
壁穴を放置すると、穴が大きくなるだけでなく、害虫や害獣が侵入してくる恐れがあります。
自分で修理する方法もありますが、穴の大きさや壁の材質によっては専門業者への依頼が必要です。
今回は壁穴のパターン別の修理方法や、壁穴を放置するリスク、修理にかかる費用相場を解説します。
この記事を読むことで、壁穴の適切な対処法が分かり、安心して生活を送れるでしょう。
- 壁穴を放置するリスク3つ
- そもそも壁穴ができる理由
- 賃貸物件における壁穴修理
- 【パターン別】壁穴修理の方法
- 壁穴修理の費用相場
- 壁穴を自分でDIYするか・外注するかの判断基準
- 壁穴を自分でDIYするときの注意点
- 壁穴修理の業者を選ぶポイント
- 壁穴修理をDIYするアイデア【インスタ実例】
- 壁穴は放置せずに速やかに補修しましょう
壁穴修理をDIYするインスタ実例も紹介します!
壁穴をきれいに直したい人は、要チェックですよ!
壁穴を放置するリスク3つ

壁穴を放置するリスクは、主に3つあります。
・穴が拡大する恐れがある
・ホコリや虫が侵入する
・修繕費用が高くなりやすい
それぞれ説明していきましょう。
穴が拡大する恐れがある
壁穴を放置すると、穴が徐々に拡大する恐れがあります。
特に、地震や台風などの自然災害が発生した場合、穴やひび割れが広がるリスクが高まります。
そのほか「重いものが壁にぶつかる」や「人が壁に寄りかかる」など、日常生活で壁穴が悪化するケースも。
「壁穴を放置するうちに、どんどん大きくなってしまった」なんて事態にならないように、早めの対処を心がけましょう。
ホコリや虫が侵入する
壁穴はホコリや害虫、害獣の侵入経路になります。
小さい虫はわずかな隙間からでも侵入するため、注意が必要ですよ。
ホコリや虫が侵入すると室内環境が悪化して、アレルギーや喘息などの健康被害を引き起こします。
さらに、虫の種類によっては、家の中に巣を作ったり、食料を食い荒らしたりします。
ゴキブリやダニ、ネズミなどは繁殖力が強く、一度侵入すると完全な駆除が難しいです。
修繕費用が高くなりやすい
壁穴を放置して穴が大きくなると、修繕費用が高くなる傾向があります。
小さい穴であれば、自分で修理できるケースも多いです。
しかし、大きい穴になると広範囲にわたる修繕が必要となり、自力での対応が困難になるでしょう。
専門業者に依頼すると高品質な施工が期待できますが、その分だけ費用もかさみます。
壁穴の修繕費用については「壁穴修理の費用相場」も参考にしてみてください。
そもそも壁穴ができる理由

そもそも壁穴ができる理由として、以下の5つが挙げられます。
・画びょうやクギを刺した穴
・家具や家電などをぶつけた衝撃による穴
・経年劣化によるひび割れ
・子どもやペットの不注意による穴
・虫による被害で生じた穴
ものをぶつけたり、子どもが体当たりしたり、ペットが引っかいたり……。
少しの不注意によって、壁に穴があくケースは多々ありますよね。
ただし、覚えがない場所に穴がある場合は、虫による被害が考えられます。
たとえば、日本全国に生息するヒラタキクイムシは、木材を食い荒らす害虫。
小さな穴が複数あいており、穴の下に木くずが落ちているときは、ヒラタキクイムシが原因の可能性が高いです。
賃貸物件における壁穴修理

「賃貸物件なのに壁に穴が空いてしまった」と不安に感じている人に向けて、以下の2点について説明します。
・借主負担かオーナー負担かの判断基準
・借主負担・オーナー負担となるケース
それぞれ見ていきましょう。
借主負担かオーナー負担かの判断基準
壁穴ができた原因によって、借主負担になるかオーナー負担になるかが変わります。
「通常の生活で生じる損傷か」「借主による過失か」が主な判断基準です。
判断に迷う場合は、オーナーや管理会社に相談しましょう。
相談する際は、壁穴の写真や壁穴ができた原因を具体的に説明すると、スムーズに判断してもらえます。
借主負担・オーナー負担となるケース
経年劣化によるひび割れは借主の過失ではないため、オーナー負担になるケースが一般的ですよ。
画びょうや釘による小さな穴は、物件によって扱いが異なるので注意してください。
①オーナーとの取り決めがない場合
国土交通省「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」によると、画びょうやピン等の穴は通常の生活で生じる傷と定義されている
→修繕費はオーナーが負担する可能性が高い
②オーナーとの取り決めがある場合
「賃貸借契約書」にて、画びょうやピン等の使用が不可と書かれている
→修繕費は借主が負担する
※敷金から修復代が支払われ、足りない分は追加で借主に補修費用が請求される
参考URL:原状回復をめぐるトラブルとガイドライン (再改訂版)
国土交通省のガイドラインは参考になりますが、あくまで方針のため法的な強制力はありません。
オーナーと契約を結んでいるならば、そちらのルールが優先されます。
【パターン別】壁穴修理の方法

