この記事では、4種類のサイディングボードの特徴と、メリット・デメリットを解説します。予算や立地に合わせた選び方も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
最適な外壁材を選ぶことで、長期的なメンテナンス費用も抑えられます。ぜひ最後まで読み進めてください。
- サイディングボードが選ばれる理由
- サイディングボード4種類の特徴
- サイディングボードのメリットとデメリット
- 後悔しないサイディングボードの選び方4つ
- 【築年数別】サイディングボードのメンテナンス時期
- サイディングボードに関するよくある質問
- サイディングボードは素材選びとメンテナンス計画で長持ちさせよう
サイディングボードが選ばれる理由
サイディングボードとは、建物の外壁に張り付ける板状の仕上げ材のことです。
かつてはセメントと砂を水で練って塗り重ねるモルタル外壁が一般的でしたが、現在では日本の住宅外装の約70%のシェアを占め広く普及しています。
ここでは、サイディングボードが選ばれる理由を3つ解説します。
・さまざまなデザインやカラーを楽しめる
・モルタル外壁より長持ちしやすい
・初期費用を抑えやすい
順番に見ていきましょう。
さまざまなデザインやカラーを楽しめる
サイディングボードはカラーやデザインのバリエーションが豊富で、住宅の雰囲気や好みに合わせて選べる点が大きな魅力。
たとえば、以下のようなデザインが人気です。
・石積み調
・レンガ調
・木目調
・塗り壁調
・タイル風
・コンクリート風
本物の石や木のようにリアルな質感を再現した製品も多く、和風からモダンまで幅広いスタイルに対応できます。
色の組み合わせを工夫したり、異なる素材を張り分けたりすることで、オリジナリティのある外観に仕上げることも可能です。
モルタル外壁より長持ちしやすい
サイディングボードは、モルタル外壁よりも長持ちしやすく、長く安心して使える点が特徴です。
モルタル外壁は継ぎ目ない外壁材のため、衝撃を逃がせずひび割れを起こしやすいのが弱点です。
また、吸水しやすい外壁材であるため、経年によって雨水による膨張と乾燥時の収縮を繰り返し、ひび割れが生じやすくなります。
一方、サイディングボードはパネルを組み合わせて施工するため、素材の密度が高く変形しにくいのが特徴です。ただし、目地部分に使用されるシーリング材は定期的なメンテナンスが必要です。
メンテナンスは5〜10年を目安に実施する必要があり、適切にメンテナンスすれば40年以上の耐久性も期待できます。
初期費用を抑えやすい
サイディングボードが多くの住宅で選ばれている理由のひとつが、初期費用が抑えやすい点です。
規格化された製品を工場で大量生産できるため、品質にばらつきが出にくく安定した価格で供給されています。
また、施工方法がある程度標準化されており、現場での作業工程が比較的シンプルなのも特徴です。そのため、施工にかかる時間や人件費を抑えやすく、結果としてトータルコストの削減につながります。
工期が短くなることで、リフォームや外壁工事中の生活への負担が軽減される点も、施主にとってのメリットといえるでしょう。
サイディングボード4種類の特徴
サイディングボードには、主に窯業系・金属系・木質系・樹脂系の4つの種類があり、それぞれ耐久性や価格が異なります。
国内シェアの大半を占める窯業系から耐久性重視の金属系まで、各素材の特性を解説します。
・窯業系|デザイン豊富でシェア率No.1
・金属系|軽量かつ優れた断熱性
・木質系|自然な風合いと高級感が魅力
・樹脂系|錆に強く維持管理がしやすい
自宅の条件に合う種類を確認していきましょう。
1. 窯業系|デザイン豊富でシェア率No.1
窯業系(ようぎょうけい)サイディングには、以下のような特徴があります。
| 窯業系サイディングの特徴 | セメントと繊維を混ぜて板状に固めた外壁材 |
|---|---|
| 厚さ | 16mmが一般的(※21mmの製品もある) |
