
栄養価が高く、鍋料理や煮物との相性が抜群の「冬野菜」。寒い季節の食事に取り入れれば、美味しく健康管理ができるでしょう。
家庭菜園におすすめの冬野菜も紹介するので、ぜひ最後まで読み進めてみてください。
冬野菜とは?特徴と食事に取り入れるメリット
冬野菜とは、冬~早春にかけて旬を迎える野菜のことです。
農業技術が進んだ現代では、冬野菜のほとんどが、冬だけに限らず1年中店頭で販売されています。しかし、旬である冬場に収穫されたものの方が味や風味が良く、栄養価も高いといえるでしょう。
冬野菜は、冬の寒さを耐え抜くために細胞内に糖を蓄えるので、甘みがあるのが特徴。また、β-カロテンやビタミンなどの栄養素も豊富に含まれています。
積極的に摂取すれば、免疫力強化や血行促進にもつながりますよ。
冬場は風邪やインフルエンザなどが流行するので、冬野菜を毎日の食事に取り入れて、病気に負けない体をつくっておきましょう。
冬に旬を迎える代表的な野菜一覧&レシピ12選!
冬に旬を迎える代表的な野菜と、おすすめのレシピを紹介します。
今回紹介する冬野菜は以下の10種類です。
1.白菜
2.大根
3.長ネギ
4.れんこん
5.ごぼう
6.春菊
7.水菜
8.ブロッコリー
9.キャベツ
10.菜の花
それぞれの冬野菜に期待できる効果や選び方、保存方法も併せて取り上げます。
またおすすめのレシピは、インスタグラムの投稿から魅力的なものを厳選しました。
ぜひ参考にしてください。
1.白菜

白菜が旬を迎えるのは、11月〜2月頃。1年中食べられる野菜ですが、この時期に収穫された白菜は甘みが強く、歯ごたえがあるのが特徴。
炒め物にも煮物にも合ううえに、和・洋・中ジャンルを問わず使える万能な野菜です。
低カロリーなので、ダイエット中にも抵抗なく食べられますよ。
白菜に含まれる栄養素
白菜には主に、以下のような栄養素が含まれています。
・カリウム
・ビタミンC
・葉酸
・食物繊維
特に注目したいのは「カリウム」です。カリウムには老廃物の排出を促したり、血圧を下げたりする効果が期待できます。
また、「葉酸」は貧血気味の方や妊婦さんが摂取しておきたい栄養素。血液の生成や胎児の成長をサポートしてくれますよ。
食物繊維も豊富なので、腸内環境を整えたい方にもおすすめです。
美味しい白菜の見分け方
美味しい白菜を見分けたいときは、主に以下の4つのポイントをチェックしましょう。
・ズッシリとした重みがある
・葉が隙間なく詰まっている
・葉が薄緑色である
・底面の切り口が白い
上記の4つを満たしている白菜は、栄養素が詰まっていて新鮮な証拠。スーパーや八百屋に行くときは意識してみてください。
白菜の保存方法
カットしていない丸ごとの白菜は、キッチンペーパーで包んだ後に新聞紙でくるみ、立てかけた状態で保存しましょう。
カットしていない状態なら、2週間程度は日持ちします。
カットされて売られている白菜は、芯を取ってから保存してください。芯がついたままだと葉が成長を続けてしまうので、鮮度が落ちます。
必ずラップで密閉して、野菜室で保存してください。
また、以下のような保存方法もおすすめです。
・適度な大きさに切ってから塩ゆでし、密閉容器で保存する
・白菜をざく切りにして保存袋に入れ、冷凍する
上記の保存方法なら、1ヶ月程度は日持ちします。
2.大根

