
名前のとおりネズミの仲間ですが、愛らしい見た目と人懐っこい性格が特徴。犬や猫と同じように信頼関係を築いていけるので、あなたの大切なパートナーとなってくれるでしょう。
そこで本記事では、ファンシーラットの飼い方を初心者向けにわかりやすく解説します。
気になる値段や寿命、飼育に必要なアイテムや注意点についても取り上げるので、ぜひ最後まで読み進めてみてください。
- ファンシーラットとは?ドブネズミとの関係性
- ファンシーラットの特徴
- ペットとしての人気が高いファンシーラットの種類
- ファンシーラットの入手方法と値段相場
- ファンシーラットの飼育に必要なアイテム
- ファンシーラットの餌は?
- ファンシーラットの飼い方のポイント
- ファンシーラットの寿命とかかりやすい病気
- ファンシーラットを飼うと後悔する?飼育の際の注意点
- ファンシーラットに関するよくある質問
- インスタグラムの投稿からかわいいファンシーラットを紹介!
- 魅力いっぱいのファンシーラットを家族に迎え入れてみよう!
ファンシーラットとは?ドブネズミとの関係性
ファンシーラットとは、家畜化されたドブネズミのことです。「ネズミ科>クマネズミ属」に分類されます。
ドブネズミと聞くと、「汚い」というイメージを持つ方は多いのではないでしょうか。
しかし、ファンシーラットは家畜化されてから長い年月が経過しているので、野生のドブネズミが持っているような病原菌は保有していません。
ファンシーラットのペットとしての歴史は長く、起源は18世紀〜19世紀頃だといわれています。ヨーロッパで行われていた、動物同士を闘わせる余興「ブラッド・スポーツ」に使用されていた時期もありました。
その頃からペット用としての交配も始まり、さまざまな品種が生み出されています。
ファンシーラットの特徴

ファンシーラットの主な特徴を7つ紹介します。
1.大きさはハムスターよりも一回り大きい
2.尻尾が長い
3.本来は夜行性である
4.臭いや鳴き声が気にならない
5.温厚で人に懐く
6.好奇心旺盛で遊びが好き
7.カラーバリエーションや種類が豊富である
家族に迎え入れるなら、特徴を把握しておくことは大切です。以下で詳しく解説していくので、しっかりとチェックしておきましょう。
1.大きさはハムスターよりも一回り大きい
ファンシーラットの体長は、20㎝〜25㎝程度です。
ハムスターの体長が6㎝〜20㎝程度なので、個体差はありますが、大型のハムスターよりも一回り大きいのがファンシーラットだといえるでしょう。
また、ファンシーラットの体重はオスとメスで少し異なります。
・オス…300g~700g
・メス…200g~400g
存在感がある大きめサイズが好みなら、オスのファンシーラットがおすすめです。
2.尻尾が長い
長い尻尾はファンシーラットのチャームポイントです。尻尾をゆらゆらさせながら歩く姿は可愛らしく、ハムスターにはない魅力だといえるでしょう。
尻尾には排泄物の汚れが溜まりやすいので、定期的にお湯で流してあげるのがおすすめです。
なお、ファンシーラットでも尻尾がない「テールヘルス」という品種や、尻尾が極端に短い「リンプテール」という品種も存在します。
3.本来は夜行性である
ファンシーラットは本来は夜行性です。
野生のドブネズミは、昼間は巣の中で体を休め、夜になると活動を始めます。その本能がファンシーラットにも備わっているので、昼間は寝ている時間が多いかもしれません。
ゆっくりと休息がとれるように、なるべく静かな環境を提供してあげましょう。
ただ、ペットとして飼育されていくうちに生活リズムが変わるので、昼間でも起きている子も存在します。
4.鳴き声や臭いが気にならない
ファンシーラットはほとんど鳴かない生き物です。近隣住民への影響を気にする必要がないので、マンションやアパートに住んでいる方でも飼育に挑戦できます。
時折、小さな声で「ピッピッ」「キュッキュッ」と鳴くことはあるので、どんな感情を表しているのか考えてみるのも楽しいでしょう。
また、ファンシーラットは体臭も少ないです。「ペットを飼いたいけど、独特な臭いが苦手」という方にもおすすめできるでしょう。
ただ、オスは縄張り意識があるので、尿の臭いもきつくなる傾向にあります。臭いが苦手な方は、消臭剤を置くなどの対策が必要になるかもしれません。
