
リバースモーゲージのメリットは、自宅に住み続けながらお金を借りられることです。
今回はリバースモーゲージについてメリットやデメリット、利用するための条件を解説します。
どのような方にリバースモーゲージが向いているのか、まで詳しく説明するのでぜひご覧ください。
リバースモーゲージの体験談についてもまとめているので、リバースモーゲージの利用を検討中の方は必見の記事ですよ!
- リバースモーゲージの体験談
- リバースモーゲージとは?
- リバースモーゲージのメリット
- リバースモーゲージのデメリット
- リバースモーゲージの条件
- リバースモーゲージの流れ
- リバースモーゲージが向いている人
- リバースモーゲージについて、よくある質問
- 後悔しないために!リバースモーゲージについて知っておこう
リバースモーゲージの体験談

最初にリバースモーゲージの体験談をご紹介するので、参考にしてみてください。
実際の体験談はこちらです。
私は自営業のため金融機関からの借り入れに多少のハードルがあり、リバースモーゲージを利用しようと思いました。
担保評価に対して借入額を少なくしたので、そこまで大きな負担にならずに済みましたよ。
申し込み方法が、通常のローンとは異なっていて難しかったです。
また、建物の評価があまり借入額に反映されませんでした。
事情があって通常の借入が難しい場合に、リバースモーゲージは便利なサービスです。
飛鳥・大阪府・30代・男性
一人娘が結婚し家を出ることになり、夫婦だけになるのでリバースモーゲージを検討しました。
最初はリバースモーゲージという言葉すら知らなかったので、概要や仕組みなどを勉強するところからのスタート。
説明を聞いていくうちに、だんだんと「面倒だな……」と感じるようになり利用を見送りました。
生活環境が変わらない点は魅力だと思います。
普段の生活では馴染みのない言葉がたくさん出てくるので、納得いくまで説明を受けることが大切ですね。
PLUS・奈良県・50代・男性
還暦を間近にした両親の実家にローンが残っていて「返済が難しいのでは?」と考えたのが、リバースモーゲージを検討したきっかけです。
両親と相談し、かなり悩んだのですが利用しないことに決めました。
リバースモーゲージは長生きすればするほど、最初に設定した融資限度額まで資金を使ってしまう可能性が高くなります。
私としては長生きしてもらいたいのに、長生きを心から喜べないのは複雑だな……と思ったのが理由です。
村田・京都府・30代・女性
リバースモーゲージとは?

リバースモーゲージとは、自宅を担保にして金融機関から融資を受けるサービスです。
自宅に住み続けながら、一括または毎月融資を受けられるのが特徴ですよ。
同じく、自宅を抵当に入れて融資を受ける制度としては「住宅ローン」がありますね。
住宅ローンの場合は、毎月元本と利息を返済するパターンがほとんどです。
一方、リバースモーゲージが毎月支払うのは利息のみ。
契約者の死亡時などに不動産を処分して、一括で元金を返済します。
リバースモーゲージは自宅を手放さずに毎月の資金を確保できるため、利用を検討する方が増えています。
リバースモーゲージのメリット

ここからは、リバースモーゲージのメリットを2つご紹介します。
・毎月の支払いは利息のみ
・自宅に住み続けながら老後資金を借入れ可能
それぞれ、以下で詳しく説明していきましょう。
毎月の支払いは利息のみ
リバースモーゲージを利用した場合、毎月の支払いは利息だけです。
元金を一括で支払うのは、契約者が死亡したとき。
元本と利息を返済する住宅ローンよりも、リバースモーゲージのほうが毎月の支出を減らせます。
毎月の支出をおさえられるのは「年金だけでは生活が苦しい……」という方にとって、大きなメリットといえるでしょう。
自宅に住み続けながら老後資金を借入れ可能
リバースモーゲージは、自宅を「担保」にして融資を受けるので「売却」ではありません。
自宅に住み続けながら、老後資金を借入れ可能です。
契約者が死亡した際に、配偶者が契約を引き継げるようにしている金融機関もあります。
引き継ぎ可能な金融機関を選べば、配偶者が自宅を手放すことがないので安心ですね。
金融機関によって契約内容が異なるので、契約前に「配偶者が引き継ぎ可能かどうか」を確認しておきましょう。
リバースモーゲージのデメリット

メリットだけでなく、デメリットもきちんと把握したうえでリバースモーゲージの利用を検討しましょう。
リバースモーゲージの3大リスクと呼ばれているのが、以下の3つです。
・長寿リスク
・金利上昇リスク
・評価額下落リスク
具体的なリスクの内容や、デメリットとなる点を説明していきます。
長寿リスク|融資限度額に達すると自宅を失う可能性あり
自分がどれだけ長生きできるかは、予測がつかないものですよね。
予想したよりも長生きすると、受け取り金額が融資限度額まで達してしまう可能性も。
限度額以上は融資を受けられないので、老後の生活に支障がでます。
また、金融機関によっては最終返済期間が設定されている場合があります。
存命中に契約期間が終了したときは、元金と利息を一括で返済しなければいけません。
一括返済できないと、自宅を売却して返済することになります。
リスクを避けるために、資金はできるだけ計画的に使いましょう。
金利上昇リスク|金利が変動すると返済額が増える
リバースモーゲージの金利は、金融機関によって異なりますが3%が目安となるでしょう。
そして、ほとんどの金融機関が「変動金利型」を採用しています。
金利が大幅に上昇すると
・毎月支払う利息額が増える
・受け取れる融資額が少なくなる
といった事態になります。
金利が変動すると「予想よりも返済額が増えるかもしれない」ことを理解しておいてください。
評価額下落リスク|土地の価値が下落するかもしれない
担保となる不動産の評価額によって、リバースモーゲージの融資額が決まります。
不動産価値の算出で、重要となるのが「土地の評価額」。
契約後は、一定期間ごとに不動産の価値を見直します。
土地の価値が下がると、融資限度額が減額になる場合があるので注意してください。
さらに融資限度額が下がって利用額のほうが上回った際は、差額を返済する必要があります。
リバースモーゲージの条件

