屋根修理詐欺の手口とは?上手な断り方と対処法【経験談あり】の画像01

ここでは、

・屋根修理詐欺のニュースでよくある手口
・屋根修理詐欺の防ぎ方・断り方
・屋根修理詐欺にあった場合の対処法
・屋根修理詐欺の体験談
・屋根修理の適正金額
・屋根修理の業者選びのポイント

など、屋根修理詐欺に関する注意点を解説します。

「自分は詐欺には引っかからない」と思っている人は要注意!
屋根修理詐欺の体験談から、「自分にも起こりうること」と思って警戒しよう!



屋根修理詐欺とは?ニュースでよくある手口

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屋根修理詐欺で多いのは、急に家にやって来て、「屋根瓦が浮いている」「屋根が壊れている」「このままだと雨漏りする」などと消費者の不安をあおり、契約をさせる手法です。
「点検商法」とも呼ばれており、屋根の他にも外壁や耐震補強、シロアリ駆除、給湯器交換など、様々なパターンの詐欺が近年横行しています。

屋根修理詐欺はイケメンだったり、誠実そうだったりして、見た目では詐欺と気づかずに、契約してしまうことが多いみたい。

消費生活センターに寄せられた2022年度の屋根工事の点検商法に関する相談件数は、過去5年で最も多くなっています。
また、契約者の8割超が60歳以上で、特に高齢者に被害が多いです。

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出典:屋根工事の点検商法のトラブルが増えています-典型的な勧誘トークを知っておくことで防げます!-|消費生活センター

警察によると、摘発された屋根修理詐欺業者は営業マニュアルを作成していて、それを複数の業者で共有している模様です。さらに、詐欺業者が集めた家の間取りや資産状況などの情報が、ほかの犯罪に悪用される危険性も指摘されています。

屋根修理詐欺の背景には、

・屋根は住人が状況を確認しづらく、被害に気づきにくい
・本当は必要のない工事だったのかが分かりづらい

などの理由があり、それらの隙をついているのが現状です。

ニュースでよくある手口

▶「近所の物件を工事していて不具合が見えた」「親方に行ってこいと言われて来た」として、屋根点検をすすめてくる

これは「親方商法」と呼ばれる手法です。興味がある素振りを見せると、本当に親方役の貫禄のある人物を呼んでくるケースもあります。

▶飛び込み営業で屋根の修理を勧めてくる

飛び込み営業自体は違法ではありませんが、中には「屋根に上がらせてくれ」と言って、棟や屋根材を破壊する悪質な業者が存在します。そして、「屋根が劣化している」「早く修理しないと危険」などと不安を煽り、契約を迫ってくるのです。

▶メーカーのふりをして訪問してくる

屋根修理詐欺では、悪徳業者がメーカーの定期点検を装って、訪問するケースもあります。
このような場合は、最初に社員証や名刺を細かくチェックするのがおすすめです。

通常は、事前連絡もなしにメーカーが屋根の点検にくることはありえないよ。
だから、その時点で怪しいと疑おう!

▶キャンペーンや割引でその場で契約を迫ってくる

悪徳業者は「キャンペーンで工事費用を安くできる」「特別なプレゼントがある」「今日契約すれば10万円値引きできる」などと言って、その場で契約を迫ります。これは落ち着いて検討する時間を与えないための作戦です。

▶火災保険によって無料で修理できると断言する

火災保険は、台風などの自然災害による被害を保険会社に負担してもらうものです。
その審査基準や保険金額は保険会社によって異なるため、工事費用が全額補填されるとは限りません。
また、自然災害でないのに嘘の申告をすれば、詐欺に加担することにもなりかねない点にも注意が必要です。

▶契約前に修理を行って代金を請求してくる

「無料点検」と言うから屋根にあげたら、勝手に修理をして代金を請求してくるパターンもあります。だたし、契約をしていなければ代金を請求されても支払う必要はありません。
うかつに屋根にあがらせないことが一番ですが、もし屋根にあげてしまっても、支払う必要はないことを覚えておきましょう。

