
そこで今回は、サンルームを後付けするためにかかる費用や、サンルームのメリット・デメリットを解説していきます。
おしゃれで実用的なイメージが強いサンルームですが、実際に設置するためには事前に知っておくべきことがたくさんありますよ。
そして後半では、素敵なサンルームのインスタ実例も紹介していますのでお楽しみに!
- サンルームの増築・リフォームの価格はいくらくらい?
- サンルームのメリットはベランダ・バルコニーをおしゃれに活用できること!
- サンルームのデメリットは室温調整がむずかしいこと!固定資産税も増える?
- サンルームのおしゃれインスタ実例集!工事費用やこだわりポイントは?
- サンルームを活用して快適な住まいを実現しよう!
サンルームにダイニングセットを置けば、自宅がカフェスペースに早変わり♪
バルコニーに取り付けるタイプなら、費用を抑えて洗濯干しスペースをサンルームにできるよ☆
リフォームや増築は大きな出費になるから、しっかり知識を習得しておこう!
サンルームの増築・リフォームの価格はいくらくらい?

サンルームを検討するときにネックになるのは価格です。
メーカーから販売されている商品の値段が安くても、工事費用まで含めたトータルで考えると不安ですよね。
せっかくリフォームや増築をするなら、コスパも考えてベストな選択をしたいものです。
ここではサンルームを検討している人に向けて、人気商品の価格帯や工事費用について解説します。
サンルームを取り扱うメーカーは数多くありますが、今回は人気が高い3社をチョイスしてお届けしています。
自分の家に合ったサンルームを探して、費用目安の相場をつかんでいきましょう!
■見積もりを出してもらうときの注意点!
サンルームのリフォームや増築で見積もりを出してもらうときには、必ず複数の業者に依頼して比較検討しましょう。
一般の人では工事の細かいことまでわかりませんので、相場より高い金額にならないよう気をつけたいところです。
人気の商品と価格は?
まずは、サンルームの人気商品を紹介していきます!
メーカー側の分類で「テラス囲い」となっているタイプが、この記事で主に解説しているサンルームのことです。
メーカーごとの代表的な商品名・サイズ・価格等は、以下の通りです。
メーカー | 商品名 | サイズ | 価格 | 備考 |
---|---|---|---|---|
リクシル | サニージュ | 間口1間×出幅3尺 (1820㎜×885㎜) |
19.7万円〜 | 工事費別 (15.5万円) |
三協アルミ | ラプラス (晴れもようwith) |
間口1間×出幅3尺 (1900㎜×959.5㎜) |
29.3万円〜 | 工事費込み |
YKK ap | ソラリア | 間口1間×出幅3尺 (1820㎜×870㎜) |
29.5万円〜 | 工事費込み |
※価格は楽天市場より調査(2020年2月時点)、工事費は基本工事のみ(オプションは別料金)
こちらはあくまで費用相場の1例で、間口1間×出幅3尺は最小のサイズです。
この他に、
・間口は1.5間~2間
・出幅は4尺~9尺
など、もっと広いサイズのサンルームもあります。
サイズが大きくなれば当然値段は上がってきますので、自宅の寸法を測った上で相場を見るようにしましょう。
バルコニーに取り付けるタイプなら、土台が不要な分費用を安く抑えられますが、しっかりした造りの広いガーデンルームタイプであれば、100万円を超える予算が必要な場合も。
さらに、既存の部屋を一部解体したり、特注品を用意したりといったケースでは、300万円以上かかることもあります。
■テラス囲いに似ている「ストックヤード」ってなに?
サンルーム(テラス囲い)を探していると、似たような形で値段が安い「ストックヤード」という商品も見つかると思います。
このストックヤードとは、敷地内に設置して物置のような使い方をするものです。
洗濯物を干したり、ゴミの一時置き場にしたりするのに使えますが、”サンルーム”とはイメージが違いますので注意しましょう。
工事費用はどれくらいかかる?