5.温厚で人になつく
ファンシーラットは、温厚で人になつきやすい性格をしています。実際に飼っている方からは、「ハムスターよりも人懐っこい」という声も寄せられていますよ。
犬や猫と同じように甘えてきたり、撫でられると喜ぶような表情を見せてくれたりもします。
ペットと沢山スキンシップをとりたい方にはぴったりの生き物です。
また、ファンシーラットは頭が良いので、芸を覚えられる子も存在しますよ。
6.好奇心旺盛で遊びが好き
ファンシーラットは、好奇心旺盛で遊びが大好きな子が多いです。おもちゃなどを使って遊んであげると、飼い主さんとの距離もぐっと縮まるでしょう。
ただ、あらゆるものに興味を示すので、部屋を散歩させるときは注意が必要です。コード類やビニール袋など、齧られると困るものは片づけておくようにしてください。
7.カラーバリエーションや種類が豊富である
ファンシーラットは品種改良が盛んに行われており、カラーバリエーションや種類が豊富です。
代表的なカラーには以下のようなものがあります。
・ブラウン
・ベージュ
・ブラック
・ブルー
また、「柄の有無」や「耳の形が立ち耳がダンボ耳か」、「体毛があるかないか」や「尻尾の有無」などの細かい特徴を含めると、数え切れないほどの品種が存在します。
複数匹飼育して特徴の違いを楽しむのもおすすめですよ。
ペットとしての人気が高いファンシーラットの種類

ペットとしての人気が高いファンシーラットの種類を5つ紹介します。
1.ブルー
2.アイボリー
3.スキニー
4.オッドアイ
5.テールヘルス
「どんなファンシーラットを迎えようか迷っている」という方は、お気に入りの子を見つけてみてください。
1.ブルー
青が混ざったような薄いグレーの体色をしているのが「ブルー」。
他のカラーと比べると出現率が低く、珍しい品種です。そのため、販売価格も高くなる傾向にあります。
ブルーの個体同士を掛け合わせればブルーの子が生まれますが、先天的な奇形のリスクが高まってしまうのが難点。
したがって、突発的に生まれたブルーの個体のみを販売している店舗が多いです。
2.アイボリー
黄味がかった白の体色を持つ個体が「アイボリー」です。
体色のベースが白でも、黒い斑点模様が入ってしまう個体が多いので、模様が全くないアイボリーは珍しい品種。
そのため人気が高く、高値で販売される傾向にあります。
3.スキニー
体毛が薄く、ほとんどないように見える個体が「スキニー」です。「ヘアレス」と呼ばれる場合もあります。
珍しい見た目で人気を集めていますが、他の品種に比べてこまめなケアが必要なのが特徴。
体毛がない分寒さに弱いので、適切な温度管理は必須です。
また肌が露出しているので、感染症や外傷のリスクも高くなります。
家を空ける時間が少なく、ファンシーラットの様子をこまめに確認できる方におすすめです。
4.オッドアイ
左右の瞳の色が異なる個体が「オッドアイ」です。
正式名称は「虹彩異色症」で、虹彩の色素が片方だけ抜けている状態のことを指します。
虹彩の色素が抜けているからといって、視力が悪いわけではありません。
異なる色の瞳を持つファンシーラットには、不思議な魅力があります。
「個性的な子をお迎えしたい」と考えている方は、ぜひ検討してみて下さい。
5.テールレス
生まれつき尻尾がない個体を「テールレス」と呼びます。非常に希少価値が高いファンシーラットです。
テールレスの個体は、他の品種に比べて体温調節が難しいのが特徴。
寒さや暑さに弱く体調を崩しやすいので、しっかりと温度管理を行うようにしましょう。
ファンシーラットの入手方法と値段相場

ファンシーラットの値段相場は3,000円〜6,000円程度です。
ただ、珍しいカラーや品種の個体は高値で販売される傾向にあります。
ショップによっても値段は変動するので、いくつかの店舗を訪れて、値段を比較してから決めるとよいでしょう。
ファンシーラットの主な入手方法は以下の3つです。
・ペットショップ
・ブリーダー
・里親募集
以下で詳しく解説していくので参考にしてください。
ペットショップ
昨今、ファンシーラットの人気は高まってきているので、一般的なペットショップでも見かけることが増えてきました。
特に「コジマ」や「ペッツワン」などの大手ペットショップなら、取り扱っている可能性も高いでしょう。
