【2023年5月】家の売却相場はいくら?戸建て・マンションの調査方法をご紹介!

この記事では、家の売却相場の調べ方や戸建て・マンション別の売却相場、今後の予測を分かりやすく解説します。



家の売却相場を調べる方法

【2023年5月】家の売却相場はいくら?戸建て・マンションの調査方法をご紹介!

家の売却相場の調べ方としては、主に次の4つがあります。

  • ・購入時の価格と築年数で算出
  • ・現在売りに出されている物件から相場を知る
  • ・売却実績から相場を知る
  • ・一括査定のサービスを利用する
 

ただし、相場はあくまで目安です。実際の家の売却額は家の個別の事情で異なってくるため、確実な売却額を知りたいなら不動産会社に問い合わせて査定を受けることをおすすめします。

購入時の価格と築年数で算出

家は、築年数が経過するごとに経年劣化により資産価値が低下していくものです。そのため、築年数と購入時の価格が分かれば、ある程度相場を計算できます。

マンション・戸建てで分けて相場を見ていきましょう。

戸建ての場合

まずは、戸建ての売却相場を築年数ごとに一覧で見ていきます。なお、下落率は首都圏で売却した場合の相場を元に、「{(対象の価格÷下落前の価格)-1}×100」で算出しています。

築年数 下落率 購入時の価格
2,000万円 3,000万円 4,000万円 5,000万円
~5年 0% 2,000万円 3,000万円 4,000万円 5,000万円
~10年 3.3% 1,934万円 2,900万円 3,867万円 4,834万円
~15年 8.5% 1,830万円 2,744万円 3,659万円 4,574万円
~20年 20.7% 1,586万円 2,379万円 3,172万円 3,965万円
~25年 22.3% 1,554万円 2,331万円 3,109万円 3,886万円
~30年 29.0% 1,420万円 2,130万円 2,840万円 3,550万円
31年~ 51.7% 965万円 1,448万円 1,931万円 2,413万円

参照:レインズ|首都圏中古マンション・中古戸建住宅 地域別・築年帯別成約状況【2022年01~03月】

上記のように、築年数が経過するごとに価値が大きく下がっていくのが分かります。築年15年を超えると急激に価格が下がり、30年を超えると半分以下になってしまうのです。

ただし、上記の計算では築年数5年未満を下落率0%(価値が変わらない)としていますが、実際には新築でなくなった瞬間から大きく価値が下がるといわれています。そのため、築年数5年未満でも中古であればある程度価値が下がっている点は、注意しましょう。

また、実際の家の売却額は家の状態や地域によっても大きく異なるため、あくまで参考程度にして正確な売却額は査定して確認することが大切です。

マンションの場合

戸建て同様に、首都圏で売却する場合のマンションの築年数ごとの相場を見ていきましょう。

築年数 下落率 購入時の価格
2,000万円 3,000万円 4,000万円 5,000万円
~5年 0% 2,000万円 3,000万円 4,000万円 5,000万円
~10年 6.0% 1,879万円 2,819万円 3,759万円 4,699万円
~15年 12.1% 1,757万円 2,636万円 3,515万円 4,394万円
~20年 23.6% 1,529万円 2,291万円 3,056万円 3,820万円
~25年 33.8% 1,328万円 1,986万円 2,648万円 3,309万円
~30年 53.1% 939万円 1,408万円 1,878万円 2,347万円
31年~ 68.1% 637万円 956万円 1,274万円 1,593万円

参照:レインズ|首都圏中古マンション・中古戸建住宅 地域別・築年帯別成約状況【2022年01~03月】

マンションの方が、戸建てよりも築年数の影響が大きいことが分かります。

 

現在売りに出されている物件から相場を知る

売却価格は、近隣の類似物件の売却価格からおおよその額を算出できます。不動産ポータルサイトなどから、築年数・エリア・面積などが似ている物件の売却価格情報を集めることで、自分の家の売却額も推測できるでしょう。

ただし、売り出し中の物件の価格は売却できた価格とは異なります。実際の売却額はそこから大きく下がる可能性もあるので、注意が必要です。とはいえ、購入希望者もポータルサイトなどから物件情報を収集するので、売り手と同じ目線で相場を把握できることで、売却価格を決める際の役に立つでしょう。

売却実績から相場を知る

実際の売却実績から相場を把握することも可能です。過去の成約事例は、次の2つのサイトで調べられます。

 

土地総合情報システムとは、国土交通省が運営する不動産取引価格や地価などを確認できるサイトです。検索したい不動産や地域で絞り込んで、類似の物件を検索して相場を確認するとよいでしょう。