サンルームを設置するのには、本体価格に加えて工事費用も発生します。
通販サイトでは工事費込みの商品も多くなっていますが、本体のみで売られているものは別途工事の費用がかかってきます。
工事費用はサイズによって異なりますが、おおよそ本体価格の80%くらいが相場になっています。
少しビックリされるかもしれませんが、サンルームの設置は大がかりな工事になりますので仕方ないですね。
本体のみ通販で購入して工事は自分で業者へ依頼するという方法もありますが、手間を考えるとまとめてしまった方がラクかもしれません。
また、予算の面でも工事費込みで支払い金額が確定した方が安心でしょう。
前述した通り、サンルームの設置はサイズや取り付ける場所の形状、オプション・特注等によって、全体の費用が大きく変わってきます。
そのため、複数業者から見積もりを取り、予算にあった設置方法を検討することが大切ですよ!
■サンルームをDIYすることはできる?
サンルームの工事費用を考えると、「DIYで後付けできないか!?」と考える人もいるかと思います。
ただ、結論から言うと、サンルームのDIYはオススメできません。
サンルームは家の外壁にテラス囲いを固定するなど、基礎工事を含めてかなり難易度が高くなります。セルフリノベーションに馴染みのない方は、プロの業者へ依頼する方が無難です。
サンルームのメリットはベランダ・バルコニーをおしゃれに活用できること!

サンルームを設置するメリットは、ベランダやバルコニー、テラスをおしゃれに活用できることです。
ダイニングセットを置いてカフェのようにするもよし、洗濯物の室内干しスペースを確保するもよし、という感じで用途はいろいろあります。
ここでは、そんなサンルームのメリットを解説していきます。
上手に活用することで周りのお宅に差をつけることができますので、きちんと予習しておきましょう!
ベランダやバルコニー、テラスについては、以下の記事をご覧ください。
<関連記事>ベランダって何?バルコニーやテラスとの違いやオシャレな活用術、禁止事項を解説
ベランダ・バルコニー・テラスをおしゃれな空間にできる

サンルームを使ってベランダ・バルコニー・テラスをおしゃれな空間にするには、いくつかの方法があります。
まずは先ほどもご紹介したダイニングセットを置くことです。
メインのダイニングがある場合は、小さめのテーブルとチェアを置いてティータイムに活用するのも良さそうですね♪
さらに、サンルーム内の床をウッドデッキにすると、おしゃれ度がワンランクアップします。レストランやカフェのような雰囲気を求める人にオススメですよ。
だた、ウッドデッキは天然木だとお手入れの手間がかかるので、メンテナンスフリーな人工木材を選ぶ方法もあります。
忘れがちなのが、サンルーム用のカーテンです。
夏はかなり日当たりが良くなりますので、日中はカーテンやレースも必要になるでしょう。
ここでおしゃれなものを取り付ければ、家の外からも中からも素敵な空間に仕上がりますよ☆
おしゃれなカーテンの選び方は、こちらの記事をチェックしてくださいね。
<関連記事>カーテンでおしゃれなお部屋にコーディネート!【インスタ実例に学ぶ】
洗濯物を室内干しできる

「洗濯物は天日干ししたいけれど、外の花粉やほこりなどをつけたくない…」という人は、サンルームに物干しスペースを作るのが最適です。
太陽の光をたっぷり浴びつつ、外の空気には直接触れないという”いいとこ取り”ができてしまうのがサンルーム。
雨の日に室内干しをすると匂いが気になる人でも、サンルーム内に干して仕切りを閉めておけば心配いりません。
サンルームのデメリットは室温調整がむずかしいこと!固定資産税も増える?

サンルームにはいくつかのデメリットがありますが、一番は室温調整がむずかしいことです。
外気の影響を受けやすいため、何もしなければ「夏は暑く、冬は寒い」という状態になってしまいます。
対策としては、サンルームの屋根や囲いに断熱性の高い素材を選ぶことです。
通常より値段は上がってしまいますが、長期で考えれば冷暖房費の節約になります。
また、屋根や囲いが開閉できるタイプを選ぶのも◎。通気性を上げることで、空気の循環を促すことができます。
この他のデメリットについて、以降で解説していきます。
建ぺい率が規定値を超えてしまう可能性あり

