- ローコスト住宅とは?なぜ安いのか理由を徹底解説!
- 知っておきたいローコスト住宅のメリットとデメリット
- ローコスト住宅を建てるにはハウスメーカー・工務店・設計事務所のどこに依頼すればいい?
- ローコスト住宅を安く建築するポイント
- ローコスト住宅の実例・ブログ・口コミから学ぶ、購入時に注意するポイントをご紹介!
- 家を建てるときに大切なことは、優先順位をつけること

ローコスト住宅とは?なぜ安いのか理由を徹底解説!

ローコスト住宅とは、通常の注文住宅に比べて安価に建築できる住宅のことです。ローコスト住宅は「限られた予算内でどうにか戸建を建てたい!」と言ったニーズにぴったりな商品と言えるでしょう。
ローコスト住宅と通常住宅の違いは?坪単価を比較してみよう
家を建てよう!と思った方なら、一度は耳にする「坪単価」という言葉。そもそも、坪単価とは何なのでしょうか。坪単価とは、建物の本体価格を延床面積(建物の合計床面積)で割った数値のことです。1坪はおよそ3.3㎡なので、不動産図面を見る際の参考にしてくださいね!
建物の本体価格 ÷延床面積(建物の合計床面積)=坪単価
通常の住宅を建築する坪単価は、50~60万ぐらいですが、それに比べてローコスト住宅の坪単価は30~50万と費用が抑えることができます。坪単価30万だとしたら、ローコスト住宅は実際にいくらで建てられるのでしょうか。坪単価30万と80万で家を建てた場合の、建物の価格を表にしてみましたので、参考にしてみてくださいね!
坪単価30万で計算
坪数 | 坪単価30万円 |
---|---|
20坪 | 600万円 |
25坪 | 750万円 |
30坪 | 900万円 |
35坪 | 1050万円 |
40坪 | 1200万円 |
45坪 | 1350万円 |
坪単価60万で計算
坪数 | 坪単価60万円 |
---|---|
20坪 | 1200万円 |
25坪 | 1500万円 |
30坪 | 1800万円 |
35坪 | 2100万円 |
40坪 | 2400万円 |
45坪 | 2700万円 |
テレビCM等で流れているローコスト住宅の宣伝で聞く、「500万台で建つ家」「1000万以下で建つ家」を建てるためには、広さと坪単価が限られることがお分かりになると思います。
ローコスト住宅が安くできるからくりはコレ!!
いくら安く家が建てられると言っても、変な理由で無理やり安く建築するのは嫌ですよね。ローコスト住宅と通常の住宅は、何が違うのでしょうか。
ローコスト住宅が安い理由は、大きくわけて4つあります。
① 材料費がローコスト
② 人件費がローコスト
③ 広告費がローコスト
④ 設備・仕様・建具がローコスト
ローコスト住宅とは、人気のある間取りを取り入れた何通りかのプランから選ぶ、規格住宅であることがほとんどです。
最初から規格が決まっていることで、さまざまなコストを抑えることができ、結果ローコストで住宅の建築が実現するのです。
具体的にそれぞれの項目について見てみましょう。
①の材料費、材料や設備を大量に仕入れることによって費用を削減しています。間取りを規格化し、購入する資材の種類も限定して、コストを下げています。また、材料となる木材は現場で加工せず、あらかじめプレカット工場に発注し部品化して一括発注することで原価を低減しているケースが多いようです。
②の人件費に関してですが、規格の決まった材料をあらかじめ工場でプレカットし現場での組みたてを省力化し大工さんの人件費を削減しています。また、自社で販売網を持たず販売については不動産会社にまかせて販売にかかる人件費コストを削減している会社も多いです。
③の広告費については、大々的な広告を打たず、テレビCMをするにしてもローカル放送のみにすることなどで費用の削減を行っています。
④の設備・仕様・建具は少しイメージしにくいかもしれませんが、部屋数を少なくすることでドアの数を減らしたり、照明やコンセントの数を減らしたりと、細かいコストカットをたくさん行っていきます。
ローコスト住宅を取り扱う会社は、ローコストに家を建築するためノウハウをたくさん持っています。そのノウハウを積み重ねることで、通常の住宅よりも安く家を建てることができるのです。
ローコスト住宅は平屋が人気?2階建ての方が建築コストは割安!
ローコスト住宅を建てようとしたときに、どういった間取りが思い浮かびますか?平屋タイプも人気ですが、実は2階建ての方が建築コストは割安ですよ!