大根は出荷時期によって、「春大根」「夏大根」「秋冬大根」の3つに分かれます。中でも11月頃に収穫される「秋冬大根」は、みずみずしさや甘みが増して美味しいといわれていますよ。
部位によって味わいが変わるのが大根の特徴。上部は特に甘いので、生で食べる千切りサラダなどに向いています。
中間部は煮込むと柔らかくなるので、煮物との相性が抜群。少し辛みがある下部は、すりおろしたり漬物にしたりすると美味しく食べられます
大根特有の辛みが好きな場合は直前にすりおろすのがおすすめです。
大根に含まれる栄養素
大根には主に、以下のような栄養素が含まれています。
・ビタミンC
・葉酸
・カリウム
・食物繊維
特に注目したい栄養素は「ビタミンC」です。ビタミンCはコラーゲンの生成に必要な栄養素なので、健康維持だけではなく美容にも役立ちますよ。
免疫力も強化してくれるので、風邪やインフルエンザの予防にもつながるでしょう。
ビタミンCは大根の皮に多く含まれているので、皮ごと調理するのがおすすめです。
また、大根の「葉」にもβ-カロテンやカルシウムなどの栄養素が含まれています。葉のついた大根が手に入ったら、一緒に調理するとよいでしょう。
美味しい大根の見分け方
美味しい大根を見分けたいときは、以下の4つのポイントをチェックしましょう。
・ズッシリとした重みがある
・全体にハリとツヤがある
・太く真っすぐに伸びている
・ひげ根の毛穴が少なく表面がなめらか
上記の4つを満たしている大根は、みずみずしく水分が豊富な証拠。美味しさも格別です。
大根の保存方法
大根は3等分に切り分けて、キッチンペーパーで包んでから、ジッパー付きの袋に入れて保存しましょう。キッチンペーパーが湿ってきたらこまめに取り替えます。
葉や茎がついていると傷みやすくなるので、購入後にすぐ切り落とすようにしてください。
また、料理用にカットしてから冷凍保存する方法もおすすめです。イチョウ切り・輪切り・短冊切りなど、料理に使いやすい形にカットしてから保存袋に入れて、冷凍庫で保存します。
冷凍保存なら1ヶ月程度は日持ちするので、大根が沢山手元にあって使い切れないときは、試してみてください。
大根のおすすめレシピ:フライド大根
大根といえば和風のイメージが強いですが、フライドポテトのように揚げても美味しく食べられます。
このレシピなら、野菜が苦手な子でも喜んで食べてくれそうですね。
最後の30秒を高温で揚げるとカリッと仕上がるそうです!
3.長ネギ

長ネギも1年を通して出回っている野菜ですが、11月〜2月頃にかけてが旬です。
冬の寒さの中で育った長ネギは柔らかく、甘み・風味が強いのが特徴。
京都の「九条ネギ」や群馬の「下仁田ネギ」など、さまざまな品種を楽しめる野菜でもあります。品種によって少しずつ風味が異なるので、違いを楽しんでみるのも良いかもしれません。
長ネギに含まれる栄養素
長ネギには主に、以下のような栄養素が含まれています。
・硫化アリル
・ビタミンC
・βカロテン
・カルシウム
特に注目したい栄養素は「硫化アリル」です。ツンとした香りのもとになっている成分で、強い殺菌作用・抗酸化作用があります。
また、「βカロテン」にも同様に抗酸化作用があり、動脈硬化やがんの予防にもつながりますよ。
「病気に負けない丈夫な体を目指したい」という方は、長ネギを意識して料理に取り入れてみましょう。
美味しい長ネギの見分け方
美味しい長ネギを見分けたいときは、以下の3つのポイントをチェックしましょう。
・全体的にツヤと弾力がある
・白い部分の巻きがしっかりしている
・緑色と白色のコントラストがはっきりしている
上記の3つを満たしている長ネギは、新鮮で風味がしっかりとしています。長ネギを選ぶときは心がけてみてください。
長ネギの保存方法
長ネギを長持ちさせるには、「しっかりと保湿する」ことが大切です。
まずは買ってきた長ネギの根元を落とし、残りを3等分にします。
1番根に近い部分を水でよく濡らしたキッチンペーパーで包み、残りの部分は水で軽く濡らしたキッチンペーパーで包みます。
緑色の部分と白色の部分を分けて、ジッパーつきの袋に入れて野菜室で保存しましょう。
野菜室では寝かせて保存するのではなく、立てて保存するようにしてください。
緑の部分は2週間程度、白い部分は3週間程度日持ちします。
長ネギのおすすめレシピ①:長ネギの肉巻き
長ネギ・豚バラ・タレの相性が最高の肉巻きです。
長ネギを豚バラで巻いて、タレを絡めて焼くだけなので、作り方もシンプル!
凝った料理が苦手な方でも挑戦しやすいレシピですね。
お酒のおつまみにも合いそうです〜!
長ネギのおすすめレシピ②:長ネギのスープ
長ネギ・豆腐・豚バラを使った体が温まりそうなスープです。
なんと15分かからずに完成するそう!
これなら遅い時間に帰宅した日でも作れそうですね。
栄養満点・カロリー控えめなので、お腹いっぱい食べても罪悪感がありません!
4.れんこん

