この記事では、足場設置から引き渡しまでの工程を5段階に整理し、30坪住宅の標準工期や季節ごとの遅延リスクを解説します。あわせて、工事中の洗濯物や窓の開閉など生活面の注意点、工程写真を活用した手抜き防止の確認方法も紹介します。
業者から提示された工程表を自身で判断できるよう、ぜひ最後までご覧ください。
- 外壁塗装の全工程|着工から完了までの流れ
- 外壁塗装の適正な工期日数と時期の目安
- 外壁塗装中の制約と事前に備えておくこと
- 塗装の着工前に施主が確認すべきこと
- 塗装工事の手抜きを防ぐための確認方法
- 塗装工事が完了してから引き渡しまで|施主が確認すべき項目
- 外壁塗装の工程に関するよくある質問
- 外壁塗装は工程の理解と確認で仕上がりが変わる
外壁塗装の全工程|着工から完了までの流れ
外壁塗装工事は、足場の設置から最終引き渡しまで大きく5段階で進みます。各工程の内容や目安日数、施主として確認すべきポイントを順に解説します。
・STEP1.近隣への挨拶回り
・STEP2.足場設置・養生
・STEP3.高圧洗浄・下地処理
・STEP4.三度塗り・付帯塗装
・STEP5.完了検査・引き渡し
全体の流れを把握しておけば、提示された工程表が妥当かどうか判断しやすくなるでしょう。
STEP1.近隣への挨拶回り
外壁塗装は、高圧洗浄による水しぶきや足場設置時の騒音、塗料の臭いなど近隣にも影響が及ぶ工事です。そのため、挨拶回りは、工事1週間前〜数日前までに済ませましょう。
訪問は、平日の午前中や夕方など在宅しやすく落ち着いて話せる時間帯がおすすめです。
挨拶の対象は、向こう3軒と両隣、裏手を含めた8軒程度が目安で、手土産は500〜1,000円程度の洗剤やタオルなどの消耗品が無難です。
伝える内容は、以下の4点に絞ると相手の負担になりません。
・工事期間
・作業時間帯
・騒音や臭いの可能性
・緊急連絡先
業者任せにせず施主も同行して伺えば、より安心感を持ってもらえます。
STEP2.足場設置・養生
足場の設置と養生は、安全性に関わる重要な工程です。作業目安は2~3日で、主な作業内容は以下のとおりです。
| 1日目 | 建物周辺の障害物の確認・移動 立ち入り禁止区域の設定 駐車場・植栽の養生 敷板・ベース金具の設置 |
|---|---|
| 2日目 | 支柱の設置と垂直調整 水平材の取り付け 足場板の固定 手すり・中桟の設置 |
| 3日目 | 飛散防止シートの取り付け 隣接建物との境界部の保護 設備機器の養生 |
足場設置作業後に安全点検をおこない、塗装工事へ進みます。足場設置中は、大きな音が発生するため、作業時間は9時~17時を目安に近隣へ配慮しながら作業をおこないます。
STEP3.高圧洗浄・下地処理
外壁塗装の前に、高圧洗浄と下地処理をおこないます。所要日数は全体で3〜5日程度です。
高圧洗浄には1~2日ほどかかり、主な作業は以下のとおりです。
・業務用の高圧洗浄機で外壁表面のカビや汚れ、劣化した旧塗膜を除去
・シーリング材周辺の汚れの洗浄
・鉄部のサビや古い塗膜の除去
洗浄後は、24時間以上かけて十分に乾燥させる必要があります。
次に、下地処理をおこないます。下地処理は塗装の品質を大きく左右する重要な工程で、外壁のひび割れや傷を補修するために2~3日程度かかります。
主な作業内容は、次のとおりです。
・ひび割れ補修
・シーリングの打ち替え
・欠損部のパテ埋め処理
・鉄部サビ止め
使用する材料によっては、粉塵や臭いが発生しやすいため、周囲への配慮が欠かせません。また、下地処理の精度は塗膜の寿命に大きく関わります。
下地処理が不十分な場合、どれだけ高性能な塗料を使用しても数年で塗膜が浮き、再度足場を組んでやり直す事態になりかねません。補修箇所に段差や浮きが残っていると早期剥離の原因になるため、塗装前に補修面を目視で確認させてもらうよう依頼してください。
