切り花を長持ちさせるには?お手入れの方法と人気の花を紹介【実例あり】の画像01

切り花は、少しの工夫でぐっと長持ちさせられるんです。
手入れのコツさえ知っていれば、初心者でもみずみずしい花を長く楽しめますよ。

今回は、切り花を長持ちさせる方法や、日々のお手入れ術について解説します。
お気に入りの切り花を見つけて、彩り豊かな毎日を送ってみませんか?

季節ごとに人気な花の種類も紹介します!
生活に切り花を取り入れたい人は、要チェックですよ!



切り花とは

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切り花とは、植物の茎を根元から切り離し、鑑賞用に飾られる花のこと
生花店やスーパー、最近ではコンビニでも、切り花を気軽に購入できるようになりました。

リビングや玄関など、生活空間に彩りを与えてくれる切り花は、日々の暮らしを豊かにするアイテムとして人気を集めています。
プレゼントとして贈られることも多く、誕生日や記念日、お祝い事など、さまざまなシーンで活躍します。

切り花はどれくらい持つ?

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切り花の寿命の目安は、以下のとおりです。

・春秋……1週間~10日
・夏……4~5日
・冬……10日~2週間

ただし、切り花がどれくらい持つかは花の種類や季節、置いている環境、管理方法によって変わります
夏の暑い時期は花が傷みやすく、寿命が短くなります。
反対に、冬は涼しい環境を保ちやすいため、切り花が長持ちしやすいです。

切り花を飾る際には少し工夫するだけで、より長くみずみずしい状態を保てます。
花を美しく楽しむために、基本的な手入れ方法を知っておきましょう。

切り花を長持ちさせる方法

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切り花を長持ちさせるためには、花瓶に飾る前の準備が重要です。
以下の3つのステップを行うことで、花が水をしっかり吸い上げられるようになり、みずみずしさを保てます。

・清潔なハサミを用意する
・水揚げをする
・茎の下半分の葉やつぼみを落とす

ひとつずつ説明していきます。

清潔なハサミを用意する

切り花の茎を切る際は、清潔なハサミを使いましょう

ハサミが不潔だと、切り口から雑菌が入り込み、花が水を吸い上げる力が弱まってしまうからです
その結果、花が早くしおれる原因になります。
ハサミは使う前にアルコールで拭くか熱湯で消毒するなどして、きれいに保つようにしてください。

また、切れ味のよいハサミを選ぶと茎の繊維をつぶさずに切れて、水の吸収効率を高められます。
花を長持ちさせたい場合は、花用のハサミを使うのがおすすめです。

水揚げをする

切り花を長持ちさせるためには、水揚げという作業が欠かせません
水揚げとは、花が水を吸い上げる力を回復させるための処置を指します。

水揚げにはいくつかの種類がありますが、ここではお手入れの基本となる「水切り」の方法を紹介します。

【水切りの方法】
①洗面器やバケツなどに水を入れる
②茎を水につける
③切る位置を決める(下から約3センチ、または傷んだ箇所から約3センチ上の位置を目安とする)
④茎を水につけた状態で断面が斜めになるようにカットする
⑤しばらく茎を水に浸けておく

特に、花を購入した直後や元気がないと感じたときに、水揚げを行うと効果的です。

茎の下半分の葉やつぼみを落とす

切り花を花瓶に生ける前には、茎の下半分(水に浸かる部分)の葉や余分なつぼみは取り除きます
余分なつぼみや葉を落とすことで栄養が花に行き渡り、より長く咲かせられるのです

葉が多すぎると水中で腐敗し、雑菌が繁殖する原因になります。
水が腐ると切り口から雑菌が侵入し、花が早く枯れてしまうため注意が必要です。
なお、つぼみや葉を落とす際は、花を傷つけないように清潔なハサミを使いましょう。

切り花を枯らさないために!日々のお手入れ術

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切り花を枯らさないための、日々のお手入れ術は主に6つです。

・水の量を調節する
・定期的に水を替える
・切り戻しをする
・風通しがよく涼しい場所に置く
・栄養剤を活用する
・漂白剤や10円玉を入れる

それぞれ見ていきます。

水の量を調節する

切り花を飾る場合、水の量は「花瓶の3分の1ほど」がよいとされています
ただし、花の種類によって、適切な水の量は異なります。

水が多すぎても少なすぎても、切り花が枯れる原因になるので気を付けましょう。
切り花における水の量の目安を、以下の表にまとめました。

水の量 花の特徴 花の種類の例
少なめ(花瓶の1~3割) ・茎が柔らかい
・球根系
・チューリップ
・ガーベラ
・ひまわり
多め(花瓶の7~8割) ・茎が太い
・枝や葉がたくさんついている
・バラ
・あじさい
・シャクヤク