ホクホクとした食感で煮物との相性が良いれんこん。1年を通して食べられますが、秋から冬にかけてが旬。
この時期に収穫されたれんこんは、粘りと甘みがあるのが特徴です。
沢山穴が開いている様子から、「食べると将来の見通しが良くなる」という意味も込められており、縁起が良い食べ物として親しまれています。
れんこんに含まれる栄養素
れんこんには主に、以下のような栄養素が含まれています。
・タンニン
・食物繊維
・ビタミンC
・カリウム
特に注目したい栄養素は「タンニン」です。タンニンはポリフェノールの一種で、活性酸素の働きを抑制してくれるので、アンチエイジングに効果的だといわれています。
また、れんこんには食物繊維も含まれており、腸内環境を整えてくれるのも魅力的です。食物繊維の中でも「不溶性食物繊維」が豊富なので、便秘の解消に役立ちますよ。
美味しいれんこんの見分け方
美味しいれんこんを見分けたいときは、以下の4つのポイントをチェックしましょう。
・ズッシリとした重みがある
・丸くて寸胴型である
・表面や穴の中が黒ずんでいない
・穴の大きさが等しく小さめである
特に表面や穴の中が黒ずんでいるれんこんは、カットされてから時間が経っているので、新鮮さに欠けます。
れんこんの味を存分に楽しむためにも、カットされたばかりで新鮮なものを選びましょう。
れんこんの保存方法
カットされていない節がついたれんこんは、水で濡らしたキッチンペーパーで包んでからジッパーつきの袋に入れて、野菜室で保存します。
切り口が見えているカットされたレンコンは、ラップでぴったりと包んでから野菜室で保存してください。
冷蔵保存の場合は1週間程度日持ちしますが、さらに日持ちさせたい場合は冷凍保存がおすすめ。
料理に使う大きさに切ってから酢水に3分程度さらしてあく抜きします。水気を切ってジッパーつきの袋に入れて、冷凍庫で保存しましょう。
冷凍保存なら1ヶ月程度日持ちするようになりますよ。
れんこんのおすすめレシピ:無限れんこん
レンジで簡単に作れる一品!無限れんこんです。
フライパンや鍋を使うと洗い物が増えるので、レンジだけで作れるレシピは有難いですよね。
シャキシャキの食感がやみつきになって、箸が止まりません!
「あともう1品欲しいな…」というときに、ぜひ作ってみてください。
5.ごぼう

