簡単にできるドライフラワーの作り方は?バラ・ラベンダー・カーネーションがおすすめの画像01

ドライフラワー作り方には、

・ドライフラワーに適した花を選ぶ
・新鮮な状態の植物を加工する
・湿度を50%以下の乾燥しやすい環境で行う
・直射日光を避ける

といったコツがあります。

ここでは、ドライフラワーの作り方やおすすめの花、長持ちさせる秘訣について解説します。

ドライフラワーの素敵な飾り方やアレンジメントもインスタグラムから紹介するよ。
もらった花束や家庭菜園で育てた花をドライフラワーにして長く楽しもう!



ドライフラワーの作り方①ハンギング法【簡単・初心者向け】

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ハンギング法は花を逆さに吊るして乾かします。ドライフラワーの作り方ではもっとも簡単で、初心者におすすめの方法です。

①花を1~2輪ずつに分けて、余分な葉を取り除き、茎の根元を麻紐などで縛る
②風通しがよく、直射日光が当たらない場所(エアコンのそばなど)に吊るす
③1〜2週間程度乾燥させる

ハンギング法では、花を茎のまま自然な姿で残すことができます。なるべく新鮮な生花をドライフラワーにするのが成功のポイントです。

ハンギング法の注意点は、ドライフラワーの花の色を綺麗に保つためにできる限り早く乾燥させること。エアコンや除湿機、扇風機、浴室乾燥機を使用する際は、花びらが揺れ動かないくらいの風量に調整しましょう。

おすすめの花:ミモザ・カーネーション

ミモザは吊るしても花の形が変わりづらくて色が抜けにくいので、ハンギング法で綺麗なドライフラワーを作ることができます。
カーネーションは生花の状態でも比較的水分量が少ない花で、ハンギング法でドライフラワーにすると、アンティークのような風合いを味わえます。

ハンギング法なら特別な道具が不要で、花の乾燥中も空間を華やかにしてくれます。ドライフラワー作りの過程も楽しめますよ。

ドライフラワーの作り方②ドライインウォーター法【鑑賞しながら作れる】

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ドライインウォーター法は、花瓶に挿したままでドライフラワーにする方法です。ハンギング法と同様に特別な道具は不要で、生花の状態からドライフラワーにするまでの時間も花を鑑賞できます。

①少量の水(1〜5cm程度)を入れた花瓶に花を挿す
②風通しの良い場所に花瓶を置き、少しずつ水分を蒸発させる
③1〜2週間程度でドライフラワーになる

ドライインウォーター法なら少しずつ自然に花びらを乾燥させるので、花本来の形に近い状態を保てます。

茎が細く曲がりやすい花はドライインウォーター法には不向きです。なるべく茎が太い花を選びましょう。
また、水に触れたまま乾燥させていくため、水が腐ると失敗の原因になります。途中で水を入れ替えるのはNGなので、なるべく湿度が低くて風通しのよい場所を用意してください。

おすすめの花:かすみ草・スターチス・あじさい

花びらの水分量が少ないかすみ草や茎の太いスターチスは、ドライインウォーター法に向いています。生花のときとほとんど変わらない雰囲気のまま、ドライフラワーを作れますよ。
また、ドライインウォーター法なら、丸いふんわりした形のままあじさいをドライフラワーにできるのでおすすめです。

ドライフラワーの作り方③シリカゲル法【難しい花にも最適】

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シリカゲル法は、花びらの多い立体的な花に適した方法です。シリカゲル(乾燥剤)を使ってドライフラワーを作ります。

①花のすぐ下の茎(花首)を切る
②密閉容器に1cm以上シリカゲルを敷き詰めて、その上に花を置く
③スプーンなどで花にシリカゲルを優しく振りかけて、完全に埋める
④密閉容器の蓋を閉めて、1週間程置く
⑤密閉容器から花を取り出し、シリカゲルをハケやブラシで丁寧に払う