▶工事費用を全額前払いさせようとする

工事費用を全額前払いさせようとする業者には要注意です。
代金を振り込ませてからいつまでも着工せず、そのまま代金を持ち逃げされるケースがあります。
その場合、時間が経ってから詐欺だと気づくため、警察に届けても検挙しづらく、代金の回収が難しくなります。

基本的には工事代金は後払いにしよう!
工事着工前に全額前払いさせようとする業者は避けておくのが無難だよ。

屋根修理詐欺を防ぐには?断り方を学ぶ

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屋根修理詐欺を防ぐ方法として、以下の8つが挙げられます。

①怪しい業者は屋根にあがらせない
②屋根のホームページや口コミを確認する
③家族や知人、別の専門業者に相談する
④見積書の内容をよくチェックする
⑤その場で契約しない・契約は書面で交わす
⑥修理箇所の写真をもらう
⑦強引な営業に対する断り方を用意しておく
⑧警察に通報する

①怪しい業者は屋根にあがらせない

突然来た得体の知れない業者は、決して屋根にのぼらせないようにしましょう。先述したように、屋根を壊したり、勝手に修理したり、何をされるか分からないからです。
屋根の点検を依頼する際は、高所カメラドローンを利用すれば、業者を敷地に入れずとも屋根全体の状態を確認することは可能です。このような点検に対応できる業者を選ぶとよいでしょう。

②屋根業者のホームページや口コミを確認する

まずは、訪問業者の会社名や所在地などをホームページで確認しましょう。
その際、名刺やパンフレットをもらうのも証拠を残すという意味で効果的です。たとえ口頭で会社名を答えても、あとで調べたらその場所に存在していなかったというケースもあるので注意しましょう。
また、その会社の口コミを調べることも有効です。一見立派なホームページであっても、「メディアに掲載されました」と紹介している先がアフィリエイトブログばかりということもあります。

③家族や知人に相談する

一人で決めてしまうのは、騙されたり、カモにされたりする原因になります。家族や知人など、誰かに相談してから決めても遅くありません。不安感や偏った考えに囚われず、信頼できる人の意見を参考にするとよいでしょう。

④見積書の内容をよくチェックする・別の専門業者に相見積もりをとる

屋根修理において、見積書の内容をよく見ることは重要です。金額面はもちろん、修理内容の詳細をしっかり確認してください。
そして、工事が必要と思ったら、訪問販売営業をしていない信頼できる業者から必ず相見積もりをとりましょう。

きちんとした専門業者から相見積もりをとれば、「工事の必要性」「適正価格」「工事内容の妥当性」なども確認できるよ。

⑤その場で契約しない・契約は書面で交わす

どんなに業者に急かされても、その日に契約するのは避けましょう。それは詐欺業者にとっては思うつぼだからです。
「大切なことだから、今日は決められない」とはっきり断って、落ち着いて考える時間や自分で情報収集する時間を確保しましょう。

契約をする際は、契約内容を必ず書面で残すようにしてください。「契約書を交わすのなんて当たり前でしょ」と思われるかもしれませんが、稀に口頭だけで契約を結ぼうとする悪徳業者も存在します。契約書の提示を行わない業者であれば、即お引き取り願いましょう。

⑥修理箇所の写真をもらう

屋根の点検を行う際は、どんな業者であっても修理箇所の写真撮影を条件に入れてください。
屋根は自力の確認が難しいため、言葉だけでは嘘を見抜くことができません。

・屋根全体の状態が分かる写真
・修理箇所の1m以内の接写写真

などを撮ってもらいましょう。

写真撮影を拒否する業者は絶対NG!
中には、別の家の写真を見せてくる悪徳業者もいるから、写真の中身をしっかり確認しよう。

⑦強引な営業に対する断り方を用意しておく

詐欺業者はとてもしつこく、巧みな話術で契約を迫ります。こちらが「結構です」と断ってもすぐに引き下がることはないので、うまい断り方を準備しておきましょう。

「家族や親族にリフォーム業者がいる」「懇意にしている工務店に相談する」など、屋根修理に詳しい第三者の存在をにおわせると、大人しく帰ってくれるケースが多いので、試してみてください。

