「オキシ漬け」とは、酸素系漂白剤「オキシクリーン」を溶かしたお湯に靴をつけ置きする洗濯方法のこと。ゴシゴシとブラシでこする手間を最小限に抑えながら、繊維の奥に入り込んだ泥汚れや、染み付いた汗の嫌なニオイまでスッキリ落とせると話題です。

今回は、実際に「無印良品」と「アシックス」のスニーカー2足をオキシ漬けして検証しました。その結果をもとに、頑固な汚れが多い子供の上履きや、臭いが気になる安全靴・作業靴にも応用できる「失敗しない靴の洗い方」を解説します。


オキシクリーンが靴洗いに効果的な理由!泥汚れや臭いも撃退

オキシクリーンで靴洗い!上履きも安全靴も「ほったらかし」で真っ白にするオキシ漬け手順の画像01

なぜ、オキシクリーンは靴洗いに適しているのでしょうか。その理由は、オキシクリーンが持つ「酸素の泡」と「アルカリ性」の洗浄力にあります。

靴の汚れの主な原因は、泥、土埃、そして足の裏から出る大量の汗(皮脂汚れ)です。これらは通常の水洗いだけでは落ちにくいものですが、オキシ漬けをすることで以下のような効果が期待できます。

酵素の力で泥汚れと汗の臭いを強力分解

オキシクリーンはお湯に溶かすと大量の酸素の泡が発生します。この泡が繊維の隙間に入り込み、こびりついた泥汚れを浮かせて剥がし取ります。

さらに、弱アルカリ性の成分が、酸性の汚れである「皮脂」や「汗」を中和・分解。これが、安全靴や運動靴特有の「ツンとした臭い」を消臭するのに非常に効果的です。ブラシが届かないつま先部分の汚れまで、つけ置くだけでアプローチできるのが最大のメリットです。

上履きから安全靴まで!丸洗いできる靴の種類

オキシクリーンは強力な洗剤ですが、すべての靴に使えるわけではありません。オキシ漬けに適している靴と、そうでない靴を事前にチェックしておきましょう。

  • 【オキシ漬けできる靴】
    綿、麻、合成繊維(ポリエステル・ナイロン等)で作られた靴。
    例:上履き、キャンバス地のスニーカー、メッシュ素材のランニングシューズ、布製の安全靴・作業靴など。
  • 【オキシ漬けできない靴】
    革(本革・合皮)、ウール、シルク素材の靴。
    金属製の装飾やファスナーがついている靴(変色の恐れあり)。

特に安全靴の場合、素材が「合成皮革」か「メッシュ(化学繊維)」かで対応が分かれます。タグや箱の表示を確認し、水洗い可能であることを確認してから作業に進んでください。

【写真解説】失敗しない靴のオキシ漬け手順

オキシクリーンで靴洗い!上履きも安全靴も「ほったらかし」で真っ白にするオキシ漬け手順の画像02

実際にオキシクリーンを使って、汚れたスニーカーを洗っていきます。成功の鍵は、ズバリ「お湯の温度」と「つけ置き時間」です。以下の手順通りに進めれば、誰でも簡単に効果を引き出せます。

準備するもの:40~60度のお湯が最大のポイント

まずは必要な道具を揃えましょう。オキシクリーンは冷たい水では効果を発揮しません。洗剤の成分が最も活性化する「40度~60度」のお湯を用意するのが最大のポイントです。

【用意するもの】

  • オキシクリーン:付属スプーン1杯(または約28g)
  • お湯(40~60度):約4リットル(靴がしっかり浸かる量)
  • バケツ:靴が入る大きさのもの(洗面ボウルや厚手のビニール袋でも代用可)
  • ゴム手袋:手荒れ防止のため着用推奨
  • ブラシ:仕上げ洗い用(使い古しの歯ブラシ等でOK)

基本の洗い方:つけ置き時間と洗剤の適量

準備ができたら、実際に「オキシ漬け」を行っていきます。手順は以下の4ステップです。

STEP1:予洗いで泥を落とす

いきなりオキシ液につけるのはNGです。靴底についた泥や砂利、ホコリなどの固形物は、シャワーで洗い流しておきましょう。泥が大量に残っていると洗浄効果が下がってしまいます。
※安全靴の中敷き(インソール)や靴紐が外せる場合は、外して別にしておきます。

STEP2:オキシ液を作る

バケツにオキシクリーン(スプーン1杯)を入れ、40~60度のお湯を少しずつ注ぎます。シャワーのお湯を勢いよく当てたり、泡立て器を使ったりして、粉が完全に溶けるまでよく混ぜて泡立ててください。
粉の溶け残りは洗浄力低下の原因になるので注意しましょう。

STEP3:20分~6時間つけ置きする

作ったオキシ液に靴を沈めます。このとき、靴はお湯に浮きやすいため、全体が液に浸かるように工夫が必要です。

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上の写真のように、洗面器にお湯や洗剤ボトルを入れて重しをすると、靴が浮き上がらずしっかり浸かります。さらに、バケツに蓋(またはラップ)をするとお湯の温度が下がりにくくなり、洗浄効果が持続します。

つけ置き時間は最低20分、汚れがひどい場合は最大6時間までが目安です。今回は2時間ほど放置しました。

STEP4:ブラシでこすり洗い&すすぎ

つけ置きが終わったら靴を取り出します。

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残ったオキシ液は茶色く濁り、汚れがごっそり落ちているのが分かります。仕上げにブラシで軽くこすり洗いをし、洗剤成分が残らないよう流水でしっかりすすぎます。
その後、洗濯機で脱水(靴用ネット推奨)を行い、風通しの良い日陰で乾かせば完了です。

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こちらが洗浄後の写真です。薄汚れていた白いスニーカーが、見違えるほど明るくなりました!

