手取り20万円・一人暮らしで家賃7万～8万はきつい？適正な家賃は？【体験談あり】

ここでは、

・手取り20万円の額面月収について
・手取り20万円の適正な家賃相場
・手取り20万円の生活費シミュレーション
・手取り20万円で家賃・生活費を抑える方法
・手取り20万円でできることQ＆A

などを解説し、手取り20万円でも快適に一人暮らしする方法を紹介します。

• 手取り20万円の額面月収は約26万円
• 手取り20万円の家賃相場は6万～7万円
• 手取り20万円の生活費シミュレーション
• 手取り20万円・家賃を抑える方法
• 手取り20万円・生活費を抑える方法
• 【Q&A】手取り20万円でできること
• 手取り20万円の家賃相場はいくら？アンケートまとめ【体験談】
• 手取り20万円の家賃相場に合わせて、快適な暮らしを実現しよう！

手取り20万円の額面月収は約26万円

額面月収とは、基本給に時間外手当（残業代）や通勤手当、資格手当などの各種手当を加えた合計金額を指します。
そして、手取りはその額面月収から社会保険や税金（※）などを控除した金額で、実際に自由に使うことが出来るお金のことを言います。

額面月収の約7割から8割が手取り額の目安であり、手取り20万円だと額面月収は26万円前後になります。

また、手取り20万円の額面年収は約320万～350万円程で、ボーナス等によって変わってきます。
ボーナスは夏季・冬季の2回、ボーナス1回につき基本給のおよそ1〜2カ月分の金額が支給されることが一般的です。
ただし、新卒社員が入社初年度に支給される夏季ボーナスは、勤務歴が短いことからこれよりも少なくなります。産労総合研究所「2024年度 決定初任給調査」によると、大卒の平均額は94,112円、高卒の平均額は75,076円です。

手取り20万円の家賃相場は6万～7万円

一般的に適正な家賃は手取りの1/3程度と言われており、手取りが20万円の場合、家賃は6万～7万円が相場です。

ただし、実際に賃貸で借りることのできる家賃額は、勤務先の信用力や勤続年数などによって異なります。

収入に対して家賃が高すぎると入居審査に通らない可能性も。
入居審査の一般的な基準は家賃の36倍以上の年収とされているよ。

家賃	年収
家賃5万円の物件	年収約180万円
家賃6万円の物件	年収約216万円
家賃7万円の物件	年収約252万円
家賃8万円の物件	年収約288万円

年収が上記の基準を満たしていれば、入居審査は通過できるでしょう。

ここで、家賃額に関する注意点が2つあります。

①家賃には共益費・管理費を含めて計算すること
②家賃の目安にボーナスは加算しないこと

一つ目は、家賃は共益費・管理費を含めてトータルで考えることです。
物件探しをしていると以下のようなものをよく見かけます。

この場合、月々の支出は7.5万円となるため、家賃目安の金額からオーバーしてしまいます。

二つ目は、家賃の目安にボーナスは加算しないということです。
ボーナスの支給は、景気の動向に左右されるため不安定です。ボーナスを当てにして毎月の支出を計算してしまうと、ボーナスが出なかったり、予想より少なかったりした場合に大きな負担となります。

そのため、ボーナスは毎月の支出よりも、臨時にかかる費用のために備えておくのが無難です。
賃貸契約では一般的に2年に一度更新があり、その際1ヵ月～1.5ヵ月分の更新料がかかります。ボーナスはその更新料に充てるために貯金しておくとよいでしょう。

手取り20万円の生活費シミュレーション

ここでは、生活費の観点から手取りと家賃の関係を見ていきましょう。
手取りから家賃を引いた金額で、一人暮らしの生活費シミュレーションを行います。

一人暮らしの生活費シミュレーション

項目	費用
食費	41,750円
水道光熱費	10,118円
家具・家事用品	4,576円
被服費	6,792円
医療費	5,117円
交通費	7,836円
通信費	5,421円
その他	20,202円
合計	101,812円

※総務省統計局「家計調査報告2023年（単身世帯）」の34歳以下を基にニフティ不動産で算出

上記はあくまでモデルケースで、誰にでも当てはまるわけではありません。例えば車を所有すれば保険料や維持費等がかかりますし、旅行が趣味ならそれに必要なお金もかかります。また、一人暮らしでペットを飼っている人もいるでしょう。

