ウサギの飼い方は?特徴・種類・性格・寿命・かかりやすい病気についても徹底解説の画像01

「ウサギを家族に迎え入れたい」と考えている方も多いのではないでしょうか。
本記事では、ウサギの飼い方や特徴、種類や性格について解説します。気になる寿命やかかりやすい病気も紹介するので、ウサギに興味がある方は、ぜひ最後まで目を通してみてください。



ウサギってどんな動物?

ウサギとは、ウサギ目ウサギ科に属する動物の総称です。
ここではペットとして親しまれてきたウサギの歴史と、日本に生息する野生のウサギについて解説します。

ペットとして親しまれてきたウサギの歴史

ペットとして親しまれている現在のウサギの祖先は、ヨーロッパに生息している「アナウサギ」。16世紀頃、馬車に乗っている貴婦人たちに可愛がられたことがきっかけで、ペットとして浸透していったといわれています。
日本では、食用や毛皮をとるための家畜として飼育されることが多かったので、ペットとして親しまれるようになったのは第二次世界大戦以降です。

日本に生息する野生のウサギ

ウサギは非常に繁殖力が強いので、野生の個体は世界中に分布しています。日本に生息している野生のウサギは、「ニホンウサギ」「エゾユキウサギ」「エゾナキウサギ」「アマミノクロウサギ」の4種類です。

ウサギの生態・特徴9つ

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ウサギの主な生態・特徴を9つ紹介します。

1.草食動物である
2.夜行性ではなく薄明薄暮性である
3.長い耳をもつ
4.ひげに感覚がある
5.鼻が利く
6.ジャンプ力がある
7.しつけがしやすい
8.体臭・鳴き声が少ない
9.感情表現が豊か

それぞれを詳しく見ていきましょう。

1.草食動物である

ウサギは草食動物です。野生のウサギは、マメ科やイネ科の植物の葉っぱを好んで食べます。
しかし、鳥の死骸やセミなどの昆虫を食べる場合もあるといわれているので、「草食に近い雑食」と考えてもよいでしょう。

2.夜行性ではなく薄明薄暮性(はくめいはくぼせい)である

ウサギは夜行性ではなく、「薄明薄暮性(はくめいはくぼせい)」です。明け方・夕方に活動し、日中や夜間に休息をとります。
ウサギが明け方や夕方に活動するのは、天敵から身を守るためだといわれています。夜行性・昼行性の生き物が動きづらい、薄暗い時間帯に活動すれば、天敵に捕まるリスクを減らせるからです。
自然界では襲われる側になることが多い生き物なので、日中や夜間も熟睡はせず、寝たり起きたりを繰り返します。飼育下では、飼い主さんの生活リズムに適応する子も多いようです。

3.長い耳をもつ

ウサギのトレードマークといえば、長い耳ですよね。ウサギの耳には、主に以下の2つの役割があります。

・周囲の音を敏感に察知する
・体温調節をする

自然界には、ウサギを捕食する肉食動物が沢山います。生き抜くためには、危険をいち早く察知しなければなりません。
長くて大きな耳が集音器のような役割を果たしているので、耳はウサギにとって重要な器官だといえるでしょう。「ウサギは3km先の音まで聞き取れる」ともいわれていますよ。
また、ウサギは人間と違って汗をかきません。その代わりに、血管が集まっている耳に風を当てて体温調節を行います。
ウサギが走るときに耳をピンと立てているのは、体温の上昇を防ぐためです。
このように、ウサギの長い耳は、生命に関わる大切な役割を担っています。

4.ひげに感覚がある

ウサギのひげには感覚があり、周囲との距離感をつかむために利用しています。
特に暗くて視力に頼れない場所では、ひげの感覚が重要です。ウサギのひげを切ったり抜いたりするのは、絶対にやめてください。
ヒゲを切ってしまうと、周囲を把握しづらくなり、身動きがとれなくなってしまいます。もし思いがけずヒゲが切れてしまったら、数週間程度で元に戻るので、再生するのを待ちましょう。

5.鼻が利く

ウサギは、嗅覚が発達している生き物です。野生下では、においを嗅いで水や食料の場所を把握したり、天敵の存在を察知したりします。
ウサギの鼻がひくひく動いているのは、周囲の情報を得ようとしている証拠です。