通常のごぼうは冬が訪れる前に収穫されるのが一般的で、旬は11月〜2月頃です。
通常のごぼうとは別に、初夏に旬を迎える「新ごぼう」という種類も存在します。
ごぼうは薬用として用いられていたことがあるくらい、栄養価が高い野菜です。きりかたによって食感も変わるので、炒め物から煮物までさまざまな料理で活躍します。
ごぼうに含まれる栄養素
ごぼうには主に、以下のような栄養素が含まれています。
・食物繊維
・クロロゲン酸
・カリウム
・鉄分
特に注目したい栄養素は「食物繊維」です。
食物繊維が豊富に含まれている冬野菜は多いですが、ごぼうはその中でもトップクラス。大根の約4.4倍ほどだといわれています。
整腸作用が高いので、便通に悩んでいる方におすすめできる冬野菜です。
また、貧血対策には欠かせない「鉄分」も豊富に含まれています。「何となくだるい、疲れやすい」と感じている方も、ごぼうを意識的にメニューに取り入れるとよいでしょう。
美味しいごぼうの見分け方
美味しいごぼうを見分けたいときは、以下の3つのポイントをチェックしましょう。
・泥つきで売られている
・太さが均一でひげ根が少ない
・表面のきめが細かくひび割れしていない
上記の3点を満たしているごぼうなら、シャキシャキと食感と独特な風味を楽しめるでしょう。
特にごぼうは、乾燥しやすいのが難点です。泥がついていると水分を保ちやすいので、きれいに洗われているものより泥がついているごぼうを選んでください。
ごぼうの保存方法
土がついたままのごぼうなら常温で保存しても大丈夫ですが、洗ってあるごぼうは常温だと日持ちしません。ラップでぴったりと包んでから、野菜室で立てて保存しましょう。
冷蔵保存だと1週間程度しか日持ちしないので、さらに日持ちさせたい場合は冷凍保存してください。
料理に使いやすい大きさにカットしてから水にさらし、水気を切ってジッパーつきの袋で保存します。冷凍保存なら3週間程度日持ちするでしょう。
ごぼうのおすすめレシピ:ふんわりごぼうの生姜焼き
豚肉でも牛肉でも作れるごぼうの生姜焼き!生姜チューブではなく、すりおろした生姜を使うとさらに美味しくなるそうです!
ごぼうを使った料理のバリエーションって、意外と少ないですよね。
「ごぼうが余っているけど、何に使えば良いか分からない」という方は、ぜひ料理のバリエーションに加えてみてください。
6.春菊

最近ではハウス栽培も行われるようになり、1年中店頭で見かけるようになった春菊。11月〜2月頃に旬を迎えます。
独特の香りと風味があるので好き嫌いは分かれますが、栄養価が高い冬野菜です。
寒い時期には鍋料理に使われることが多いですが、サラダや和え物、みそ汁などとの相性も良いですよ。
春菊に含まれる栄養素
春菊には主に、以下のような栄養素が含まれています。
・βカロテン
・ビタミンC
・ビタミンK
・カルシウム
特に注目したい栄養素は「βカロテン」です。βカロテンは体内に入ると、必要に応じてビタミンAに変換される栄養素。
ビタミンAには、粘膜のダメージを修復する効果が期待できるので、肌荒れの予防につながるでしょう。
また、ビタミンAに変換されなかったβカロテンは、がんなどの生活習慣病の予防に役立ちます。
そして春菊には、皮膚のしみやシワを防いでくれる「ビタミンC」も豊富に含まれていますよ。
肌の調子を整えたいと考えている方は、春菊をメニューに取り入れてみてはいかがでしょうか。
美味しい春菊の見分け方
美味しい春菊を見分けたいときは、以下の4つのポイントをチェックしましょう。
・葉が濃い緑色でツヤがある
・根元まで葉が密生している
・葉が小さく切れ込みが細かい
・香りが強い
上記の4つを見たいしている春菊は鮮度が高く、春菊ならではの味や風味を楽しめます。
逆に春菊が苦手な家族がいる場合は、香りが少ないものを選ぶとよいでしょう。
春菊の保存方法
春菊は傷みやすく、冷蔵保存だと1週間程度しか日持ちしません。
まずは水洗いしてから水気を切り、キッチンペーパーで根元を巻きます。袋に入れて口を結び、ペットボトルなどの容器に立て掛けて野菜室で保存しましょう。
冷凍保存する場合は、4㎝ほどの大きさに切って、ジッパーつきの袋に入れて保存します。冷凍保存だと約1ヶ月程度は日持ちするでしょう。
春菊のおすすめレシピ①:春菊サラダ
春菊を生で食べられる春菊サラダです。
鍋料理に入れることが多い春菊ですが、こんな食べ方もあるんですね~!
ドレッシングは、わさびが味の決め手になるそうです。
火を使わずに簡単に作れるので、節約・時短にもなりますね!
春菊のおすすめレシピ②:春菊とえびの三角春巻き
春菊とえびとチーズ…一見変わった組み合わせですが、春巻きにすると相性抜群です!
味付けはなんと塩だけ!
凝った料理が苦手な方でも気軽に挑戦できる料理です。
見た目もかわいくて食卓に映えます。
具材を入れすぎると、揚げているときにチーズが溢れ出てしまうそうなので注意してください~!
7.水菜

