ボールパイソンの飼い方を初心者向けに解説!特徴・モルフ・値段・寿命など基礎知識まとめの画像01

「ボールパイソンを飼ってみたい」と考えている方は多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、ボールパイソンの飼い方を詳しく解説します。
また、特徴や種類、飼育に必要なものや注意点も併せて取り上げます。
ボールパイソンに興味がある方は、ぜひ最後まで読み進めてみてください。



ボールパイソンってどんなヘビ?

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「ボールパイソン」とは、ニシキヘビ科>ニシキヘビ属に分類されるヘビの総称です。
正式名称は、「ボールニシキヘビ」。
敵から身を守るときにボールのように丸くなる防御行動をとるため、「ボール」という和名がつけられました。
なお、「パイソン」には「大きくて毒がないニシキヘビの仲間」という意味があります。
王様のように凛とした風格があることから、「ロイヤルパイソン」という別名で呼ばれる場合もありますよ。
見た目は迫力がありますが、大人しくて飼いやすいのが特徴。
世界中のヘビ愛好家から根強い人気を誇っており、現在もさまざまなモルフ(種類)のボールパイソンが生み出されています。

ボールパイソンの主な特徴8つ

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飼育するなら知っておきたいボールパイソンの特徴を、8つ紹介します。

1.生息地はアフリカ中西部
2.大きさは1m~1.8m
3.動物食である
4.夜行性である
5.優れたピット器官を保有している
6.穏やかな性格をしている
7.毒はない
8.定期的に脱皮する

以下でそれぞれを詳しく解説していくので、確認しておきましょう。

1.生息地はアフリカ中西部

野生のボールパイソンの生息地はアフリカの中西部です。
国でいうと、ガーナやトーゴ、ナイジェリアやカメルーンなど。
主に林や乾いた草原、サバンナなどで生活しています。
日本は気候が合わないため、野生のボールパイソンは生息していません。

2.大きさは1m~1.8m

ボールパイソンの平均的な大きさは、体長1m〜1.8m程度です。
体重は2kg〜4kgほどで、ペットスネークの中型に分類されます。
太くてガッチリとした見た目が特徴で、存在感は抜群。
個体によるので一概にはいえませんが、オスよりもメスの方が大きくなる傾向にあります。

3.動物食である

ボールパイソンは動物食です。
野生では主に、ネズミの仲間を捕食しています。ときどき木に登り、小型の鳥類を食べる場合もあるようです。
飼育下のボールパイソンには、ラットやマウスを与えます。

4.夜行性である

ボールパイソンは夜行性、または薄明薄暮性のヘビです。夕暮れから夜明けの間に活動し、獲物を探します。
日中は隠れて体を休めているので、飼育下でも昼間は活発には動かない場合が多いでしょう。
ただ、飼い主の生活リズムに影響されて、昼間も活動するようになる子もいるようです。

5.優れたピット器官を保有している

ボールパイソンは、優れたピット器官を保有しています。
ピット器官とは、ヘビが持つ赤外線を受信する器官のこと。
ヘビはピット器官で獲物の体温を感知して、暗闇や視界が悪い中でも獲物の位置を特定します。
ボールパイソンは、上顎に10個、下顎に4個、合計14個のピット器官を保有しているのが特徴。
狙った獲物を素早く捕食します。

6.穏やかな性格をしている

ボールパイソンは、迫力のある見た目とは裏腹に、穏やかな性格をしています
激しく動き回ったり、噛み付いたりすることが少ないので、初心者にもおすすめできるペットスネークです。
ただ、臆病な一面も持ち合わせているので、ストレスの与えすぎには要注意。
大きな刺激や過度なハンドリングは避けて、過ごしやすい環境をつくってあげましょう。

7.毒はない

ボールパイソンは毒を持たないヘビなので、ハンドリングをするのは比較的簡単です。
万が一噛まれたとしても、それほど大事にする必要はないでしょう。
ただ、ボールパイソンの歯に付着していた雑菌が傷口から中に入り、感染症を起こしてしまう可能性はあります。
ボールパイソンが興奮しているときは触らないようにするなど、充分に注意して接するようにしてください。