リバースモーゲージを利用できる条件を表にまとめました。
なお、金融機関や受けるサービスによって条件は異なります。
リバースモーゲージは、生活資金としての活用を目的としたサービスが中心です。
そのため、事業資金・投資目的の利用を認めていない金融機関がほとんど。
そして、マンションで利用できる金融機関は少ない傾向にあります。
条件 | 内容 |
---|---|
年齢 | 55歳~80歳 |
使い道 | 原則は自由 ※事業資金・投資目的の利用を認めていない場合が多い |
不動産 | マンションは対象外になることがある |
リバースモーゲージの流れ

実際にリバースモーゲージを利用するときは、どのような流れになるのでしょうか。
一般的なリバースモーゲージの流れは、以下の通りです。
①金融機関の事前審査を受ける
②本審査を受ける
③融資を受ける
④亡くなったあとに自宅を売却して一括返済
審査を受ける前に、不動産の評価額を調べておくとよいでしょう。
不動産の評価額の見当がつけば、どのくらいの融資を受けられるかが分かりますね。
審査にかかる期間は2週間程度。
審査では、
・年金などの安定した収入があるか
・返済能力があるか
などを確認されます。
リバースモーゲージ以外のローンがある場合は、ローン返済計画表の提出が求められることがありますよ。
可能であれば、審査を受ける前に他のローンを返済しておきましょう。
リバースモーゲージが向いている人

リバースモーゲージが向いているのは、以下のような場合です。
・老後の資金に不安がある方
・子どもがいない方
・将来は老人ホームで暮らそうとしている方
毎月の支払いは利息のみなので、老後の資金に不安がある方におすすめ。
他にも、相続人がおらず自宅を残す必要がない方にも向いています。
もし相続人がいる場合は、リバースモーゲージを利用する前に同意を得ておくことでトラブルを未然に防ぐことができます。
将来は老人ホームで暮らそうとしているならば、リバースモーゲージを活用して老人ホームの入居費用にするとよいでしょう。
リバースモーゲージについて、よくある質問

最後にリバースモーゲージについて、よくある質問をご紹介します。
・リースバックとの違いは?
・住宅ローンが残っていても利用できる?
では、以下で説明していきましょう。
リースバックとの違いは?
リースバックとは、自宅を売却したあとも自宅に住み続けられるサービスです。
賃貸物件の扱いになるので、毎月家賃を支払います。
リバースモーゲージとリースバックの違いを比較し、表にまとめました。
両社に共通しているのは、自宅に住み続けながら現金を受け取れる点です。
それぞれのメリット・デメリットを理解して、自分に合った方法を選択しましょう。
リバースモーゲージ | リースバック | |
---|---|---|
仕組み | 不動産を担保にして融資を受ける | 不動産を売却したあと、賃貸する |
借入 | あり | なし |
所有権移転 | しない | する |
担保設定 | 必要 | 不要 |
メリット | ・毎月の支払いは利息だけ ・所有権がうつらない |
・資金用途に制限がない ・物件を買い戻せる場合がある |
デメリット | ・資金用途が限定される ・金利上昇や評価額下落などのリスクがある |
・毎月家賃を支払わなければいけない ・所有権がうつる |
住宅ローンが残っていても利用できる?
住宅ローンが残っていても、リバースモーゲージを利用できますよ。
融資の使用用途を住宅ローンの返済に限定した、住宅返済専用のリバースモーゲージも存在します。
実質的には、住宅ローンをリバースモーゲージで借り換えることになりますね。
借り換えるための条件は、もともと利用している住宅ローンを完済できること。
住宅ローンの残債が残っていると、自宅をリバースモーゲージの担保にできません。
「住宅ローンの支払いが苦しいから、リバースモーゲージを利用したい」という方は、不動産の評価額を調査して住宅ローンを返済できるか考えてみてください。
後悔しないために!リバースモーゲージについて知っておこう

今回はリバースモーゲージの概要やメリット・デメリットについて解説しました。
リバースモーゲージを利用すれば、自宅に住みながら融資を受け取れます。
ただし不動産の評価額が下がったり、金利が上昇したりするリスクがあることに注意が必要です。
リバースモーゲージは、契約者の死亡後に不動産を売却して元金を一括返済します。
そのため「相続人がいないので自宅を残さなくてもよい」という方に向いているでしょう。
もし相続人がいる場合は、相続人に同意を得てからリバースモーゲージを利用してください。
ニフティ不動産は大手不動産サイトをまとめて検索できるので、希望にピッタリの物件を探せます。
物件探しは、ぜひ「ニフティ不動産」にお任せください!
アプリなら新着物件を見逃さない!ニフティ不動産アプリ
部屋を借りる!賃貸版はこちら
住宅を買う!購入版はこちら