
ただ、「エアコンの試運転」といわれても、具体的にはどうすれば良いのか、やり方がわからない人は多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、エアコンと試運転のやり方やチェックポイントについて詳しく解説します。
エアコン試運転に関する豆知識やフィルター掃除のやり方も紹介するので、ぜひ最後まで読み進めてみてください。
- エアコンの試運転はなぜ必要なのか
- 気温23℃以上がエアコン試運転の時期の目安
- エアコン試運転の前に!6つの確認事項
- 夏前に済ませておこう!エアコン試運転のやり方・時間
- エアコン試運転時のチェックポイントと対処法
- エアコン試運転の前に行うのがおすすめ!フィルター掃除の仕方
- エアコンの試運転に関する豆知識を紹介!
- エアコンの試運転に関するよくある質問
- 暑くなる前にエアコンの試運転を済ませておこう!
エアコンの試運転はなぜ必要なのか

エアコンの試運転が必要なのは、使っていない間にエアコンが故障してしまっている可能性があるからです。
「暑くなってからエアコンを動かしてみたら、故障していて正常に稼働しなかった」という事態が起こると困りますよね。
エアコンがきかない室内で過ごしていると、熱中症や体調不良の原因にもなるでしょう。
実際に、暑くなってからエアコンの故障に気づく人は多く、7月頃にはエアコンの点検・修理依頼が殺到します。
そうなると、エアコンを新たに購入する方も増えます。
人手が足りなくなるので、修理や購入から設置までに、数週間以上の時間がかかる場合もありますよ。
しかし、エアコンの試運転を早めに行っていれば、上記のようなトラブルを防止できます。
万が一エアコンが故障していたとしても、スムーズに修理を依頼できるでしょう。
気温23℃以上がエアコン試運転の時期の目安

「エアコンの試運転はいつ行えば良いの?」と疑問に思っている方は多いでしょう。
エアコン試運転の時期の目安は、気温23℃以上です。
気温23℃〜25℃くらいの時期に行うのが最適だとされています。
上記は、本格的な使用シーズンの1ヶ月〜2か月前にあたります。
もし気温がすでに26℃を超えているようなら、急いで試運転を行いましょう。
逆に気温が20℃以下だと、エアコン試運転に適した環境ではありません。
冷房運転が作動しなかったり、すぐに停止してしまう可能性があるからです。
最適なタイミングでエアコンの試運転を実施して、正常に作動するかどうかを確かめましょう。
エアコン試運転の前に!6つの確認事項

エアコン試運転の前に確認しておきたいポイントを、6つ紹介します。
1.ブレーカーが「入」になっているか
2.電源プラグは根元まで差し込まれているか
3.コンセントに埃が溜まっていないか
4.リモコンは正しく動作するか
5.室外機の周りにゴミが溜まっていないか
6.エアコンのフィルターが汚れていないか
上記の6つを確認しておかないと、エアコン自体が故障していなくても、うまく動作しない可能性があります。
事故の原因にもなるので、しっかりとチェックしておきましょう。
以下で詳しく解説していきます。
1.ブレーカーが「入」になっているか
エアコンが接続されているブレーカーが「入」になっているかを確認しましょう。
ブレーカーが「切」になっていると、エアコン自体が故障していなくてもエアコンが動きません。
2.電源プラグは根元まで差し込まれているか
エアコンの電源プラグが根元まで差し込まれているか、絶対に確認するようにしましょう。
中途半端に差し込まれた状態は、火災や感電の原因になります。
エアコンをしばらく使用していない間に何かと接触し、電源プラグが抜けかけの状態になっている場合があるので、念入りにチェックしてください。
3.コンセントに埃が溜まっていないか
しばらく使っていない間に、エアコンのコンセント部分に埃が溜まっている可能性は高いです。
埃が溜まっていると、湿気などで絶縁不良になり、発熱・発火・火災などが起こる可能性があります。
埃が溜まっていたら、必ず乾いた布で拭き取るようにしましょう。
4.リモコンは正しく動作するか
エアコンの動作を確認する前に、リモコンが正しく反応するかを確かめておきましょう。
しばらく使っていない間に、電池が切れてしまっているかもしれません。
反応が鈍ければ、エアコン試運転の前に新しい電池に入れ替えておきましょう。
5.室外機の周りにゴミが溜まっていないか
室外機の周りにゴミが溜まっていたら、掃除するようにしましょう。
室外機の吹き出し口が何かで塞がれていると、冷房の効果が下がります。
「正常に稼働しているのになかなか室温が下がらない」というような状態が起こるでしょう。
ゴミがあれば取り除くのはもちろんですが、室外機の周りに物を置いたり、カバーを被せたりするのも避けてください。
また、室外機に直射日光が当たると、冷房が効きづらくなってしまいます。
植木やすだれなどで日陰をつくってあげると、冷房が効きやすくなるのでおすすめです。
6.エアコンのフィルターが汚れていないか
試運転の前に、エアコンのフィルターが汚れていないかを確認してください。
フィルターが汚れた状態のままエアコンを稼働させると、異臭につながります。
また、冷房の効きも悪くなってしまいますよ。
フィルターが汚れていたら掃除して、きれいになった状態で試運転を行いましょう。
夏前に済ませておこう!エアコン試運転のやり方・時間

