
冬になると空気が乾燥して、静電気が発生しやすくなります。
快適に過ごせるように、しっかりと対策を行っておくことが大切です。
そこで本記事では、今すぐにでも実践できる静電気対策7選を紹介します。
静電気が起きやすい人の特徴や、持っておくと便利な対策アイテムも取り上げるので、ぜひ最後まで読み進めてみてください。
- 静電気対策の前に知っておこう!静電気の仕組み
- 今日から実践できる静電気対策7選
- 持っておくと便利な静電気対策グッズ7選!
- 静電気対策を怠ると起こり得るトラブル4つ
- 静電気が起きやすい人の特徴3つ
- 静電気対策に関するよくある質問
- しっかりと対策をして静電気によるトラブルを防ごう!
静電気対策の前に知っておこう!静電気の仕組み

「そもそも静電気って一体何者なの?」と疑問に思っている方もいるでしょう。
静電気対策を紹介する前に、まずは静電気が起こる仕組みについて詳しく解説していきます。
「静電気」は電気的にバランスの悪い状態の時に発生する
「静電気」とは、電気的なバランスが悪い状態の時に発生する電気のことを指します。
私たちの身の回りには、さまざまな「もの」がありますよね。その「もの」たちは全て、プラスとマイナスの電気を持っています。
そして、プラスの電気とマイナスの電気を同じ数だけ持っているのが通常です。
この状態を専門的な言葉で表すと、「電気的に中性である」となります。
しかし、摩擦などが起きると、電気的に中性な状態は保てなくなります。
プラスの電気が多くなったりマイナスの電気が多くなったりして、非常に不安定な状態になるのです。
これが、「静電気」を帯びている状態です。専門的な言葉では「帯電している」と言います。
痛みの正体は「静電気」によって起きた放電
プラスの電気が多い状態(プラスに帯電している)ものと、マイナスの電気が多い状態(マイナスに帯電している)ものが近づくとどうなるでしょうか。
バランスが悪い状態のものは、正常な状態に戻ろうとします。ふらついたときに、体勢を立て直そうとする人間の動作と同じですね。
つまり、マイナスに帯電した側のマイナスの電気は、プラスに帯電した側に戻ろうとするのです。このときに起こる電気の移動を「放電」といいます。
そしてこの放電が、パチっとくる痛みの正体。
私たちは普段、パチっとくる衝撃のことを「静電気」と表現していますが、正確には、「静電気によって起きた放電」だということです。
ちなみに、私たち人間はプラスに帯電しやすい性質をもっています。
今日から実践できる静電気対策7選

