
フキハラのストレスから解放されるためには、フキハラの原因や対処法を学ぶことが重要です。
今回は、フキハラとは何か、職場・家庭で起きるフキハラの具体例・対処法を解説します。
フキハラの被害者か・加害者かをチェックできるリストも紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
フキハラ経験者による体験談も紹介します!
フキハラによる精神的な苦痛から解放されたい人は、要チェックですよ!
- フキハラ(不機嫌ハラスメント)とは
- フキハラの具体例
- フキハラかどうかのチェックリスト
- フキハラが起きる原因
- 【職場の場合】フキハラへの対処法
- 【家庭の場合】フキハラへの対処法
- フキハラ経験者による体験談を紹介!
- フキハラへにまつわるQ&A
- 自分の心を守るためのフキハラ対処法を身につけよう
フキハラ(不機嫌ハラスメント)とは

フキハラ(不機嫌ハラスメント)とは、自分が不機嫌な気分であることを口調や態度で示し、周囲の人に精神的な苦痛を与える行為です。
具体的には、ため息を大げさにつく、乱暴な物音を立てる、終始無言でいる、などの行為が挙げられます。
このような行為は「何か気に障ることをしたのか」「自分が原因ではないか」と、周囲に過度な気遣いを強いることになり、精神的に追い詰めます。
フキハラは職場や家庭など、人間関係が密接な場所で発生しやすいハラスメントです。
フキハラは直接的な暴力ではないため、ハラスメントだと認識されにくい側面があります。
しかし、受け取る側にとっては精神的な負担が非常に大きく、不安や恐怖を感じる原因になるでしょう。
モラハラとフキハラとの違い
モラハラ(モラルハラスメント)とフキハラは、どちらも精神的な苦痛を与える点で共通しています。
しかし、その行為の性質と加害者の意図に違いがみられます。
モラハラは、言葉や態度で相手の人格や尊厳を傷つけ、支配下に置こうとする「意図的な攻撃」です。
暴言や陰口、人格や外見への執拗な批判などが該当し、加害者には「相手を攻撃しよう」という明確な悪意があるケースがほとんどです。
一方で、フキハラは自分の不機嫌な感情をコントロールできず、それを態度として周囲に示してしまう行為です。
フキハラをする人には、モラハラのような「相手を攻撃して支配する」という明確な悪意や意図がないこともあります。
フキハラの具体例

フキハラの具体例を、状況別に紹介していきます。
・職場で起きやすいフキハラ
・家庭で起きやすいフキハラ
それぞれ見ていきましょう。
職場で起きやすいフキハラ
職場で起きやすいフキハラは、次のとおりです。
・パソコンのキーボードやマウスを意図的に強く叩く
・書類やファイルを乱雑に投げ置く
・引き出しを勢いよく閉める
・終始無言で、話しかけづらい雰囲気を作る
・大げさに、または故意にため息をつく
・険しい表情で無視する
・露骨に顔を背ける
・特定の人物を終始にらみつける
・質問や報告に対して「はぁ?」「だから何?」など強い口調で返答する
・挨拶を無視したり、聞こえないふりをしたりする
これらの行為は、職場の雰囲気を悪化させます。
さらに「話しかけたら怒られるかもしれない」と部下や同僚を萎縮させ、業務に必要なコミュニケーションを妨げます。
家庭で起きやすいフキハラ
家庭で起きやすいフキハラを、いくつかピックアップしました。
・ドアや窓を勢いよく閉める(あえてバタンと音を立てる)
・食器やリモコンなどを乱暴に置く、叩きつけるように扱う
・テレビや音楽の音量を急に上げる
・大げさな舌打ちやため息を頻繁につく
・家族の問いかけや会話に対して無視する
・同じ空間にいるのに、特定の相手にだけ話しかけない、挨拶を返さない
・家事や育児の話題を振られた際に「面倒くさい」といった態度を露骨に示す
・寝室や自室に引きこもり、家族との交流を拒絶する
・片付けをしない、散らかすなど、相手に余計な労力をかけさせる
このようなフキハラは、家族の間にストレスと緊張感を生み出すでしょう。
子どもがいる家庭では、精神的な成長に悪影響を及ぼす可能性もあります。
フキハラかどうかのチェックリスト