8.定期的に脱皮する

ボールパイソンは定期的に脱皮をします。幼体の場合は2ヶ月に1回、成体の場合は3ヶ月に1回程度が目安です。
脱皮の時期が近づくと、体の色がくすんだり、目が白濁したりなどの兆候が現れます。
ボールパイソンにとって脱皮は、多くのエネルギーを消費する大仕事です。脱皮前はハンドリングを避けるなど、ストレスをかけないように注意しましょう。
また、脱皮前は餌を受け付けなくなるので、無理に与えるのはやめてください。

ペットとして人気のボールパイソンの種類(モルフ)9つ

ボールパイソンの品種改良は今でもさかんに行われているので、数えきれないほどの種類(モルフ)が存在します。
ここでは、その中でもペットとしての人気が高い9種類を紹介します。

1.ノーマル
2.パステル
3.スパイダー
4.アルビノ
5.リューシスティック
6.パイボールド
7.バナナ
8.イエローベリー
9.モハべ

「どんなボールパイソンを迎え入れようか迷っている」という方は、ぜひ参考にしてください。
以下で特徴を詳しく解説していきます。

1.ノーマル

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野生に近い色と模様を持つ、最も基本的なモルフが「ノーマル」です。
黒く深い褐色の背中に、オレンジがかった茶色の模様(エイリアン柄)が入っています。
比較的リーズナブルな値段で購入できるので、初心者におすすめのモルフです。

2.パステル

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ノーマルと似ていますが、全体的に黄色味が強く、明るい印象を受けるのが「パステル」です。
模様はノーマルに比べると歪んでいるのが特徴。
絶対とは言い切れませんが、白い唇・緑色の目を持つ個体が多いです。

3.スパイダー

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ノーマルに比べると、黒く深い褐色のラインが細く、蜘蛛の巣のように見えるモルフが「スパイダー」です。
ノーマルには数多く見られるエイリアン柄特有のスポット模様は、消失するか、1つになる傾向にあります。
また、お腹の辺りが禿げたように白くなる個体が多く確認されています。

4.アルビノ

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黒色を生み出すメラニン色素が欠乏しているのが「アルビノ」です。
黒色の色素が作り出されないので、体色は白を基調としています。
模様は黄色やオレンジ色で、目は赤色。
華やかな見た目で根強い人気を誇っているモルフです。

5.リューシスティック

全身が白一色のモルフが「リューシスティック」です。
目は黒色か青色になります。
「白蛇を飼ってみたい」という憧れを抱いている方は多いのではないでしょうか。
その憧れを叶えてくれるのがリューシスティックです。
人気が高く珍しい種類なので、値段は高くなる傾向にあります。

6.パイボールド

体が部分的に白くなっているボールパイソンをまとめて「パイボールド」と呼びます。
白い部分が占める割合は、個体によってさまざまです。
白い部分が特に多い個体を「ハイホワイトパイ」、白が半分くらいを占める個体を「ミドルホワイトパイ」、白い部分が少ない個体を「ローパイ」と呼んだりします。
一匹一匹模様が違うので、個性を楽しめるのが魅力的ですね。

7.バナナ

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薄い紫色がベースで、黄色やオレンジ色の模様が入るモルフが「バナナ」です。
加えて黒い斑点模様もあり、成長するにつれて黒い斑点の数が増えていきます。
果物のバナナも、日にちが経って熟れてくると、黒い斑点が増えますよね。その様子に似ていることから、バナナという名前が付けられました。
鮮やかな見た目で人気が高いですが、繁殖させやすいので、比較的リーズナブルな価格で販売されています。

8.イエローベリー

お腹が黄色く、体全体が明るめの色になるモルフが「イエローベリー」です。
ノーマルに比べると、模様が乱れる傾向にあります。
イエローベリーは、さまざまな品種を生み出すうえで基礎になるモルフなので、初心者からブリーダーまで、幅広い層から人気を集めています。

9.モハべ

栓抜きのような独特な模様が出るモルフが「モハベ」です。
体色は薄めのブラックを基調としており、お腹側は特に色が薄くなるのが特徴。
モハベは他のモルフを掛け合わせると、さらに複雑な模様が出現したり、白蛇が生まれたりする可能性を秘めています。
そのため、繁殖を考えている方から人気が高い品種です。

ボールパイソンの入手方法・販売場所や値段相場は?

