外壁塗装時期(季節・年数)はいつがいい?塗装を長持ちさせるコツもの画像01

外壁塗装を成功させるには、気温や湿度といった条件が重要になります。
適切な時期を選ぶことで、塗料がしっかりと密着し、美しい仕上がりを期待できるのです。

今回は、外壁塗装時期(季節・年数)は、いつがいいのかを詳しく解説します。
塗装を長持ちさせるコツも説明するので、ぜひ最後までご覧ください。

外壁塗装で人気の季節も紹介します!
外壁塗装で後悔したくない人は、要チェックですよ!



外壁塗装時期(季節)を決める条件

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外壁塗装は、雨水や紫外線から建物を守り、見た目の美しさを保つためのメンテナンスです。
外壁塗装を成功させるには、適切な時期を選ぶことがポイント。

外壁塗装時期(季節)を決める条件は、主に2つあります。

・時期の条件①:気温
・時期の条件②:湿度

それぞれの条件について、説明していきましょう。

時期の条件①:気温

気温は塗料の乾燥に影響を与えるため、外壁塗装時期を決める際に重要な条件となります

一般的に、外壁塗装に適した気温は「15度〜30度」程度です
15度〜30度であれば、塗料が乾燥し塗膜が十分に密着するので、耐久性の高い仕上がりを期待できます。
なお、塗膜とは塗料の乾燥・硬化により形成される、外壁を保護または防水機能を高める薄い膜のこと。

ほとんどの塗料は、気温が5度以下になると乾燥が遅れたり、塗膜が正常に形成されなかったりする恐れがあります。
一方で、気温が高すぎると塗料が急速に乾燥し、ひび割れの原因になります。

時期の条件②:湿度

気温と同様に、湿度も外壁塗装の仕上がりを左右する条件のひとつ
外壁塗装に適した湿度は「85%以下」が目安です

湿度が高いと塗料の乾燥が遅れます。
さらに、塗膜の中に水分が閉じ込められ、ふくれやはがれの原因になってしまいます。
特に、梅雨の時期は湿度が高くなるため、外壁塗装には不向きですね。

外壁塗装時期を検討する際には、湿度の低い日が続く時期を選びましょう。

外壁塗装時期(季節)で人気なのは?

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外壁塗装時期として、人気が高いのは春(3月〜5月)と秋(9月〜11月)です

春・秋は気温が比較的安定しており、湿度も低い日が多い傾向にあります。
そのため、塗装作業に適した気候条件が整いやすいです。

どちらの季節も寒すぎず暑すぎず、快適な気候の中で施工できることから、多くの方に選ばれていますよ。

ただし、春・秋は人気が高いので、塗装業者の予約が取りにくい可能性があります
外壁を塗装したいと考えている人は、早めに計画を立てて、業者に相談するのがおすすめです。

外壁塗装時期(季節)ごとのメリット・デメリット

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ここからは、外壁塗装時期(季節)ごとのメリット・デメリットを説明します。

・春
・梅雨
・夏
・秋
・冬

以下の情報を参考にして、外壁塗装時期を検討してみてください。

春(3月~5月)に外壁塗装を行うメリット・デメリットは、次のとおりです。

メリット デメリット
・比較的温暖で、塗料が乾きやすい
・暑すぎず寒すぎないので、作業効率が上がりやすい
・新生活に合わせて外観をきれいにできる
・塗装時期として人気が高い季節のため、業者によっては予約が取りにくい
・朝晩の寒暖差が大きい日は、結露が塗膜に影響を与える場合がある

春は日中の気温が安定しており、塗料がゆっくりと均一に乾燥し、塗膜の密着性が高まります。
加えて、過ごしやすい気候なので、作業員の負担が比較的少なく、より丁寧な作業が期待できます。

梅雨

梅雨(6月~7月中旬)に外壁塗装を行うメリット・デメリットは、次のとおりです。

メリット デメリット
・閑散期となり、業者とのスケジュール調整がしやすい
・費用を値引きしてもらえる可能性がある
・雨の日が多く、工事が中断しやすい
・雨天時の作業は安全性に配慮が必要となる
・高い湿度の影響で、仕上がりに影響が出るケースがある

梅雨は降雨量が多く湿度も高くなるため、基本的には外壁塗装に不向きです。
雨天が続くと塗装作業が何度も中断され、工期が長期化する場合も。

対して、業者のスケジュールに空きがあると、価格交渉に応じてもらいやすいというメリットがあります。

夏(7月下旬~8月)に外壁塗装を行うメリット・デメリットは、次のとおりです。

メリット デメリット
・気温が高く、塗料の乾燥が早い
・日照時間が長く、作業時間を確保しやすい
・台風シーズンと重なると、天候が不安定になる
・気温が高すぎる日は、作業時間が制限される場合がある

