
ここでは、そんな洗濯パンについて、必要性や、サイズや種類について解説。そして、かさ上げをして、掃除しやすい環境に整える提案をしていきます。
扱いやすい洗濯パンへの交換費用や掃除方法も解説するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
- 洗濯パン(防水パン)って必要?マンションは?戸建ては?
- 洗濯パンのサイズや種類とは?~止水栓の位置に注意~
- 洗濯パンをかさ上げタイプに交換したい!交換費用は?
- 洗濯パンの掃除方法~トラップの掃除をお忘れなく~
- 洗濯パンをかさ上げしてお掃除楽ちん♪
洗濯パンには、いくつかサイズと種類があるよ。
おすすめはかさ上げ(枠なし)タイプ!
洗濯パンのお掃除ポイントを押さえて、水回りを快適に♪
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洗濯パン(防水パン)って必要?マンションは?戸建ては?

洗濯パン(防水パン)とは、床と洗濯機の間に設置される、プラスチック製の保護板のこと。
洗濯機の排水と床の排水口をつなぐ受け皿の役目をしています。
これにより、万一洗濯機が水漏れしたときに、漏水や床の腐食から守ってくれるのです。
洗濯パンは掃除がしづらい…本当に必要なの?
洗濯パンはあると安心できる設備ですが、唯一の難点は掃除がしづらいこと。
種類によっては、床の排水口が洗濯機の下に隠れてしまうため、そのままでは掃除できない場合もあります。
また、洗濯機周辺の狭い空間にもほこりが溜まりやすく、洗った洗濯物をうっかり落とすと、ほこりまみれになってしまうことも。
だからと言って、洗濯パンを避けるのはもったいない!
記事の後半で洗濯パンの掃除を楽にする方法を紹介しますので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
▼洗濯パンは賃貸住宅やマンションでは必須
「洗濯機の水漏れなんてたいしたことないでしょ」と思っているあなた!
賃貸住宅やマンションなどの集合住宅では、水漏れ・漏水は大きな被害になるので、洗濯パンは欠かせません。
特に、2階以上に住んでいる場合、漏水して下の階に影響があれば、その責任も負わなければなりません。
階下への被害は、火災保険(個人賠償責任保険)の対象になるので実費請求は免れても、相手方に多大な迷惑をかけるため、ご近所トラブルに発展する可能性があります。
また、マンションでは管理業者による定期検査や掃除などもあるので、洗濯パンをかさ上げしておくと、なにかと便利です。
この「かさ上げ」については、次の章で説明しますね。
▼洗濯パンは戸建てなら必要に応じて
美観上の問題で、戸建てだと洗濯パンを置かないケースも増えてきています。 確かに戸建ての場合、臭いなどの不都合がなければ、なくても構わないかもしれません。
ただ、洗濯機を床に直置きしていると、漏水や結露によって床にカビが生える可能性があります。
「湿気やカビは気になるけど、洗濯パンを設置するのは費用面で無理!」という場合には、妥協案として洗濯機を底上げできる「洗濯機置き台」を使う方法も。
洗濯機置き台にはキャスター付きのものやサイズを調節できるものもありますので、気になる方はホームセンターや通販などで探してみてはいかがでしょうか。
洗濯パンのサイズや種類とは?~止水栓の位置に注意~

洗濯パンには規格サイズや種類がいくつかあります。
まず、洗濯パンの規格サイズ(外寸)は、次の3つが標準とされています。
①幅640mm × 奥行640mm
②幅740mm × 奥行640mm
③幅800mm × 奥行640mm
①の正方形型は、もっとも多く普及している洗濯パンです。
マンションに引っ越すときなど、洗濯機置場の有無は確認しますが、洗濯パンのサイズまで見ている人は意外と少ないのではないでしょうか。
最近の洗濯機は多機能な反面、大型化している傾向にあります。
特に、人気のドラム式洗濯機の場合、限られた機種でなければ①の正方形型には入りません。
・引っ越しで新たに洗濯機を購入する
・ドラム式に買い替える
などの時には、洗濯機の幅や奥行をメーカーの仕様で確認しましょう。
多くに場合、「内寸○○○mm以上の洗濯パンに入る」などと記載されていますよ。
洗濯パンのおすすめは掃除がしやすい「かさ上げ」タイプ
洗濯パンの種類(形状)については、以下の3タイプがあります。
洗濯パンの種類 | イメージ | 特徴 |
---|---|---|
フラットタイプ | ![]() |
・古くからある洗濯パン ・どんな洗濯機でも置きやすい ・掃除がしにくい |
かさ上げ(枠あり) | ![]() |
・最近の主流 ・四隅が高く、内側に空間がある ・フラットタイプより掃除がしやすい |
かさ上げ(枠なし) | ![]() |
・最近の主流 ・四隅が高い&枠がない分、洗濯パンと洗濯機の間の空間が大きい ・もっとも掃除がしやすい |
最近の洗濯パンは、かさ上げタイプが主流になっています。
フラットタイプは凹凸がないため、洗濯機の形状を問わず置きやすいのがメリット。
しかし、洗濯機との間に隙間が空かないので、十分な掃除がしにくいと言えます。
かさ上げ(枠あり)タイプは、洗濯パンの中央に空間ができるので、フラットタイプよりかは掃除がしやすい構造です。
ただし、排水口が洗濯機の下にある場合、洗濯機を移動しなければ排水口の掃除まで行うのは難しいでしょう。
かさ上げ(枠なし)タイプは、これらの難点を解消した、もっとも掃除がしやすい形状です。
洗濯機との間の空間が大きいので、手や道具を入れやすく、排水口の掃除も可能です。
▼洗濯パンのかさ上げタイプは、止水栓の位置に注意

掃除がしやすいかさ上げタイプですが、交換前には止水栓の位置を必ず確認してください。
洗濯パンのかさ上げで洗濯機の位置が高くなると、止水栓と当たってしまうことがあります。
この場合、止水栓も高くする必要があるため、その交換費用も余計に掛かるのでご注意を。
次の章では、気になる洗濯パンの交換費用について説明します!
洗濯パンをかさ上げタイプに交換したい!交換費用は?