ペットショップなら、すぐに迎え入れるつもりはなくても気軽に見に行けます。
まずは足を運んでみて、お気に入りの子を見つけてみてください。
ブリーダー
「珍しい品種のファンシーラットを迎え入れたい」と考えている方には、ブリーダーがおすすめです。
ペットショップよりも取り扱っている品種の数が豊富なので、自分好みの子がきっと見つかるはず。
ブリーダーさんはファンシーラットについての知識も豊富なはずなので、飼育に関して何か疑問がある場合も、丁寧に答えてもらえるでしょう。
里親募集
「ペットのおうち」や「ジモティー」などのサイトで、ファンシーラットの里親を募集している場合もあります。
購入するのではなく譲り受けたいと考えている方は、チェックしてみると良いでしょう。
ただ、「ファンシーラットの飼育経験がある方のみ」など、条件つきでの募集も多いです。
ファンシーラットの飼育に必要なアイテム

ファンシーラットの飼育に必要なアイテムを7つ紹介します。
・飼育ケージ
・床材
・餌皿
・給水器
・隠れ家
・おもちゃ・回し車
・トイレ
他にも必要なものは色々と出てくるかもしれませんが、まずは上記の7つを用意しておくと良いでしょう。
以下で詳しく解説していきます。
飼育ケージ
ファンシーラットの住処となる飼育ケージを用意しましょう。
ただ、「ファンシーラット専用ケージ」というのは、実店舗でも通販でもあまり見かけません。ハムスター用やウサギ用のケージを代用してください。
また、飼育ケージの隙間が大きすぎると、ファンシーラットが脱走してしまう可能性があります。隙間の大きさも考えたうえで、飼育ケージを選ぶようにしましょう。
床材
飼育ケージの底に敷く床材も購入しておきましょう。キッチンペーパーなどでも代用できますが、消臭効果も期待できる市販の床材の方がおすすめです。
床材には以下のような種類があります。
・ウッドチップ(針葉樹・広葉樹)
・ペーパーチップ
・ケナフチップ
・コーンチップ
どの床材にもメリットはありますが、デメリットも存在します。たとえば、ウッドチップはアレルギーを起こす可能性があり、コーンチップは価格が高いです。
ファンシーラットの体質や好みを考慮しつつ、飼い主さんが扱いやすい床材を選ぶようにしましょう。
餌皿
餌を入れる餌皿を用意してください。
餌皿が軽すぎると、ファンシーラットがひっくり返してしまう可能性があります。ある程度重さのあるものを選びましょう。
重量感のあるものなら、ファンシーラット専用の餌皿を購入しなくても、100円ショップのお皿でも大丈夫です。
給水器
いつでも新鮮な水が飲めるように、小動物用の給水器を購入しましょう。水皿だとファンシーラットがひっくり返してしまう可能性があるので、飼育ケージに取りつけられるボトルタイプの給水器がおすすめです。
ただ、給水器のプラスチック部分が噛める場所にあると、ファンシーラットが噛んで壊してしまう場合もあります。なるべく、プラスチック部分が噛めないようなつくりになっている給水器を選びましょう。
隠れ家
必須ではありませんが、隠れ家も用意しておくのがおすすめです。
安心して身を隠せる場所があると、まだ新しいお家に慣れていないファンシーラットもリラックスして過ごせます。
床に置くタイプのものやハンモック型などさまざまな隠れ家が販売されているので、いくつか購入しておくと良いでしょう。
おもちゃ・回し車
ファンシーラットが毎日楽しんで過ごせるように、おもちゃや回し車も用意しておきましょう。おすすめのおもちゃには以下のようなものがあります。
・回すタイプの餌入れ
・鳥用の鈴が入ったプラスチックボール
・猫用のねこじゃらし
ファンシーラット用のものではなくても、興味を示して遊んでくれる子が多いようです。
また、回し車はホイール径が30㎝のものがおすすめ。個体によっては全く興味を示さない場合もありますが、ハムスターのように遊んでくれる子もいます。
トイレ
飼育ケージ内にトイレを設置しましょう。ファンシーラット用のトイレは販売されていないので、ウサギ用やチンチラ用のものを代用してください。
陶器のお皿やタッパーにウサギ用のトイレ砂を入れる方法もおすすめです。
ファンシーラットはケージの隅で排泄する癖があるので、隅っこにトイレを設置しましょう。
ファンシーラットの餌は?