| 耐用年数 | 20~40年程度 |
| メンテナンス周期 | 7年~10年程度 |
| 平均価格帯(1㎡あたり) | 4,000〜8,000円 |
窯業系サイディングは、セメントを主原料に繊維質を混ぜて形成した板状の外壁材です。日本窯業外装材協会の調査によると、窯業系サイディングは戸建住宅の外壁材として約79.1%のシェアを占めており、新築住宅を中心に高い需要があります。(参照:日本窯業外装材協会|統計データ)
レンガ調やタイル調などデザインのバリエーションが豊富で、さまざまな住宅スタイルに対応できる点が魅力です。
不燃、準不燃材料として、国土交通大臣の認定を取得しています。火災時にも燃え広がりにくく、住宅が密集するエリアでも採用しやすい外壁材といえるでしょう。
価格は1平方メートルあたり4,000〜8,000円程度と比較的手頃ですが、耐久性を保つためには7〜10年ごとの再塗装や目地の補修が必要です。
2. 金属系|軽量かつ優れた断熱性
金属系サイディングの特徴は、以下のとおりです。
| 金属系サイディングの特徴 | 金属素材を使用したパネルタイプの外壁材 |
|---|---|
| 厚さ | 屋根は0.35mm・外壁は0.27mmの製品が多い(※メーカーによって異なる) |
| 耐用年数 | 20~40年程度 |
| メンテナンス周期 | 10~15年程度 |
| 平均価格帯(1㎡あたり) | 3,000~4,000円 |
金属系サイディングは、表面にスチール板などの金属を施したパネルタイプの外壁材です。表面材にはガルバリウム鋼板や溶融亜鉛めっき鋼板、アルミニウム合金、ステンレス鋼板などがありますが、現在は耐久性に優れたガルバリウム鋼板が主流です。
窯業系サイディングの約4分の1という軽さが特徴で、建物への負担が少なく耐震性を重視したい住宅やリフォームの重ね張りに向いています。
さらに、断熱材が一体化したガルバリウム鋼板にすることで、夏は涼しく冬は暖かい室内環境を作れます。メンテナンス周期は10〜15年と比較的長く、維持管理がしやすい素材です。
ガルバリウム鋼板には、横張りと縦張りの2つの施工方法がある点もポイントです。
| 張り方の種類 | 特徴 |
|---|---|
| 横張り | ・デザインの選択肢が多く、好みの外観に仕上げやすい ・通気性がよい ・縦張りに比べて工事費用を抑えやすい |
| 縦張り | ・シンプルで直線的なデザインが多く、モダンでスタイリッシュな外観に向いている ・水はけがよくカビやコケが発生しにくい ・継ぎ目が少なくメンテナンス費用を抑えやすい |
住宅のデザインや立地条件に合わせて、適した張り方を選びましょう。
3. 木質系|自然な風合いと高級感が魅力
木質系サイディングの特徴を見ていきましょう。
| 木質系サイディングの特徴 | 木材・木材チップを原料とする外壁材 |
|---|---|
| 厚さ | 14mm~18mm |
| 耐用年数 | 15年~25年 |
| メンテナンス周期 | 3年~10年 |
| 平均価格帯(1㎡あたり) | 7,000円~18,000円 |
木質系サイディングは、天然木を使用した温かみのある外壁材です。工業製品にはない独特の風合いがあり、経年変化によって深まる味わいを楽しめます。
こだわりの注文住宅や別荘などで人気があります。
ただし、メンテナンスの手間は、4種類のサイディングのなかでも比較的多い傾向です。
・3〜10年ごとのメンテナンスが必要
・水に弱く、腐食やシロアリが発生するリスクがある
・防火地域の規制によって、使用できない場合がある
これらの特性から、木質系サイディングはデザイン性や天然素材ならではの風合いを重視し、定期的な手入れを前提に外壁を選びたい方に適した外壁材といえるでしょう。
4. 樹脂系|錆に強く維持管理がしやすい
樹脂系サイディングは、プラスチックの一種である「塩化ビニル樹脂」を主原料とした外壁材です。
以下のような特徴があります。
| 樹脂系サイディングの特徴 | 塩化ビニル樹脂を主原料とした薄い板状の外壁材 |
