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暖房をつけるのが早すぎると、稼働させているわりには効きが悪く、エネルギーを無駄に消費してしまうかも…と不安になりますよね。
そこで本記事では、何度から暖房をつけるべきかのタイミングについて詳しく解説していきます。

効率的に暖房を利用するコツや節約におすすめのアイテムも紹介するので、ぜひ最後まで読み進めてみてください。



【基本】暖房をつけるのは何度から?

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まずは、「何度から暖房をつけるのが適切か」の基本について見ていきましょう。

外気温が15℃以下になったら

暖房をつけはじめる外気温の目安は、「15℃以下」です。
多くの人が肌寒さを感じはじめるのが15℃だといわれています。
天気予報などを確認して気温が15℃を下回るようになったら、暖房の出番だと考えておきましょう。

室温が20℃以下になったら

もう一つの目安が「室温20℃以下」です。
室温が20℃を下回ると、家の中にいても寒さを感じるようになります。
注意しなくてはならないのは、「外気温と室温は、必ず連動するとはかぎらない」という点です。
したがって、外気温が15℃以上だったとしても室温が20℃を下回っていれば、我慢せずに暖房をつけるようにしましょう。

時期でいうと9月下旬~11月頃

外気温が15℃を下回る時期も、室温が20℃以下になる時期も、地域によって大きく異なります。
北海道や東北などの寒い地域では9月下旬頃、九州や沖縄などの温暖な地域では10月下旬〜11月頃になる場合が多いでしょう。
ただ、温度も時期もあくまで目安です。
実際には、自分の体感や体調に合わせて室温を調整する必要があります。
寒いと感じたら我慢せず、快適に過ごせるように暖房を使用しましょう。

【状況別】暖房をつけるのは何度から?

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暖房をつけるタイミングは「外気温15℃以下」「室温20℃以下」が目安ですが、実際には状況によって変わる場合があります。
この章ではよくある状況5つを取り上げるので、ぜひ参考にしてください。

1.新生児がいる場合
2.犬を飼っている場合
3.猫を飼っている場合
4.うさぎを飼っている場合
5.ハムスターを飼っている場合

以下で詳しく解説していきます。

1.新生児に暖房をつけるのは何度から?

赤ちゃんが快適に感じる室温は20℃〜23℃くらいといわれています。
したがって、「室温が20℃以下になったら暖房をつける」という基本は変わりません。
しかし、10月〜11月頃になると急に冷え込むことが出てくるので、大人だけで過ごす場合よりもしっかりと温度管理をする必要があるでしょう。
就寝時もできるだけ暖房を使用して、快適に過ごせる室温を維持してあげてください。

2.犬に暖房をつけるのは何度から?

犬が快適だと感じる冬の室内の温度は、19℃〜25℃と幅広いです。
同じ犬でも、犬種や被毛の種類によって適温は変わります。
愛犬の反応を見つつ、最適な温度を探っていくことが大切です。
ただ、犬は総じて「寒さが苦手」な生き物なので、冬の室温管理は他の季節よりも慎重に行うようにしてください。
目安としては、ダブルコートの犬種の適温が19℃〜23℃、シングルコートの犬種の適温が20℃〜25℃程度です。
したがって、トイプードルやイタリアングレーハウンドなどのシングルコートの愛犬がいる場合は、暖房をつける時期を少し早めるのがおすすめです。

3.猫に暖房をつけるのは何度から?

猫も犬と同様に、「寒さが苦手」な生き物です。
快適に過ごせる室温は22℃〜28℃だといわれているので、冬場はしっかりと室温管理をしてあげるようにしましょう。
基本的には人間と同じように、「室温が20℃以下になったら暖房をつける」という考え方で大丈夫です。
ただ、毛布の上や日の当たる窓際に自分から移動する様子が見られたら、寒さを感じている証拠。
室温が20℃以下ではなくても、暖房をつけてあげるのがおすすめです。
快適だと感じる温度には個体差があるので、愛猫に最適な室温を見つけていきましょう。

4.うさぎに暖房をつけるのは何度から?

うさぎは寒さによって体調を崩しやすい生き物なので、冬場の室温管理をしっかりと行いましょう。
快適に感じる室温は、18℃〜24℃程度だといわれています。
したがって、基本的には「室温20℃以下になったら暖房をつける」という認識で大丈夫です。
ただ、注意したいのは夜間です。「夜間は暖房をつけない」という家庭の場合は、暖房以外のアイテムを利用して保温してあげてください。
たとえば、小動物用の電気ヒーターや毛布、ケージカバーなどを購入しておくのがおすすめです。

5.ハムスターに暖房をつけるのは何度から?