水菜も、寒い時期になると味わいが良くなる冬野菜です。ハウス栽培で1年中出回っていますが、12月〜3月頃に旬を迎えます。
水菜は京都の伝統野菜としても親しまれてきた歴史があり、京都では「水菜が並び始めると冬本番」という言葉もあるほど。
肉や魚のくさみを消してくれるので、鍋料理では定番の食材です。
水菜に含まれる栄養素
水菜には主に、以下のような栄養素が含まれています。
・カルシウム
・βカロテン
・ビタミンC
・葉酸
水菜は90%以上が水分でできており、低カロリーな野菜に分類されます。「栄養素がないのでは?」と思われがちですが、実は栄養価が高い冬野菜です。
特に、含まれているビタミンCの量はレモンの半分以上。コラーゲンの生成や免疫力強化につながるでしょう。
また、カルシウムが豊富に含まれているのも嬉しいポイントです。健康的な骨や歯を維持するのに役立ちます。
美味しい水菜の見分け方
美味しい水菜を見分けたいときは、以下の3つのポイントをチェックしましょう。
・葉先がピンとしていてみずみずしい
・茎にもツヤがあり、真っすぐ伸びている
・葉の緑色と茎の白色のコントラストがはっきりしている
上記の3つを満たしていれば、新鮮で栄養素がたっぷりと含まれている証拠。
シャキシャキとした食感が水菜の良さなので、調理するときは「熱を加えすぎない」ことが大切です。
水菜の保存方法
水菜は、葉に水をかけると傷んでしまいます。保存するときは洗わずに、全体をキッチンペーパーで包みましょう。
根の部分のキッチンペーパーにだけ、そっと水を含ませます。全体を袋に入れて、野菜室で保存してください。
冷蔵保存の場合は、2週間程度日持ちします。
1ヶ月程度日持ちさせたければ、冷凍保存がおすすめです。料理に使う大きさにカットしてからジッパーつきの袋に入れて、冷凍庫で保存しましょう。
水菜のおすすめレシピ:水菜としらすのパスタ
さっぱりとした味が特徴の、水菜としらすのパスタ。
味付けも簡単なので、ササっと作りたいときにおすすめだそう。
水菜とパスタの組み合わせって、なかなか見かけないので新鮮です。
あっさりとしたパスタが食べたいときは、ぜひ作ってみてください。
おすすめレシピ:水菜と揚げの煮びたし
電子レンジだけで作れる水菜の煮びたし!
水菜のサッパリ感と油揚げの相性が抜群です。
和食って手間がかかるイメージですが、これなら簡単に挑戦できます。
調理時間も短いので、時間がないときの付け合わせにぴったりですね。
8.ブロッコリー