STEP4.三度塗り・付帯塗装
外壁塗装の工程は、下塗り・中塗り・上塗りの三度塗りが基本です。およそ7~10日程度を要します。
工程別の日数や施工内容は、以下のとおりです。
| 三度塗りの工程 | 日数 | 施工内容 |
|---|---|---|
| 下塗り | 2~3日 | ・外壁と塗料の密着性を高める工程 ・素材に応じてシーラー(浸透して接着力を高める液状の下塗り材)やフィラー(外壁の凹凸を埋めて表面を平滑にする厚塗りの下塗り材)を使い分ける |
| 中塗り | 2~3日 | ・塗膜に厚みを持たせ、色味を整える工程 ・下塗り乾燥後(12~24時間後)に、ローラーやスプレーガンを用いて塗装をおこなう |
| 上塗り | 3~4日 | ・色ムラや気泡を均一に整える、仕上がりを決める最終工程 |
なお、雨樋・破風板・軒天などの付帯部は、外壁の中塗りから上塗りの間に塗装するのが一般的です。付帯作業が見積書に含まれていない場合は、別途追加費用が発生することもあるため、契約前に確認しましょう。
塗料の乾燥時間は、以下のように塗料の種類によって異なります。
・水性塗料:約3~6時間
・油性塗料:約6時間
・硬化剤入り油性塗料:約3時間
※気温23℃、湿度65%の場合
乾燥が不十分なまま重ね塗りすると剥がれや膨れの原因になるので、塗料が乾きづらい雨天や高湿度の日は作業を中断するのが適切です。三度塗りは、外壁の耐久性を高めるうえで欠かせない工程です。
通常は中塗りと上塗りに同じ塗料を使用しますが、施工状況を確認しやすくするために色を変えてもらう方法もあります。色を塗り替えることで、どの工程まで進んでいるかが一目でわかり、手抜き防止につながります。
契約前に「工程ごとの写真を日付入りで撮影・共有してほしい」と伝えておくと安心です。
外壁塗装の耐用年数については、別記事で詳しく解説していますので、あわせてお読みください。
▶関連記事
外壁塗装の耐用年数は10~20年が目安?塗料・外壁材の種類ごとの耐用年数まとめ
STEP5.完了検査・引き渡し
足場解体作業、養生除去、現場清掃には、2~3日程度かかります。塗装完了後は、施主立ち会いのもと完了検査を実施します。
施主は足場にはあがれないため、地上から見える範囲を丁寧に確認しましょう。
完了検査では、以下の項目をチェックしてください。
・塗り残しがないか
・色ムラがなくきれいに仕上がっているか
・養生の剥がし忘れがないか
・近隣への塗料飛散がないか
あわせて、室外機や雨樋、ガスメーターの裏側など細部も確認しておくと安心です。不備が見つかった場合の手直し費用は、施工側が負担します。
指摘箇所は写真に残し、書面でも記録を残しておきましょう。工事完了報告書を受け取り、引き渡しとなります。
外壁塗装の適正な工期日数と時期の目安
工期は、建物の規模や施工時期によって変動するため、業者から提示された日数が妥当かどうか、標準的な目安を知っておくと安心です。
以下3つのパターンの工期と時期を把握しておきましょう。
・30坪住宅の標準工期|10〜14日が目安
・春秋|気温・湿度が安定し工期通りに進みやすい
・梅雨|雨天中断が重なりやすい
30坪住宅の標準工期|10〜14日が目安
30坪の戸建て住宅の場合、作業日数が10〜14日、カレンダー上では2〜3週間が目安です。付帯部や屋根塗装を同時に施工する場合は、3〜4日ほど延長されます。
また、L字型やコの字型など建物の形状が複雑な場合や、ひび割れなどで外壁劣化が進んでいるケースでは、工期が延長される可能性があります。見積もり段階で「なぜこの工期なのか」を業者に確認し、各日程の予定工程をしっかり説明してもらいましょう。
塗装工事の費用や期間相場、トラブル事例などは以下の記事で解説しています。
▶関連記事
塗装工事とは?費用・期間相場やトラブル事例、注意点も紹介!