ファンシーラットは好き嫌いなく何でも食べる生き物ですが、主食はペレットです。ペレットは栄養バランスがとれているので、手軽に健康管理ができます。
与える頻度は1日に1回で、量は体重の5%程度が目安です。
ファンシーラット専用のペレットは多くは販売されていないので、ハムスター用や小動物用のペレットを代用しましょう。
そして、副食としては以下のような野菜を与えます。
・ブロッコリー
・カリフラワー
・人参
・ケール
・小松菜
全て茹でて水を切ってから与えるようにしてください。
また、ファンシーラットと仲良くなるきっかけとして、定期的におやつを与えるのもおすすめです。ハムスター用や小動物用のおやつ、乾燥バナナなどは食いつきが良いですよ。
ファンシーラットの飼い方のポイント

ファンシーラットの飼い方のポイントを4つ紹介します。
1.ケージ内を掃除して清潔な環境を保つ
2.新鮮な水をいつでも飲めるようにしておく
3.こまめにコミュニケーションをとる
4.毎日健康チェックを行う
ファンシーラットの飼育が初めての方は、まずは上記の4点をおさえておくようにしましょう。以下で各ポイントを詳しく解説していきます。
1.ケージ内を掃除して清潔な環境を保つ
飼育ケージ内を定期的に掃除するようにしましょう。
ファンシーラットはハムスターに比べると体が大きいので、排泄物の量や回数も多いです。放置していると、すぐに飼育ケージ内が汚れてしまいます。
不衛生な環境は菌が繁殖しやすくなるので、ファンシーラットの健康に良くありません。また、悪臭の原因にもなりますよ。
排泄物に気がついたらすぐに回収し、汚れている部分があれば拭き取りましょう。ファンシーラットのためにも飼い主さんのためにも、清潔な環境を維持するようにしてください。
2.新鮮な水をいつでも飲めるようにしておく
新鮮な水をいつでも飲めるように、給水器の水は切らさないようにしましょう。
ラットは、もともとは水が多い土地を好んで生息する生き物です。したがって、小動物の中でも飲水量が多い傾向にあります。
水を充分に飲めていないと、体調不良を起こしてしまう可能性もありますよ。こまめに給水器の状態を確認して、適宜補充するようにしましょう。
3.こまめにコミュニケーションをとる
最低でも1日に1回は、ファンシーラットとコミュニケーションをとる時間を設けるようにしましょう。
ファンシーラットは人懐っこい性格なので、飼い主さんと遊ぶのが大好きです。こまめにコミュニケーションをとることで、深い信頼関係を築いていけます。
家を留守にする時間が多くスキンシップの時間がないと、ファンシーラットは寂しさを感じてしまうかもしれません。
無理のない範囲でスキンシップをとり、愛情を注いであげるようにしてください。
4.毎日健康チェックを行う
ファンシーラットの体調に異常はないか、毎日健康チェックを行うようにしてください。
具体的には、以下のようなポイントを確認しましょう。
・体に傷はないか
・食欲はあるか
・体重の大幅な増減
・排泄物の形や量、虫は混ざっていないか
・歯の状態
・目ヤニや鼻水
毎日健康チェックを行っていれば、病気の兆候にも早く気がつけます。ファンシーラットの健康と長生きのために、些細な変化も見逃さないようにしてください。
ファンシーラットの寿命とかかりやすい病気

ファンシーラットの寿命は個体にもよりますが、3年〜5年程度です。
しかし、中には10年以上生きた個体も存在します。健康管理をしっかりと行えば、長い時間を共に過ごせるペットだといえるでしょう。
ファンシーラットがかかりやすい病気には、次のようなものがあります。
・皮膚腫瘍
・呼吸器疾患
・呼吸器疾患
症状や予防法を以下で詳しく解説していくので、忘れずにチェックしておきましょう。
皮膚腫瘍
ファンシーラットは皮膚腫瘍ができやすい生き物です。良性のものが多いですが、中には悪性のものも存在します。
治療が遅れると命に関わる可能性もあるので、早期発見が大切です。
以下のような症状が見られたら、速やかに動物病院を受診しましょう。
・脱毛
・皮膚の変色
・しこりや腫れ
・出血
治療法としては、手術で腫瘍を摘出するのが一般的。特に年齢を重ねると皮膚腫瘍が発生しやすくなるので、注意して見てあげるようにしましょう。
呼吸器疾患
ファンシーラットは、亡くなる前に呼吸器疾患にかかりやすいといわれています。早めに気づいて適切な対処をすれば、体調が戻るかもしれません。