⑧警察に通報する

近年屋根修理詐欺が増えていることから、警察も悪徳業者の摘発に力を入れています。
「怪しい訪問業者が断ってもなかなか帰らない」「もしかしたら詐欺かもしれない」と思ったら警察に通報しましょう。
「警察を呼ぶと言う」「警察に電話する素振りを見せる」だけでも十分効果的ですので、しつこい勧誘に困ったときは警察に助けを求めるのも一つの手です。

屋根修理詐欺にあったら…契約後に気づいた場合の対処法

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どんなに気をつけていても、絶対に詐欺を防げるかというと難しいところです。
ここでは、もし屋根修理詐欺にあったらどうすればいいか、対処法を5つ紹介します。

①クーリングオフする
②消費者庁の消費者ホットラインに電話する
③弁護士に相談する
④住まいるダイヤルに電話する
⑤安心できるリフォーム業者を探す

①クーリングオフする

契約後に詐欺に気づいたら、クーリングオフ(特定の取引において、一定の期間内なら無条件で契約を解除できる制度)を利用しましょう。
クーリングオフをするには、契約書を交わしてから8日以内に業者に書面(はがき)などを送付する必要があります。
ただし、8日を過ぎてしまった場合でも、

・契約時にクーリングオフの説明を受けなかった
・契約自体に不備がある

などの場合はクーリングオフできる可能性があります。
最寄りの消費者センターにぜひ相談してみましょう。

ただし、店舗や営業所で契約を締結している場合は、クーリングオフの対象外になるのでご注意を。もし「店舗に来てほしい」と言われたら、安易に付いていかないようにしましょう。

参考:クーリング・オフ|国民生活センター

②消費者庁の消費者ホットラインに電話する

消費者ホットラインでは、最寄りの消費生活センター消費生活相談窓口を案内してくれます。消費生活に関する相談や苦情を無料で受け付けていて、消費者センターから業者への連絡も可能です。一人で抱え込まずに、トラブル解決のサポートを受けましょう。

消費者ホットライン 電話:188

③弁護士に相談する

多額の修理費用を請求されたなどの損害があれば、弁護士に相談しましょう。
消費者センターなどでは実際に交渉するのは自分自身ですが、弁護士に依頼すれば法に基づいて交渉を進めてくれます
だたし、弁護士に依頼すると報酬を支払う必要があります。そのためまずは、弁護士会や法テラスの無料法律相談を受けてみるのをおすすめします。

④住まいるダイヤルに電話する

住まいるダイヤル(国土交通大臣指定の住まいの相談窓口)では、見積もりを含め、リフォーム工事全般に関する相談を受け付けています。

住まいるダイヤル 電話:03-3556-5147

⑤安心できるリフォーム業者を探す

国土交通省の「住宅リフォーム事業者団体登録制度」を利用すれば、国土交通省管轄で一定基準に達した事業者団体を検索できます。信用できる業者を見つけるのに役立つでしょう。

屋根修理詐欺の体験談

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ここでは、ニフティ不動産が募集した屋根修理詐欺に関するアンケートから、屋根修理詐欺の体験談を紹介します。実際にどんな手口を使うのか、どうやって撃退したらいいのかなど、ぜひ参考にしてみてくださいね。

屋根修理詐欺に引っかかってしまった人

【体験談①】チロル・会社員・大阪府・女性・40代

Q.屋根修理詐欺が来た時期はいつ?
2024年夏頃

Q.屋根修理詐欺の具体的な手口・内容を教えてください。
実家の屋根が雨漏りしている話を近所でしていて、その話がどこからか漏れて詐欺業者が来た。この辺一体を回っていて、「見るだけならタダなので一度見てみます」と言って上がり込み屋根を見て(たぶんフリ)、雨漏りしているし今なら期間限定独立キャンペーンで安くしますと言った。即日すぐ契約したら更に割引きますと言ってこちらの不安を煽ってきた。