水分を吸収するシリカゲルの特性を利用することで、花の色や形をそのままに素早く乾燥させることができます
もっと早くドライフラワーにしたい場合は、電子レンジを使う方法もあります。電子レンジ対応容器に同じ手順でシリカゲルと花を入れ、蓋をしないで数分間加熱すると完成です。

おすすめの花:ガーベラ・マーガレット

ガーベラマーガレットは花びらが柔らかくて散りやすく、一般的にはドライフラワーにするのが難しい花とされています。ですが、シリカゲル法ならこれらの花でも綺麗なドライフラワーを作ることが可能です。
ガーベラやマーガレットはガーデニング初心者でも比較的育てやすいため、たくさん育ったときに状態のよいものを摘んで、ドライフラワーに挑戦してみましょう。

ドライフラワーの作り方④グリセリン法【みずみずしさをキープ】

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グリセリン法は、グリセリン溶液を使ってドライフラワーを作る方法です。グリセリン法には「グリセリンに浸ける方法」「グリセリンを吸い上げさせる方法」の2種類があります。

グリセリンに浸ける方法
①容器にグリセリンとお湯の割合が1:3の溶液を入れて、花を浸ける
②容器に蓋やラップをして、1週間程置く
③溶液をよく拭き取って乾燥させる

グリセリンを吸い上げさせる方法
①花瓶にグリセリンとお湯の割合が1:3の溶液を入れて、冷めたら花を挿す
②冷暗所に7〜10日程置く
③花びらや葉の表面からグリセリン溶液が染み出してきたら完成

グリセリンに浸ける方法は、木の実や葉っぱ付きの植物をドライフラワーにしたいときに有効です。

一方で、グリセリンを吸い上げさせる方法は、花をしっとりとした自然な質感でドライフラワーにしたいときにおすすめです。

・花びらは溶液につけない
・生花が元気な状態のときに行う
・茎が太い植物を選ぶ

などのポイントに注意してください。

おすすめの花:バラ・木の実や葉っぱ付きの植物

グリセリン法はバラなど、花びらの重なりがある植物のドライにおすすめです。
バラは地植えの植物で、切り花にすると比較的早く劣化してしまいます。グリセリン法を使ってドライフラワーにすれば、長く楽しめますよ。
また、先述した通り、木の実や葉っぱをつけたままドライフラワーにする場合にもグリセリン法は最適です。

ドライフラワーにしやすい花

ドライフラワーにしやすい植物は、

・ドライにしても、形が崩れず色が褪せにくいもの
・花びらが厚くて茎が太いもの
・花びらの水分量が少ないもの

ドライフラワーに向いている代表的な植物は以下の通りです。

ドライフラワーにしやすい花①バラ

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分類:バラ科バラ属
開花時期:5月~6月・10月~11月

バラはドライにしても比較的色鮮やかで、華やかな存在感を発揮します。
花びらも厚くしっかりしているため、形が崩れにくいのが特徴です。

ドライフラワーにしやすい花②ラベンダー

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分類:シソ科ラヴァンドラ属
開花時期:4月~7月

きれいな紫色を保つラベンダーもドライフラワーを作りやすい花の1つ。茎がしっかりとしていて、小花が密集しているため、乾燥させても型崩れしにくいです。
また、ドライフラワーにしても香りが保たれますよ。

ドライフラワーにしやすい花③ユーカリ

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分類:フトモモ科ユーカリ属
開花時期:ー(常緑樹)

丸い葉と爽やかな香りが魅力のユーカリも、型崩れしにくいのでドライフラワーに人気の植物です。ドライにしても、鎮静作用や防虫・消臭効果が持続します。

ドライフラワーにしやすい花④スターチス

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分類:イソマツ科イソマツ属
開花時期:5月~7月

小花が密集して咲くスターチスは、水分量が少なく、ドライフラワーにしても色や形が変わりにくいです。
紫やピンク、白、黄色、水色、オレンジと色味が豊富で、主役でもアクセントでも好まれます。

