
今回は、不動産投資は「やめとけ」と言われる理由を徹底解説します。
不動産投資を成功させる7つのポイントについても解説するので、資産形成に興味がある方は、ぜひ最後までご覧ください。
不動産投資で失敗したエピソードを6つご紹介します!
エピソードでは失敗した理由や解決策を説明するので、不動産投資を始めたい方は要チェックですよ!
- 不動産投資にまつわる失敗エピソード6選
- 不動産投資は「やめとけ」と言われる理由
- 不動産投資に向いている人
- 不動産投資に向いていない人
- 不動産投資を成功させる7つのポイント
- 不動産投資にまつわるQ&A
- 不動産投資が「やめとけ」と言われるのには理由がある!困ったときはプロに相談
不動産投資にまつわる失敗エピソード6選

最初に不動産投資にまつわる失敗エピソードをご紹介するので、参考にしてみてください。
実際の体験談はこちらです。
福岡市内のマンションは、利便性が高く学生向けの需要があると考え、不動産投資をすることに。
需要を過信しすぎたため、想定よりも入居者が長続きせず、空室期間が長くなってしまいました。
空室率を改善する対策として、賃貸条件を見直し、入居者のニーズに合った改装を行いましたよ。
この失敗から市場調査の重要性を学び、現在も不動産投資を続けています。 タカシ・福岡県・20代・男性
サラリーマン生活のかたわら、将来への不安から不動産投資を始めました。
管理費や修繕積立金などのランニングコストを過小評価し、収支が圧迫されました。
不動産投資の専門家に相談した結果、空室リスクを軽減するために家賃を下げる対策を講じました。
あらゆるリスクを考慮した上で、安定的な収益を得られる物件を選ぶことがポイントです。 スー・京都府・30代・男性
家賃収入で生活費を補填するために、不動産投資を始めました。
事前準備としては、物件を視察したり、ファイナンシャルプランナーに相談したりしましたね。
実際に投資を始めると入居者がなかなか見つからず、立地条件のよい物件に買い替えました。
周辺環境を十分に考慮しなかったことが失敗の原因だと思います。 アヤカ・愛知県・30代・女性
不動産投資を始めた頃、入居者の信用調査を疎かにした結果、家賃滞納が続き収益が悪化しました。
対策として、管理会社を変更し、入居者の審査基準を厳しくしました。
不動産投資を始める方は、入居者の審査をしっかりと行い、管理体制を整えることを意識してみてください。
リスク管理を怠らず、常に改善策を考えることが成功のカギです。 ケン・東京都・40代・男性
知り合いの紹介を受けて、ワンルームマンションに不動産投資をしました。
軽く調べる程度の準備しかしておらず、投資を始めると予想外の多額な修繕費を請求されました。
紹介してくれた知り合いも紹介料が目的だったようです。
これから不動産投資を始めるなら、しっかりと勉強をして知識を身に付けてから行動しましょう。 ひろ・埼玉県・40代・男性
アパートの一棟に対する共同出資をしましたが、物件のメンテナンス費用が想定よりもかかりました。
結局は利益がほぼ出ない状況に……。
契約年数が決められているため、現在も解約できていません。
不動産投資は予期せぬところで費用が発生するので、細かい箇所をプロに見てもらってから判断したほうがよいと思います。 ぴん・東京都・30代・女性
不動産投資は「やめとけ」と言われる理由