【5日以下の工期は手抜きリスクの可能性がある】
5日以下の短期間での工期を提示された場合、塗装品質の低下のリスクがあります。公共建築の標準仕様書(※)では、各工程間の乾燥・硬化時間は省略できないと規定されており、塗膜が十分に硬化する前に次の塗料を重ねると、密着不足による剥がれや膨れ・ひび割れが発生することがあります。
さらに、雨水が侵入すると、建物構造全体にダメージを与える二次被害につながる可能性もあるため、手抜きリスクの高い短期間の工期は注意が必要です。足場の再設置や再塗装の負担を考えると、最初から適切な工期を確保することが結果的にコスト削減につながります。
見積もり段階で、次の点を確認しておくと安心です。
・下地処理・下塗り・中塗り・上塗りのそれぞれにかかる日数
・各塗膜材の乾燥時間の目安
工程日数の内訳を答えられない業者は、工程管理が曖昧な可能性が高いため、信頼できる業者を見極めましょう。
(※)参照:文部科学省|18章 塗装工事 1節 一般事項
春秋|気温・湿度が安定し工期通りに進みやすい
外壁塗料が安定して乾燥しやすいのは、以下のような環境です。
・気温:15〜25℃
・湿度:70%以下
春(4〜5月)や秋(9〜11月)は、上記の条件を満たす日が多く、塗装工事に理想的な時期といえます。比較的天候が安定しているため、雨天による中断が少なく、工程表通りに工事が進みやすくなります。
一方、夏や冬の時期は注意が必要です。夏場の塗装は、気温が高すぎると塗料が早く乾き、塗りムラが出る場合があります。
また、冬の塗装は、冷気と湿気により塗料が乾きにくく、施工期間が長くなることがあります。工期が延びると、休日施工や人員追加による割増費用が発生するケースもあるため、できるだけ春秋の気温が安定している時期を選びましょう。
外壁塗装の適切な時期やメリット、デメリットについては、以下の記事で確認してください。
▶関連記事
外壁塗装時期(季節・年数)はいつがいい?塗装を長持ちさせるコツも
梅雨|雨天中断が重なりやすい
塗装工事を行う場合、気温5℃未満や湿度85%以上の環境では、中止が原則です。梅雨時期の6〜7月は降雨日が集中するため、工事の中断と再開を繰り返すことで、工事期間が延びてしまうこともあります。
悪天候で作業が中断すると、職人の人件費や足場の延長料金など追加費用が発生するケースも少なくありません。そのため、着工前に以下の項目を確認しておきましょう。
・天候による工期延長時の追加費用の負担先
・延長日数の上限と超過時の対応方針
・梅雨を避けて着工時期を変更できるかどうか
梅雨時期の着工では天候リスクを事前に把握したうえで、進めてください。
外壁塗装中の制約と事前に備えておくこと
工事期間中は養生や塗装の工程によって、窓の開閉・洗濯・エアコン・駐車場など日常のさまざまな場面で制約がかかります。事前に家族全員で共有しておけば、ストレスを抑えられるでしょう。
・約5〜10日間は窓が開けられない
・工事期間中は洗濯物を外干しできない
・エアコンの使用制限がかかるか確認する
・車の移動が必要になる場合がある
順番に見ていきましょう。
1. 約5〜10日間は窓が開けられない
養生から上塗りが完了するまでの約5~10日間は、基本的に窓を開けることができません。これは、高圧洗浄による水浸し防止、塗料の飛散防止、有害物質吸入を防ぐためです。
養生作業では、幅広のビニールシートで窓が覆われ、しっかりとテープで固定された状態です。そのため、窓は完全に開閉できない状態になります。
