コバエの卵の駆除方法!コバエの卵を産ませない・大量発生させない予防対策の画像01

コバエは卵から成虫になるサイクルがとても速いため、あっという間に大量発生してしまうことが多いです。コバエを1匹でも見つけたら、産卵場所を特定して、卵のうちに駆除しましょう。
今回は、コバエが卵を産む場所や駆除方法、予防対策などを紹介します。

家でよくでるコバエは「ショウジョウバエ」「ノミバエ」「キノコバエ」「チョウバエ」の4種類。
それぞれの好む場所を知って、コバエの卵を駆除しよう!



コバエの卵が大量発生する原因

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「コバエ」は小さいハエの総称で、種類によって卵を産む場所が異なります。一般的に、春になり、気温が上昇するにつれて活動しはじめます。
コバエは体が小さいので、網戸のすき間などから容易に侵入してきます。生ゴミや排水溝周辺に卵を産み付ける厄介な生き物です。

コバエが大量発生する温度は?

コバエが活動しやすいのは温度20~30℃・湿度70%程の気候で、4~11月頃に多く発生します。特に、梅雨は温度と湿度が高くてコバエの生息に適しているため、大量発生の頻度が高くなりがちです。

1匹から500匹のコバエが生まれる!?

コバエのメスはオスの精子を体の中にためることができます。そのため、一度交尾したメスが1匹でも入ってくると、そこで受精卵を産み続けることが可能です。
また、コバエは繁殖力も強く、一部のコバエは1回で100個以上の卵を産むことがあります。わずか1ヶ月程度の期間に、5回以上卵を産むことができるため、単純計算で1匹から500匹のコバエが生まれる可能性があります。
こうして産み付けられた卵は1日~1週間程で一斉に孵化するので、気づいたらコバエが大量発生しているケースが後を絶ちません。

コバエは温度や湿度が高いところでは、秋や冬でも生き残ることも。
寒くなる季節でも、家の中でコバエを見かけたら放置は厳禁だよ!

コバエの卵の見た目は?肉眼で見える?

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コバエの卵の写真画像

コバエの卵は肉眼で見える?

コバエの卵の大きさは0.5mm以下ととても小さくて、肉眼で見つけるのは難しいです。そのため、コバエの卵の見つけ方としては、コバエが飛び回っているところや止まっているところ付近を探してみましょう。

コバエの卵と蛹(さなぎ)の違い

白ごまや米粒のようなものが台所に落ちていると、よくコバエの卵と勘違いされることがあります。肉眼で見える大きさの場合、それはコバエの蛹の可能性があります。コバエの蛹は卵と違って、駆除剤に耐性があるので要注意です。

コバエの卵を食べたら害がある?

コバエは、病原菌を運ぶなどで人体に害を与えることはありません。 ただし、食品に産卵したノミバエの卵を知らずそのまま食べてしまうと、数日間腹痛や下痢といった症状(ハエ症)が出る可能性があります。

コバエが卵を産む場所【ゴミ箱・排水溝・観葉植物】

家の中で見かけるコバエは、

・ショウジョウバエ
・ノミバエ
・キノコバエ
・チョウバエ

の4種類です。

コバエの卵を見つけるのは困難ですが、コバエの種類が分かれば、卵のある場所を特定しやすくなります。

コバエの種類 特徴 産卵場所
ショウジョウバエ 丸みのある赤黄色の身体
赤い目
生ゴミ
ゴミ箱
ノミバエ 背中が丸く後ろ足が長い
飛び跳ねるような素早い動き
ゴミ箱
排水溝
キノコバエ 黒く細長い体型
身体が小さい
観葉植物
プランター
チョウバエ 身体が大きい
全身が毛で覆われている
排水溝
水回り

ここでは、それぞれのコバエの特徴を解説します。

ショウジョウバエの卵【生ゴミ・ゴミ箱】

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ショウジョウバエは丸みのあるフォルムと赤黄色の身体、赤い目をしたコバエです。主に生ゴミや腐った果実などの食品に卵を産み付け、1日で孵化します。果実や野菜から発生することが多いため、欧米では「フルーツフライ」と呼ばれています。

ノミバエの卵【ゴミ箱・排水溝】

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ノミバエは丸い背中と長い後ろ足で、見た目がノミに似ているコバエです。ピョンピョンと飛び跳ねるような素早い動きが特長で、ショウジョウバエと同様に生ゴミや腐った食べ物のほか、排水溝のぬめりに産卵するケースも見受けられます。産み付けられた卵は、12~15時間ほどで孵化します。

キノコバエの卵【観葉植物・プランター】

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キノコバエは黒くて細長い体型をしています。腐葉土や有機物を含んだ湿り気のある土に卵を産み、1週間ほどで孵化します。そのため、キノコバエは観賞植物やプランターにわきやすい傾向にあります。
また、キノコバエは走光性(光に引き寄せられる習性)のため、外で発生したものが玄関や網戸の隙間から侵入することも多いです。

チョウバエの卵【排水溝・水回り】

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チョウバエはコバエの中でも比較的身体が大きく、全身が毛で覆われていて、ハートのような羽をもっています。沼地や湿地などの不衛生な水際を好む習性から、排水溝のヘドロや浴室のぬめりなどに卵を産み付けて2~3日で孵化します。

コバエの卵を駆除する方法

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飛んでいるコバエを駆除するだけでは、卵が残っているので不十分です。コバエの成虫が大量発生する前に、コバエの卵を駆除しましょう。
ここでは、コバエの卵の駆除方法と注意点を紹介します。

①コバエの卵を掃除機で吸い取る
②コバエの卵を粘着テープで取る
③排水溝のコバエの卵に熱湯をかける
④観葉植物の表層の土を取る・鉢ごと水に沈める
⑤冷蔵庫内はアルコール消毒する
【注意】コバエの卵をトイレに流すのはNG!