壁穴修理の方法を、以下のパターン別に紹介します。
・小さい穴(小さい画びょうの壁穴)
・少し大きい穴(大きい画びょうやネジによる壁穴)
・大きい穴(こぶし程度の壁穴)
以下の手順を参考にして、壁穴をきれいに修理しましょう。
小さい穴(小さい画びょうの壁穴)
小さい画びょうやピンで生じた程度の壁穴であれば、以下の手順で修理可能です。
【道具】
・濡れた布(汚れを拭き取れるもの)
・壁穴用のパテ(紙粘土でも可)
・ヘラ
【手順】
①壁に付着したホコリや汚れを、濡れた布で拭き取る
②壁穴用のパテを、穴よりも少し多めにのせる
③ヘラを使って、パテの表面を平らにする
④パテのはみ出た部分を取り除く
⑤パテが完全に乾くまで放置する
壁穴を補修する必要がなく、目立たなければOKな人は、シールやポスターで隠すのもよいでしょう。
少し大きい穴(大きい画びょうやネジによる壁穴)
大きい画びょうやネジによる壁穴の修理方法は、以下のとおりです。
【道具】
・濡れた布(汚れを拭き取れるもの)
・手芸用の綿
・爪ようじ
・接着剤
・壁穴用のパテ(紙粘土でも可)
・ヘラ
【手順】
①壁に付着したホコリや汚れを、濡れた布で拭き取る
②穴の中に手芸用の綿をつめる
③爪ようじで接着剤を穴の中に入れ、綿にからめる
④壁穴用のパテを、穴よりも少し多めにのせる
⑤ヘラを使って、パテの表面を平らにする
⑥パテのはみ出た部分を取り除く
⑦パテが完全に乾くまで放置する
修正箇所に違和感があるときは「やすりでパテの表面を磨く」または「壁紙の色に合わせて塗料を塗る」などを行うと目立ちにくいです。
大きい穴(こぶし程度の壁穴)
こぶし程度の大きい壁穴は、自分で修理することが難しいため、専門業者への依頼をおすすめします。
専門業者が対応する場合の手順を、以下にまとめました。
【道具】
・リペアプレート
・鉛筆
・カッターナイフ
・サンドペーパー
・壁穴用のパテ
・ヘラ
・壁紙(補修する部分と同じもの)
・ローラー
・スポンジ
【手順】
①穴まわりの壁紙をめくる
②穴が中央にくるようにリペアプレートを置く
③リペアプレートの周囲10センチメートルほどの箇所に、鉛筆で印をつける
④印をつけた箇所にカッターナイフで切り込みを入れ、壁紙をはがす
⑤はがした箇所をサンドペーパーでならす
⑥穴の部分にリペアプレートを当てて、壁紙をはがしたところからプレートまで全体にパテをのせる
⑦ヘラを使って、パテの表面を平らにする
⑧パテが完全に乾くまで放置する
⑨サンドペーパーで全体をなめらかにする
⑩補修した部分に新しい壁紙を貼り付ける
⑪元の壁紙と重なった部分を切り取る
⑫継ぎ目をローラーでならす
⑬余分な壁紙用のノリはスポンジで取り除く
きちんと壁紙を貼り付けなければ、修繕した跡が目立つ可能性があります。
壁穴修理の費用相場

壁穴修理を外注する際の費用は、穴の大きさや壁の材質、依頼する業者によって変動します。
補修内容ごとに費用相場を表にまとめました。
補修内容 | 費用相場 |
---|---|
小さい穴 | 10,000~20,000円 |
少し大きい穴 | 20,000~30,000円 |
大きい穴 | 40,000~50,000円 |
壁紙の貼り替え(1平方メートル当たり) ※壁紙の種類による |
1,000~2,000円 |
壁紙の張替えやクロスの補修が必要な場合は、別途費用がかかります。
業者選定に関しては「壁穴修理の業者を選ぶポイント」にて詳しく解説します。
壁穴を自分でDIYするか・外注するかの判断基準