窓が使えない間は、換気扇を活用して換気対策をおこないましょう。キッチンの換気扇だけでなく、浴室乾燥機やトイレの換気扇も併用すると効果的です。
玄関のドアを開けて換気することも可能ですが、作業員の出入りがあるため、安全面に配慮しながら空気を入れ替えてください。
2. 工事期間中は洗濯物を外干しできない
外壁工事中は、足場設置から高圧洗浄、三度塗り、足場撤去までのほぼ全工程で洗濯物の外干しができません。塗料ミストやシンナー臭が衣類に付着する可能性があるためです。
足場設置や高圧洗浄などの準備工程でも、作業中の汚れや水の飛散が発生することがあるため注意が必要です。また、洗濯物があると作業の妨げになる場合があります。
室内干しや浴室乾燥機、コインランドリーの使用など、外干し以外の方法での対応が必要です。ベランダの塗装面から離れた場所であれば、一部の洗濯物を干せるケースもあります。
工程表を受け取ったら、外干しができない期間を事前に確認しておきましょう。
3. エアコンの使用制限がかかるか確認する
室外機をビニールシートで養生すると、吸排気口がふさがり、養生期間中はエアコンを使用できなくなる場合があります。空気の吸い込みが妨げられると冷暖房能力が低下し、最悪の場合は、室外機のオーバーヒートや故障につながることもあります。
また、施工中にエアコンを使用すると、ドレンホースからの排水で塗装面に影響が出る可能性があるため、塗装業者の指示に従い、一時的に停止しましょう。
業者によっては、専用の室外機養生カバーを使い、給排気を確保しながら塗料の飛散を防ぐ方法を採用するケースもあります。また、室外機周辺の塗装を優先的に仕上げることで、使用再開を早める工夫も可能です。
スケジュール調整やエアコンの対応方法を事前に相談しておくと安心です。
4. 車の移動が必要になる場合がある
外壁工事中、車の移動が必要になる期間があります。以下のタイミングでは、車の移動を検討しましょう。
・足場設置時
・高圧洗浄時
・足場解体時
足場を組み立てる際や解体時は、3m以上の長い鉄パイプを運ぶ搬入スペースが必要です。万が一、車にぶつかる事故を防ぐためにも、足場設置、解体時には車移動の準備をしておくと安心です。
また、高圧洗浄時は水しぶきや泥汚れが飛散する可能性があります。業者が飛散防止のメッシュシートをかぶせますが、完全に防ぐことはできません。
自宅に長年こびりついた汚れは落ちにくくなることもあるため、車の移動が可能な場合は事前に移動させておきましょう。
万が一、車に塗料が付いたり破損が生じたりしても、業者負担で車の修理や洗浄がおこなわれます。多くの塗装業者は「請負業者賠償責任保険」に加入しており、トラブル時もきちんと対応してもらえます。
塗装の着工前に施主が確認すべきこと
外壁塗装の品質は、着工前の確認が必要です。確認すべき項目は、以下の2点です。
・業務用の高圧洗浄機が使用されているか
・養生が窓・植栽・車まで行き届いているか
工事が始まってからでは修正しにくい項目も、事前に押さえておけばトラブルを防げます。
業務用の高圧洗浄機を使用しているか
高圧洗浄では汚れや旧塗膜が残ったまま塗装すると、塗料がうまく密着せず早期の剥がれにつながります。
業者が使用するのは、業務用の高圧洗浄機です。水の勢いを示す最大使用圧力(MPa)や、1分間に噴射される最大吐出水量(L/min)の目安は、以下のとおりです。
・最大使用圧力(MPa):14~15MPa
・最大吐出水量(L/min):13L/min
見積もりの高圧洗浄工事欄に、上記の数値が記載されているかを確認しましょう。また、使用する高圧洗浄機のメーカーが分かれば、あらかじめ聞いておくと安心です。