|---|---|
| 厚さ | 1mm程度 |
| 耐用年数 | 20年~30年 |
| メンテナンス周期 | 10年 |
| 平均価格帯(1㎡あたり) | 5,000円~14,000円 |
樹脂系サイディングは日本ではまだシェアは約1%と低いものの、北米では主流の外壁材として広く採用されています。
金属ではないため錆びる心配がなく、腐食しにくいのが特徴です。沿岸部に起きやすい塩害や酸性雨にも強い素材です。
また、水分をほとんど吸収しない高い撥水性を持ち、寒冷地で問題になりやすい凍害(吸水した水分が凍結・膨張して起こるひび割れ)のリスクも抑えられます。外装材そのものに顔料が練り込まれており、色あせや色ムラが起こりにくい点もメリットです。
一方で、国内では取り扱いメーカーや施工できる業者が限られている点が課題です。北海道や秋田などの寒冷地では樹脂系サイディングの需要が多く、施工に積極的なリフォーム会社もあります。
サイディングボードのメリットとデメリット
サイディングボードは長持ちしやすくコストパフォーマンスのよい外壁材ですが、特有の弱点も存在します。
メリットとデメリットの両方を理解しておくと、施工後のトラブルを防げます。
・【メリット1】掃除や手入れがしやすい
・【メリット2】工期が短く施工費が安い
・【メリット3】耐火性や断熱性が高い
・【デメリット1】定期的なメンテナンスの手間がある
・【デメリット2】シーリング劣化で雨漏りリスクがある
それぞれの内容を詳しく見ていきましょう。
【メリット1】掃除や手入れがしやすい
サイディングボードのなかには、汚れが付きにくい低汚染性塗料や特殊コーティングを施した製品もあります。そのため、日常的な掃除や手入れがしやすい点がメリットです。
近年では、雨水で汚れを洗い流す「セルフクリーニング機能」や光紫外線を利用して表面に付着した汚れや有害物質を分解する「光触媒」を採用した製品も増えています。
お手入れの目安は、年に1~2回程度の水洗いが推奨されます。
日当たりの悪い場所にコケや藻が発生した場合は、中性洗剤を薄めた水を使って、柔らかいスポンジで優しく洗いましょう。
汚れがひどい場合は専門業者に依頼し、日常的な洗浄は自分ですることでコストを抑えながら外観の美しさを保てます。
【メリット2】工期が短く施工費が安い
サイディングボードは施工期間が短く、施工費を抑えやすい点がメリットです。
一般的な外壁工事では、主に以下のような工法で外壁材を取り付けます。
| 工法名 | 特徴 |
|---|---|
| 湿式工法 | 塗り壁材に水を混ぜて練り、職人が刷毛やコテを使って仕上げる |
| 乾式工法 | 工場で生産された外壁材を施工現場で直接取り付ける |
サイディングでは「乾式工法」が用いられるため、熟練職人の技術に頼らなくても短期間で一定の品質に仕上げることが可能です。また、下地にボードを張っていくだけのシンプルな工程なため、天候に左右されにくくスムーズに工事が進められます。
モルタルやタイルなどの外壁材に比べて施工の手間がかからず、結果として人件費を含む施工費が抑えられます。
【メリット3】耐火性や断熱性が高い
サイディングボードは火災への強さと断熱性の両立が期待できる外壁材です。窯業系サイディングには耐火性の高い製品が多く、「不燃材料」として国の認定を受けている製品もあります。
そのため、万が一隣家で火事が発生した場合でも、もらい火の影響を受けにくい点がメリットです。
また、断熱材一体型の金属サイディングは、外気の影響を受けにくく、室内の温度を保ちやすい構造になっています。
このように、サイディングボードは安全性と快適性の両面を備えており、住宅密集地や寒冷地など住環境に応じて選びやすい素材といえます。
【デメリット1】定期的なメンテナンスの手間がある
サイディングボードは、メンテナンスフリーの外壁材ではありません。
外壁は日常的に紫外線や雨風の影響を受けるため、経年とともに次のような劣化症状が現れます。
・色あせ