一戸建てでサンルームを増築すると、建ぺい率が規定値を超えてしまうリスクがあります。
なぜこのようなことが起きるのかというと・・・
壁に囲いのない普通のベランダ等であれば建築面積にカウントされませんが、サンルームは「部屋」とみなされて建築面積が増えてしまうためです。
そして、建ぺい率が規定値を超えてしまうと、
・火災保険や地震保険の契約ができない
・契約済の保険でも、何かあったときに保険金がもらえない
などの恐れがあります。
リフォームを行ってからでは遅いので、事前にもれなく確認しておきましょう。
■建ぺい率とは
敷地面積に対する建築面積の割合のことです。
数式で表すと次のようになります。
建ぺい率(%)= 建築面積/敷地面積 × 100
たとえば、建ぺい率50%の土地100㎡に対して、建物は最大50㎡しか建てることができません。50㎡ぎりぎりで家を建てた場合、サンルームを増築すると基準値を超えてしまうのです。
<関連記事>建ぺい率とは?容積率とは?調べ方・計算方法・制限や緩和も解説
固定資産税が増える
サンルームは「部屋」とみなされる=建物の面積が増えることになりますので、固定資産税にも影響が出てきます。
具体的には不動産登記の変更申請を行うことになりますので、専門家に依頼・代行してもらう必要があります。
この固定資産税は、一般的なサンルームで年間1〜2万円増加すると言われています。
その費用も予算として確保しておいた方が良いでしょう。
サンルームのおしゃれインスタ実例集!工事費用やこだわりポイントは?
ここからは、実際にサンルームを設置しているインスタ実例をご紹介していきます!
おしゃれでセンスの良いアレンジ方法は要チェックですよ。
サンルームの費用や工期、こだわりポイントも伺っていますので、リフォームの参考にしてみてくださいね。
部屋の中と庭の一体感を楽しむ
こちらは、庭に面したリビングダイニングに、サンルームを後付けされた実例です。
商品:LIXIL ココマⅡ(ガーデンルームタイプ)
費用:250万円程
工期:着工~完成まで2週間程
もとはテラスだったスペースにサンルームを設けることで、お部屋が1つ増えたような印象に。
サンルームの設置は、部屋の中と庭の一体感を楽しむために行われたそうです。
いつも四季やグリーンを楽しみたいから、出来るだけシンプルな造りのサンルームを選んだasmaptwさん。
「毎日庭を眺めながら食事ができるので楽しい!」とおっしゃっています。
もともとあった窓が大きくて規格外のため、特注で合わせた関係で、サンルームの着工までに2ヶ月ほどかかり、費用も割高になったそうです。
両サイドを別々の雰囲気にアレンジ
広々としたサンルームの右側はエレガントに、左側はカジュアルにアレンジして楽しんでいるasmaptwさん。
サンルーム内にも、観葉植物やフラワーリースなどをふんだんに盛り込んでいます。
普段は屋根があるところに置いている観葉植物を、日に当ててあげられるのもサンルームの良いところですよね。
猫ちゃんの遊び場に
サンルームはペットのひなたぼっこにも最適です。
お庭を楽しむために設置したサンルームは、その後お迎えした猫ちゃんの遊び場になりました。
「今では猫ちゃんのために設置したみたいになっています!」とのことです♪
DIYの作業スペースとして
サンルームを「もう一つの部屋」として使うのも便利です。
リビングではやりにくいDIY作業も、明るいサンルームでおこなえば捗りそう♪
2階のベランダ・バルコニーにサンルームを設ける場合は、洗濯干しなどに特化しているケースが多いですが、このように生活を楽しむスパイスとしてサンルームを取り入れるのも素敵ですね。
サンルームを活用して快適な住まいを実現しよう!

サンルームの費用やメリット・デメリット、おしゃれインスタ実例などを紹介してきました。
サンルームの設置にはもちろん費用がかかりますが、サンルームに憧れてライフスタイルに取り入れたいと考えている人にとっては、メリットの方が大きいのではないでしょうか。
この記事でご紹介したもの以外にも、サンルームは各メーカーからたくさん販売されています。気になる人はぜひ検索してみてくださいね。
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