トカゲの飼い方は?ペットとして人気の種類や餌、寿命や飼育の注意点を解説の画像01

しかし、「トカゲ」と一言でいっても、沢山の種類が存在します。
「どんなトカゲを飼育しようか迷っている」という方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、ペットとして人気のトカゲの種類を紹介。飼い方のポイントや注意点についても詳しく解説します。
トカゲに興味を持っている方は、ぜひ最後まで目を通してみてください。



トカゲはどんな生き物?何類?英語や漢字表記も紹介!

まずはトカゲがどんな生き物なのかを見ていきましょう。

トカゲは爬虫類

トカゲとは、爬虫類>有鱗目>トカゲ亜目に分類される生き物の総称です。
同じ有鱗目には蛇も属しているので、トカゲと蛇は近い存在だといえるでしょう。
トカゲは南極大陸を除く世界中に広く分布しており、沢山の種類が存在します。
日本でよく見かけるのは「ニホントカゲ」や「ニホンカナヘビ」。ニホントカゲや二ホンカナヘビなら、野生の個体を捕獲して飼育することも可能です。
その他にも世界には、体長400cmを超える大きなトカゲや珍しい色の個体も存在します。
珍しいトカゲを飼育したい場合は、ペットショップやブリーダーからの購入が必要です。

トカゲの英語表記

トカゲは英語では「lizard(リザード)」と表記されます。
科学の領域で使われる世界共通の学名は「Tiliqua scincoides」です。

トカゲの漢字表記

トカゲは漢字では、「蜥蜴」と表記されるのが一般的です。
「石竜子」「蝘蜓」と表記される場合もあります。

トカゲの主な特徴6つ

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トカゲという生き物をさらに詳しく知るために、主な特徴6つを解説していきます。

1.4本の脚と長い尻尾をもつ
2.種類が多い
3.昼行性である
4.種類によって食性が異なる
5.尻尾切り(自切)の習性がある
6.定期的に脱皮する

トカゲをペットとして飼育したいと考えている方は、しっかりとチェックしておきましょう。

1.4本の脚と長い尻尾をもつ

4本の脚と長い尻尾をもつのがトカゲの特徴。
水場から離れられない両生類とは違い、4本の脚を使って地上や木の上を素早く移動します。
ただ中には、「ヨーロッパアシナシトカゲ」のように脚をもたず、蛇にそっくりな見た目をしているトカゲも存在します。

2.種類が多い

世界には、知られているだけでも約7,000種類のトカゲが存在します。
熱帯や砂漠、高山地帯など、さまざまな環境に適応可能で、見た目もさまざま。
数cm程度にしか成長しないトカゲもいれば、人間よりも大きくなるトカゲも存在します。
沢山ある種類の中から、お気に入りの個体を見つけてみてください。

3.昼行性である

ほとんどのトカゲは昼行性です。夜は体を休め、明るくなったら獲物を探すために行動を始めます。
ただ中には、「オマキトカゲ」のように夜行性のトカゲも存在します。
トカゲを初めて飼育する方には、人間と生活リズムが似ている昼行性のトカゲがおすすめです。

4.種類によって食性が異なる

トカゲの食性は、種類や生育環境によって異なります。
基本的には肉食寄りの雑食です。ミミズやクモ、コオロギなどの小さな昆虫を好んで食べます。
中にはイグアナのように、植物や野菜、果物を主食にするトカゲも存在します。

5.尻尾切り(自切)の習性がある

トカゲの1番の特徴といえるのが、尻尾切り(自切)の習性です。
トカゲは身の危険を感じたときに尻尾を自ら切断し、尻尾をおとりにして天敵から逃げます。
切れた尻尾は数ヶ月程度で再生しますが、自切はトカゲへの負担が大きい行為。
尻尾には沢山の栄養素が蓄えられているので、多くの栄養を1度に失ってしまうことになります。
自切が原因で体調不良を起こしてしまう危険性もあります。
飼育下のトカゲでもストレスを感じると自切するので、ストレスをかけないように細心の注意を払って飼育するようにしましょう。