・チョーキング(触ると手に白い粉が付く現象)
・コーキングの劣化
・カビ・コケの発生
・ひび割れ
・外壁材の反り・浮き
これらの症状を放置すると、目地やひび割れ部分から雨水が侵入し、外壁内部の腐食につながるリスクがあります。
特に表面塗装は、10〜15年を目安に塗り直しが必要です。サイディングボードは初期費用が抑えられる点が魅力ですが、長く安心して住み続けるためには定期的なメンテナンス費用を見込んでおく必要があります。
【デメリット2】シーリング劣化で雨漏りリスクがある
サイディングボードの弱点のひとつが、ボード同士の継ぎ目を埋める「シーリング(コーキング)」です。
シーリングは、サイディングの隙間から雨水が侵入するのを防ぐ重要な役割を担っています。耐用年数は一般的に約10年程度です。
しかし、紫外線や気温の変化を受けやすく、劣化が進むとひび割れや剥離、変色などが起こり、雨漏りを引き起こすリスクがあります。
外壁材自体は丈夫でも、目地の劣化は見落としがちです。年に1回は外壁を見回り、ひび割れがないか確認してください。
シーリング劣化による雨漏りが発生した場合の対処法については、以下の記事で詳しく解説しています。
▶関連記事
雨漏りの修理は費用負担しなくてもいい場合が!住宅種類別の対応を解説。火災保険は適用できる?
後悔しないサイディングボードの選び方4つ
種類豊富なサイディングボードのなかから、自宅に合った壁材を選ぶための具体的なポイントを紹介します。
・予算と耐用年数のバランスで絞り込む
・デザイン性と機能性の優先順位を決める
・住宅の立地条件から素材を選ぶ
・施工会社の保証内容を確認する
デザインの好みだけで判断せず、予算や立地環境、メンテナンス性などを総合的に判断することが失敗を防ぐコツです。
1. 予算と耐用年数のバランスで絞り込む
サイディング選びで重要なのが、初期費用だけでなくメンテナンス費用を含めたトータルコストで判断することです。
なにを重視するかによって、適したサイディングの素材は異なります。
| 優先事項 | おすすめ素材 |
|---|---|
| 初期費用重視 | 窯業系(※ただし7~10年ごとに塗装費が必要) |
| 維持費重視 | 樹脂系・金属系 |
一見価格の安い外壁材でも、10年ごとに塗装が必要であれば、長期的には出費がかさむことがあります。一方、初期費用はやや高めでも、樹脂系や金属系サイディングはメンテナンスの頻度が少なく、長期的に見るとコストパフォーマンスに優れた壁材といえます。
予算や将来のライフプランを踏まえ、初期費用重視にするのか、維持費を抑えたいのかを整理したうえで長期的な視点で選びましょう。
2. デザイン性と機能性の優先順位を決める
サイディングを選ぶ際は、外観のデザイン性とメンテナンスのしやすさのどちらを優先するかを明確にしておくことが大切です。
デザイン性重視の場合、凹凸の深いおしゃれなデザインは高級感がありますが、汚れが溜まりやすく掃除の手間が増える傾向です。一方、フラットな金属系サイディングは汚れが付きにくく掃除しやすい反面、シンプルでやや冷たい印象になります。
素材を選ぶ際の判断基準は、以下のとおりです。
| タイプ | おすすめ素材 |
|---|---|
| デザイン重視 | 石目調・木目調・レンガ調などデザインが豊富な「窯業系」 |
| 機能・耐久重視 | 断熱性が高く長持ちする「金属系」 |
| バランス型 | 光触媒・親水性コーティングを施した「窯業系」 |
デザインと機能性を両立させたい場合は、光触媒や親水性コーティングなど汚れが付きにくい表面処理を施した窯業系サイディングがおすすめです。また、素材ごとの特徴を活かし、サイディングを異素材で張り分ける方法もあります。
金属系と窯業系を張り分けることでデザイン性が高まり、一般的な住宅とは一味違った外観に仕上がります。
3. 住宅の立地条件から素材を選ぶ
住居の環境によっても、サイディングボードの向き不向きがあります。立地条件に応じたおすすめの素材は以下のとおりです。