不動産投資は「やめとけ」と言われる理由は、主に5つあります。
・多くのリスクを考慮する必要がある
・定期的なメンテナンスにより修繕費用がかかる
・ローンの返済が負担になる可能性がある
・不動産の知識が不足していると失敗することも
・悪質な不動産会社に注意しなければいけない
ひとつずつ解説していきましょう。
多くのリスクを考慮する必要がある
不動産投資では、空室リスクや家賃滞納リスクなど、多くのリスクを考慮する必要があります。
特に注意すべきリスクを6つご紹介しましょう。
リスクの種類 | 内容 |
---|---|
空室リスク | 入居者が見つからず家賃収入を得られないリスク |
家賃滞納リスク | 入居者はいるものの、家賃を滞納されて収入を得られないリスク |
価格下落リスク | 築年数が古くなる、競合物件の増加、などによって不動産価値が下落するリスク |
金利上昇リスク | 不動産投資ローンの金利が上昇することで、ローンの返済額が増えるリスク |
修繕リスク | 老朽化が進むと修繕が必要となり、多額のメンテナンス費用がかかるリスク |
災害リスク | 地震や洪水、火災、台風により物件が損壊するリスク |
リスクを把握しておかないと、家賃収入が得られずにローンの返済が苦しくなったり、多額の修繕費用がかかったりしますよ。
定期的なメンテナンスにより修繕費用がかかる
不動産は築年数が古くなるにつれ劣化していくので、定期的なメンテナンスが不可欠です。
「想定よりも修繕費用がかさみ、収入よりも支出が上回ってしまった」という事態は少なくありません。
屋根や外壁、共用廊下、排水管、給水課の修理には多額の費用がかかります。
室内の修繕費用は入居者に原状回復義務がありますが、オーナー側にもある程度の費用負担が発生しますよ。
メンテナンスを怠ると「物件の外観・内観に問題がある→入居者が集まりにくい→家賃収入を得られない」という悪循環になる恐れも。
中古物件を購入した場合は、すぐにメンテナンスが必要となるケースが想定されるので、事前に物件の状態を確認しておきましょう。
ローンの返済が負担になる可能性がある
ローンの返済を確実に行える保証がない点が、不動産投資は「やめとけ」といわれる理由のひとつです。
ほとんどの方が不動産投資でローンを利用しますが、資金計画が曖昧だったり想定外のリスクに見舞われたりすると、返済が厳しくなる危険性があります。
低金利なローンを組む、頭金を多めに払うなど、自身の経済状況に応じたローンを選ぶことが大切です。
不動産の知識が不足していると失敗することも
知識が不足した状態で不動産投資を始めると、失敗する確率が高まります。
物件の種類ごとのリスクや資金計画の立て方、不動産にまつわる法律、物件の選定方法など。
不動産投資には、専門的かつ幅広い知識が求められます。
「専門的な部分は不動産会社に一任しよう」と考えているとしても、本人にもある程度の不動産知識が必要です。
何もわからない状態だと、不動産会社の話が正しいのかどうかを判断できません。
悪質な不動産会社に注意しなければいけない
不動産業界には利益の出ない物件を押しつけるような、悪質な会社が存在します。
悪質な不動産会社の特徴を、6つご紹介しましょう。
・業歴が短すぎる
・実績数が少ない
・リピーター率が低い
・お客さまの声を公開していない
・インターネット上の評判が悪い
・デメリットを説明しない
メリットばかり強調し、デメリットを説明しない会社は要注意です。
不動産投資に向いている人

不動産投資に向いているのは、次のような人です。
・安定した収入がある人
・行動力と判断力がある人
・客観的に分析できる人
・几帳面な人
・勉強を続けられる人
・長期的な視点で計画を立てられる人
不動産投資にはリスクがあるので、家賃以外で安定した収入がないと、ローンを返済できない恐れがあります。
そもそも安定した収入がなければ、返済能力が認められず、ローン審査で通過しにくいです。
基本的に、不動産投資は長い時間をかけて家賃収入を得るのが目的です。
目先の利益だけでなく、長期的な視点で冷静に計画を立てられる人が向いているでしょう。
加えて、よい物件が出てきた際に、素早く購入を決断できる行動力も求められます。
不動産投資に向いていない人

