外壁補修の費用相場|部分補修と全面改修の判断基準・業者選びのポイントを解説

この記事では、外壁補修の費用目安や部分補修か全面改修かの判断基準、費用を抑えるポイントを分かりやすく解説します。さらに、火災保険や補助金の活用方法、信頼できる業者の見分け方も紹介します。

読み終える頃には、自宅に合った補修プランと費用感がしっかり把握できるようになるはずです。



外壁補修の費用相場|工事内容別に比較

外壁補修の費用相場|部分補修と全面改修の判断基準・業者選びのポイントを解説

外壁の補修費用は、数万円の部分的な処置から数百万円の全面改修工事まで、幅が広いのが特徴です。代表的な4つの工事内容に分けて、費用相場を解説します。

・部分補修の費用目安|約500円〜25万円
・コーキング補修の相場|約25〜45万円
・外壁塗装の価格帯|約70〜120万円
・全面改修の費用|約140〜300万円

劣化症状に合わせた工事を選ぶことで、家計への負担を抑えつつ住まいの寿命を延ばせます。それぞれの費用感を確認していきましょう。

部分補修の費用目安|約500円〜25万円

部分的補修の費用目安は、クラックの幅によって金額が異なります。その理由は、ひび割れの傷の状態や深さによって、工法が異なるためです。

主なひび割れの症状と、適した工法、費用目安は以下のとおりです。

ひび割れ幅 適した工法 費用目安
ヘアクラック(0.3mm未満) 表面補修 約500〜5,000円/箇所
細幅クラック~中幅クラック(0.3mm~5.0mm) カット工法・シーリング充填・樹脂注入工法 約2,000〜18,000円/箇所
構造クラック(5.0mm以上) 下地補強・樹脂注入工法 約5〜25万円

0.3mm未満のヘアクラックと呼ばれる細かなひび割れは、構造への影響が小さいため、1箇所あたり約500〜5,000円の表面補修で対応できます。一方、0.3mm以上の構造クラックとなると、表面塗装だけでは十分な補修ができず、カット工法やシーリング充填、エポキシ樹脂の注入などによる施工が必要です。

さらに、5.0mm以上の構造クラックへと進行した場合は、モルタルの打ち替えや鋼材による補強など、下地補強が欠かせません。このクラスまでひび割れが進行すると、建物の根本原因への対処が必要になるため、費用は数万から数十万に及ぶこともあります。

クラックは放置すると雨水が侵入し、構造材を劣化させる恐れがあります。軽微な段階であれば数万円で済むケースも多いため、早めの点検・補修を心がけましょう。

コーキング補修の相場|約25〜45万円

コーキングとは、サイディング外壁の目地を埋めるゴム状の防水材のことです。コーキングの寿命は一般的に築5〜10年とされ、経年とともに硬化やひび割れ、剥がれが生じやすくなります。

補修方法には、既存のシーリングの上から新しい材料を充填する「増し打ち工法」と、古いシーリング材を撤去して新しく施工する「打ち替え工法」の2種類があります。各工法の費用相場は、以下のとおりです。

工法名 単価(1mあたり) 工事の特徴
増し打ち 約500〜900円 打ち替えよりも施工量が少ないため、コストを抑えやすい
打ち替え 約900〜1,200円 既存のコーキング撤去費用として約1~3万円かかる

一般的な30坪の住宅の場合、コーキングのながさはおよそ約180~350m程度です。そのため、足場代を含めて約16万~45万円が相場です。

増し打ちは比較的安価で施工できる点がメリットですが、劣化した既存のコーキングに新しい材料を重ねるため、早期に剥がれやひび割れが再発する可能性もあります。

築3年~5年程度で軽度な劣化の場合は増し打ちで対応できますが、耐久性や根本的な改善を求めるのであれば、打ち替えを選択するのが適切です。

外壁塗装の価格帯|約70〜120万円

外壁塗装は一般的に、築10年がひとつの目安といわれています。経年劣化により、壁を手でこすったときに白い粉が付く「チョーキング現象」や、日当たりの強い南面・西面を中心に色あせが見られる場合は、塗り替えを検討すべきサインです。

外壁塗装の費用や耐用年数は、以下のように使用する塗料の種類によって異なります。

塗料の種類 費用目安(30坪) 耐用年数
シリコン 約70〜100万円 約7〜15年
フッ素 約90〜110万円 約15〜20年
無機 約70〜120万円 20年以上