6.定期的に脱皮する

トカゲは定期的に脱皮をする生き物です。
皮膚の下に新しい皮膚が作られ、時期がきたら古い皮膚を脱ぎ捨てます。
人間が定期的に髪や爪を切るのと同じですね。脱皮をするのは、トカゲの健康状態が良好な証です。
脱皮の頻度は種類や飼育環境によって異なりますが、幼体は2週間に1回程度が目安。
大人になるにつれて脱皮の頻度は少なくなっていきます。

トカゲとヤモリの違い

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「トカゲ」と似た容姿をしている生き物に、同じ爬虫類の「ヤモリ」がいます。
「トカゲのヤモリは何が違うの?」と疑問に思っている方も多いでしょう。
両者の違いを表にまとめたので参考にしてください。

トカゲ ヤモリ
まぶたの有無 あり なし
趾下薄板の有無 なし あり
活動時間帯 昼行性 夜行性

トカゲにはまぶたがあるのでまばたきをしますが、ヤモリにはまぶたはありません。
また、トカゲには趾下薄板(しかくはんばん)がありませんが、ヤモリには趾下薄板があります。
趾下薄板とは、足の裏にある器官のこと。趾下薄板があれば、窓や壁に張りついて移動できます。
そして、トカゲは昼行性ですがヤモリは夜行性です。昼に見かけたらトカゲ、夜に見かけたらヤモリだと考えると分かりやすいでしょう。

ペットとして人気が高いトカゲの種類と値段相場

沢山の種類がある中から、ペットとして人気が高いトカゲを6種紹介します。

1.フトアゴヒゲトカゲ
2.ニホントカゲ
3.二ホンカナヘビ
4.エリマキトカゲ
5.アオジタトカゲ
6.ヒナタヨロイトカゲ

どんなトカゲを飼育しようか迷っている方は、ぜひ参考にしてください。

1.フトアゴヒゲトカゲ

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「フトアゴヒゲトカゲ」とは、オーストラリアの森林から砂漠にかけて生息するトカゲです。
身の危険を感じると喉の皮膚を広げて威嚇しますが、その姿が「あご髭」のように見えることから、「フトアゴヒゲトカゲ」という和名がつけられました。
体長は40cm〜50cm程度で、体色はクリーム色。模様にはバリエーションがあります。
強そうな見た目をしていますが、性格は比較的温厚です。
砂漠を生き抜けるほどの体力がある丈夫なトカゲなので、初心者でも飼育しやすいといえるでしょう。
値段は模様にもよりますが、基本的には1万円以上で販売されています。

2.ニホントカゲ

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「ニホントカゲ」は、日本で最もポピュラーなトカゲです。ペットショップに行かなくても、公園や草むらなどで野生の個体を捕獲できます。
ただし、臆病で警戒心が強いのがニホントカゲの特徴。尻尾をつかむと自切してしまう可能性があるので、捕獲するときは頭部や胴体を覆うようにして捕まえるようにしてください。
体長は15cm〜20cm程度。幼体の尻尾は鮮やかな青色をしていますが、成長するにつれて胴体と同じ色に変色していきます。
ニホントカゲは日本の環境に適応しているので、外国産のトカゲよりも飼育しやすいといえるでしょう。
ペットショップやブリーダーなどでの販売価格は2,000円以下です。

3.ニホンカナヘビ

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ニホントカゲと同様に、日本に生息しているトカゲが「ニホンカナヘビ」です。野生の個体を捕獲することも可能ですが、生息数が減っており、環境省によって「VU絶滅危惧 II 類」の指定を受けています。
ニホントカゲと見た目が似ていますが、ニホンカナヘビの方が尻尾が長いのが特徴。また、ニホントカゲと違って背中に光沢はありません。
個体にもよりますが、ニホントカゲよりも人間に慣れやすいといわれています。
ペットショップなどでの価格相場は数百円程度です。

