
年収から年間・月の手取りを計算することで、収入額が明確になり家計を管理しやすくなります。
今回は、年収400万円の手取り額や税金、生活レベルを説明します。
全体から見た年収400万円の割合も紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
年収400万円の人にアンケートを取り、リアルな生活事情も調査しました!
年収400万円での生活をイメージしたい人は、要チェックですよ!
- 年収400万円の手取りは年間で約300万円
- 年収400万円はすごい?すごくない?
- 年収400万円の生活レベルをシミュレーション
- 年収400万円が負担する税金
- 年収400万円で「きつい」と感じる人に向けた節約術
- 年収400万円のリアルな生活を調査
- 年収400万円は全体の約15.4%!
年収400万円の手取りは年間で約300万円

年収400万円の場合、年間手取り額の目安は約300万円です。
「年収」とは、1年間で会社から支給された給与やボーナスを合計した金額のこと。
税金・保険料が控除される前の総支給額を指します。
一方で、年収から税金や保険料などを差し引いた額を「手取り」といいます。
目安として、手取りは年収の約7〜8割となるのが一般的です。
年収400万円の手取りを計算すると、以下の計算式となります。
【年収400万円の場合】
400万円(年収)×0.75=300万円(年間手取り)
なお、税率や保険料、扶養家族の有無などによって控除額は変動し、年間手取り額に差が出ます。
正確な手取り額は個人ごとに異なるため、上記はあくまで参考程度にしてください。
年収400万円の月額手取り【ボーナス込み・ボーナスなしの場合】
年収400万円の月額手取り額は、ボーナスの有無によって異なります。
年収400万円・年間手取りを300万円として、それぞれ計算してみました。
【ボーナス無しの場合】
300万円(年間手取り)÷12か月=25万円(月額手取り)
【ボーナスが基本給1か月分、年2回支給の場合】
300万円(年間手取り)÷(12か月+2か月(ボーナス年2回))=21.4万円(月額手取り)
【ボーナスが基本給2か月分、年2回支給の場合】
300万円(年間手取り)÷(12か月+4か月(ボーナス年2回))=18.7万円(月額手取り)
これらの金額を参考にして、適切に家計管理を行いましょう。
年収400万円はすごい?すごくない?

年収400万円は平均と比較して、すごいのか・すごくないのかが気になる人もいるのではないでしょうか。
ここからは、国税庁が発表した「令和5年分民間給与実態統計調査」のデータを参考にして、年収400万円の人の割合を見ていきます。
・全体から見た年収400万円の割合
・男性・女性別に見た年収400万円の割合
・年齢別に見た年収400万円の割合
・業種別に見た年収400万円の割合
ひとつずつ解説していきます。
全体から見た年収400万円の割合
給与所得者のうち年収400万円の割合は15.4%です。
年収ごとの割合の詳細を、表にまとめました。
給与区分 | 割合 |
---|---|
100万円以下 | 8.10% |
100万円超200万円以下 | 12.30% |
200万円超300万円以下 | 14.00% |
300万円超400万円以下 | 16.30% |
400万円超500万円以下 | 15.40% |
500万円超600万円以下 | 10.80% |
600万円超700万円以下 | 7.10% |
700万円超800万円以下 | 4.90% |
800万円超900万円以下 | 3.20% |
900万円超1,000万円以下 | 2.30% |
1,000万円超1,500万円以下 | 4.00% |
1,500万円超2,000万円以下 | 0.90% |
2,000万円超2,500万円以下 | 0.30% |
2,500万円超 | 0.30% |
給与区分でもっとも割合が大きいのは「300万円超400万円以下(16.3%)」。
年収400万円の割合は15.4%であり、2番目に多い給与区分となりました。
参考URL:令和5年分民間給与実態統計調査
男性・女性別に見た年収400万円の割合
男性・女性ごとの給与区分の割合は、次のとおりです。
給与区分 | 男性の割合 | 女性の割合 |
---|---|---|
100万円以下 | 3.60% | 14.10% |
100万円超200万円以下 | 6.00% | 20.50% |
200万円超300万円以下 | 9.70% | 19.60% |
300万円超400万円以下 | 14.90% | 18.10% |
400万円超500万円以下 | 17.50% | 12.70% |
500万円超600万円以下 | 14.00% | 6.70% |
600万円超700万円以下 | 10.00% | 3.40% |
700万円超800万円以下 | 7.20% | 1.90% |
800万円超900万円以下 | 4.90% | 1.00% |
900万円超1,000万円以下 | 3.60% | 0.70% |
1,000万円超1,500万円以下 | 6.30% | 1.00% |
1,500万円超2,000万円以下 | 1.40% | 0.20% |
2,000万円超2,500万円以下 | 0.40% | 0.10% |
2,500万円超 | 0.50% | 0.10% |
全国平均でみると男性が17.5%、女性が12.7%という割合です。
女性よりも男性のほうが、年収400万円の割合が高い結果になりました。
参考URL:令和5年分民間給与実態統計調査
年齢別に見た年収400万円の割合
年齢ごとの平均給与を表にまとめました。
年齢 | 平均給与 |
---|---|
19歳以下 | 112万円 |
20歳以上24歳以下 | 267万円 |
25歳以上29歳以下 | 394万円 |
30歳以上34歳以下 | 431万円 |
35歳以上39歳以下 | 466万円 |
40歳以上44歳以下 | 501万円 |
45歳以上49歳以下 | 521万円 |
50歳以上54歳以下 | 540万円 |
55歳以上59歳以下 | 545万円 |
60歳以上64歳以下 | 445万円 |
65歳以上69歳以下 | 354万円 |
70歳以上 | 293万円 |
年齢に注目すると「30歳以上34歳以下」で、年収400万円を超える割合が高いです。
参考URL:令和5年分民間給与実態統計調査
業種別に見た年収400万円の割合
業種ごとに平均給与を見てみましょう。
業種 | 平均給与 |
---|---|
建設業 | 548万円 |
製造業 | 533万円 |
卸売業、小売業 | 387万円 |
宿泊業、飲食サービス業 | 264万円 |
金融業、保険業 | 652万円 |
不動産業、物品賃貸業 | 469万円 |
運輸業、郵便業 | 473万円 |
電気・ガス・熱供給・水道業 | 775万円 |
情報通信業 | 649万円 |
学術研究、専門・技術サービス業、教育、学習支援業 | 551万円 |
医療、福祉 | 404万円 |
複合サービス事業 | 535万円 |
サービス業 | 378万円 |
農林水産・鉱業 | 333万円 |
給与がもっとも高いのは「電気・ガス・熱供給・水道業(775万円)」で、もっとも低いのは「宿泊業、飲食サービス業(264万円)」となっています。
参考URL:令和5年分民間給与実態統計調査
年収400万円の生活レベルをシミュレーション