以下のような症状が見られたら、早めに動物病院に連れていきましょう。
・くしゃみ
・鼻づまり
・呼吸音が乱れている
・苦しそうにしている
ファンシーラットのような体が小さな生き物は、一度体調を崩すと悪化するのが早いです。小さな変化も見逃さないように、毎日健康チェックを行ってください。
不正咬合
歯が正しく噛み合っていない状態を「不正咬合」と呼びます。
ファンシーラットは歯が伸び続ける生き物です。ただ、硬いものを食べていれば自然と歯が削れるので、本来であれば自力で適切な長さを維持できます。
しかし、柔らかいものばかりを食べていると歯が伸びすぎてしまい、噛み合わせが悪くなります。この状態が不正咬合です。
不正咬合を放置していると、うまく食事をとれなくなったり、歯が口の中を傷つけてしまったりする可能性もあります。
定期的に歯の状態を観察して、異常が見られたら動物病院を受診してください。
なお、おやつなどに含まれるリンの過剰摂取は、歯の異常を引き起こしやすいといわれています。おやつは量を調節して与えるようにしましょう。
ファンシーラットを飼うと後悔する?飼育の際の注意点

ファンシーラットを飼育する際の注意点を、5つ紹介します。
1.トイレのしつけができるとは限らない
2.与えてはいけない食べ物は与えない
3.脱走には細心の注意を払う
4.個体に合わせて温度管理を行う
5.受診できる動物病院を探しておく
注意点を把握しないまま飼育を始めてしまうと、怪我や事故が起こる可能性もあります。
後悔しないためにも、しっかりと注意点をチェックしておきましょう。
以下で詳しく解説していきます。
1.トイレのしつけができるとは限らない
ファンシーラットは賢い生き物ですが、トイレのしつけが必ずできるとは限りません。
部屋を散歩させているときに、色々な場所で排泄してしまう可能性もあります。
しかし、トイレに失敗しても怒ってはいけません。「すぐに覚えてもらえる」とは思わずに、時間をかけてトイレの場所を教えていきましょう。
ファンシーラットは隅っこで排泄する癖があるので、トイレは飼育ケージの隅に設置します。排泄物がついた床材をトイレに入れておくと、「ここがトイレだ」と理解しやすくなるでしょう。
2.与えてはいけない食べ物は与えない
ファンシーラットは好き嫌いが少なく色々なものを食べますが、与えると体に悪影響が出る食べ物も存在します。
代表的なものを以下にまとめたので参考にしてください。
・玉ねぎなどのネギ類
・にんにく
・さといも
・生の豆
・アボカド
・チョコレート
上記の食べ物は、少量でも中毒を起こしてしまう可能性もあります。与えないことはもちろんですが、誤食を防ぐために、ファンシーラットの手が届かない場所で保管するようにしてください。
3.脱走には細心の注意を払う
ファンシーラットの脱走には細心の注意を払ってください。屋外に出てしまうと、暑さや寒さに耐えられず命を落としてしまうかもしれません。
飼育ケージから出すときは、家中の窓や扉をしっかりと施錠してください。怪我や事故を防止するためにも、ファンシーラットから目を離さないようにしましょう。
また、ベビーの頃のファンシーラットは体が小さいので、飼育ケージの隙間から脱走してしまう可能性があります。脱走を防止するために、隙間が小さい飼育ケージを選ぶようにしましょう。
4.個体に合わせて温度管理を行う
「スキニー」や「テールレス」などの暑さ・寒さに弱い品種を飼育するときは、温度管理をしっかりと行うようにしてください。
ファンシーラットの飼育適温は20℃〜25℃前後です。
夏場や冬場は、家を留守にするときも暖房・冷房をつけておくようにしましょう。
5.受診できる動物病院を探しておく
ファンシーラットを家族に迎え入れると決めたら、受診可能な動物病院を調べておきましょう。
犬や猫を診察できる動物病院は多いですが、小動物の治療も可能な動物病院はまだまだ少ないです。
ファンシーラットが体調を崩してから動物病院を探していると、適切な処置が間に合わなくなってしまうかもしれません。
家の近くにある受診可能な動物病院をいくつかリストアップしておき、万が一の事態に備えておきましょう。
ファンシーラットに関するよくある質問

ファンシーラットに関するよくある質問5つに回答するので、ぜひ参考にしてください。
1.ファンシーラットがくしゃみをしていたら病院に連れて行くべき?