夏は気温が非常に高くなり、塗料が乾燥しやすいです。

ただし、高温下での施工は作業員の熱中症リスクを高めます。
日照時間は長いものの、安全性を考慮して作業時間が短くなる日もあるでしょう。

秋(9月~11月)に外壁塗装を行うメリット・デメリットは、次のとおりです。

メリット デメリット
・安定した気候の日が多く、塗料の乾燥に最適
・湿度が低く、結露の心配も少ない
・過ごしやすい気候で、作業効率が上がりやすい
・繁忙期で予約が取りにくい可能性がある
・地域によっては、台風の影響が残る場合がある

秋は気温が穏やかで安定しており、外壁塗装時期に向いている季節として挙げられます。

注意点として、秋は春と同様に人気の季節で、塗装業者の予約が集中しやすいです。
「希望する時期に工事を行えない」や「繁忙期で費用が少し高くなった」などの事態にならないよう、早めに業者に依頼してみてください。

冬(12月~2月)に外壁塗装を行うメリット・デメリットは、次のとおりです。

メリット デメリット
・比較的閑散期であり、希望の日程が通りやすい
・空気が乾燥しており、塗料が乾きやすい
・気温が低すぎると施工不良につながりやすい
・降雪や凍結により、工事が中断するケースがある
・日照時間が短く、作業時間が限られる

冬は空気が乾燥していることから、塗料の乾燥に適した季節といえます。

しかし、気温が低くなりすぎると、塗膜が正常に形成されずに施工不良を起こす恐れも。
地域によっては、積雪や凍結で工期が長引く可能性も考慮しなければいけません。

外壁塗装時期(年数)の目安

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外壁塗装時期を考える際は、季節のほかに「前回の塗装からの年数」も重要な判断基準となります

外壁を塗り替えるのは、10年に一度がおおよその目安です
「使用する塗料の種類」や「建物の立地環境」により塗装の耐用年数は変動するため、あくまでも参考程度にしてくださいね。

たとえば、日当たりのよい場所では紫外線による劣化が進み、塗装の寿命が短くなる傾向にあります。
年数の目安だけでなく、外壁の状態を定期的にチェックし、劣化のサインを見逃さないことが大切ですよ。

外壁塗装時期(年数)を検討するポイント|外壁劣化のサイン5つ

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外壁の塗り替えサインとなる、外壁劣化の症状を5つ紹介します。

・ひび割れ
・チョーキング
・鉄部のサビ
・カビ・藻・コケ
・浮き・膨らみ・反り・はがれ

これらのサインを見逃さずに早期に対応すれば、建物の寿命を延ばせるでしょう。

ひび割れ

紫外線により塗料が経年劣化したり、外壁材が乾燥したりするのが、外壁がひび割れる主な原因です

外壁の表面にひび割れが見られると、雨水が建物内部に浸入する恐れがあります。
放置した場合は「断熱材にカビが発生する」または「木材の腐食によりシロアリ被害を受ける」などのトラブルを引き起こします。

0.3mm以上の大きなひび割れは劣化が進んでいるサインなので、早急な対処が必要です。

チョーキング

外壁の表面を手で触ると、白い粉が付着する現象を「チョーキング」と呼びます
紫外線や雨風によって塗料の顔料が分解され、防水機能が低下した状態です。

チョーキング現象が起きると、見た目が美しくないのはもちろん、カビ・コケの繁殖につながります。
外壁で直射日光が当たる部分はチョーキングが発生しやすいため、定期的に状態を確認してみてください。

鉄部のサビ

鉄部のサビも、外壁が劣化している症状のひとつです

外壁の防水性は年月を重ねるにつれて損なわれます。
防水性の低下により水がたまりやすくなった結果、鉄部にサビが生じるのです。

サビは鉄部の強度を低下させ、破損の原因となるので注意が必要ですよ。
加えて、症状が進行しているサビは、建物の目に見えない部分まで腐食している場合があります。
建物内部の状態が気になる際は、外壁専門の業者に調査を依頼するのがおすすめです。

カビ・藻・コケ

外壁にカビや藻、コケが発生している場合、塗膜の防水性・防汚性の低下が疑われます
日当たりの悪い場所に繁殖しやすく、少し放置しただけで一気に増殖するのが特徴です。

外壁のカビは室内のカビと同様に、アレルギー症状を引き起こします。
アレルギー性鼻炎や喘息、皮膚炎などを悪化させるカビの種類もあるので、早めに除去することが重要です。

