
うまく空間を活用すれば、わずか1畳でも書斎を設けることが可能です。
今回は、書斎の概要やレイアウトパターン、1~3畳で作る書斎のレイアウト例を解説します。
さらに、使いやすい書斎を作るためのポイントまで紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
書斎のおしゃれな実例も紹介します!
特別なプライベート空間を作りたい人は、要チェックですよ!
- 書斎とは?
- 書斎のレイアウトパターン3つ
- 書斎はどこに設ける?
- 【広さ別】書斎のレイアウト例
- 使いやすい書斎を作る5つのポイント
- おしゃれな書斎の実例
- 書斎があれば大人なプライベート空間を確保できる!
書斎とは?

書斎とは、読書や書き物などの作業をするスペースのこと。
現代においては読書や執筆のためだけでなく、仕事や勉強に集中したり、趣味を楽しんだりするためのスペースとしても認識されています。
書斎の魅力は、家族の共有スペースであるリビングやダイニングとは異なり、自分だけの集中できる空間を確保できる点にあります。
プライベート空間を作ることで「作業の効率が向上する」や「趣味に没頭しやすい」などのメリットが得られるでしょう。
書斎のレイアウトパターン3つ

書斎のレイアウトは、大きく分けて3つのパターンがあります。
・オープンレイアウト
・半個室レイアウト
・完全個室レイアウト
それぞれのメリットとデメリットを把握し、自分に合うパターンを見つけてみてください。
オープンレイアウト
オープンレイアウトはリビングやダイニング、寝室といった部屋の一角に書斎を設けるスタイルです。
開放感を保ちながらも、自分だけの作業スペースを確保できますよ。
オープンレイアウトのメリット・デメリットは、次のとおりです。
【メリット】
・開放感がある
・部屋全体が広く感じられる
・書斎がインテリアの一部になる
・書斎を作る際の費用を抑えやすい
・家族とのコミュニケーションがとりやすい
【デメリット】
・集中しにくい場合がある
・プライバシーが確保されにくい
・来客時に作業スペースが見えてしまう
オープンレイアウトの書斎は、ちょっとした調べ物や趣味にまつわる作業をしたい人、家族の気配を感じながら作業したい人におすすめです。
半個室レイアウト
半個室レイアウトは、ドアで完全に閉鎖された空間ではなく、家具や壁でゆるやかに空間をわける書斎です。
寝室の一角に家具・壁で仕切ったスペースを作る、階段下のデッドスペースを書斎とする……などの方法が考えられます。
半個室レイアウトのメリット・デメリットは、次のとおりです。
【メリット】
・空間を有効活用できる(階段下スペースの活用など)
・適度な集中空間を保ちつつも家族とのつながりを感じられる
【デメリット】
・物音が多少気になる可能性がある
・場所によっては風通し・明るさが不足しやすい
オープンレイアウトより集中しやすい環境ながらも、完全に遮断された空間にはなりません。
オープンと完全個室レイアウトの、いいとこ取りをしたスタイルといえるでしょう。
完全個室レイアウト
完全個室レイアウトの書斎は、壁とドアによって完全に仕切られるスタイルです。
新築時に書斎専用の部屋を設ける場合や、既存の部屋をリフォームして書斎に改造する場合が該当します。
完全個室レイアウトのメリット・デメリットは、次のとおりです。
【メリット】
・高い集中力を保てる
・プライバシーが確保される
・音や匂いを遮断できる
・来客を気にせず、書類や機材を常に広げておける
【デメリット】
・閉鎖的な印象になりやすい
・孤立感を感じることがある
・リフォームや新築時にコストが高くなる場合がある
完全個室レイアウトの書斎は、プロフェッショナルな作業環境を求める人や、集中力・プライバシーを優先したい人に向いています。
書斎はどこに設ける?