6.ジャンプ力がある

ウサギはジャンプ力がある生き物です。飼育下のウサギでも、50㎝~60㎝程度は軽々とジャンプできます。
活発な子だと、1m近くジャンプすることもあるでしょう。
野生のウサギは天敵から身を守るために、早く走れるように進化しました。その過程で習得した走り方が、地面を強く蹴って跳びながら走る方法です。
ペットとして飼われるようになってからも、その習性が残っています。

7.しつけがしやすい

ウサギは学習能力が高いので、犬や猫と同じようにしつけができます。餌の時間や味、トイレの場所も覚えてくれる子が多いでしょう。
また、言葉もある程度聞き分けられるといわれており、飼い主に名前を呼ばれたら反応する子がほとんどです。

8.体臭・鳴き声が少ない

ウサギは鳴き声で感情を表現しますが、声帯がないので、大きな声は出せません。また、独特な体臭もないので、ペットを初めて飼う方でも飼育に挑戦しやすいでしょう。
ただし、おしっこにはアンモニア臭があります。縄張り意識が強くマーキングの習性もあるので、しっかりとトイレのしつけを行ってください。
ペット可の物件であれば、マンションやアパートでも飼いやすい動物だといえるでしょう。

9.感情表現が豊か

ウサギはさまざまな方法で感情を表現します。代表的な行動と意味を以下の表にまとめたので、参考にしてください。

動作 意味
足を踏み鳴らす(足ダン) 警戒している・要求している
歯をかちかち鳴らす・歯ぎしり 嬉しい・体調が悪い
尻尾を動かす 興奮している
プゥプゥと鳴く 嬉しい・楽しい
プスプス・ピーピーと鳴く リラックスしている
ブーブーと鳴く 不満がある
キーっと叫ぶ 怖い・痛い

特に、足を踏み鳴らす「足ダン」という行動は、よく見られます。「かまってほしい」「おやつがほしい」などと何かを要求している可能性があるので、しっかりと気持ちを読み取ってあげましょう。
代表的な感情表現を理解していれば、次に何をしてあげれば良いのかが分かるようになります。ウサギとの信頼関係が築きやすくなりますよ。

ペットとして人気のウサギ7種類と値段相場

ウサギは品種改良が度々行われ、現在では、150種類以上のウサギが存在するといわれています。種類が多いと「どんなウサギを家族に迎え入れよう…」と迷ってしまいますよね。
本記事では、ペットとしての人気が高い7種類のウサギを紹介します。

1.ミックス
2.ネザーランドドワーフ
3.ホーランドロップ
4.ジャージーウーリー
5.ミニレッキス
6.アメリカンファジーロップ
7.ドワーフホト

それぞれの種類の値段相場も取り上げるので、ぜひ参考にしてください。

1.ミックス

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日本で最も多く流通しているウサギが「ミックス」です。純血種ではなく、さまざまな種類の血が混ざっています。
そのため、性格や外見のバリエーションも豊富。立ち耳の子もいれば垂れ耳の子もいます。
その子だけの個性を楽しみたいという方には、ミックスウサギがおすすめです。
値段はカラーや模様によって変化しますが、5,000円~10,000円程度で販売されています。

2.ネザーランドドワーフ

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小さな耳と丸い顔が特徴の小型ウサギが「ネザーランドドワーフ」です。ピーターラビットのモデルになったことがきっかけで、沢山の人に知られるようになりました。
活発で感情表現が豊かなので、初心者でも飼いやすいのが特徴。野生の血が混ざっているので、臆病な一面もあります。
様子を見ながら少しずつ距離を縮めていきましょう。
ペットショップでは、40,000円~100,000円程度で販売されています。

3.ホーランドロップ

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垂れた耳と少し下膨れた顔が印象的な「ホーランドロップ」。ネザーランドドワーフと並ぶ人気品種です。
ペットとしての飼育が目的で交配された品種なので、人懐っこくて甘えん坊な性格が特徴。ウサギを初めて飼う方でも飼いやすいでしょう。
ペットショップでは、50,000円~110,000円程度で販売されています。

4.ジャージーウーリー

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ネザーランドドワーフと長毛種のウサギを掛け合わせて誕生したのが、「ジャージーウーリー」です。体格はネザーランドドワーフとほぼ変わりませんが、長毛なので優雅な印象を受けます。
被毛は長いだけではなく密度もあるので、しっかりとお手入れしてあげましょう。
性格はおとなしくて控えめで、飼いやすい種類です。ペットショップでは、70,000円~110,000円程度で販売されています。