ハムスターの飼育適温は、20℃〜25℃だといわれています。
したがって、人間と同様に「室温20℃以下になったら暖房をつける」という認識で大丈夫です。
ハムスターは室温が低すぎると、体温を下げてエネルギーを節約しようとします。
最悪の場合は仮死状態になり、そのまま死んでしまうケースがあるので注意が必要です。
飼い主さんが留守にしている間も暖房をつけるなどして、快適に過ごせる温度を保つようにしましょう。

暖房の設定温度は何度からが適切?

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「暖房を何度からつけるのか」と同様に気になるのが、暖房の設定温度ですよね。
設定温度が低すぎると、なかなか室温が上がりません。逆に設定温度が高すぎると、電気代が高額になってしまったり、部屋の空気がこもって不快に感じたりします。
この章では、暖房の設定温度を日中と就寝時に分けて解説するので、ぜひ参考にしてください。

日中の設定温度の目安

環境省が推奨している冬場の理想的な室温は、20℃です。
したがって、人間が活動している時間帯である日中の設定温度は、20℃〜22℃にしておくとよいでしょう。
無駄なエネルギー消費を抑えつつ、快適な室温を保てます。
ただ注意しなくてはならないのが、「設定温度を20℃にしたからといって、室温が20℃になるとは限らない」という点です。
設定温度はあくまで、「その部屋を何℃にすることを目標にするか」という指標。
つまり、部屋が広かったりエアコンが古かったりすると、設定温度を20℃にしていたとしても、室温が20℃以下になってしまうかもしれません。
温度計を設置しておき、室温が20℃に満たない場合は設定温度を上げるなどの対策が必要です。

就寝時の設定温度の目安

体温が下がった方が眠りにつきやすくなるので、就寝時の設定温度は日中よりも低くするようにしましょう。
18℃〜20℃程度を目安にしてください。
寒く感じる場合は設定温度を上げるのではなく、服を重ね着したり毛布をかけたりして体温調節するのがおすすめです。

暖房を利用するときの注意点3つ

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暖房を利用するときの注意点を、3つ紹介します。

1.寒くても設定温度を25℃以上にしない
2.日中は設定温度18℃以下にするのは避ける
3.定期的に換気する

暖房は使い方を間違えると、体調不良の原因になってしまいます。しっかりと把握しておきましょう。
以下で詳しく解説していきます。

1.寒くても設定温度を25℃以上にしない

寒いと感じても、暖房の設定温度を25℃以上にするのは避けましょう。
暖房をパワー全開で稼働させると、室内の空気が乾燥します。
乾燥した空気の中にいると肌や粘膜も乾燥するので、風邪やインフルエンザにかかりやすくなってしまいますよ。
また、室温が高くなりすぎると、外気温との温度差が大きくなるのも難点。
温度差で身体にストレスがかかり、免疫力が低下するリスクもあります。
寒さが厳しいときは暖房だけに頼りすぎず、重ね着をしたり加湿したりなど、他の方法を併用するようにしましょう。

2.日中は設定温度18℃以下にするのは避ける

電気代を節約したいからといって、日中の設定温度を18℃以下にするのもおすすめできません。
寒いのを我慢していると血圧が上がりやすくなり、さまざまな不調を引き起こします。
また、低体温症や関節痛になるリスクも高まりますよ。
特に高齢者の場合は注意が必要です。体調を崩すと病院に行かなければならないため、結果的に余計な出費がかさんでしまうでしょう。
省エネを意識することは大切ですが、まずは自分の体調を優先して考えるようにしてください。

3.定期的に換気する

暖かい空気を逃がしたくないからといって、ずっと窓を閉め切っているのは良くありません。
室内の空気を入れ替えないと、ホコリやウイルス、菌などが増殖するので、体調を崩しやすくなります。
また、二酸化炭素の量も増えるので、息苦しく感じてしまう方もいるかもしれません。
快適に過ごすためにも定期的に換気を行い、新鮮な空気を取り込むようにしましょう。

暖房を効率的に利用するコツ6つ

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暖房を効率的に利用するコツを、6つ紹介します。

1.自動運転モードにする
2.風向きの設定を下向きにする
3.湿度を上げる
4.短時間で電源をつけたり消したりしない
5.フィルターを掃除しておく
6.室外機の周りに物を置かない