また、レインズマーケットインフォメーションとは、不動産会社が利用するレインズを一般向けにしたものです。レインズは全国の不動産取引情報が登録されていますが、不動産会社しか閲覧できません。

それを幅広く閲覧できるようにしたのが、レインズマーケットインフォメーションなのです。レインズマーケットインフォメーションでは、地域や間取りなどさまざまな条件で実際の不動産取引を検索できるので、類似の物件を検索してみるとよいでしょう。

ただし、両サイトとも細かな住所では検索できないので、検索範囲を広く複数の不動産取引情報を収集することが大切です。また、実際の売却価格は、買主の値引き交渉や売主の事情など個別の事情も反映されているケースが多いので、その点も考慮するようにしましょう。

一括査定のサービスを利用する

一括査定サービスとは、複数の不動産会社の査定結果を一度で取得できるサービスのことをいいます。インターネットで築年数などの簡単な情報を入力すれば、提携する不動産会社から査定結果が送られてくるのが一般的です。

一括査定サービスであれば、自分の不動産の査定額を複数の不動産会社に提示してもらえます。不動産会社ごとに査定額は異なりますが、おおよそ似通った価格になるのでそこが相場といえるでしょう。

一括査定では、机上査定を受けられます。机上査定とは、限られたデータだけで査定額を算出する簡易的な査定です。とはいえ、不動産会社の査定はプロがおおむね3ヵ月ほどで売れる金額を提示してくれるので、自分が調べた相場と照らし合わせることで相場観を掴みやすくなるでしょう。

なお、一括査定サービスを検討しているなら、ニフティ不動産の「SUUMO無料一括査定」がおすすめです。地元密着型の不動産会社や大手不動産会社など、幅広い不動産会社の査定額を取得できるので、より高値での売却も期待できるでしょう。ただし、一括査定で行われる机上査定はデータのみの査定であり、個別の事情は反映されません。そのため実際の売却額と大きく異なる場合もあるので、注意しましょう。

机上査定で気になる不動産会社を見つけたら、直接不動産会社の担当者に不動産を見てもらい査定する「訪問査定」を受けることをおすすめします。

【戸建て】築年数別の売却相場

【2023年5月】家の売却相場はいくら?戸建て・マンションの調査方法をご紹介!

ここでは、戸建ての築年数別の売却相場を詳しく解説していきます。東京・埼玉・千葉・神奈川の戸建て売却相場と下落率は次の通りです。

【2023年5月】家の売却相場はいくら?戸建て・マンションの調査方法をご紹介!
 
~築5年 ~築10年 ~築15年 ~築20年 ~築25年 ~築30年 築30年~
東京都 価格(万円) 6,204 6,259 5,486 5,303 5,710 5,675 3,840
前年同期比(%) 3.4 16.4 6.2 1.9 8.7 30.6 1.2
埼玉県 価格(万円) 4,041 3,789 3,082 2,839 2,749 2,264 1,617
前年同期比(%) 20.8 16.3 2.7 6.7 19.5 14.6 9.2
千葉県 価格(万円) 3,960 3,528 3,302 2,666 2,497 2,370 1,494
前年同期比(%) 10.6 8.9 13.9 -1.5 0.3 7.3 4.0
神奈川県 価格(万円) 4,900 4,648 4,455 3,944 3,672 3,422 3,009
前年同期比(%) 13.5 10.8 5.3 14.5 -0.1 8.8 -7.7
首都圏 価格(万円) 5,012 4,845 4,584 3,975 3,895 3,559 2,419
前年同期比(%) 8.3 12.3 7.8 4.0 5.5 21.5 -4.3

参照:レインズ|首都圏中古マンション・中古戸建住宅 地域別・築年帯別成約状況【2022年01~03月】

首都圏の中でも東京は売却相場が平均よりも高く、それ以外の地域での売却価格の差はそれほど大きくありません。築年数の違いで若干の上下はありますが、築年数の経過ごとに売却額は下がっていきます。

売却を検討する場合は、築年数を考慮してタイミングを計ることが大切です。

【マンション】築年数別の売却相場

【2023年5月】家の売却相場はいくら?戸建て・マンションの調査方法をご紹介!

次は、マンションの築年数売却別相場を見ていきましょう。

【2023年5月】家の売却相場はいくら?戸建て・マンションの調査方法をご紹介!
 