書斎は一から専用の部屋を用意する以外に、既存のスペースの一角を書斎とする方法もあります。
家の中で書斎を設けられる主な場所をいくつか紹介し、それぞれの特徴を説明します。
・リビングやダイニング
・寝室
・廊下や階段下
それぞれ見ていきましょう。
リビングやダイニング
リビングやダイニングの一角に書斎を設けると、広い空間で作業でき、家族の気配を感じながら過ごせます。
リビングでの休憩中や食事中に、すぐに資料を確認したりアイデアを書きとめたりできるのもメリットですね。
小さなお子さんがいる家庭では、目の届く範囲で家事・育児・仕事を進められて便利です。
生活音や家族の活動が直接伝わるため、集中力の維持は難しいかもしれません。
また、常に家族の目に触れる場所なので、整理整頓を心がける必要があります。
寝室
寝室に書斎を設けるレイアウトは、既存の部屋を活用しつつも、ある程度プライベートな空間を確保したい人に向いています。
寝室はリビングと比べて人目につきにくく、静かな環境で作業できるでしょう。
「寝る前に少しだけ作業をする」または「朝起きてすぐにメールチェックをする」といった使い方も可能です。
ただし、寝る場所と仕事の場所が同じになると、オンオフの切り替えが難しくなるケースも。
寝室に書斎を作る際は、作業スペースと睡眠スペースを意識的に区別するとよいですね。
廊下や階段下
デッドスペースになりがちな廊下や階段下を、書斎スペースとして活用するのも方法のひとつ。
「階段下にフィットするサイズのデスクを用意する」または「廊下に奥行きのあるカウンターを設置する」などの方法で書斎を作れます。
ほかの部屋から程よい距離を保てて、適度な独立感が得られるでしょう。
空間が限られているため大きな家具は置けない点が、デメリットとして挙げられます。
加えて、廊下や階段下は窓がないケースが多く、自然光が届きにくい傾向があります。
明るく快適な空間にするために、間接照明やデスクライトを活用するのがポイントです。
【広さ別】書斎のレイアウト例

ここからは、部屋の広さごとに書斎のレイアウト例を紹介します。
・1畳の書斎レイアウト
・2畳の書斎レイアウト
・3畳以上の書斎レイアウト
ひとつずつ見ていきます。
1畳の書斎レイアウト
1畳という限られたスペースでも、工夫次第で機能的な書斎を作り出せますよ。
デスクと椅子、収納をどう配置するかがポイントです。
スタンディングデスクを取り入れて椅子をなくしたり、電子書籍の利用で本棚を不要にしたりと、アイテムを厳選すると使える空間を増やせます。
1畳で作る書斎の場合、壁面を活用して収納するのがおすすめです。
壁に直接取り付けるウォールシェルフや、デスク上部に本棚を設置することで、床面積を占領せずに収納力を高められます。
2畳の書斎レイアウト
2畳のスペースがあれば、1畳の書斎よりもゆとりが生まれ、より多様なレイアウトが可能になります。
たとえば「L字型のデスクを用いて作業スペースを広げる」や「床にファイルワゴンを置いて収納スペースを増やす」などの使い方もよいですね。
また、家具や壁の色を白や淡い色で統一すると、開放感が生まれて空間が広く見えやすいです。
3畳以上の書斎レイアウト
3畳以上の書斎であれば、自分のこだわりを詰め込んだレイアウトが実現します。
お気に入りの雑貨やアート、観葉植物などを置くと、作業の合間で息抜きができますね。
1~2畳よりも空間が広いため、広い作業スペースや大きめの収納を必要とするような趣味も楽しめるでしょう。
CDや機材を配置して音楽部屋にする、クリアケースにフィギュアを飾って自分だけのギャラリーにする……など趣味に特化した書斎も作れます。
ただし、最初に何をどこに置くかしっかり計画しておかないと、使いにくい書斎になってしまうので注意が必要です。
使いやすい書斎を作る5つのポイント