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ボールパイソンの値段は個体によって大きく変動するので、一概にはいえません。
数千円で販売されている子もいれば、購入するのに数千万円かかる子もいます。
希少価値が高いモルフほど、値段も高くなるのが特徴です。
なるべく安く購入したいなら、「ノーマル」や「バナナ」などの流通数が多いモルフを選ぶと良いでしょう。
ボールパイソンの販売場所について、以下で詳しく解説していきます。

爬虫類専門店・ボールパイソン専門店

ボールパイソンは、爬虫類専門店やボールパイソン専門店から入手するのが一般的です。
ボールパイソンに特化した専門店なら、珍しいモルフにも出会えるでしょう。
なお、ボールパイソンは、普通のペットショップでは取り扱いがない場合が多いです。
大型のペットショップならヘビを販売している可能性もありますが、取扱数は少ないので、希望するモルフが見つからないかもしれません。

爬虫類イベント

爬虫類イベントに足を運ぶのもおすすめの方法です。
爬虫類イベントとは、ヘビやトカゲ、カエルなどのエキゾチックアニマルを展示・販売しているイベントのことです。
気に入った子がいれば、その場で購入できます。
全国各地からブリーダーやショップが集まっているので、理想のボールパイソンに出会えるかもしれません。
気になる方は、日程や場所を確認して参加してみましょう。

通販は不可

2013年に施行された動物愛護法により、爬虫類の通信販売が禁止されました
そのため、ボールパイソンを通販で購入するのは、原則として禁止です。
購入したい場合は、対面での説明と現物確認が必要になります。
ただ、爬虫類イベントなどで気に入った子がいて購入し、後日発送してもらう、などの対応は可能です。

ボールパイソンの飼育に必要なアイテム

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ボールパイソンの飼育に必要なアイテムを、7つ紹介します。

1.飼育ケージ
2.床材
3.シェルター
4.餌
5.水入れ
6.保温器具
7.温度計・湿度計

飼育アイテムが揃っていない状態で迎え入れてしまうと、飼育環境が整わず、ボールパイソンの体調に悪影響を与えてしまう可能性があります。
必ず上記の7つは購入しておくようにしましょう。以下で詳しく解説していきます。

飼育ケージ

ボールパイソンがリラックスして過ごせる飼育ケージを用意しましょう。爬虫類専用ケースを選ぶのが一般的です。
大きさの目安は、ボールパイソンがとぐろを巻いたときの3倍〜4倍程度。ボールパイソンの成長に合わせて、適切なケージを用意してあげましょう。
脱走を防止するためには、ロック機能付きのケージがベストです。メンテナンスのしやすさも考慮すると、前開きドアのものを選ぶと良いですね。
衣装ケースやシューズボックスなどを飼育ケージとして代用する方もいますが、上記のような機能が備わっていないので、あまりおすすめできません。

床材

飼育ケージの底に敷く床材を用意しましょう。以下のようなものがおすすめです。

・木材チップ
・ペットシーツ
・新聞紙

見た目を良くしたいなら、天然素材の木材チップがおすすめです。保温性や保湿性にも優れています。
ただ木材チップだと、床材の入れ替えが大変です。カビやダニが発生しやすいというデメリットもあります。
鑑賞性は下がりますが、ペットシーツや新聞紙なら交換が簡単です。汚れた部分が一目でわかるので、清潔な環境を保ちやすいでしょう。
いずれの床材にもメリット・デメリットがあるので、飼い主さんが使いやすいものを選んでください。

