗装業者を選ぶ
・複数の業者から相見積もりを取る
・火災保険の適用を検討する(自然災害による被害の場合)

優良塗装業者に依頼すれば、質の高い施工が期待できます。
結果として、塗料の性能が最大限に引き出され、塗装が長持ちするでしょう。

建物の状況はそれぞれ異なるので「自宅の外壁塗装の費用相場」を正確に把握することは難しいです。
費用が高すぎる業者や安すぎる業者を見分けるには、複数業者からの見積もり結果を比較することが有効といえます

基本的に、経年劣化による外壁塗装は火災保険の対象外です。
しかし、風災や雪災といった自然災害を原因とする塗装工事であれば、火災保険が適用される可能性があります。

外壁塗装相場50坪にまつわるQ&A

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50坪の外壁塗装にまつわるQ&Aを、3つピックアップしました。

・「外壁塗装はまだするな」と言われるのはなぜ?
・信頼できる塗装業者の特徴は?
・外壁塗装の費用はどのように支払う?

以下で詳しく説明していきます。

「外壁塗装はまだするな」と言われるのはなぜ?

「まだ外壁を塗るべきではない」と言われるのは、建物ごとに劣化の進み具合が異なるためです

一般的に、外壁の塗り替えは10年ごとの実施が推奨されています。
しかし、建物の立地環境や使用された塗料の種類によって、外壁塗装の耐用年数には幅が生じます。

適切な塗り替え時期は、前回の塗装からの経過年数だけでなく、外壁の劣化状況を目で見て判断することが大切
コケやカビの発生やチョーキング(触れると白い粉が手につく現象)、ひび割れ、色あせが見られたら塗り替え時期が近づいているサインです。

信頼できる塗装業者の特徴は?

信頼できる塗装業者の特徴は、以下のとおりです。

・実績と経験が豊富である
・資格や許可を持っている
・顧客対応が丁寧である
・口コミの評価が高い
・詳細で分かりやすい見積もりを提示する
・保証やアフターフォローが充実している

施工実績が多い業者や長年の経験を持つ業者ならば、安心して外壁塗装を依頼できますね。
ホームページや口コミなどで、過去の施工事例をチェックしましょう。

外壁塗装の業者選びについて気になる人は、こちらの記事もおすすめです!
外壁塗装の業者選びの注意点5つ!悪質業者を見分ける方法を解説

外壁塗装の費用はどのように支払う?

外壁塗装にかかる費用の支払い方法は、主に3種類です。

支払い方法 特徴
現金払い(口座振り込み) 着工前、工事中、完工後の3回に分けて支払うケースが多い。
クレジットカード払い 業者によっては対応していない場合がある。
リフォームローンを組む 毎月一定の金額を支払う。一度に大きな金額を支払わずに済むが、利息がかかる。

支払い方法については契約前に必ず業者に確認し、書面で取り交わしておきましょう。

後悔しないために!50坪の外壁塗装相場を知っておこう

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今回は、50坪の家の外壁塗装にかかる費用相場や費用内訳、見積もり例を解説しました。

外壁塗装の費用は、坪数だけで決まるのではありません。
塗装面積や建物の状態、選ぶ塗料、依頼する業者によって大きく変わります。
複数の業者から相見積もりを取ることで、外壁塗装の適正価格が見えてくるでしょう。

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