塗料は種類によって耐用年数に差があるため、1年あたりのコストで考えると、フッ素や無機塗料のほうが割安になるケースもあります。足場代は塗装のたびに必要になるため、耐久性の高い塗料を選び、塗り替え回数を減らす方法も有効です。

ただし、塗装はあくまで「表面の保護膜」をつくり直す工事です。建材自体が著しく劣化している状態では、十分な効果を発揮できません。

そのため、下地が健全なうちに塗り替えておくと、住まいの資産価値を維持しやすくなります。

無機塗料の費用相場や耐用年数に関しては、以下の記事で詳しく解説しています。

関連記事
無機塗料とは?耐用年数や価格相場と、外壁塗装に取り入れるメリットを紹介

全面改修の費用|約140〜300万円

サイディングボードが波打つように反っている、あるいは表面を触ると素材がポロポロ崩れるほど腐食が進んでいる場合は、塗装では対応が難しい状況です。このような状態では、外壁そのものを新しくする全面改修が必要です。

全面改修には、既存の外壁の上から新しい外壁材を重ねる「カバー工法」と既存の外壁材を撤去して新しい外壁材に取り換える「張り替え工事」の2種類があります。

30坪住宅の場合の費用と工期の目安は、以下のとおりです。

工法 費用目安 工期
カバー工法 約140〜200万円 2~3週間
張り替え 約150〜300万円 3~4週間以上

既存の外壁を撤去せずに施工できるカバー工法は、解体費を抑えられるため、140〜200万円程度で実施できます。ただし、すでに雨漏りが発生し、下地が著しく劣化している場合は注意が必要です。

内部の腐食やカビが進行している状態でカバー工法を実施すると、不具合を抱えたまま新たな外壁材で覆い隠してしまい、内部の劣化が進み再び雨漏りが発生する可能性があります。

一方、張り替え工事は既存外壁を撤去するため費用は高くなりますが、下地の状態を確認・補修できる点がメリットです。いずれの工法が適しているかは、外壁や下地の劣化状況によって異なるため、専門家による診断を受けたうえで、適切な方法を選択しましょう。

外壁補修の部分補修か全面改修かの判断基準

外壁補修の費用相場|部分補修と全面改修の判断基準・業者選びのポイントを解説

劣化を見つけたとき、部分的な補修で済ませるべきか、思い切って全面改修をおこなうべきか、迷う方も少なくありません。

補修範囲を見極めるための3つの基準をご紹介します。

・補修範囲が30%未満|部分補修が現実的
・補修範囲が50%以上|全体工事も検討する段階
・築年数で見る修繕のタイミング

自宅の状態をできるだけ客観的に把握し、数値で判断することで、後悔のないメンテナンス計画を立てやすくなります。それぞれの基準を詳しく見ていきましょう。

補修範囲が30%未満|部分補修が現実的

外壁全体の面積に対して、劣化している範囲が30%未満であれば、部分補修が現実的な選択肢です。チョーキングやひび割れが局所的にとどまっている場合は、必要な箇所のみを補修することで対応できます。

例えば、外壁の穴や傷の補修は1箇所あたり、1~6万円程度が目安です。また、外壁の苔や藻の除去は、1㎡あたり200~500円程度で収まります。

いずれも全体塗装に比べて初期費用を抑えられるため、できるだけ支出を抑えたい場合には有効な方法といえるでしょう。

ただし、残りの70%も同じ年月を経ていることを踏まえると、将来的に全体的なメンテナンスが必要になる可能性はあります。部分補修はあくまで「現時点の劣化を改善する処置」と考え、今後の修繕に備えて積み立てをおこないながら、無理のないペースでメンテナンスを進めることが大切です。

補修範囲が50%以上|全体工事も検討する段階

壁全体の半分を超えて劣化が広がっている場合は、部分的な補修を重ねるよりも、建物全体を一度に整える選択肢も検討段階に入ります。初期費用は大きくなりますが、工事を分割すると結果的に総額がかさむケースも少なくありません。

その理由のひとつが足場代です。30坪住宅の場合、足場の設置には1回あたり20〜30万円程度かかるため、数年おきに何度も工事をおこなうと、その都度同じ費用が発生します。

