中古マンションリフォームの費用を施工箇所ごとに解説！費用をおさえるコツは？

補助金や減税制度を活用すると、リフォーム費用をおさえられますよ。

今回はマンションリフォームにかかる費用を、施工箇所別にご紹介します。
リフォームするときの注意点や費用をおさえるコツなど、詳しく解説するのでぜひご覧ください。

• 【施工箇所別】マンションのリフォーム費用
• 【築年数別】マンションをリフォームするタイミング
• リフォームとリノベーションの違い
• マンションをリフォームするときの注意点
• マンションのリフォーム費用をおさえるコツ
• マンションリフォームで間取りは変更できる？費用は？
• マンションリフォームの業者の選び方
• マンションリフォームの費用に関する体験談
• 後悔する前に！マンションリフォームの費用を知っておこう

【施工箇所別】マンションのリフォーム費用

「マンションリフォーム」と一口に言っても、施工箇所によって費用は大きく異なります。
まずは、施工箇所別にマンションのリフォーム費用の目安を見てみましょう。

施工箇所	費用の目安
トイレ	20～40万円
キッチン	50～300万円
浴室	100～200万円
洗面所	10～50万円
リビング	50～450万円
和室	20～100万円
フルリフォーム	600～1,000万円

リフォーム費用は、築年数やリフォーム内容によって差が生まれます。

たとえばリビングに関して「壁紙を張り替える」のか「リビングを拡張する」のか。
リフォーム内容によって、かかる時間と手間が違いますよね。
そのため施工箇所別で見ても、上記のように費用に幅があります。

上記の価格は目安なので、リフォームを開始する前に必ず業者に見積りを依頼してください。

【築年数別】マンションをリフォームするタイミング

「そろそろマンションをリフォームすべき？」と思っても、いつリフォームすべきなのか悩みますよね。
そこで、築年数別にどのようなリフォームが必要なのかをご紹介します。

築年数	リフォーム内容
10年	室内設備の修繕
20年	水まわりのリフォーム
30年	クロスやフローリングの張り替え
40年	フルリフォーム

築10年では、大きなリフォームは発生しません。
洗面台の鏡や給湯器の交換など、簡易的な修繕や交換を行います。

築20年を過ぎると、水まわりの設備の傷みが目立ってきますよ。
そして築30年になった時点で、室内全体の汚れが気になってくるでしょう。

築40年以上になると物件が老朽化しているので、フルリフォームをおすすめします。

リフォームとリノベーションの違い

そもそも、リフォームとリノベーションに違いがあるのかを疑問に思う方もいるかもしれません。

リフォームとは、古くなった設備を改修・改善して新築の状態を目指すことです。
一方、リノベーションは室内外を大幅に改造して価値を高めることを指します。

つまりリフォームは「修繕」、リノベーションは「作り替え」を目的とする点で違いがありますね。
「汚れが目立ってきたのでクロスを張り替えよう」という場合は、リフォームと言えるでしょう。

マンションをリフォームするときの注意点

マンションリフォームの注意点を3つピックアップします。

・専有部分と共用部分を確認する
・管理組合へ申請する
・ご近所へ挨拶する

以下で、詳しく説明していきましょう。

専有部分と共用部分を確認する

マンションは「専有部分」と「共用部分」に分かれています。
なかでも、リフォームできるのは専有部分のみ。

専有部分と共用部分の例は、以下の通りです。

専有部分	共用部分
内装や水まわり、室内のドア、間仕切り壁、クローゼット	玄関ドアやインターフォン、窓ガラス、バルコニー

窓ガラスやバルコニーは基本的に所有者しか使用しませんが、共用部分なのでリフォームはできません。
玄関ドアは共用部分ですが、内側仕上げはリフォーム可能なケースがあります。