ここからは、フキハラかどうかのチェックリストを紹介します。
・自分が被害者かチェックするためのリスト
・自分が加害者かチェックするためのリスト
自分がフキハラの被害を受けているのか、あるいは自分がフキハラをしてしまっていないかチェックしてみてください。
自分が被害者かチェックするためのリスト
自分がフキハラの被害者か、チェックするためのリストを紹介します。
□相手の不機嫌な態度を見ると、緊張して顔色をうかがってしまう
□相手が不機嫌になるのは、自分のミスや行動が原因ではないかと常に考えてしまう
□職場や家庭で、相手と鉢合わせる時間や場所を無意識に避けている
□相手に話しかける際、言葉やタイミングを過剰に選んでしまう
□相手の不機嫌さが理不尽だと感じても、空気を悪くしないために我慢している
□相手の機嫌が良いときはホッとするが、すぐにまた悪くなるのではないかと怯えている
□相手がいる場所では、極力静かに目立たないように行動している
□自分の仕事や家事の進捗が少し遅れるだけで、相手に申し訳ないと感じる
□相手の不機嫌な時期が続くと、出勤前や帰宅前に気分が憂鬱になる
□相手の機嫌を取るために、必要のない気遣いやサービスをしてしまうことがある
□相手の不機嫌な態度を見た後、胃が痛くなる、頭痛がするなど体調に異変が出る
□ストレスから寝つきが悪くなったり、夜中に何度も目が覚めたりする
□特定の場所(職場や自宅)に行くと、動悸や吐き気を感じることがある
これらの項目にチェックが多く付く場合、フキハラの被害を受けている可能性が高いです。
精神的・身体的な健康を守るためにも、フキハラを放置せず、早期に対処法を検討しましょう。
自分が加害者かチェックするためのリスト
自分が無意識のうちにフキハラをしていないか、以下のリストで確認してみてください。
□イライラしているとき、人に話しかけられても無視したり、冷たい態度をとったりする
□自分の機嫌が悪いことを、大げさなため息や舌打ちで周囲に知らせる
□仕事や家事でのミスや遅れに対し、険しい表情や無言の圧力で相手を威圧する
□機嫌によって挨拶を返さない、または不機嫌な声で短く返事をする
□「なんでできないんだ」「当然でしょ」など、相手を責めるような強い口調で話すことがよくある
□機嫌が悪いと、その原因とは無関係な人に対しても八つ当たりのような態度をとる
□自分の不機嫌な態度のせいで、周囲が自分に気を使っていると感じても、それを放置してしまう
□「不機嫌になるのは相手のせいだ」「自分は悪くない」と考えている
□ストレスを感じると、感情のコントロールができなくなることが多い
□過去に「怖い」「話しかけにくい」と人から言われた経験がある
□謝るのが苦手で、自分の不機嫌な態度の後にフォローをしないことが多い
これらの項目にチェックがつく場合は、自分がフキハラの加害者になっているかもしれません。
相手に精神的な苦痛を与えていることを自覚し、感情コントロールやコミュニケーション方法を見直す必要があります。
フキハラが起きる原因

フキハラが起きる主な原因は、以下の4つが考えられます。
・体調不良や疲労
・精神的なストレスや不満
・自身の評価や状況への不満
・周囲への支配欲や承認欲求
不満やストレス、疲労などを感じたときに言葉ではなく、不機嫌な態度でしか感情を伝えられないと、フキハラにつながりやすいです。
また、自分の不機嫌さを察してもらい、「気遣ってほしい」という強い承認欲求が背景にある場合も少なくありません。
フキハラは、その人の抱える根本的な問題や、自身で処理しきれないストレスが原因で起きている場合が多いです。
【職場の場合】フキハラへの対処法