ここでは、おすすめの静電気対策7選を紹介していきます。
1.部屋を加湿する
2.ハンドクリームなどで肌を保湿する
3.こまめに水分補給する
4.天然繊維の洋服を選ぶ
5.急激な動作を避ける
6.手や体を洗いすぎない
7.湯船の温度を40℃以上にしない
今日からでも実践できるような手軽な方法を中心に取り上げます。静電気に悩んでいる方は、ぜひ取り入れてみてください。
以下で詳しく解説していきます。
1.部屋を加湿する
部屋を加湿して、湿度を適切に保つようにしましょう。
空気中の水分が多いと、静電気が発生しても自然に放電されやすくなります。
つまり、プラスやマイナスに帯電している「もの」があっても、電気的に中立な状態に戻りやすくなるということです。
冬場は空気が乾燥しやすいので、加湿器を設置するのが最も有効な方法です。
加湿器がない方は、水を入れたコップを置いたり洗濯物を部屋干ししたりして、空気を潤すようにしましょう。
2.ハンドクリームなどで肌を保湿する
空気中だけではなく、自分の肌を保湿しておくことも大切です。肌が乾燥していると、静電気を溜め込みやすくなってしまいますよ。
手や首などのように肌が露出している部分だけではなく、全身を保湿しておく方が静電気の発生を防げます。
お風呂上がりなどの塗りやすいタイミングで、乳液やクリームを全身に塗布するようにしましょう。
3.こまめに水分補給する
しっかりと水分補給をして、体内の水分不足を解消しておくことも大切です。
せっかくハンドクリームや乳液で肌の保湿をしても、体内の水分が不足していると、肌が乾燥しやすくなります。
飲み物はジュースやコーヒーではなく、ミネラルウォーターや白湯がおすすめ。朝起きた時や寝る前に1杯飲む習慣をつけて、他の時間帯にもこまめに飲むようにしましょう。
1日に1.5〜2リットル程度が目安です。
4.天然繊維の洋服を選ぶ
化学繊維でできた洋服ではなく、天然繊維の洋服を選ぶのも有効な対策です。
天然繊維は化学繊維に比べると、吸湿性が高いのが特徴。水分を含みやすいので、静電気が発生したとしても自然に放電されやすくなりますよ。
ただ天然繊維には、色落ちしやすかったりシワになりやすかったりなどのデメリットも存在します。
扱いやすさを優先して化学繊維を選ぶなら、後の章で紹介する静電気対策グッズを取り入れてみましょう。
5.急激な動作を避ける
立ち座りや、車の乗り降り、ドアノブに触れるなどの動作を、なるべくゆっくりと行うように意識してみてください。
急激な動作は摩擦や衝突を生むので、電気的なバランスが崩れやすくなります。
動作のスピードだけで静電気の発生を完全に防ぐことはできませんが、ある程度は和らげられます。
6.手や体を洗いすぎない
手や体を洗いすぎると皮脂膜まで落としてしまうので、肌が乾燥しやすくなります。
なるべくやさしく洗うように心がけてみてください。
ナイロンタオルを使って体を洗っている場合は、乾燥しやすい冬場だけでも手洗いに変更するのがおすすめですよ。
「水で洗い流すだけでも汚れは充分に落ちる」といわれているので、石鹸で強く洗いすぎないように意識しましょう。
7.湯船の温度を40℃以上にしない
湯船の温度は40℃以下に設定するのがおすすめです。
熱すぎるお湯で入浴すると、肌表面の皮脂膜やセラミドを溶かしてしまいます。表面を守るものがなくなるので、肌が乾燥しやすくなってしまうでしょう。
また同じ理由で、長時間入浴するのも避けてください。
40℃以下のぬるめのお湯に、10分〜15分程度つかるようにしましょう。
持っておくと便利な静電気対策グッズ7選!

