
別名「軍曹」とも呼ばれる彼らは、ゴキブリを主食とする最強のハンターです。毒性はなく、人間には無害。
実は、その有能さと意外な愛らしさから、ペットとして飼育する愛好家もいるほどです。
「益虫なのはわかったけど、やっぱり怖い…」という方のために、駆除せずに遠ざける方法から、逆にペットとしてお迎えしたい方向けの飼育情報まで、詳しく解説します!
- アシダカグモとは?別名「軍曹」と呼ばれる巨大な益虫
- 家にいるアシダカグモを放置すべき益虫としてのメリット
- 見つけた時の対処法!殺してしまった場合や寝る時の注意点
- アシダカグモはなつく?販売価格やペットとしての飼育方法
- アシダカグモの侵入を防ぐ!家に入れないための対策
- アシダカグモに関するよくある質問
- アシダカグモはゴキブリ対策の強力な味方!不快でなければ共存を
アシダカグモとは?別名「軍曹」と呼ばれる巨大な益虫

アシダカグモは、屋内に生息するクモとしては最大級の大きさを誇る「徘徊性(はいかいせい)」のクモです。
その圧倒的な捕食能力から、ネット上や愛好家の間では親しみを込めて「軍曹(アシダカ軍曹)」と呼ばれています。
まずは、その大きさや寿命、よく間違えられる生き物との違いなど、基本的な生態について解説します。
大きさはCDサイズで手のひら大!寿命や生態の特徴
アシダカグモの最大の特徴は、なんといってもその大きさです。
脚を広げた時の大きさ(開帳)は約10cm〜13cmにもなり、大人の手のひらやCD・DVDケースほどのサイズ感があります。
【アシダカグモの基本データ】
・分類:アシダカグモ科
・大きさ:体長20~30mm(脚を広げると100~130mm)
・寿命:オスは3~5年、メスは5~7年程度
・生息地:関東以南の暖かい地域(寒さに弱い)
・活動時間:夜行性(昼間は隙間に隠れている)
もともとはインド原産の外来種で、輸入貨物に紛れて日本に入ってきたと考えられています。
夜行性で、人間が寝静まった夜に活動を開始し、優れた視覚と感覚毛を使って獲物を捕らえます。
タカアシグモとは違う?間違いやすい種類との見分け方
よく「タカアシグモが出た!」と名前を間違えられることがありますが、「タカアシグモ」というクモは存在しません。
おそらく、世界最大のカニである「タカアシガニ」や、名前の響きが似ていることから混同されているのでしょう。
また、家に出る他の大きなクモとして「コアシダカグモ」などがいますが、家の中でCDサイズの巨大なクモを見かけたら、ほぼ間違いなくアシダカグモです。
茶色や灰色で毛深く、壁をサササッと素早く移動するのが特徴です。
アシダカグモの子供(幼体)は大量発生するのか
「巨大なクモがいるということは、子供がウジャウジャ増えるのでは?」と不安になる方もいるでしょう。
確かに、アシダカグモは1回の産卵で約300個以上の卵を産みます。
しかし、家の中でアシダカグモが大量発生(オーバーフロー)することは稀です。理由は以下の通りです。
- 共食いをする: 餌が不足すると、兄弟同士で共食いをして数を減らします。
- 分散する: 成長とともに餌を求めて散らばっていきます。
- 餌の量に依存する: 家の中のゴキブリ(餌)の数以上に増えることは自然界の掟としてありません。
もし家の中で1〜2cm程度の小さなアシダカグモ(幼体)を見かけても、すぐに成体が何十匹も現れるわけではないので、過度に恐れる必要はありません。
家にいるアシダカグモを放置すべき益虫としてのメリット