4.エリマキトカゲ

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オーストラリア北部やニューギニア島南部に生息しているのが「エリマキトカゲ」です。
名前のとおり、敵を威嚇するときには首元の襟巻部分を大きく広げます。
自動車のCMに起用されたことがあり、1980年代にブームを引き起こしました。
その後も、爬虫類愛好家から根強い人気を誇っているトカゲです。
威嚇状態を見たいからといって無理に怖がらせるのは、エリマキトカゲのストレスになるので、やめましょう。
ペットショップやブリーダーでの販売価格は数万円程度です。

5.アオジタトカゲ

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「アオジタトカゲ」は、名前のとおり青い舌をもつトカゲです。オーストラリアやインドネシアなどの暖かい地域に生息しています。
体長は40cm〜50cm程度。自宅で飼える大型の爬虫類として人気を集めています。
性格は比較的おとなしく、慣れればハンドリングも可能。ただし、飼育にはある程度広いスペースが必要です。
ペットショップやブリーダーでは2万円以上で販売されています。

6.ヒナタヨロイトカゲ

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「ヒナタヨロイトカゲ」は、体長15cm程度の小型のトカゲです。マンションやアパートに住んでいる方でも飼育しやすいでしょう。
野生の個体はアフリカ南部に生息しています。
鎧を着ているような見た目をしているので、「ヨロイトカゲ」という和名がつけられました。全身が鱗で覆われており、尻尾の鱗はトゲ状になっています。
性格は臆病で警戒心が強いので、慣れるまでには時間がかかるかもしれません。
外国産のトカゲですが値段は比較的安く、1万円以内で購入できる場合が多いです。

トカゲの飼育に必要なもの

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トカゲの飼育に必要なものを8つ紹介します。

1.飼育ケージ
2.床材
3.シェルター
4.水入れ
5.紫外線ライト
6.バスキングライト・ヒーター
7.温度計
8.ピンセット

ただし、トカゲの種類によって必要なものも異なるので、あくまで目安だと考えておきましょう。
それぞれを詳しく解説していきます。

飼育ケージ

トカゲの住処となる飼育ケージを用意しましょう。
通気性の良さやメンテナンスのしやすさも考慮して作られている、爬虫類用のケージがおすすめです。
トカゲの種類によって成体になったときの大きさも違うので、成長を見越して、快適に過ごせる大きさの飼育ケージを選ぶようにしましょう。
また脱走を防ぐために、必ず蓋がついている飼育ケージを用意してください。

床材

トカゲの足の健康を守るために、床材を敷くようにしましょう。
もともと砂漠に生息しているトカゲには天然砂、熱帯に生息してるトカゲにはバークチップなど、トカゲの種類によって合う床材も違います。
ペットショップの店員さんなど知見のある人に相談しつつ、最適な床材を購入してください。

シェルター

トカゲは臆病で神経質な一面を持ち合わせているので、シェルターの設置は必須です。
安心して身を隠せるように、体がすっぽり入るくらいの大きさのシェルターを用意しましょう。複数匹のトカゲを飼育する場合は、個体数分のシェルターを用意してください。

水入れ

トカゲはよく水を飲む生き物なので、水入れを用意してください。
水入れが軽いとトカゲがひっくり返してしまう可能性があるので、ある程度重みのある水入れを選びましょう。
また、幼体や体が小さなトカゲの場合、水入れの中で溺れてしまう危険性があります。浅くて平たい水入れを選んだ方が安心です。

紫外線ライト

紫外線ライトは必需品です。トカゲを含む爬虫類は、紫外線を浴びることでカルシウムやビタミンDを生成しています。
紫外線を充分に浴びれていないと、骨の代謝に異常が生じる「くる病」にかかってしまいますよ。
ただ、中には強い紫外線が苦手なトカゲも存在します。トカゲの種類に合わせて、ベストな紫外線ライトを選びましょう。

バスキングライト・ヒーター

トカゲは変温動物なので、バスキングライトやヒーターなどの保温器具も必須です。
冬場でも体を温められるように、バスキングライトやヒーターを使ってホットスポットを作ってあげるようにしてください。

温度計

飼育ケージ内の温度を適切に維持するために、温度計は必ず設置しましょう。

ピンセット

トカゲに餌を与えるときに必要なのがピンセットです。
先が尖っていると、餌に食いついたときに怪我をしてしまう可能性があります。勢いよく食いついても大丈夫なように、先が丸いタイプのものを選んでください。

トカゲは何を食べる?代表的な餌を紹介!