持っておくと便利な静電気対策グッズを、7つ紹介します。
1.静電気防止スプレー
2.リストバンド・ブレスレット
3.ネックレス
4.手袋
5.ヘアブラシ
6.静電気軽減シート
7.キーホルダー
前章で紹介した静電気対策と併せて行うと、より静電気の発生を防げるようになるでしょう。
以下で詳しく解説していくので、ぜひ参考にしてください。
1.静電気防止スプレー
静電気が起こりやすい部分にサッとスプレーするだけで、痛みや衝撃の発生を防げるのが「静電気防止スプレー」です。
花粉やホコリの吸着も同時に防いでくれる商品もあるので、1つ持っておくと便利ですね。
ペットやお子さんへの影響が気になる場合も、植物由来の成分で作られているものを選べば問題ありません。
無臭・微香・香りつきのものなどさまざまなスプレーが販売されているので、自分に合った商品を見つけてみてください。
2.リストバンド・ブレスレット
手で何かに触れたときに静電気が起きやすい方には、静電気を軽減してくれる「リストバンド」や「ブレスレット」がおすすめです。
おしゃれなデザインのものが沢山販売されているので、好みの商品を選べば、アクセサリーとしても身につけられるでしょう。
中には、ブレスレットとしてはもちろん、ヘアゴムとしても利用できる2WAYタイプのものもありますよ。
ぜひ試してみてください。
3.ネックレス
同じくアクセサリーとしても身につけられるのが「ネックレス」です。
首がマフラーやセーターなどに触れたときに発生する静電気を和らげてくれます。
ただ、アクセサリーとしてのデザイン性を重視すると、静電気除去能力が低くなってしまう傾向にあるのが難点。
デザイン性を優先するのか、静電気対策を優先するかによって、選ぶべき商品も変わってくるでしょう。
4.手袋
冬場になって手先の冷えを感じるようになると、手袋をはめる方は多いでしょう。
しかしその手袋が、静電気発生の原因になってしまう可能性があります。
上記のようなときは、「帯電防止効果がある手袋」を選ぶようにしましょう。
シンプルな見た目で日常使いしやすい商品が沢山販売されているので、ぜひチェックしてみてください。
5.ヘアブラシ
「冬場は静電気で髪が広がってしまう」と悩んでいる方も多いでしょう。
実は、ヘアブラシによく使用されるナイロンピンには、静電気が起きやすいという性質があります。
したがって、通常のヘアブラシを「静電気防止ヘアブラシ」に変更するだけで、髪がまとまりやすくなるかもしれません。
静電気防止用のヘアブラシは比較的リーズナブルな値段で販売されているので、取り入れてみてはいかがでしょうか。
6.静電気軽減シート
ドアノブや車など、静電気が発生しやすい場所に貼って対策を行うのが「静電気軽減シート」です。
ドアノブなどに触れる前にシートをタッチすれば、手や体に溜まっていた静電気が放電されます。
したがって、その後にドアノブなどを触っても、痛みや衝撃が起こりづらくなるのです。
リーズナブルな価格で手に入る商品が多いので、まずは気軽に試してみてください。
7.キーホルダー
家や車の鍵に取り付けられて便利なのが、静電気を除去してくれる「キーホルダー」です。
静電気が発生しやすい場所にキーホルダーを接触させれば、静電気を逃がしてくれます。
中には、吸収した静電気でランプが点滅する仕様になったキーホルダーなども販売されていますよ。
除電効果を目視できるのは嬉しいですね。
アクセサリーを身につけるのが難しい方は、ぜひ試してみてください。
静電気対策を怠ると起こり得るトラブル4つ

静電気対策を行っていないと起こり得るトラブルを、4つ紹介します。
1.小さな電気ショックを受ける
2.髪の毛が乱れる
3.電子機器が故障する
4.工場や製造現場では火災につながる可能性もある
実は静電気によるトラブルは、痛みや衝撃だけではありません。トラブルを未然に防ぐためにも、しっかりと把握しておきましょう。
以下で詳しく解説していきます。
1.小さな電気ショックを受ける
静電気対策を行っていないと、ドアノブや車などに触れたときに、小さな電気ショックを受けます。
この痛みや衝撃が苦手だという方は多いのではないでしょうか。
大人だと我慢できる程度の痛みでも、たとえば小さなお子さんが感じたら、怖くてドアに触れられなくなってしまうかもしれません。
安心して生活できるように、普段から対策を行っておくのがおすすめです。
2.髪の毛が乱れる
冬場にヘアブラシで髪の毛をとかすと、静電気が発生して、余計に髪の毛が乱れてしまう可能性があります。
上の方の毛が逆立ったり、まとまりづらくなったりするでしょう。
したがって、前章で紹介した静電気防止用のヘアブラシを取り入れるのがおすすめです。
また、こまめに水分補給を行うなどして、体内の水分不足を解消しておくことも大切ですよ。
3.電子機器が故障する
静電気による放電で、電子機器が故障してしまう可能性があります。
電子機器は、静電気による影響を受けやすいです。わずかな衝撃でも、データが破損したり誤作動を招いたりするかもしれません。
日常生活で大量の電子機器を扱うことは少ないと思いますが、静電気が発生しやすい場所には電子機器を近づけないようにする意識をもちましょう。
4.工場や製造現場では火災につながる可能性もある
工場や製造現場では、静電気による放電が火災につながる可能性もあります。
工場や製造現場では、可燃性の物質を取り扱っている場合が多いからです。
静電気による放電で出た火花が接触すると、火災や爆発を引き起こしてしまうでしょう。
特に工場や製造現場に勤務する方は、入念な静電気対策を行うことが大切です。
静電気が起きやすい人の特徴3つ

