古民家リノベーションの費用を解説!補助金は使える?【おしゃれなリノベ実例も紹介】の画像01

古民家リノベーションでは、活用できる補助金がいくつかありますよ。

今回は古民家リノベーションのメリット・デメリットや費用、補助金について解説します。
セルフリノベーションするときの注意点まで詳しく説明するので、ぜひご覧ください。

古民家リノベーションのおしゃれな実例についてもまとめているので、古民家をリノベーションするか検討中の方は必見の記事ですよ!



古民家リノベーションとは?

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古民家リノベーションとは、日本の伝統的な家屋「古民家」を現代のライフスタイルに適した住居に改修することです。

なお「古民家」に明確な定義はありません。
一般的には、建築後50年以上経っている建物が古民家と呼ばれることが多いですね。

昔ながらの建築様式で建てられた古民家では、新築にはない日本らしい趣を感じられます。
上質な木材で作られた梁や広々とした高い天井を活かせば、開放的な空間が生まれるでしょう。

古民家リノベーションのメリット

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古民家リノベーションのメリットを3つご紹介します。

・日本家屋にしかない趣を残せる
・人気のエリアに住みやすい
・固定資産税をおさえられる

以下で、詳しく説明していきましょう。

日本家屋にしかない趣を残せる

日本家屋にしかない独特の趣を残せるのが古民家リノベーションのメリットです。

年数の経った木材は、色の深みが増して洗練された風合いになります。
梁や柱に使用されている木材を活かせば、和モダンな雰囲気を演出できるでしょう。

トレンドを意識したデザインは、いずれ流行遅れになるかもしれません。
しかし、古民家には流行に左右されない「普遍的な魅力」があります。

人気のエリアに住みやすい

物件選びの選択肢に古民家を加えると、人気のエリアに住める可能性が高くなります

駅前などの人気エリアは、すでに土地が建っているケースが多いです。
リノベーションを前提として古民家を探せば、物件選びの幅が広がりますよ。

また古民家は築年数が経っているため、物件を安く手に入れやすいです。
「住みたいエリアがあるけれど物件の相場が高い……」という方は、古民家リノベーションを検討してみてはいかがでしょうか。

固定資産税をおさえられる

築年数が経っているほど、固定資産税の税額が下がります。
つまり新築への建て替えよりも、古民家リノベーションのほうが税金を軽減できますよ。

補助金を活用して古民家をリノベーションすれば、工事費用をおさえやすいです。
補助金に関しては「古民家リノベーションで活用できる補助金」にて詳しく解説します。

ただし古民家を増築するには、自治体に確認申請を提出する必要がある場合も。
床面積を広くするなど、リフォームの内容によっては固定資産税が上がってしまう点には注意してください。

古民家リノベーションのデメリット

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古民家リノベーションのデメリットは以下の3つです。

・耐震補強や断熱工事が必要な可能性がある
・老後は家に住みにくくなる場合も
・想定より工事費用がかかるケースがある

古民家リノベーションで失敗しないために、デメリットを理解してからリノベーションするかを検討してください。

耐震補強や断熱工事が必要な可能性がある

古民家は耐震基準が設けられていない時代に建てられているため、耐震補強が必要となる可能性があります
住みはじめる前に耐震診断を行い、問題がある場合は対策を立てましょう。

冷蔵や冷凍の技術が発達していないときに建てられた古民家では、風通しのよさを考慮した構造になっています。
「夏は過ごしやすいけれど冬は寒くて大変……」という事態が起こり得ます。