なお、30坪程度の住宅では、軒天やサッシ回りまで洗浄すると、7~8時間程度が標準です。半日程度で終わる場合は、洗い残しがないか疑って確認してください。
養生が窓・植栽・車まで行き届いているか
養生の仕上がりは、業者の施工姿勢をそのまま映し出す工程です。養生が雑な現場では、塗り分けラインが乱れ、仕上がりの美観が損なわれることがあります。
公共建築の標準仕様書では「色境、隅、ちり回り等は、乱さないよう十分注意し、区画線を明確に塗り分ける」と規定されており、養生の精度がそのまま仕上がりの品質につながります。(参照:文部科学省|18章 塗装工事 1節 一般事項)
現場で確認すべきポイントは、以下のとおりです。
| 窓枠・サッシ | ビニールとマスキングテープで隙間なく覆われているか |
|---|---|
| 植栽 | 塗料が葉や根に付着すると枯死する恐れがあるため、根元までシートで保護されているか |
| 駐車場・隣家との境界 | 飛散シートで近隣への塗料付着を防いでいるか |
窓の隅までテープがまっすぐ貼られているか、シートに弛みがないかを見るだけで業者の技術力はおおよそ判断できます。
塗装工事の手抜きを防ぐための確認方法
外壁塗装を実施する際は、施工品質を施主自身の目で確認する姿勢が欠かせません。手抜き工事の多くは1〜3年以内に剥がれや膨れとして表面化しますが、施工中に気づけば未然に防げます。
・見積書に付帯塗装が含まれているか確認する
・悪天候での施工を強行する業者には注意する
見積書に付帯塗装が含まれているか確認する
見積書に「外壁塗装一式」とだけ記載されている場合、雨樋・破風板・軒天・水切り板金などの付帯部塗装が含まれていない可能性があります。足場解体後に付帯部の塗装を依頼すると、足場の再設置だけで15〜20万円ほどかかることもあります。
そのため、足場がある期間中にまとめて施工するのが合理的です。
見積書を受け取ったら、以下の項目を確認しましょう。
・雨樋・雨戸・破風板・軒天・水切り板金が部位ごとに明記されているか
・各付帯部の塗装面積・使用塗料・単価が「一式」ではなく数量で示されているか
・工程表上で付帯塗装の施工タイミングが足場の設置期間内に組まれているか
「一式」の中身について質問しても曖昧な回答しか返ってこない場合は、契約前に再見積もりを依頼することをおすすめします。
悪天候での施工を強行する業者には注意する
国土交通省の公共建築の標準仕様書では、以下の条件での塗装は中止が定められています。
・気温5℃未満
・湿度85%以上
・降雨や強風時
また、雨が止んだ直後でも、外壁表面の水分が蒸発するまで数時間は待つ必要があります。乾燥が不十分なまま塗装すると、塗膜に白濁や流れ落ちが発生する恐れがあるため、注意が必要です。
工期を優先して悪条件でも作業を続ける業者は、品質より納期を重視している証拠です。契約前に「雨天時は作業を中断するか」「天候による工期延長で追加費用は発生しないか」を書面で確認しておきましょう。
天候による工期延長は正当な判断であり、施主が追加費用を負担する理由にはなりません。
塗装工事が完了してから引き渡しまで|施主が確認すべき項目
塗装工事が完了してから引き渡しまでに、施主が確認すべき項目を整理します。確認すべき項目は以下の4点です。
・色ムラ・塗り残し・塗料飛散を足場解体前に確認する
・不備があれば足場解体前に手直しを依頼する
・足場解体後に外構や植栽の損傷がないか確認する
・保証書と施工報告書を受け取り保証内容を確認する