安全靴や子供靴を洗う時のポイントと注意点

基本的な手順は同じですが、「安全靴」や「子供靴」にはそれぞれの特徴に合わせた洗い方のコツがあります。素材を傷めず、かつ汚れや臭いを根こそぎ落とすためのポイントを押さえておきましょう。

安全靴・作業靴:中敷き(インソール)と金属部品の扱い

長時間履き続ける安全靴の強烈な臭い。その主な発生源は、汗をたっぷり吸い込んだ「中敷き(インソール)」です。

  • 中敷きは外して洗う:
    中敷きが外せるタイプの安全靴なら、必ず本体から取り外して別々にオキシ漬けしてください。中敷き単体の方が洗剤液が浸透しやすく、消臭効果が劇的にアップします。
  • 金属部品に注意:
    つま先に「鋼鉄製の先芯」が入っている場合や、ハトメ(紐を通す穴)が金属製の場合は注意が必要です。長時間のつけ置きはサビの原因になることがあるため、つけ置き時間は30分~1時間程度に留め、すすぎ後は速やかに水分を拭き取って乾燥させてください。
    ※樹脂製の先芯(プロテクティブスニーカー等)であれば、サビの心配はありません。
  • 接着剤の剥がれ防止:
    多くのアシックス等の安全靴は、ソールが接着剤で貼り付けられています。60度を超える熱湯を使うと接着剤が弱まり、ソールが剥がれる原因になります。お湯の温度は40度~50度を守りましょう。

子供靴・上履き:頑固な黒ずみを落とすコツ

子供の上履きや運動靴にありがちな、つま先のゴム部分の黒ずみや、繊維の奥に入り込んだ泥汚れ。これらが通常のオキシ漬けでも落ちない場合は、「オキシペースト」での集中ケアがおすすめです。

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オキシクリーンを少量のお湯で溶き、ペースト状にしたものを汚れがひどい部分に直接塗りつけます。そのまま1時間ほど放置してからブラシでこすると、上の写真のように汚れが浮き上がり、驚くほど白くなります。

また、子供靴はサイズが小さいため、バケツではなく「ジップロック(厚手の密閉袋)」を使ったオキシ漬けも便利です。袋にお湯と靴を入れて空気を抜き、お湯が冷めにくい状態で放置できるため、少量のオキシクリーンで効率よく洗えます。

色落ちや黄ばみを防ぐ!オキシ漬けのNG例

オキシクリーンは万能に見えますが、強力な洗浄力ゆえに、使い方を誤ると靴をダメにしてしまうリスクもあります。大切な靴を洗う前に、絶対に避けるべきNG例を確認しておきましょう。

革・合皮・金属装飾がついた靴は使用不可

オキシクリーン(弱アルカリ性)によるつけ置きは、タンパク質を分解する作用や、加水分解(水分による劣化)を早める性質があります。以下の素材には使用しないでください。

  • 本革(レザー):
    革の油脂分が抜け、縮み、硬化、変色の原因になります。
  • 合成皮革(フェイクレザー):
    安全靴やスニーカーの一部によく使われていますが、お湯とアルカリ成分によって表面がボロボロに剥がれる恐れがあります。
  • 金属パーツ(ファスナー・ボタン):
    オキシ漬けによって金属が変色したり、サビが発生して布地に色が移ったりする可能性があります。

「洗えるか不安」な場合は、オキシ液をつけた綿棒で靴の目立たない部分をこすり、変色しないかテストしてから行うことをおすすめします。

すすぎ残しが原因?乾いた後の「黄ばみ」防止テクニック

「白いスニーカーを洗って乾かしたら、黄色いシミが浮き出てきた…」
これはオキシ漬けで最も多い失敗例です。原因は、繊維の奥に残った「アルカリ性の洗剤成分」が、紫外線と反応して変色する「アルカリ焼け」という現象です。

この黄ばみを防ぐには、以下の2点を徹底してください。

  • 徹底的にすすぐ:
    ヌルヌル感がなくなるまで、流水で念入りにすすぎます。お湯を使うと洗剤が抜けやすくなります。
  • 「酸」で中和する(裏ワザ):
    すすぎの最後に、バケツの水に「クエン酸」または「お酢」を小さじ1杯程度混ぜ、その中に靴をサッとくぐらせます。アルカリ性が中和され、乾いた後の黄ばみを強力に防げます。
  • 陰干しをする:
    直射日光は変色の原因になります。必ず風通しの良い日陰で乾燥させてください。

オキシクリーンで靴を洗えば家事の時短&消臭効果も抜群

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今回は、白い布製スニーカーを使ってオキシクリーンの実力を検証しましたが、その効果は安全靴や子供の上履きでも同様に発揮されます。

オキシ漬けの最大のメリットは、何と言っても「ゴシゴシ洗う手間」が省けること。バケツにお湯と洗剤を入れて放置するだけで、泥汚れから嫌な臭いまで一気にリセットできるのは、忙しい毎日において強力な時短テクニックになります。

これまで「靴洗いは面倒くさい…」と後回しにしていた方も、ぜひこの機会にオキシ漬けを試してみてください。真っ白で清潔な靴を履いて出かける気持ちよさは格別ですよ!

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