
外壁塗装を成功させるには、気温や湿度といった条件が重要になります。
適切な時期を選ぶことで、塗料がしっかりと密着し、美しい仕上がりを期待できるのです。
今回は、外壁塗装時期(季節・年数)は、いつがいいのかを詳しく解説します。
塗装を長持ちさせるコツも説明するので、ぜひ最後までご覧ください。
外壁塗装で人気の季節も紹介します!
外壁塗装で後悔したくない人は、要チェックですよ!
- 外壁塗装時期(季節)を決める条件
- 外壁塗装時期(季節)で人気なのは?
- 外壁塗装時期(季節)ごとのメリット・デメリット
- 外壁塗装時期(年数)の目安
- 外壁塗装時期(年数)を検討するポイント|外壁劣化のサイン5つ
- 外壁塗装を長持ちさせるコツ
- 外壁塗装時期に関して、よくある質問
- 外壁塗装時期を見極めましょう!
外壁塗装時期(季節)を決める条件

外壁塗装は、雨水や紫外線から建物を守り、見た目の美しさを保つためのメンテナンスです。
外壁塗装を成功させるには、適切な時期を選ぶことがポイント。
外壁塗装時期(季節)を決める条件は、主に2つあります。
・時期の条件①:気温
・時期の条件②:湿度
それぞれの条件について、説明していきましょう。
時期の条件①:気温
気温は塗料の乾燥に影響を与えるため、外壁塗装時期を決める際に重要な条件となります。
一般的に、外壁塗装に適した気温は「15度〜30度」程度です。
15度〜30度であれば、塗料が乾燥し塗膜が十分に密着するので、耐久性の高い仕上がりを期待できます。
なお、塗膜とは塗料の乾燥・硬化により形成される、外壁を保護または防水機能を高める薄い膜のこと。
ほとんどの塗料は、気温が5度以下になると乾燥が遅れたり、塗膜が正常に形成されなかったりする恐れがあります。
一方で、気温が高すぎると塗料が急速に乾燥し、ひび割れの原因になります。
時期の条件②:湿度
気温と同様に、湿度も外壁塗装の仕上がりを左右する条件のひとつ。
外壁塗装に適した湿度は「85%以下」が目安です。
湿度が高いと塗料の乾燥が遅れます。
さらに、塗膜の中に水分が閉じ込められ、ふくれやはがれの原因になってしまいます。
特に、梅雨の時期は湿度が高くなるため、外壁塗装には不向きですね。
外壁塗装時期を検討する際には、湿度の低い日が続く時期を選びましょう。
外壁塗装時期(季節)で人気なのは?

外壁塗装時期として、人気が高いのは春(3月〜5月)と秋(9月〜11月)です。
春・秋は気温が比較的安定しており、湿度も低い日が多い傾向にあります。
そのため、塗装作業に適した気候条件が整いやすいです。
どちらの季節も寒すぎず暑すぎず、快適な気候の中で施工できることから、多くの方に選ばれていますよ。
ただし、春・秋は人気が高いので、塗装業者の予約が取りにくい可能性があります。
外壁を塗装したいと考えている人は、早めに計画を立てて、業者に相談するのがおすすめです。
外壁塗装時期(季節)ごとのメリット・デメリット