ファンシーラットがくしゃみをしていたら、呼吸器疾患やアレルギー症状が疑われます。
呼吸器疾患の場合、治療が遅れると命を落としてしまう危険性も。
原因を突き止めるためにも、なるべく早く動物病院を受診してください。
2.ファンシーラットは多頭飼いできる?
ファンシーラットは多頭飼いできます。ラットはもともと群れで生活していた生き物なので、社交性が高いからです。
ただ、オスのファンシーラットは縄張り意識が強いです。オス同士を多頭飼いしてしまうと、喧嘩が絶えなくなる可能性があります。
多頭飼いをしたいなら、まずはメス同士から始めるのがおすすめです。
3.ファンシー ラットに爪切りやシャンプーは必要?
ファンシーラットの爪切りは必須ではありません。
ただ、爪が伸びすぎて服などに引っかかってしまう場合は、爪を切ってあげた方が良いでしょう。自分でやると傷つけてしまう可能性があるので、初めての方は動物病院にお願いするのが無難です。
また、シャンプーも爪切りと同様に、必須ではありません。ただ「体臭がきつくなってきた」と感じたら、シャンプーをするのも一つの方法です。
小動物用のシャンプーか、人間の新生児用のシャンプーを使用しましょう。
4.ファンシーラットのストレス行動にはどのようなものがある?
ファンシーラットのストレス行動には以下のようなものがあります。
・過剰に毛づくろいする
・目や鼻からポルフィリンという血のような体液を出す
・攻撃的になる
・お腹を下す
・同じ行動を繰り返すようになる
上記のような行動が見られたら、原因を突き止め、ストレス源を取り除く必要があります。
体調にも影響が出ている場合は、早めに動物病院を受診しましょう。
5.ファンシーラットとダンボラットの違いは?
ダンボラットとは、ファンシーラットの一種です。
ファンシーラットは、耳が立っている「立ち耳タイプ」と耳の位置がやや後ろにある「ダンボ耳タイプ」に分かれます。そのうちの「ダンボ耳タイプ」のファンシーラットをダンボラットと呼びます。
したがって、ファンシーラットもダンボラットも大きいくくりでは同じ生き物です。
インスタグラムの投稿からかわいいファンシーラットを紹介!
最後に、インスタグラムの投稿からかわいいファンシーラットを紹介します。ファンシーラットならではの魅力を堪能してください。
ファンシーラットの仲良し親子
ファンシーラットの親子・銀次くんとさん太くんです。
ぴったりと寄り添っていて、仲良しなのが伝わってきます!
つぶらな瞳でこっちをじっと見つめていて、まるでモデルさんのようです。可愛い姿にとっても癒されます〜!
芸達者なハリーちゃん
お迎えしてからまだ16日しか経っていないハリーちゃん。なんともうお手やスピン、輪くぐりができるそう!!
賢くて芸達者!すごい!!
そして、すぐに心を開いてくれたのは、飼い主さんと相性が良い証拠ですね。
これからどんな子に育っていくのか、とっても楽しみです!
魅力いっぱいのファンシーラットを家族に迎え入れてみよう!

愛らしい見た目と人懐っこい性格が魅力的な「ファンシーラット」。
中には、飼い主さんに甘えたり芸を覚えたりする子もいるので、ペットとのコミュニケーションを楽しみたい方にはぴったりの生き物だといえるでしょう。
また、鳴き声や臭いが少ないので、マンションやアパートに住んでいる方でも飼育に挑戦できます。
ファンシーラットに興味を持っている方は、本記事の内容を参考にしつつ、家族に迎え入れる準備を始めてみてはいかがでしょうか。
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