「洗濯パンはかさ上げタイプが使いやすそう」
「交換したいけれど費用はどのくらいかかるのかな?」
こんな疑問に答えるべく、洗濯パンの価格・工事などを含めた交換費用の目安を調べました。
項目 | 詳細 | 費用目安 |
---|---|---|
洗濯パン | かさ上げ(枠なし) | 5,000~15,000円 |
排水トラップ | 洗濯機ホースと排水口をつなぐ部品 | 2,000~3,000円 |
工事費 | 交換費用・配管移動など | 20,000~25,000円 |
諸経費 | 廃材処理・その他 | 5,000~10,000円 |
合計 | 32,000~53,000円 |
洗濯パンの交換費用は業者ごとに異なり、洗濯パンの種類やサイズなどによっても変わってきます。
また、この他にも
・止水栓を高くする(止水栓交換)
・工事のためにドラム式洗濯機を移動する
などの場合、別途費用が掛かります。
それらを総合的に考えると、交換費用の目安は4万円~6万円ほどみておくとよいでしょう。
洗濯パンにかさ上げ用のイージースタンドを設置する方法もある
ここまで読んで、
「洗濯パンの交換ってけっこう費用がかかるな」
「賃貸だから自由に工事できない…」
という人もいるでしょう。
そんなときは、かさ上げ用のイージースタンド(台座)を洗濯パンの四隅に設置するのも一つの手です。
こちらの場合、購入費用は1,500円~8,000円程度で済みます。
なかには洗濯機の振動音を低減させる商品もあり、付属の接着テープで簡単に設置できますよ。
ただし、ご自身で作業をするときは
・耐荷重と止水栓の位置などを必ず確認
・洗濯機の電源やアースを抜く
・重たいドラム式洗濯機の取り扱い
などにはくれぐれもご注意を!
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洗濯パンのかさ上げをすると、洗濯機周りの掃除がしやすくなります。
ここでもっとも大切なのが「トラップ部分」の掃除です。
排水口や排水トラップの掃除を怠ると、髪の毛などが詰まって水が逆流したり、悪臭が発生したりする原因に。最低でも年に一度は必ず掃除するようにしましょう。
洗濯パンのトラップ部分の掃除のコツ
①排水口から洗濯機のホースや排水トラップなどのパーツをすべて外す
②トラップに溜まったゴミや髪の毛を歯ブラシなどで取り除く
③浴室用洗剤または重曹で汚れやぬめりを落とす
④トラップのパーツを元に戻し、最後に水を加えてから洗濯機のホースをつなぐ
排水トラップは製品の種類にもよりますが、多くの場合
・フタ(目皿)
・防臭パイプ
・オワン(コップのような部品)
などのパーツに分かれます。
あとでまた組み立てられるよう、分解の際には手順を覚えておきましょう。
ここに溜まったゴミは歯ブラシなどで物理的に取り除き、汚れは重曹(水垢などがひどい場合には浴室用洗剤)で落とします。
掃除が終わってトラップのパーツを戻したら、コップ1杯分の水を加えてから洗濯機のホースをつなげましょう。
この水を加えることで、排水管から悪臭が上がってくるのを防いでくれますよ。
トラップより先の排水管が汚れている場合には、ぬるま湯でとかした重曹(詰まっているときはパイプクリーナー)で洗浄してから、トラップを戻しましょう。
洗濯パンの掃除が面倒ならカバーを付けるという方法も
洗濯機を使うと衣類から糸くずや毛玉などが出るため、洗濯パンの溝にはホコリなどが溜まりやすくなります。 こまめな掃除でホコリを取り除くとよいですが、「洗濯パンの掃除までそんなに手が回らないよ」という人には、洗濯パンにカバーを付けるのがおすすめ!
・洗濯パンのサイズが大きくて、排水口付近のスペースが大きく空いている
・洗濯機のホースが長くて目立ってしまう
こんな場合は市販の排水口カバー・ラックを設置すると、排水口やホースを保護しつつ、上に洗剤などを収納することもできます。
またDIYが得意な人なら、洗濯パンと洗濯機の隙間を全て覆うカバーを作るのも◎!
隙間を全て覆うカバーなら、表面を簡単にササッとひと拭きできますし、外からホコリが落ちるのも防げますよ。
洗濯パンをかさ上げしてお掃除楽ちん♪

洗濯パンのサイズや種類、交換費用からお掃除方法まで紹介してきましたが、いかがでしたか?
洗濯パンはかさ上げ(枠なし)タイプだと掃除しやすいのでおすすめです。
ただ、賃貸の場合、洗濯パンの交換はなかなか難しいので、ご紹介したかさ上げイージースタンドなどを上手に活用してみてくださいね。
そして、次の引っ越しの際には洗濯パンのサイズや種類にも着目して、物件を選びましょう。
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これらに興味のある方は、ぜひ覗いてみてくださいね。
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