5.ミニレッキス

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短毛で光沢のある毛並みが特徴の「ミニレッキス」。滑らかな手触りはまるでビロードのようで、1度触ると忘れられません。
人慣れしやすい性格で、「遊んでほしい」と催促してくることもあるほど。
美しい毛並みを維持するために、タンパク質量が16%程度のペレットフードを与えるようにしましょう。
ペットショップでは40,000円程度で販売されていますが、毛並みや毛色によっては高額になる場合もあります。

6.アメリカンファジーロップ

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長毛のホーランドロップから生まれた品種が「アメリカンファジーロップ」です。
ファジー(fuzzy)には「綿毛」という意味があり、名前の通りふわふわの被毛が魅力的。少しつぶれたような顔も愛らしく、人気のあるウサギです。
好奇心旺盛ですが、シャイな一面も持ち合わせています。
ペットショップでの価格相場は40,000円〜70,000円程度です。

7.ドワーフホト

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目の周りに特徴的な黒いアイラインがある種類が「ドワーフホト」です。
黒いアイラインのことを「アイバンド」と呼び、同じ太さで目を囲っているのが理想的だとされています。
ネザーランドドワーフを交配させて生まれたウサギなので、体格はネザーランドドワーフとほぼ同じ。カラーバリエーションはホワイトのみです。
エキゾチックな雰囲気をもっていますが、性格は人懐っこいので飼いやすいといえます。
価格相場は30,000円〜70,000円程度。希少な品種なのでペットショップで取り扱っていない場合が多く、飼ってみたいと考えている方はブリーダーに問い合わせるとよいでしょう。

寂しいと死ぬって本当?ウサギの性格

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ウサギの性格は種類によって異なりますが、温和でフレンドリーな子が多い傾向にあります。人慣れしやすく、怒ったり噛みついたりすることもほとんどないので、ペットを初めて飼う方でも飼いやすい動物だといえるでしょう。
学習能力も高いので、飼い主の呼びかけに反応したり、餌の時間やトイレの場所を覚えたりすることも可能。
ただし、野生では肉食動物に追われる立場だった名残もあり、警戒心が強い一面も持ち合わせています。焦らずゆっくりと距離を縮めていきましょう。
「ウサギは寂しいと死ぬ」といわれる場合がありますが、実際はそんなことはありません。飼い主とずっと一緒にいたい寂しがり屋の子もいますが、1人で過ごすのが好きなマイペースな子もいます。
その子の性格に合わせて接してあげるようにしましょう。

ウサギの飼育に必要なもの

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ウサギの飼育に必要なものを8つ紹介します。

・ケージ
・餌入れ・牧草入れ
・給水器
・トイレ・トイレ砂・ペットシーツ
・かじり木
・ヒーター・ひんやりマット
・巣箱
・ハーネス

他にも必要なものはありますが、ウサギを迎え入れる前に、上記の8つは準備しておくようにしましょう。
それぞれを詳しく解説していきます。

ケージ

ウサギ用として販売されているケージを購入しましょう。
ケージが窮屈だとストレスを感じてしまうので、ウサギの体格に合わせて、ゆとりのあるものを選んであげてください。
汚れても洗いやすい、プラスチック製や金属製のものがおすすめです。
ケージは、エアコンの風・直射日光が当たる場所は避けて、コミュニケーションが取りやすい室内に置くようにしましょう。

餌入れ・牧草入れ

主食(ペレット)を入れる餌入れを用意します。
ウサギが餌入れをひっくり返してしまう場合があるので、ケージに固定できるタイプのものや、重さのある陶器製の餌入れを選ぶのがおすすめです。
また、ウサギはペレットだけではなく牧草も食べるので、餌入れとは別に牧草入れを用意しましょう。直置きタイプや引き出しタイプなど、さまざまな牧草入れが販売されているので、その子に合ったものを選んであげてください。

給水器

いつでも新鮮な水が飲めるように、給水器を用意しましょう。お皿タイプだとウサギがひっくり返してしまう可能性があるので、ケージに取り付けるボトルタイプがおすすめです。

