
今回は、布団を干す時間や頻度、干し方について解説します。
さらに、布団を干す際の注意点や便利アイテムも紹介します。
ぜひ最後まで読んで、快適な睡眠環境を手に入れてくださいね。
布団を干す理由も詳しく説明します!
布団をふかふかの状態に保ちたい人は、要チェックですよ!
- 布団を干すのはなぜ?
- 【季節別】布団を干す時間帯の目安
- 布団の干し方
- 【素材別】布団を干す時間・頻度
- 布団を干すときの注意点
- 布団を干すときに役立つアイテム
- 布団を干す時間にまつわるQ&A
- 布団を干す時間を知って、毎日の睡眠を快適に
布団を干すのはなぜ?

布団を干す理由は、主に3つあります。
・カビ・ダニ対策になる
・消臭効果が見込める
・肌ざわりがよくなる
ひとつずつ見ていきましょう。
カビ・ダニ対策になる
布団を干す目的のひとつは、カビやダニの繁殖を防ぐことです。
人間は寝ている間に、約500ミリリットルの水分を失うと言われています。
そのため、寝ている間に湿気と体温が移り、布団がカビやダニの好む環境になってしまうのです。
特にダニは、アレルギーを引き起こすハウスダストの原因にもなるため、増殖すると健康を害するおそれがあります。
定期的に天日干しをして布団の湿気を飛ばすことは、カビやダニの増殖を抑えるうえで効果的です。
参考URL:“シーン別”汗をかく量は?
消臭効果が見込める
布団には人間の汗や皮脂、体臭などが染みついています。
干さずに放置するほど雑菌が繁殖し、嫌なにおいを引き起こしてしまいます。
布団を干すと太陽の紫外線や熱によって、においの原因となる雑菌の活動を抑制するのです。
また、風通しのよい場所で干せば、布団にこもった嫌なにおいも発散されるでしょう。
天日干しは単に布団を乾燥させるだけでなく、空気の入れ替えも同時に行えるため、清潔で気持ちのよい状態を保てます。
肌ざわりがよくなる
干したばかりの温かい布団にくるまれると、とても気持ちがよいですよね。
布団を干すと、湿気を含んで重たくなった布団の繊維が乾燥し、ふわふわとした本来の肌ざわりに戻ります。
さらに、繊維の中に空気が含まれることで、保温性も向上します。
ふっくらと弾力のある布団で眠れば、質の高い睡眠が得られるでしょう。
【季節別】布団を干す時間帯の目安

季節ごとに布団を干す時間帯の目安を、以下の表にまとめました。
季節 | 布団を干す時間帯の目安 |
---|---|
夏 | 9~11時 |
春・秋 | 10~14時 |
冬 | 11~14時 |
洗濯物と同じで、布団を干すのは湿度が高く風がない日よりも、カラッとした晴天の日のほうが適しています。
なお、日が出ていても、湿気がたまりやすい早朝や夕方は避けた方がよいですね。
布団の干し方

布団の正しい干し方は、以下のとおりです。
・10時~14時頃に干す(季節によって調節する)
・カバーやシーツをつけたまま干す
・途中で裏返して両面を乾燥させる(肌に触れる面を長めに干す)
・太陽が沈む前に取り込む
干している途中で、布団を裏返して両面に日光が当たるようにすると、均等に湿気を飛ばせます。
布団が傷むのを防ぐために、カバーをつけたまま干すのもポイントです。
布団全体に空気が通るように、物干し竿を2本使ってM字型に干すと、さらに通気性がよくなります。
【素材別】布団を干す時間・頻度