Q.お金を請求された?具体的な金額を教えてください。
200万かかるところをキャンペーンで150万で出来ると言っていた。

Q.代金を支払った?支払った場合・支払わなかった場合の理由を教えてください。
支払ってしまった。母親1人で思い込みで突っ走ってしまったから。

Q.詐欺に気づいたきっかけは?
その後何回か来たけど全然工事が始まらないから問い詰めたら、のらりくらり言い訳して来なくなったから。

Q.「クーリングオフ」を知っていた?
知っていたけど母親は知らないからどうしようもなかった。

Q.屋根修理詐欺について注意喚起したいことは?
親身に相談に乗ってくれる雰囲気で優しそうな感じがあったのに、実際は詐欺師なので、見た目の雰囲気に騙されないでほしい。

【体験談②】みーさん・会社員・東京都・女性・30代

Q.屋根修理詐欺が来た時期はいつ?
2024年9月

Q.屋根修理詐欺の具体的な手口・内容を教えてください。
台風後に突然訪れた業者が「屋根に損傷がある」と言って点検を始め、必要ない修理を進めて、高額な料金を請求された。最初は「無料点検」と言って安心させ、作業後に追加料金をどんどん要求されることが多いです。

Q.お金を請求された?具体的な金額を教えてください。
最初は「簡単な補修で済みます」と言われましたが、作業を進めるうちに「追加で修理が必要になった」と言われ、最終的に約50万円を請求されました。

Q.代金を支払った?支払った場合・支払わなかった場合の理由を教えてください。
最初は「すぐに修理しないと家が壊れる」と言われ、焦ってしまい、契約してしまいました。途中で不安になりましたが、既に作業が進んでおり、キャンセルするのが難しいと感じて、最終的に支払いました。

Q.詐欺に気づいたきっかけは?
他の業者に依頼して屋根を再点検してもらったことです。その業者からは「何も問題はない」と言われ、最初の業者が過剰に修理を勧めていたことが明らかになりました。また、修理後に他の人から「そんなに高額な料金を払う必要はない」と聞いて、初めておかしいと感じました。

Q.「クーリングオフ」を知っていた?
クーリングオフについては以前から知っていましたが、当時は焦っていたこともあり、契約を結んだ後に冷静に考える余裕がありませんでした。後になってから、クーリングオフ制度を利用できることに気づき、もしあの時知っていればもっと早く対処できたのにと思いました。

Q.屋根修理詐欺について注意喚起したいことは?
屋根修理詐欺に遭わないためには、まず「突然訪問してきた業者には注意する」ことが大切です。特に台風や大雨の後に「屋根に損傷がある」と言われても、すぐには契約せず、必ず他の業者に複数の見積もりを取ることが重要です。また、契約前には内容をよく確認し、必要ない修理や過剰な金額を提示された場合は断る勇気を持つことが大切です。焦らず、冷静に対応することが、詐欺に遭うリスクを減らします。

【体験談③】satoimo・自営業・滋賀県・男性・40代

Q.屋根修理詐欺が来た時期はいつ?
2015年頃

Q.屋根修理詐欺の具体的な手口・内容を教えてください。
両親宅に突然の訪問があり、遠くから見てたらお宅の屋根に何か変なところがあったから、遠くからでなく近くで見させてくれないか?もしよければ、屋根の上に乗って状態を見させてほしいと言ってきた。

Q.お金を請求された?具体的な金額を教えてください。
5,000円ほどで修理できるといわれた。

Q.代金を支払った?支払った場合・支払わなかった場合の理由を教えてください。
まだ詐欺が認知されていない頃のため、家も古かったので屋根を見てもらってしまったため、1回目は支払ってしまった。

Q.詐欺に気づいたきっかけは?
その後も何度か訪問してくる人がいて不思議と感じていたら、ニュースなどで多発していることがわかり詐欺だと知った。

Q.「クーリングオフ」を知っていた?
知らなかった。

Q.屋根修理詐欺について注意喚起したいことは?
屋根には絶対に一緒に上ると伝えたほうが良い。屋根に上らずに見えた状態の写真を提供してもらう。自分の親族に建築関係の仕事をしている人がいるので不要と断る。