建築費用面でみると、平屋より総2階建て(1階の上に同じ面積の2階部分があるシンプルな2階建て)の方が安く済みます。平屋と比べると2階建ての方が、狭い土地面積で済みますし、屋根の面積が狭いので費用が抑えられるのです。
ただし、外観に凹凸のある2階建てにしてしまうと、外壁費用がかかってしまので注意が必要です。
ローコスト住宅の間取りの中で平屋が人気なのは、高低差がほとんどないため家事やしやすく、お子様やお年寄りも生活しやすいといった理由があるようです。生活環境と費用面の両方を見て、最終的な間取りを決めましょう。
知っておきたいローコスト住宅のメリットとデメリット
ローコスト住宅には、どういったメリットとデメリットがあるのでしょうか。
ローコスト住宅の最大のメリットは?
ローコスト住宅の最大のメリットは、名前の通り建築費用が安く済むことです。
「戸建に住みたいけど、費用が限られている」
「戸建を建てたいけれど、転勤の可能性がゼロではない」
「子供も巣立ち、夫婦二人だけのこじんまりした家に住みたい」
生活するには、住宅以外にもお金がかかります。住宅費用はできるだけ抑えたい方にローコスト住宅はピッタリなのです。
またローコスト住宅は規格住宅なので、注文住宅に比べると建築にかかる時間が短くなります。時間に余裕のない方にもローコスト住宅はオススメです。
ローコスト住宅のデメリット
ローコスト住宅には、大きくわけて4つのデメリットがあります。
①プランが限られている
②耐久性・耐震性・遮音性が優れているとはいえない
③規格外の建具を選びすぎると値段が高くなる
④キッチン・バス・トイレの標準グレードが低い
⑤大手メーカーと比べて保証面で劣る
①プランが限られている
ローコスト住宅とは、間取りや建具を何通りかのプランから選び組み合わせて作る、規格住宅の場合がほとんどです。ある程度のプランが決まっているので、自由に間取りや建具を決めたい人には不便に感じるでしょう。
②耐久性・耐震性・遮音性が優れているとはいえない
ローコスト住宅と真逆の意味を持つ高性能住宅に比べると、ローコスト住宅は②のように耐久性・耐震性・遮音性が優れているとは言えません。ただし、もちろん建築基準法に則って設計・建築はされますので、もちろん法律として適正な基準は満たしている住宅にはなっています。
③規格外の建具を選びすぎると値段が高くなる
規格住宅とは、決まった物を大量に発注することで費用を安くしています。規格外のものを選びすぎると、費用が高くなってしまうので気をつけましょう。
④キッチン・バス・トイレの標準グレードが低い
ローコスト住宅は、費用を抑えるためにキッチン・バス・トイレの標準グレードが低いことがあります。しかしローコスト住宅を取扱う会社には、住宅関連メーカー系列のものもあるので、水周りにこだわりたい方はそのような施工会社を検討してみてはいかがでしょうか。
④大手メーカーと比べて保証面で劣る
保証に関しては大手ハウスメーカは45年、60年保証が一般的ですが、ローコスト住宅の場合は保証期間が数年と短いケースもあります。契約時に保証期間を確認しておおくと安心です。
また、建築中に業者が倒産してしまい建物が完成しないトラブルにあわない為に住宅完成保証機構などに加入している会社かなど確認したほうが良いでしょう。過去には、着手金を支払った後にローコスト住宅のメーカーが破産してしまったという事例もあります。
ローコスト住宅が向いてるのはこんな人!
ローコスト住宅のメリットとデメリットをご紹介させていただきました。それを踏まえて、どういった方がローコスト住宅に向いているのでしょうか。
ローコスト住宅はコストを減らすために、シンプルな外観や間取りを採用しています。
「住宅にあまりお金をかけず、シンプルに過ごしたい」
「建具などのレベルはある程度妥協できる」
そういった方は、ローコスト住宅を是非検討してみてください!
またローコスト住宅には、床暖房が設置されているものや、国が定めた「長期優良住宅の認定」を受けた住宅もあります。物件を決める際のポイントの一つになるのではないでしょうか。
ローコスト住宅を建てるにはハウスメーカー・工務店・設計事務所のどこに依頼すればいい?
「さて、色々調べてはみたけれど、どの会社がいいのだろうか…」と悩んだら、依頼先が大きく3つに分けられるので、それぞれご紹介致します!