ここからは、素材ごとに布団を干す時間・頻度を解説します。
・羽毛
・羊毛
・ポリエステル
・木綿(コットン)
・真綿
以下を参考にして、素材ごとの特徴を理解しておきましょう。
羽毛
羽毛自体が吸湿・放湿性に優れているため、羽毛布団を頻繁に干す必要はありません。
天気のよい日に陰干しするだけでも十分です。
干す頻度は、掛布団は月に1~2回ほど、敷布団は月に1回ほどが目安となります。
羽毛は直射日光に弱いので、布団カバーをつけたまま干すことが重要です。
頻度 | 時間 | |
---|---|---|
掛布団 | 月に1~2回 | ・夏:30分~1時間 ・冬:1~2時間 |
敷布団・敷きパッド | 月に1回 | ・夏:1~2時間 ・冬:2時間 |
羊毛
羊毛は羽毛と同様に、湿気をためにくいのが特徴。
頻繁に干さなくても問題ない一方で、直射日光に弱い点には注意が必要です。
カバーをかけたり陰干ししたりすると、布団が傷むのを防げます。
頻度 | 時間 | |
---|---|---|
掛布団 | 月に2回 | ・夏:30分~1時間 ・冬:1~2時間 |
敷布団・敷きパッド | 1~2週に1回 | ・夏:2時間 ・冬:2~3時間 |
ポリエステル
ポリエステルは吸湿性が低く、比較的乾きやすい素材です。
軽くて持ち運びやすいので、布団を干す時間がないときは、布団乾燥機を活用するのもおすすめ。
布団乾燥機を使えば、天候を気にせず手軽に湿気を飛ばせます。
頻度 | 時間 | |
---|---|---|
掛布団 | 1~2週に1回 | ・夏:1.5~2時間 ・冬:2~3時間 |
敷布団 | 週に1回 | ・夏:2時間 ・冬:3時間 |
木綿(コットン)
木綿(コットン)は、湿気をため込みやすい性質を持ちます。
湿気を放置するとカビやダニが繁殖する原因となるので、こまめな手入れが欠かせません。
干す頻度の目安は、掛布団が1~2週に1回、敷き布団が週に1~3回程度です。
なお、布団たたきで強く叩くと、中の繊維が切れてしまうため、優しくホコリを払うようにしましょう。
頻度 | 時間 | |
---|---|---|
掛布団 | 1~2週に1回 | ・夏:2時間 ・冬:3時間 |
敷布団 | 週に1~3回 | ・夏:3時間 ・冬:4時間 |
真綿
真綿は、蚕の繭から作られる繊維で、吸湿性・放湿性ともに優れています。
ただし、非常にデリケートな素材であり、直射日光に当たると繊維が傷んで硬くなりやすいです。
劣化を防ぐには、必ず布団カバーをつけたまま日陰で干しましょう。
また、真綿布団は自宅での洗濯が難しいため、専門のクリーニング業者に依頼することをおすすめします。
頻度 | 時間 | |
---|---|---|
掛布団 | 月に1~2回 | ・夏:2~3時間(日陰) ・冬:2~3時間(日陰) |
敷布団 | 月に1~2回 | ・夏:2~3時間(日陰) ・冬:2~3時間(日陰) |
布団を干すときの注意点

布団を干すときの注意点を4つ紹介します。
・布団を強く叩かない
・干した直後に布団を収納しない
・夜に布団を干さない
・長時間干したまま放置しない
正しい布団の干し方を知りたい人は、参考にしてみてください。
布団を強く叩かない
布団を干す際に、ホコリを落とすために布団たたきで強く叩く人がいますが、実はこれは逆効果です。
力を入れすぎることで、布団の内部にある繊維が切れてしまい、保温性やクッション性が損なわれる原因になります。
さらに、強く叩くと布団内部のダニの死骸が細かくなったり、ダニを布団の奥に追いやったりして、アレルギーやハウスダスト症状を引き起こす可能性も。
布団たたきを使う場合は、表面をなでるように優しく払うのが正しい方法です。
干した直後に布団を収納しない
布団を干した直後に、押入れやクローゼットにしまうのは避けてください。
干したての布団は、まだ熱を帯びた状態であり、外の湿気を吸い込んでいる場合があります。
熱や湿気を含んだまま収納すると、カビやダニが繁殖しやすい環境を作ってしまいます。
干し終わった布団はすぐにしまわずに、しばらく室内に置いて冷まして、熱気を抜きましょう。
ひと手間加えるだけで、布団をより清潔な状態に保てますよ。
夜に布団を干さない
「昼間に布団を干せないので夜間に干しておこう」と考える人もいるかもしれません。
しかし、夜間に布団を干すと、空気中の湿気や夜露を吸い込んでしまいます。
せっかく干しても、カビやダニの繁殖につながってしまうのです。
季節によって変動しますが、布団を干す時間帯は、湿度が低く太陽が出ている10時~14時頃が理想です。
布団を干したときは、日が沈む前に取り込むようにしましょう。
長時間干したまま放置しない
「布団を干す時間を長くすれば、より効果がある」と思われがちですが、かえって布団を傷めてしまう原因になります。
長時間干しすぎると布団が硬くなり、本来のふんわりとした柔らかさが失われてしまうでしょう。
特に、木綿や羽毛などの天然素材は、長時間直射日光にさらされると、生地や中の素材が傷んでしまいます。
「【素材別】布団を干す時間・頻度」を参考にして、布団を干す時間や頻度は、素材に合わせて調整することがポイントです。
布団を干すときに役立つアイテム