軽度な症状にはスポンジ、頑固な汚れには高圧洗浄機の使用が効果的。
ただし、高圧洗浄機を使いすぎると、塗装がはがれるリスクが高まってしまいます。

浮き・膨らみ・反り・はがれ

外壁塗装から年数が経つと、塗膜と下地の密着性が低下して、浮き・膨らみ・反り・はがれなどの症状が見られます

これらの症状によって引き起こされるリスクは、以下のとおりです。

・外壁の浮きや反りによって生じた隙間から雨水が浸入する
・断熱材と外壁との間に隙間ができて、断念性能が低下する
・外壁の隙間からシロアリなどの害虫が侵入する
・浮きやはがれが進行して、外壁材の一部が剥がれ落ちる

安全かつ快適に過ごすために、浮き・膨らみ・反り・はがれを修理しましょう。

外壁塗装を長持ちさせるコツ

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外壁塗装を長持ちさせるコツを、3つピックアップしました。

・耐用年数が長い塗料を選ぶ
・定期的にメンテナンスをする
・技術力の高い業者に依頼する

以下で詳しく説明していきます。

耐用年数が長い塗料を選ぶ

外壁塗装の寿命を左右する要因として、使用する塗料の種類が挙げられます
参考として、塗料の種類ごとの耐用年数と特徴を表にまとめました。

耐用年数 特徴
アクリル塗料 4〜7年 費用が安く、発色がよい。定期的に外壁を塗り替えてイメージチェンジしたい方におすすめ。
ウレタン塗料 8〜10年 密着力が高いので、雨どいや手すりの塗装に適している。
シリコン塗料 8〜15年 熱や紫外線に強く耐久性に優れ、コスパ重視の方に向いている。
フッ素塗料 15〜20年 光沢のある仕上がりが人気。耐候性・耐久性が高く、メンテナンスの手間がかかりにくい。
無機塗料 20年以上 価格が高い分、他の塗料よりも耐久性が高い。カビや藻の発生も防止できる。

長持ちする塗料を選ぶことで、塗り替えの頻度を減らし、結果的にメンテナンスにかかるトータルコストを抑えられますよ。
初期費用だけでなく耐用年数や断熱性、耐汚染性などを考慮し、長期的な視点で塗料を選んでみてください。

定期的にメンテナンスをする

外壁塗装を長持ちさせるには、適切な時期に塗装することに加えて、定期的なメンテナンスも重要といえます

日常的にできる主なメンテナンスは、外壁の清掃です。
外壁に付着した汚れやカビ、藻、コケなどを見つけたら、早めに洗い流すとよいですね。

さらに、ひび割れや浮きなどの劣化サインがないかも、こまめにチェックします。
雨風が強い日のあとは、特に外壁に変化がないかを確認しましょう。

技術力の高い業者に依頼する

「外壁塗装は塗料を塗るだけでよい」と考える人もいますが、外壁塗装には高い技術力が求められます。
たとえ高品質な塗料を選んでも、下地処理が不適切だったり、塗りムラがあったりすると外壁塗装が長持ちしません。

つまり、知識と経験が豊富な業者に頼むと、塗り替えの失敗を防げるでしょう
技術力の高い業者は、塗料の特性を十分に理解した上で、適切な処理を施します。

信頼できる業者を探しているならば「外壁塗装の窓口」を活用してみてください。
優良施工店が多数登録しているので、自分に合った業者が見つかるはずです。

外壁塗装時期に関して、よくある質問

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外壁塗装時期に関して、よくある質問は次の2つです。

・外壁塗装できない季節はある?
・外壁塗装の時期によって費用は変わる?

それぞれ解説していきます。

外壁塗装できない季節はある?

「外壁塗装ができない」という季節はありません
季節ごとに向き・不向きはありますが、基本的には一年を通して外壁塗装は可能ですよ

希望の時期に外壁塗装できるか不安な人は、専門業者に相談しておくと安心です。

外壁塗装の時期によって費用は変わる?

外壁塗装時期によって、費用は変わる可能性があります

梅雨や冬は天候が不安定で工事が延期になるリスクが高く、外壁塗装の需要が減るのです。
そのため、梅雨や冬は費用が安くなる傾向にあります

なお、気候条件は地域によって異なるため、あくまで目安にしてください。

外壁塗装時期を見極めましょう!

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今回は、外壁塗装時期(季節・年数)は、いつがいいのかを詳しく解説しました。

外壁塗装時期では、気温と湿度が重要な条件となります。
季節ごとにメリット・デメリットがありますが、外壁塗装では春と秋が人気です。
また、時期だけでなく前回の塗装からの年数や、外壁の劣化サインを見逃さないこともポイントですね。

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