また、工事をまとめることで工程が効率化され、職人の手間や施工期間の調整がしやすくなるメリットもあります。屋根の補修時期と合わせれば、足場を一度の設置で済ませることも可能です。

10年、20年先を見据え、メンテナンス計画に沿って施工方法を選択しましょう。

築年数で見る修繕のタイミング

住宅の劣化は、築年数に応じて確実に進行します。大切な住まいを守るには、現在の「修繕状況」を正しく把握しておくことが欠かせません。

築10年、15年、20年を目安に、今のうちにチェックしておくべきポイントを確認しておきましょう。

築年数 修繕状況 主な点検内容
10年 温度変化による収縮と膨張を繰り返すことで、防水機能が低下し始める時期 チョーキング(外壁を触ると白い粉が付く)
目地の隙間
微細なひび割れ
15年 塗膜の劣化が進み、雨水が外壁材の内部に浸透しやすい時期 ボードの反り
深いひび割れ
壁や天井の雨染み
冬場の内部結露
20年 雨水の侵入が続く、構造体への影響が発生しやすい時期 壁内の結露
雨漏りの兆候
構造部への影響

築10年目の住宅は、日中と夜間の温度差による膨張と収縮を繰り返し、外壁に細かなひび割れが現れやすくなります。特にモルタルやコンクリートの外壁は影響を受けやすく、防水機能の低下が始まる時期です。

築15年を迎えると塗膜の劣化が進み、雨水が外壁材の内部へ浸透しやすくなります。壁の裏側や天井に雨染みが見られることもあり、冬場には内部結露により、住宅の断熱性能に影響を及ぼす可能性もあります。

さらに築20年を過ぎると、外壁の裏側にある防水シートや下地材まで劣化が進んでいる可能性も考慮しなければなりません。内部のダメージは外観からは見えにくく、発見が遅れるケースもあります。

外壁塗装の劣化は見た目の印象だけでなく、建物の価値にも影響します。築年数を目安に修繕状況を把握し、劣化が進む前に早めの対策を講じましょう。

外壁の塗り替え時期や費用相場については、以下の記事をご覧ください。

関連記事
外壁の塗り替え、何年目がベスト?外壁塗装の費用相場と失敗を防ぐポイント

外壁補修の費用を抑える3つの方法

外壁補修の費用相場|部分補修と全面改修の判断基準・業者選びのポイントを解説

外壁補修は、公的制度の活用や業者選びを工夫することで、負担を抑えられる可能性があります。多くの制度は申請しなければ利用できないため、事前の確認が重要です。

費用を抑える主な方法は、次の3つです。

・火災保険で自然災害の損害を補償
・補助金を活用した省エネリフォーム
・3社以上の相見積もりで適正価格を判断

上記を組み合わせて活用すれば、支出を大きく軽減できる場合があります。

火災保険で自然災害の損害を補償

火災保険は、火事だけでなく台風や雹(ひょう)、大雪などの自然災害による外壁の損傷にも適用される場合があります。台風で飛来物が当たって外壁が破損したケースや、暴風でモルタルにひび割れが生じた事例では、保険金で修理できる可能性があります。

一方で、経年劣化による外壁の損傷は対象外です。あくまで「災害が原因」であることが条件となります。

被害から時間が経過すると、老朽化との区別がしづらくなるため、事故当時の損害状況が分かる写真の記録が求められます。外壁の被害を見つけたら、できるだけ早く写真を残し、保険会社へ相談しましょう。

なお、保険金の請求は、3年以内の申請が原則です。3年経過すると時効となり、保険金の対象外となるため注意が必要です。

保険料を支払っていても、補償内容を十分に把握していないケースは少なくありません。加入中の契約内容を一度確認しておくと、いざというときにスムーズに活用できます。

外壁塗装に火災保険が適用される条件や申請手順については、以下の記事で詳しく解説しています。

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外壁塗装で火災保険は適用される?条件や申請手順・注意点を解説

補助金を活用した省エネリフォーム

外壁補修では、省エネ性能の向上につながる工事であれば補助金を活用できる可能性があります。たとえば、「遮熱塗料」の使用(※1)や、住宅の断熱性能向上、防災対策を含むリフォーム(※2)などが対象です。