水の量について迷ったときは、花屋のスタッフに聞いてみると安心です。

定期的に水を替える

切り花の水を毎日替えることで、花瓶の中を清潔に保てます
水を替える際は、花瓶の内側や茎をきれいに洗い、ぬめりを落としましょう。

花瓶や茎がぬめるのは、水中で繁殖した雑菌が原因。
雑菌が残ったままだと、花が水をうまく吸い上げられず、しおれてしまいます。

水替えは毎日行うのが理想ですが、少なくとも2~3日に一度は行うとよいですね
特に気温の高い夏場は、雑菌が増えやすいため、こまめな水替えが必要です。

切り戻しをする

茎の先端をカットして、切り花の水を吸い上げる力を回復させる方法を「切り戻し」といいます

具体的には、毎日水を替える際に、茎の先端を1〜2センチほどカットします
毎日が難しければ、2~3日に1回の頻度で切り戻しましょう。
茎の先端がぬめったり変色したりしている場合、その部分を取り除くように切ります。

なお、切り口が乾燥するのを防ぎ、効率的に水を吸い上げるためには、水中で切るのが望ましいです。
水中で切れないときは、切った後すぐに水につけるように意識してみてください。

風通しがよく涼しい場所に置く

切り花を飾る場所は、風通しがよく涼しい場所が向いています
一般的に、切り花が長持ちしやすい温度は、15~20度程度です。

直射日光が当たる場所や暖房器具の近くに置くと、花が早くしおれやすいです。
また、湿度が高くても、雑菌が繁殖する原因になってしまいます。

たとえば、夏場ならクーラーの入った部屋、冬場なら暖房の入ってない部屋に置くとよいですね。

栄養剤を活用する

専用の栄養剤(延命剤)を活用するのも、切り花を長持ちさせる方法のひとつ
栄養剤には、次のような成分が含まれます。

・花の栄養分となる糖分
・雑菌の繁殖を抑える殺菌剤
・花の吸水力を高める界面活性剤

栄養剤を使う際は、記載されている使用量を守ることが重要です。
量が多すぎると、かえって花を傷めてしまいますよ。

漂白剤や10円玉を入れる

漂白剤や10円玉を入れる方法は、家にあるもので実践できる手入れの裏技として知られています

漂白剤には、雑菌が侵入するのを防ぐ効果があります。
ただし、入れすぎると花を傷めるため、水の量に対してごく少量にとどめてください。
300ミリリットルの水に対して、1滴が目安です。

また、10円玉の原料である銅イオンにも殺菌効果が期待できます。
1枚だけでは銅イオンの量が少ないので、数枚を花瓶の底に入れるとよいでしょう。

切り花として人気な花の種類

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ここからは、切り花として人気のある花の種類をピックアップします。

・切り花にできる春の花(3月・4月・5月)
・切り花にできる夏の花(6月・7月・8月)
・切り花にできる秋の花(9月・10月・11月)
・切り花にできる冬の花(12月・1月・2月)
・切り花にできる多年草(宿根草)

それでは、季節ごとに紹介していきます。

切り花にできる春の花(3月・4月・5月)

春に人気の切り花は、以下のとおりです。

・チューリップ
・クリスマスローズ
・スイートピー
・ラナンキュラス

チューリップ

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チューリップは色や形の種類が豊富で、飾るだけで空間が華やかになります。
春を代表する花で、花言葉は「思いやり」「愛の告白」。
水を浅めにしておくと、花が長持ちしやすいです。

クリスマスローズ

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クリスマスローズは、うつむくようにひっそりと咲く姿が可憐です。
落ち着いた雰囲気を演出したいときにぴったりですね。

スイートピー

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ひらひらとした花びらが特徴的なスイートピー。
優雅な香りを放ち、春の訪れを感じさせてくれます。
茎が傷みやすいので、こまめに水替え・切り戻しをすることで長く楽しめます。

ラナンキュラス

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ラナンキュラスは重なった花びらが豪華で、バラのような華やかな印象を受けます。
ほかの花を組み合わせても素敵ですが、一輪だけでも存在感があります。
エレガントで美しい見た目は、特別な日の贈り物にもおすすめです。

切り花にできる夏の花(6月・7月・8月)

夏に人気の切り花は、以下のとおりです。

・アンスリウム
・トルコキキョウ
・グロリオサ
・クルクマ

アンスリウム

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光沢のあるハート型の花が印象的なアンスリウム。
色鮮やかで存在感があり、エキゾチックな雰囲気をまとっています。
切り花を飾るだけで、トロピカルな雰囲気やモダンな空間を演出できますよ。