結論からお伝えすると、家にアシダカグモが出た場合、基本的には「放置」が正解です。
「あんな大きなクモと同居するなんて無理!」と思うかもしれませんが、彼らがもたらす恩恵は、見た目の恐怖を補って余りあるものです。
ここでは、なぜ彼らが「益虫」として重宝されているのか、具体的な3つの理由を解説します。
半年でゴキブリを全滅させるほどの捕食能力
アシダカグモが「軍曹」と呼ばれる最大の理由は、その凄まじい狩猟能力にあります。
彼らは待っているだけのクモではなく、自ら獲物を探し回るハンターです。
「家にアシダカグモが2〜3匹いれば、その家のゴキブリは半年で全滅する」といわれるほどの殺傷能力を持っています。
また、ゴキブリだけでなく、以下のような家の中の不快害虫も食べてくれます。
【アシダカグモの主な捕食対象】
・ゴキブリ(成虫・幼虫問わず)
・ハエ、蛾(ガ)、カ
・紙魚(シミ)、コオロギ
・小さなムカデやゲジゲジなど
殺虫剤や毒餌では届かない、壁の裏や家具の隙間に潜むゴキブリまで見つけ出して食べてくれるため、「最強の生物兵器」とも呼べる存在なのです。
巣を張らない徘徊性で家を汚さない
クモといえば、「家の天井や壁の隅に蜘蛛の巣を張って汚す」というイメージがありませんか?
しかし、アシダカグモは「徘徊性(はいかいせい)」のクモであり、網(巣)を張りません。
常に獲物を求めて移動しているため、天井にホコリが絡まった巣が残る心配も無用です。
さらに、彼らは非常に効率的な生き物です。その家のゴキブリなどの餌を食べ尽くすと、自然と次の餌場(別の家や屋外)へと旅立っていきます。
役目を終えれば去っていく姿も、また「軍曹」らしい潔さといえるでしょう。
毒性はなく人間には無害で臆病な性格
これほど巨大で強いハンターですが、人間に対しては無害です。
獲物を仕留めるための消化液(毒)は持っていますが、これは昆虫にのみ効果がある成分で、人間に影響を与えるような強い毒ではありません。
また、性格は非常に臆病(オクビョウ)です。
人間が近づくと、攻撃してくるどころか、驚くべき速さで逃げて物陰に隠れます。
こちらから素手で捕まえようとしたり、強く握ったりしない限り、噛みついてくることはまずありません。
菌を媒介するゴキブリとは違い、自らを消化液で消毒するきれい好きな一面もあり、衛生面でも安心できる存在です。
見つけた時の対処法!殺してしまった場合や寝る時の注意点

いくら「益虫だ」と頭でわかっていても、やはり生理的に受け付けないという方もいるでしょう。
ここでは、夜間の遭遇に対する不安や、誤って殺してしまった時の対処法など、より実践的な疑問にお答えします。
寝ている時に顔に来る?夜行性の行動パターン
「寝ている間に、顔の上をアシダカグモが這っていたらどうしよう…」と想像して眠れなくなる方もいるかもしれません。
しかし、アシダカグモが意図的に人間の顔や体に乗ってくることは、まずありません。
彼らは非常に臆病で、人間の気配や振動を敏感に察知して避ける習性があります。
ただし、以下の場合は稀に接触事故が起きる可能性があります。
- 布団にゴキブリが潜んでいた場合: 獲物を追って布団の上に乗る可能性があります。
- 暗闇での偶発的な遭遇: 彼らは夜行性なので、真っ暗な部屋では活発に動きます。
どうしても不安で眠れない場合は、寝室にゴキブリ対策(毒餌など)を徹底するか、ベッド周りに蚊帳(かや)を吊るすのが物理的かつ精神的に最も有効な対策です。
殺してしまった時のスピリチュアルな意味と罪悪感の解消
「とっさに叩き潰してしまったけれど、益虫を殺してバチが当たらないか…」と検索する方が非常に多いようです。
結論から言えば、自分を責める必要は全くありません。
スピリチュアルな観点では、クモは「神様の使い」とされていますが、誤って殺してしまった場合は「身代わりになって悪いものを持っていってくれた(厄落とし)」とポジティブに捉える考え方が一般的です。
また、風水などでは「朝のクモは殺すな、夜のクモは殺せ(※諸説あり)」という言葉もあります。
「家を守ろうとしてくれてありがとう」と感謝の気持ちを持って供養すれば、何の問題もありません。
どうしても無理な時に傷つけず外へ逃がす方法
殺したくないけれど同居は無理、という場合は、傷つけずに外へ逃がしてあげましょう。
素早いアシダカグモを捕獲するコツは以下の通りです。
【アシダカグモの安全な捕獲手順】
1. 大きな透明容器を用意する: 虫取り網やタッパー、大きめの空き瓶など。
2. 上から被せる: 壁や床にいるクモの上から容器をそっと被せます。
3. 下敷きを差し込む: 容器と壁(床)の間に、厚紙や下敷きをゆっくり差し込み、蓋をします。
4. 外へ逃がす: そのまま外へ運び、遠くへ放ちます。
箒(ほうき)で掃き出そうとすると、脚が取れたり、パニックになって走り回ったりするためおすすめしません。
また、殺虫剤をかけると苦しんで暴れまわり、後始末が大変になることもあるため、穏便に退去してもらうのが互いのためです。
アシダカグモはなつく?販売価格やペットとしての飼育方法