~築5年 ~築10年 ~築15年 ~築20年 ~築25年 ~築30年 築30年~
東京都 価格(万円) 7,822 7,495 7,304 6,160 5,700 4,357 2,964
前年同期比(%) 10.7 15.0 22.1 8.6 14.6 22.7 4.0
埼玉県 価格(万円) 4,729 4,676 4,071 3,738 2,925 2,467 1,302
前年同期比(%) 5.8 12.7 17.3 10.3 4.2 20.7 5.5
千葉県 価格(万円) 4,897 4,654 3,873 3,726 3,117 1,945 1,180
前年同期比(%) 5.7 15.8 14.9 10.6 22.6 3.3 0.0
神奈川県 価格(万円) 6,041 5,326 4,971 4,509 3,804 2,900 1,783
前年同期比(%) 11.5 8.9 8.7 8.0 9.7 20.6 4.8
首都圏 価格(万円) 6,968 6,548 6,123 5,323 4,612 3,271 2,220
前年同期比(%) 12.7 13.7 21.7 8.3 15.1 21.1 5.5

参照:レインズ|首都圏中古マンション・中古戸建住宅 地域別・築年帯別成約状況【2022年01~03月】

マンションの売却相場も東京が首都圏平均を大きく上回り、高値での売却となっています。

今後の売却相場の推移予測

【2023年5月】家の売却相場はいくら?戸建て・マンションの調査方法をご紹介!

国土交通省の不動産価格指数によると、戸建て・マンション共に売却額は上昇傾向にあります。2022年頃までほぼ横ばいだった戸建て住宅も、2020年以降上昇傾向を見せています。

特に、マンションは2013年以降上昇の幅が大きく、2010年に比較し約89%上昇と高い水準となっているのです。不動産価格の高騰の要因として、次のようなことが挙げられます。

  • ・建築価格の高騰
  • ・日銀の金融緩和政策
  • ・東京オリンピック
 

原油価格の高騰による物流コストの上昇や木材価格の高騰などから、住宅価格が上昇しそれに伴い不動産価格も上昇しています。

不動産市場に影響を及ぼすと懸念されていた新型コロナウイスの影響は一次的なものに留まりました。

反対に、リモートワークの普及などから住まいを見直す動きが見られたことにより需要が増加。供給量はそれに追いつかない状態が続いたため、不動産価格高騰の一つの要因となったと考えられているのです。

2023年以降の不動産価格の推移について

不動産価格は上昇傾向がありますが、2023年以降の不動産価格はどうなる見込みでしょうか。今後の不動産価格に影響する要因として、次のようなことが挙げられます。

  • ・ウッドショック(上昇要因)
  • ・ロシアとウクライナの情勢(上昇要因)
  • ・大阪万博(上昇要因)
  • ・新型コロナウイルスによる住まいの見直し(上昇要因)
  • ・住宅ローン金利の上昇(下降要因)
  • ・住宅ローン控除の変更(下降要因)
 

引き続き木材価格の高騰やロシア・ウクライナ情勢による原材料価格の高騰は、不動産価格の上昇の要因となる可能性があるでしょう。また、2025年の大阪万博による人口増加も不動産需要を高める要因となりえます。

2022年12月に日銀の利上げが公表されたことにより、住宅ローンの金利にも影響が出る恐れがあります。全期間固定金利で代表的なフラット35はすでに上昇傾向を見せており、今後変動金利にまで影響が出る可能性も低くはありせん。

住宅ローン控除は制度が変更され、控除による節税がそれまでよりできなくなりました。金利の上昇や節税できないデメリットから住宅購入離れにつながる恐れもあるでしょう。

2023年以降不動産価格が急激に下降する可能性は低く横ばいか緩やかな上昇が見込まれています。しかし、下降要因も存在するのでいつ下落に転じるかは予測がつかないものです。

売却を検討しているのであれば、相場の高い今のうちに行動に移してみることをおすすめします。

まとめ

不動産の売却相場について、相場の調べ方や築年数ごとの相場・不動産価格の推移と今後についてお伝えしました。

不動産を売却するうえでは、事前にどれくらいの価格で売れるのかを把握しておくことが大切です。今回紹介した築年数ごとの下落率や取引価格調査、一括査定などを活用して、相場観を知るとよいでしょう。

現在は高騰傾向にある不動産価格ですが、今後もその状態が続くかは不透明です。売却を検討しているなら、価格の高い今のうちに売却を進めることをおすすめします。

家の売却なら、まずは一括査定サイトで価格を調べることからスタートしましょう。ニフティ不動産の「SUUMOの無料一括査定」なら、地元不動産会社から大手まで幅広い不動産会社の査定結果が簡単に比較できるので相場の把握や高値で売れる不動産会社選びの役に立ちます。

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