コザクラインコの平均寿命は10〜15年!長生きさせる飼い方のポイントを解説

そこでこの記事では、コザクラインコの寿命や長生きの秘訣について初心者にもわかりやすく解説します。

病気や老化のサインにも触れながら、飼育のコツや健康管理の方法を詳しく紹介しますので、愛鳥と一日でも長く過ごすためのヒントにしてください。



コザクラインコの平均寿命は「10~15年」

コザクラインコの平均寿命は10〜15年!長生きさせる飼い方のポイントを解説

コザクラインコは「ラブバード」とも呼ばれ、愛情深い性格で人気のある小型インコです。

平均寿命は10年から15年といわれており、長ければ20年ほど生きることもあります。

鳥の中でも比較的長生きする種類ですが、飼育環境や食事、健康管理の質によって、実際に生きられる年数は大きく変わります。

一方で、不適切な飼育環境や病気の放置により、平均寿命より大幅に下回るケースももあります。飼い主の日々の丁寧なケアが、コザクラインコの寿命を健康的に延ばすために欠かせません。

コザクラインコを長生きさせる飼い方のコツ

コザクラインコの平均寿命は10〜15年!長生きさせる飼い方のポイントを解説

ここでは、コザクラインコを長生きさせるための飼い方と環境づくりのコツを紹介します。

1.季節ごとの温度管理を徹底する
2.広いケージとおもちゃを設置する
3.コミュニケーションを大切にする

日々の暮らしの中で少し気を配るだけで、コザクラインコの健康寿命を延ばす可能性が高まります。愛鳥が快適に過ごせる飼育環境の整え方を見ていきましょう。

1.季節ごとの温度管理を徹底する

コザクラインコを長生きさせるためには、季節ごとの温度管理が欠かせません。成鳥に適した室温は20℃から28℃程度です。

夏場は換気やエアコンなどで室内温度を適切に管理しましょう。コザクラインコも熱中症になることがあります。

冬場は室温が低下しすぎないよう、ペット用ヒーターをケージの外側に取り付けたり、専用のカバーや毛布で覆ったりして保温します。
乾燥しやすい季節なので、湿度は約50~60%程度を目安に加湿器や濡れタオルで調整しましょう。

春・秋は、一日の中でも気温差が大きく体調を崩しやすい時期です。
ケージの近くに温度計と湿度計を設置し、常に快適な環境を維持できるよう管理してください。

2.広いケージとおもちゃを設置する

コザクラインコの健康寿命を延ばすためには、適度な運動ができる環境が不可欠です。

ケージは、コザクラインコが羽を広げても窮屈に感じない、広いものを選びましょう。最低でも幅・奥行き・高さが各35cm以上、できれば各40cm以上あるものが望ましいです。

ケージの中には、太さや材質の異なる止まり木やおもちゃを複数設置しておくと、コザクラインコの知的好奇心を満たし、ストレス解消に役立ちます。

かじって遊べる木製のものや形の異なるものなど、複数のおもちゃを定期的に交換して飽きさせない工夫をしましょう。

▶放鳥する際の注意点

定期的にケージから出して部屋の中を自由に飛ばせてあげる「放鳥」の時間をつくることも大切です。

放鳥する際は窓やドアを必ず閉め、コザクラインコが口にすると危険なものは片付けるなど、安全な環境でおこないましょう。

3.コミュニケーションを大切にする

コザクラインコは非常に社会性が高く、飼い主とのコミュニケーションを大切にします。 適切なコミュニケーションやスキンシップはストレスを軽減し、長生きにつながるでしょう。

毎日、名前を優しく呼んだり話しかけたりする時間をつくるのがおすすめ。ケージのそばで話しかけながら穏やかに過ごすだけでも、信頼関係の構築につながります。

手からおやつをあげる「手乗り」の練習も、コミュニケーションのひとつとして効果的です。
最初は警戒することもありますが、根気強く続けることで、飼い主の手を「安心できる場所」と認識するようになります。

健康寿命を延ばすための食事管理と病気予防のポイント

コザクラインコの平均寿命は10〜15年!長生きさせる飼い方のポイントを解説

この章では、コザクラインコの健康寿命を延ばすために欠かせない「食事管理」と「病気の予防」のポイントを解説します。

1.餌選びと栄養管理を徹底する
2.定期的な掃除でケージ内を清潔に保つ
3.体調不良のサインを見逃さないよう注意する
4.老化のサインが見えたらシニア期のケアに切り替える

日々の食事内容や衛生管理、体調の変化に気を配ることで、健康的に長生きできる環境を整えられるでしょう。

1.餌選びと栄養管理を徹底する

栄養バランスの取れた食事は免疫力を高め、病気にかかりにくい体をつくります

主食は、コザクラインコに必要な栄養素をバランス良く配合している総合栄養食「ペレット」がおすすめです。
栄養の偏りを防ぎやすく種類も豊富なので、愛鳥が好んで食べるものを見つけましょう。

シード(種子)を主食にする場合は、栄養が偏らないように注意が必要です。

ヒエやアワ、キビなどの穀物を中心に、ヒマワリの種や麻の実といった脂肪分の多いシードはおやつ程度に少量与えるようにしてください。

▶副菜で栄養バランスを整える

主食がシード(種子)の場合は、副菜でビタミンやミネラルを補うことが大切です。

副菜としては、小松菜やチンゲンサイ、ブロッコリーなどの緑黄色野菜や、ミカンなどの果物を少量与えます。

また、カルシウムを補給できるイカの甲を乾燥させた「カトルボーン」や、ミネラルを固めた「塩土」をケージに設置する方法も。飲み水に加えるサプリメントタイプもあるため、補給したい栄養素や好みに合わせて選びましょう。

