
さらに、年齢別の上達ポイントや原稿用紙の正しい使い方も紹介します。
苦手パターン別の解決方法も紹介するので、作文に苦手意識のある方の参考になれば幸いです!
原稿用紙の使い方も紹介します!
作文の書き方を理解したい方は、要チェックですよ。
- 作文の書き方がわからない!苦手パターン別の解決方法
- 初心者OK!作文の書き方6つのステップ
- 作文の書き方にまつわるルール
- 原稿用紙の使い方
- 例文つき!作文を見直すときのポイント
- 年齢別に見る作文の書き方におけるコツ
- コツをおさえれば作文の書き方は難しくない
作文の書き方がわからない!苦手パターン別の解決方法

作文の書き方がわからない方に向けて、以下の苦手パターン別に解決方法を紹介します。
・何を書けばよいのかわからずテーマが決まらない
・構成がまとまらない
・同じような表現ばかりになる
・作文のルールがわからない
パターンごとに詳しく解説していきます。
何を書けばよいのかわからずテーマが決まらない
「作文を書こうとしても、何を書けばよいのかわからない」と苦手意識を持っている方は多いのではないでしょうか。
文章を読む授業はあっても、作文の書き方をテーマにした授業は少ないです。
いきなり「自分の考えたことを文章にまとめましょう」といわれても、多くの方はとまどってしまいます。
作文を書くときは、まずテーマを決めて、出来事や感じたことを書き出してみましょう。
学校のイベントや旅行など、自分が体験した内容をテーマにすると、書きたいことが見つかりやすいですよ。
「文章にしなければいけない」と考えず、最初は単語や短い文章でもよいので、嬉しかったこと・驚いたことなどを書き出します。
すると、少しずつ書きたい内容がまとまってきて、作文の形式に仕上がってくるのです。
構成がまとまらない
構成がまとまっていないと、読みにくく・書きにくい作文になってしまいます。
思いつくままに書き進めると「結局何が書きたかったのだろう?」と迷走することも。
作文の構成は、序論・本論・結論の流れが基本です。
ただし、構成について知っていても、実際どのように文章で起承転結をつけるのかイメージするのは難しいですよね。
そんなときは、構成を意識しながら本や新聞を読みましょう。
上手な文章の構成を知ることで、構成の大切さを再認識できます。
なお、作文の構成については「構成は序論・本論・結論の流れが基本」でも解説します。
同じような表現ばかりになる
同じような表現ばかりになると、言葉で気持ちを的確に伝えられず、作文に苦手意識を持ちやすいです。
語彙力が低いと使える言葉の数が少ないため、表現力の低下にもつながります。
「とても」や「すごく」といった抽象的な表現は、具体的な気持ち・情景が読み手に伝わりづらいです。
語彙力を伸ばすには、インプットとアウトプットが大切です。
たとえば、本や漫画を読むと日常会話では得られないような、語句や表現方法を知るきっかけとなります。
お子さんの語彙力を鍛えたい場合は、家族で会話するとインプット・アウトプットの両方を実践できます。
「どんな風に嬉しかったの?」や「どうしてそう思ったの?」など、お子さんの気持ちを深掘りしながら会話してみてください。
また、作文を読み返していて、同じ表現が多いことに気づいた際は、具体的な言葉に変えたり異なる表現方法に置き換えたりするとよい作文に仕上がります。
【例文】
〇修正前
家族旅行は、とても楽しかったです。旅行先で食べた料理は、とても美味しかったです。
〇修正後
家族旅行は、いつもとは違う体験ができて楽しかったです。旅行先で食べた料理は、今まで食べたことのない食材と味付けで美味しかったです。
修正前より修正後のほうが、状況や感動を具体的に読み取れますよね。
作文のルールがわからない
作文にはいくつかルールがあり、無視すると違和感のある作文になってしまいます。
具体的には、句読点やかぎかっこ、原稿用紙の使い方など……。
基本的なルールは「作文の書き方にまつわるルール」や「原稿用紙の使い方」で説明するので、ぜひ参考にしてみてください。
初心者OK!作文の書き方6つのステップ