職場におけるフキハラへの対処法は、主に4つあります。
・気を遣いすぎない
・できるだけ距離を置く
・ハラスメントの内容を記録する
・上司または相談窓口に相談する
自分自身を守るためにも、適切な対処法を知っておきましょう。
気を遣いすぎない
職場のフキハラへの対処法として、まずは相手に気を遣いすぎないことが大切です。
相手の不機嫌な態度に過剰に反応し「自分のせいではないか」と考える必要はありません。
不機嫌な態度は相手自身の感情の問題であり、自分が解決しなければならない問題ではないと考えましょう。
フキハラを目にしても「また不機嫌なんだな」と客観的に受け流すように意識してみてください。
できるだけ距離を置く
フキハラへの対処法として、距離を置くことも効果的です。
相手が不機嫌なときは、できるだけ近付かず、会話は業務上の最低限の内容にとどめましょう。
可能であれば上司や人事に相談し、仕事の配置や担当を変えてもらうことが望ましいです。
それが難しい場合は、休憩場所を変える、別のスペースで作業するなど、工夫して距離を確保するとよいですね。
相手の不機嫌な態度が視界に入らないようにすると、受けるストレスは軽減されます。
ハラスメントの内容を記録する
フキハラが続く場合は、その内容を具体的に記録に残しておきましょう。
いつ・どこで・誰が・どのような不機嫌な態度をとったのか、それによって自分がどのような精神的な苦痛を受けたのかを、日時と共にメモします。
記録は、上司や相談窓口に相談する際の有力な証拠となります。
フキハラは直接的な暴力ではないため、証拠がないとハラスメントとして認められにくい傾向があるからです。
詳細な記録を残すことが、フキハラから自分を守る一歩となります。
上司または相談窓口に相談する
フキハラは一人で抱え込まず、信頼できる上司や会社の相談窓口に相談することが解決につながります。
フキハラは職場の環境を悪化させるため、会社全体で取り組むべき課題です。
相談する際は、記録したハラスメントの内容を具体的に伝えましょう。
会社に相談窓口がない場合や、相談しても改善されない場合は、外部機関に相談することも選択肢のひとつ。
具体的な相談先については「フキハラの相談窓口は?」にて解説します。
【家庭の場合】フキハラへの対処法

家庭におけるフキハラへの主な対処法は、以下の3つです。
・不機嫌な原因を尋ねる
・一時的に距離を置く
・第三者・専門家へ相談する
ひとつずつ説明していきます。
不機嫌な原因を尋ねる
家庭でフキハラをする人に対して、可能な場合は不機嫌な原因を尋ねてみましょう。
その際、感情的にならずに「何か嫌なことがあったの?」と、相手の気持ちに寄り添う姿勢で聞くことが大事です。
不機嫌の原因を共有できると、相手の気持ちが楽になり、フキハラが改善されるケースがあります。
ただし、相手が攻撃的な態度をとっているときは安全を最優先し、無理に話し合うのは避けるべきです。
一時的に距離を置く
家庭内でフキハラが起きた際は、一時的に距離を置くことも有効です。
相手の不機嫌な態度にさらされ続けると、自分の精神が疲弊してしまいます。
別の部屋に移動したり、散歩に出かけたりするなど、状況が落ち着くまで物理的に離れてみましょう。
一時的に距離を置くことは、自分の心を守るためだけでなく、相手を冷静にさせる効果も期待できます。
第三者・専門家へ相談する
第三者・専門家への相談も、家庭におけるフキハラの対処法と言えるでしょう。
信頼できる人に状況を話すと、心の負担は軽減されます。
また、カウンセラーや精神科医などの専門家は、フキハラの根本原因を探り、適切なアドバイスや治療を提供してくれます。
フキハラの相談先に関しては「フキハラの相談窓口は?」を参考にしてみてください。
フキハラ経験者による体験談を紹介!

ここからは、フキハラ経験者による体験談を紹介します。
実際の体験談はこちらです。
職場の上司が、自分や同僚たちの業務の遅れや、ささいなミスに対して不機嫌な態度を露骨に示します。
パソコンのキーボードを意図的に強く叩いたり故意に大きなため息をついたりして、周囲に不機嫌さをアピールしてくるんです。
毎回嫌な気持ちになりますが、これ以上職場の雰囲気を悪化させないよう、現状は我慢を続けています。
結果、上司からのフキハラは今も続いています。 なもん・会社員・千葉県・男性・47歳
職場の休憩室で、年上の女性パート従業員からフキハラを受けていました。
機嫌が悪いと「乱暴に物を置く」「大きなため息をつく」「こちらを睨む」といった威圧的な態度が続き、話しかけても「はぁ?」と返され、周囲も困惑していました。
怒らせるようなことをした覚えもないのに、毎日顔色をうかがうのがしんどかったです。
仕事に集中できず胃が痛くなることもあったため、思い切って店長に相談することに。
店長がやんわりと注意してくれた結果、態度は少しずつ和らぎました。
完全な解決ではないものの威圧的な行動は減り、休憩室の緊張感はなくなりました。
勇気を出して相談してよかったと感じています。 こすもす・パート主婦・兵庫県・女性・50歳
人材派遣でスタッフ管理をしていた際、ある60代女性スタッフのフキハラに直面しました。
新人スタッフをその女性に紹介したところ「仕事中ネックレスは外してください!」と開口一番に怒鳴ってきました。
管理者である私にも「あなたが注意する事ですよね」と……。
間違いではないのですが、これから一緒に働く仲間に対して、強い口調で責め立てる態度に驚きました。
現場が凍りつくなか、私は新人を守るため冷静に対応しました。
上司に相談しましたが、何かを言って変わるような人間ではありません。
結局、その女性は周囲とのトラブルを繰り返して孤立。
半年ほどで、ほかのスタッフとのもめ事が原因でみずから退職しました。
このようなフキハラタイプは、指導よりも周囲からの孤立が解決になるケースもあります。 yunoheya・フリーランス・埼玉県・女性・43歳
元夫のフキハラエピソードです。
妊娠中にお腹が張り、家事や引っ越しの片付けが思うように進まず、元夫に手伝いを頼みました。
すると無言で寝室に行き、勢いよくドアを閉めて賃貸のドアを破損させたのです。
体調不良の中での理不尽な態度に激怒し、言いたいことを言ってから実家へ帰りました。
後に、彼が仕事をクビになっていた事実を私に隠していた気まずさから、態度が荒れていたと知りました。
最終的に、嘘をつかれたことへの不信感とフキハラが決定打となり、そのまま離婚に至りました。 知子・販売員・滋賀県・女性・31歳
フキハラへにまつわるQ&A