エアコンを稼働させる時間が増える冬場は、どうしても電気代が高くなってしまいます。
効率的に暖房を利用して、少しでも電気代を抑えたいですよね。
以下で詳しく解説していくので、ぜひ実践してみてください。

1.自動運転モードにする

暖房は「自動運転モード」で稼働させるようにしましょう。
一般的な暖房なら、運転モードは弱・中・強・自動運転の4つの中から選択できるはず。
自動運転モードを選択すれば、エネルギーを無駄に消費することなく、効率よく部屋を温められます。
節電したいからといって弱にすると、設定温度に到達するまでに時間がかかり、結果的に電気代がかかってしまう可能性がありますよ。
また、強にすれば温まるのは早いかもしれませんが、電気代が高くなってしまいます。
自動運転モードをうまく活用して、効率的に室温を上げましょう。

2.風向きの設定を下向きにする

エアコンの風向きは、下向きに設定するようにしましょう。
暖かい空気は冷たい空気に比べると軽いので、部屋の上の方に溜まるという性質があります。
もしエアコンの風向きを上向きにしてしまったら、暖かい空気が部屋の下側を通らずにすぐに上昇するので、底冷えしているように感じてしまうでしょう。
風向きを下向きにして、一旦暖かい空気を下の方に送り込んであげると、空気が循環します。
空気が循環すれば、単に一箇所を温めるよりも室温が上がりやすくなりますよ。

3.湿度を上げる

部屋の中の湿度が低いと、余計に寒さを感じてしまいます。
乾燥していると肌表面の水分が蒸発しやすくなり、気化熱によって体感温度が下がるからです。
つまり、同じ室温でも湿度に差があれば、寒さの感じ方も異なるということ。
温度管理だけではなく湿度管理も徹底して、湿度が低ければ部屋を加湿するようにしましょう。
ちなみに、過ごしやすい理想的な湿度は40%〜60%程度です。

4.短時間で電源をつけたり消したりしない

暖房の電源を短時間でつけたり消したりしないように意識しましょう。
たとえば30分程度の外出なら、一旦暖房の電源を切って帰宅後に再びつけるよりも、つけっぱなしで出かける方が節電できます。
エアコンは、起動時に最も多くの電力を消費するからです。
したがって、節約のためにこまめに電源を切っていると、逆効果になってしまう可能性がありますよ。
長時間外出するときは電源は切った方が良いですが、30分〜1時間程度の外出なら、暖房を稼働させたまま出かけるようにしましょう。

5.フィルターを掃除しておく

エアコンのフィルターは、こまめに掃除しておくようにしましょう。掃除頻度の目安は、2週間に1回程度です。
フィルターにホコリや汚れが溜まっていると、暖房の性能が落ちてしまいます。部屋が暖かくなるまでに時間がかかったり、無駄な電力を消費してしまったりするかもしれません。
フィルターがきれいな状態だと、約6%の電力を節約できるといわれています。
特に毎日暖房を稼働させる冬場は、しっかりと掃除を行うようにしましょう。

6.室外機の周りに物を置かない

室外機の周りには、なるべく物を置かないようにしましょう。風通しが悪くなると、暖房の性能が落ちてしまいます。
また、室外機が砂やホコリで汚れていたら、ほうきや雑巾を使ってきれいにしておくことも大切です。
室外機の状態は暖房の運転効率に直結するので、電気代を節約したい方は、意識するようにしてみてください。

暖房代を節約できるおすすめアイテム5つ

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暖房代を節約できるおすすめのアイテムを、5つ紹介します。

1.窓ガラスフィルム
2.保温・断熱カーテン
3.カーペット
4.加湿器
5.サーキュレーター

上記のアイテムを暖房と併用すれば、効率よく部屋を温められます。
以下で詳しく解説していくので、気になる方はぜひ取り入れてみてください。

1.窓ガラスフィルム

最も簡単に取り入れられるのが「窓ガラスフィルム」です。
断熱効果はもちろん、ガラスが割れたときの飛散防止や、UVカットなどの役割も果たしてくれますよ。
おしゃれな模様が入ったデザイン性が高い商品もあるので、自分の好みに合わせて選べます。
また、貼るだけではなくはがすのも簡単なので、賃貸住宅に住んでいる方でも気軽に取り入れられるでしょう。