以下のような布団干しに役立つアイテムを活用すれば、より効率よく布団を干せます。
アイテム | 特徴 |
---|---|
布団干し袋 | 布団全体を覆うことで花粉や黄砂、PM2.5などの付着を防ぎます。ベランダの手すりや物干し竿に、直接布団を干すことに抵抗がある場合に役立ちます。 |
布団乾燥機 | 天候に左右されずに布団を乾燥させられます。雨の時期や、布団を干す時間がないときに便利。ダニ対策機能が付いているものが多く、布団内部のダニや湿気を効果的に除去できます。 |
布団干しシート | 布団と物干し竿の間に敷いて使い、布団が汚れるのを防ぎます。シートが熱を吸収し、布団の温度を上げることで、ダニ対策にも効果を発揮します。 |
布団干しスタンド | スタンドを使って布団をM字型に干せば、全体に風が通り、湿気を効率よく飛ばせます。ベランダや庭がない場合、室内で使用することも可能です。 |
布団を干すのが面倒な人は、これらのアイテムを活用してみてください。
布団を干す時間にまつわるQ&A

布団を干す時間にまつわるQ&Aを、5つピックアップしました。
・梅雨や冬など布団を外に干せないときはどうする?
・花粉の時期に布団を干してもよい?
・布団を干す以外のダニ・ハウスダスト対策は?
・布団を干す時間がないときはどうする?
・布団の室内干しは意味がない?
それぞれ説明していきます。
梅雨や冬など布団を外に干せないときはどうする?
梅雨や冬など、布団を外に干せないときの対処法は、以下のとおりです。
・布団乾燥機を使う
・ふとん干しスタンドを使って室内で乾燥させる
・エアコンのドライ機能や除湿機、扇風機を使う
・コインランドリーの乾燥機を利用する
布団乾燥機は布団を温めて湿気を飛ばしつつ、ダニを死滅させる効果も期待できます。
もし布団乾燥機がない場合は、除湿機などで部屋の湿度を下げるのも有効です。
花粉の時期に布団を干してもよい?
花粉の時期に布団を外に干すと、花粉が付着して室内に持ち込んでしまう可能性があります。
花粉症の人は、症状が悪化する原因になりかねません。
そのため、花粉の時期は布団を外に干すのを避け、布団乾燥機や布団干しスタンドを利用して室内でお手入れしましょう。
どうしても外に干したい場合は、布団全体を覆える布団干し袋を使うとよいですね。
布団を干す以外のダニ・ハウスダスト対策は?
布団を干す以外にも、次のような方法でダニやハウスダストの対策ができます。
・布団クリーナーでダニやハウスダストを取り除く
・ダニ取りシートを布団の下に敷く
・コインランドリーの乾燥機で高温乾燥させる
布団クリーナーは布団の表面はもちろん、内部のダニやハウスダストまで強力な吸引力で取り除けます。
掃除機でも表面のホコリやダニを吸い取れますが、布団クリーナーは「布団をきれいに保つこと」に特化しているため、より効果的です。
布団を干す時間がないときはどうする?
布団を干す時間がない場合でも、ちょっとした工夫で湿気を減らせます。
布団乾燥機を使えば天候を気にせず、短時間で布団をふっくらと乾燥させられます。
布団にノズルを差し込むだけで使えるため、手間もかかりません。
ほかにも、寝ている間に湿気を吸った敷き布団を立てかけておくだけでも、通気性がよくなり湿気を逃がせます。
起きたときに布団をすぐたたまず、しばらく広げておくのも方法のひとつです。
布団の室内干しは意味がない?
布団の室内干しは、湿気を飛ばすという意味では効果があります。
しかし、外干しと比べて湿気が飛びにくいため、以下の点を意識してみてください。
・窓を開けて換気する(花粉の時期は注意)
・エアコンのドライ機能や除湿機、扇風機を併用する
・ふとん干しスタンドを使って、布団と床の間に空気を通す
上記の方法で室内干しをすれば、太陽の光を当てることはできませんが、湿気対策には効果が見込めます。
布団を干す時間を知って、毎日の睡眠を快適に

今回は、布団を干す時間や頻度、干し方について解説しました。
ダニやカビの繁殖を防ぐためには、布団を定期的に干すことが大切です。
もし、天候が悪い・忙しいという理由で、布団を干す時間が取れないときは、布団乾燥機や布団クリーナーといった便利アイテムを活用しましょう。
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