ブロッコリーは海外から輸入されているものもあるので、1年を通して流通量が安定しているのが特徴。しかし、本来の旬は11月〜3月頃で、この時期に出回るブロッコリーは栄養価が高く甘みが増しています。
ブロッコリーは実はキャベツの仲間で、私たちが普段食べているのは蕾と茎の部分。ブロッコリーを収穫せずにおいておくと、黄色い花を沢山咲かせます。
ちなみに、ブロッコリーに似た野菜にカリフラワーやロマネスコがありますが、カリフラワー・ロマネスコの旬も11月〜3月頃です。
ブロッコリーに含まれる栄養素
ブロッコリーには主に、以下のような栄養素が含まれています。
・タンパク質
・βカロテン
・食物繊維
・カリウム
特に注目したい栄養素は「タンパク質」です。ブロッコリーに含まれるタンパク質量は、野菜の中でもトップクラス。キャベツの約5倍、大根の約13倍のタンパク質が含まれています。
さらに、食物繊維やカリウムも豊富なので、スムーズな老廃物の排出を促してくれますよ。
「減量中にはブロッコリーがおすすめ」といわれているのは、上記のような理由があるからです。
また、「βカロテン」や「ビタミンC」が含まれているのも魅力的。肌荒れ防止や日焼け・しみの予防につながります。
美味しいブロッコリーの見分け方
美味しいブロッコリーを見分けたいときは、以下の3つのポイントをチェックしましょう。
・全体的に緑色が濃い
・蕾が密集している
・中央部が盛り上がっている
大きいブロッコリーほど熟度が高く、甘みが強くなる傾向にあります。
また、ブロッコリーは鮮度が落ちやすい野菜です。「色が黒ずんでいないか」も注意して確認するようにしましょう。
ブロッコリーの保存方法
ブロッコリーは鮮度が落ちやすいので、日持ちさせたいときは冷凍保存するのがおすすめです。
冷凍保存するときは、そのままの状態ではなく小房に切り分けます。水洗いして水気を切り、3房〜4房ずつラップでぴったりと包みましょう。
そして、ブロッコリー同士が重ならないようにジッパーつきの袋に入れて、冷凍庫で保存します。
上記の保存方法なら1ヶ月程度は日持ちするでしょう。
料理に使うときは、自然解凍すると水っぽくなるので、凍ったまま調理するようにしてください。
おすすめレシピ:冬野菜をたっぷり使ったサラダ
ブロッコリーとごぼうをたっぷり使った冬野菜サラダ。
ごぼうサラダはよく見かけますが、そこにブロッコリーが加わると見た目が華やかになりますね。
味はもちろんですが、ビタミン・食物繊維が豊富で栄養満点!!
どんな料理にも合いそうなので、作り方を覚えておけば、あと1品欲しいときに便利です。
9.キャベツ

キャベツは主に、「春キャベツ」「夏キャベツ」「冬キャベツ」の3種類に分かれます。11月〜3月頃に旬を迎えるのが「冬キャベツ」です。
冬キャベツは春キャベツに比べると巻きがしっかりとしており、葉が厚くて固いのが特徴。生のまま食べるよりも、ポトフやロールキャベツのような煮物に使うのがおすすめです。
キャベツに含まれる栄養素
キャベツには主に、以下のような栄養素が含まれています。
・食物繊維
・ビタミンB6
・ビタミンC
・葉酸
キャベツは「食物繊維」が豊富な野菜です。
食物繊維には、体内にある糖分や脂質などを吸着し、体外に排出するはたらきがあります。腸を刺激して便通も良くしてくれるので、肥満の予防に最適です。
また、ビタミンB類の一種である「ビタミンB6」が豊富なのもキャベツの特徴。ビタミンB6は、タンパク質からエネルギーを作り出す際に必要になる栄養素です。
キャベツはダイエットだけではなく、筋トレにも役立つ冬野菜だといえるでしょう。
美味しいキャベツの見分け方
美味しいキャベツを見分けたいときは、以下の3つのポイントをチェックしましょう。
・ズッシリとした重みがある
・巻きが固くハリ・ツヤがある
・外葉が濃い緑色をしている
カットされているキャベツの場合は、切り口が白くてみずみずしく、黒ずんでいないものを選んでください。
キャベツの保存方法
キャベツを丸ごと保存する場合は、ひと手間加える必要があります。
まず、キャベツの芯を包丁でくり抜き、代わりに水で濡らしたキッチンペーパーを丸めて詰め込みます。
キャベツは中心から水分が抜けていくので、上記のようなひと手間を加えることで、乾燥を防げますよ。
その後、全体を新聞紙で包んで袋に入れて、野菜室で保存しましょう。
カットされているキャベツを保存する場合は、切り口を濡らしたキッチンペーパーで覆います。その後袋に入れて、野菜室で保存しましょう。
冷蔵で保存する場合は、日持ちする期間は7日〜10日程度です。
一度細かく切ってしまったキャベツは日持ちしないので、冷凍庫で保存するようにしてください。
おすすめレシピ:キャベツ焼売
キャベツの旨味を存分に楽しめる焼売です。
焼売の皮を使用しておらず、中身も鶏肉なので、ダイエット中の方にも最適!
材料費が安いのも魅力的ですね。
見た目が可愛いのでお弁当に入れても◎の万能料理です!
10.菜の花