ドライフラワーにしやすい花⑤ミモザ

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分類:マメ科アカシア属
開花時期:2月~4月

春の訪れを告げる花として人気のミモザは、丸くやわらかな黄色の花が特徴です。 鮮やかで可愛らしい小花は、ドライフラワーにすると少し落ち着いた色味になります。

ドライフラワーにしやすい花⑥ラグラス

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分類:イネ科ウサギノオ属
開花時期:ー(一年草)

ラグラスはふわふわした穂が特徴的で、「バニーテール」や「ウサギの尾」とも呼ばれています。ドライフラワーでは着色したり、アレンジのアクセントにしたりして利用されることが多いです。

ドライフラワーにしやすい花⑦かすみ草

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分類:ナデシコ科カスミソウ属
開花時期:5月~8月

かすみ草の花は小さくて乾きやすいので、生花の状態に近いままドライフラワーにできます。ラグラスと同様に、着色したり、アクセントで使われたりする定番の花です。

ドライフラワーにしやすい花⑧あじさい

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分類:アジサイ科アジサイ属
開花時期:6月~7月

丸い手まりのような花を咲かせるあじさいは、丈夫で育てやすい植物です。ドライフラワーにすると、アンティークで大人っぽい風合いを楽しめます。

ドライフラワーにしやすい花⑨カーネーション

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分類:ナデシコ科ナデシコ属
開花時期:6月~7月

カーネーションは母の日に贈る定番の花で、花束にもよく用いられます。
生花の状態でも比較的水分量が少ないため、プレゼントされたカーネーションをドライフラワーにすればより長く楽しむことができます。
赤やピンク、青紫、黄色、白など色とりどりで、他の花とも合わせやすいのが魅力です。

ドライフラワーにしづらい花

ドライフラワーにするのが難しい植物は、

・ドライにすると色が褪せやすいもの
・花びらや茎が繊細で壊れやすいもの
・花びらの水分量が多いもの

しかし、一般的にはドライに不向きでも、工夫次第で綺麗に残す方法もあります。諦めずにチェックしてみましょう。

ドライフラワーにしづらい花①ガーベラ

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分類:キク科ガーベラ属
開花時期:4月~9月

ピンクや赤、白、黄色、緑、オレンジなど鮮やかな花が特徴のガーベラ。水分量が多くて乾燥させるのに時間がかかるため、花びらが丸まったり、散りやすかったりするのが難点です。
しかし、先述したシリカゲル法を使えば、花びらの型崩れを防いでドライフラワーにすることも可能ですよ。

ドライフラワーにしづらい花②チューリップ

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分類:ユリ科チューリップ属
開花時期:3月下旬~5月上旬

チューリップは、水分量が多く、乾燥に時間がかかります。
また、乾燥させると花びらが落ちてしまいがちなので、残念ながらドライフラワーには不向きといえます。

ドライフラワーにしづらい花③ユリ

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分類:ユリ科ユリ属
開花時期:5月~8月

ユリも水分量が多く、乾燥させると花びらの型崩れや褪色が目立ちます。
ユリをドライフラワーにしても、生花と同じような状態を保つことは難しいでしょう。

ドライフラワーにしづらい花④コスモス

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分類:キク科コスモス属
開花時期:開花時期:6月~11月

花びらが薄いコスモスは、乾燥させると花が縮んでしまいます。コスモスはドライフラワーにするよりも、押し花にする方が綺麗に残せるのでおすすめです。

ドライフラワーを作るのに適した時期

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ドライフラワー作りは、乾燥していて湿度が低い時期に行うのがベスト。秋から冬・春にかけての晴れた日が好ましいです。

花の品種やボリュームにもよりますが、基本的に1〜2週間程度でドライフラワーが完成します。
雨などの湿度が高い日におこなうと、色や形がきれいに整わない可能性がありますので、事前に天気予報を確認してから作業するのがおすすめです。

ドライフラワー作りでは、開始から3日目までの天候がとても重要だよ。
その期間が晴れになるように、作業開始日を調整しよう!