①コバエの卵を掃除機で吸い取る

コバエの卵はまずは掃除機で吸い取りましょう。これなら直接手で触れずにすむので、虫が苦手な人でも簡単に駆除できます。だたし、吸い取ったまま掃除機を放置していると、中で孵化してしまいます。掃除機で吸い取ったら、すぐに中のゴミを捨てましょう。

②コバエの卵を粘着テープで取る

掃除機が使えない場所や卵の場所が明確にわかっている時は、粘着テープで卵を駆除しましょう。粘着テープ(コロコロ)なら広範囲の卵を簡単に取り除けます。粘着済みのテープは丸めて袋に入れてから捨てましょう。

③排水溝のコバエの卵に熱湯をかける

コバエの卵は熱に弱いので、60~70℃のお湯で駆除できます。熱湯は排水溝や三角コーナーなどの場合に効果的ですが、高温すぎると排水管が変形したり、穴が開いたりするので、温度管理にご注意ください。

お湯にはコバエが好む油分を溶かす作用もあるよ。
産卵を防止するためには、定期的に熱湯消毒するのがおすすめだよ!

④観葉植物の表層の土を取る・鉢ごと水に沈める

コバエの卵は観葉植物の表面から2~3cmくらいの土に産み付けられます。その部分の土を取り除いて、水はけのいい赤玉土に替えてしまいましょう。
また、土の中にいる卵や成虫を水没させる駆除方法も有効です。鉢より一回り大きなバケツなどに水を張り、鉢ごと水に沈めて10~15分程放置します。水面に浮いてきたコバエの卵はすくって処分しましょう。

⑤冷蔵庫内はアルコール消毒する

冷蔵庫内にコバエの死骸があったら、コバエの卵が産み付けられた可能性があります。
冷蔵庫にあるものをすべて取り出し、庫内や棚を中性洗剤で掃除してから、最後にアルコール消毒しましょう。

【注意】コバエの卵をトイレに流すのはNG!

コバエの卵をトイレや排水溝に流して駆除するのは、割とやりがちですがNGです!
コバエの卵が油やぬめりなどに絡まって、排水管や排水溝に残っていると、数日後に孵化して、這い上がってくる可能性があります。

▶CHECK
チョウバエの成虫は水回りを好むのに、直接水がかかるのは嫌がるみたい。
お風呂場などの壁で見かけたら、成虫なら水をかけてそのまま流せばOKだよ!

コバエに卵を産ませない予防対策

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コバエに卵を産ませないためには、日頃からこまめな掃除が欠かせません。
ここでは、コバエが好む環境を作らない予防対策を5つ紹介します。

①生ゴミを放置しない
②缶・ビンはよく洗う
③排水溝のぬめりを掃除する
④観葉植物は水耕栽培や無機土にする
⑤外からの侵入をできるだけ防ぐ

①生ゴミを放置しない

コバエは生ゴミの臭いにつられて集まってきます。調理の時に出た生ゴミや食べ残しは、水気を切って袋に入れ、密閉してからゴミ箱に捨てましょう。また、蓋付きタイプのゴミ箱がおすすめです。

▶コバエ予防対策アイテム
バルサン「コバエ2000」
バルサン「くん煙剤」

②缶・ビンはよく洗う

コバエは発酵した匂いも好みます。ビールやチューハイなどの空き缶や、日本酒などの空き瓶は水で洗ってから捨てましょう。また、それらのゴミ箱内にあらかじめ殺虫スプレーをしておくのも効果的です。

▶コバエ予防対策アイテム
バルサン「コバエ直撃ワンプッシュ」
アースジェット「殺虫スプレー」
キンチョール「殺虫スプレー」

③排水溝のぬめりを掃除する

コバエはキッチンや浴室、洗面所など水回りにもよく湧きます。そのため、水回りを掃除をする習慣がコバエの産卵を防ぎます。特に、排水溝のぬめりや三角コーナーは、重曹やクエン酸、パイプクリーナーなどでこまめに掃除しましょう。

▶コバエ予防対策アイテム
イカリ消毒「排水口コバエ退治ヌメリとりプラス」
バルサン「コバエ侵入ブロックゴミストッパー」

④観葉植物は水耕栽培や無機土にする

観葉植物を有機肥料で育てている場合は、水耕栽培無機土にすることをおすすめします。
なぜなら、有機肥料を使用していると、栄養豊富な土を好むキノコバエが発生しやすくなるからです。
また、受け皿に水をためないことも大切です。

▶無機土の例
赤玉土、鹿沼土、軽石、日向土、パーライト、ゼオライト、バーミキュライト、川砂など

▶コバエ予防対策アイテム
ダントツ水溶剤

⑤外からの侵入をできるだけ防ぐ

体の小さいコバエは、網戸の目から侵入してきます。キッチンそばの窓にはすき間テープを貼ったり、網目の細かい網戸に替えたりして、外からの侵入を防ぐ対策をしましょう。

▶コバエ予防対策アイテム
網戸用虫よけすき間テープ・モヘアシール

コバエの卵対策を今すぐ始めよう!

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今回はコバエの卵が大量発生する原因や、卵を産み付ける場所、駆除方法・予防方法などを紹介しました。コバエの発生を防ぐためには、コバエの卵を早々に駆除して、コバエが好む環境を作らないように掃除することが大切です。

コバエの卵は肉眼では見えず、成虫になって飛び回るまで気がつかないことが多いです。もし、大量発生してしまい、自分で完全に駆除するのが難しい場合には、業者に駆除依頼するのも一つの手です。
一度徹底的に駆除したら、以後は清潔な状態を保つように心掛けましょう。

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