色ムラ・塗り残し・塗料飛散を足場解体前に確認する
塗装状態をチェックする際は、以下の部分を重点的に確認しましょう。
| 色ムラ | 近くで塗装面を確認し、下地が見えていないか塗装が膨れていないか確認する 遠くから外壁全体を見て、色ムラや統一感を確認する 塗装面に斜めから光を当てて、光沢が均一であるかチェックする |
|---|---|
| 塗り残し | エアコン室外機裏・ガスメーター裏・軒天・窓枠など、見落としやすい場所を丁寧にチェックする |
| 塗料飛散 | 駐車場・カーポート屋根・自転車置き場・窓ガラスなどに塗料の付着がないか目視する |
また、窓枠やサッシ周辺にマスキングテープが残っていないかも指で確認します。不備を見つけた場合は、スマートフォンで撮影し、場所・症状・撮影日時を記録しておくと、業者への報告や修正依頼がスムーズです。
不備があれば足場解体前に手直しを依頼する
足場を解体してから不備に気づいた場合、再設置だけで15〜20万円程度の追加費用が発生する場合があります。不備を見つけたら、以下の手順で対応しましょう。
1.記録を残す
・写真や動画で不備の箇所と症状を記録する
・口頭だけでなく、メールやメッセージで業者に共有する
2.業者に手直しを依頼
・不備箇所を明確に伝え、修正作業を依頼する
3.再確認・足場解体の了承
・手直しが完了したら、自分の目で修繕箇所を確認する
・納得できたら「足場解体OK」を業者に伝える
上記の順序を守ることで、追加費用やトラブルを避けつつ、仕上がりの品質を確保できます。
足場解体後に外構や植栽の損傷がないか確認する
足場の設置・解体時に、カーポート・フェンス・門扉などの部材が接触して傷がつくことがあります。工事前に外構周りを写真で記録しておき、解体後に比較できるよう準備しましょう。
損傷を見つけた場合は、以下の手順で対応してください。
・発見箇所をすぐに撮影し、工事前の写真と並べて比較する
・損傷の場所・状態を文書にまとめ、業者へ速やかに報告する
・軽微な擦り傷でも記録を残し、補修対応の要否を業者と協議する
小さな傷でも放置するとサビや腐食につながる場合があります。気になる箇所は遠慮せず、早めに伝えましょう。
保証書と施工報告書を受け取り保証内容を確認する
工事完了後、必ず書面で保証書と工事完了報告書を受け取りましょう。口頭の確認だけでは、数年後に問題が生じたときに権利を主張できません。
保証書で確認すべき項目は、以下のとおりです。
| 保証書の項目 | 確認事項 |
|---|---|
| 工事内容と範囲 | 「外壁塗装」と大まかに書かれているだけでなく、どの部分が対象か具体的に明記されているか |
| 保証期間と条件 | 「工事完了日から〇年間」といった曖昧な表現ではなく、開始日・終了日が具体的に記載されているか |
| 業者の連絡先 | 不具合が発生した際にすぐ連絡できるよう、担当者名や電話番号、メールアドレスが正確に記載されているか |
工事報告書では、次の2つを確認してください。
・使用した塗料の製品名・色番号・塗布回数
・各工程の写真記録
工事報告書は、再塗装時に劣化の進行度を比較する基準資料になるため、住宅の購入書類と一緒に保管しておきましょう。
外壁塗装の工程に関するよくある質問
外壁塗装の工程について、よく寄せられる疑問に回答します。
養生期間中に換気はできますか?
養生中でもキッチンや浴室の換気扇は使用できるケースが多いです。塗装面の反対側にある窓なら一時開放できる場合もあるため、着工前に業者へ相談してください。
雨の日も工事は進みますか?