ただし、補助内容や条件、補助額は自治体ごとに異なります。補助額は、工事費用の10%〜50%程度、上限10万円〜30万円前後としている自治体が一般的です。

自治体の補助金制度を把握するには、「自治体名 外壁塗装 補助金」で検索すると確認できます。多くの制度では「工事着工前」の申請が必須です。

工事契約後の申請では、補助金制度の対象外になる場合があるため、必ず工事前に助成金の有無を確認しておくと安心です。申請には工事計画書や仕様書などの書類提出が求められますが、信頼できる業者であれば手続きに協力してくれます。

なお、補助金は予算に達し次第終了します。確実に活用したい場合は、募集開始のタイミングに合わせて動けるよう、事前に情報収集しておきましょう。

(※1)参照:武蔵村山市|遮熱性塗装工事・断熱工事 補助金申請方法
(※2)参照:大田区|住宅リフォーム助成事業

3社以上の相見積もりで適正価格を判断

費用を抑えるうえで有効なのが、同じ条件で3社以上から見積もりを取ることです。1社だけでは金額の妥当性を判断しづらいですが、複数社を比較すれば地域の相場観が自ずと見えてきます。

たとえば、「足場代が安い代わりに塗料のグレードが高い」「保証内容に差がある」といった違いも明確になり、比較対象があることで、説明に根拠があるかどうかも判断しやすくなります。

また、他社と比較検討していることを伝えると、不当な上乗せ価格を防ぐ効果が期待できます。ただし、価格の安さだけで選ぶのは注意が必要です。

国民生活センターには、「保険金を使えば自己負担なく住宅修理ができる」と勧誘されたケースや、「今すぐ工事をしないと危険」と不安をあおられ、不要なリフォーム契約を急がされたといった、訪問販売による点検商法の相談が多数寄せられています。

外壁補修でも同様のリスクは起こり得ます。金額だけでなく、説明の分かりやすさや担当者の対応姿勢も含めて、総合的に判断することがポイントです。

(※1)参照:独立行政法人国民生活センター|「保険金を使って自己負担なく住宅修理ができる」と勧誘されてもすぐに契約しないようにしましょう!
(※2)参照:独立行政法人国民生活センター|訪問販売によるリフォーム工事・点検商法

見積書で判断する優良業者の選び方

外壁補修の費用相場|部分補修と全面改修の判断基準・業者選びのポイントを解説

外壁補修で失敗しないためには、見積書の良し悪しを判断する力が不可欠です。内容を十分に理解せず契約すると、提示された金額をそのまま受け入れるしかなくなってしまいます。

信頼できる業者かどうかを見極めるための確認ポイントは、次の3つです。

・見積書の「一式」表記には注意する
・公的資格や建設業許可の有無を確認する
・保証制度とアフターサービスを重視する

不透明な見積もりは後々の追加請求やトラブルの火種になります。それぞれのチェック方法を確認していきましょう。

見積書の「一式」表記には注意する

見積書に「外壁補修工事 一式 80万円」といった記載がある場合は、そのまま契約せず、必ず内訳を確認しましょう。確認するべき項目は、以下のとおりです。

・塗装面積(㎡数)
・塗料の種類・グレード
・塗る回数(下塗り・中塗り・上塗りの明記)
・高圧洗浄の有無
・下地補修の内容(クラック補修・ケレン作業など)
・付帯部(雨樋・破風・軒天など)の塗装範囲
・保証内容と保証年数

内訳が不明確なまま契約すると、追加費用を請求されるケースもあります。工事内容を丁寧に書面で示す姿勢は、トラブル防止と施工品質の確保につながります。

金額だけでなく、見積書の透明性にも注目しましょう。

公的資格や建設業許可の有無を確認する

外壁塗装業者を選ぶ際は、経験年数だけでなく、公的な資格や許可の有無も確認しておきたいポイントです。特に注目したいのが、次の2つです。

・一級塗装技能士
・建設業許可

一級塗装技能士は、厚生労働省が認定する国家資格です。受験には7年以上の実務経験が必要で、合格率も40%前後とされる難関資格です。

塗装業自体は資格がなくても実施できますが、この資格を持つ技術者が在籍している業者であれば、一定の知識と技能を備えている証といえるでしょう。

また、建設業許可の業種区分は29種類あり、塗装工事業を取得するには以下の複数の要件を満たす必要があります。

・自己資本が500万円以上あること
・または500万円以上の資金調達能力を有すること
・許可申請直前の過去5年間、継続して営業した実績があること(※2)