ただし、いずれも過剰摂取には注意が必要です。

▶コザクラインコに与えてはいけない食べ物

コザクラインコには、以下のような中毒を引き起こす恐れのある食品は与えないようにしましょう。

・アボカド
・チョコレート
・ネギ類
・ほうれん草
・ジャガイモ

また、観葉植物の中にも有毒な種類が多く、放鳥中にかじってしまうと健康被害を招くことがあります。

2.定期的な掃除でケージ内を清潔に保つ

餌入れと水入れは毎日洗浄し、古い餌や汚れた水は残さないようにしましょう。こうした汚れは細菌の温床となり、感染症の原因になります。 また、飲み水は常に新鮮なものを用意することが大切です。

ケージ底の「フン切り網」やトレー、敷き紙も毎日掃除するのが理想です。掃除の際にはフンの色や形も確認すると、体調の変化に早く気づけます。

▶月に一度はケージの大掃除を

月に一度は、ケージ全体の大掃除をおこないましょう。
止まり木やおもちゃは熱湯消毒、もしくは専用洗剤で洗浄し、よく乾燥させてから元に戻します。

3.体調不良のサインを見逃さないよう注意する

コザクラインコは、体の不調を隠そうとする習性があります。
そのため、飼い主が普段からよく観察することが、体調不良の早期発見・早期治療につながります。

体調不良のサインの一例を、以下の表にまとめました。

観察ポイント 注意すべき変化
様子 羽を膨らませてじっとしている
ケージの隅でうずくまっている
食欲 餌をまったく食べない
食べる量が急に減った
フン 水っぽい下痢が続く
色が普段と違う(黒、緑、白など)
フンの量が極端に減った
呼吸 口を開けてハァハァと呼吸している
行動 吐き気を見せる
頻繁にあくびをする
外見 羽のツヤがなくなる
鼻水が出ている

これらのサインは、感染症内臓疾患など、さまざまな病気が疑われます。
普段と少しでも違う様子に気づいたら、自己判断はせず、鳥類を診療できる動物病院に相談しましょう。

体調不良のサインに気が付けるよう、普段の様子や行動パターンを観察し、把握しておくことが大切です。

4.老化のサインが見えたらシニア期のケアに切り替える

コザクラインコは一般的に8歳頃からシニア期に入り、以下のような老化のサインが見られるようになります。

老化のサイン 具体的な変化例
活動量の低下 あまり飛ばなくなる
寝ている時間が増える
外見の変化 羽のツヤが失われる
羽毛色の変化
目の水晶体が白く濁る(白内障)
足腰の衰え 止まり木から落ちやすくなる
足の関節が硬くなる
食事の変化 食が細くなる
硬いものを食べたがらなくなる

これらの老化のサインが見られたら、シニア期に合わせたケアに切り替えましょう。

▶ケージ内の安全性を見直すと◎

シニア期は足腰が弱るため、ケージ内の安全性を高めましょう
止まり木は落下しても怪我をしにくいよう低い位置に設置し、床にはクッション性のある柔らかい素材を敷くことをおすすめします。

また、餌や水まで楽に移動できるよう、体調に応じて配置場所を変えましょう。

▶日々の健康管理と病気への備えも

シニア期は、体温を自分で調節する機能が少しずつ衰えてくるため、夏場の冷房による冷えすぎや冬場の寒さに注意が必要です。年間を通して快適に過ごせる室温を保ちましょう。

また、病気の早期発見も、穏やかな老後のためには欠かせません。体に変化がなくても、定期的に健康診断を受けることで病気の発見につながります。

半年に一度を目安に、動物病院を受診すると安心です。

コザクラインコの飼育に関するよくある質問

コザクラインコの平均寿命は10〜15年!長生きさせる飼い方のポイントを解説

コザクラインコの飼育に関するよくある3つの質問にお答えします。

コザクラインコの年齢を人間に換算すると何歳くらい?

目安として、コザクラインコは生後1年で人間の20歳に相当します。
6〜10歳で人間の30〜40歳、10歳〜13歳の人間の40~60歳ほどだとされています。

定期的な健康診断は必要?

鳥は病気を隠すのが上手なため、見た目では元気そうでも、実は病気が進行している場合があります。
健康な成鳥であれば年に1回、シニア期(8歳以上)に入ったら半年に1回の健康診断を受けるのがおすすめです。
健康診断では体重測定やフンの検査、そのう液検査(食べたものを一時的に溜めておく器官「そのう」の液体を調べる検査)などをおこない、病気を早期に見つけやすくします。

鳴き声はどのくらいうるさい?

コザクラインコの鳴き声は甲高く、うるさいと感じる人もいます。特に朝や興奮したときには大きな声で鳴くことがあるため、集合住宅などで飼育する場合は、防音対策を検討したほうがよいでしょう。
対策としては、ケージをアクリルケースで覆う、防音効果のあるカーテンを使用するなどの方法があります。
また、日中によく遊んであげることで、飼い主の気を引くための要求鳴きを減らす効果も期待できます。

参考:公益社団法人 日本愛玩動物協会|飼い主のマナーハンドブック(日本愛玩動物協会)27/40

正しい知識でコザクラインコとの豊かな毎日を

コザクラインコの平均寿命は10〜15年!長生きさせる飼い方のポイントを解説

本記事では、コザクラインコと長く暮らすための飼い方のポイントを紹介しました。

コザクラインコの寿命は10年〜15年ですが、飼い主の心がけでより長く一緒に過ごせます。 バランスのよい食事や快適な室温、安全な環境を整えるほか、日頃から愛鳥の様子をよく観察し、病気や老化のサインを見逃さないようにしましょう。

この記事を参考に、コザクラインコとのかけがえのない時間を一日でも長く楽しんでください。

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