ここからは、外壁塗装時期(季節)ごとのメリット・デメリットを説明します。
・春
・梅雨
・夏
・秋
・冬
以下の情報を参考にして、外壁塗装時期を検討してみてください。
春
春(3月~5月)に外壁塗装を行うメリット・デメリットは、次のとおりです。
メリット | デメリット |
---|---|
・比較的温暖で、塗料が乾きやすい ・暑すぎず寒すぎないので、作業効率が上がりやすい ・新生活に合わせて外観をきれいにできる |
・塗装時期として人気が高い季節のため、業者によっては予約が取りにくい ・朝晩の寒暖差が大きい日は、結露が塗膜に影響を与える場合がある |
春は日中の気温が安定しており、塗料がゆっくりと均一に乾燥し、塗膜の密着性が高まります。
加えて、過ごしやすい気候なので、作業員の負担が比較的少なく、より丁寧な作業が期待できます。
梅雨
梅雨(6月~7月中旬)に外壁塗装を行うメリット・デメリットは、次のとおりです。
メリット | デメリット |
---|---|
・閑散期となり、業者とのスケジュール調整がしやすい ・費用を値引きしてもらえる可能性がある |
・雨の日が多く、工事が中断しやすい ・雨天時の作業は安全性に配慮が必要となる ・高い湿度の影響で、仕上がりに影響が出るケースがある |
梅雨は降雨量が多く湿度も高くなるため、基本的には外壁塗装に不向きです。
雨天が続くと塗装作業が何度も中断され、工期が長期化する場合も。
対して、業者のスケジュールに空きがあると、価格交渉に応じてもらいやすいというメリットがあります。
夏
夏(7月下旬~8月)に外壁塗装を行うメリット・デメリットは、次のとおりです。
メリット | デメリット |
---|---|
・気温が高く、塗料の乾燥が早い ・日照時間が長く、作業時間を確保しやすい |
・台風シーズンと重なると、天候が不安定になる ・気温が高すぎる日は、作業時間が制限される場合がある |
夏は気温が非常に高くなり、塗料が乾燥しやすいです。
ただし、高温下での施工は作業員の熱中症リスクを高めます。
日照時間は長いものの、安全性を考慮して作業時間が短くなる日もあるでしょう。
秋
秋(9月~11月)に外壁塗装を行うメリット・デメリットは、次のとおりです。
メリット | デメリット |
---|---|
・安定した気候の日が多く、塗料の乾燥に最適 ・湿度が低く、結露の心配も少ない ・過ごしやすい気候で、作業効率が上がりやすい |
・繁忙期で予約が取りにくい可能性がある ・地域によっては、台風の影響が残る場合がある |
秋は気温が穏やかで安定しており、外壁塗装時期に向いている季節として挙げられます。
注意点として、秋は春と同様に人気の季節で、塗装業者の予約が集中しやすいです。
「希望する時期に工事を行えない」や「繁忙期で費用が少し高くなった」などの事態にならないよう、早めに業者に依頼してみてください。
冬
冬(12月~2月)に外壁塗装を行うメリット・デメリットは、次のとおりです。
メリット | デメリット |
---|---|
・比較的閑散期であり、希望の日程が通りやすい ・空気が乾燥しており、塗料が乾きやすい |
・気温が低すぎると施工不良につながりやすい ・降雪や凍結により、工事が中断するケースがある ・日照時間が短く、作業時間が限られる |
冬は空気が乾燥していることから、塗料の乾燥に適した季節といえます。
しかし、気温が低くなりすぎると、塗膜が正常に形成されずに施工不良を起こす恐れも。
地域によっては、積雪や凍結で工期が長引く可能性も考慮しなければいけません。
外壁塗装時期(年数)の目安

外壁塗装時期を考える際は、季節のほかに「前回の塗装からの年数」も重要な判断基準となります。
外壁を塗り替えるのは、10年に一度がおおよその目安です。
「使用する塗料の種類」や「建物の立地環境」により塗装の耐用年数は変動するため、あくまでも参考程度にしてくださいね。
たとえば、日当たりのよい場所では紫外線による劣化が進み、塗装の寿命が短くなる傾向にあります。
年数の目安だけでなく、外壁の状態を定期的にチェックし、劣化のサインを見逃さないことが大切ですよ。
外壁塗装時期(年数)を検討するポイント|外壁劣化のサイン5つ

外壁の塗り替えサインとなる、外壁劣化の症状を5つ紹介します。
・ひび割れ
・チョーキング
・鉄部のサビ
・カビ・藻・コケ
・浮き・膨らみ・反り・はがれ
これらのサインを見逃さずに早期に対応すれば、建物の寿命を延ばせるでしょう。
ひび割れ
紫外線により塗料が経年劣化したり、外壁材が乾燥したりするのが、外壁がひび割れる主な原因です。
外壁の表面にひび割れが見られると、雨水が建物内部に浸入する恐れがあります。
放置した場合は「断熱材にカビが発生する」または「木材の腐食によりシロアリ被害を受ける」などのトラブルを引き起こします。
0.3mm以上の大きなひび割れは劣化が進んでいるサインなので、早急な対処が必要です。
チョーキング
外壁の表面を手で触ると、白い粉が付着する現象を「チョーキング」と呼びます。
紫外線や雨風によって塗料の顔料が分解され、防水機能が低下した状態です。
チョーキング現象が起きると、見た目が美しくないのはもちろん、カビ・コケの繁殖につながります。
外壁で直射日光が当たる部分はチョーキングが発生しやすいため、定期的に状態を確認してみてください。
鉄部のサビ
鉄部のサビも、外壁が劣化している症状のひとつです。
外壁の防水性は年月を重ねるにつれて損なわれます。
防水性の低下により水がたまりやすくなった結果、鉄部にサビが生じるのです。
サビは鉄部の強度を低下させ、破損の原因となるので注意が必要ですよ。
加えて、症状が進行しているサビは、建物の目に見えない部分まで腐食している場合があります。
建物内部の状態が気になる際は、外壁専門の業者に調査を依頼するのがおすすめです。
カビ・藻・コケ
外壁にカビや藻、コケが発生している場合、塗膜の防水性・防汚性の低下が疑われます。
日当たりの悪い場所に繁殖しやすく、少し放置しただけで一気に増殖するのが特徴です。
外壁のカビは室内のカビと同様に、アレルギー症状を引き起こします。
アレルギー性鼻炎や喘息、皮膚炎などを悪化させるカビの種類もあるので、早めに除去することが重要です。
軽度な症状にはスポンジ、頑固な汚れには高圧洗浄機の使用が効果的。
ただし、高圧洗浄機を使いすぎると、塗装がはがれるリスクが高まってしまいます。
浮き・膨らみ・反り・はがれ
外壁塗装から年数が経つと、塗膜と下地の密着性が低下して、浮き・膨らみ・反り・はがれなどの症状が見られます。
これらの症状によって引き起こされるリスクは、以下のとおりです。
・外壁の浮きや反りによって生じた隙間から雨水が浸入する
・断熱材と外壁との間に隙間ができて、断念性能が低下する
・外壁の隙間からシロアリなどの害虫が侵入する
・浮きやはがれが進行して、外壁材の一部が剥がれ落ちる
安全かつ快適に過ごすために、浮き・膨らみ・反り・はがれを修理しましょう。
外壁塗装を長持ちさせるコツ