年収400万円の生活レベルを、月額手取りを25万円と仮定してシミュレーションしてみます。
・一人暮らし、年収400万円の生活レベル
・二人暮らし、年収400万円の生活レベル
・夫婦と子供1人、年収400万円の生活レベル
それぞれ説明していきましょう。
一人暮らし、年収400万円の生活レベル
一人暮らし、年収400万円の生活費シミュレーションです。
適正家賃の物件を選べば、趣味や衣服にもある程度お金をかけられます。
下記のシミュレーションでは、月当たり5.6万円を貯金に回せますよ。
項目 | 金額の目安 |
---|---|
家賃 | 8.0万円 |
食費 | 3.0万円 |
水道光熱費 | 1.0万円 |
通信費 | 0.9万円 |
交際費・娯楽費 | 3.0万円 |
日用品・衣服費 | 2.5万円 |
交通費 | 1.0万円 |
貯金・予備費 | 5.6万円 |
合計 | 25.0万円 |
二人暮らし、年収400万円の生活レベル
二人暮らし、年収400万円の生活レベルを表にまとめました。
二人で生活すると、食費や水道光熱費などの支出が増えます。
将来に向けて貯金額を増やしたいならば「自炊して食費を節約しよう」や「娯楽費を削ろう」など、相談しながら家計を管理するとよいでしょう。
項目 | 金額の目安 |
---|---|
家賃 | 7.2万円 |
食費 | 5.0万円 |
水道光熱費 | 2.0万円 |
通信費 | 1.8万円 |
交際費・娯楽費 | 2.0万円 |
日用品・衣服費 | 3.0万円 |
交通費 | 1.0万円 |
貯金・予備費 | 3.0万円 |
合計 | 25.0万円 |
夫婦と子供1人、年収400万円の生活レベル
夫婦と子供1人、年収400万円の生活レベルは、次のとおりです。
なお、子供が成長するにつれて、生活費は増加する傾向にあります。
習い事の費用や入学金といった出費に対応できるように、節約を意識していきたいですね。
項目 | 金額の目安 |
---|---|
家賃 | 7.2万円 |
食費 | 7.0万円 |
水道光熱費 | 2.5万円 |
通信費 | 1.8万円 |
交際費・娯楽費 | 1.0万円 |
日用品・衣服費 | 4.0万円 |
交通費 | 1.0万円 |
貯金・予備費 | 0.5万円 |
合計 | 25.0万円 |
年収400万円が負担する税金