屋根修理詐欺に気づいて撃退できた人

【体験談④】かなまね・専業主婦・愛知県・女性・30代

Q.屋根修理詐欺が来た時期はいつ?
10年前くらい。

Q.屋根修理詐欺の具体的な手口・内容を教えてください。
両親が住んでいる岐阜県で両親が詐欺にあいそうになった。
インターホンが鳴り、出たら男の人が立っており、「屋根が壊れているようだからタダで見せてもらいたい」と言われた。慌てて屋根を見てもらうと屋根に登りたいと言われ、屋根に登らせたら「やっぱり屋根が壊れている。このままでは雨漏りする」と言われ、その男の人の会社での修理を提案されて契約した。

Q.お金を請求された?具体的な金額を教えてください。
その時お金は請求されなかった。

Q.代金を支払った?支払った場合・支払わなかった場合の理由を教えてください。
両親に相談されて、私がその会社を調べると悪い口コミがいろいろ書いてあったから、ストップをかけた。

Q.詐欺に気づいたきっかけは?
消費者センターでこの会社の話をしたら、すんなりすぐにクーリングオフの手続きを教えてくれた。

Q.「クーリングオフ」を知っていた?
知っていたため、消費者センターに相談してクーリングオフをした。

Q.屋根修理詐欺について注意喚起したいことは?
急な自宅訪問は怪しいと考えてほしい。
私の両親は高齢だったので、あらかじめ高齢者しか住んでいないと知られていてやってきたのかもしれない。とにかく気をつけて!

【体験談⑤】マナティー・アルバイト・埼玉県・女性・50代

Q.屋根修理詐欺が来た時期はいつ?
2023年9月

Q.屋根修理詐欺の具体的な手口・内容を教えてください。
実家の母から、屋根の修理をしてもらうことにしたとLINEで報告があったので、詳しく聞いた。
壊れているからと言われ、屋根に上がって撮影した動画をキッチンのテレビで一緒に見て、スレート瓦の割れやひびの説明を受け、飛んだら近所に迷惑がかかると言われたらしい。パンフレットももらい、税込44万円の修理の契約書に判子も押してしまった。前もそういう修理の人が来たことがあり、修理をするなら知っている人に頼もうと話していたのに、契約してしまったと言うので、私がいろいろと調べた。会社の住所には普通の家があり、怪しい感じがしたので母に話し、母が断りの電話をし、クーリングオフのハガキも送ったが、その住所にその会社はないと、ハガキは戻ってきた。

Q.お金を請求された?具体的な金額を教えてください。
断ったので大丈夫だった。

Q.代金を支払った?支払った場合・支払わなかった場合の理由を教えてください。
支払っていない。契約書に判子まで押したが、電話で断り、戻ってきてしまったが、クーリングオフのハガキも送ったから。

Q.詐欺に気づいたきっかけは?
飛び込みの勧誘は怪しいと思うので調べたところ、パンフレットの住所など、疑問に思う所もあった。

Q.「クーリングオフ」を知っていた?
詳しくは知らなかったが、存在は知っていた。

Q.屋根修理詐欺について注意喚起したいことは?
飛び込みの勧誘が来ても、家に上げて説明をきいたりしないで、ちょうど修理をしたくても、そこで契約をしないでほかの人にも相談してください。

【体験談⑥】sayohirari・パート・茨城県・女性・40代

Q.屋根修理詐欺が来た時期はいつ?
半年前(2024年秋ごろ)

Q.屋根修理詐欺の具体的な手口・内容を教えてください。
わたしの実家の斜め向かいの家が取り壊しをしていた。そこの業者が訪ねてきて、対応した母に「工事中にお宅の屋根をたまたま見たら、一部瓦が破損していたりコーティングが剥がれていたりする箇所がある。特別に工事の合間に修理しますよ」と言われ、私に相談してきた。
業者に見積もりを出してくれ、お宅の会社に連絡をさせてくれとお願いしても、のらりくらりと誤魔化し、「このままだと雨漏りしますよ」と更に不安を煽るようなことを言われた。きっと高い修理費用を請求して自分の懐に入れるのだろうと確信して断った。