「家に出たクモを観察していたら愛着が湧いた」「かっこいい捕食シーンを間近で見たい」といった理由から、アシダカグモをペットとして飼育する人が増えています。
ここでは、入手方法や飼育の難易度、ハンドリング(手乗り)の可否について解説します。
ペットショップでは売っていない?販売場所と価格相場
残念ながら、一般的なペットショップやホームセンターでアシダカグモが販売されていることは稀です。
入手したい場合、主に以下の3つのルートがあります。
- 昆虫・奇蟲(きちゅう)専門店: マニアックな生体を扱う専門店なら入荷している場合があります。
- ネットオークション・フリマ: 「ヤフオク!」などで愛好家が繁殖させた個体や採集個体が販売されています。
- 自己採集(野生個体): 暖かい時期の夜に、神社の裏や古い公園のトイレ、自販機周りなどを探すと見つかることがあります。
販売価格の相場は、大きさや性別にもよりますが、1匹あたり1,000円〜3,000円程度です。
繁殖させたベビー(幼体)がセットで安く売られていることもあります。
ハンドリングは可能?なつく性格と飼育の魅力
「アシダカグモはなつきますか?」という質問が多く寄せられますが、犬や猫のように名前を呼んで近寄ってくるような「なつく(感情を持つ)」ことはありません。
ただし、飼育環境に「慣れる」ことはあります。
最初は逃げ回っていても、危害を加えずに餌を与え続けることで、人間の存在に驚かなくなります。
熟練の飼育者の中には、そっと掌に乗せる「ハンドリング」を楽しむ人もいますが、以下の点に注意が必要です。
【ハンドリングの注意点】
・高いところから落下すると、脚が取れたりお腹が破裂して死んでしまうリスクがある。
・無理に掴むと噛まれる恐れがある。
・クモにとってはストレスになる場合が多い。
基本的には触れ合わずに、アグレッシブに餌を捕らえる姿を観察するのが、アシダカグモ飼育の醍醐味といえるでしょう。
飼育下での寿命と必要な餌・環境
飼育は比較的容易で、適切な環境を用意すれば長く付き合うことができます。
【基本の飼育セット】
プラスチックケース(高さがあるものが良い)、床材(ヤシガラ土など)、水入れ、隠れ家(シェルターや樹皮)を用意しましょう。
【餌(エサ)】
ペットショップで売られている「コオロギ」や「レッドローチ」などの生きた昆虫を与えます。
週に1〜2回程度で十分です。
【寿命】
野生下では天敵も多く短命になりがちですが、飼育下ではオスで3〜5年、メスで5〜7年程度生きることもあります。
脱皮を繰り返して大きくなっていく成長過程を見守るのも、飼育の楽しみの一つです。
アシダカグモの侵入を防ぐ!家に入れないための対策