一般建設業では、自己資本や資金調達能力、継続した営業実績などが審査対象となり、一定の経営基盤が求められます。許可を受けている会社は、技術面だけでなく、経営面でも基準を満たしていると判断できます。

さらに、「外壁診断士」(※3)などの資格者が在籍していれば、劣化状況に基づいた具体的な提案が期待できるでしょう。「技術には自信があります」という言葉だけでなく、公的な資格や許可という客観的な裏付けがあるかどうかを確認してください。

ホームページや会社概要をチェックし、誰が現場を管理するのかまで把握したうえで判断しましょう。

(※1)参照:中央職業能力開発協会(JAVADA)|技能検定のご案内
(※2)参照:国土交通省|建設産業・不動産業:許可の要件
(※3)参照:一般社団法人全国住宅外壁診断士協会

保証制度とアフターサービスを重視する

外壁塗装は、工事が終わった瞬間がゴールではありません。本当に重要なのは「その後、きちんと対応してもらえるかどうか」です。

どれだけ手厚い保証書があっても、施工会社が倒産してしまえば意味を持たなくなる可能性があります。そこでおすすめしたいのが、第三者機関による保険制度への加入です。

たとえば、JIO(日本住宅保証検査機構)などが提供する保険制度に加入していれば、万が一施工会社が廃業した場合でも、一定の条件のもとで補修費用が補償される仕組みがあります。

また、アフターサービスの充実度も重要なポイントです。特に、定期点検の有無や実施時期は必ず確認しておきましょう。

定期点検は、工事後半年・1年・2年・5年などのタイミングで実施するケースが多く、外壁の状態確認やシーリングの劣化診断、防水層の浮きや剥がれの点検がおこなわれます。早期に不具合を発見できれば、大きな修繕費を防ぐことが可能です。

さらに、不具合が発生した際の対応窓口が整っているかも確認しておきましょう。専用の問い合わせ窓口や緊急連絡先が明確な会社であれば、トラブル時にも迅速な対応が期待できます。

外壁塗装は決して安い買い物ではありません。「保証がある」だけで安心せず、内容・保険加入の有無・点検体制・連絡手段まで具体的に確認することが、長期的な安心につながります。

※参照:住宅かし(瑕疵)保険の日本住宅保証検査機構|JIOわが家の保険

外壁補修の費用に関するよくある質問

外壁補修の費用相場|部分補修と全面改修の判断基準・業者選びのポイントを解説

最後に、外壁補修の費用に関する6つのよくある質問に回答します。

劣化を放置するとどうなりますか?

外壁の劣化は、放置した期間に比例して、リスクが大きくなります。最初は小さなひび割れでも、そこから雨が侵入すると内部構造に深刻なダメージを及ぼします。

外壁に浸み込んだ水分は柱や土台を傷め、建物の強度を低下させる原因になり、湿気が続くとシロアリ被害につながり、数十万円規模の駆除費用が発生するケースもあるでしょう。

また、外壁の著しい劣化は見た目の印象を損なうだけでなく、建物全体の評価にも影響を及ぼしかねません。「まだ大丈夫」と先延ばしにせず、早めに点検と対策を講じ、建物の寿命と資産価値を守る行動が大切です。

外壁材によって補修費用は変わりますか?

外壁材の種類によって、費用相場も大きく異なります。外壁材別の補修費用の目安は以下のとおりです。

材料別 部分補修 全面補修
窯業系サイディング 約1~3万円/箇所 約10~50万円以上
モルタル外壁 約1~20万円/箇所 約60~120万円

窯業系サイディングの部分補修は、1箇所あたり約1〜3万円が目安です。一方で、モルタル外壁はひび割れの深さや補修範囲によっては約1〜20万円と幅があります。

モルタル外壁は下地処理やクラック補修の工程が増えるケースがあり、症状によって費用差が出やすい素材です。正確な金額を把握するには、外壁材の種類に加えて、劣化の深さや面積・足場の有無なども含めた総合的な判断が求められます。

外壁塗装に適した季節はいつですか?