作文の書き方に迷っている方は「作文を書く6ステップ」を身につけましょう。
①材料を集める
②材料を選ぶ
③材料を深掘りする
④構成のメモを作る
⑤作文を書く
⑥作文を見直す
まずは作文のテーマを決めるために、材料を集めます。
最近の出来事や興味のあることなど、思いつくままに箇条書きでよいのでメモします。
集めた材料の中から、書きたいこと・書きやすいことを選んでください。
そして、選んだ材料を深掘りしていきます。
体験をテーマにするならば「いつ・どこで・だれが・何を・なぜ・どのように」を思い出すとよいですね。
事実を詳しくメモするだけでなく、自分の気持ちも具体的に書き出すと、作文を書く際に役立ちます。
次に、何を・どのような順番で書くかを整理して、構成のメモを作成します。
あとは、これまで作成したメモをもとに、作文を書き進めましょう。
作文を書いたあとは、誤字や脱字がないかの見直しが必須です。
作文の書き方にまつわるルール

作文の書き方にまつわるルールを5つ紹介します。
・句読点の使い方を理解する
・指定された文字数を守る
・文体を統一する
・構成は序論・本論・結論の流れが基本
・著作権に配慮する
作文を書き始める前に理解しておきましょう。
句読点の使い方を理解する
句点は「。」、読点は「、」のことです。
句読点や段落を使い、適切な位置で文を区切ることで、読みやすい作文になります。
句読点を使っている文章と、使っていない文章を見比べてみましょう。
【句読点を使っていない文章】
私は作文のテーマを探していますがなかなかピッタリのテーマが見つからず、難しい課題ですがひとつずつテーマを探していこうと思います。
【句読点を使っている文章】
私は作文のテーマを探していますが、なかなかピッタリのテーマが見つかりません。
難しい課題ですが、ひとつずつテーマを探していこうと思います。
句点は基本的に文末に打ちますが、読点は文が切れる場所に打ちます。
読点の位置がわからないときは、文章を音読した際に息継ぎする場所に付けるのが目安です。
指定された文字数を守る
作文を書く際は、指定された文字数を守りましょう。
最低文字数の指定がない場合、最大文字数の9割以上書くことが望ましいです。
最低でも、最大文字数の8割は書くのがルールですよ。
最大文字数が400字ならば最低320文字、360文字以上が理想となります。
ただし、最大文字数は基本的にオーバーしてはいけません。
テストや課題などで作文を書く場合は注意しましょう。
「400文字程度」という文字数の指定であれば、文字数オーバーも許容されます。360文字〜440文字程度を目安に考えるとよいでしょう。
文体を統一する
統一感のある作文にするには、文体を統一する必要があります。
「です・ます」と「だ・である」が混在していると、違和感のある文章になるので気を付けましょう。
【文体を統一していない文章】
私は〇〇へ旅行に行った。朝からお腹いっぱい食べましたが、昼も夜も美味しいものを食べて過ごしました。また家族で旅行に行きたいと思う。
【文体を統一した文章】
私は〇〇へ旅行に行きました。朝からお腹いっぱい食べましたが、昼も夜も美味しいものを食べて過ごしました。また家族で旅行に行きたいと思います。
構成は序論・本論・結論の流れが基本
読みやすい作文は、一般的に「序論・本論・結論」の構成で作成されています。
・序論:読者の興味を引くような文章を書き、テーマを紹介する
・本論:テーマに対する自分の意見や考えや意見、その根拠について書く
・結論:本論で書いた自分の意見をまとめる
テーマが決まり作文の方向性が決まったら、構成ごとに書く内容を決めます。
その後、構成ごとにおおよその文字数を決めましょう。
一般的には、序論を10%、本論を80%、結論を10%の文量にするとバランスのよい文章になります。
著作権に配慮する
著作権とは、自分が作った作品を無断でコピーされたり、インターネットで利用されない権利のこと。
著作物を無断で利用する、著作物に類似した作品を作る、といった行為は著作権侵害となり罰則対象です。
作文で他人の言葉や考えを引用するときは、著作権に配慮してください。
学校の課題による作文ならば、学校の先生に引用ルールを確認しましょう。
原稿用紙の使い方