トイレ・トイレ砂・ペットシーツ

ウサギはしつけをすれば同じ場所で排泄するようになるので、ケージ内に置けるサイズのトイレを用意しましょう。背や両脇に枠があるタイプのトイレだと、飛び散りを防げますよ。
また、排泄物の臭いを抑えるために、トイレ砂かペットシーツも準備してください。ウサギ用のペットシーツなら、消臭力・吸収力に優れており、交換も簡単なのでおすすめです。

かじり木

ウサギは、一生歯が伸び続ける「げっ歯類」です。物や牧草をかじって歯を削らないと伸びすぎてしまうので、かじり木を用意してあげましょう。
かじり木があれば、ストレス解消やいたずら防止にもつながります。体に悪影響がない、天然木で作られたものがおすすめです。

ヒーター・ひんやりマット

ウサギは体温調節が苦手な動物です。冬場はウサギ用のヒーター、夏場はひんやりマットを用意して、過ごしやすい温度を保ってあげるようにしましょう。
ヒーター・ひんやりマットを使用するときは、必ず「暖かくない場所」「冷たくない場所」もつくってあげるようにしてください。そうすれば、ウサギが自分で動いてベストなポジションを見つけられます。

巣箱

必須ではありませんが、ウサギが姿を隠せる巣箱を用意してあげるとよいでしょう。
ウサギはもともと巣穴で生活している動物なので、身を隠せる場所があると安心します。

ハーネス

ウサギを外で散歩させる場合は、ハーネスが必要です。家の中では大人しくても、外に出ると急に走り出してしまう子もいます。
ハーネスが抜けてしまわないように、必ず体にフィットするものを選んであげてください。着心地が柔らかいものの方が、ウサギにも嫌がらずに受け入れてくれるでしょう。

ウサギにはどんな餌を与えれば良いの?

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ウサギの主食は牧草(チモシー)です。牧草を噛むことで歯の伸びすぎを防止できるので、いつでも食べられるようにケージ内に常備しておきましょう。
また、牧草だけでは栄養が偏ってしまうので、ウサギ用のペレットも一緒に与えるようにしてください。ペレットの給餌回数は、朝と夕方の2回です。
にんじんやセロリなどの野菜を与えても大丈夫ですが、あくまでおやつなので、与えすぎには注意しましょう。

ウサギの飼い方のポイント5つ

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ウサギの飼い方のポイントを5つ紹介します。

1.水をこまめに交換する
2.ケージ・トイレ掃除を欠かさない
3.月に1回爪切りを行う
4.耳掃除をこまめに行う
5.適度に運動させる

初めてウサギを飼育する方は、まずは5つのポイントを抑えておきましょう。

1.水をこまめに交換する

水を定期的に交換し、いつでも新鮮な水が飲めるようにしておきましょう。
ウサギの餌は乾燥した食物が多いので、こまめな水分補給が必要です。
特にお皿タイプの水入れの場合、時間が経つとホコリや毛が浮いてしまいます。最低でも1日に3回は入れ替えましょう。

2.ケージ・トイレ掃除を欠かさない

ケージやトイレが汚れていたらこまめに掃除して、清潔な環境を保ちましょう。
ウサギは犬や猫と違って、1日の大半をケージで過ごします。不衛生な環境だとストレスが溜まるだけではなく、さまざまな病気の原因にもなりますよ。
特にオスのウサギは縄張り意識が強いので、おしっこをまき散らしてしまう子もいます。しっかりとトイレのしつけを行いましょう。

3.月に1回爪切りを行う

月に1回程度、ウサギの爪を切るようにしましょう。爪が伸びすぎていると、カーペットなどに引っかけやすくなり、怪我の原因になります。
また、伸びた爪を放置していると、爪の中まで血管が通ってしまい、短く切るのが難しくなってしまう可能性も。
定期的に爪切りをして、動きやすい長さを維持するようにしてください。
ウサギが暴れて爪切りが難しい場合は、動物病院やウサギ専門店にお願いする方法がおすすめです。

4.耳掃除をこまめに行う

垂れ耳のウサギは自分で耳の手入れができないので、耳掃除をしてあげるようにしましょう。立ち耳のウサギなら、毛づくろいをして耳を清潔に保てるので、耳掃除は不要です。
お手入れは、イヤークリーナーを浸したコットンで優しくふき取る方法が一般的。ウサギの耳は繊細なので、イヤークリーナーを直接入れたり、綿棒を使ったりするのは避けてください。
耳垢が気になるときは、強引に取ろうとせず、動物病院で耳掃除をしてもらうようにしましょう。