そのため断熱工事を行わなければ、暖房費がかさんでしまうかもしれません

老後は家に住みにくくなる場合も

古民家は、老後の生活には不便な点が多いです。
たとえば老後生活で問題となりやすい箇所は以下の通り。

・段差が多い
・廊下や階段などがせまい
・急な階段

車椅子で生活することになった場合、段差が多いと移動が大変ですよね。
転倒事故を起こしやすい高齢者にとって、階段の急な段差は非常に危険です。

将来的にバリアフリー工事が必要となる可能性を考慮したうえで、古民家リノベーションを検討しましょう。

想定より工事費用がかかるケースがある

古民家リノベーションでは、想定より工事費用がかかるケースがあります
希少価値の高い材質を使っていると、リノベーション費用が高額になりやすいです。

工事を開始してから家の劣化が分かると、追加で工事が必要になることも。
伝統的な建築方式ならば、高い技術力を持った職人でないと対応できない場合があります。

コストをおさえるために、ある程度は既存の設備を利用するのがおすすめです。
「将来的なバリアフリー工事」や「家の劣化を補強する工事」などが必要となるケースを考えて、余裕のある予算を組んでみてください。

古民家リノベーションにかかる費用

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古民家リノベーションにかかる費用の目安を、施工内容ごとにまとめました。

施工内容 目安となる費用
耐震補強工事 約25~150万円
断熱工事 約4,000~3万円(1平方メートルあたり)
暖房器具(床暖房) 約3~6万円(1平方メートルあたり)
暖房器具(薪ストーブ) 約25~60万円
暖房器具(床暖房) 約3~6万円(1平方メートルあたり)
屋根リフォーム 約50~300万円
外壁リフォーム 約50~300万円
間取りの変更 約20~350万円
バリアフリー工事(手すりの設置) 約3~10万円(1ヶ所あたり)
バリアフリー工事(段差の解消) 約1~20万円(1ヶ所あたり)
水回りのリフォーム(キッチン) 約40~150万円
水回りのリフォーム(トイレ) 約15~60万円
水回りのリフォーム(お風呂) 約80~150万円
水回りのリフォーム(洗面所) 約20~50万円

全体としては、古民家リノベーションに約1,000〜1,500万円かかるケースが多いです。
予算が限られているときは、耐震補強工事や水回り、外壁・屋根の改修を優先させるとよいでしょう。

古民家リノベーションで活用できる補助金

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古民家リノベーションで活用できる主な補助金について、以下の表にまとめました。

リノベーション内容 補助内容
耐震改修 【固定資産税の減額】
翌年度の固定資産税が1/2に減額される
【所得税の減額】
工事にかかる費用の10%を所得税から控除(上限:250万円)
バリアフリー改修 【固定資産税の減額】
翌年度の固定資産税が1/3が減額される
【所得税の減額】
工事にかかる費用の10%を所得税から控除(上限:200万円)
省エネリフォーム(次世代省エネ建材の実証支援事業) 【外張り断熱の場合】
・補助率の上限は補助対象経費の1/2
・補助金の上限は300万円(1戸あたり)
【内張り断熱の場合】
・補助率の上限は補助対象経費の1/2
・補助金の上限は200万円(1戸あたり)
※戸建住宅の場合

上記の他に、自治体ごとに行っている補助金も存在します。
申請期間が限られている補助金があるので、申請内容や条件をはやめにチェックしておくことが大切です。

古民家をセルフリノベーションするときの注意点

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ここからは、古民家をセルフリノベーションするときの注意点を3つピックアップします。

・DIYに向き・不向きな作業を把握しておく
・予定よりもコスト・時間がかかりやすい
・DIYの作業内容によっては危険性がある

「DIYを楽しみながら、リノベーションにかかる費用を削減したい」という方は、参考にしてみてください。

DIYに向き・不向きな作業を把握しておく

古民家をセルフリノベーションするときは、DIYに向き・不向きな作業を最初に把握しておきましょう

DIYに向いている作業 DIYに不向きな作業
・解体や廃材処分
・しっくいや珪藻土塗り
・襖の張り替えや壁紙などの内装仕上げ
・コンセントなど電気関連の作業
・水道管など水回り関連の作業
・防犯対策
・外装関連の作業