ここからは、原稿用紙の使い方を説明します。
・段落の書き始めは1マスあける
・句読点は基本的に1マスにつき1つ
・小さい「っ」「ゃ」「ゅ」「ょ」は1マスにつき1文字
・縦書きは漢数字、横書きは算用数字
・英語(アルファベット)の書き方
・「」と『』を使い分ける
ひとつずつ見ていきます。
段落の書き始めは1マスあける

段落の書き始めは1マスあけましょう。
スペースを設けることで段落の区切りが明らかになり、読みやすい作文になります。
句読点は基本的に1マスにつき1つ

句読点(「。」や「、」)は、1マスにつきマス目の右上に1つ書きます。
ただし、句読点を行のはじめに記入することはできません。
その場合は、行の最後のマス目に、文字と一緒に句読点を書きましょう。
小さい「っ」「ゃ」「ゅ」「ょ」は1マスにつき1文字

小さい「っ」「ゃ」「ゅ」「ょ」は、1マスにつきマス目の右上に1つ記入します。
縦書きは漢数字、横書きは算用数字


縦書き原稿では漢数字(一、二、三、四、五……)を用います。
一方、横書き原稿では算用数字(1、2、3、4、5……)を使うのが一般的です。
英語(アルファベット)の書き方


縦書き・横書きにかかわらず大文字は1マスに1文字、小文字は1マスに2文字を書き入れます。
基本的に、縦書きではアルファベットを横に寝かせます。
ただし、固有名詞や略称など、大文字が続く言葉は横に寝かさずに記入して構いません。
「」と『』を使い分ける

「」(かぎかっこ)と『』(二重かぎかっこ)の使い分けは、次の通りです。
【「」と『』の使い分け】
「」(かぎかっこ)
→会話文を書くとき、語句を強調するとき
『』(二重かぎかっこ)
→書名を引用するとき、「」の中でさらにかぎかっこを使うとき
なお、会話文の終わりでは、句点(。)とかぎかっこ(」)を1つのマスに記載します。
例文つき!作文を見直すときのポイント

作文を見直すときのポイントは、主に4つあります。
・1文の長さは60文字以内にする
・主語と述語のねじれに注意する
・修飾語と被修飾語は近くに書く
・音読してみる
例文つきで解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
1文の長さは60文字以内にする
1文の長さは60文字以内におさめましょう。
次のように、長すぎる文章は読み手が理解しづらいです。
【例文】
〇修正前
私は体験学習に行って、〇〇が作られる過程を初めて見て感動したので、これからは、身近なものについて、もっと興味を持とうと思います。
〇修正後
私は体験学習に行って、〇〇が作られる過程を初めて見て感動しました。これからは、身近なものについて、もっと興味を持とうと思います。
作文を読み返していて、60文字以上(原稿用紙で3行以上)の文を見つけたら2〜3文に分割します。
主語と述語のねじれに注意する
主語と述語だけを並べたときに、文章が成立しないような状態を「主語と述語のねじれ」といいます。
主語と述語がねじれた状態では、文章の意味が正しく伝わりません。
【例文】
〇修正前
私の夢は学校の先生になりたいです。
→×私の夢は(主語)、なりたいです(述語)
〇修正後
私の夢は学校の先生になることです。
→〇私の夢は(主語)、なることです(述語)
私は学校の先生になりたいです。
→〇私は(主語)、なりたいです(述語)
文章を音読すると、主語と述語のねじれを見つけやすいです。
修飾語と被修飾語は近くに書く
修飾語と被修飾語が離れていると、文章の意味がわかりにくくなります。
例として「冷たい」が「ラーメン」を修飾する文章を見てみます。
【例文】
〇修正前
冷たい塩味のラーメンを食べました。
〇修正後
塩味の冷たいラーメンを食べました。
修正前では「冷たい」が「塩味」を修飾していると受け取れますよね。
「冷たい」は「ラーメン」を修飾する言葉なので、順番を入れ替えたほうがより正確にイメージを伝えやすくなります。
このように、修飾語と被修飾語を近くに書くことで、読みやすい文章を作れます。
音読してみる
作文を見直すときは、音読をしながら不自然な箇所がないかを探しましょう。
声に出して読むと、リズムが悪い場所や違和感のある文章、誤字脱字に気づきやすいです。
プロの作家の中には、原稿を提出する前に何度も自分で音読する方もいます。
それほど、音読は効果的な見直し方法なのです。
年齢別に見る作文の書き方におけるコツ