5.適度に運動させる

運動不足はストレスの原因になります。1日中ケージに閉じ込めておくのではなく、適度に運動させてあげるようにしましょう。
ケージから出す時間は、30分~2時間程度が目安です。運動が好きな子もいれば、じっとしているのが好きな子もいるので、その子の性格に合わせて時間を調整してください。

ウサギの寿命とかかりやすい病気

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ウサギの寿命は種類にもよりますが、7年〜8年ほどだといわれています。
しかし、ギネス記録によると、世界で最も長生きしたウサギの年齢は18歳。栄養管理・健康管理をしっかりと行えば、長い期間を共に過ごせる動物だといえるでしょう。
ウサギがかかりやすい病気には、以下のようなものがあります。

1.胃腸うっ滞
2.不正咬合
3.足裏の皮膚炎(ソアホック)

ウサギの健康と長生きのために、日頃から気を付けてあげるようにしましょう。それぞれを詳しく解説していきます。

1.胃腸うっ滞

消化器官の動きが停滞している状態を「胃腸うっ滞」と呼びます。

・食欲不振
・元気がない
・便が出ない
・うずくまって動かない

上記のような症状が見られたら、早めに動物病院を受診してください。
食物繊維が多い牧草を与えたり、適度に運動させたりしていると、胃腸うっ滞の発症を予防できますよ。

2.不正咬合

歯のかみ合わせがおかしくなってしまう症状を「不正咬合」と呼びます。不正咬合の主な原因は、以下の3つです。

・与える牧草の量が少ない
・ケージなどをかじりすぎている
・遺伝的要因

不正咬合になると、うまく口を動かせなくなったり、食欲がなくなったりするので、早めに動物病院を受診しましょう。
動物病院では、伸びすぎた歯を歯科用の器具でカットして、適切な長さに調整する処置を行います。

3.足裏の皮膚炎(ソアホック)

ウサギの足裏に起こる皮膚炎が「ソアホック」です。後足にできる場合が多いですが、前足にできることもあります。
発症すると痛みのせいで歩けなくなり、ひどくなると腫瘍化する危険性も。治療には時間がかかり、抗生物質や抗炎症剤の投与が必要です。
普段から、滑りやすいフローリングにはマットやカーペットを敷くなどして、ウサギの足裏に負担をかけないようにしておきましょう。

ウサギを飼う際の注意点

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ウサギを飼う際の注意点を5つ紹介します。

1.誤飲・誤食に注意する
2.シャンプーはしない
3.留守番させるときは室温に気を付ける
4.多頭飼いはおすすめできない
5.外での散歩は必須ではない

怪我や事故を防ぐためにも、注意点をしっかりと把握してから飼育するようにしてください。それぞれを詳しく見ていきましょう。

1.誤飲・誤食に注意する

ウサギには、物をかじる習性があります。部屋の中を散歩させるときは、誤飲・誤食に注意してください。
たとえば、ひもやビニール、小さな雑貨など、飲み込む恐れのあるものは片づけておきましょう。また、電気コードをかじられると火災や感電の原因になるので、カバーをつける・違う部屋にうつすなどの対策が必須です。

2.シャンプーはしない

ウサギは水に濡れるのが苦手な生き物です。シャンプーをしてしまうと、体調不良や皮膚炎を起こしてしまうかもしれません。
体臭が気になっても、お手入れはブラッシングだけにとどめておき、シャンプーをするのは避けてください。
そもそもウサギは自分で毛づくろいをするので、体は清潔に保たれています。どうしても汚れや臭いが気になる場合は、獣医師に相談するようにしましょう。

3.留守番させるときは室温に気を付ける

ウサギは体温調節が苦手なので、留守番をさせるときは室温に気を付けましょう。
ウサギが快適に感じる温度は、20℃〜25℃です。冷房や暖房を使って、適温を保てるようにしてください。
ウサギがやけどや怪我をしてしまう恐れがあるので、扇風機やストーブの使用は避けましょう。