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トカゲはいったい何を食べるのでしょうか。
実は、トカゲの種類によって、食性が異なります。
肉食のトカゲもいれば植物を好むトカゲもいるので、まずは飼育するトカゲの食性を理解しましょう。
一般的には、以下のような生き餌を与えるのが一般的です。

・コオロギ
・レッドローチ
・ミルワーム
・ミミズ
・デュビア

生き餌だけでは栄養素が偏ってしまうので、カルシウムパウダーやビタミンパウダーを振りかけて与えるようにしてください。
また、栄養バランスが整ったトカゲの人工飼料も販売されていますが、生き餌に比べると食いつきは悪いです。

トカゲの飼い方のポイント

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トカゲの飼い方のポイントを4つ紹介します。

1.適切な餌を頻度を守って与える
2.新鮮な水を飲める環境を用意する
3.飼育ケージ内を清潔に保つ
4.温度管理を徹底する

トカゲの飼育を適切に行うために、しっかりと把握しておきましょう。以下で詳しく解説していきます。

1.適切な餌を頻度を守って与える

飼育するトカゲの食性を理解して、適切な餌を頻度を守って与えるようにしましょう。
幼体の場合は毎日、成体の場合は2日〜3日に1度を目安にしてください。
食べたかどうかを確認するために、飼い主さんがピンセットで1匹ずつ与える方法がおすすめです。
肥満はさまざまな病気の原因になるので、食べきれないような量を1度に与えるのはやめましょう。

2.新鮮な水を飲める環境を用意する

トカゲは水をよく飲む生き物なので、新鮮な水を飲める環境を用意しましょう。
水入れの水が汚れていたら、こまめに交換するようにしてください。
ただ中には、水入れの水に興味を示さない子もいます。その場合は、霧吹きで飼育ケージ内を濡らしてあげましょう。
自然界にある雨水や水滴のような状態をつくってあげれば、警戒せずに水分補給してくれるようになります。

3.飼育ケージ内を清潔に保つ

飼育ケージ内を定期的に掃除して、清潔な環境を保ちましょう。
不衛生な環境だと細菌が繁殖して、病気を引き起こすかもしれません。また、悪臭の原因にもなりますよ。
排泄物を見つけたら取り除き、壁や蓋の汚れもこまめに拭き取ります。シェルターも汚れやすいので、定期的に丸洗いするようにしましょう。
飼育ケージ全体を綺麗にする大掃除も、数ヶ月に1度は行なうようにしてください。

4.温度管理を徹底する

温度管理を徹底して、常に飼育適温を維持するようにしてください。
飼育適温はトカゲの種類によって異なりますが、23℃〜30℃のトカゲが多いです。
20℃を下回ると、トカゲが冬眠の準備を始めてしまいます。冬場は特に注意して、バスキングライトやヒーターで温めてあげるようにしましょう。

トカゲの寿命とかかりやすい病気

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トカゲの寿命は種類によって異なりますが、平均すると10年程度だといわれています。
中には20年〜30年程度生きる種類も存在するので、長い時間を共に過ごせる生き物だといえるでしょう。
トカゲの長生きと健康のために、以下のような病気には注意してください。