不動産投資に向いていない人の特徴は、以下の通りです。
・自己資金が少ない人
・短期間で利益を得たい人
・勉強を続けられない人
・本業が忙しく勉強する時間がない人
・不動産投資会社にすべてを任せたい人
ローンの審査は厳しいため、ある程度の自己資金がなければ通過できません。
入居者が集まらず家賃収入がゼロになったとき、物件に大規模な修繕が必要になったときに、不動産投資以外で収入がないと対応が困難です。
不動産投資は短期間で大きな利益を出すのには不向きなため、「すぐに稼ぎたい」と考えている方は他の投資方法を探すほうがよいでしょう。
不動産投資はプロの意見を聞くことが重要ですが、最終的な判断を下すのは自分自身です。
「他人にすべて任せたい」や「自分では勉強したくない」という人が、不動産投資で成功する確率は低いです。
不動産投資を成功させる7つのポイント

不動産投資を成功させるポイントを、7つピックアップしました。
・目的を明確にしてから始める
・不動産投資の勉強をする
・周辺環境や物件相場を念入りに調査する
・リスクを考慮した上で収支シミュレーションを行う
・物件の選定は慎重に進める
・長期的なスパンで運用計画を立てる
・信頼できるプロの意見を取り入れる
不動産投資を始めたい方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
目的を明確にしてから始める
目的を明確にしてから不動産投資を始めると、計画や対策を立てやすいです。
具体的に、目的の例をいくつか挙げてみます。
・毎月3万円以上の利益を得る
・老後の資金として〇年までに✕万円貯める
・〇年後に物件を売却し、✕万円の利益を得る
ゴールが定まれば「家賃は〇万円に設定しよう」や「空室率は✕%以下を目指そう」のように、具体的な道筋が見えてきます。
不動産投資の勉強をする
一般的な不動産投資の勉強方法は、次の通りです。
・書籍を読む
・セミナーに参加する
・不動産会社に相談する
・経験者に話を聞く
・Webサイトから情報を得る
まずは書籍で基礎用語を理解してから、セミナーや相談会に参加するのがおすすめ。
知識がゼロの状態でセミナーに参加しても、理解が追いつかずに、うまく情報を収集できない可能性があります。
不動産のトレンド・最新の市場動向を探るには、インターネットやSNSが便利です。
しかし、インターネット上には信憑性のない情報も多々あります。
書籍やセミナー、相談会で不動産の基本を把握し、情報の正確性を判断できる力を身につけてからインターネットを活用しましょう。
周辺環境や物件相場を念入りに調査する
周辺環境や物件相場を念入りに調査することが、不動産投資を成功させるポイント。
不動産会社に聞いたりWebサイトで調べたりするのもよいですが、可能であれば実際に足を運んで自分の目で確認するのが理想的ですね。
「周辺にビルが多くて日当たりが悪い」や「飲食店が多く便利だが治安はよくない」など、地図上では把握しづらい物件の特徴がわかります。
物件の特性が明確になると、入居者のターゲット層が定まるでしょう。
リスクを考慮した上で収支シミュレーションを行う
「不動産投資は「やめとけ」と言われる理由」で説明したように、不動産投資には多くのリスクが存在します。
リスクを考慮せずに収支シミュレーションを行うのは危険です。
空室リスクの対策例としては、周辺エリアの家賃相場・空室率の調査が挙げられます。
同じ条件の空室率を参考にすれば、より正確な利益を計算できますよ。
その他、物件の状態・築年数をもとに、いつ・どれくらいのメンテナンス費用が発生するのかを予測することも重要。
修繕費用をあらかじめ積み立てておくことで、急な出費にも慌てずに済みます。
物件の選定は慎重に進める
不動産投資では、購入した物件と長期間向き合うことになります。
投資してから後悔しないように、物件の選定は慎重に進めましょう。
不動産投資で人気な物件の特徴を、いくつかご紹介します。
・交通の利便性が高い(駅やバス停が近くにある)
・スーパーマーケットやコンビニが近くにある
・周辺に学校や病院がある
・物件の築年数が浅い
・人気の設備が導入されている
・家賃相場が安すぎない
・周辺物件の入居率が高い
なお、入居者ターゲットによって、人気物件の条件は異なるので注意してください。
ファミリー層の入居者を集める場合、治安のよさや室内面積、設備の充実度が重視される傾向にあります。
長期的なスパンで運用計画を立てる
長期的なスパンで運用計画を立てることが、不動産投資で失敗を防ぐ方法のひとつ。
「目先の利益にとらわれて収支シミュレーションを怠った結果、支出がかさんで失敗する」というケースは多いです。
運用期間が長くなるほど
・築年数の経過に伴う物件価値の下落
・金利変動によるローン返済額の増加
上記のリスクが高まることを踏まえ、不動産を運用しましょう。
信頼できるプロの意見を取り入れる
自力で不動産について学ぶ姿勢は大切ですが、経験者にしかわからないコツや注意点もあります。
そのため、信頼できるプロの意見を取り入れながら投資を行うのがおすすめです。
不動産投資にまつわるQ&A