フキハラについて、よくある疑問をQ&A形式で解説します。
・フキハラの相談窓口は?
・フキハラの治し方は?
・職場でフキハラを防止するには?
これらの疑問を解決することで、フキハラ問題の改善につながれば幸いです。
フキハラの相談窓口は?
フキハラの相談窓口を、以下にまとめました。
【職場のフキハラ相談窓口】
| 相談窓口 | 相談できる内容 |
|---|---|
| 直属の上司 | 上司の立場から、フキハラ相手に注意してもらえる可能性があります。 |
| 社内の相談窓口(ハラスメント相談窓口、コンプライアンス窓口など) | ハラスメント問題を専門にしており、組織的な改善が見込めます。 |
| 人事部 | フキハラ相手への処分、部署異動などを依頼する際に相談します。 |
| 労働組合 | 会社に環境改善を求めたり、ハラスメント防止のための研修・相談窓口の設置を要求したりできます。 |
| 総合労働相談コーナー | 労働にまつわる問題について、面談または電話にて専門職員に相談できます。 |
| 法テラス | トラブル解決に役立つ法制度や弁護士などを紹介してもらえます。 |
【家庭のフキハラ相談窓口】
| 相談窓口 | 相談できる内容 |
|---|---|
| 心理カウンセラー、精神科医、心療内科医 | フキハラによる精神的なダメージをケアしてもらえます。 |
| 夫婦カウンセリング | 第三者を交えることで、冷静に話し合いを進められます。 |
| 配偶者暴力相談支援センター | 配偶者からの身体的暴力・精神的暴力に関して相談可能です。 |
| 各種ハラスメント相談窓口(NPO法人、民間シェルターなど) | ハラスメントの専門家による具体的なアドバイスを受けられます。 |
| 弁護士 | 損害賠償の請求や離婚調停を進める際に、法的手続きを任せられます。 |
フキハラの治し方は?
フキハラの治し方を、いくつか紹介します。
・自分の感情を客観視する
・自分の感情を言葉で表現する
・不機嫌な態度が周囲に与える影響を自覚する
・怒りの感情をコントロールする方法を学ぶ(深呼吸など)
・専門家によるカウンセリングを受ける
フキハラをする人は、自分の感情を言語化するのが苦手な傾向にあります。
イライラしたときに態度で示すのではなく「今は疲れている」「考えをまとめる時間がほしい」などと、言葉で伝える習慣をつけましょう。
職場でフキハラを防止するには?
職場でフキハラを防止するための方法を4つ紹介します。
・ハラスメント相談窓口を設置する
・社内報やポスターを活用し、フキハラがハラスメントであることを社員に周知する
・ハラスメントやアンガーマネジメントの研修を実施する
・健全な職場環境を整える(ストレスマネジメント、メンタルヘルス研修の実施など)
職場でフキハラを防止するためには、会社全体で取り組む必要があります。
フキハラがハラスメントであることを全社員に周知し、理解を深める研修を実施することがポイントです。
自分の心を守るためのフキハラ対処法を身につけよう

今回は、フキハラとは何か、職場・家庭で起きるフキハラの具体例・対処法を解説しました。
フキハラは受ける側の心身にダメージを与えるため、できるだけ加害者との距離を置くことが大切です。
職場や家庭のフキハラに悩まされているなら、新しい生活環境を見つけることも、ひとつの解決策です。
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