菜の花は春の風物詩の一つですが、食材としての旬は1月〜3月頃です。
甘くてほろ苦い味わいなので好みは分かれますが、おひたしや和え物にすると風味が生かされて絶品ですよ。
菜の花に含まれる栄養素
菜の花には主に、以下のような栄養素が含まれています。
・ビタミンC
・葉酸
・カルシウム
・鉄分
中でも「ビタミンC」含有量は野菜の中でもトップクラス。
肌の調子を整えたい方や免疫力を高めたい方は、ぜひ食事に取り入れてみてください。
美味しい菜の花の見分け方
美味しい菜の花を見分けたいときは、以下の3つのポイントをチェックしましょう。
・葉や茎がピンとはっていてみずみずしい
・葉や茎の緑色が鮮やか
・つぼみが固く閉じていて密集している
上記の3つを満たしている菜の花なら、シャキっとした食感を楽しめます。鮮度が落ちた菜の花は苦味が増すので、苦手に感じる方は多いかもしれません。
菜の花の保存方法
菜の花は冷蔵保存だと3日程度しか日持ちしません。なるべく冷凍保存するようにしましょう。
生のままでも冷保存できますが、味をキープしたいなら、下ゆでしてから冷凍する方法がおすすめ。
まず、塩を入れて沸かした湯で菜の花をゆでてから、水にさらします。キッチンペーパーで水気を拭き取り、ラップで包んでからジッパーつきの袋に入れて、冷凍庫で保存しましょう。
この保存方法なら3週間程度は日持ちします。
おすすめレシピ:菜の花のデリ風サラダ
生ハムの塩味がアクセントになった、菜の花のサラダです。
味はもちろんですが、見た目もおしゃれで美味しそう!!
食卓に並べれば一気に華やかな雰囲気になりますね。
冬の家庭菜園におすすめの野菜3選&栽培方法!
「家庭菜園で冬に野菜を育てたい」と考えている方に向けて、おすすめの野菜を3つ紹介します。
1.プランターでも育てられる小カブ
2.種まきからはじめるホウレンソウ
3.部屋でも育てられるスプラウト類
自分で育てた野菜なら、美味しさもひとしおです。
家庭菜園に興味がある方は、ぜひ挑戦してみてください。
1.プランターでも育てられる小カブ

小カブは直径5㎝〜6㎝程度なので、プランターでも育てられます。カブは丈夫で育てやすく、初めて野菜を育てる方にもおすすめですよ。
9月〜11月頃に種まきをして、本葉が1枚の頃・2枚〜3枚の頃・5枚〜6枚の頃に間引きをします。最終的な間隔は10㎝程度にしましょう。
40日~50日程度で収穫できるようになるので、追加で肥料を与える必要はありません。
2.種まきからはじめるホウレンソウ

種をまいてから1ヶ月ほどで収穫できるのがホウレンソウです。11月頃を目安に種をまきます。
ホウレンソウは酸性の土ではうまく育たないので、種まきの前に石灰をまいて中和しておきましょう。
本葉が1枚のとき・草丈が7㎝程度のときに間引きを行います。間引きのタイミングで追加の肥料を与えてください。
草丈が20㎝〜25㎝程度に成長したら収穫します。
3.部屋でも育てられるスプラウト類

屋外ではなく室内で育てられるのがスプラウト類です。カイワレ大根やラディッシュ、アルファルファなどがおすすめです。
まず、平らな容器に湿らせたキッチンペーパーを敷き、種を均等にまきます。カバーをかけて日が当たらない場所に置き、1日に1回霧吹きで水を与えましょう。
室温は20℃程度に保つようにしてください。
指定の大きさにまで成長したら収穫です。スプラウト類専用の栽培用キットも販売されているので、ぜひチェックしてみてください。
栄養たっぷりの冬野菜を使ったレシピで食事を楽しもう!

代表的な冬野菜とおすすめのレシピを紹介しました。
ビタミン類や食物繊維、カリウムなど、健康維持に役立つ栄養素がぎゅっと詰まった冬野菜。生のままでも、炒め物や煮物に使っても美味しいものばかりです。
寒さが厳しい冬は風邪やインフルエンザが流行るので、体調を崩しやすい季節でもあります。栄養価が高い冬野菜を毎日の食事に取り入れて、病気に負けない丈夫な体をつくっておきましょう。
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