最後に、不動産投資にまつわるQ&Aを3つご紹介します。
・利回りは何%が理想的?
・元が取れるまで何年くらいかかる?
・デメリットだけでなくメリットもあるの?
それぞれ詳しく説明していきましょう。
利回りは何%が理想的?
利回りは「表面利回り」と「実質利回り」の2種類に分けられます。
表面利回り | 経費を含めずに、物件価格と家賃収入にもとづいて収益の割合を計算する方法 計算式=年間家賃収益÷物件価格 |
---|---|
実質利回り | 家賃収入から運営費や修繕費などの経費を差し引いて、収益の割合を計算する方法 計算式=(年間家賃収益-年間諸経費)÷(物件価格+購入時にかかる諸経費) |
不動産投資の中でも新築物件・中古物件、アパート・マンション・戸建てなど、さまざまな種類があるので、ひとくくりに「何%が理想的」と断言するのは困難です。
あくまで参考ではありますが、実質利回りの理想は
・新築物件の場合……3~8%
・中古物件の場合……5~10%
が目安となります。
投資エリアが決まっているならば、周辺エリアの実質利回りを調査すると、より正確な数値を導き出せますよ。
元が取れるまで何年くらいかかる?
不動産投資において「元を取る」とは、物件の購入額やかかった経費を回収する状態を指します。
元を取る期間の目安としては、5〜10年が一般的です。
回収期間を短期間に設定すると、家賃を上げて収入を増やすことになり、入居者が集まらない恐れがあります。
一方で、期間を長くしすぎると、儲からない物件を所持し続け、修繕費用がかさむ結果に陥ります。
なお、回収期間を計算する際は、家賃収入だけでなく物件の売却額も考慮に入れましょう。
デメリットだけでなくメリットもあるの?
ここまでデメリットや注意点を解説しましたが、不動産投資には次のようなメリットもあります。
・ローン完済後は安定した収入源となる
・税金対策になる
・インフレ対策になる
・生命保険の代わりになる
不動産投資でかかった費用を経費として計上すれば、所得を少なく申告でき、所得税・住民税の節税につながります。
加えて、不動産は現物資産なので、インフレのリスクに強い点が魅力です。
不動産投資でローンを借り入れる際は、団体信用生命保険に加入するのが一般的。
契約者が亡くなった場合でも、家族に無借金のマンションを残せる仕組みになっています。
不動産投資が「やめとけ」と言われるのには理由がある!困ったときはプロに相談

今回は、不動産投資は「やめとけ」と言われる理由や、成功させるポイントをご紹介しました。
不動産投資には空室リスクや家賃滞納リスクがあり、資金計画通りに収入を得られるとは限りません。
予期せぬリスクにより、ローンの返済が負担となる恐れがある点が、不動産投資は「やめとけ」といわれる理由です。
不動産投資を始めるか迷っているなら、プロに相談するのがおすすめです。
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