外壁塗装を長持ちさせるコツを、3つピックアップしました。
・耐用年数が長い塗料を選ぶ
・定期的にメンテナンスをする
・技術力の高い業者に依頼する
以下で詳しく説明していきます。
耐用年数が長い塗料を選ぶ
外壁塗装の寿命を左右する要因として、使用する塗料の種類が挙げられます。
参考として、塗料の種類ごとの耐用年数と特徴を表にまとめました。
耐用年数 | 特徴 | |
---|---|---|
アクリル塗料 | 4〜7年 | 費用が安く、発色がよい。定期的に外壁を塗り替えてイメージチェンジしたい方におすすめ。 |
ウレタン塗料 | 8〜10年 | 密着力が高いので、雨どいや手すりの塗装に適している。 |
シリコン塗料 | 8〜15年 | 熱や紫外線に強く耐久性に優れ、コスパ重視の方に向いている。 |
フッ素塗料 | 15〜20年 | 光沢のある仕上がりが人気。耐候性・耐久性が高く、メンテナンスの手間がかかりにくい。 |
無機塗料 | 20年以上 | 価格が高い分、他の塗料よりも耐久性が高い。カビや藻の発生も防止できる。 |
長持ちする塗料を選ぶことで、塗り替えの頻度を減らし、結果的にメンテナンスにかかるトータルコストを抑えられますよ。
初期費用だけでなく耐用年数や断熱性、耐汚染性などを考慮し、長期的な視点で塗料を選んでみてください。
定期的にメンテナンスをする
外壁塗装を長持ちさせるには、適切な時期に塗装することに加えて、定期的なメンテナンスも重要といえます。
日常的にできる主なメンテナンスは、外壁の清掃です。
外壁に付着した汚れやカビ、藻、コケなどを見つけたら、早めに洗い流すとよいですね。
さらに、ひび割れや浮きなどの劣化サインがないかも、こまめにチェックします。
雨風が強い日のあとは、特に外壁に変化がないかを確認しましょう。
技術力の高い業者に依頼する
「外壁塗装は塗料を塗るだけでよい」と考える人もいますが、外壁塗装には高い技術力が求められます。
たとえ高品質な塗料を選んでも、下地処理が不適切だったり、塗りムラがあったりすると外壁塗装が長持ちしません。
つまり、知識と経験が豊富な業者に頼むと、塗り替えの失敗を防げるでしょう。
技術力の高い業者は、塗料の特性を十分に理解した上で、適切な処理を施します。
信頼できる業者を探しているならば「外壁塗装の窓口」を活用してみてください。
優良施工店が多数登録しているので、自分に合った業者が見つかるはずです。
外壁塗装時期に関して、よくある質問

外壁塗装時期に関して、よくある質問は次の2つです。
・外壁塗装できない季節はある?
・外壁塗装の時期によって費用は変わる?
それぞれ解説していきます。
外壁塗装できない季節はある?
「外壁塗装ができない」という季節はありません。
季節ごとに向き・不向きはありますが、基本的には一年を通して外壁塗装は可能ですよ。
希望の時期に外壁塗装できるか不安な人は、専門業者に相談しておくと安心です。
外壁塗装の時期によって費用は変わる?
外壁塗装時期によって、費用は変わる可能性があります。
梅雨や冬は天候が不安定で工事が延期になるリスクが高く、外壁塗装の需要が減るのです。
そのため、梅雨や冬は費用が安くなる傾向にあります。
なお、気候条件は地域によって異なるため、あくまで目安にしてください。
外壁塗装時期を見極めましょう!

今回は、外壁塗装時期(季節・年数)は、いつがいいのかを詳しく解説しました。
外壁塗装時期では、気温と湿度が重要な条件となります。
季節ごとにメリット・デメリットがありますが、外壁塗装では春と秋が人気です。
また、時期だけでなく前回の塗装からの年数や、外壁の劣化サインを見逃さないこともポイントですね。
外壁塗装の業者探しなら「外壁塗装の窓口」がおすすめです。
外壁塗装の窓口は、全国4000社以上の優良店の中からユーザーの要望に沿った施工店をご紹介します。見積もりを依頼後でも料金や施工店の対応に納得がいかなければ断ることも可能なので、気軽に利用してみてくださいね。
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