どの部分を専有・共用とするかについては、管理規約で確認できます。
共用部分を勝手にリフォームすると、規約違反になるので注意してください。

管理組合へ申請する

マンションをリフォームする前に、管理組合への申請が必要です。
申請する書類には「工事内容・期間」や「施工業者」を記載します。

管理規約に違反すると、トラブルになることも。

申請する書類の内容や申請時期は、マンションによって異なります。
一般的に、申請時期は「1ヶ月前まで」と定められているケースが多いです。

申請書の提出が遅れて管理組合から承認を受けられていない場合は、承認されるまで工事を開始できません。
余裕を持って計画を立てて、申請を早めにすませておきましょう。

ご近所へ挨拶する

ご近所への挨拶は、重要なリフォーム準備のひとつ。
騒音や業者の出入りで、ご近所へ迷惑をかける可能性があります。

事前に事情を説明しておくことにより、トラブルを回避できますよ。
挨拶するときは、工事の日程と時間帯を伝えておきましょう。

工事の規模によりますが、両隣と上下階3軒の計8軒に挨拶するのが一般的です。

マンションのリフォーム費用をおさえるコツ

マンションのリフォーム費用をおさえるコツは以下の2つです。

・補助金や減税を活用する
・既存設備を活かしながら計画的に

具体的に、どのように費用をおさえられるのか解説していきます。

補助金や減税を活用する

補助金や減税を活用することが、マンションのリフォーム費用をおさえるコツです。
以下で、マンションリフォームで活用できる制度の例をピックアップします。

リフォーム内容	補助内容
省エネリフォーム（次世代省エネ建材の実証支援事業）	【内張り断熱の場合】 ・補助率の上限は補助対象経費の1/2 ・補助金の上限は125万円 ※マンションの場合、外張り断熱や窓断熱は対象外です
省エネリフォーム（給湯省エネ事業）	・エネファーム……15万円（1台あたり） ・ハイブリッド給湯器……5万円（1台あたり） ・エコキュート……5万円（1台あたり） ※マンションの場合、補助対象となるのはそれぞれ1台までです
バリアフリー改修（高齢者住宅改修費用助成制度）（参考URLの）	・補助率の上限は改修費の9割 ・補助金の上限は18万円

補助金・減税制度を使用するには、施工前に申請しておかなければいけません。
事業予算の上限に達した時点で申し込みを締め切る制度があるので、はやめに申し込み・相談を行いましょう。

上記のほかに、自治体が独自に行っている制度も存在します。
リフォームを開始する前に、自治体のホームページで利用できる制度がないかを確認してみてください。

▶省エネリフォーム（次世代省エネ建材の実証支援事業）に関しての詳細はこちらもチェック
令和４年度 住宅・建築物需給一体型等省エネルギー投資促進事業費補助金 公募要領
※今回の内容はP10

▶省エネリフォーム（給湯省エネ事業）に関しての詳細はこちらもチェック
介護保険における住宅改修

▶バリアフリー改修（高齢者住宅改修費用助成制度）に関しての詳細はこちらもチェック
令和４年度 住宅・建築物需給一体型等省エネルギー投資促進事業費補助金 公募要領

既存設備を活かしながら計画的に

既存設備や間取りを活かすと、リフォーム費用をおさえやすいです。
本当にリフォームが必要なのはどこなのか、優先順位を考えることがポイント。

また、部分的な工事を何度も依頼するよりも、ある程度まとめて依頼するほうがコストをおさえやすいですよ。
「リフォームが終わったあとに、ここも修理しておくべきだった……」と後悔しないために、しっかりと計画してから依頼しましょう。

マンションリフォームで間取りは変更できる？費用は？

マンションの構造によっては、間取りを変更できない場合があるんです。
構造に関して、マンションは「ラーメン構造」と「壁式構造」に分けられます。

ラーメン構造は壁の場所に制限がなく、間取りの自由度が高いのが特徴。
一方で、壁式構造は間取り変更に制限があります。

ただし物件情報に、マンションの構造まで記載されていることは少ないです。
「構造の見分け方を知りたい！」という方は、こちらの記事をチェックしてみてください。

さらに排水経路や配線位置が決まっているマンションの場合は、水まわりの移動が難しいケースがあります。
管理規約を確認しながら、リフォーム業者に相談しましょう。

同じ間取り変更でも、施工箇所・範囲によって費用が異なります。

水まわりや階段のリフォームは、施工範囲が広いので高額になりやすいですね。
施工期間が長いほど、人件費がかかるのでリフォーム費用が高くなります。

マンションリフォームの業者の選び方

マンションリフォームで業者を選ぶときのポイントは、以下の通りです。

・マンションリフォーム経験豊富な業者を選ぶ
・複数社に見積りを依頼して比較する
・施工事例が好みと合うか確認する
・スタッフの対応が丁寧な業者を選ぶ

「一戸建ての実績が豊富」や「フルリノベーションが得意」など、業者によって得意分野が異なります。
マンションのリフォームを得意とする業者を選ぶと、スムーズに工事を進められますよ。

複数社に見積りを依頼すると、リフォーム費用が適切かを判断しやすいです。
提示されるプランや施工事例を比較しながら、自分に合った業者を選びましょう。

マンションリフォームの費用に関する体験談

最後に、マンションリフォームの費用に関する体験談をご紹介します。

実際の体験談はこちらです。

後悔する前に！マンションリフォームの費用を知っておこう

今回はマンションリフォームにかかる費用を、施工箇所別にご紹介しました。

リフォームをする前に、専有部分と共用部分を確認しておきましょう。
管理組合へ申請し、規約に違反していないかをチェックすることも大切です。

補助金や減税制度を活用すると、リフォーム費用をおさえられます。
マンションリフォームの経験が豊富な業者を選ぶと、安心して工事を任せられますよ。

ニフティ不動産は大手不動産サイトをまとめて検索できるので、希望にピッタリの物件を探せます。
物件探しなら、ぜひ「ニフティ不動産」にお任せください！

▶▶家を売りたい方はこちらをチェック！