トルコキキョウ

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トルコキキョウはフリル状の花びらが美しく、エレガントな雰囲気を持っています。
さらに、一重咲きや八重咲きといった咲き方の違いや、白・ピンク・紫など豊富なカラーバリエーションがあります。

グロリオサ

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グロリオサは、ダイナミックで個性的なデザインを楽しみたいときにおすすめです。
花びらが反り返ったような、躍動感のある姿は見る人を惹きつけます。

クルクマ

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クルクマは熱帯原産のため、夏の暑さに強い花です。
まっすぐなラインと、グラデーションカラーが魅力的で、和洋どちらの雰囲気にも合います。

切り花にできる秋の花(9月・10月・11月)

秋に人気の切り花は、以下のとおりです。

・コスモス
・ケイトウ
・ダリア
・ワレモコウ

コスモス

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「乙女の真心」「調和」という花言葉を持つコスモスは、秋を代表する花です。
風に揺れる繊細な姿と、白・ピンク・赤などの柔らかな花色が目を惹きます。
コスモスを部屋に飾れば、可憐で優しい雰囲気になるでしょう。

ケイトウ

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ニワトリのトサカのようなユニークな形と、鮮やかな色合いで人気を集めるケイトウ。
長持ちしやすい種類で、アレンジメントのアクセントにもよく使われます。

ダリア

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ダリアは重なり合った花びらが豪華で、華やかな存在感を放ちます。
咲き方や色の種類が非常に豊富で、さまざまな品種があります。

ワレモコウ

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ワレモコウは、小豆色の小さな花が無数に集まって咲く、控えめな花です。
切り花はもちろん、ドライフラワーとしても人気です。
和洋どんなテイストにもなじみ、他の花を引き立てる名脇役として活躍します。

切り花にできる冬の花(12月・1月・2月)

冬に人気の切り花は、以下のとおりです。

・アネモネ
・ハボタン
・ポインセチア
・コットンフラワー

アネモネ

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アネモネは赤・紫・白など鮮やかな色が多く、中心の黒いコントラストが印象的。
比較的寒さに強く、冬でも楽しめる花のひとつです。

ハボタン

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「和風」「お正月」のイメージが強いハボタンですが、切り花にすると洋風なインテリアともマッチします。
キャベツのような独特な葉の形と、中心部から広がる色彩が特徴です。

ポインセチア

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クリスマスシーズンを代表する花として、ポインセチアが挙げられます。
部屋に飾れば、空間を一気にクリスマスムードに変え、温かい雰囲気を演出してくれるでしょう。

コットンフラワー

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ふわふわとした白い綿の塊が特徴で、素朴ながらも温かみのあるコットンフラワー。
ドライフラワーとしても長く楽しめ、ナチュラルな空間作りで活躍します。

切り花にできる多年草(宿根草)

切り花として人気のある多年草は、以下のとおりです。

・デルフィニウム
・エキナセア
・スカビオサ

デルフィニウム

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すらりと伸びた茎に、青・紫・白などの花が連なって咲くデルフィニウム。
空に向かって伸びるような姿は、アレンジメントに高さと立体感を与え、涼やかで上品な印象を与えます。

エキナセア

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エキナセアは、ナチュラルな雰囲気と相性がよいです。
花びらが散ってしまっても、中央にある半球状の部分が長持ちします。

スカビオサ

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スカビオサはフリルがかった柔らかな花姿と、シックな色合いで人気を集めています。
高温多湿に弱いため、定期的に剪定・水替えをして、涼しい場所に飾りましょう。

切り花のおしゃれな実例

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最後に、切り花のおしゃれな実例を2つ紹介します。

切り花のおしゃれな実例①

初夏のお花を楽しむ実例です。

・ふわふわのグラス
・淡いピンクのカーネーション
・淡い黄色のマリーゴールド
・青いニゲラ
これらを組み合わせることで、優しげな印象になっていますね。

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切り花のおしゃれな実例②

色とりどりなガーベラが鮮やかな実例です。
同じガーベラでも色や形が違っていて、見ていて飽きません。

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どんな切り花を飾るか迷っている人は、要チェックですよ!

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今回は、切り花を長持ちさせる方法や、日々のお手入れ術について解説しました。

切り花を長持ちさせるには「花瓶の水を毎日替える」「切り戻しをする」といった日々のこまめな手入れが大切です。
花の種類によって最適な水の量が異なるため、それぞれの特徴に合わせたケアをすることで、より長く美しい状態を楽しめます。

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