静電気が起きやすい人の特徴を、3つ紹介します。
1.髪や肌が乾燥している
2.電気を通しにくい靴を履いている
3.静電気が発生しやすい洋服を着ている
「人に比べると静電気が起きやすい気がする」と悩んでいる方は、上記の特徴に当てはまっているのかもしれません。
以下で詳しく解説していくので、目を通しておきましょう。
1.髪や肌が乾燥している
髪や肌が乾燥していると、静電気を溜め込みやすくなります。
髪の毛をしっかりと保湿してくれるケア用品を取り入れたり、全身をクリームで保湿したりして、しっかりと対策を行いましょう。
また、こまめに水分補給をして、体の内側から潤いを与えることも大切です。
2.電気を通しにくい靴を履いている
電気を通しにくい靴を履いていると、静電気を溜め込みやすくなるでしょう。
通常であれば、体で発生した静電気は足を通して地面に逃げていき、自然に放電されます。
しかし、電気を通しにくい靴を履いていると、放電がスムーズに行われません。
具体的には、靴底がラテックスやゴムでできているものがこれに当たります。
したがって、静電気が頻発すると悩んでいる方は、靴を変えてみるのもおすすめの方法です。
静電気を防止してくれる専用の靴も販売されているので、気になる方は試してみてください。
3.静電気が発生しやすい洋服を着ている
洋服も、静電気が発生する大きな原因になります。
まず、洋服の素材には、プラスに帯電しやすいものとマイナスに帯電しやすいものがあると覚えておきましょう。
そして、両者を同時に着用して摩擦が起こると、静電気が発生しやすくなります。
つまり、静電気の発生を抑制したいなら、「プラスに帯電しやすい素材×プラスに帯電しやすい素材」または「マイナスに帯電しやすい素材×マイナスに帯電しやすい素材」の組み合わせを選べば良いということです。
以下に代表例を挙げるので、ぜひ参考にしてください。
| プラスに帯電しやすい素材 | マイナスに帯電しやすい素材 |
|---|---|
| ウール、ナイロン、レーヨン | ポリエステル、アクリル、アセテート |
また、麻・絹・綿などの天然繊維は、どちらにも帯電しにくい素材です。ぜひ取り入れてみてください。
静電気対策に関するよくある質問

最後に、静電気対策に関するよくある質問3つに回答します。
1.静電気対策グッズは100均でも購入できる?
静電気対策グッズは100均でも購入できます。
たとえば100円ショップのダイソーでは、以下のような対策グッズが販売されていますよ。
・静電気防止スプレー
・静電気除去キーホルダー
・静電気防止ヘアブラシ
静電気対策をなるべく安く済ませたいと考えている方は、足を運んでみてください。
2.静電気が発生しにくくなる洗濯用洗剤はある?
静電気が発生しにくくなる洗濯用洗剤や柔軟剤は販売されています。
ただ、ドラックストアなどでは取り扱いがない場合も多いでしょう。
大きめのホームセンターやインターネット通販で探してみてください。
3.犬や猫に有効な静電気対策グッズは?
静電気を防いでくれる犬・猫用のネックレスが販売されています。
デザイン性が高く、アクセサリーとして身につけられる商品も販売されているので、ぜひチェックしてみてください。
しっかりと対策をして静電気によるトラブルを防ごう!

静電気発生による痛みや衝撃が苦手な方は多いでしょう。冬になって空気が乾燥すると、ますます静電気が発生しやすくなります。
トラブルが起こらないように、しっかりと対策を行っておくことが大切です。
本記事では、すぐにでも実践できる静電気対策やおすすめグッズを紹介しました。
少し意識を変えるだけでも、静電気の発生は抑制できます。気軽に取り入れられる方法を選んで、ぜひ実践してみてください。
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