使いやすい書斎を作るポイントは、主に5つあります。
・自分に合ったサイズのデスクを選ぶ
・ライフスタイルや家族構成の変化を考えておく
・夏の暑さ・冬の寒さ対策を考慮する
・照明や窓の位置を工夫する
・お気に入りの家具・インテリア雑貨を取り入れる
以下で詳しく説明していきます。
自分に合ったサイズのデスクを選ぶ
使いやすい書斎を作る上で基本となるのが、自分に合ったサイズのデスクを選ぶこと。
デスクトップや複数のモニターを使用するなら、奥行きと幅にゆとりを持たせるように意識しましょう。
デスクのサイズ目安は、次のとおりです。
使用方法 | デスクのサイズ目安 |
---|---|
ノートを使う、読書をする | 幅60センチメートル×奥行40センチメートル程度 |
PCを使用する | 幅60センチメートル×奥行き40センチメートル~ |
PCに加えて、書類やノートも使用する | 幅100センチメートル×奥行き40センチメートル~ |
PCに加えて、複数モニターを使用する | 幅120センチメートル×奥行き70センチメートル程度 |
加えて、自分の体格に合った高さのデスクを選ぶことも重要となります。
デスクの高さが合っていないと、座ったときに腕や肩に無理な力がかかり、体に負担が蓄積してしまうからです。
ライフスタイルや家族構成の変化を考えておく
書斎を作る際は、現在のライフスタイルや家族構成だけでなく、将来的な変化も考慮しておきましょう。
たとえば、今は夫婦二人暮らしでも、将来的に子どもが生まれたり親と同居したりして、家族が増える可能性があります。
子育てと仕事を両立する中で「子どもに目が届くようなレイアウトに変更したい」と考えるかもしれません。
さまざまなケースを考慮して、一室を書斎にするのか、部屋の一角に書斎を設けるのか、どんな家具で部屋を仕切るのか……を考えていきます。
パーテーションや可動式の家具で区切るなら、必要に応じて書斎の役割や配置を変えやすいですね。
夏の暑さ・冬の寒さ対策を考慮する
書斎で快適に過ごすためには、夏の暑さ・冬の寒さ対策が欠かせません。
集中して作業する場所だからこそ、温度や湿度といった環境要因は作業効率に直結します。
窓からの直射日光が当たる場所であれば、遮熱カーテンやブラインドを取り付けることで、室温の上昇を抑えられます。
冬場に足元が冷えやすい際は、小型のヒーターやひざ掛けを活用しましょう。
さらに、定期的に窓を開けて空気の入れ替えを行うと、快適な室内環境を維持できます。
窓がない場合は
・サーキュレーターを活用する
・隣接する部屋のドアを開けて、空気の通り道を作る
などの方法を実践すると、空気の循環効率を上げられますよ。
照明や窓の位置を工夫する
適切な光は目の疲れを軽減し、集中力を高める役割を果たします。
デスク周りには、手元をしっかりと照らすデスクライトを設置しましょう。
作業内容に応じて、明るさや色温度を調整できるタイプが理想的です。
読書や書き物には暖色系の落ち着いた光、勉強や仕事には集中力を高められる白い光が向いています。
なお、直接光が目に入らないように間接照明で壁や天井を照らすと、柔らかく落ち着いた雰囲気を作り出せますよ。
お気に入りの家具・インテリア雑貨を取り入れる
書斎は仕事や勉強の場であると同時に、自分だけのプライベート空間です。
お気に入りの家具やインテリア雑貨を取り入れることで、居心地のよさが向上し、モチベーションアップにつながります。
特に、長く使うデスクやチェアでは機能性はもちろん、デザインにもこだわって選ぶと、日々の作業がより楽しくなるでしょう。
ただし、物を置きすぎると散らかった印象になり、かえって集中力を妨げるので、バランスを考えることが大切です。
おしゃれな書斎の実例
最後に、おしゃれな書斎の実例を紹介します。
理想とする書斎がイメージできていない人は、ぜひ参考にしてみてください。
書斎の実例①
こちらは、1畳で作る書斎の実例です。
1畳というせまいスペースだからこそ、集中できる空間になるんだとか。
こだわりポイントは、以下の5つです。
①収納する本に合わせて棚のサイズを決める
②ボックス内にコンセントを設置して見た目をスッキリとさせる
③カウンター上にコンセントを設置する
④寝室の横に書斎を配置する
⑤照明を横に設置して手元を明るくする
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書斎の実例②
こちらは、夫婦でゆったりと過ごせる書斎がある主寝室の実例です。
階段を上がると、奥行きを活用した書斎スペースが広がっています。
夫婦の時間も自分の時間も大切にしたい方に、ぴったりのレイアウトですね。
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書斎の実例③

こちらの書斎は、落ち着いた色合いの家具と温かみのある間接照明が、読書や仕事に没頭できる居心地のよい雰囲気を演出しています。
壁一面に設けられた収納スペースは、本や資料を整理するのに役立ちそうですね。
コンパクトながらも機能的で、自分だけの集中空間がほしい人向けのレイアウトといえます。
書斎の実例④

デスクの横に大きな窓があることで、自然光がたっぷりと差し込む書斎です。
開放感があるため、圧迫感なく集中して作業に取り組めるでしょう。
また、観葉植物が複数配置されており、リラックス効果も期待できますよ。
ワークスペースとしても、リフレッシュスペースとしても活躍しそうな書斎です。
書斎の実例⑤

この書斎は、奥行きを活用した広い木製デスクを用いており、作業スペースを十分に確保できる点が魅力。
埋め込み型のダウンライトとデスクランプを組み合わせているので、時間帯や作業内容に合わせて明るさを調整できる機能性も兼ね備えています。
書斎の実例⑥

壁に備え付けられたデスクとオープンシェルフが、すっきりとした印象を与える書斎です。
温かみのある木製のデスクと白壁の組み合わせは、集中しやすい明るい雰囲気を作り出していますね。
シンプルなレイアウトだからこそ、作業と趣味を両立できる多機能な書斎として活用できそうです。
書斎があれば大人なプライベート空間を確保できる!

今回は、書斎の概要やレイアウトパターン、1~3畳で作る書斎のレイアウト例を解説しました。
書斎は、仕事や勉強に集中したり、趣味に没頭したりするためのプライベート空間です。
専用の部屋を書斎にする方法のほか、既存の部屋の一角に書斎スペースを設ける方法もあります。
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