壁穴を自分でDIYするか・外注するかを迷っている人も多いのではないでしょうか。
自分でDIYするか・外注するかの判断基準は、主に4つあります。
自分でDIYできるケース | 外注したほうがよいケース | |
---|---|---|
穴の大きさ | 小さい穴(画びょうやネジによる穴) | 大きい穴(5センチメートル以上) |
穴の数 | 1箇所 | 複数個所 |
壁の材質 | 簡単なもの(石こうボード等) | 複雑なもの(コンクリートやタイル、土壁等) |
DIYの経験 | DIYの経験がある | DIYの経験がない |
DIYは費用を抑えられる一方で、失敗して余計に穴が広がるリスクも考えられます。
外注は費用がかかりますが、美しい仕上がりが期待できるでしょう。
壁穴を自分でDIYするときの注意点

壁穴を自分でDIYするときの注意点は、以下のとおりです。
・安全に作業できる服装で行う
・換気を十分に行う
・道具は使用方法をよく読んでから使う
・壁の材質に合ったパテや塗料を選ぶ
・焦らず丁寧に作業を進める
・補修方法を調べてから道具をそろえる
・DIYに自信がない場合は、無理せず専門業者に依頼する
換気を怠るとパテや塗料に含まれる化学物質が充満し、健康被害を引き起こすリスクが高まります。
急いで補修すると仕上がりが雑になる恐れがあるため、余裕を持ったスケジュールで作業することがポイントです。
壁穴修理の業者を選ぶポイント

壁穴修理の業者を選ぶポイントを、3つピックアップしました。
・施工実績を確認する
・複数の会社に見積もりを依頼する
・アフターフォローの内容をチェックする
以下で詳しく解説します。
施工実績を確認する
壁穴修理の業者を選ぶ際は、ホームページや口コミサイトで過去の施工実績を確認しましょう。
施工実績で注目すべきなのは、次の点です。
・修理前後の写真や動画が掲載されているか
・実績の数や種類は豊富か
・顧客からの評判はどうか
実績が豊富な業者は、幅広い修理に対応できる高い技術力が期待できます。
施工事例の写真や動画があれば、仕上がりをイメージしやすいですね。
また、実際に業者に問い合わせて、過去の施工事例について詳しく聞くのも参考になります。
複数の会社に見積もりを依頼する
1社だけの見積もりでは、その価格・修理内容が適正かどうかを判断できません。
適切なサービスを受けるには、複数の業者から見積もりを取り、内容を比較検討することが重要です。
ほとんどの場合、見積もりだけであれば無料で対応してくれます。
見積もりの数が多すぎると比較が難しいため、2~5社程度に絞り込んでおきましょう。
価格だけでなくサービス内容や品質、納期、アフターサービスなどを確認することで、よりよい業者が見つかります。
アフターフォローの内容をチェックする
修理後に不具合が起きる可能性を考慮して、アフターフォローの内容もチェックしておくと安心です。
アフターフォローの内容は、業者によって異なります。
サービスの例を、いくつか紹介しましょう。
・無料点検……定期的に点検を行い、不具合がないかを確認してくれる
・保証期間……一定期間内であれば、無償で修理してくれる
・相談窓口……修理後の相談に乗ってくれる
「緊急時に連絡が取れるか」や「営業時間外でも対応してくれるか」などを把握すると、万が一の事態にも備えられます。
壁穴修理をDIYするアイデア【インスタ実例】
壁穴修理をDIYするアイデアを2つ紹介します。
どのように壁穴をきれいにするか迷っている人は、参考にしてみてくださいね。
壁穴修理DIYの実例①
mahosk_logさんは、試したくなるようなライフハックを発信しています。
ダイソーの「壁の穴埋めパテ」とマイナスドライバーを使って、うまく壁穴を隠しています。
ビフォーアフターを紹介していて、仕上がりがわかりやすいですね。
シンプルな修理方法なので、誰でも簡単にマネできそうです!
壁穴修理DIYの実例②
生活に役立つアイテムを販売している100円ショップ・watts_100さんの実例。
工程を丁寧に動画にしており、手順をイメージしやすいです。
画びょうの穴からネジ穴、壁紙のすき間の埋め方まで解説しています。
※商品は告知なく販売を終了する場合があります
壁穴は放置せずに速やかに補修しましょう

今回は壁穴のパターン別の修理方法や、壁穴を放置するリスク、修理にかかる費用相場を解説しました。
壁穴を放置すると穴がさらに大きくなり、修繕費用が高くなりやすいです。
被害を広げないためにも、早めの対処を心がけましょう。
また、大きな穴は自力での補修が難しいため、業者に依頼するほうが安心です。
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