シェルター

必須ではありませんが、シェルターも設置しておくのがおすすめです。
野生のボールパイソンは、倒木の下や穴の中に身を潜めて外敵から身を守ります。
シェルターを用意して野生の環境を再現してあげると、ケージの中でも安心して過ごせるでしょう。
シェルターは、表面がザラザラしているものがおすすめです。ボールパイソンが脱皮をする際に助けになるので、脱皮不全のリスクを減らせます。
また、簡単に動いてしまわないように、重量感があるシェルターを選んであげるようにしましょう。

ボールパイソンの餌として、冷凍マウスやラットを購入しましょう。
ボールパイソンの胴の最も太い部分と同じくらいの大きさ、または少し細いくらいのマウス・ラットを選んでください。
餌が小さすぎると栄養不足を起こし、逆に大きすぎると消化不良や拒食を引き起こすので、適切なサイズの餌を与えることが大切です。
餌を与えるときは、必ず40℃程度のぬるま湯で解凍します。お湯の温度が高すぎるとタンパク質が変性し、ボールパイソンが吸収できなくなるので注意してください。

水入れ

ボールパイソンがいつでも新鮮な水を飲めるように、水入れを用意します。
水を飲むだけではなく水浴びにも使用するので、ボールパイソンの体が浸かるくらいのサイズのものを選びましょう。
爬虫類用の水入れを購入するのが一般的ですが、100円ショップなどで手に入るプラスチックケースなどでも代用可能です。

保温器具

ボールパイソンは寒さが苦手なので、保温器具は必須です。
ケージ全体を温める保温電球と、部分的に温めるパネルヒーターを用意しておきましょう。
パネルヒーターを活用してケージ内に温度勾配(温度差)を作っておくと、ボールパイソンは好きな温度のところに自由に動けます。

温度計・湿度計

飼育ケージ内の温度・湿度を適切に保つために、温度計と湿度計を購入しておきましょう。温度と湿度を同時に測定できる温湿度計がおすすめです。

ボールパイソンの飼い方のポイント4つ

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ボールパイソンの飼い方のポイントを、4つ紹介します。

1.温度・湿度管理をしっかり行う
2.適切な頻度で餌を与える
3.水はこまめに交換する
4.清潔な環境を保つ

ボールパイソンの飼育はそれほど難しくないので、上記の4つのポイントをおさえていれば、初心者でも飼育に挑戦できます。
以下で詳しく解説していくので、しっかりと確認しておきましょう。

1.温度・湿度管理をしっかり行う

ボールパイソンは温度や湿度に敏感なので、温度計・湿度計を使って適切に管理しましょう。
過ごしやすい温度は、ホットスポットで30℃〜32℃、クールスポットで28℃前後です。
床面積の3分の1を目安にパネルヒーターを敷き、ホットスポットとクールスポットを作ってあげてください。
また、理想的な湿度は50%〜60%です。湿度が50%以下になると、脱皮不全のリスクが高まってしまいます。
飼育ケージ内の湿度が上がりにくい場合は霧吹きを使用するなどして、乾燥対策を行いましょう。

2.適切な頻度で餌を与える

餌の与えすぎや餌不足は体調を崩す原因になるので、頻度をしっかりと守ってください。
餌を与えるタイミングの目安は、以下のとおりです。

・ベビー期(生後6ヶ月以下)…4日に1回
・ヤング期(生後6ヶ月~18ヶ月)…1週間に1回
・アダルト期(生後18ヶ月以上)…1週間~2週間に1回

ボールパイソンは、餌不足よりも食べ過ぎで不調を起こしやすいです。
「早く大きくなってほしいから」「食べている姿を見たいから」といって与えすぎるのは禁物。消化不良や拒食を予防するためにも、適切な頻度で餌を与えるようにしましょう。

3.水はこまめに交換する

水入れはこまめに交換して、いつでも新鮮な水が飲めるようにしておきましょう。
ボールパイソンは水入れで水浴びもするので、すぐに汚れてしまいます。中には水入れで排泄してしまう子もいるので、放置していると菌が繁殖する可能性もありますよ。
1日に1回を目安に水を交換し、排泄物を見つけたらすぐに取り除くようにしてください。