| 立地条件 | おすすめ素材 |
|---|---|
| 沿岸部 | 錆に強い「樹脂系」・「高耐久ガルバリウム鋼板」 |
| 寒冷地 | 凍害に強い「金属系」・「樹脂系」 |
| 住宅密集地 | 防火性に優れた「窯業系」 |
海沿いの地域では、塩分を含んだ風の影響で錆や塩害が起こりやすくなります。そのため、樹脂系やガルバリウム鋼板が適しています。
一方、寒冷地では水分が凍結、膨張して外壁を傷める「凍害」のリスクがあるため、吸水性の低い金属系や樹脂系を選ぶと安心です。
地域の気候特性を無視して選ぶと劣化が早まり、想定以上にメンテナンス費用がかかる可能性があります。
4. 施工会社の保証内容を確認する
外壁工事では、メーカー保証だけでなく施工会社の「施工保証」まで含めて必ずチェックしてください。なぜなら、施工不良による雨漏りや剥がれは、メーカー保証の対象外になるケースが多いためです。
施工保証の確認すべき主なポイントは、以下の3点です。
・保証期間(10年以上あると安心)
・保証の範囲(シーリング切れや剥がれが含まれるか)
・定期点検の有無と保証を受けるための条件
独自の長期保証を設けている会社は、施工品質への意識が高い傾向があります。契約前に具体的な保証範囲を確認しましょう。
なお、新築住宅の場合は品確法94条により、外壁を含む主要構造部について10年間の保証が法律で義務付けられています。(参照:e-Gov法令検索|住宅の品質確保の促進等に関する法律)
ただし、経年劣化による変色やひび割れは保証対象外となる点には注意が必要です。
また、万が一、施工会社が倒産した場合でも、保険制度によって補修費用が支払われる仕組みがあるので安心です。
【築年数別】サイディングボードのメンテナンス時期
外壁を長持ちさせるには、適切なタイミングでの手入れが欠かせません。
築年数ごとに現れる症状と、必要なメンテナンス内容を解説します。
・築5〜10年|シーリング補修の時期
・築10年前後|塗装メンテナンスの時期
・築20年以降|張り替えやカバー工法の時期
ご自宅の築年数に合わせて確認してください。
築5〜10年|シーリング補修の時期
新築から5年〜10年経つと、目地のシーリングに劣化のサインが出始めます。
ひび割れや縮み(痩せ)が見られた場合は、早めの補修が必要です。放置すると隙間から水が入り、ボードの裏側から腐食が進む恐れがあります。
シーリングの補修には、以下の「打ち替え」と「増し打ち」の2つの方法があります。
| 補修の種類 | 補修内容 | 費用相場(※足場代を含む) |
|---|---|---|
| 打ち替え | 古いシーリングを撤去して新しいシーリング材を充填する方法 | 約30万~45万 |
| 増し打ち | 既存のコーキングの上から新しいコーキング材を重ねる方法 | 約25万~35万 |
増し打ちは打ち替えよりも施工単価が抑えられますが、足場の設置は必須です。そのため、耐久性や将来的なメンテナンスコストを考えると、結果的に割高になる可能性もあります。
外壁塗装も同じ時期に必要になることが多いため、まとめて工事をすれば足場代が1回分で抑えられます。
築10年前後|塗装メンテナンスの時期
築10年を迎えたら、外壁塗装を検討するタイミングです。
以下のような症状が見られる場合は、塗装メンテナンスを検討しましょう。
・色あせや変色が目立つ
・カビ・藻・コケが発生している
・チョーキング(白い粉)が出る
塗膜が劣化すると雨水を吸収しやすくなり、湿潤と乾燥を繰り返すことで基材にひび割れが生じます。そのまま放置すると、外壁内部や構造材まで傷める恐れがあります。
適切な時期に塗装し、防水性を回復させることでサイディング材の寿命を延ばせるでしょう。
外壁塗装で失敗しないためのポイントについては、以下の記事であわせてご確認ください。
▶関連記事
外壁塗装失敗事例から学ぶ!失敗する原因と対策、業者選びのコツ
築20年以降|張り替えやカバー工法の時期