ドライフラワーを色鮮やかに長持ちさせる方法

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ドライフラワーは作るときの環境も大事ですが、長持ちさせるのにもコツがあります。ここでは、ドライフラワーを長持ちさせる秘訣を3つ紹介します。

直射日光や蛍光灯を避ける

ドライフラワーは日光や蛍光灯などの強い光に弱く、日焼けで色が抜けてしまいます。
直射日光や蛍光灯の影響を受けないように、日の当たらない天井や壁、ドアなどに飾るとよいでしょう。また、変色防止スプレーを活用すると日焼けダメージを軽減できるのでおすすめです。

風通しの良い場所に置く

湿気の多い環境はドライフラワーにとって天敵です。
ドライフラワーを作る過程でせっかく乾燥させても、湿度の高い場所に置くと再び水分を吸収してしまいます。乾燥と吸湿を繰り返すと、型崩れしやすくなるので注意しましょう。

ドライフラワーは完成後も湿度50%以下で風通しの良いところに置くのがベストです。ドライフラワーの表面をコーティングスプレーで覆い、湿気の吸収を防ぐのもよいでしょう。

ホコリをためない

ドライフラワーはそのまま置いておくとホコリがたまりやすく、そのホコリを取り除くのも構造上難しいでしょう。でも、たまったホコリを放置していると、ホコリが湿気を吸収してドライフラワーが型崩れしたり、カビが生えたりすることもあります。

ドライフラワーを傷つけずにホコリを取るには、

・メイクブラシなどの細く柔らかい毛でホコリを払う
・ドライヤーの冷風をやさしく当てる
・静電気除去スプレーをかける

などの方法があります。

また、最初からガラスケースなどに入れて飾るのもよいでしょう。

ドライフラワーのおしゃれな飾り方【インスタ実例】

ここでは、インスタグラムからドライフラワーの素敵なアレンジアイデアを紹介します。
100均のアイテムを活用することで手軽に取り入れやすくなっていますので、ぜひインテリアの参考にしてみてくださいね。

ドライフラワーのボタニカルキャンドルライト

100均アイテムを使ったハンドメイドやDIY作品を多数発表している100kin_handmadeさん。
こちらのボタニカルキャンドルライトもすべて100均アイテムで作られています。とてもおしゃれで高見えしますが、材料費はなんと400円!ゆらゆら揺れる光とドライフラワーに癒されます。

ALL100均!簡単なドライフラワーの作り方

100kin_handmadeさんは100均のシリカゲルを使ったドライフラワーの作り方も紹介しています。ドライフラワーにぴったりのフラワーベースも100均で購入できます。ドライフラワー作りに初めてチャレンジする人は、ぜひチェックしてみてはいかがでしょう。

あじさいのフラワーボックスで季節を味わう

フラワーアートアーティストのmomotounoさん。あじさいを使ったフラワーボックスはこれからの季節にぴったりです。箱は100均アイテムをリメイクしたもので、フラワーボックスならホコリが付かないのでより長く楽しめます。

初心者もできる!ミニブーケのスワッグガーランド

アトリエle Lienを営むlelienflowerさんは、初心者でも真似できるミニブーケのスワッグガーランドを紹介しています。100均のワイヤーを使ってお部屋に吊るすだけで、華やかな雰囲気を演出できますよ。ドライフラワーを数種類用意すると、それぞれの違いが引き立つのでおすすめです。

ドライフラワーの作り方は簡単!インテリアにとり入れてみよう!

簡単にできるドライフラワーの作り方は?バラ・ラベンダー・カーネーションがおすすめの画像21

ここまでドライフラワーの作り方を紹介してきましたが、チャレンジしたい方法は見つかりましたか?
生花は綺麗ですが、いずれ枯れてしまいます。元気なうちにドライフラワーにすれば、美しい状態を長く楽しめますよ。
また、いただいた花束や家庭菜園で育てた草花でドライフラワーを作ると、愛情を込めて思い出を保管することも可能です。
専用のオイルを入れてハーバリウムにすると、ドライフラワーはより長持ちしますので、新しい楽しみにぜひ挑戦してみましょう。

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