2.保温・断熱カーテン

「保温・断熱カーテン」を取り入れるのもおすすめの方法です。
窓から入ってくる冷気を遮断してくれるだけではなく、室内の暖かい空気が窓から出ていくのも防いでくれます。
さまざまなデザインのものが販売されているので、インテリアの一部としても楽しめますね。
室内が寒くなる大きな原因として挙げられるのが、窓周りです。保温・断熱カーテンなどで窓周りの対策をしっかりと行い、効率的に部屋を温めていきましょう。

3.カーペット・ラグ

床に「カーペットやラグ」を敷く方法も効果的です。床から上がってくるひんやりとした冷気を和らげてくれます。
保温効果を高めたいなら、厚みがあるものやウール性の商品がおすすめ。
また、費用は高くなりますが、ホットカーペットや床暖房を取り入れるのも良いでしょう。
足は心臓から遠く血流が届きにくいので、冷えやすい部分です。カーペットやラグなどで足元からしっかりと温めて、寒さを凌いでいきましょう。

4.加湿器

部屋を暖かくしたいなら、温度を上げるだけではなく「加湿する」ことも大切です。
先述したように、空気が乾燥していると肌表面の水分が蒸発しやすくなり、気化熱によって体感温度が下がってしまいます。
湿度が10%下がると、体感温度が1℃下がるといわれていますよ。
洗濯物の部屋干しなどでも加湿はできますが、わずかな変化しか見込めません。しっかりと部屋を加湿したいなら、やはり加湿器が必要です。
加湿は風邪やインフルエンザの予防にもつながるので、ぜひ購入を検討してみてください。

5.サーキュレーター

「サーキュレーター」は冬だけではなく夏にも使えるので、一つ持っておくと便利です。
先述したように、暖かい空気は冷たい空気よりも軽いので、部屋の上の方に溜まります。
したがって、そのままの状態だと底冷えしているように感じてしまうでしょう。
しかし、サーキュレーターを使って空気を循環させれば、暖かい空気が下に降りてきます。
暖房の設定温度は同じでも、部屋全体が暖かくなったように感じるはずです。
同じ原理で、夏場も冷気を循環させれば、効率的に冷房を利用できますよ。
1年を通して節電したいなら、サーキュレーターは持っておきたいアイテムです。

暖房をつけるのは何度から?に関するよくある質問

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最後に、暖房をつけるタイミングや設定温度に関するよくある質問に回答します。

1.暖房の設定温度を1℃上げると電気代はどれくらい変わる?

暖房の設定温度を1℃上げると、約10%程度消費する電力が増えるといわれています。
普段から消費している電力量は各家庭によって異なるので、「〇円上がる」と断言はできません。
10%消費電力量が増えると考えて、自宅の電気代に当てはめて計算してみてください。

2.冬場、就寝時は暖房を切った方が良い?

就寝時に暖房を切るべきかどうかは、人によって異なります。
暖房をつけていた方が快適な温度を保ちやすいので、睡眠の質が上がるかもしれません。
ただ、ずっと暖房をつけていると空気が乾燥するので、喉が痛くなる可能性も。
加えて、電気代も高くなります。
いずれにもメリット・デメリットがあるので、快適に過ごせる方を選択していきましょう。

3.電車内が暖房に切り替わるのはいつから?

電車内の冷房が暖房に切り替わる時期は、明確には指定されていません。
路線やその年の気温によって異なりますが、10月〜11月頃に切り替わる場合が多いようです。
設けられている基準は家の中と同じで、「外気温15℃以下、室温20℃以下」です。

4.車で暖房を入れるのは外気温何度から?

車の暖房も、家の中の場合と同様です。「外気温15℃以下、室温20℃以下」を目安に使いはじめましょう。
ちなみに、車で暖房を稼働させるのは、エンジンが充分に温まってからがおすすめです。
車の暖房はエンジンの熱を利用しているので、エンジンが温まっていない状態で暖房をつけると、効きが悪くなってしまいます。
適切なタイミングで稼働させて、燃料を節約しましょう。

暖房を正しく使って冬場を快適に過ごそう!

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「暖房は何度からつけるのが適切か」について、詳しく解説しました。
暖房代は冬場の電気代の大部分を占めるものなので、賢く利用したいですよね。
ただ、寒さは体調を崩す原因になるので、無理して我慢するのは良くありません。
暖房の設定温度自体は同じでも、湿度や風向きを変えたり保温アイテムを取り入れたりすれば、体感温度は大きく変わります。
暖房代を節約しつつも、快適に過ごせるようになるはずですよ。
本記事の内容を参考にしつつ、寒さが厳しい冬を乗り切っていきましょう。

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