1.脱皮不全
2.くる病
3.細菌感染症
4.食欲不振(拒食)
5.日射病

それぞれの病気の特徴と対処法を以下で解説していきます。

1.脱皮不全

うまく脱皮が進まず、一部に古い皮が残っている状態が「脱皮不全」です。放置していると、その部分の皮膚が壊死してしまう可能性があります。
脱皮が始まってから4日ほど経っても皮が残っている場合は、脱皮不全を疑ってください。早めに動物病院を受診しましょう。
皮をぬるま湯でふやかして、綿棒やピンセットで脱皮を手伝ってあげることもできますが、誤って皮膚を傷つけてしまう可能性もあります。
トカゲの飼育に慣れていない方は、獣医師を頼りましょう。

2.くる病

ビタミンDやカルシウムの不足が原因で起こる病気が「くる病」です。
骨の代謝異常により、骨が柔らかくなったり変形してしまったりします。
ひどくなると歩けなくなってしまうので、早めに動物病院を受診しましょう。
紫外線ライトをしっかりと当てて、餌にカルシウムパウダーをまぶしていれば、くる病を予防できます。

3.細菌感染症

細菌感染症もトカゲによく見られる病気です。
細菌に感染すると、皮膚炎や口内炎、結膜炎などさまざまな症状を引き起こします。
上記のような症状が見られたら、すみやかに動物病院を受診しましょう。
細菌感染症は不衛生な環境が原因で起こる場合が多いので、飼育ケージ内を清潔に保つようにしてください。

4.食欲不振(拒食)

トカゲは食欲不振(拒食)を起こしやすい生き物でもあります。ストレスが原因になる場合が多いです。
トカゲが餌を食べなくなったら、以下のような事柄に心当たりはないか確かめてみてください。

・ハンドリングしすぎている
・飼育適温を保てていない
・飼育ケージが狭すぎる

心当たりがある場合は、改善できるように工夫してみましょう。

5.日射病

温度が高すぎる場所で長時間日光浴をさせてしまうと、トカゲが日射病になってしまいます。
口を開けて呼吸をしていたり、鼻から泡が出ていたら要注意。すぐに涼しい場所にケージをうつして、濡らしたタオルなどで全身を冷やしてあげましょう。
日光浴をさせるときはなるべく直射日光は避けて、涼しい時間帯に行なうようにしてください。

トカゲを飼う際の注意点

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トカゲを飼う際の注意点を4つ紹介します。

1.脱走に気を付ける
2.冬眠させるかどうかは慎重に検討する
3.ハンドリングしすぎないようにする
4.受診可能な動物病院を探しておく

注意点を把握せずに飼育してしまうと、大きなケガや事故につながってしまうかもしれません。トカゲの長生きと健康のためにも、しっかりと注意点を確認しておきましょう。
以下で詳しく解説していきます。

1.脱走に気を付ける

トカゲの脱走には細心の注意を払いましょう。
蓋つきの飼育ケージを選ぶことはもちろんですが、蓋の閉め忘れにも気を付けてください。
特に外国産のトカゲの場合、日本の気候には適応できません。万が一脱走して外に出てしまったら、寒さに耐えられず命を落としてしまう可能性もあるでしょう。
最悪の事態を防ぐためにも、日頃から脱走対策を行ってください。

2.冬眠させるかどうかは慎重に検討する

飼育下のトカゲの冬眠は必須ではありません。冬眠させるかどうかは慎重に検討するようにしましょう。
飼育下では、野生の環境を完全には再現できません。したがって、どれだけ環境に気を配ったとしても、冬眠失敗のリスクがあります。
冬眠に失敗してしまうと、命を落としてしまう危険性も。
「リスクを犯してまで冬眠させる必要はない」と判断する飼い主さんは多いです。
ただ、トカゲの繁殖を考えている場合は、冬眠は必須になります。

3.ハンドリングしすぎないようにする

かわいいからといって、トカゲを触りすぎるのはやめましょう。
基本的に爬虫類は、犬や猫のように人間になつくことはありません。
中には自分から飼い主さんに近づいてきてくれる子もいますが、珍しいと考えておきましょう。
無理にハンドリングを続けてしまうと、ストレスが溜まって体調不良を起こしてしまう可能性もあります。
トカゲの様子を見つつ、ハンドリングの時間を調節するようにしてください。