ローコスト住宅ランキングでも人気なハウスメーカー
インターネットで、ローコスト住宅ランキングなどでも人気があるのがハウスメーカーです。ハウスメーカーは、会社規模の大きさから一定の品質と安心感があるのが人気の理由です。実際にモデルハウスで実物をみることができるので、気軽に足を運ぶことができます。
コストパフォーマンスが良い工務店
工務店は、ハウスメーカーに比べると、コストパフォーマンスが良いと言えます。ハウスメーカーに比べると規模が小さく地域密着型である工務店は、広告費や管理費が抑えられることができ、結果コストが安く家を建築できるのです。また一人の担当者が、最初から最後まで担当することが多いため、信頼関係が築きやすいのも嬉しいポイントです。
ローコスト住宅で自由設計が可能な設計事務所
「ローコスト住宅でこだわりのデザインを自由設計したい!」という方におすすめなのが設計事務所です。ハウスメーカーや工務店のように規格が決まっていないので、ローコスト住宅でも個性的なデザイナーズ住宅を造ることが可能です。こだわりたい部分とそれ以外の部分でメリハリとつけることで、ローコスト住宅でもモダンかつスタイリッシュな住宅を造れるのが、設計事務所なのです。
ローコスト住宅を安く建築するポイント
ローコスト住宅をせっかく作るのですから、できるだけ費用をおさえて作りたいですよね。グレードを落としてコストダウンする方法もありますが、補助金や間取りに気を配ることで費用を抑えることもできます。
住宅購入費用を抑えるためには、どうしたら良いかを解説します。
購入の際に利用できる補助金や税制をチェック!
一定の要件にあてはまる住宅と購入し、住宅ローンを組んだ場合「住宅ローン控除」が利用できます。住宅ローン控除とは、年度末の住宅ローン残高によって所得税の減税が受けられる制度です。所得税から控除しきれない場合は、住民税からも控除されるため節税効果が高い制度です。
地域によって様々な補助金がある場合もあります。若い世代の転出や定住化促進の補助金、エコ関係の補助金など、さまざまなタイプの補助金があります。是非チェックしてみましょう!
間取りをシンプルにして部屋数を減らす
ローコスト住宅で費用を抑えるためには、凹凸のないシンプルな間取りが一番です。凹凸を作ると壁が長くなったり、角の処理代がかかったりと、何かと費用がかさむものです。さらに一階と二階の壁位置を揃えた間取りにすると、もっと安くすみますよ!
水周りを集中した場所に作る
水周りを集中した場所に作ると、配管が短くなるので費用が安くなります。一階と二階で水周りの位置を近くすると、より費用が抑えることができます。配管を短くするだけでなく、配管設置の人件費も抑えることができるので、より安く家を建てたい方は意識しておきたいところです。
凝りたい部分とそれ以外のメリハリが大事!
できるだけ費用を抑えられたら嬉しいですが、大切なのはこだわりたい部分とそれ以外のメリハリをつけることです。せっかく建てるマイホーム、こだわりたい部分は大切にしましょう。発注する前に、ハウスメーカーや工務店、設計事務所の担当者にしっかりとこだわりを伝えていれば、コストを抑えながら実現する方法を一緒に考えてくれるはずです。
ローコスト住宅の実例・ブログ・口コミから学ぶ、購入時に注意するポイントをご紹介!
ローコスト住宅の購入を検討しはじめたら、トラブルを避けるためにインターネットなどで実際に購入した人のブログや実例をチェックして参考にしてみる方法もあります。
建築価格の計算方法を確認
建築価格の計算方法は、各会社によって異なるので注意が必要です。
① 坪単価×延床面積=建築価格
② 坪単価×施工床面積=建築価格
建築価格の計算方法には、この2パターンがあります。計算で使用する面積が、「延床面積」か「施工床面積」かによって、建築価格が変わってくるのがお分かり頂けるでしょうか。「延床面積」は家の床面積の合計ですが、「施工床面積」は床面積にプラスしてベランダや玄関ポーチも含まれます。
自分が凝りたい分野が得意な会社を選ぼう
ローコスト住宅を建てる会社は色々ありますが、会社によって得意分野が違います。自由設計が得意な会社や、水周りの設備が得意の会社など様々です。自分が凝りたい部分が得意な会社をリサーチしておくことは、とても大切です。
各メーカーの内覧会に行って、仕様を目で確認しよう。WEB内覧会という方法も!
各メーカーの仕様や住み心地を調べるには、実際にそのメーカーで建てた人が住んでいる家を内覧しにいく方法があります。内覧会はあらかじめ決められた日程で行われることが多く、メーカーの営業と一緒に入居者の自宅へ訪問します。その場で入居者の感想を聞くことができるでしょう。また実際に内覧に行く時間の余裕がない方は、実際に住んでいる住宅の様子や間取りをインターネット上で公開している、WEB内覧会を見てみる方法もあります。
メンテナンスやアフターフォローを確認しよう
新築住宅を販売する会社には、法律により10年間の瑕疵担保責任(売主が売る時に気付かなかった欠陥があった場合、売主が責任を負うこと)が義務づけられています。それぞれの会社独自に、別途アフターフォローや定期点検が設けられているので事前に調べてみると良いでしょう。
家を建てるときに大切なことは、優先順位をつけること
ローコスト住宅についての疑問は、無事解決しましたか?安い理由を知っておくと、安心して選択肢に入れることができますよね。
家を建てる時は、自分がどういった家に住みたいのか具体的にイメージをすることが大切です。こだわりたい部分の優先順位をつけ、メリハリのあるお金の使い方を目指しましょう!
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