外壁塗装に最適な季節は、湿度が低く天候が安定しやすい春(4〜5月)と秋(9〜11月)です。一方で、夏場は台風や夕立の影響を受けやすく、冬場は気温が低いため塗料が乾きにくい傾向があります。

梅雨時期も湿度が高く、塗膜不良のリスクが高まるため注意が必要です。外壁塗装は一般的に、気温5℃を超え、湿度85%未満が施工の目安とされています。

なお、人気の季節は予約が集中しやすいため、希望時期がある場合は数ヶ月前から業者探しを始めておくと安心です。

近隣挨拶では何に気をつければいいですか?

外壁補修では、足場設置音や高圧洗浄の水しぶき、塗料のにおいなどにより、近隣へ影響が出る可能性があります。そのため、工事が始まる1週間前を目安に、近隣の挨拶を済ませておきましょう。

挨拶の際は、次の内容を伝えます。

・工事期間
・作業時間帯
・足場設置日・高圧洗浄日などの音が出やすい日程
・緊急連絡先

特に、足場の組み立てや解体時の金属音、高圧洗浄の飛散はトラブルになりやすいため、事前の説明が欠かせません。また、「ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いいたします」といった一言があるだけで、受け取る印象は大きく変わります。

可能であれば、業者任せにせず施主自身も一緒に回ると、より円滑な関係を築けるでしょう。

火災保険の申請手順の進め方は?

火災保険の主な流れは以下のとおりです。

1. 保険会社に被害の連絡を入れる
2. 被害状況の記録を残す
3. 必要書類を提出する
4. 保険会社による現地調査をおこなう
5. 保険金を受け取る

建物の被害箇所の写真は損傷の詳細が分かるように、さまざまな角度や方向から記録を残します。合わせて、被害箇所の位置関係が示せるよう、外観全体の写真も必要です。

自然災害で被害を受けた場合は、後片付けを始める前に外観や周辺状況を撮影しておきましょう。火災保険は、申請から支払いまでおおむね1ヶ月が目安です。

補修を急ぐ場合でもまずは早めに火災保険申請の手続きを開始してください。

賃貸物件の外壁補修は修繕費として経費計上できますか?

賃貸用の建物で外壁補修をおこなった場合、その費用が「修繕費」として経費計上できるのか、それとも「資本的支出」として減価償却する必要があるのかは、工事の内容によって判断されます。

たとえば、外壁塗装の費用が20万円未満の場合は、原則として修繕費として一括計上が可能です。また、20万円を超える場合でも、定期メンテナンスの工事や、原状回復を目的とした外壁塗装であれば、修繕費として処理できるケースがあります。

一方で、建物の耐用年数を延ばす、性能を向上させるなど、資産価値を高める工事は「資本的支出」に該当し、減価償却の対象です。

外壁補修の規模や目的に応じて税務上の扱いは大きく変わるため、判断に迷う場合は税理士などの専門家に相談しましょう。

外壁補修は業者を見極め、適正相場で後悔を防ごう

外壁補修の費用相場|部分補修と全面改修の判断基準・業者選びのポイントを解説

外壁補修の費用相場から症状別の判断基準、火災保険・補助金の活用方法、信頼できる業者の見分け方まで解説しました。

部分補修で対応できるのか、全面改修が必要になるのかは、劣化範囲がひとつの目安になります。さらに、築年数によって劣化の進み方は異なり、放置期間が長いほど補修範囲や費用が広がりやすくなります。

だからこそ、症状が軽いうちに現状を把握し、計画的に対処することが大切です。一方で、価格の安さだけで施工店を選ぶと、手抜き工事や不当な追加請求といったトラブルにつながる可能性もあります。

見積書の内訳が明確か、必要な資格や許可を取得しているかまで確認しておきましょう。外壁補修や外壁塗装を検討している方は、相談から見積もりまで完全無料で利用できる、外壁塗装の適正価格診断サイト「外壁塗装の窓口」の活用も選択肢のひとつです。

全国4,000社以上の優良店から、あなたの地域に合った施工店を無料で紹介します。見積もり後でも納得できなければ断れるため、情報収集として利用するのもよいでしょう。

信頼できる業者を見極め、適正な相場で工事を実施することが、住まいの価値と安心を守る第一歩です。焦らず比較しながら、納得できる選択をしてください。

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