4.多頭飼いはおすすめできない

ウサギは縄張り意識が強い生き物なので、多頭飼いはおすすめできません。
特にオス同士の場合は、大怪我をともなう喧嘩が起こる可能性も。オスの多頭飼いは避けましょう。
複数匹飼う場合は、必ず1匹に1つケージを用意してください。

5.外での散歩は必須ではない

ウサギの外での散歩は必須ではありません。中には、外の環境を怖がってしまう子もいます。
運動不足は室内だけでも解消できるので、無理に連れ出そうとするのはやめましょう。
また、外での散歩には、他の動物との接触や誤飲・誤食・脱走など、さまざまな危険が潜んでいます。怪我や事故が起こらないように、飼い主さんがしっかりと安全対策を行ってください。
外に連れ出す前に、ハーネスやリードに慣れさせておくことも大切です。

ウサギの飼育に適した住環境とは?

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「ウサギの飼育に興味があるけど、自分の家の環境が適しているかどうかが分からない」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
ウサギに適した住環境を以下で端的にまとめたので、ぜひ参考にしてください。

・部屋の中を動き回れるスペースがある
・リビングにケージを置ける場所がある
・鉄道や道路が近くにない
・自然光が部屋に入ってくる

ウサギが運動不足にならないように、ある程度広さのある部屋を選びましょう。また、ウサギは振動や大きな音が苦手なので、交通量が多い住宅街や鉄道沿いの住宅は避けてください。
さらに、日光浴をすると生活にメリハリが生まれるので、自然光が入ってくる部屋がおすすめです。
ウサギが快適に過ごせるように、購入前に飼育環境を整えておきましょう。

インスタグラムからかわいいウサギの画像・動画を紹介!

最後に、インスタグラムの投稿からかわいいウサギの画像・動画を紹介します。

ネザーランドドワーフのエルルちゃん

隠し撮りしようとした飼い主さんですが、さっそくエルルちゃんに気付かれてしまったようです。
可愛い表情でポーズを決めて、まんざらでもない様子!
丸い顔とくりっとした目が最高にかわいいです~!

キュートなウサギ三兄弟

とっても仲良しなマーチくん・レモンくん・シュガーくん。
被毛の色が3人とも違っているので、一緒にいるとカラフルです!
弟のお世話をしているマーチくん。満足げな表情を浮かべています。
マーチくんはなんと10歳を迎えたそうです。これからも元気に過ごしてね〜!

ネザーランドドワーフの心ちゃん華ちゃん

ネザーランドドワーフの心ちゃんと華ちゃん。
2人とも、「モデルさんなのかな?」と思うくらい端正な顔立ちをしています。
お耳もぴょこんとしていて可愛いです~!
もぐもぐとおいしそうに何を食べているのかな?

ネザーランドドワーフのバムちゃん

ネザーランドドワーフのバムちゃん。雷雨の日に足ダンを連発していたそう。
大きな雷の音にびっくりしちゃったのかな?
真っ白できれいな被毛に茶色の模様が映えていて、とってもキュートな男の子です!
一緒に住んでいるわんちゃん・ヤメピくんとも仲が良さそうですね〜!

ホーランドロップのきなこちゃん

体調が優れない飼い主さんをそばで見守るきなこちゃん。
こんなに可愛く寄り添ってくれたら、疲れも一気に吹き飛びますね。
垂れ耳と眠そうな表情がたまりません。これからも飼い主さんを癒してあげてね。

ホーランドロップのささみくん

まだ生まれてから2ヶ月ちょっとの子ウサギ、ささみくんです〜!
ちょこんと垂れた耳とあどけない表情が最高にかわいいです!
飼い主さんとは、運命的な出会いを果たしたそう。
これからどんな子に成長していくのか楽しみですね。

チャーミングなウサギと一緒に暮らしてみよう!

ウサギの飼い方は?特徴・種類・性格・寿命・かかりやすい病気についても徹底解説の画像17

愛らしい見た目と人懐っこい性格で、ペットとして人気を集めているウサギ。
体臭・鳴き声が少なくしつけもできるので、マンションやアパートでも飼いやすい生き物だといえるでしょう。
感情表現も豊かなので、愛情を注いで大切に育てれば、飼い主さんとの間に深い絆が生まれるはず。
ウサギに興味を持っている方は、本記事の内容を参考にしつつ、飼育を検討してみてはいかがでしょうか。

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