4.受診可能な動物病院を探しておく

トカゲを診てくれる動物病院を事前に探しておきましょう。
犬や猫専門の動物病院は沢山ありますが、爬虫類の診察が可能な動物病院はまだまだ少ないのが現状です。
トカゲの体調が悪くなってから病院を探しているようでは、対応が遅れてしまうかもしれません。
トカゲを迎え入れると決めたら、動物病院の検討をつけておきましょう。

トカゲを見ると縁起が良い?トカゲのスピリチュアルな意味

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トカゲは見た目が龍のように見えるので、「龍神の使い」といわれることがあります。
龍神とは、天候をつかさどる神様のこと。古くから農業や漁業を営んできた日本人にとって、龍神様は大切な存在です。
したがって、その龍神様の使いであるトカゲは「幸運の象徴」だと扱われるようになりました。
「トカゲを見ると縁起が良い」といわれるのは、上記のような背景があるからです。
また、トカゲは天敵に狙われたとき、尻尾切りをして自分の身を守ります。その様子から、「判断力・再生力に優れた生き物である」と捉えられることもありますよ。

トカゲに関するよくある質問

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ここでは、トカゲに関するよくある質問3つに回答します。

1.トカゲとカナヘビの違いは?

トカゲもカナヘビも同じ爬虫類>有鱗目に属する生き物なので見た目が似ていますが、以下のような違いがあります。

・カナヘビの方が尻尾の長さが長い
・トカゲの鱗には光沢感があるが、カナヘビの鱗はザラザラしている

また、「トカゲよりもカナヘビの方が人慣れしやすい」ともいわれています。

2.トカゲのオスとメスの見分け方は?

トカゲのオスとメスの見分け方は、種類によって異なります。目視ではオス・メスの判断ができないトカゲも多いです。
ニホントカゲの場合は、以下のような外見の違いがあります。

・メスの方が体色が黒っぽい
・メスの口やアゴの周辺は白色だが、オスはオレンジ色
・オスの方が体長が大きい傾向にある

3.トカゲは卵を産むの?

野生のトカゲのメスは5月〜6月頃にかけて、石の下などに潜り込んで卵を産みつけます。
1度に産みつける卵の数は5個〜16個程度。40日前後で孵化します。

インスタグラムからかわいい&かっこいいトカゲを紹介!

最後に、インスタグラムの投稿からかわいい&かっこいいトカゲを紹介します。
トカゲの魅力を堪能してください。

温浴中のフトアゴヒゲトカゲさん

温浴で気持ちよさそうにしている、フトアゴヒゲトカゲのびびちゃん。
頭にタオルものせて、満足げな表情を浮かべています。
美容に温浴は欠かせませんもんね~!
最高にかわいいです!

表情豊かなヒョウモントカゲモドキさん

表情豊かなヒョウモントカゲモドキのジェリーちゃん!
にっこり笑顔を浮かべながら、ジワリジワリと近づいてきます。
まるで、「だるまさんがころんだ」をしているみたいです(笑)
最後はアップになりすぎてピントが合っていませんが、そこがまた可愛いです!

鏡に反応している…!?

ヒョウモントカゲモドキのPinoちゃん。
鏡に映る自分の姿に反応している…!?
まるで、自分が映っていることに驚いているかのようなリアクション。
頭が良すぎませんか!?
面白くて可愛い動画に、心が癒されます。

初心者でも飼育しやすいトカゲを家族に迎え入れてみよう!

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マンションやアパートに住んでいる方でも飼育しやすいトカゲ。
お世話の内容も比較的簡単で、鳴き声や体臭もほとんどありません。
また、平均して10年前後は生きるので、家族に迎え入れれば長い時間を共に過ごせるでしょう。
トカゲに興味を持っている方は、本記事の内容を参考にしながら、トカゲを迎え入れる準備を始めてみてはいかがでしょうか。

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