Q.お金を請求された?具体的な金額を教えてください。
やってみないとわからないが、だいたい300~500万と言われた。

Q.代金を支払った?支払った場合・支払わなかった場合の理由を教えてください。
支払わなかった。見積書を出してくれとお願いしても出してくれなかったから。

Q.詐欺に気づいたきっかけは?
見積書を出さなかった・会社への連絡を拒まれたから。

Q.「クーリングオフ」を知っていた?
知っている。

Q.屋根修理詐欺について注意喚起したいことは?
こちらから依頼する以外の業者を名乗る訪問者の話は信じない方がいい。

【体験談⑦】たかし・会社員・東京都・男性・40代

Q.屋根修理詐欺が来た時期はいつ?
2023年11月頃

Q.屋根修理詐欺の具体的な手口・内容を教えてください。
突然自宅に訪問し、「屋根の一部が剥がれているのが見えた」と言われました。「放置すると雨漏りする」と不安を煽り、すぐに修理しないと大変なことになると強く勧めてきました。高額な見積もりを提示され、その場で契約を迫られました。

Q.お金を請求された?具体的な金額を教えてください。
修理費として「特別価格30万円」と請求されましたが、内訳の説明があいまいでした。

Q.代金を支払った?支払った場合・支払わなかった場合の理由を教えてください。
不審に思い、知人の建築業者に相談したところ、修理の必要がないことが判明したため、断りました。

Q.詐欺に気づいたきっかけは?
業者の名刺に会社の住所がなく、ネットで検索しても情報が出てこなかったため不審に思いました。また、知人の建築業者に確認したところ、「屋根の破損はない」と言われ、詐欺だと気づきました。

Q.「クーリングオフ」を知っていた?
はい。契約後でもクーリングオフ制度を利用すれば、一定期間内であれば契約を取り消せることを知っていました。

Q.屋根修理詐欺について注意喚起したいことは?
突然訪問してくる屋根修理業者には要注意です。その場で契約をせず、必ず信頼できる業者に確認を取りましょう。また、相手の会社名をネットで調べたり、名刺の情報が正しいかチェックすることも大切です。不安を煽られても焦らず、すぐに契約しないようにしましょう。

【体験談⑧】まみこ・専業主婦・和歌山県・女性・50代

Q.屋根修理詐欺が来た時期はいつ?
今から10年ぐらい前です。

Q.屋根修理詐欺の具体的な手口・内容を教えてください。
私の家は築年数が経過しているので、訪問の屋根塗装専門業者が来て、屋根が老朽化しているので、いますぐ修理をしないと大変なことになる。屋根を点検させてほしいと言われました。

Q.お金を請求された?具体的な金額を教えてください。
断ったのでお金の被害はありませんでした。

Q.代金を支払った?支払った場合・支払わなかった場合の理由を教えてください。
屋根修理を依頼しなかったので、代金は支払いませんでした。

Q.詐欺に気づいたきっかけは?
私の住んでいる地域では、屋根修理専門業者が訪問にきて高額な費用を請求するから、気をつけてほしいと回覧板に書いてありました。その頃、高齢の叔父夫婦が近くに住んでいるのですが、屋根修理詐欺の被害に遭い、トラブルになったと聞きました。叔父夫婦が被害に遭ったので、専門業者が来た時にすぐに詐欺だと気づき、被害に遭わずに済みました。

Q.「クーリングオフ」を知っていた?
クーリングオフは、契約をしても一定の期間があれば契約を取り消すことができる法律です。屋根修理詐欺に気づいたら、早めに警察などに相談してほしいです。

Q.屋根修理詐欺について注意喚起したいことは?
屋根修理詐欺は、巧妙な手口で屋根に上がろうとしたり、今すぐ修理が必要など不安をあおる行動をします。悪徳業者は高齢者に暴言を吐いたり、脅すこともあるようなので家族が被害に遭ったら、警察に相談してほしいです。絶対に家にあげないようにしてください。高額な費用を請求したり、自宅に突然訪問する業者は、悪徳業者が多いので騙されないようにしましょう。

【体験談⑨】ゆう・アルバイト・神奈川・女性・40代

Q.屋根修理詐欺が来た時期はいつ?
7年ほど前

Q.屋根修理詐欺の具体的な手口・内容を教えてください。
腰が低い40代位の男性が、車で来て玄関の呼び鈴を鳴らして祖母が対応しました。
「駐車場に車を停めさせて欲しい」「屋根瓦の修理の仕事をしているのでお礼に屋根の点検をしますよ」と言い、屋根の点検をお願いすると車から梯子を出して屋根に登り点検をした。降りてくると屋根瓦のカケラを見せられ、壊れているので修理が必要とその場で契約書にハンコを押すように言われて契約となりました。かなり高額な料金で契約が成立してしまったと記憶しています。