前章で解説した事前確認が終わったら、エアコンの試運転を開始します。
この章では、エアコンの試運転のやり方を3つのステップに分けて解説します。
1.エアコンを「冷房」モードで運転する
2.冷風が出ているか確認する
3.そのまま30分程度運転する
以下で詳しく解説していくので、ぜひ参考にしてください。
STEP1:エアコンを「冷房」モードで運転する
まずは、エアコンを「冷房」モードにして稼働させます。
温度は16℃〜18℃、風量は最大に設定してください。
STEP2:冷風が出ているか確認する
エアコンが無事動き出したら、冷風が出ているかを確認しましょう。
この時点で異音や異臭がしたら、稼働を中止してください。
エアコンを購入した販売店やメーカーに相談しましょう。
STEP3:そのまま30分~1時間程度運転する
エアコンの動きに問題がなければ、そのまま運転を続けてください。
試運転が短時間すぎると、エアコンが正常に動くかどうかの判断ができません、
必ず30分~1時間程度は稼働させるようにしましょう。
エアコン試運転時のチェックポイントと対処法

エアコン試運転時のチェックポイントを、6つ解説します。
1.異音がしないか
2.異臭がしないか
3.リモコンは正しく操作できるか
4.冷風が出ているか
5.ランプが点灯していないか
6.水漏れしていないか
また、上記のような異常が見られた場合の対処法についても取り上げます。
エアコンの試運転を行う前に、しっかりと確認しておきましょう。
以下で詳しく解説していきます。
1.異音がしないか
エアコン運転中に異音がしないかを確認しましょう。
なお、「ポコポコ」「プシュッ」「ピキッ」などの音は、冷媒ガスが流れる際に生じる音なので心配はいりません。
上記以外の聞きなれない異音がしたら、稼働を中止しましょう。
エアコンが故障している可能性があります。業者に見てもらう必要があるかもしれないので、販売店やメーカーに相談しましょう。
2.異臭がしないか
エアコンから出てくる風の臭いをチェックしましょう。
異臭がする場合は、フィルターの掃除が必要です。
フィルターに室内の生活臭が染み込んでいたり、カビが発生していたりすると、異臭が発生します。
快適にエアコンを稼働させたいなら、2週間~1ヶ月に1度を目安にフィルターの手入れを行うのがおすすめです。
3.リモコンは正しく操作できるか
リモコンが正しく操作できているかも確認しておきましょう。
電池が消耗していると、リモコンが正しく反応しません。
完全に電池がなくなっていなくても、消耗が進んでいると、リモコンの反応が鈍くなる場合があります。
リモコンが正しく反応しないときは、新しい電池に入れ替えてみましょう。
ただ、電池を新しくしてもうまく反応しない場合は、エアコン本体の故障が考えられます。
メーカーや販売店に問い合わせてみてください。
4.冷風が出ているか
エアコンから冷風が出ているかを確認しましょう。
冷風が出ていなかったり、すぐ止まってしまったりする場合は、設定温度を下げてもう一度試してみてください。
併せて、室外機の周りに物やゴミが溜まっていないかや、フィルターが汚れていないかも確認しましょう。
上記を確認しても異常がないのに冷風が出ない場合は、エアコンが故障している可能性が高いです。
メーカーや販売店に相談してみてください。
5.ランプが点灯していないか
エアコンのランプが点灯していないかも、確認しておきたいポイントです。
ランプが点灯している場合は、何か不具合が生じている可能性があります。
タイマーランプや除湿ランプなど、点灯しているランプの種類によって、対処法も変わります。
説明書を読んで、適切な対応をとりましょう。
6.水漏れしていないか
エアコンからの水漏れがないかも確認しておきましょう。
吹き出し口に水滴がついているくらいのレベルであれば、結露が発生しているだけなので、そこまで心配する必要はありません。
設定温度を高くして風向きを上向きにすれば、水漏れもおさまるでしょう。
ただ、吹き出し口から水が垂れるくらい水漏れがひどい場合は、エアコンの故障が疑われます。
フィルターやエアコン本体内部が汚れていて、結露水がうまく排出されていないのかもしれません。
1度業者に点検を依頼した方が良いでしょう。
エアコン試運転の前に行うのがおすすめ!フィルター掃除の仕方