水回りや電気関係は、資格・認定がないと作業できません
資格・認定がない方が作業すると、罰則が科されるので注意してください。

内装の仕上げは失敗してもやり直しやすいため、DIYに向いています。

しっくいや珪藻土塗りは、塗り方次第でオリジナリティを出せる人気の作業。
職人のように均一に仕上げることは難しいですが、でこぼこのあるデザインならば初心者でも挑戦しやすいですね。

予定よりもコスト・時間がかかりやすい

古民家を自分でリノベーションする際は、予定よりもコスト・時間がかかりやすいです。

リフォーム業者に依頼する場合は、経験豊富な職人が毎日作業を行うためスムーズに改修が進むでしょう。
自分で作業を進めていると、慣れない作業に手間どったり分からないことを調べたりします。

そのためセルフリノベーションは、スケジュール通りに作業を進めるのが困難です。
完成までの期日が決まっているときは、業者に任せるのが安心ですよ。

また、道具をひと通りそろえるにはコストがかかります。
何度もやり直したりしていると費用がかさんでしまうので、しっかりと計画を立ててから作業を進めるのがポイントです。

「DIYしようと思ったけれど、うまくいかないので業者に依頼するしかない」という事態になれば、DIYでかかった費用が無駄になってしまいます。

DIYの作業内容によっては危険性がある

自分で作業を行った場所に不備があると、危険な目にあうことも。
高い場所に取り付けた照明が落ちてきたら、大きな怪我につながります。

さらに、丸ノコなどの道具は取り扱いに注意が必要です。
DIYの作業内容によっては危険性があるので、慎重に作業を行いましょう。

古民家リノベーションのおしゃれな実例4選【Instagramより】

最後に、古民家リノベーションのおしゃれな実例を4つご紹介します。

・実例①梁を活かした古民家リノベーション
・実例②柱を見せるデザインの古民家リノベーション
・実例③日本らしい趣のある古民家リノベーション
・実例④縁側が魅力的な古民家リノベーション

それぞれ以下で説明していきましょう。

実例①梁を活かした古民家リノベーション

梁を活かした古民家リノベーションの実例です。
あえて梁を見せることで、空間に開放感が生まれていますね。

実例のように梁に照明や植物をつるすことで、おしゃれな部屋に仕上がります。
照明・植物以外にも、ハンモックなどをつけるのもおすすめです。

実例②柱を見せるデザインの古民家リノベーション

柱を見せるデザインにして、広々とした空間になっている古民家リノベーション。

リノベーションする前は間仕切りがあり天井が低く、日中でも日光が入らなかったようです。
そこで思い切って天井を高くしたところ、明るいリビングスペースが生まれました。

天井が高いことで空気の循環が悪くならないように、シーリングファンを設置しているんだそう。

実例③日本らしい趣のある古民家リノベーション

日本らしい趣のある古民家リノベーションの実例です。
ナチュラルな木製のインテリアが、和の雰囲気とマッチしています。

手が届かない高さの壁は、漆喰を塗らずに土壁のままにしているんだとか。
押し入れを改修して、お子さんの読書スペースにしているのもこだわりポイントです。

実例④縁側が魅力的な古民家リノベーション

日本の伝統的な造りである縁側。
縁側があると、四季の移ろいを身近に感じられるでしょう。

夏は部屋に直射日光が入るのを防ぎ、冬にはあたたかな日光浴スペースを作ります。
窓を全開にして、縁側で食べる朝食は格別なんだそう。

古民家をリノベーションすれば風情のある空間で過ごせる

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今回は古民家リノベーションのメリットやデメリット、費用について解説しました。

古民家をリノベーションすると趣のある空間で過ごせるだけでなく、固定資産税をおさえることも可能です。
ただし耐震補強や断熱工事が必要となり、予想よりもコストがかかるケースがあることを理解しておきましょう。

古民家をセルフリノベーションするならば、しっくいや珪藻土塗りに挑戦するのがおすすめです。
水回りや電気関係の作業は、認定・資格が求められるので業者に改修作業を依頼してください。

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