「益虫なのはわかるけど、やっぱり家の中で遭遇したくない!」
そんな方は、アシダカグモが入ってこない、あるいは居着かない環境を作ることに力を入れましょう。
効果的な3つの対策を紹介します。
ゴキブリなどの餌となる害虫を根絶する
最も基本的かつ効果的な対策は、アシダカグモの餌となるゴキブリを家から消すことです。
アシダカグモは餌を求めて移動生活をしているため、餌がない家には長居しません。
市販の「毒餌(ベイト剤)」や「くん煙剤」を定期的に使用し、家中の害虫を一掃しましょう。
また、生ゴミを密封する、ダンボールを溜め込まないなど、ゴキブリが好む環境を作らないことも、結果的にアシダカグモ対策につながります。
ハッカ油や柑橘系のアロマで忌避する
クモ類は一般的に、ミント(ハッカ)や柑橘系の香りを嫌うと言われています。
殺虫剤を使わずに遠ざけたい場合は、これらの香りを活用した忌避スプレーがおすすめです。
【手作り忌避スプレーの作り方】
・無水エタノール:10ml
・ハッカ油:20滴〜30滴
・精製水:90ml
これらをスプレーボトルに入れて混ぜるだけです。
これを玄関、窓のサッシ、換気扇周りなど、侵入経路になりそうな場所に定期的に吹きかけておきましょう。
人間にとっては爽やかな香りですが、虫たちにとっては嫌なバリアとなります。
窓や換気扇の隙間をふさいで侵入経路を断つ
アシダカグモは体が大きいため、小さな隙間からは入れないと思われがちですが、実は1cm程度の隙間があれば平気で侵入してきます。
特に古い家屋や、エアコンのホース周りなどは要注意です。
- 網戸の点検: 破れがないか、サッシとの間に隙間がないか確認し、隙間テープで埋めましょう。
- 換気扇や通気口: 屋外側にフィルターを貼ることで、侵入を物理的にブロックできます。
- 排水溝: 使っていない排水溝には蓋をするか、ネットをかけておきましょう。
物理的に入り口を塞ぐことは、アシダカグモだけでなく、ゴキブリやムカデなど他の害虫対策としても非常に有効です。
アシダカグモに関するよくある質問

最後に、アシダカグモの生態に関してよく寄せられる疑問に回答します。
冬に見かけない理由とは
アシダカグモは本来、熱帯・亜熱帯地方のクモであるため、寒さが苦手です。
冬の間は、家の中でも特に暖かく、温度変化の少ない家具の裏や隙間でじっとしてエネルギーを節約しています(冬眠のような状態)。
そのため冬場に見かける機会は減りますが、最近の住宅は気密性が高く暖房も効いているため、真冬でも活動している場合があります。
逆に言えば、冬場にアシダカグモが元気に歩き回っている家は、人間にとっても快適な室温が保たれていると言えるかもしれません。
万が一噛まれた時の症状と対処
先述の通り、こちらから捕まえたり潰そうとしたりしない限り、噛まれることはまずありません。
万が一、不注意で触ってしまい噛まれたとしても、毒による重篤な症状が出ることはありません。
痛みは「針でチクリと刺された程度」の場合が多く、少し腫れることはあっても数日で治まります。
対処法としては、傷口を流水でよく洗い、消毒液を塗って様子を見れば十分です。
ただし、稀にアレルギー反応が出る可能性もゼロではないため、腫れや痛みが異常に続く場合は皮膚科を受診してください。
アシダカグモはゴキブリ対策の強力な味方!不快でなければ共存を

不気味な見た目で恐れられがちなアシダカグモですが、その正体は、私たちの嫌いなゴキブリを退治してくれる頼もしい「軍曹」でした。
- 毒はなく、人間には無害で臆病な性格
- 巣を張らず、家を汚すことなく害虫を駆除してくれる
- 役割を終えれば、自然と次の場所へ去っていく
もし家で見かけても、できるだけそっとしておいてあげるのが、害虫のいない快適な生活への近道です。
どうしても苦手な場合は、殺さずに外へ逃がしてあげるか、侵入予防策を徹底して、お互いに適切な距離感で共存を目指しましょう。
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