最後に、年齢別に見る作文の書き方におけるコツを紹介します。
・小学校低学年編
・小学校高学年編
・中学生・高校生編
・大人(就職試験)編
それぞれ詳しく解説していきます。
小学校低学年編
小学校低学年は文章を書くことはもちろん、読むことでさえ難しい年齢です。
短い文章でも、お子さんが自分で考えて書けたときは、しっかりとほめることが大切。
「何でできないの?」や「もっと上手に書きなさい」といった言葉は、作文に対する苦手意識につながります。
お子さんが作文を書けなくて困っているときは「そのときどう思ったの?」や「最近楽しかったことは何かな?」と質問しながらフォローしましょう。
小学校高学年編
小学校高学年になると低学年の頃よりも、使える言葉や漢字が増えて表現力がアップします。
高学年のお子さんがいる場合、読書の機会を設けるのがおすすめです。
読書で得た語句や表現方法を参考にして、作文を書くのもよいでしょう。
お子さんが作文を書いたときは、悪い箇所のみを指摘するとモチベーションが下がってしまいます。
読みにくい文章だったとしても
・この発想がおもしろいね
・〇〇を言い換えるともっと読みやすくなるんじゃない?
のようにポジティブな感想を述べることが重要ですよ。
中学生・高校生編
大学受験や就職試験にて、作文が課題となるケースは珍しくありません。
早い段階から作文力を鍛えることは、将来において役立ちます。
自分の体験談を盛り込み、オリジナリティを出すことでよい作文に仕上がりますよ。
ただし、体験談をメインにしすぎてテーマと無関係になるのはNGです。
日常的に教科書や問題集の文章を要約すると、文章力が鍛えられます。
作文は正解・間違いの判断が難しいので、塾や家庭教師を活用して、定期的に添削してもらうのも有効ですね。
大人(就職試験)編
就職試験において作文が出題されるのは、以下のような意図があります。
・語彙力があるか判断するため
・文章を作成できるか確認するため
・一般教養の有無を知るため
・論理的思考力があるかチェックするため
・自社に合った人材か判断するため
作文は作成者の考えや語彙力、思考力などを判断する材料となります。
企業側の意図を推測しつつ、自分らしい作文を作成しましょう。
コツをおさえれば作文の書き方は難しくない

今回は、作文の書き方やルール、苦手パターン別の解決方法を解説しました。
作文では材料を集めて構成のメモを作り、全体のイメージができてから書き始めましょう。
書き終わったら、1文が長すぎないか、主語と述語がねじれていないか、などの見直しも必要です。
子どもが作文に集中できるお家にしたいならば、引っ越しするのも選択肢のひとつです。
理想の物件を探したいときは、ニフティ不動産を活用してみてください。
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