「エアコンの試運転を行おうとしたら、フィルターが汚れていた」という場合は、先にフィルターの掃除をするのがおすすめです。
この章では、フィルターの掃除の仕方を4つのステップで解説していきます。
1.窓を開けて換気する
2.掃除機で埃を取り除く
3.スポンジで水洗いする
4.日陰で充分に乾かす
フィルターが汚れた状態のままエアコンを運転してしまうと、アレルギーの原因になったり、冷房の効きが悪くなったりします。
以下で詳しく解説していくので、フィルターの汚れが気になる方は、ぜひ実践してみてください。
STEP1:窓を開けて換気する
フィルターを掃除する前に、まずは窓を開けて換気しましょう。
マスクもつけておくのがおすすめです。
掃除が久しぶりだと、フィルターがかなり汚れている可能性があります。
部屋を閉め切ったまま掃除してしまうと、アレルギーや体調不良の原因になりますよ。
家族の健康を守るためにも、窓を開けた状態で掃除に取り掛かりましょう。
STEP2:掃除機で埃を取り除く
まずはフィルターを取り出して、掃除機で埃を吸い取りましょう。
ただ、カビが生えている場合は注意が必要です。
掃除機で吸ってしまうと、カビの胞子を撒き散らしてしまうことになります。
カビが生えている場合は、静かに浴室などに運んでください。
STEP3:スポンジで水洗いする
埃だけではなく臭いが気になる場合や、カビが生えている場合は、浴室などにフィルターを運んでスポンジで水洗いします。
きつく擦るのではなく、軽く拭くように洗い落としましょう。
水洗いだけでは汚れが落ちないときは、薄めた中性洗剤につけ置いてから洗うのがおすすめです。
STEP4:日陰で充分に乾かす
水洗いが終わったら、フィルターを日陰で充分に乾かします。
直射日光やドライヤーの温風に当てるとフィルターが傷むので、必ず日陰干しするようにしてください。
乾いたらフィルターを再び取り付けて、掃除は完了です。
エアコンの試運転に関する豆知識を紹介!
知っておくと便利なエアコンの試運転に関する豆知識を、インスタグラムの投稿から紹介します。
知っておくと便利な内容ばかりなので、夏を迎える前に目を通しておきましょう。
エアコンの試運転方法まとめ
ririri031さんは、インスタグラムの投稿で、エアコンの試運転について写真付きでわかりやすく解説しています。
本記事では取り上げていませんが、「排水ホースの状態」を確認しておくことも大切です。
排水ホースの先端が持ち上がっていないか、ゴミが詰まっていないか、しっかりとチェックしておきましょう。
コレやらないと、夏やばい・・・
ashiagetaiさんは、インスタグラムの投稿で、エアコンの試運転についてイラストでわかりやすく解説しています。
4つのチェックポイントをしっかりと確認して、万全の状態で夏を迎えましょう。
もしエアコン室外機の音に異常があったら、あしあげ隊に相談してみてください。
今やらないと、夏、苦しみます
seikatsu_doさんは、エアコン試運転が大切な理由や下準備、チェックポイントなどをわかりやすく解説しています。
特に、「エアコン試運転が大切な理由」について詳しく取り上げられているので、目を通してみてください。
もし、エアコンが故障していて取り替えが必要になった場合は、生活堂さんにお願いしてみてはいかがでしょうか。
エアコンの試運転に関するよくある質問

最後に、エアコンの試運転に関するよくある質問3つに回答します。
エアコンの試運転は冬でもするべき?
エアコンの試運転は、冬前にも行うようにしましょう。
エアコンを使用していない秋の間に、故障してしまっている可能性があるからです。
本格的に寒くなってから故障に気づくと、修理や買い替えに時間がかかり、生活が不便になります。
10月中旬〜11月頃に試運転を行い、正常に動くかどうかを確かめておきましょう。
エアコンの試運転時には窓を開けた方が良い?
エアコン試運転時に窓を開けるべきかどうかは、状況によって異なります。
基本的には、試運転は窓を閉めた状態で行うのがおすすめです。
窓が開いていると外の空気が入ってくるので、部屋の温度が下がりづらくなります。エアコンが正常に稼働しているかどうかの判断が難しくなるでしょう。
ただ、「久しぶりにエアコンを稼働するので、臭いや埃が舞うのが心配」という場合は、換気しながら行うのがおすすめです。
窓が開いていれば、臭いや埃によるアレルギー対策につながります。
窓を開けるかどうかは、状況に応じて判断していきましょう。
エアコン試運転はダイキンなどのメーカーによって異なる?
エアコン試運転のやり方は、メーカーが違っても概ね同じです。
ただ、試運転する時間や設定温度は、メーカーによって異なる場合があります。
詳しくは、取扱説明書や公式サイトなどを確認しましょう。
暑くなる前にエアコンの試運転を済ませておこう!

日本の夏は、毎年平均気温が上がっています。
今年の夏も暑くなると予想されるので、エアコンが故障してしまうと大変ですよね。
本格的に暑くなる前にしっかりとエアコンの試運転を行い、正常に動くかどうかを確認しておきましょう。
エアコンを快適に使用したいなら、同時にフィルターの掃除も行うのがおすすめですよ。
本記事の内容を参考にしつつ、夏を迎える準備を始めてみてください。
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