4.清潔な環境を保つ

こまめな掃除を心がけて、清潔な環境を保つようにしてください。
ボールパイソンは、デリケートな一面を持ち合わせています。不衛生な環境は、皮膚トラブルやウイルス感染などさまざまな不調の原因になりますよ。
排泄物があれば毎日取り除き、汚れた床材はすぐに交換するようにしましょう。
また、飼育ケージの全体的な掃除は、2週間に1回を目安に行ってください。
ケージは中性洗剤で洗い、よくすすいでからアルコールや次亜塩素酸水で消毒しましょう。

ボールパイソンはなつく?ハンドリングのポイント

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ボールパイソンは穏やかな性格のヘビなので、ハンドリングも比較的簡単にできます。
ただ「なつく」のではなく「慣れる」だけなので、間違ったハンドリングをしてしまうと、ボールパイソンにストレスを与えてしまいますよ。
ハンドリングをする際は、以下の点を意識するようにしましょう。

・お腹の下からそっとすくい上げるようにして持つ
・持ち上げたらゆっくりと手に載せて安定させる
・ボールパイソンの目の前から手を出すのは避ける
・頭を触ったり、強く握ったりしない
・長時間ハンドリングをするのは避ける
・嫌がっているときや、食前食後はハンドリングしない

また、ボールパイソンを触るときは、ハンドリング前もハンドリング後もしっかりと手を洗ってください。
手に食べ物の匂いが残っていると、ボールパイソンが間違って噛みついてしまうかもしれません。
また、ヘビをはじめとする爬虫類は、サルモネラ菌を保有している可能性があります。ハンドリング後に手を洗わずに過ごしていると、感染症にかかってしまう恐れも。
ボールパイソンのためにも飼い主さんのためにも、手洗いは徹底してください。

ボールパイソンの寿命とかかりやすい病気

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ボールパイソンの寿命は、個体によるので一概にはいえませんが、15年〜20年程度だといわれています。
しっかりと健康管理を行えば、長い時間を共に過ごせるペットだといえるでしょう。
ボールパイソンがかかりやすい病気には、以下のようなものがあります。

・脱皮不全…脱皮がうまくいかず古い皮が残る
・拒食…長期間餌を食べなくなる
・皮膚疾患…皮膚が赤くなったり水ぶくれができたりする
・マウスロット…外傷が原因で口腔内に炎症が起こる
・ダニの寄生…皮膚に黒ゴマのような点(ダニ)がつく

上記の症状はいずれも、ストレスや不衛生な飼育環境などが原因で起こります。
自然治癒する場合もありますが、放置すると症状が悪化し、重篤な事態に陥る可能性もあります。
日頃から管理を徹底し、様子がおかしいと感じたら動物病院に連れていくようにしましょう。

ボールパイソンを飼育するときの注意点5つ

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ボールパイソンを飼育するときの注意点を、5つ紹介します。

1.脱走対策をしっかりと行う
2.噛む場合もある
3.多頭飼いはおすすめしない
4.受診できる動物病院を探しておく
5.最後まで責任を持って飼育する

注意点を把握しないまま飼育してしまうと、大きな怪我やトラブルにつながってしまうかもしれません。
しっかりと把握しておきましょう。以下で詳しく解説していきます。

1.脱走対策をしっかりと行う

ボールパイソンの脱走対策はしっかりと行いましょう。
大型の爬虫類が脱走してしまい、近隣住民がパニックになるという実例がいくつか報告されています。
ボールパイソンは意外と力が強いので、衣装ケースやシューズボックスなどを飼育ゲージ代わりにしていると、何かの拍子に蓋が空いてしまうかもしれません。
費用はかかりますが、ロック付きの爬虫類専用ケージの購入をおすすめします
またハンドリング中は、窓やドアは閉めておくようにしましょう。