足場設置・養生・下地処理は雨天でも進められますが、塗装作業は中止が原則です。工程表に予備日が何日含まれているか確認し、予備日ゼロの場合は悪天候でも施工を強行されるリスクがあるため注意しましょう。
工程写真は業者に依頼できますか?
依頼可能です。契約書に「各工程の写真を撮影・提出すること」と明記しておくと、手抜き工事の抑止力になります。
写真提出に消極的な業者は、施工品質に不安がある可能性があるため注意しましょう。
屋根塗装も同時に依頼したほうがよいですか?
足場の再設置には追加費用がかかるため、同時施工なら足場代を1回分に抑えられます。屋根に苔・カビの広がり、チョーキング(手で触ると白い粉がつく現象で、塗膜が紫外線で劣化しているサイン)、ひび割れが見られれば同時施工を検討しましょう。
参考として、国土技術政策総合研究所の研究報告では、屋根メンブレン防水の標準耐用年数について以下の目安が示されています。
| 防水の種類 | 標準耐用年数 |
|---|---|
| 押えアスファルト防水 | 約17年 |
| 露出アスファルト防水 | 約13年 |
| 押えシート防水・露出シート防水 | 約13年 |
| 露出ウレタン塗装防水 | 約10年 |
外壁塗装の耐用年数が約10年なので、比較すると屋根防水のほうがやや長寿命ですが、同時期に劣化が進行しているケースも多いため、足場設置のタイミングで屋根の状態も点検してもらうとよいでしょう。
▶関連記事
屋根塗装の費用相場は30〜110万円|坪数・塗料別の総額と安く抑える方法を解説
どの程度の症状になったら補修が必要ですか?
外壁のひび割れは幅0.3mm以上になると下地や構造材にまで達している「構造クラック」の可能性があり、雨水が浸入して内部の腐食につながるため早めの補修が必要です。
コーキングの劣化は、症状により対応が変わります。
| 劣化症状 | 補修方法 |
|---|---|
| 硬化・変色・肉痩せ | 増し打ち(既存の上に充填) |
| 剥離・破断・欠落 | 打ち替え(全撤去して再充填) |
判断に迷う場合は、気になる箇所を写真で記録し、無料診断の際に相談しましょう。
外壁塗装は工程の理解と確認で仕上がりが変わる
外壁塗装の全工程と適正工期、手抜きを防ぐ確認方法について解説しました。
30坪住宅の場合、標準的な工期は10〜14日が目安です。工期5日以下の見積もりは、どこかの工程が省略されている可能性が高いため、工程表の事前確認や施工写真の記録、足場解体前の完了検査で品質をしっかり確認しましょう。
また、価格の安さだけで業者を選ぶと手抜き工事や不当な追加請求のリスクがあります。施工店選びは慎重に行い、安全・確実な外壁塗装を実施してください。
外壁塗装を検討している方は、相談から見積もりまで完全無料で利用できる「外壁塗装の窓口」がおすすめです。
全国4,000社以上の優良店から、あなたの地域に合った施工店を無料で紹介してもらえます。見積もり依頼後でも料金や対応に納得がいかなければ断れるので、気軽に利用できます。
施工店の選定を慎重に行い、満足できる仕上がりを手に入れましょう。
アプリなら新着物件を見逃さない!ニフティ不動産アプリ
部屋を借りる!賃貸版はこちら
住宅を買う!購入版はこちら


ベランダ防水工事の種類と費用相場|劣化サインの見分け方から業者選びを解説
屋根葺き替えの費用相場は80〜250万円|坪数・屋根材別の内訳と工法の選び方を解説
【2025年最新】加古川市で外壁塗装の助成金・補助金は使える?申請手順や業者の選び方を解説
【2025年最新】神戸市で外壁塗装の助成金・補助金は使える?申請手順や業者の選び方を解説