だだ、家賃以外の生活費として想定されるのが10.1万円程であれば、手取り20万円でもやっていけそうです。
生活費の面から考えても、手取り20万円で家賃6万～7万円の物件に住むのは十分可能と言えます。
金銭的な余裕をもって月々貯金したいなら、家賃5万円台の物件を選ぶとよいですし、家賃8万円の物件に住みたいなら、家賃補助や社宅制度などを利用できないか調べてみてはいかがでしょう。

手取り20万円・家賃を抑える方法

手取り20万円でも一人暮らしは十分にできますが、同じスペックの物件でも、選び方次第で家賃を抑えることは可能です。
ここでは、手取り20万円で快適に暮らすために、家賃を抑える方法を6つ紹介します。

①家賃相場の安いエリアを選ぶ

東京23区内で家賃相場が安いエリアは、葛飾区や江戸川区、足立区、練馬区などです。
都内に通勤するなら、このような山手線より外側の区や23区外、神奈川県や千葉県、埼玉県などの首都圏近郊を選ぶとよいでしょう。
都心の港区や千代田区などは地価が高いため、同スペックの物件でも家賃が格段に高くなるのでご注意を！

②単線路線で快速や急行が停車しない駅を選ぶ

単線路線の駅は、利用者が少ないことから家賃相場が安いケースが多いです。
同様に、各駅停車駅は快速などが停車する駅に比べて家賃相場が下がる傾向にあります。

③大きな大学がある街で探す

歴史の長い大きな大学のある街は学生向け物件が多く、基本的に家賃相場も安く設定されています。また、スーパーや飲食店など、物件の周辺環境も充実していることが多いので、一般的に住みやすいエリアと言えるでしょう。

④駅から遠い物件を選ぶ

通勤に自転車やバスを活用することで、駅から遠い物件を選ぶのも、家賃を抑える方法の一つです。
古くからある団地周辺は、駅に向かうバスの本数が多く、通勤の負担にならないところも多いです。また、平坦な土地であれば自転車で駅まで移動するのも苦にならないでしょう。

⑤1階の部屋に住む

基本的に、マンションやアパートは2階以上よりも1階の方が家賃が安く設定されています。日当たりや眺望などを重視しないのであれば、1階の部屋に住む方がお得です。

ただし、女性の場合は、防犯面から1階に住むことはあまりおすすめできません。
オートロックや防犯カメラ、防犯シャッター、モニター付きインターホンなどのセキュリティ設備が整った物件はやや割高になってしまいますが、安心して住める物件を選んだ方が無難です。

⑥初期費用を抑える

物件の初期費用は「家賃の〇ヵ月分」というものが多いため、家賃と初期費用はセットで考えておく必要があります。
敷金・礼金や前家賃、日割家賃、仲介手数料、保証会社利用料などは多くの場合、家賃ベースで設定されており、さらに火災保険料や鍵交換代、クリーニング代が加算されて、初期費用は家賃の約4.5倍以上かかるとされています。

これらの初期費用を抑えるためには、もともと家賃の安い物件を選ぶのはもちろん、敷金礼金ゼロの物件やフリーレントの物件、仲介手数料が安い業者、保険料の安い火災保険などをくまなくチェックしましょう。

手取り20万円・生活費を抑える方法

手取り20万円で一人暮らしをするなら、生活費を抑える意識も欠かせません。
ここでは、手取り20万円で快適に暮らすために生活費を抑える方法を6つ紹介します。

電気代を節約する

異常気象と電気代高騰の煽りを受けて、高い電気代に困っている人も多いのではないでしょうか。
電気代を抑えるためには、

・部屋が広すぎない
・天井が高くない
・玄関と部屋の間に扉がある
・窓が二重サッシや複層ガラス

など、冷暖房効率のよい物件を選ぶことが大切です。内見時にそれらの点をぜひチェックしてみてください。
もちろん使わない電気はこまめに消す節電意識も大切です。

プロパンガス（LPガス）より都市ガスの物件を選ぶ

一般的に、プロパンガス（LPガス）は都市ガスよりも2倍ほどガス代が高くなる傾向にあります。ガス代を節約したいなら物件を探す際は、条件に「都市ガス」を入れておくのをお忘れなく！

格安SIMに変更

スマホの利用料は毎月削れない固定費。同じようなデータプランでも、スマートフォンを格安SIMに変えれば、大手キャリアの利用料の半額近くまで減らすことができます。
ただし、エリアや時間帯等によっては通信速度が落ちたり、つながりにくくなったりすることも。格安SIMに変更する際は、あらかじめ自分が住もうと考えているエリアの通信状況や口コミを確認しておくとよいでしょう。