築20〜30年を超えると、塗装だけでは劣化を十分に改善できないケースが増えてきます。サイディングボード自体に反りや割れが見られる場合は、外壁を一新する大規模な修繕が必要です。
外壁の改修方法には、主に以下の2つの工法があります。
| 工法 | 施工内容・特徴 |
|---|---|
| 張り替え工法 | ・古い外壁を撤去し、新しい壁に張り替える ・下地の状態を確認できるため、劣化を根本から改善できる ・建物への重量増加がなく、耐震性への影響が少ない |
| カバー工法 | ・既存の壁の上に新しい壁を重ねて施工する ・廃材がほとんど出ず、費用を抑えやすい ・工期が短い |
どちらの工法が適しているかは、外壁下地の傷み具合によって判断します。専門業者による診断を受け、下地が健全ならカバー工法、傷みが進んでいる場合は張り替え工法を選ぶと安心です。
サイディングボードに関するよくある質問
最後に、サイディングボードに関するよくある質問に回答します。
窯業系サイディングとガルバリウム鋼板はどちらが長持ちしますか?
窯業系サイディング、ガルバリウム鋼板ともに耐用年数は約20〜40年とされており、適切にメンテナンスすれば、どちらかが極端に短命になるわけではありません。
ただし、立地条件によって実際の耐用性には差が出ます。沿岸部や寒冷地では、塩害や凍害に強いガルバリウム鋼板が適しています。
一方、防火性能を重視する住宅密集地では、不燃認定製品が多い窯業系サイディングが向いているでしょう。
メンテナンス費用を抑える方法はありますか?
外壁の劣化は初期段階で対応すれば、数万円程度の補修で済むこともあります。しかし、雨漏りが発生するまで放置すると、数百万規模に膨らむケースも少なくありません。
自治体のリフォーム補助金を活用したり、複数社から見積もりを取り適正価格を見極めたりすることで、費用を抑えやすくなります。こまめな点検と定期的なメンテナンスを心がけて、長期的な修繕コストを抑えましょう。
色あせやカビを防ぐ方法はありますか?
色あせ対策には、UVカット機能のある塗料を選ぶと効果的です。また、カビやコケの発生を防ぐには、外壁の通気性を確保し定期的に汚れを落としましょう。
特に、湿気がこもりやすく日当たりの悪い北側の壁は、水洗いで汚れを落とすだけでもカビ予防につながります。
新築時や塗装のタイミングで「防藻・防カビ塗料」を指定しておくと、美観をより長く保てるでしょう。
塗料の種類や選び方については、以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。
▶関連記事
外壁塗装でおすすめの塗料は?種類別の機能と選び方のポイントを解説
サイディングボードの厚さはどれくらいが標準ですか?
サイディングボードの標準的な厚さは、現在では15~16mmが一般的です。
以前主流だった12mm厚は釘留め工法が中心でしたが、近年では耐震性向上の観点から、15mm以上のボードを専用金具で取り付ける金具留めが主流です。
釘留めは施工費を抑えやすい一方、地震発生時に負荷がかかりやすく、耐久性の面では金具留めに劣ります。
金具留めはフックのように引っかけて固定するため、耐震性に優れており、釘がないため外観が美しく仕上がるのが特徴です。
耐震性や仕上がりを重視するなら、15mm以上の厚みを選ぶと安心でしょう。
サイディングボードは素材選びとメンテナンス計画で長持ちさせよう
この記事では、サイディングボード4種類の特徴をはじめ、メリット・デメリットや後悔しない選び方について解説しました。
サイディングボードは、素材によって耐久性やメンテナンス周期が大きく異なります。初期費用の安さだけで判断せず、将来かかるメンテナンス費用を含めてトータルコストで比較することが失敗を防ぐポイントです。
また、施工会社選びを誤ると、施工不良や想定外の追加費用が発生するリスクもあります。素材選びと合わせて、信頼できる施工会社を選びましょう。
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