Q.お金を請求された?具体的な金額を教えてください。
70万位だったと記憶しています。

Q.代金を支払った?支払った場合・支払わなかった場合の理由を教えてください。
父が帰宅しすぐに消費者センターへ連絡し、その後、業者へ連絡してクーリングオフとなりました。

Q.詐欺に気づいたきっかけは?
・高額だった
・その日に高額の契約を祖母にさせた点
・家主である父の許可を得てない点

Q.「クーリングオフ」を知っていた?
知っていました。

Q.屋根修理詐欺について注意喚起したいことは?
点検は断り、必要であれば自分で調べた業者へ依頼することをお勧めします。
「既に点検済みなので必要ない」と伝えるのも有効です。

【体験談⑩】Campus・フリーランス・静岡県・女性・40代

Q.屋根修理詐欺が来た時期はいつ?
2年ほど前(2023年)

Q.屋根修理詐欺の具体的な手口・内容を教えてください。
突然インターホンを押して、若い作業着の男性が訪問してきた。「近所のコンビニで休憩していたら、お宅の屋根が壊れていたので、修理が必要だと思って声をかけた」「自分は職人だからウチの会社で修理できる」と言ってきた。怪しいと思ったので、「決まっている業者さんがいるので、その方に確認します」と伝えたら、それ以上は押し切られることがなかった。後日、不安で屋根業者に点検を依頼したら異常はなかったので、詐欺だったと確信した。

Q.お金を請求された?具体的な金額を教えてください。
請求はされていません。

Q.代金を支払った?支払った場合・支払わなかった場合の理由を教えてください。
代金は払いませんでした。断ってその後特に何も言われなかったです。

Q.詐欺に気づいたきっかけは?
後日、別業者に点検を依頼した時。

Q.「クーリングオフ」を知っていた?
なんとなく知っています。

Q.屋根修理詐欺について注意喚起したいことは?
このご時世、訪問業者は疑ってかかったほうがいいです。親切な人だと思って隙を見せるのは危険ですし、自分から問い合わせた業者にチェックしてもらうようにした方がいいと思います。

屋根修理の金額・適正相場はどれぐらい?

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屋根修理の大体の金額について適正な相場目安を知っておくと、屋根修理詐欺に騙されるリスクを減らせます。
実際の工事費用は屋根の状況によって異なりますので、見積書をもらった際は、業者に見積内容の説明を求めましょう。
信頼できる業者であれば、「どのような工事が必要で、そのための金額がいくらか」をしっかり説明してくれるはずです。

瓦屋根の修理 費用相場
差し替え 1~5万円/枚
漆喰補修 6,000~1万円/m
棟積み直し 1万~2万円/m
葺き替え(※) 150万~250万円

スレートの修理 費用相場
ひび補修 5,000~
差し替え 1~3万円/枚
釘打ち 1.5万~4万円/棟
棟板金交換 7,000~1万2,000円/m
塗装(※) 50万~80万円
カバー工法(※) 100万~150万円
葺き替え(※) 150万~200万円

※2階建て30坪・屋根面積60~80㎡のシミュレーション

信頼できる屋根修理業者を見分けるポイント

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信頼できる屋根修理業者を見分けるポイントは5つあります。ここでは、それぞれのポイントを簡単に解説します。

①建築業許可を得ていること

建設業法では、工事の適正施工や発注者保護などの観点から、500万円以上(建築一式工事では1,500万円以上)の金額の建設工事を請け負う業者は、国土交通省や都道府県の許可を受けなければならないと定められています。

申請にはいくつかの資格要件があり、国土交通省や都道府県が適格だと判断すると、建設業許可を得ることができます。
屋根修理を含む住宅リフォーム工事の大半は500万円未満のため、建設業許可を得ていない業者は即NGというわけではないですが、許可を得ている業者はそれだけ信頼度が高いと言えます。