光熱費のプランを変える

電気・ガスなどは契約する会社やプランによって抑えることが可能です。都市ガスの場合、ガスと電気をセットで契約するとお得になることも。電気・ガスの料金比較サイトで複数の会社を見比べて、お得なプランを検討してみてください。

無駄なサブスクを解約

使っていないアプリに月額料金を支払い続けていませんか？昔契約した複数の動画配信サイトやほとんど行っていないジムの費用など、引っ越しを機に無駄な固定費を見直して使わないものを解約しましょう。

食費の予算を決め、飲み会の回数を決める

固定費をチェックしたら、次は変動費へ。変動費でもっとも見直しやすいのは食費です。
買い物へ行くと、ついあれもこれもと買いすぎていませんか？せっかく自炊していても、食材を腐らせてしまったり、無駄なお菓子を買い込んでいたりすれば、出費がかさんでしまいます。これは外食や飲み会についても同じです。
食費の予算や飲み会の回数をあらかじめ決めておき、その範囲で収めるように努力しましょう。最初からきっちり完璧に管理するのは難しいので、予算オーバーした週は次の週でカバーすると考えると◎です。

【Q&A】手取り20万円でできること

Q.世帯収入が手取り20万円でふたり暮らしはできる？

A.手取り20万円で一人暮らしなら十分に生活できるが、ふたり暮らしや家族を養う場合にはやや厳しい。

家族が増えれば生活費は上がります。さらに子どもが生まれると、教育費用などの出費がかかるので、共働きで世帯収入を増やす方がよいでしょう。
仮に共働きであっても、産休や時短勤務など、子どもが小さいうちは働き方に制限を受けることが多いです。
子どもが生まれた後で、一時的に世帯収入が減ることを想定したうえで、生活設計をしていくことが重要です。

Q.手取り20万円で車を所有できる？

A.都内近郊では駐車場代が高いので難しい。地方ならば可能な場合も。

車を所有すると、駐車場代や自動車保険、車検費用、ガソリン代などの管理・維持費がかかります。
貯金やボーナスで車の購入することは可能でも、車の管理・維持費が生活を圧迫します。
特に、都内近郊では駐車場代が高いので、手取り20万円で車を所有するのはあまりおすすめできません。

しかし、車での移動が前提の地方であれば、駐車場代が安いため、手取り20万円でも車の所有が可能なケースはあります。
ただし、そうであっても車の管理・維持費と、タクシーを含む他の交通機関を使った場合とを比べて、実際にどちらが安いか検討することは大切です。

Q.都会よりも田舎の方が手取り20万円でも暮らしやすい？

A.田舎は都会よりも家賃や物価が低いため、節約や貯金には向いている。

ただし、田舎には生活費を抑えられる反面、車が必須になったり、仕事の選択肢が減ったりするというマイナス面もあります。
田舎への移住を検討する場合は、

・公共機関が充実しているか
・希望する職種の求人があるか、または、今の職場でリモートワークが可能か

をチェックしましょう。

手取り20万円の家賃相場はいくら？アンケートまとめ【体験談】

ここまで読んで、「手取り20万円の一人暮らしでも、家賃次第では大丈夫そう」「でも、実際に生活できるか不安だな」と思っている方へ。

ニフティ不動産では、東京23区内に通勤する手取り20万円（額面月収約26万円）の20代にアンケートをとり、今住んで場所の家賃やその物件を選んだ理由、生活費を抑えるためにしている工夫、次に住みたい物件などを伺いました。
手取り20万円で一人暮らしをしている先輩の体験談をぜひ参考にしてみてくださいね。

手取り20万円：家賃6万円台

家賃6万円台では、家賃相場の安いエリアに住みつつ、駅近の便利な物件を選んでいる模様です。また、同棲や結婚を見据えて、次は広い物件に住みたいという意見も。

手取り20万円：家賃7万円台

家賃7万円台では往復3時間の通勤を選んだ人も。遠方の始発駅から座って通勤し、通勤時間を睡眠や朝活に充てるのも一つの方法ですね。

手取り20万円：家賃8万円台

家賃8万円台では、今の物件に満足している人と不満な人が半々という結果に。家賃が高めな分、物件に求める条件も高くなるのも理由の一つかもしれません。

手取り20万円の家賃相場に合わせて、快適な暮らしを実現しよう！

手取り20万円でも家賃が適正な価格なら、十分に一人暮らしできることがお分かりいただけましたか？
先輩たちの体験談をもとに、ぜひ憧れの一人暮らしをスタートさせましょう。

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