2.噛む場合もある

ボールパイソンは穏やかな性格ですが、絶対に噛まないというわけではありません
たとえば餌の臭いがついた手でハンドリングをすると、餌と勘違いして噛みつく可能性があります。
また、機嫌が悪いときに無理やり触ってしまうと、警戒心が強くなり、身を守るために噛みつく可能性も。
ボールパイソンに触れるときは、細心の注意を払うようにしてください。
万が一噛まれてしまった場合は、すぐに引き離そうとせず、ボールパイソンが離すまで待ちましょう。
噛まれた箇所はしっかりと洗浄し、消毒してください。
ボールパイソンは毒を持たないので大事にする必要はありませんが、傷が治らない場合は医療機関を受診しましょう。

3.多頭飼いはおすすめしない

ボールパイソンの多頭飼いは、基本的にはおすすめできません。
ヘビはもともと単独で生活する生き物です。無理やり同じケージで飼育してしまうと、ストレスを感じて拒食になってしまうかもしれません
また、同居しているボールパイソンがオスとメスだった場合、意図せず妊娠してしまう可能性も。
繁殖するとなるとお世話や管理が大変になるので、初心者は避けるべきです。
爬虫類の飼育に慣れていない方は、まずは単頭飼いから始めてください。

4.受診できる動物病院を探しておく

ボールパイソンが受診できる動物病院を探しておきましょう。
爬虫類を診れる動物病院はまだまだ少ないです。ボールパイソンの体調が悪くなってから病院を探しているようでは、迅速な対応ができず、手遅れになってしまうかもしれません。
緊急事態に備えて、受診できる動物病院の目星をつけておくようにしましょう。

5.最後まで責任を持って飼育する

最後まで責任を持って飼育するという覚悟を持って、ボールパイソンを迎え入れるようにしてください。
先述したように、ボールパイソンの寿命は15年〜20年です。多くの時間を共に過ごすことになります。
もし引っ越しなどが原因で飼えなくなってしまったら、行き場がなくなるボールパイソンが可哀想ですよね。飼い主が変わると環境が変化するので、ストレスで体調を崩してしまうかもしれません。
また当たり前のことですが、飼えなくなったからといって外で放すのは厳禁。日本の気候では、ボールパイソンが野生で生きていくのは不可能です。
最後まで面倒を見れるかどうかしっかりと考えたうえで、ボールパイソンを購入するようにしましょう。

ボールパイソンに関するよくある質問

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最後に、ボールパイソンに関するよくある質問3つに回答します。

1.ボールパイソンは繁殖できる?

ボールパイソンの繁殖は可能です。
ただ、専門的な知識やこまめな管理が必要になります。また、1度に4個〜10個ほどの卵を産むので、「全ての個体の面倒を最後まで見きれるかどうか」も考えなければなりません。
軽い気持ちで繁殖に挑戦するのではなく、しっかりと知識をつけたうえで行いましょう。

2.ボールパイソンの最大サイズは?

ボールパイソンの最大サイズは、全長2m前後、体重5kg程度です。
上記のサイズまで大きくなる個体はなかなか存在しませんが、最大サイズになる可能性も考えたうえで迎え入れましょう。

3.ボールパイソンに与える餌で、ネズミ以外の選択肢はある?

ネズミ以外の餌として流通しているのが、冷凍ヒヨコやウズラです。
ただ、マウスやラットに比べると栄養が不足しているので、ヒヨコやウズラだけで育てるのは望ましくありません。
拒食の症状が出たときなどに、一時的に与えるのがおすすめです。

かわいいボールパイソンを家族に迎え入れてみよう!

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迫力のある見た目とは裏腹に、穏やかな性格をしているボールパイソン。お世話の内容もそこまで複雑ではないので、生き物を初めて飼う方にもおすすめできるエキゾチックアニマルです。
個体によって色や模様が異なるので、個性を楽しめるのも魅力的。
ほとんどの個体が15年〜20年程度長生きするので、家族に迎え入れれば、あなたの大切なパートナーになってくれるでしょう。
本記事の内容を参考にしつつ、ボールパイソンの飼育を検討してみてください。

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