建築業許可の有無は、国土交通省の建設業者検索システムからチェックできます。

②住宅リフォーム事業者団体登録されていること

屋根修理詐欺にあった場合の対処法で紹介したように、国土交通省の「住宅リフォーム事業者団体登録制度」に登録済みの業者から選ぶことも安心材料になります。

現在、以下の住宅リフォーム事業者団体登録制度には、以下の16団体が登録されており、それぞれの団体が加盟業者に向けて、

・分かりやすい見積書の作成方法
・接客マナー
・リフォーム業界の情勢

などの講習を独自に行っています。

一般社団法人マンション計画修繕施工協会
一般社団法人日本住宅リフォーム産業協会
日本木造住宅耐震補強事業者協同組合
一般社団法人リノベーション協議会
一般社団法人ベターライフリフォーム協会
一般社団法人日本塗装工業会
一般社団法人リフォームパートナー協議会
一般社団法人全建総連リフォーム協会
一般社団法人 住生活リフォーム推進協会
一般社団法人JBN・全国工務店協会
一般社団法人住宅リフォーム推進サポート協議会
一般社団法人住活協リフォーム
一般社団法人全国古民家再生協会
一般社団法人木造住宅塗装リフォーム協会
一般社団法人ステキ信頼リフォーム推進協会
一般社団法人日装連リフォーム推進協議会

③地元で長く営業している業者であること

地元で長く営業している業者は、なにかトラブルが発生したときにすぐに駆けつけてもらえるというメリットがあります。
また、長年営業していれば、それだけノウハウが蓄積されており、顧客の評価を得ているという信頼感につながります。

④自社の職人がいること

自社の職人がいることも、信頼できる業者の要素の一つです。
職人を外注すると中間マージンがかかるので、その分の費用が上乗せされることがあります。そのため、施工クオリティは同じでも、自社職人がいない業者では費用が高くなりがちです。
また、自社職人を常時雇用できる業者は、仕事が途切れずにある=それだけ顧客から信用されているとも言えます。

⑤国家資格を取得した職人がいること

屋根のリフォームなど住宅関連の国家資格をもつ職人がいることも施工クオリティの安心感につながります。

・建築板金技能士
・かわらぶき技能士
・建築士
・施工管理技士

屋根修理を担当する現場監督や職人に、これらの有資格者がいるか確認してみましょう。

屋根修理詐欺に関するQ&A

屋根修理詐欺の手口とは?上手な断り方と対処法【経験談あり】の画像09

ここでは、屋根修理詐欺に関して、よくあるQ&Aを2つ紹介します。

Q.訪問業者を屋根にあげてしまったらどうする?

屋根修理の詐欺業者の中には、業者自身が屋根を壊したり、勝手に不要な修理をして代金を請求してくる悪徳業者も存在します。
もし迂闊に屋根にあげてしまった場合には、「屋根の状態や作業風景を録画するけどいいか」などと言って、おかしなことをされないように牽制しましょう。
双眼鏡やスマホのカメラのズーム機能を使って見張り、間違っても屋根にあげたまま目を離すことのないように注意してください。

Q.屋根修理に活用できる補助金はある?

屋根修理に活用できる可能性のある補助金制度は、

・長期優良住宅化リフォーム推進事業
・耐震性能改善の補助金事業
・地球温暖化対策・エネルギー対策の補助金事業
・大規模な自然災害の補助金事業
・耐風性能の改善の補助金事業

などがあります。

それぞれに対象となる工事内容や申請受付時期、補助金額等が異なりますので、国やお住まいの自治体のホームページをチェックしたり、施工業者に問い合わせたりしてみましょう。

屋根修理詐欺の対処法を知ってトラブルを防ごう!

屋根修理詐欺の手口とは?上手な断り方と対処法【経験談あり】の画像10

屋根修理詐欺の断り方や対処法、体験談などを紹介しましたが、悪徳業者はあらゆる手を使って罠にかけようと日々狙っています。
屋根メンテナンスの知識をつけて、定期的に屋根のメンテナンスを行い、悪徳業者が入り込む余地を与えないようにしましょう。

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