年収400万円の人が負担する3つの税金について、金額の目安を紹介します。
・社会保険料
・所得税
・住民税
具体的な計算式も解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
年収400万円の社会保険料
社会保険料には
・厚生年金
・健康保険
・介護保険
・雇用保険
・労災保険
の5種類が含まれます。
保険の種類や年齢などで税率は変わりますが、年収400万円の社会保険料の目安は60万円程度です。
年収400万円の所得税
年収400万円の所得税は、およそ8.4万円です。
所得税額は「所得税課税対象額×所得税率ー所得税額控除」で計算できます。
税率は所得額に応じて5%〜45%で適用され、計算式は以下のとおりです。
【給与所得控除】
400万円(年収)×20%+44万円=124万円(給与所得控除)
※収入金額が360万円超660万円以下の場合は「収入金額×20%+44万円」の計算式が適用される
【所得税額控除】
60万円(社会保険料)+124万円(給与所得控除)+48万円(所得税の基礎控除)=232万円
※合計所得金額2,400万円以下の場合、所得税の基礎控除は48万円となる
【所得税課税対象額】
400万円(年収)ー232万円(所得税額控除)=168万円
【所得税額】
168万円(所得税課税対象額)×5%(所得税率)ー0円(所得税額控除)=8.4万円(所得税額)
※所得税課税対象額が「0.1万円から194.9万円まで」の場合、税率は5%、控除額は0円
参考URL:No.1199 基礎控除
参考URL:No.1410 給与所得控除
参考URL:No.2260 所得税の税率
年収400万円の住民税
年収400万円の住民税は、年間で約17.8万円です。
基本的には「所得割+均等割」で計算でき、具体的な計算式は次のとおり。
【給与所得控除】
400万円(年収)×20%+44万円=124万円(給与所得控除)
※収入金額が360万円超660万円以下の場合は「収入金額×20%+44万円」の計算式が適用される
【住民税額控除】
60万円(社会保険料)+124万円(給与所得控除)+43万円(住民税の基礎控除)=227万円
※合計所得金額2,400万円以下の場合、住民税の基礎控除は43万円となる
【所得割】
(400万円(年収)ー227万円(住民税額控除))×10%(所得税率)=17.3万円(所得割)
※所得税率は10%
【住民税額】
17.3万円(所得割)+0.5万円(均等割)=17.8万円(住民税額)
※均等割の金額は所得にかかわらず、自治体で定められた金額を支払う
※今回は均等割を0.5万円と設定する
参考URL:No.1410 給与所得控除
参考URL:令和3年度から適用される特別区民税・都民税(住民税)の主な変更点
参考URL:個人住民税
年収400万円で「きつい」と感じる人に向けた節約術

年収400万円で「きつい」と感じる人に向けて、節約術をいくつかピックアップしました。
・家計簿をつける
・固定費を見直す
・手取りとバランスの取れた物件を選ぶ
「いつの間にかお金が減っている」という人は、家計簿をつけてみましょう。
実際に「何にどれだけ使っているか」が明確になると、不要な支出を減らしやすいです。
電気やガス、サブスクなどの固定費の見直しは、一度実施すればその後も節約効果が続きます。
面倒に感じるかもしれませんが、早めに取り組むのがおすすめですよ。
さらに、手取りとバランスの取れた物件を選ぶことも大切。
「家賃は手取りの30%程度が理想」といわれるため、手取り25万円ならば約8万円以内におさめると節約につながります。
年収400万円のリアルな生活を調査

最後に、年収400万円の生活事情を紹介するので、参考にしてみてください。
実際の口コミはこちらです。
一人暮らしなので、贅沢しなければ不自由なく生活を送れます。 毎月の貯金額の目安は、10万円程度です。 あおぽん・会社員(販売)・東京都・30代・男性
夫婦2人暮らしで、毎月5万円ほど貯金に回しています。 住んでいる地区の年収としては高いほうなので、余裕を持って生活できていますね。 はずき・アルバイト(接客)・兵庫県・40代・女性
現在の物価高を考えると年収400万円では、非常に少なく感じます。
家賃が高い地域に住んでいるので、住宅費だけでもかなりの出費になりますし……。
姉と二人暮らしをしていますが、必要なものを購入すると、ほとんど余らないほどギリギリな生活です。
貯金額は月当たり3万円が目安。
あとは、ボーナスが出たら20万円くらいは貯金するように心がけています。 アルマジロ・会社員(看護師)・埼玉県・30代・女性
夫婦二人暮らしですが、今の年収に満足していません。 貯金がはかどらないので老後が不安です。 GEIN・在宅ワーカー(物販)・岩手県・50代・女性
妻と離婚して、自分と息子の二人で暮らしています。
カツカツではないのですが、正直ゆとりはありませんね。
子供に習い事をさせたり、食費がかさんだりすると、きついと感じます。
毎月の貯金額はおよそ3万円です。 猫・会社員(販売、営業)・神奈川県・40代・男性
年収400万円は全体の約15.4%!

今回は、年収400万円の手取り額や税金、生活レベルについて解説しました。
年収400万円の年間手取り額は、およそ300万円が目安です。
令和5年度において、年収400万円の割合は約15.4%でした。
手取りとバランスのとれた物件に引っ越したいならば、ニフティ不動産がおすすめです。
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